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2023/12/29

【帰福】福岡に帰ってきました☆ 大阪は多国籍化進展中。心理学は福岡で勉強します

■ 帰福しました

昨日、福岡に夜行バスで帰ってきました。

本当は年越しは大阪でと思っていたんだけど、大阪で、そんなに心理学の勉強がはかどらず、これなら、福岡のほうがいいなと思ったのだった。

でも、まぁ、排水溝が詰まるという問題があったので、大阪は行って良かったんですが。パイプユニッシュ、すごい。

■ トッププライオリティは心理学の勉強

心理学の勉強こそが、私が今、一番に優先度を高めたいと思っていることです。

    大阪 vs 福岡比較表

心理学 島之内図書館しかなく本が借りにくい  大型図書館が近く本が借りやすい

食事改善 店がいっぱいでヘルシーでやりやすい  店が限定されて飽きる

カーブス  イケず―な感じ    忠臣蔵な感じ

リハビリ水泳 指導者がいないので探さないといけない めだかスイミングクラブ最高

山     電車で登りにいく遠さ   ご近所に岩場あり

クライミング   ジム最悪     ジムは老舗でいいのがいっぱい

アートギャラリー  いっぱい   ほとんどない

投資環境     大阪証券取引所あり  ネット限定


…と言う結果になった。どちらの環境も、甲乙つけがたく、どっちに暮らしても、私は適応して、それなりにハッピーだが、心理学の勉強が終わるまでは、大阪ではなく、福岡で、

 友人たちのサポートに囲まれて生活

することにした。今、ロースターの通山さんや、ネストのアキさん、投資家のみつさん、近所のスーパー水泳おばあちゃんと仲良くできているので、日々気分が良く過ごせているんですよね。

今、私に必要なのは、友人たちからの楽しい会話や励ましです。

大阪でも外大卒の友達がやっている店で、楽しく、毎日、報告会をしていたのですが…。まぁ、店やってるから、コーヒー飲みに行くわけにも、いかないよなぁ。

■ 福岡と福岡のインバウンド

さて、福岡のバスターミナルには、朝ぶろ浴びて、朝ごはんを食べれる施設がある。

バスターミナルで朝食が食べれる福岡はえらい。

大阪は、帰着はツインビルだが、大阪駅北口の再開発は、ぜんぜん進んでおらず、大阪万博にお金を突っ込んでいる場合ではない。もっとしっかり、インバウンドから収益を得る工夫をしたらいいのに…。福岡では、到着後、ひと風呂浴びて(600円)、朝ごはんは明太子茶漬け(550円)で、日経新聞まで読めたぞ?


しかし、経済がインバウンド頼みである、度合いは、どっちもどっち。

大阪はインバウンド(外国人の)同化、帰化が福岡より進み、NYっぽく変遷していました。私の憧れた、本間長世先生の『アメリカの食卓』にあったような、アメリカ国内にありながら、英語が話されておらず、身振り手振りで注文しないといけない…という異国が国内に既に誕生しており、すでに大阪には、日本語が通じない店がありました。私以外の全員が、ネイティブの中国語を話す人たち。


上海老味道です。おかゆと野菜のピンで、680円。この店、私のアパートから徒歩10分もかからず、元・中国語科の友人にお店は教えてもらいました☆ しっかし、おつりまで中国のお金で来てしまった(汗)

他に、日本人じゃない率90%な韓国料理店(スジェ)とか、リアルソウルが味わえました。

その他、空堀には、ネパール人のミランさんがやっているダルバート食堂があり、ネパールを詳しく紹介してくれます。

ついでに、ロシア料理も味わえて、たったの1000円で本格ボルシチとピロシキ、ワインがセットの夕暮れセットってのがあります。

2km先の北浜ではありますが、ブルックリンというロースターは、朝8時に出かけたら、インバウンド(旅行者)9割のカフェ… 中国人のご家族(ご夫婦+娘)さんがいたので、写真を撮ってあげました。

こうしたインバウンドニーズは、コロナ前に大阪に行ったときは、なんか商店街の人から目の敵にされているようだったので、え?!と思ったのですが、話を聞くと、空堀でもインバウンドは歓迎のようです。しかし、一人勝ちと思われると叩かれる日本は健在なので、外国人向けのゲストハウスは、肩身せまーく、表通りから隠れるようにひっそりと存在しているようでした。

確かに外国人が見るウェブサイトと日本人が見るのは全く違うので、ひっそり広告しても外人の流入は確保できます。

日之影は、海外のサイトに宿泊先やトポを記載すると、アメリカ人は勝手に頑張って、遠路はるばる日之影くんだりまで遠征してくれると思いますよ?

新しく開拓されたエンドウォールを海外に紹介してはどうですか?

私も、台湾のケリーを誘って、行ってみてもいいなと思いましたが、ケリーはガイドなので、ものすごいガイド料がかかります。外国では日本のクライミングガイドのガイド料の大体3倍くらいが相場なので、私は別にビレイも確実だし、もう自分でリードできて、知らない岩場で、登るべき課題を見極めきれないとか、カムエイドで降りてくる、ってのができないことはないので、コストを正当化できず、ケリーを招聘してあげる、ってのは、資金の無駄遣いかなと思ったのでやめに。

ビレイヤーしてくれる人がいればお声がけください。ちゃんとしたビレイが可能な人限定。

今から私にビレイを教わろうという心がけの人は、自腹でクライミングガイドに行って教わってから来てください。

■ トップロープ限定の人を励ます

そういえば、群馬の黒岩で、クライミングガイドにトップロープ限定で登らせてもらっているという人に、最近、アドバイスをする羽目になった…。

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クライミングのお話、とても興味深く拝見しました。

群馬は榛名山に 黒岩 というのがあって、そこで練習会をしてくださっている方が居るので、何度か参加しました。

トップロープで、何度も宙ぶらりんになりましたが、安全に配慮してもらっていたので楽しく練習できました。

私は不注意なので、ビレーヤーは勤まらないと実感していて、もっぱら、プロの人にお世話してもらって練習するだけです。

黒岩は「辛口」と言われていて、グレードが明らかにおかしいみたいです。俺にとってはこの程度、という見栄がグレードに反映されていて、トラブルも起こりがちのようです。 

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折り目正しい端正な性格がうかがえる、大変、好感できる方です。しっかし、トップロープのビレイって、その日岩場に来た人でも、できる。なんかビレイに対する誤解が深そうです。

何か物事をするときの、難易度、が客観的に捉えられていないようです。ビレイは、確かに技術ですが、技術と言える要素が強いのは、リードのビレイで、しかもクライマーが己の限界グレードに挑んでいる時です。


 ・リードビレイが真のビレイ技術

 ・クライマーはビレイヤーが良くないと己の限界グレードへ挑めない

 = クライミングは、ビレイヤーとクライマーの共同作業


とはいっても、トップロープのビレイにも、一応、基礎的なルールがあります。

 1)トップロープのビレイでは、初心者はグリグリを使う 

 2)制動する手を放してはいけない

 3)トップロープで最もグランドフォールのリスクがあるのは、登りだしてすぐ。最初は張り気味にする。理由はロープの伸びがあるから。

この三点くらいしか、トップロープのビレイには、注意点がない。どう登ろうがお好きに落ちてね、状態です。

この方とはエリクソン催眠の関係で知り合ったのですが…

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グレードは、誰がビレイヤーか?で全く違います。

本来のクライミングは、相手に自分の命を預けて良いかどうか見極めるところから、クライミングであり、難易度はそこから決まると言っても過言ではないです。クライミングガイドが、素人のビレイで登ってくれるのは、自分は決して落ちない自信があるということをそこで示せるからです。

一般に後輩のビレイは安心できないものですが、そのビレイで5.8でも、5.9でも登ってやるから、先輩と後輩の絆が醸造されるのであり、私自身もそうやって成長してきましたし、今の岩場のグレードは、そのような状況を前提としてつけられています。

ですので、ガイドにビレイされて登っていれば、当然、楽勝感があるはずです。

また、これは海外でも一般的ですが、ビレイデバイスを持ってこないクライマーとは誰も登りません。

結婚と同じで、ビレイ変わりばんこってのがクライミングの掟なんですよ。

もちろん、誰でも初歩の時代があるので、クライミングガイドについて習うことは良い入門法です。そのガイドさんはまともな方なら、ビレイを正しく教えることができるはずですので、ぜひ立候補してみてください。

外岩でも、ボルトがきちんとJFAによってリボルトされている課題であれば、トップロープからスタートして、リードビレイまで習得できます。現代の方だと、TRはグリグリでやれば、確実です。リードはATCを使えないとだめです。ペツルサイトを予習されてください。

逆にビレイをしないと、これ以上クライミングの機微が分からないまま、ムーブだけ上達されたところで、その活動、何の意味があるのだろうか?的な感じが、クライマーとしては感じさせられます。10代になった子供がおむつつけている、みたいな印象です。

クライミング活動と言うのは、不確実性を自分の中に受け入れつつ、どこまで自分の限界を試せるか?って話なんですよ。

ただ安心なだけ、ただ楽しいだけのクライミングなら、まぁ、何もクライミングのことを分かっていないのと同じことです。 

せっかくの趣味のクライミングですから、心理技術を活用され、コンフォートゾーンから抜け出て、真のクライマーとなる道へ決断されることをお勧めします。

世界は広く、時間を無駄にしている暇はないですよ! 

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最後の一行は、自分に言いたい!ほんと!!


2023/12/26

【大阪】久しぶりの大阪帰省で考えたこと(日之影)

■ 島之内、怖い?

大阪に家のメンテで帰省中。大阪は、気に入っているジムのヒグラシさんがあるから、クライミング的には、私には大阪のほうがいいかな?って気もしているんだが、今回はシューズはもってきたけど、登っていない。水泳とカーブスのチェックのほうが優先度高い。

リハビリに使っているカーブスは、最寄りが島之内にある。初日に行ったら、島之内は中国になっていた…(汗)。読める中国語ではなく読めない中国語の看板だらけで、びっくり。

島之内は前から夜の街っぽく、心斎橋の場末感があって、3流の歌舞伎町みたいな場所だったんだが…。

なんでそんなところに地域密着型ビジネスのカーブスがあるのか?謎だった。

今日はお昼前にカーブスに行った。道すがら、もってけドロボー価格で、売れ残り衣料を格安で吊り下げている卸問屋さんがあり、1枚1000円のTシャツをゲット。そのがてら、いろいろ話を聞いてみたら、卸のおじさんたちの話では、私が感じたほどは、怪しくないそうです。路上で薬物とか…、そこまではないらしい…。いや、”ミナミ”は、危ないですからね、マジで。事情が分からない人が、うかつに近づくところじゃないです。

おじさんたちの情報のおかげで、ちょっと島之内に対する安心感もアップした。

大阪女たるものは、島之内程度の怪しさでギブアップしてはならないのである。

というか、私自身もサンフランシスコ時代は、パンハンドルにすら住んだことがあるわけで、ヘイトアシュベリーが平気で、島之内が不安、というのは、まぁ、自己矛盾と言えるだろう…。

若いころは無知だから、特に危険とも思わなかったんですよねぇ…だってアジア人だし。喧嘩しているのは黒人と白人であり、アジア人は別に関係ない感じだった。

島之内の治安に安心したため、散策がてら、家に帰る方向ではなく、心斎橋側の人通りが多いほうに抜けてみたら…、韓国から、そのまま抜け出てきたかのような、韓国料理屋さんを発見。サムゲタン、キムチ6種つきで、1080円。

サムゲタンは、インスボンを登った時にソウルで食べたのより、すごかった。

 これはお通し的なものです 6品のキムチ

 さらにトリ半羽のサムゲタンが付く。

これがかなり本格的でおすすめだった。

お店は島之内にあります。

ここは、毎日行ってもいいくらいなうまさ。

なので、一気に島之内ファンになった。

昨日の空堀の釜戸ダイニングでの焼き肉は高かったので、今度から、こっちに来たい。(夜は、念のため、大通り限定で歩きましょう)

あまりにヒットしたので、これは友達に教えないと!と思い、その足で、外大つながりの友人の店へ行く。空堀です。

本格中華かゆが味わえる、朝ごはんの店(上海老味道)を教えてもらった。明日はそこへ朝ごはんに行く予定。

しかし、大阪は、不景気そうである。プールも福岡で泳ぐよりは高い。不思議なことだが食費は安いくらいかもしれない。

天王寺の一杯飲み屋で、お刺身定食790円。福岡のお刺身よりおいしいのは、魚が寒いところで取れる魚で油が乗っているからだろう… スープは化学調味料味で行けていなかったが…

福岡では、いつも友人がやっている店でお世話になっているが…。

大阪も福岡も、卸が産業の主体で、たいした産業がないのは似ている。

食事はコスト。食文化と言う意味では、やはり大阪のほうが上を行くと思うが…福岡のほうが、まだ地域の人の顔に明るさがあるというか、大阪ではみな一様に暗い。生活への不安が現れているのだろうと思うが…

その不安は、ただの感染症…的なもので、実態のある不安ではないのではないだろうか?

友人の奥さんが、小学校の教員上がりで定年退職後、週2日の時短勤務をしているそうだが、なんと、週二日で年収200万円で給料が安いと言っているのである…(汗)。黙々と働いて滅私奉公で勤め上げる生活に彩がないのは事実だが、韓国へはバンバン遊びに行っているし、旦那さんの海外駐在ではバンバン遊びに来たそうだし… 

本当に暗いのは、都会でワーキングプアをしている若者たちで、若者たちの不安や貧困はホンモノだが…年配の人のは、同調圧力で、不安だ不安だと言っているに過ぎないのではないだろうか?

週2日働くだけで年収200万円もらえることのどこが不安なんだろうか?

私がIT業界にいたころは、ある同僚は、北海道で雇われて3重に中抜きされて、大阪の製造業のひ孫請けくらいで、月収13万円…ブラック派遣がはびこっていた…。どこで仕事を請けるか?で同じ仕事をしても、給与が全く違う日本。

一度義理の父と中抜きのぜひで喧嘩したことがあるが、年配の人は中抜き業に寛容な人が多いけど、地方の派遣業って、ただの紹介以外の何の仕事もしていないよなー。外国人人材紹介ってのも、かなり搾取のにおいがする仕事ですよね。

天下の松下さんでも、そんな労働力で労働力調整しており、要するにブラックでした。民間のパワーのほうが強いのは要するにブラックだから、です。

YouTubeで80歳のお年寄りが、年金月14万円で持家があっても、不安だから、お掃除バイトで9万円、っていうのと、家賃6万円はらって月収13万円で、大阪で暮らさせられている若い人、どっちが気の毒なんだろうか? 大阪では、何にもしなくても20万は自動的にでていくんですが…

氷河期の人は、それを30年耐えているわけで、そういう人たちが都会から、田舎へ移住して幸せになっているのが、過去の地方移住だったが、今の地方移住は、日之影での観察結果は、してもしなくてもいいような全伐後の植樹を請け負うことで補助金に食わせてもらおうという、全く未来を感じないものでした。植樹したって、鹿が食べるんだから、植樹しても意味がないんですよ。それより、全伐を辞め、徐々に自然林に戻るような林業をしなくてはならない。持続可能な林業への努力なら意味があるけど、しても意味ない植樹をすることで社会貢献気どりをしても仕方がないです。そんなカラクリも見えずというか、見たがらず、楽に雇ってもらえることを求めての地域移住で、クライミングの町、日之影が実現するとは、私には到底思えませんでしたが…

日本の地域はどこも、災害が起きたことで、国から出る復興補助金で行政支出が何とか賄えるというくらいに落ちぶれています。

■ 日之影

ホントは日之影は、クライミングの町で売り出したらいいと私は思いますが…。

案)

・おぢか島みたいに、個人宅への民泊分散で、宿泊者からの収入を地域住民に分散・還元
・クライマー向けの村内移動システムを作り、そのシステムに乗せて、地域の高齢者のお買い物の足にする 
・村内にナナファテ的なものを村が運営し、利益は村に還元される
・クライマーは、駐車料金を支払う。

もうほんと、ただ乗り根性改めたほうがいいですよねぇ? 

クライマーだけが得して、ローカル住民が損していることに、目をつぶり続けている。

損しているだけならまだしも、クライミングの世界事情を知らないことで、搾取されているとすらいえるかもしれないんですけど。

まぁ、どんなことにしても、無知と言うのは、貧困を伴うものです…

そう考えると、福岡市に大量のインバウンドの訪問をもたらしている高島福岡市長はえらいのかもしれない?

でも、海外の人へ宣伝するのは結構簡単なので、だだのやる気の問題かもしれないですけどね。

GOLD HORSE ROCK FESTIVAL 小山田大さん&今泉結太さんトークセッション<ロング ver.>

2019/07/12

大阪

■大阪初日

大阪初日は愉快に過ごした。到着したら、なぜかクライミングの師匠が大阪にいて、待ち構えるように昼飲みに連れ出された。本人が行きたいという理由で、梅田のやまと。いつも大行列の店だ。先に並んでおいて!と頼まれる。大阪の名物はもをいただきながら、積もる話を聞かされた。

なんと双子のお孫さんの誕生だったそうだ。それを知っていたら、子どもに役立つようなものをお土産にしたのに。(今回お土産は、高級コーヒー豆)

■ 志賀の岩場

誰もが興味津々の佐久の岩場の感想を聞く。シークレットエリアにJFAの整備が入った先行事例だ。なんと有料の岩場になってしまっていた。驚いた。しかも、入場料1000円…と高い。
外の岩場は無料、に慣れたクライマーに、どれくらい受け入れられていくのだろうか?

今までの開拓クライマーと言うのは、たぶん、みんなで無料で登るために開拓を頑張ってきたのであり、その結果が有料になれば、悲しむかもしれない。

肝心の整備も、2エリアだけでしかも、悪いボルトを間引いて、要所要所を更新したという感じで、一般に想像するような、きっちりした整備ではなく、現状でできる限り安全に近づけた、ということらしかった。しかし、時代の流れだ、という感想だったらしい。有料化にはボルトの質の問題があり、特に終了点は高額だ。終了点は特に重要なボルトだし‥

しかし、開拓される岩場が、そもそもグランドアップではなく、ラッペルの岩場であることを考えれば、トップロープフィックスにして、トップロープソロで登る限り、実はボルトも終了点も必要なく、岩場を痛めることもなく、立木で済んでしまうという実情もある。

実際、私の知り合いの開拓者は、自分でボルトを打っても、使わない。リードしないで登れる岩場だからだ。

こうなると、リードしたい、というのは、自然保護の対立概念 になってしまう。経済性ともだ(笑)。

■ 佐渡の岩場

佐渡の岩場の話を聞く。「これが国際グレードだよ」と整備してくれた国際ガイドの方から、言われて登ってみると、往年のクライマーである師匠にとっては、

「すべてがワングレード易しい!楽しい~!!」

「もうクリップ?」

だそうだった。さもありなん。

体大きめクライマーの本人にとっては、「(開拓者の長身のクライマーに)ここにボルト要るの?」と聞いてしまうくらいだったそうだ。

ところが、開拓者は、「そこはムーブをつなげると、このグレードの人にとっては核心前だから要る」との返事。要するに

核心前にワンボルト、という発想が今まで欠如していた思想なのかもしれない。

■ 2ピン目までが遠い課題

1ピン目ではなくて、”2ピン目”が遠い課題の話をしたら(2ピン目が遠いとプロテクションとして機能しない)、驚いたようだった… いくらボルト節約しても、そんな配置では、ということだ。

プロテクションとして意味のない配置では、岩を傷つけないことを優先してボルト数を削るという発想なら、最初からないほうがまだ主張が首尾一貫している。

なぜなら命を守るというのがボルトの唯一の存在理由だからだ。その役目を果たさない配置では、ただの自然破壊になってしまう。

■ M8はNG

ボルトは昔通用していたM8ではだめだそうだ。M10が最低必要。しかも長くないと。良く落ちる核心前のボルトは、1本に荷重がかかると穴が経年的に大きくなってしまうそうで、最終的には抜けるのだと。ということで核心前のボルトは2個連結がいいのでは?という話が新鮮だった。つまり良く落ちる核心前の1本目が経年劣化で下穴が巨大化して抜けたとしても、次のピンできちんとグランドフォールから守られる配置ということだ。

■ 東アジア最大の氷

東アジア最大の氷の話を聞く。120mと巨大すぎるため、ピンは10mごと。まぁ、上のほうなら、落ちても…、ということだが…。ロングフォールを前提とするため、スクリューは、最大の26cmだけを使うそうだ。

26cmなんてアバラコフ用でしか持っていない…(笑)。

(入れる負担が大きいが確実なスクリューと分厚く固く閉まった氷で登るアイス)
vs 
(入れる負担が小さいが10cmの頼りないスクリューで、落ちたら決して持つまいというプロテクションで、易しく寝たアイスのスラブを決して落ちない登りで登る)

のと、なんか…アイスでも、フリーvsトラッドな図だ。

私はアイスが脆い場合は、数を打てと習ったんだが。

しかし、トラッドのクライマーですら、ロングフォールするかも…という恐怖を感じつつ登るのは、怖かったそうだ。10mランナウトすれば、落ちれば20m。