2019/07/01

かっこいいクライミングとは?

■ なんか鬱っぽいです…

今日は、お天気と同じく、気分の落ち込み激しく、非常に抑うつした気分で過ごしています。

というので、かっこいいクライミングとは何か?を考えてみます。

1)自信がそこはかとなく漂うクライミング

私の中でかっこいいクライマー筆頭は、地味ですがハッシーです。いや~かなり地味~にボルダーと向き合っておられました。去年この先輩とスラブのボルダー4級を始めて登り、登れた。そこはかとなく、マットを移動させてくれているのが分かりました…先輩もまさか私が登るとは思ってなかったんだろうな。4級が登れたのは初めてだったので、うれしかったです。そのボルダー2段と4級が共存でした…。段クライマーらしいです。

2)現実認識力が高いクライミング

ギリギリボーイズって誰が所属しているんですかね?の伊藤さんとアイスご一緒したことがありましたが…伊藤さんは小さいクライマーなので、後ろにセルフを取ってビレイしていました。

だよねーって。そういう人を見ると、ほっとします。

3)嫌味でないクライミング?

伊藤さんは、もっと難しいところを登っているだろうと思われるのに、師匠の設置したスクリューにピンクでリードしており、伊藤さんでもやってくれるだなぁと思いました。

ここで、俺は俺のスクリューで登るぜ!ってやると嫌味なのかも?

4)テーマが明快なクライミング

この日はみんなで薄氷に迫り、トップロープでみなでガンガン落ちました… 薄氷に迫るがテーマでした。

テーマって難しくて、行ってみて始めて、今日のテーマはこれか!ってわかることのほうが多いです。

5)その先を見せてくれるクライミング

この日はドライも見せてくれたのですが、クオークをクラックにねじ込み、なんというか冬場のクラック、アックスジャミング?みたいな感じ。

冬壁は昔は皆さんグローブで登っていたみたいですが、今はダブルアックスで登るので、必然的にそれは、ドライツーリングと同じです…

ということがそこはかとなく分かったクライミングでした。要するに、ピッケルというのは、杖から発達した道具ですが、現代のクライミングは杖=足の延長とか、バランス保持のサポートではなく、手の延長としてのアックス、積極的なホールド、としてのアックスと言う意味でした。クライミングが、スラブとオーバーハングくらいスタイルが違う。

6)男気があるクライミング

いや~男気ってそもそも何なんでしょう? 辞書を引いてみたら、義侠心とありました。

義侠心って何? 

自分の損得を顧みず弱い者のために力を貸す気質

とありました。反対は女気。女気もめったに使われないので分からないですね。

弱い者のために力を貸す、というのが、味噌かなぁと思いますが、クライミング自体は、本来は、弱い人は弱い人なりに低いグレードで登っていても、それで楽しいので…弱いか強いか?は、あんまり関係がない世界ではあるのです。

関係が出てくるのは、どっちかというと歩荷とかある山のほうで、やはり歩荷力があると山では余計なものが担げるので、有利です。

しかし、山で、担げない人が厚さ数ミリのマット軽量化して、寝ているときに、180cmの大男が厚さ5cmのマットで寝て、「俺リードできないんでお願いします」と言うときには、なんか違うと思いました…。

ので、男気があるクライミングはこの真逆かなと思います。

7)知的なクライミング

山では、駆け引きなので、その駆け引きで、ギリギリに迫っていたら、結構楽しいです。

その迫り具合で知性が分かるというか…

沢に行ったときに、支点が取れない茅の上なのに、どんどん上に逃げちゃう人がいて、高巻きもクライミングを知らないとリスクだな~と、心底、思いました。

支点がない時に上に逃げるのは自殺行為です。

そういうことが分かるために、普段クライミングしていると思えばいいのかなぁ…

ロープが命綱になっていない場合、知性が低いと思われます。

しかし、アルパインの場合は、基本的には、落ちないですので、スポーツクライミング並みに墜落係数0.3レベルの支点はイラナイです。

そんなことしたら、遅くなって逆に危険だし…

その兼ね合いが絶妙というのが知性です。この辺は、誰かをお手本にできたことはないかも…

■ かっこいいというものを求めていなかった?!

とここまで考えて、私はそもそも、クライミングにかっこよさを求めていなかったかも?

とハタと思いつきました…

では、私のクライミングの価値はなんだったっけっていう話ですが…。

リードで、下のビレイヤーがしびれを切らしているのは分かっているけど、粘って、ムーブが出てくると、なんかうれしいんです…

ムーブ、いったいどういう話で出てくるんでしょう???

かなり焦るというか、切羽詰まらないと出てこないんですが…

でも、力量以上の課題に取り付くと、げっそりしてしまいますし…楽しい~!っていうホルモンは、出る場合とでない場合があり、その出る場合はいつなんだ?

でも、出そうで出ない楽しいホルモン… インスボンやラオスでは出ていたナ~と思います。

ちょうどいい難易度を登らないと出ない。ちょうどいい難易度っていうのが、個人個人で違ってくるのかもしれません。

最近は下で、”え~ねぇーまだー?”ってなっているのは分かっているのですが、甘えさせてもらっています。

ハングドッグしないから、粘っている… これはどうも、格好は良くないクライミングみたいです(笑)。