2025/03/07

Caitlin Johnstone ケイトリン・ジョンストン Some Thoughts On Ukraine


こちらの文章を日本語に翻訳しました:


トランプ政権がウクライナへの軍事援助を停止し、西側リベラルがトランプがゼレンスキー大統領の感情を傷つけたことで叫び続ける中、皆に思い出してほしいことがある。それは、ロシアのウクライナ侵攻は、西側の攻撃的な行動によって間違いなく引き起こされたという事実だ。だからこそ、多くの西側の専門家や分析家は、何年も前から西側の攻撃的な行動が侵攻を引き起こすだろうと警告していたのだ。

これを聞いて、「でもロシアは侵攻すべきではなかった」と思う人もいるかもしれない。西側のリーダーが攻撃的に挑発したとしても、ロシアは侵攻すべきではなかった、と。しかし、その前に、自分自身の心の中を見つめ、なぜそのように思うのかを問い直してみてほしい。なぜ自分のリーダーたちが戦争を始めた責任について批判する部分をスキップし、あなたの生活に一切関係のない東側の政府のリーダーを批判することに集中するのだろうか?自分の政府やその同盟国の無謀な戦争を避けてしまおうとしているその感情は、どこから来ているのかを考えてみてほしい。

アメリカ合衆国の国境付近に外国の敵国が信頼できる軍事的脅威を置いた際、アメリカはどれだけ攻撃的に対応したかを思い出すべきだ。その結果、世界はほぼ終わりかけた。キューバ危機時にどれだけ核戦争の寸前までいったかを知りたいなら、ヴァシリ・アリポフの名前を調べてみてほしい。

西側のリベラルは、ロシアが自国の国境に近づく米国帝国の代理軍の力をどうしても異なる方法で対応すべきだと主張しているが、同じ脅威に対してアメリカはどのように対応しただろうか。その二重基準を正当化するために必要な精神的な操り方は、西側が国内の宣伝で浸されているからこそ可能になっている。これが世界をどう考えるかについての思考を操作しているのだ。

ロシアの戦争への関与について批判することや、ウクライナで起きている悪夢について恐怖することは理解できる。しかし、理解できないのは、西側リベラルや進歩的な人々が、自己の政府とその同盟国がこの戦争を引き起こす上で果たした役割については一切責任を負わず、100%ロシアに責任を押し付けることだ。これは情けないおべっか行為であり、決して許されるべきではない。自分の支配者たちの乱用を守るために精神的な体操をやめなさい。少しは尊厳を持って、神のために。

トランプがウクライナの代理戦争を終わらせようとしているのは良いことだ。ウクライナ人がもはや戦いたくない戦争を、誰かがそのまま続けろと言うことはひどいことだ。トランプに感謝するつもりはないが、ウクライナ人が支持しなくなった戦争を続けろと言っている人々には、絶対に怒りをぶつけるだろう。

ウクライナの代理戦争は、いずれは近い未来に終わる運命にあった。NATOがロシアの着実な領土拡大を逆転させる唯一の方法は、核戦争のリスクを冒して直接介入することだが、西側リーダーはそれを受け入れようとしていない。これは常に西側帝国のチェスゲームであり、自分たちの命をかけるつもりはないので、戦争を終わらせなければならなかったのだ。トランプ支持者たちは、この帝国の課題を進めるために動いているに過ぎない。

もしウクライナ戦争を続けたいなら、ウクライナ人の代わりに自分が戦地に行って、戦わなければならない。ウクライナの外国人部隊はまだボランティアを受け入れている。戦争が続くことを望むなら、前線に行って戦うか、黙っておけ。安全な家でソファに座ってツイートするのはやめろ。

ウクライナ戦争は、西側帝国が挑発した。西側帝国は侵攻後数週間以内に和平交渉を妨害し、逃げ道を拒否してウクライナをこの状況に追い込んだ。その結果、ウクライナはこの戦争が始まる前よりもひどい状態になり、今こそ損失を切り捨て、平和を交渉する時だとウクライナ人は認識している。西側の椅子に座った戦士たちも、それを認めるべきだ。