■ ナルシストのアクションの事例
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■「ダニング=クルーガー効果」(能力の低い人ほど自己評価が高くなりがち)
一般化した心理学の事例
1. 「自己評価の歪み」と「過剰なポジティブ思考」
本事例では、一部のクライマー(特に男性)が自己の能力を過大評価し、現実的なスキル向上の機会を無視する傾向が見られる。この現象は、心理学における**「ダニング=クルーガー効果」(能力の低い人ほど自己評価が高くなりがち)や、「防衛的楽観主義」**(問題を直視せず、ポジティブな見方だけを強化する)と関連している。
🔹 特徴的な心理パターン:
- 自分の実力を正確に把握せず、必要なスキル向上の機会を逃す
- 「できたこと」だけに着目し、ミスや課題を無視する(ポジティブ思考の誤用)
- 失敗をフィードバックとして活用せず、同じミスを繰り返す
2. 「資源の偏った分配」と「関係性の非対称性」
本事例では、一部の女性登山者がパートナーの経済的負担を一方的に背負う関係が前例として指摘されている。これは、「関係依存」 や 「ギブアンドテイクの不均衡」 に関する問題を示唆する。
🔹 心理学的な視点からの解釈:
- リソース(経済負担、労力)の一方向的な提供により、関係が対等でなくなる
- 「相手を支えることで自分の価値を証明しようとする」心理が働く可能性(受け身の人の問題=過保護)
- ナルシシズム的傾向を持つ者(受益者)は、無意識にこの構造を利用しやすい
📌 関連する心理概念:
- 「共依存(Co-dependency)」:相手に尽くすことで自己価値を感じ、関係のバランスが崩れる状態
- 「ナルシシズム的搾取」:自己愛的な人物が他者のリソースを巧妙に利用し、自分の利益に還元する
3. 「自己成長 vs. 虚栄心」
本事例では、適切な技術習得やリード能力を磨くことなく、「登れたかどうか」だけで満足する姿勢が指摘されている。これは、「成長型マインドセット(Growth Mindset)」と「固定型マインドセット(Fixed Mindset)」の違いを表す。
✅ 成長型マインドセット(Growth Mindset) → 「うまくいかなかった点を振り返り、改善する」
❌ 固定型マインドセット(Fixed Mindset) → 「成功 or 失敗の二元論で考え、自分の課題を直視しない」
📌 心理学的なポイント:
- 自己の課題を受け入れ、フィードバックを活かす姿勢が「成長」につながる
- 成功体験のみを重視し、失敗から学ばないとスキルの向上が止まる
- 「根拠なき自信」が積み上がると、自己評価と実力のギャップが拡大する
🔹 まとめ:心理学的視点からの教訓
📌 1. 過剰なポジティブ思考は成長を妨げる →「等身大の自己評価」を意識する
📌 2. 関係性のバランスを見直し、一方的な負担を避ける →「リソースの公平な配分」
📌 3. 「成功・失敗」の二元論ではなく、「改善点」に目を向ける →「学習姿勢を持つ」
このような心理パターンを理解することで、個人の成長や健全な人間関係の構築が促進される。
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🎯 セラピープラン:自己評価・関係性の健全化・成長の促進
このケースに見られる**「自己評価の歪み」「関係性の非対称性」「成長を妨げる固定観念」**に焦点を当て、以下の3ステップでセラピープランを設計します。
🔹 1. 自己評価の修正:「等身大の自分」を受け入れる
🎯 目的: 現実的な自己評価を持ち、適切な成長目標を設定する
✅ ワーク 1:成功 vs. 失敗のグラデーションを作る
- 「100%成功」と「100%失敗」の間にある選択肢をリスト化(例:「登れたけどスムーズではなかった」)
- 「何を改善すればより良くなるか?」を具体的に書き出す
- 「登れたか否か」の二元論ではなく、「登れたけど何が課題だったか?」に注目する
✅ ワーク 2:「客観的な成長記録」をつける
- 登山や仕事、日常の出来事について、自分のスキルや対応を客観的に振り返るジャーナリング
- 「思い込み」ではなく、実際のデータ(例:何分で登れたか、どこで躓いたか) を記録する
✅ セラピストとの対話:
- 「等身大の自分を知ることが、なぜ怖いのか?」を探る
- 「ミスを認める=自分の価値が下がる」という誤解を解く
🔹 2. 関係性のバランス調整:「リソースの公平な配分」
🎯 目的: 人間関係において「与えすぎ」「受けすぎ」を防ぎ、対等な関係を築く
✅ ワーク 1:「関係性のバランス表」を作る
- 過去の人間関係を振り返り、「自分がどれだけ与え、どれだけ受け取ったか」を書き出す
- 「対等な関係だったか?」を評価し、偏りがあった場合の理由を考える
✅ ワーク 2:「Noと言う練習」
- 実際に「頼まれごとを断る」シミュレーションをする(例:「この出費はちょっと厳しいな」)
- 相手の反応を気にしすぎず、自分のリソースを守る経験を積む
✅ セラピストとの対話:
- 「尽くすことで愛される」信念があるか? をチェックし、適切なサポートを受け入れる練習をする
🔹 3. 成長の促進:「学習型マインドセット」への移行
🎯 目的: 「成功・失敗」ではなく、「改善と成長」に焦点を当てる
✅ ワーク 1:「学習ジャーナル」をつける
- 「今日、何を学んだか?」を毎日3つ記録
- 例:「ロープの流れをよくするために、次回は○○を試そう」
✅ ワーク 2:「成功の定義を再構築」
- 「登れた=成功」ではなく、「成長できたか?」を基準にする
- 「この経験から得たものは何か?」を問う習慣をつける
✅ セラピストとの対話:
- 「成長することで自分の価値が証明される」という思い込みを緩め、「存在価値」と「成果」を分けて考える
🎯 まとめ:セラピーのゴール
📌 自己評価を等身大に修正し、リアルな成長を促す
📌 人間関係のバランスを見直し、「対等な関係」を築く
📌 成功・失敗の二元論を超え、学習型のマインドセットを育む
このプロセスを通じて、現実的な自己理解を深め、他者と健全に関わりながら、持続的に成長する力を養います。
■ クライミングがセラピーになっちゃっていますねぇ
もう登ることが純粋に楽しい、ってことにならないですよねぇ…私がビレイヤーで、セラピスト役をやらなきゃいけないようなのでは…
まじ、しんどかったです。