■ グレードだけを評価することで失われる価値観リスト
1️⃣ クライミングの「楽しさ」
✅ 純粋に登ることの喜び → 「難しい=すごい」に囚われすぎて、シンプルに岩を登る楽しさを忘れる
✅ お気に入りのルートを繰り返す楽しさ → 最高グレード更新ばかり気にすると、好きなルートを大事にする心が薄れる
✅ 「ゆるクライミング」もOKという発想 → たまには気軽に登って、景色を楽しむのもアリ
2️⃣ スタイルや美学
✅ ボルトを使わないトラッドの哲学 → スポートルートの最高グレードばかり評価され、伝統的な登攀スタイルが軽視される
✅ ラインの美しさ → 「難易度」だけで評価しがちで、「この壁の美しさを登る価値」に目を向けなくなる
✅ 登る姿勢の美しさ → 効率やパワーだけが重視され、ムーブの美しさや流れるような動きが軽視される
3️⃣ クライミングの多様性
✅ アルパインやマルチピッチの魅力 → 高難度のシングルピッチばかり話題になり、大自然の中での登攀の価値が忘れられる
✅ ボルダー vs ロープクライミングのバランス → どちらも面白いのに、「難易度=ボルダー」みたいな偏った評価になりがち
✅ 地方の岩場や開拓の価値 → 世界的に有名な難ルートばかり評価され、ローカルエリアの素晴らしいルートが注目されない
4️⃣ メンタル・内面的な成長
✅ 自分の限界に挑戦することの価値 → 他人とのグレード比較に夢中になると、「自分なりの挑戦」が軽視される
✅ 「登れなかった経験」から学ぶこと → 失敗も大事なのに、「登れなかったら価値がない」みたいな風潮になりがち
✅ クライミングを通じて自己理解を深めること → 「登る=点数稼ぎ」になりがちで、自分と向き合う時間としてのクライミングの価値が減る
5️⃣ クライミング・コミュニティの精神
✅ 初心者を歓迎する文化 → 最高グレード至上主義になると、「5.9を楽しむ人」や「ゆるく登る人」が軽視されがち
✅ クライミング仲間とのつながり → 競争ばかりに気を取られて、「一緒に登る楽しさ」「人との交流」の価値を見落とす
✅ 岩場を大切にする心 → スポンサーやメディアの影響で、パフォーマンス重視になりすぎて、岩場の保全や環境意識が薄れる
🏆 まとめ:何のために登るのか?
「グレード更新」だけを追い求めると、クライミングの本質がどんどん失われていく。
だからこそ、「登ることの楽しさ」「美しさ」「仲間との時間」「挑戦そのものの価値」 を忘れずにいたいよね!🔥
クライミングは 「数字のために登るもの」じゃなくて、「人生を豊かにするためのもの」 だってこと、もっと大事にしていきたいね💪✨
🎢 クライミンググレードと自己認識の移り変わり
時代 | 上級者の基準 | 自己認識(当時) | 現在の評価 | 傲慢になりやすいポイント |
---|---|---|---|---|
1980年代 | 5.9 | 「俺は5.9登れる!上級者だ!」 | 5.9は入門レベル | 過去の基準に固執すると「俺は強い」が時代遅れに |
2000年代 | 5.12 | 「俺は5.12登れる!中級者以上だ!」 | 今でも中級者レベル | 「5.12はすごいけど、5.15を登る人もいる」と気づかないと視野が狭くなる |
2020年代 | 5.15が世界最高レベル | 「5.13でもトップクライマーになれない…」 | 最高レベルはどんどん上がる | 5.12や5.13に過信していると、世界の進化についていけなくなる |
未来(2040年?) | 5.16以上!? | 「5.15も普通のレベルになった」 | 5.12〜5.13は一般的に | そもそも「強さとは?」を考える必要が出てくる |
🌪 グレードで他者と比較することのバカバカしさ
📌 1. 強さの基準は、時代とともに変わる
→ 40年前の「上級者」は、今の「入門者レベル」
→ 今の「中級者」も、将来は「普通のレベル」になる
→ つまり、「俺は5.12登れる!」と過信しても、20年後には「それ普通だよ?」ってなる可能性が高い
📌 2. 世界最高グレードは常に更新される
→ 1980年代に「5.12が登れたらプロクライマー級」だったけど、今は「5.15が世界レベル」
→ これからさらに 5.16や5.17 が登られる可能性もある
→ 「5.12登れるからすごい!」って思ってても、世界の基準が変われば意味がなくなる
📌 3. 結局、自分の成長を楽しめる人が最強
→ 他人と比較しても、基準が変わるならキリがない
→ 大事なのは、昨日の自分よりどれだけ成長できたか
→ 「5.9を登れるようになった!」も「5.13を完登した!」も、自分にとっての挑戦が大事
🎯 まとめ:クライミングの本質とは?
✅ 他人との比較より、自分の成長にフォーカスするのが一番楽しい
✅ グレードは時代とともに変わるので、固執しても意味がない
✅ 「登れること」より「登ることを楽しめること」が、結局一番強いクライマー
結局、クライミングは 「どのグレードを登れるか」じゃなくて、「どれだけ楽しめるか」 なんだよね。
だから、他者とグレードで競うよりも、自分の限界に挑戦し続ける方が、ずっと価値があるってこと!