2019/07/16

槇尾山 リード貯め

■ 大阪遠征

今回の大阪遠征はリード祭り、と言うことになりました。

3回の槇尾山訪問で、5.9程度の易しい課題のリード経験を増やしました。

一つ一つのルートは忘れてしまいましたが、オンサイト2本。5.8と5.9です。

やはり知らない岩場だったので、初日はリード負担で、体も心も、結構疲れて、翌日ぐったりしたのですが、今日は3回目で、岩場にも慣れ、ほとんど足で登ったので、全く疲れず。

今日はオンサイト2本でした。

■ 新鮮さを楽しむ

新鮮さを楽しむ、というのが、オンサイトなんだよなーと思う今回の岩場。

というのは、連れて行ってくれた人は、慣れっこで、特に目新しいことがないのかもしれないなーと思ったためです。

未知、というのは、一度、既知になってしまえば、失われてしまう…知らないからこそ楽しいという部分があるため、知ってしまうことが、

喜びの喪失

につながってしまうのかもしれません…。

■ リードの勧め

と言うことを考えると、初心者のころに5.6でも良いからリードして、未知であること、そのルートが自分にとって初めてであることを楽しむのは、とても良いことのような気がします。

私は喜びの大きい道を歩んできたんだなぁ…と今回は思いました。

まだ、大して登攀力がないころから、リードできるところを登るという作戦だったからです。

私がリードできると自分で思う課題よりも、他の人が私に勧めてきてくれる課題が困難である、というのが大きな問題でしたが…。

私は、自分の実力の見積もりが小さいタイプ、です。つまり、控えめ、らしい。

今日はリード負担、特に3回目だったため、そう感じませんでした。ので、初心者のビレイヤーのビレイで登ってあげました。まぁ先輩の務めってやつです。繰り出しが遅くて、クリップしづらかったので、慣れてないんだなーと思いました。(これは良くない習慣だと思いなおしました。2019年8月のこちらの記事参照

初日1日目は、実はだいぶ疲れました…。リードは、精神的にも疲れるので、その疲れが緊張の度合いを意味しますが、段々だらけだ!と思って、取り付いたにも関わらず、結構ホールドが見つからず、疲れた。

緊張すると、やはり足で登らずに不必要に腕に力を入れて登ってしまうようです。

また、心の緊張が、ホールドを見つけることができない時間的焦りとなって、余計見つからなくなるかもしれません。

それは岩との駆け引きなのですが、5.9なら、という気持ちになれた槇尾山でした。大したグレードは登っていませんが、自信がついた。

槇尾山は自信をつけるのに良い岩場ですね。

■ 槇尾山

槇尾山の特徴は、ホールド一杯に見えて、その中で使えるものは限られているということです。

傾斜が寝ているので、足で登れますし、5.9まではガバの連続なので、初心者に足で登るクライミングを教えるのに最適です。

またボルトも10mm 12cmで安心できます。ただ開拓者によるばらつきはあるみたいです。

https://ameblo.jp/avante-ryuayu/entry-10277101384.html より引用

2019/07/12

槇尾山の岩場

インドアジムのために来た大阪なのですが、外岩充実。

2日目にして、槇尾山の岩場。

もう易しい5.9とかを総なめする路線…

だーっと登る系でした。

以前、一緒に登っていたころは、私はリードしないで回収する側でした。

https://ameblo.jp/shioristory/entry-11880800286.html?fbclid=IwAR3rG-uYNRvN6m6RBCZmKQUbKitJ1VeotBqb2Y2gQIIBdc62itEJCA-XbDk

https://ameblo.jp/avante-ryuayu/entry-10277101384.html?fbclid=IwAR1udkfshZGZjudU_qN27Op81jPf6G9ktM9SEzQTCZLSRQ5KLdsorLBarwk

今回は、とりあえず、5.10Aあたりまではロープ抜きます。

首尾よく、西遊記5.10Aオンサイト出来てよかった♪ ほかの5.9もほぼオンサイト。

11は無理でした…コンディションもあるかなぁ。

私は安全マージンが分厚いクライマーです。分厚いマージンで、経験値を貯めれば、マージンを薄くして行けますが、そうでない限り無理。

しかし、一度ギリギリに挑んだ記憶があると、それを覚えているようで、このくらいはゆとりと言うのは分かりました。

この日は、湿度80%な感じで、凸凹して見える割には、意外に持てなかった。インカットされたホールドも、指先が湿って、チョークいなくなる系でした。

帰ったら、結構、疲れていました。バンバン登ったからなぁ。

怪我している間に基礎体力下がったと思います…基礎体力を上げたい。

大阪

■大阪初日

大阪初日は愉快に過ごした。到着したら、なぜかクライミングの師匠が大阪にいて、待ち構えるように昼飲みに連れ出された。本人が行きたいという理由で、梅田のやまと。いつも大行列の店だ。先に並んでおいて!と頼まれる。大阪の名物はもをいただきながら、積もる話を聞かされた。

なんと双子のお孫さんの誕生だったそうだ。それを知っていたら、子どもに役立つようなものをお土産にしたのに。(今回お土産は、高級コーヒー豆)

■ 志賀の岩場

誰もが興味津々の佐久の岩場の感想を聞く。シークレットエリアにJFAの整備が入った先行事例だ。なんと有料の岩場になってしまっていた。驚いた。しかも、入場料1000円…と高い。
外の岩場は無料、に慣れたクライマーに、どれくらい受け入れられていくのだろうか?

今までの開拓クライマーと言うのは、たぶん、みんなで無料で登るために開拓を頑張ってきたのであり、その結果が有料になれば、悲しむかもしれない。

肝心の整備も、2エリアだけでしかも、悪いボルトを間引いて、要所要所を更新したという感じで、一般に想像するような、きっちりした整備ではなく、現状でできる限り安全に近づけた、ということらしかった。しかし、時代の流れだ、という感想だったらしい。有料化にはボルトの質の問題があり、特に終了点は高額だ。終了点は特に重要なボルトだし‥

しかし、開拓される岩場が、そもそもグランドアップではなく、ラッペルの岩場であることを考えれば、トップロープフィックスにして、トップロープソロで登る限り、実はボルトも終了点も必要なく、岩場を痛めることもなく、立木で済んでしまうという実情もある。

実際、私の知り合いの開拓者は、自分でボルトを打っても、使わない。リードしないで登れる岩場だからだ。

こうなると、リードしたい、というのは、自然保護の対立概念 になってしまう。経済性ともだ(笑)。

■ 佐渡の岩場

佐渡の岩場の話を聞く。「これが国際グレードだよ」と整備してくれた国際ガイドの方から、言われて登ってみると、往年のクライマーである師匠にとっては、

「すべてがワングレード易しい!楽しい~!!」

「もうクリップ?」

だそうだった。さもありなん。

体大きめクライマーの本人にとっては、「(開拓者の長身のクライマーに)ここにボルト要るの?」と聞いてしまうくらいだったそうだ。

ところが、開拓者は、「そこはムーブをつなげると、このグレードの人にとっては核心前だから要る」との返事。要するに

核心前にワンボルト、という発想が今まで欠如していた思想なのかもしれない。

■ 2ピン目までが遠い課題

1ピン目ではなくて、”2ピン目”が遠い課題の話をしたら(2ピン目が遠いとプロテクションとして機能しない)、驚いたようだった… いくらボルト節約しても、そんな配置では、ということだ。

プロテクションとして意味のない配置では、岩を傷つけないことを優先してボルト数を削るという発想なら、最初からないほうがまだ主張が首尾一貫している。

なぜなら命を守るというのがボルトの唯一の存在理由だからだ。その役目を果たさない配置では、ただの自然破壊になってしまう。

■ M8はNG

ボルトは昔通用していたM8ではだめだそうだ。M10が最低必要。しかも長くないと。良く落ちる核心前のボルトは、1本に荷重がかかると穴が経年的に大きくなってしまうそうで、最終的には抜けるのだと。ということで核心前のボルトは2個連結がいいのでは?という話が新鮮だった。つまり良く落ちる核心前の1本目が経年劣化で下穴が巨大化して抜けたとしても、次のピンできちんとグランドフォールから守られる配置ということだ。

■ 東アジア最大の氷

東アジア最大の氷の話を聞く。120mと巨大すぎるため、ピンは10mごと。まぁ、上のほうなら、落ちても…、ということだが…。ロングフォールを前提とするため、スクリューは、最大の26cmだけを使うそうだ。

26cmなんてアバラコフ用でしか持っていない…(笑)。

(入れる負担が大きいが確実なスクリューと分厚く固く閉まった氷で登るアイス)
vs 
(入れる負担が小さいが10cmの頼りないスクリューで、落ちたら決して持つまいというプロテクションで、易しく寝たアイスのスラブを決して落ちない登りで登る)

のと、なんか…アイスでも、フリーvsトラッドな図だ。

私はアイスが脆い場合は、数を打てと習ったんだが。

しかし、トラッドのクライマーですら、ロングフォールするかも…という恐怖を感じつつ登るのは、怖かったそうだ。10mランナウトすれば、落ちれば20m。


2019/07/08

3度目の人工壁通い シーズンの訪れ

■ 楽しかった

昨日は、何の変哲もない普通のクライミングデーだったか、それが返って新鮮だった。

普通に楽しく登った。

普通っていうのが、なんで、そんなに得辛い経験だったんだろう… 

一人、意味不明の闖入者のオジサンがいた(笑)。あれは何だったんだろう?

クライマーであることが特権制&資格制の世界、は、たぶん、アメリカから輸入された伝統みたいだ。

しかし、世界は確実に、民主主義に流れていると思われ… ジムでも淘汰が始まって、えらそーなジム、汚いジムは、廃止される傾向にあるそうです。

■人工壁通いのまとめ 

1回目の人工壁通い 2014年の夏 小瀬

2度目の人工壁通い 2016年の夏 ピラニア 3か月約30回

7月: 9級・8級の総復習、熟練化。
8月: パワー、前傾壁、6級楽になる。
9月: 考えるクライミング開始。5級スタート。

以来、5級時代です。ということは、今で3年目?ずっと5級の実力から底上げなしで、外岩ウロウロしているらしいな(笑)。

逆に言えば、ジムで5級あたりが、外岩5.9あたりなのかも?

5級程度でも、インスボンや龍洞、ラオス楽しめます!日向神もです。

■ 今回

2年前に、こちらに来たときは、さー!ジム通うぞー!と燃えていたわけでした…数々の挫折…。

挫折 その① 2017年7月
JoyWall さん。5級の壁を乗り越えるため、クライミングクリニックへ通うことへ。ところが1か月券で、通い始めて2日目で、出入り禁止にされる。理由は、ボルダリングジムのブラボーさんに応募したため。どうも犬猿の仲だったらしい。しらんがな。

挫折 その②
ブラボーさん。課題が面白くない。

挫折 その③
近所のジム。キッズが多すぎ。危険。

挫折 その④
ベアハンズさん。 面白いのですが、課題数が少ないので月会員になるほどでは。

挫折 その⑤
アトウォールさん。 遠い。ついでに通うの無理。

挫折 その⑥ 
アクシオン。 一緒に登る人が価値観を押し付けてきてウザい… 自尊心が壊れるとより悪影響があるので通わなくなりました。

挫折 その⑦
竜岩。リード壁は難しく、低いので落ちるのが怖い。

最近スタンプさんを発見して、なんか気分よくなっています♪ スタンプさんの隣に引っ越したい(笑)。いや、早良区もいいところですが。ジムがない。

色々考えて、私の福岡生活の幸福度回復の主たる要因は、前から知っている先輩と普通にクライミングに行けるようになり、自分の課題に集中できるようになってきたから、です。

八女に一週間くらい泊まりこんで、日向神全課題さっさと終わりたい(笑)。

■ わたくしの今の問題は?

ズバリ、ジムがないことです(笑)。通える範囲にジムがないと、思いついたときに行けない。

ジムでムーブに取り組むというのが、これまで欠乏している点でした…誰しもに必要な時間。

去年はプラトーにいました。
https://allnevery.blogspot.com/2018/06/blog-post_28.html

人工壁は通うべきだと思っても、それはそれで、なかなか機会が訪れないものみたいです。
https://allnevery.blogspot.com/2018/10/blog-post_25.html

最初からアウトドア志向なんだから仕方ないね~ とはいえ、夏の都会は地獄なので、ジムが大好きってなりそう?!

2018年のまとめ 楽しく登れた記録。
https://allnevery.blogspot.com/2019/01/2018-climbing-list.html

現在は、回復期。リハビリも、終了したので、頑張り期 です。

■ 外岩

外岩からデビューした私はラッキーでしたが、だからと言って、理想的な外岩デビューだったとは言えないナーと、いうのは、経験値が増えて分かるようになりました(笑)。

懐かしい、あの頃。セルフ取りました~と言われ、エイトノットを自分に結び始めるような、初々しさでした…(笑)。

現代のクライマーには、

  ジム ⇔ 外岩

の往復反復活動が必要です。九州では、先輩のおかげで一通り、岩場は総なめしました。

概要が分かるということです。ひと段落した上、夏は外岩シーズンではないので、インドアへ。

頑張ります☆






質の高かった多久高校の壁

佐賀の多久高校にクライミングに行きました☆

立派な人工壁で驚きました!!!

http://www.fmsaga.co.jp/blog/201211/20121503.php

アクシオンの壁は、課題の作りが良いとは思えず、ムーブを学習する場とは思えないホールド配置なのです…(汗)。 まぁ、パンプするのが目的で、腕力のトレーニングにいいってくらいな位置づけでした…

それは、後でセッターの人に聞いたら、国体選手の練習のためにある壁で、一般の人への配慮は度外視、そして、セッターとしてもセットしに行くのではなく、メンテをしに行くので、よく熟慮してルートセットするというよりも、限られた時間と予算の中で、できるだけのことをする、ということになるのだそうです。

どうりで、余ったから、付け足したとしか思えない、意味不明ホールドがいっぱいあると思った。

…ということは、私の課題を見る目もだいぶ育っていますね~(笑)。こんなところになんであるの?みたいなホールド分かるようになっているってことです。いるところにないのも分かる。

そういうアクシオンの壁なので、早晩に通わなくなりました(笑)。

それと比較し、多久高校は素晴らしい~。やる気に満ち溢れた壁でした

入ってすぐ気が付いたのは、すごいきれいなヌンチャク!!リッドのヌンチャクでした。摩耗しないように、ロープがこすれるところが、ステンレスのものです。高級品です。

 高さ12mで奥行き6mだそうです。

12の平方根って何メートル?とりあえず、ロープは30mでも足りました。

https://keisan.casio.jp/exec/system/1161228774

13.4m 斜度63度。傾斜きつー

傾斜が強いため、私はアップの後、一番強い傾斜を現在の実力を測るために計測してみましたが、やっとこさ、4パネル…(笑)。

まぁ小瀬の壁で40度傾斜の11Aを15度にして5.10Aで登っていたことを考えると、この傾斜角度で4パネル行けるということは、それなりに進歩。
 正面から見るとこれです。

左は、被りは2ポイント、だんだん増えます。

高さはそこそこですが、楽しく登れました。

アップの5.9では、腰クリップを意識して登ってみました。

が、あとでコンペの動画をみると、スポーツクライミングは強傾斜のためか、腰クリップを意識しているようなクライマーはいませんでした。

ということは、外の岩でもハングの前に一本というのが正しいボルト配置のように思います。
 納所の廃校になった小学校で、ボルダリング壁があるとのことで、見に行きました。

おお~という立派な壁でした。
 ホールドが整然と…

今の学生さんは恵まれていました。

3億円というのは、ほんとうなのかわかりませんが、毎週東京に登りに行っているそうです。

要するに若い世代には、十分すぎるほど手が差し伸べられているみたいで…

一番悲しい状況なのは、

ロストジェネレーションの我々

らしいですよ…要するに40代です。ただ就職時期が氷河期だったというだけで、一生じり貧。
 小学校は、色々と活用の道を模索されているらしく、これはピザ窯らしいです。

小学校にあるから、ごみ焼却炉化と思ってしまいました(笑)
 まんま、給食。

つらかったなぁ…給食。給食嫌いな子供でした…

食べきれない量なんだもん… 食べれなくて何時間もお皿を目の前に押し黙っている子供でした。


 ちょっとやる気が今一つですが、夏の雲。

佐賀平野は晴れで、帰りに三瀬からはどっぷり暗い雲の中で、福岡だけが日本海側気候で曇りなのだと分かりました。

福岡は大気汚染もひどいですが…、背振山脈が佐賀平野を守っているようです。

あんなに低い山でも山は山なんですね~。

お天気に与える影響は甚大。
 これは久留米の山岳会の募集。

帰国?したら検討しよう。

私は若い人が寄ってくるタイプなので、どこかに属すと、広告塔なんです。

よってきてくれても、受け皿がないと。
 佐賀労山って強いのかなぁ?

労山系は、イメージ、緑山岳会(笑)かなり偏ったイメージですが、強くて事故多そう、なイメージ。


 これは、何用のボルトなのでしょうか?

爪が特殊だな~って。
ベースキャンプさんは、驚くべき品ぞろえでした。

福岡の山道具屋のフォーカスが中高年登山にあることが分かった。

山梨もそうだったなぁ。山梨のICIはなんと関東で売り上げ最下位だそうでした。都会に行くほど、中高年登山度が高まるのかもしれません。都会の中高年のほうが、自然に飢えているうえ、無知の度合いも強いので、”もう一花咲かせよう”と思う、現実認識が欠如した人が多くなるのかも?

とりあえず、佐賀の道具屋さんのほうが充実しており、福岡はイマイチです。


■ 成長を感じた

昨日は、まぁ高校生については、エライ恵まれた環境らしく心配しなくなりました。

小瀬に通っていたころと比べても、自分の登攀が伸びていて、ほっとしました…

やっぱりクライミングは、どれだけ生活に取り入れて頑張るか?というのが、ほとんど活動のキモです。

一部の大天才以外は、大体、あまり個人の資質に差がないように思います。

先日、私と同じくらいの背の人で楽しそうに登っている人がいて、その人は3級や2級をトライ中で、フリーを始めて2年半ということだったので、頑張っていないみたいに思われて嫌でしたが…。

頑張りって、個人の中でのスケールでしか計れないんです。

昨日の自分より強くなっていたら良し!です。

辞めなければ、少しづつでも上達しています!



2019/07/06

岩場のタイプとそれぞれの習得テーマ

日本では、岩場ごとにクライミングスタイルが違うことや、それぞれの岩場での習得テーマが違うことがあまり語られません。

ので、やってみてやっと分かるということになっています。

岩場ごとの習得テーマをまとめました。

《まとめ》

1)人工壁 ビレイ&キャッチの経験値を上げる
2)ゲレンデ 初歩的な登攀を覚える 
3)スポーツクライミングの岩場 落ちても死なないクライミングになれる
4)フリークライミングの岩場 落ちると死ぬこともあるので、危険を避けて困難に迫ることを覚える
5)トラッドクライミングの岩場 上級クラックの岩場です。

以下、習得テーマのまとめです。

1)人工壁

 人工壁も色々なタイプがあります。

 ボルダリング壁での習得テーマ = ムーブ
 リード壁での習得テーマ =リード壁でしてはいけないこと
              ビレイ&キャッチの経験値(最低、週2半年)

2)ゲレンデ 日和田、広沢寺、越沢レベル
  落ちないクライミング 
  支点構築
  カムのセット
  
 ※ このレベルでは絶対に落ちないクライミングが必要です。Ⅳ級です。

3)スポーツクライミングの岩場 城山
 落ちても死なないクライミングになれる
 日本ではこのレベルは、”初心者向け岩場”とか、”ケミカルボルトの岩場”と呼ばれることもあります。
 
4)フリークライミングの岩場 小川山 ボルトルート
 落ちると死ぬかもしれない岩場で、危険を避けながら困難に迫ることを覚える
 
5)トラッドの岩場 瑞牆
 カムをセットしながら、登るため、リスクをコントロールしながら登る

■ ゲレンデとスポーツクライミングの岩場が軽視されている日本

2)のゲレンデと3)のスポーツクライミングの岩場が、前後することがあるのが、旧式クライマーと現代クライマーの差です。

現代では、1)人工壁が、2)のゲレンデと3)のスポーツクライミングの岩場の役割をかねて、1)から、いきなり、4)になるのが、現代のクライマーの直面する困惑だと思います。

2)、3)で学ぶべきテーマを明らかにしてもらえないので、なんとなく、で見切り発車し、いきなり4)フリークライミングの岩場でリスクを伴う登攀となるため、事故が絶えない。

もっと明示的にテーマを与え、意識的に習得目標を習得させれば、事故は減ると思います。

2019/07/05

境界線のあいまいな日本

登山界ではよく知られていますが、外国では、一般登山者と本格的な登山をする人は、まったく歩くトレイル自体も別で、混在がないにもかかわらず、日本は混在しています。

同じことが、岩場にも言えます。

スポーツクライミングの岩場で、アルパインの論理をかざしたり、アルパインの岩場でスポーツの理論をかざしたり…とややこしい…

■徐々にリスクを大きくするべき

アルパインへ行くにも、最初は、スポーツクライミングの人工壁でビレイを覚えないと、落ちる人をキャッチする経験値は積めません。

落ちた人を停めたことがないビレイヤーが「私はビレイできます」と言ってきたからって信頼できます?できませんね?

ちなみに、落ちた人を停めたことがない人は、年配のクライマーには一杯いそうです。ついでに言えば、落ちたことがない人もいそうです。

そののちに外岩に行きますが、最初から瑞牆なんていかないでしょう?

最初はⅣ級のゲレンデからです。

そして、Ⅴ級、つまりフリーのグレードになってからは、最初はボルトがしっかりした城山などのスポーツクライミングの岩場に行きます。

そこで登りが上手になってから、小川山などのフリーの岩場へ。

そういうリスクとスキルの段階的なステップアップをしていかないと、リスクを積極的に取るアルパインクライミングはできないと思います。

安全にギリギリに迫るスポーツ、困難を追求するフリー、リスクを取っていくアルパイン、と背後にある価値観や思想が違うのに、日本では、きちんと色分けされていません…。

結果、どのクライミングでも、肝試し大会みたいになっている。そこが問題のように思います。

私はラオスに行ってとても楽しかったのですが、スポーツクライミングとはいえ、5.13もちゃんとあり、毎年通ってくる強つよクライマーもいます。
そのクライマーは困難を追求しているので、安全でないと困難は追及できないです。

日本では安全に困難を追求できるクライミングのフィールドが限定的なので、世界へ足を伸ばさないと、安全vs困難の追及のバランスが、各クライマーの成長段階によって適切に選ぶことができないです。

そこが、ボトルネックになって、クライマーにとっては、安心してクライミング力を伸ばすことができない、と言うことになっています。

これが登れないんだったら来るんじゃねぇ!という岩場で、その一番易しい課題が登れない人はどこに行ったらいいんでしょう?

その易しい岩場に行ったら、今度は大ランナウトだとすると、その人にとってはどこも難しすぎるか、危険すぎるかと言うことになってしまいます。

多くの人がそういう意味で、ボルダリングジムでだぶついてしまいます。もちろん、インドアジムでクライミングをしている目的が、痩身、とかでもいいのですが。

都会ではボーリングのようにボルダリングが受け入れられており、それはそれでいいと思います。つまり、その先に発展性がなくてもいいという意味です。

しかし、もし、さらに頑張りたいという人がいるのなら、その道は残してあげるべきかなと思います。

今すでに登れる人は自分が登れるから、それでいいということになってしまいますが、その状態になるのに梯子を外されているのが若いクライマーたちです…

それだと、若い人はどうしたらいいのか?となります。

2019/07/02

誰のおかげか?

■ 押しかけ師匠

一番目の師匠とは岩場で会いました。「流動分散を作ってみせなさい!」感謝はしていますが、「弟子にしてください」とかって、私が頼んだわけではなく、「勝手に山に登りますので、結構」と言っていたのに、「いや、山には師匠が必要ですよ」と説得されての、押しかけ師匠でした。

思えば、心配だったのだろうと。

どこでもいいから山岳会入ってと言われましたが、その入った山岳会では一回目の山から、私はガイドする側で、連れて行ってもらうことはなかったのでした。このころは相方ができて、その相方が分不相応にすごい山に行きたがるので、決裂。

2番目の師匠も押しかけ師匠でした。頼んでもいないのにレスキューを一杯教えてくれて大感謝☆ ステキ☆と目がハートマークになり、歓迎しました。このころは山を教わる必要自体は、理解していたからです。

が、どちらの師匠も、別に私が「弟子にしてください」とか言ったわけじゃないんです…。どっちかというと、向こうから勝手に来た。

■ コントロールされるのが嫌でした・・・

それに、1番目の師匠は人工壁に通うと、ぐちぐち文句を言って来たし、2番目の師匠は、私がしたいリード練習をさせてくれないし、どう考えても、

 自分の思い通りにコントロールしようとして来る

ので、その点がとても嫌でした。

なんで、努力してねちねち言われるんだ?!
なんで、誰でも通る普通のリード練習をさせてもらえないんだ?!

と思っていました。登攀力が足りないなら、補わないと困るのは私だし、疑似リードでリード練習したいのは、ごく普通のことです。何も特別なことを頼んでいるわけではありません。

■ 勝手に成長するのが後進です 

私が先輩なら後輩がしたいようにやらせます。それが先輩のあるべき姿と思う。今、疑似リードしたいんだったら、させてあげるし、その代わり自分が登りたいときにビレイヤーで来てもらえばいいだけです。

なんで、このやり方でないとダメ! と二人とも許容範囲が狭かったのか?よく分かりませんでした。 外岩はいいけど人工壁はダメとか、リードはしてほしいけど、カムを自分で入れながらはダメとか。

どちらも理由を説明されなかった。ので、反発しました。

山は自己責任なんだから、説明されないのであれば、反発するのは普通のことだと思います。その通りやって、怪我したり死んだりして、師匠たちは責任が取れるのでしょうか?

■ 自分のおかげ

ということで、今のクライマーとしての私があるのは、一番大きく、誰のおかげか?というと、

私のおかげ

です(笑)。

自分のおかげであることが一番よく分かる事例は、UIAAのトップ、スティーブ・ロングさんとも知り合いになっちゃったことです。なんでか?というと、インスボンで登った時に、アルパインサマーと言う教科書が韓国語で出ているのをみて、

ぬぬ。なんで韓国語があって日本語版ないのー ゆるせーん!

と私が勝手に思ったからです。別に誰から紹介されたわけでもなんでもない。

師匠は私がその本を発見した時、一緒にいましたが、素通りです。目の前にあっても見えるものは、それぞれ違うからです。

■ I am proud of myself!

ので、私みたいな、大してクライミングの才能もない、ちんちくりんの人がなんでクライマーなんだ?!と腹が立つ人もいると思いますが、今のクライマーとしての、自分を形成するのに

誰のおかげだったのか?と言えば、自分のおかげです。

I am proud of myself!

誰に一番世話になったかと言うと? 自分に一番世話になりました(笑)。

■ クライマー=特権階級 は日本だけ

大体、クライマーになるのが、

許された一部の人だけの資格制

のところは、日本国くらいで、海外では誰だってクライマーになれるのが普通なわけですから、そもそも、なんでこんな人がクライマーなんだ?という疑念すら、外国人から問われることはないです。

別に記録を持っているとか、有名とかじゃないとクライマーじゃない、とか、5.9で落ちる奴はクライマーじゃねえ!とか、岩と向き合っていないとダメ、とか、俺は認めない!とか、どうせ愛人なんでしょとか…

その発想からして、差別的で失礼ですから…。

それに気が付かないというのが、まさに日本的発想って気がします。

誰かがあなたを認めない!と言ったとき、あーそう、って言えばいいだけなんですよ。そんなことで、あーだこーだやっているのは日本人だけです。バカバカしい。

■ 無数の善意

さて、誰のおかげかと言うと、そりゃ私自身のおかげですが、

その他は無数のみなさんのおかげ

です。小さな親切が一番ありがたいです。 見返りを求めない親切が一番大事な財産です。

それだけがピュアな心から発したものだから。自分もそうありたいと思っています。

2019/07/01

かっこいいクライミングとは?

■ なんか鬱っぽいです…

今日は、お天気と同じく、気分の落ち込み激しく、非常に抑うつした気分で過ごしています。

というので、かっこいいクライミングとは何か?を考えてみます。

1)自信がそこはかとなく漂うクライミング

私の中でかっこいいクライマー筆頭は、地味ですがハッシーです。いや~かなり地味~にボルダーと向き合っておられました。去年この先輩とスラブのボルダー4級を始めて登り、登れた。そこはかとなく、マットを移動させてくれているのが分かりました…先輩もまさか私が登るとは思ってなかったんだろうな。4級が登れたのは初めてだったので、うれしかったです。そのボルダー2段と4級が共存でした…。段クライマーらしいです。

2)現実認識力が高いクライミング

ギリギリボーイズって誰が所属しているんですかね?の伊藤さんとアイスご一緒したことがありましたが…伊藤さんは小さいクライマーなので、後ろにセルフを取ってビレイしていました。

だよねーって。そういう人を見ると、ほっとします。

3)嫌味でないクライミング?

伊藤さんは、もっと難しいところを登っているだろうと思われるのに、師匠の設置したスクリューにピンクでリードしており、伊藤さんでもやってくれるだなぁと思いました。

ここで、俺は俺のスクリューで登るぜ!ってやると嫌味なのかも?

4)テーマが明快なクライミング

この日はみんなで薄氷に迫り、トップロープでみなでガンガン落ちました… 薄氷に迫るがテーマでした。

テーマって難しくて、行ってみて始めて、今日のテーマはこれか!ってわかることのほうが多いです。

5)その先を見せてくれるクライミング

この日はドライも見せてくれたのですが、クオークをクラックにねじ込み、なんというか冬場のクラック、アックスジャミング?みたいな感じ。

冬壁は昔は皆さんグローブで登っていたみたいですが、今はダブルアックスで登るので、必然的にそれは、ドライツーリングと同じです…

ということがそこはかとなく分かったクライミングでした。要するに、ピッケルというのは、杖から発達した道具ですが、現代のクライミングは杖=足の延長とか、バランス保持のサポートではなく、手の延長としてのアックス、積極的なホールド、としてのアックスと言う意味でした。クライミングが、スラブとオーバーハングくらいスタイルが違う。

6)男気があるクライミング

いや~男気ってそもそも何なんでしょう? 辞書を引いてみたら、義侠心とありました。

義侠心って何? 

自分の損得を顧みず弱い者のために力を貸す気質

とありました。反対は女気。女気もめったに使われないので分からないですね。

弱い者のために力を貸す、というのが、味噌かなぁと思いますが、クライミング自体は、本来は、弱い人は弱い人なりに低いグレードで登っていても、それで楽しいので…弱いか強いか?は、あんまり関係がない世界ではあるのです。

関係が出てくるのは、どっちかというと歩荷とかある山のほうで、やはり歩荷力があると山では余計なものが担げるので、有利です。

しかし、山で、担げない人が厚さ数ミリのマット軽量化して、寝ているときに、180cmの大男が厚さ5cmのマットで寝て、「俺リードできないんでお願いします」と言うときには、なんか違うと思いました…。

ので、男気があるクライミングはこの真逆かなと思います。

7)知的なクライミング

山では、駆け引きなので、その駆け引きで、ギリギリに迫っていたら、結構楽しいです。

その迫り具合で知性が分かるというか…

沢に行ったときに、支点が取れない茅の上なのに、どんどん上に逃げちゃう人がいて、高巻きもクライミングを知らないとリスクだな~と、心底、思いました。

支点がない時に上に逃げるのは自殺行為です。

そういうことが分かるために、普段クライミングしていると思えばいいのかなぁ…

ロープが命綱になっていない場合、知性が低いと思われます。

しかし、アルパインの場合は、基本的には、落ちないですので、スポーツクライミング並みに墜落係数0.3レベルの支点はイラナイです。

そんなことしたら、遅くなって逆に危険だし…

その兼ね合いが絶妙というのが知性です。この辺は、誰かをお手本にできたことはないかも…

■ かっこいいというものを求めていなかった?!

とここまで考えて、私はそもそも、クライミングにかっこよさを求めていなかったかも?

とハタと思いつきました…

では、私のクライミングの価値はなんだったっけっていう話ですが…。

リードで、下のビレイヤーがしびれを切らしているのは分かっているけど、粘って、ムーブが出てくると、なんかうれしいんです…

ムーブ、いったいどういう話で出てくるんでしょう???

かなり焦るというか、切羽詰まらないと出てこないんですが…

でも、力量以上の課題に取り付くと、げっそりしてしまいますし…楽しい~!っていうホルモンは、出る場合とでない場合があり、その出る場合はいつなんだ?

でも、出そうで出ない楽しいホルモン… インスボンやラオスでは出ていたナ~と思います。

ちょうどいい難易度を登らないと出ない。ちょうどいい難易度っていうのが、個人個人で違ってくるのかもしれません。

最近は下で、”え~ねぇーまだー?”ってなっているのは分かっているのですが、甘えさせてもらっています。

ハングドッグしないから、粘っている… これはどうも、格好は良くないクライミングみたいです(笑)。


筑紫野ボルダリング@ボーリング場

 ■ 久しぶりにリード壁

へ、行きました。ここの壁は、短いので、怖いんですよね…(笑)。

短い壁=課題が凝縮していて、落ちたとき、危険が大きい、

と言えます。

これは、外岩でも同じで、距離が短い課題は、より危険が大きく、距離が長い場合は、安全であることが多いです。

一般の人は、高ければ高いほど危険と思っていますが、高いほうが安全…。

かといって、壁が長い、アクシオンは、課題設定が全然、ツマンナイんですよね…。

結局、リード練習するところがない…というのが、インドアボルダリングジムでクライミングをデビューしたクライマーが、外岩に行くときの一つの壁になっているカモです。

インドアでリードしないと分からないことが色々あり、落ちるときやローワーダウンでも、頭を下にしてはいけない、などもその一つです。

 昨日は、スポーツクライミング教室の日に当たってしまい、12時についたのに、3:30からしか登れないということで、廣瀬さんとお話しできたのが、一番の収穫でした。

クライミングは後回し(笑)。やはり、外岩でのボルトについては問題が多い。

想定外に時間ができたので、筑紫野にあるらしい新原さんのジムを目指してみました。



あら~ ボウリング場と併設。

これは、ベアハンズさんと同じですね!

クライミングがボウリング並みに普及すればいいですが、その途中で、

リスク管理がお留守

になりがちです。インドアにはリスクほとんどないからです…








が、この日はインドアでも、リスク100%!!

一つの壁に一人、という原則

は、誰も知らないようです…(汗)。人が多すぎて、危なくて登れない。

ので、あきらめて撤退… すごすごと竜岩に引き返しました。これって、市内のクライミングジムでもあるあるなんですよね…。子供で一杯のジムには行かなくなります…

あぶないので…。

ボルダリングは着地が問題です。着地が問題という意識がある人が少ないというのも、問題。私は大体ジャンプしないで、クライムダウンしています。

 安い!
 新原さんのリード課題は、核心の後にクリップがあって、日向神では怖い系課題です。

私はできるだけ避けています。

でも、ボルジムで強いから、そうなるんだろうな。

しかし、登れることと落ちたらどうなるか?は別問題と習いました。

登れるから取らないプロテクションでは、アイスクライミングなんて、全部ノープロでいいっていう話になります。

アックスバチ効きでないと登らないんですから。

同じことがスラブにいえるようで、落ちないからビレイヤーもランナウトも、あまり問題にならない。逆に言えば、落ちるときは登らない。

筑紫の湯、っていうのと併設のようでした。

なんかビールとか飲んだりできるようで、海外のクライマーが雨の日に来たときにレストができていいかも?

 しかたないので、すごすご引き返したんですが、お腹が空いて、うどん屋に入ったら、なんと激安!

辛高菜うどん 250円!!やす~。となりはなんと大盛肉うどん…300円くらい?(忘れた)。

竜岩とうどんはセットで決まり?!


未来に向かって時限爆弾をセットしていること

■ 久しぶりに竜岩 人工壁

昨日は、久しぶりに竜岩の人工壁でリード壁を登ってきました。

自分のクライミングより、むしろ、色々なボルト事情を教えてもらったことにショックを受けています…。

これまで、私のクライミングは、感謝の心 で紡がれてきました…。

ワタシごときになぜ、このような素晴らしい経験が与えられるのかな?そういう思いが、他のクライマーに情報提供しよう、という気持ちになっていました。

しかし、そもそも、感謝するような良き環境で登っていたか?というと???

そこは疑問のようです…(汗)。

私は、一体、人生に何を問われているのでしょうか…?

これは、Hilti社のステンレスボルトで、M8x70mmですが、これをリボルトに使うには、あまりお勧めではないと、UIAAのえらいさんに教えてもらいました。

しかし、日本でも、どこでも、開拓クライマーはできる精いっぱいのことをしているハズです…

そのせい一杯が、世界的スケール、そして、現在行われているボルト設置の基準のどこに位置づけられるか?というと、

このボルトでは、時代遅れ

と言うのは、客観的に言えることのようです。

また、私と登ってくださっていた老練なクライマーの設置したボルトも現在新品でありますが、まぁベストプラクティスとは言えないそうです。残念です。

ただ新しいですし、十分にテスティングして登る分には問題ないと思いますが…トップロープのアンカーのほうが、支点に係る負担は大きいので、十分に気を使って、バックアップを取って使うべきのようです。

まぁ、今すぐ大事(例えば事故)が起こるような、木工ボンドでつけられたような粗悪なボルトであるわけではありませんが、

 未来に向かって時限爆弾をセットしている

と言うことは言えるようです。

ただ、それが善意で行われていることであり、そして、それが能力の精いっぱいである、知識的限界である、というのが、非常に悲しいところです。

地元でクライミングの講演会の登壇者に選ばれるような名誉を得ている人であっても、です。

人物として尊敬を得るということと、能力は違うということなのかもしれません。

■ 登る前にボルトをテストする

登る前にボルトをテストしなくてはならない。

となると、私が思うのは、OSというのは、数グレード下以外ありえない選択肢ではないか?と思うことです。

オンサイトであれば、ボルトに頼ることはないので、まぁボルトの重要性は非常に小さいです。

しかし、ギリギリグレードに取り付いた場合、落ちるのがギリギリの証明ですので、ボルトが信用できない場合は、フォールファクター2の墜落は、バクチになります。そうしたくない場合は、やっぱり、テンション、ってことになるでしょう。

あるいは、Aゼロ登りを最初にして、自分が登ろうとするルートのボルト信頼性をAゼロヌンチャクで確認しておくのがいいのかもしれません。

そうなるとやはり、オンサイトではなく、RPになります。純粋なオンサイトというのは、強い喜びですが、それにこだわらないほうが安全ということならば、そのほうがいいかもしれません。

どのような作戦で、外岩をいかに安全に登っていくか? 

考え始めると、OSで登れた次は、その隣の課題にトップロープを張って自動化をもとにフリーでの登りを狙うよりも、やはり各駅停車でレッドポイントみたいな登りが一番安全なのかもしれません。




2019/06/29

山との駆け引き

■ スタンプさんに行きました☆

なかなか店長さんが篤く歓待してくれ、楽しく登りました。たぶん、私みたいな、あまりクライミングに才能がない人の場合は、アドバイスをもらって何か一つでも学んで帰る、ということが大事なのかもしれません。

スポーツクライミングという観点で見ると、外岩とは全く違う、スポーツとしての感性の高さがあります。

しかし、私の場合は、ムーブの楽しさにハマる、ということではないかもですね。そっちは、ぼちぼちでいい… 

のは、分かってしまったからなんです…鈍行で行かないと、すぐに上達してしまって楽しみがなくなってしまうってことを(笑)。

 スポーツクライミングという観点で見ると、外岩とは全く違う、スポーツとしての感性の高さがあります。

しかし、私の場合は、ムーブの楽しさにハマる、ということではないかもですね。そっちは、ぼちぼちでいい… 

のは、分かってしまったからなんです…鈍行で行かないと、すぐに上達してしまって楽しみがなくなってしまうってことを(笑)








■ 駆け引きが無くなる

アルパインの面白さは山との駆け引き

しかし、人工的な手段(ボルジムやスポーツクライミング)で若い間に登攀力が完成してしまうと、もしかして、山との駆け引きは、存在しなくなってしまうのかもしれません。

山が楽しいのは、落ちる!と感じる程度の登攀力の低さで、どれだけ山と駆け引きができるか?という点であるためです。

たぶん、一番楽しいのは、登攀力が未完成なクライマー時代かもしれない。

その時期を長くするために、わざとジムには通わない、という手もありなのかも?と気が付いてしまいました…。

■ 強つよになると山に行かなくなる

先輩で2段が登れる人や5.13登れる女性アルパインクライマー知っています。

…が、もう山には行かない。なぜだろう?

行ってもツマンなくなるのかもしれません。山を長く歩くことに充実感を感じていた時代は、どんどんと山を大きくして行っていました。

今は山が大きくなっても、特に充実感を感じることはありません。自分に何ができて、何ができないのか?ある程度洗い出しが済んでいるから?

でも、山以外を歩く気には、最初からそもそもならないんですけどね。

しかし、距離を伸ばしていくことで充実感がある、というのは、山岳総合センターに通い始めた一瞬でした…

あの頃は、コースタイム以下で歩けないかもしれないというのがあったので。

今は、自分が引けを取る可能性は低いので、自分のペースで歩くことに自信があります。

一方、登攀については、自分のスタイルがまだ模索中なので、色々な人が主義主張を言ってくると、困ったなぁとなります。

押し付けのように感じられるんですね。

■ 教える人がいない

アルパインクライミングが廃れたことの最大はやはり、教える人がいないことだと思います。

以前の山岳会では、アルパイン志向の人は来てもらっても、手に余るという感じでした。

要するに山岳会のほうでも、入会をお断りしている状況なのです。教わりたい人はいっぱいいるのに、教えてもらえる人が少ないわけです。

私の場合は、師匠は二人とも押しかけ師匠ですので、とってもラッキーでした…

このまま、時代が変遷すれば

 インドアジムでボルダリング経験はいっぱいあり、高グレードは登れるけれど、外岩経験ゼロのクライマー

 ハイキングしかできないけれど、ウルトラマラソンやトレランでつよつよハイカー

が一杯になると思います。

リスクは、アウトドアの外的要因を知らないこと、となるでしょう。インドアであれば、どこまでも自分を追い込めますが、アウトドアでウルトラマラソンみたいなオールアウトやられると、遭難死まっしぐらです。

すでに、インドア出身のクライマーが、”すぐ落ちる”っていうので、オールドクライマーから苦情が出ているくらいですし…

こうしたリスクへの感性の低さ、というのが、次世代への置き土産、課題、となっていくだろうなぁ…このままでは。

まぁ、人材難であるため、仕方ないです。