■ 久しぶりに竜岩 人工壁
昨日は、久しぶりに竜岩の人工壁でリード壁を登ってきました。
自分のクライミングより、むしろ、色々なボルト事情を教えてもらったことにショックを受けています…。
これまで、私のクライミングは、感謝の心 で紡がれてきました…。
ワタシごときになぜ、このような素晴らしい経験が与えられるのかな?そういう思いが、他のクライマーに情報提供しよう、という気持ちになっていました。
しかし、そもそも、感謝するような良き環境で登っていたか?というと???
そこは疑問のようです…(汗)。
私は、一体、人生に何を問われているのでしょうか…?
これは、Hilti社のステンレスボルトで、M8x70mmですが、これをリボルトに使うには、あまりお勧めではないと、UIAAのえらいさんに教えてもらいました。
しかし、日本でも、どこでも、開拓クライマーはできる精いっぱいのことをしているハズです…
そのせい一杯が、世界的スケール、そして、現在行われているボルト設置の基準のどこに位置づけられるか?というと、
このボルトでは、時代遅れ
と言うのは、客観的に言えることのようです。
また、私と登ってくださっていた老練なクライマーの設置したボルトも現在新品でありますが、まぁベストプラクティスとは言えないそうです。残念です。
ただ新しいですし、十分にテスティングして登る分には問題ないと思いますが…トップロープのアンカーのほうが、支点に係る負担は大きいので、十分に気を使って、バックアップを取って使うべきのようです。
まぁ、今すぐ大事(例えば事故)が起こるような、木工ボンドでつけられたような粗悪なボルトであるわけではありませんが、
未来に向かって時限爆弾をセットしている、
と言うことは言えるようです。
ただ、それが善意で行われていることであり、そして、それが能力の精いっぱいである、知識的限界である、というのが、非常に悲しいところです。
地元でクライミングの講演会の登壇者に選ばれるような名誉を得ている人であっても、です。
人物として尊敬を得るということと、能力は違うということなのかもしれません。
■ 登る前にボルトをテストする
登る前にボルトをテストしなくてはならない。
となると、私が思うのは、OSというのは、数グレード下以外ありえない選択肢ではないか?と思うことです。
オンサイトであれば、ボルトに頼ることはないので、まぁボルトの重要性は非常に小さいです。
しかし、ギリギリグレードに取り付いた場合、落ちるのがギリギリの証明ですので、ボルトが信用できない場合は、フォールファクター2の墜落は、バクチになります。そうしたくない場合は、やっぱり、テンション、ってことになるでしょう。
あるいは、Aゼロ登りを最初にして、自分が登ろうとするルートのボルト信頼性をAゼロヌンチャクで確認しておくのがいいのかもしれません。
そうなるとやはり、オンサイトではなく、RPになります。純粋なオンサイトというのは、強い喜びですが、それにこだわらないほうが安全ということならば、そのほうがいいかもしれません。
どのような作戦で、外岩をいかに安全に登っていくか?
考え始めると、OSで登れた次は、その隣の課題にトップロープを張って自動化をもとにフリーでの登りを狙うよりも、やはり各駅停車でレッドポイントみたいな登りが一番安全なのかもしれません。