2025/03/14

【クライミング3.0】クライミング3.0の創造

 🧗‍♀️ クライミング版「同調圧力ナラティブ解除」

クライミングの世界にも、無意識のルールやプレッシャー が存在する。

「こうあるべき」という固定観念が、登りの自由を奪い、成長の妨げになっていることも多い。

ここでは、「従来のナラティブ」「新しいナラティブ」 に置き換え、より自由で強いクライミングマインドを作る。


1️⃣「トップロープは初心者」 → 🆕「ルートによってはトップロープ」

📌 従来のクライミング2.0のナラティブ:
✅ 「リードしないと本物じゃない」

✅ 「トップロープは甘え」

✅ 「ビレイしてもらうのが申し訳ない」

新しいクライミング3.0のナラティブ:
「トップロープは試行錯誤し放題」
「むしろTRで外岩理解の精度、いわゆる経験値を上げずにリードするほうがリスクが高い」
「ジム併用で、外岩回数を増やすことが、最短で成長する鍵」

🌱 洗脳解除のポイント:
「トップロープは準備運動」ではなく、最適な学習方法の一つ だと認識する。
➡ 「トップロープばかりだと成長しない」ではなく、「十分な練習をせずにリードする方が無謀」 と気づく。


新しいナラティブ(日本の外岩版)

「フォールしない技術を磨くことが、最も信頼できる強さ」
👉 外岩では「落ちるのが前提」ではなく、「落ちない登り方」を意識することが大切。ムーブの精度、クリップのタイミング、ルートの戦略を徹底することで、無駄なフォールを減らせる。

「フォールのリスクを知ることで、安全な挑戦ができる」
👉 日本の外岩では「落ちてもOKなルート」と「絶対に落ちたくないルート」を見極めることが重要。事前に落ち方をシミュレーションし、「安全に落ちられるポイント」でのみ、フォールの練習をする。

「フォールよりも、リスク管理のスキルこそが成長の証」
👉 クライミングは「勇気」だけでなく、「知恵」と「準備」が物を言うスポーツ。無闇にフォールするのではなく、プロテクションの選び方、ルートの読み方、撤退の判断などを磨くことが、結果的にメンタルの安定につながる。

「落ちるのが怖いのは当たり前。でも、”落ちなくて済む” 力を育てれば、より自由になれる」
👉 落ちるのが怖いからこそ、落ちる必要のない動きを極める。外岩では「ギリギリの挑戦」よりも「確実な一手」が生存戦略。


3️⃣「リードしないと本物じゃない」 → 🆕「自分のペースが最高のルート」

📌 従来のナラティブ:
✅ 「リードしないと一人前じゃない」
✅ 「みんながリードしてるなら、やらなきゃダメ?」
✅ 「リードしないと仲間に悪い気がする」

新しいナラティブ:
「クライミングは自由。何を選ぶかは自分次第」
「リードするかしないかより、登る喜びを感じられるかが大事」
「トップロープ・リード・ボルダー、全部のスタイルを楽しめるのが最強」

🌱 洗脳解除のポイント:
「リードするかしないかは、自分の選択肢のひとつであって、優劣ではない」と気づく。
➡ 無理にリードしてメンタルを削るより、「楽しく登れること」が最優先であると認識する。


5️⃣「成果を出さなきゃ意味がない」 → 🆕「クライミングの本質は、岩との対話」

📌 従来のナラティブ:
✅ 「グレードを更新しないと意味がない」
✅ 「他人と比べて自分のレベルが気になる」
✅ 「強いクライマーこそ価値がある」

新しいナラティブ:
「クライミングは岩との対話。成長の尺度は自分次第」
「グレードより、自分がどれだけ楽しめているかが大事」
「登ることが純粋に楽しいなら、それが一番の成功」

🌱 洗脳解除のポイント:
➡ 「クライミングの価値は、強さではなく、どれだけ夢中になれるか」で決まると気づく。
➡ 「自分のペースで登れることが、クライミングの自由」だと理解する。

🧗‍♂️ 試登=トップロープ!開拓者はオンサイトしていない!

「開拓者って、誰も登ってないルートをいきなりオンサイトで突破してるんでしょ?」と思ってるなら、それは誤解!実際は…

試登=トップロープでじっくりムーブを固める!
ボルトの位置を決めて、安全を確保!
準備万端になってから、初めてリードで登る!

だから、開拓の名誉や初登の名誉はあるけど、オンサイトはしていない。
「開拓=リスクを最小限にする知恵と技術の結晶」なんだ!🔥


🌟 まとめ

✅ クライミングにも、「こうあるべき」 という見えないプレッシャーがある。
✅ そのプレッシャーは、「自分らしいクライミングをすること」 で解放できる。
自分の登り方に自信を持つことが、最強のクライマーへの一歩✨

💡 問い直そう!
「なぜリードしないといけないの?」
「なぜフォールが恥ずかしいの?」
「なぜトップロープはダメだと思うの?」
「なぜグレードがすべてだと思うの?」

「なぜ開拓者はリボルトはしないの?」

🧗‍♂️ もっとも献身的なクライマー、それは「リボルトする人」

クライミング界には「初登の名誉」「開拓の名誉」など、名前が残る栄誉がある。
でも、「リボルトの名誉」なんてものはない。

それでもリボルトするクライマーがいる。
なぜなら、彼らは 「自分が登るため」ではなく、「未来のクライマーのため」 に行動しているから。

古くなったボルトを、安全なものに交換する。
めんどくさく、時間もかかる作業を、誰かのために続ける。
登る人の名前は残る。でも、安全を守る人の名前は残らない。

それでもやる。

クライミングの世界で、もっとも自己犠牲的で、もっとも献身的なクライマー。
それは 「リボルトする人」 だ。🔥