なかなか店長さんが篤く歓待してくれ、楽しく登りました。たぶん、私みたいな、あまりクライミングに才能がない人の場合は、アドバイスをもらって何か一つでも学んで帰る、ということが大事なのかもしれません。
スポーツクライミングという観点で見ると、外岩とは全く違う、スポーツとしての感性の高さがあります。
しかし、私の場合は、ムーブの楽しさにハマる、ということではないかもですね。そっちは、ぼちぼちでいい…
しかし、私の場合は、ムーブの楽しさにハマる、ということではないかもですね。そっちは、ぼちぼちでいい…
■ 駆け引きが無くなる
アルパインの面白さは山との駆け引き。
しかし、人工的な手段(ボルジムやスポーツクライミング)で若い間に登攀力が完成してしまうと、もしかして、山との駆け引きは、存在しなくなってしまうのかもしれません。
山が楽しいのは、落ちる!と感じる程度の登攀力の低さで、どれだけ山と駆け引きができるか?という点であるためです。
たぶん、一番楽しいのは、登攀力が未完成なクライマー時代かもしれない。
その時期を長くするために、わざとジムには通わない、という手もありなのかも?と気が付いてしまいました…。
■ 強つよになると山に行かなくなる
先輩で2段が登れる人や5.13登れる女性アルパインクライマー知っています。
…が、もう山には行かない。なぜだろう?
行ってもツマンなくなるのかもしれません。山を長く歩くことに充実感を感じていた時代は、どんどんと山を大きくして行っていました。
今は山が大きくなっても、特に充実感を感じることはありません。自分に何ができて、何ができないのか?ある程度洗い出しが済んでいるから?
でも、山以外を歩く気には、最初からそもそもならないんですけどね。
しかし、距離を伸ばしていくことで充実感がある、というのは、山岳総合センターに通い始めた一瞬でした…
あの頃は、コースタイム以下で歩けないかもしれないというのがあったので。
今は、自分が引けを取る可能性は低いので、自分のペースで歩くことに自信があります。
一方、登攀については、自分のスタイルがまだ模索中なので、色々な人が主義主張を言ってくると、困ったなぁとなります。
押し付けのように感じられるんですね。
■ 教える人がいない
アルパインクライミングが廃れたことの最大はやはり、教える人がいないことだと思います。
以前の山岳会では、アルパイン志向の人は来てもらっても、手に余るという感じでした。
要するに山岳会のほうでも、入会をお断りしている状況なのです。教わりたい人はいっぱいいるのに、教えてもらえる人が少ないわけです。
私の場合は、師匠は二人とも押しかけ師匠ですので、とってもラッキーでした…
このまま、時代が変遷すれば
インドアジムでボルダリング経験はいっぱいあり、高グレードは登れるけれど、外岩経験ゼロのクライマー
ハイキングしかできないけれど、ウルトラマラソンやトレランでつよつよハイカー
が一杯になると思います。
リスクは、アウトドアの外的要因を知らないこと、となるでしょう。インドアであれば、どこまでも自分を追い込めますが、アウトドアでウルトラマラソンみたいなオールアウトやられると、遭難死まっしぐらです。
すでに、インドア出身のクライマーが、”すぐ落ちる”っていうので、オールドクライマーから苦情が出ているくらいですし…
こうしたリスクへの感性の低さ、というのが、次世代への置き土産、課題、となっていくだろうなぁ…このままでは。
まぁ、人材難であるため、仕方ないです。