2020/01/31

増冨村の特徴

何世代も何世代も、脈々と受け継がれてきた日本人ならではの生活、 風習、文化
先人の知恵を学び自らの力とし、それを後世に伝える活動

増富ラジウム温泉郷 日本に3つしかないラジウム温泉の一つ
世界一のラジウム含有量を誇る

平均高齢化率63% 
人口454人(過去50年間で2000人減少) 
平均年齢67.72歳 
小学校・中学校も廃校 
農地の63%が有休農地

無農薬・無肥料の野菜作り
種を守り保存
凍み大根
麹づくり・味噌づくり
鹿肉を使ったメニュー開発
養蜂


2020/01/30

てんさい糖=ラフィノース

アトピーに良いお砂糖=甜菜糖 

でした。ラフィノース。こちらに詳細があります。

http://zendamakin-fuyasu.com/raffinose/

無価値感を育むコンペ主義

■ うんざりさせられるクライミング・フリーペーパー

ジムに行ったら、フリーペーパーが置いてあるが、どう見ても、選手のインタビューと裏方ビレイヤーの話題で終わり。

なんとも味気なく、プロモーションしている価値観は

競争

でした。

■ 勝てない俺は価値がない

コンペ業界や競技が発達するということ

ということは、

将来、大量に自己無価値感を抱えた人を生み出す

ということです。

すでにお受験の世界で、分かっていますよね?

こういうフリーペーパーを発行している人は、みんな分かってマーケティングしているのかなぁ…。

■ 勝敗にこだわらなくても強くなれる

勝敗にこだわらなくても強くなれます。

勝敗だけじゃない世界を後押ししていかないと、

勝者の1人以外の99人が住みにくい世界

をみんなでプロモーションしていくことになるよ?

こないだJリーグの元選手が

 プレーできない俺は価値がないと思って苦しんだ

と言っていました。 登れなくなっていく年配世代にこそ、若い人には、

登れるぜ誇示

だけでない世界を見せてやってほしいものです。

2020/01/28

登山学校=ゲストハウスという夢

登山学校=ゲストハウスという夢

私はクライマーのゲストハウスがいいなと思ったのは、

商業的なサービスとしての登山学校

が併設可能だからです。

MTBの世界は、MTBのイロハを体験できるゲストハウスがすでにあるようです。ラオスのGCHも初心者講習が可能になっています。

自動車教習所じゃないけれど、ある程度の期間、練習したり、その場に行けば必要なことがすぐ教えてもらえる体制がないと、クライミングの初心者は、脱初心者できない。

週2半年は、ビレイだけのために人工壁に通わないと、ビレイは習得できないことも、その事実自体が分からない。外の岩のビレイとインドアのビレイは、シビア度が違うことも分からない。

ボルトの種別が違うことも、教えられていれば、すぐ分かるが、教えられていなければ、謎解きのように、このボルトは見たことがないが大丈夫ですか?とFBアップして、はるばる海外の識者からコメントを貰って、悪質ボルトだと分かるという、世界の果てから連絡貰うみたいなことになる…

これでは、若い人が育たなくても、それは環境のせいで、若い人のせいだとは言えないのではないかと思うのだが…

それを解決する妙案として、私が思ったのがゲストハウスと登山学校が一体化しているグリーンクライマーズホームであり、クライミングガイドのQXが運営するThe Bivy… 後者の仕組みのほうが今の日本の岩場体制には合っているように思います。

クライミングガイドが、”泊まって登れる”クライミング合宿を主催すればいいということですね。

青ちゃんちは手作りですが、すでにそうなっていました。クライミングに行くと手作りのお食事で宴会です(笑)。それでクライミング2泊3日程度やって、雨なら技術講習ということにすれば、日本では雨が多いので、技術講習で相当なことは、習得する機会が得れそうです。

今のクライミングの体制だと、雨ならジム、なので、一度習得したロープワークでも、3年後には忘れさられている運命にあります。

2020/01/21

影のヒーローインタビュー

■ 成功者に偏った雑誌の価値観

私は一つの夢というか、希望というか、こうだったらいいのに...ぜひ書きたい...というインタビューがあります。それは、各岩場の開拓者のインタビュー。

今のロクスノは、特に日本のロクスノ、あるいはフリーファンは、どっちもすでに世界記録を達したクライマーの話しか乗っておらず、市井のクライマーには役立つ情報は、全く載っていないので、誰も買う気になれません。

ボルト情報は載っていますが、一回見たらいいようなので、何年も同じ写真。更新されていないです…。

私が教わった17ミリレンチでグージョンの効きが確かめられる、というような肝心の話は全く載っていませんし!

■ ベータが必要

日本の岩場には必ず、骨を折ってくれた人がいます。そういう骨を折ってくれた人のほうが、地元クライマーにとっては偉大な人たちです。

三倉だったら両粂さん。四阿屋だったら廣瀬さんでしょう。日向神なら山崎さんです。

5.13以上のルートを開拓するのは、ほとんど個人的なもので、それがクライマーの何人が後から登ってくれる課題か?というと?クライマー界の1%の人が登ってくれたら、御の字でしょう。

■ 市井のクライマーには役に立たない

99%のクライマーは、5.7とか5.8から登って、大体の人が5.12までのグレードの中に納まるのです。

ので、そのようなグレードの課題を開拓してくれている人たちが真の功労者です。
高グレードを追いかけている人たちとは別の世界です。

9割の人がこっちなのに、こっちの世界は無視で、トップレベルの人しか雑誌に載せないので、読むところがない=買わない、となるよな。

■ 岩場のこと

どんな事情でできた岩場で、どんな風に楽しく開拓し、今はどういうことになっているのか?そういうことがたぶん、役立つ情報です。

その岩場に最初に来た人は、何を登ればいいかな?と普通は、なりますし、今の日本の岩場の現状だと、開拓者の名前とその人のルート設定の癖を併記してくれないと、海外のクライミング並みに気軽に取り付くことはできないです。開拓者の個性によっては、低グレードの課題は、ランナウトにより、非常に危険な課題になっています。

そういう情報は、ベータと海外では言われています。つまり、日本に足りないのはベータ。

ボルトの種類も書いていないし、ランナウトで事故った課題とか、事故の履歴も残っていない。

というわけでセーフクライミングからはもう遠くなっています。もう、ほんとに危険ですね… 

それはどうしてこうなってしまったか?というと日陰のヒーローに功労してこなかったからです。

世界レベルになった人は別にわざわざ取り上げなくても、誰かが取り上げるでしょう。

それよりも地元で地味にリボルトを頑張っているのが誰か?ということのほうが地元ではより価値ある情報でしょう。

結局のところ、グレード崇拝はそうした文化が作り上げているものです。

デイドリームで初登者

内輪の情報ですので、後々正式に発表があると思いますが、

故吉田和正さんのプロジェクト

デイドリーム

で、

初登者がでたそうです。

グレードは、5.13だったと思いますが、登った人が決めるものですので、発表を待ちますかね。

この課題の横に、フィンガーの練習にちょうどよい課題があるんだよなぁ‥

さらにその横には3Pのマルチ、ジャムジャム84があります。登りに行きたい。


吉田ブログリンク
http://blog.livedoor.jp/hardlucktome/?p=22

2020/01/17

Climber's Guest House

Climber's Guest House

My dream of making a climbers guest house in Japan has a such burden... now I had realized;

1) Japanese crags has too many "unqualified bolts" that has less than 15kN strengths, which is a way below the international standard, so taking foreign guests to those crags is rather serving sh☆ts than hospitality...

2) Japanese developer climbers, who are usually old retired climbers, are not aware of this facts.

So even though I have a pretty good perspective that I would be a perfect fit to a guest house owner and hostess to climbers who visits Japan, I had decided to postpone my idea to carry out...

Japan is a way behind the world's standard and what needed is catching up.

To catch up, what we need is REALIZING what we are doing is wrong, so many developer climbers are still using the bolts which only meet 20 YEARS ago strength standard which is a way behind today's standard, i.e, they are creating more TROUBLE than contributing... without realizing.

2020/01/16

HappyRock ドットコム構想

■ HappyRock ドットコム構想

クライマーのゲストハウス構想の副産物として、HappyRock.com(仮名)

というウェブサービスのアイディアを思いつきました。デザイン思考との出会いからです。

■ ユーザーのニーズ第一
 
これは、現状の国内のクライマーのニーズをヒアリングしたところ、お困りごとは

1)岩がどこにあるのか分からない
2)パートナーがゲットできない

という2点に問題が集約されたためです。

デザイン思考を使ったら、こうなった。これは、クライマーのニーズに寄り添ったサービスで、なおかつ現状世の中にすでに転がっている技術で、簡単に実装可能です。

■ やりたいことしかしなくていい原則

ただ私のやりたいこと…私は海外からのゲストを受け入れるのに、非常に適した人材で、プログラマーとして優れた人材ではないですので… 私がやることじゃない感あります(笑)。私の幸福にはつながらないです。

やれって言えばできるけど、取り組んだら苦痛だろうし、やってもいいし、やらなくてもいいことで、優先度下です。

アイディアとしては、すごくいいので、やってくれる人いたら、いいなぁ。

プログラミング大好き人間がいたらやったらいいだろう、というレベル。お金が有り余っていたら、人を雇ってやってもいいですが。

誰かやりたい方がいたら、やってくれたらいいんじゃないかね?と思ったりします。クライマーにはありがたがられ、世界規模に展開することも、時間が解決してくれるでしょう。

クライマー界に、暇人のプログラマーでウェブ上の実装ができる人がいればですが。

https://docs.google.com/presentation/d/e/2PACX-1vTqs-3jLB7__pe70kmNWqa-tLKuTeKn0hWUlvk42GuJXUcme0qWhYRnheMy8Fcqi7fnPwDO2Yzt4bFq/pub?start=true&loop=true&delayms=3000

クライマーのゲストハウス構想について...2019年の取り組みの結果

あの頑張っていた件どうなっちゃったのーという方がいるかもしれないので、一応ご報告しておきます。

■ 経緯

ラオスでクライミング三昧以外、何もない僻地に、世界中からクライマーが集まるゲストハウスを見た!

日本にもあったらいいのに!

日本にあるとしたら?

瑞牆 OR 小川山が適地でしょう

小川山? → 不要 今キャンプ場 (遠征3回)

瑞牆 → 物件なし  (遠征3回)

譲りに譲って九州では?

日向神     (ゲストハウスバイトなど)

奥日向神キャンプ場がクライマーではない人に渡った 

行きづまり

※ クライミングは命に係わるスポーツであるため、クライマーじゃない人がクライミングビジネスをするのは非常に危険

■ トポと車

海外から日本を訪れるクライマーの主たる問題は、

・現地トポ
・車

です。ので、現時点では、個人ガイドが適切な解。ガイドを頼むほどではないとしても、現地クライマーの友情で、何とかするのがいいでしょう。宿はキャンプでもいいわけで。海外から見た日本のネックは、レンタカーが高いことです。また、旅費、かかる費用に対して、岩場の魅力が低い。

■ 日本の岩場の魅力の低さ という根本問題

という問題があり、そもそも、

危険ボルトが一杯

です。セーフクライミングができない。これは、観光で、クライミングに訪れる人にとっては致命的。

なので、日本の岩場が世界に開かれるには、そもそも論として、

岩場の刷新

が必要です。現代のクライマーとボルトを打ってくれた昔の開拓クライマーのでは、

・登攀力の土台が違い過ぎたり、
・カルチャーも違い過ぎる

ので、

A.日本の岩場を世界のほうに追いつかせる活動=30年くらいの事業
B.世界の岩場に日本人が出向く活動=3年くらいの活動

です。JFAがAをやっています。めちゃ気の長い事業です。というか、現時点でも危険と分かっているタイプのボルトを打っている開拓者が後を絶たないため、下りエスカレーターを頑張って登るという不毛感たっぷりの活動になっています。

なので、現時点で日本のクライミング界に貢献するには、若い世代のクライマーに早期に世界の岩場の現状を見てもらって、現状認識を改めてもらうほうです。

つまり、世界にほうに日本人が出向いていくほうが簡単に実現でき、なおかつ、日本の現状を変える力…俺らの現状、変なんだな~という認識につながるため、私はそれを応援する活動をする方が合理的であるという結論に達しました。

私は職業柄アテンド(随行)もしていましたが、私をアテンドで連れて行ける財力があるクライマーがいるとは思えないですね。そうなると一緒に海外に行くのはタダ働きになります(><)やだー。

よほどちゃんとしたクライマーでパートナーとして成立してくれる方以外は嫌だなって感じです。私は現地のクライマーと登れても、その人は登れないとなるかもしれませんし。

ので、結論、私のクライミング界への貢献としては

翻訳業、頑張ります☆


こんな終了点じゃあ…
逆に日本の恥を世界に公開してしまうことに…(><)

2020/01/15

プライドで登るな!

■ セクハラ

クライミングという活動をするようになって、人間関係に悩むことが多くなりました…

私はお世辞にも、恋愛経験が豊富とは言えませんし、最初の恋人はアメリカ人で日本人ではないので、日本的感受性とはかけ離れた考え方をしているのかもしれない?と不安に思うことが、クライミングを通じて多々ありました…。

例えば、どう見ても、ただの知り合いレベルの人に、面と向かって「浮気したい」と言われるなどです。その人は山岳会の先輩なので社会的に失礼な態度が許容されるような、全くの初対面とは違います。それでこれが許されるというのは、まったく理解の範疇外でした…私は社会で何か大事なことを学び損ねているんだろうか?と。

■ 経験者

私は長女なので生まれてすぐは親の愛を独占することができました…ので、次は弟、次は妹に、母を譲らないといけない、ということは、自覚があり、積極的に親の愛を兄弟と分かち合おう、という意識が小さいころからありました。

ところがこれをクライミングパートナーである師匠でやると、パートナーは不安に陥るようです。不思議。誰だって、非常に経験豊富な人が必要な時期があります。

初心者時代です。いわゆる幼児期と同じで、何が危なくて何が危なくないかよく理解ができていないので、ビレイもベテランにしてもらい、基本的なリスクの避け方を下から指示してもらいながら、登ります。

私がこれをしてもらったのは、日向神の東稜で、とても感謝しています。これがないと、リードは取れるようにならないと思う。

■ 迷ったらハードプッシュ?

なぜなら行き詰まった時に、エイドを出すということを知らないと、「迷ったらハードプッシュ」ということになり、それは、18歳男性大学生には有効な戦略かもしれないですが、そのほかの人には、9割落ちることが確実な戦略になってしまうからです。

「迷ったらハードプッシュ」が、マルチで許される人種は特殊な人種です。潜在化した体力が十分以上あり、家族がおらず、怪我をしても回復が早そう、みたいな。

プライドで登っている人は、ほとんどがもれなく、他の戦略を検討せずに「迷ったらハードプッシュ」です。これは落ちても死ぬことがない、スポーツクライミングとフリークライミングにおける態度をアルパインに持ち込むことですが… そういう人だとレスキューをしてあげる立場になる可能性が高いので、一緒に行く人はレスキューの能力を磨いておいた方がいいかもです。 

とはいえ、ピンチになった時に自ら負けを決め込むような人だと、これは困りますし…。

以前、雪山の仙丈ヶ岳に行ったとき、ガスが広がってきたのに、夫がスピードを速めて歩けず、彼はこのクラス以上の山に行くことはできないと悟りました。そればかりか、わざと下山を遅らせ、山行を困難にさせるような態度を取りました…小さなエゴ(拗ねる)と命を天秤にかけた時、エゴが勝つような態度だと山には行けない。

■ いい加減なグレード

九州では、5.12が普段登れる男性が5.9でスカイフックを出して、登っている姿を見ました。それくらいグレーディングはいい加減です。アルパインのトップというのは、特殊な立場なので、それ用の専門教育…考え方も含めて…を受けていない限りは、トップを見栄で登るのは、考えものです。

そういうことを知らず、知覚もないまま、初心者時代に組んだ男性パートナーは私をセカンドでアルパインに行きたがったので、ほんと師匠に止めてもらって良かったなぁ、と思っています。自分でも危険を察知したので、わざわざガイドを雇って自分がルートを下見し、まるで初めて行くかのように、それとなく相方をミスから救って、その山行での失敗から身を守ろうか?と考えたことがあるほどです(笑)。

■ プライドで登らない

一歩一歩登っても、山は山だし、すごい山に登らなくても、山は山という環境だけで素晴らしいので、ルート名で感心するような人たちの集まりには行かない、というのが身を守ります。

前に、ある会に入会するときに自分の力で行った単独行の甲斐駒黒戸尾根厳冬期…日本で一番標高差があるルートです、滑落の危険もあります…とか、ソロの厳冬期阿弥陀北稜…厳冬期アルパイン入門ルートです…単独で初見はやる人少ないです…や、リードで行ったアイスの峰の松目沢が評価されず、セカンドで行った白亜スラブが、すごいすごいと言われたので、その会は何も分かっていない会だと思いました。その会は地元ではもっとも栄誉ある会とされる会でした。取り付き道路から徒歩1分の外岩と、本格的な山で厳冬期ではリスク何倍も違います…

2020/01/12

トレーニングで水泳

■人生2度目の水泳から帰ってきました!

肩も痛いし、肉離れで、地上の運動は危険でできないので、水泳。とはいえ、私は水泳も、カナヅチなので、1から習わないといけないのです。

前回、顔をつける練習したら、鼻が痛すぎて、今回はノーズクリップを持って行ったんですが…、先生に慣れたほうがいいと言われ、使いませんでした。確かに今回のほうがマシでした。

前回は、やはり、これは水泳は体質に合わないかも?と思えるほどのイマイチな反応で、帰ってからもティッシュの花を山盛り咲かせました。が、今回は水を吸い込む量が少なく、なんとなくだいじょうぶになりました。

前回、分かったこと…

仙骨を立てるのが浮きの基礎、

ということ、でした。

今回は、なんと背泳まで習い、一通りできるようになった!顔をつけての泳ぎは、息継ぎは後回しですが、できるようになりました。

腕は水平に掻き出していたんです…なんと!縦じゃなくて横でした…。 

すると、キャッチボールみたいな動作になり、道理で弟が野球も上手だったはずです。しかも彼左利きだから、ボールキャッチするの得意だし。私は、キャッチボール、受けるのができないから嫌でした(笑)。その代わり、ボールから逃げるドッジボールは得意でした。

というわけで、子ども時代に圧倒的に肩を使う運動をしていませんので、ちょっとクライミングしただけで、標準体型を100としたときに、私は80しか筋力なかったのですが、3,4年で120%に。これは、1.5倍の筋量なんで、すごいことですよね。成長率がすごい。だれですか?私が努力していなかったなどという人は?

すごい、腕、40にして成長。

というので、もはや40の手習いというよりは、50の手習いに近くなりましたが、水泳も頑張ることにします。

2度目でまさか背泳が泳げるとは!

2020/01/10

オールステンで15kNの強度があれば、岩に穴をあけても許されるか?どうか?

■岩に穴をあけることの正当化

オールステンで15kNの強度があれば、岩に穴をあけても許されるか?どうか?

というのは、

カムが設置できる場所か?
しっかりした立木がある場所か?

ということに左右されるだろうと思います。

クラックがあればボルトを打つ必要はないし、上に歩いて行けるなら、トップロープで登ればいいだけで、岩を傷つけてまでリードしたい、というのは、クライマーのエゴかもしれません。

カットアンカーで強度が100%の15kN出ているか?というのは、効きが確かめられない以上、よくは分からないわけです。

■ カムのほうがマシ

まぁ、私はカム落ち練習もしましたが、

同じくらいの緊張感

で落ちるのが、ボルトでもカットアンカーの場合、適切かもしれません。

カムは慣れた人であれば見て効いているかどうか、判断ができる。私も大体判断ができる。

しかし、カットアンカーは外目から判断ができないし、増締めもできない。

100%強度が出て15kNで、20%しか強度が出ていなかったら、3kNしかない。いくら二つあっても…。体重60kgの人が3mから落ちれば9kNです。

なので、見て確認できるほうが、より信頼性が高いと言える。

九州ではカムを怖がっている人は多いが、どっちがより怖いか?は、精査が必要でしょう。

結局、知的怠惰、つまり楽して安全、というのは、ないのではないですかね?

2020/01/08

カットアンカーの支点は3点で…

カットアンカーの強度は15kN
■ 登山歴50年でも分からないなら

この支点は、強度が現代では十分ではない(15kN)と分かっているボルトの支点ですが、実は私は問い合わせをしたのです。回答は、

「不安だったらバックアップを取って使うといいよ!」

というアドバイスだったとしたら、要するに登山歴50年でも、このボルトがカットアンカーであるということが分からなかったということです。

ならば、登攀歴5年の私が分かるわけがないよな。

■ カットアンカー

カットアンカーというのは、2010年発行の『アウトドアクライミング』で

使用には注意が必要なボルト

に区分されています。信頼性の高いボルトに区分されているのは、

・グージョン、
・ケミカル、
・ケミカル施工された全ネジボルト


の3つです。

この情報は2010年時点で、現在は2020ですので、カットアンカーを2020年に使うのは、10年遅れの技術であり、勉強不足と言えるということになります。

UIAA準拠のボルト強度は、25kNです。

■ 15kN

15kNって、普通サイズのカムが14kNです(汗)。

カムとさして変わらない強度に、ドリルを持ち出す意義が感じられませんね。

ということで、カムは3点で終了点を取る、が基本ですので、このタイプのボルトも強度が同じくらいですから、

3点

で、つまり、バックアップを取る、というのは正しい所作のように思います。



2020/01/07

2020 JFAリボルト講習会のまとめ

注:全15記事、ですので、15記事全部読んでいただくようお願いします。

■時間的経緯

現代では、1985年から数年間のラッシュ時に打たれたボルトが更新期(30~35年)を迎えている。

逆に言えば、新しい岩場であれば、ボルトはまだ新しいため比較的安心 と言える。

 ・2000年以前の岩場 落ちない登り
 ・2000年以降の岩場 フリークライミングの岩場

■ UIAA 基準の強度

 25kN 

■ 現時点での強度を満たすボルト

25kN
・M10グージョン 
・ケミカル
・ケミカル強化された全ネジボルト

5~15kN
・カットアンカー
・M8以下のもの

できれば使いたくないもの
・オールアンカー
・リングボルト
・ハーケン

■ ボルトの安全性の見極め原則

1)材質 
2)種類
3)サイズ
4)施工者

■ 材質

 ・異種金属の組み合わせ=コロージョンによりNG
 ・コロージョンがない場合は、応力腐食による破断がありうる
 ・鉄=酸性雨によりNG
 ・消去法により、ステンレス、もしくはチタン等上位金属

■ 種類
 
 ・カットアンカー = 異種金属のためNG 施工後、効きが確認できない
 ・グージョン =OK  ほぼ360度方向の拡張、効きが確認可能
 ・ケミカル  =OK

■ サイズ

 ・M8 = 細すぎて強度不足
 ・M10 = OK
 ・M12 = OK

■ 施工者

ヒューマンエラーの可能性。施工ミス。多くは下穴が大きすぎるミス。粉塵の除去。

■ 現在危険視されているボルト 

ペツルの刻印があるケービング用ボルト

 ・マニュアル値 15kNしかない
 ・3cmしか穿孔されていない
 ・異種金属 3つのコンビネーションでできている

■ 現在推奨のボルト

 新規 = グージョン、もしくはケミカル
 リボルト = ケミカル

景観等の配慮のため。

■ ケミカルボルトの特徴

 ・景観等になじみ目立たない (アクセス問題再燃中)
 ・ドローに優しい
 ・敗退可能
 ・コスト高
 ・施工が難しい
 ・逆クリップが許されない

■ 1ルート当たりのコストの変化 

高価格化ということです。

 昔 支点一つ数百円 5中間支点として、ボルト数7 数百円×7=7000円~
           長いルートでも、1ルート1万円程度

 今 支点一つ最低1600円 1600×7=11200円 + 日当(人件費) 
           1ルート 3万円程度~

日当:特A級 時給2000円 施工スケジューリングができるレベル。かなり敷居が高い。すでに開拓慣れしている人ですら、B級で精いっぱい。日当が出るため、いい加減なレベルの人は雇用できない。そのためリボルト職人の講習会がある。

■ 個人の時代から、組織の時代へ

ルートへのコストが倍増したため、

 「個人のポケットマネーで施工できる時代は終わった」

という井上さんのセリフが印象的でした。まさしく、そうですね。

しかし、クライミング界への周知は、まだまだなようです。高額なボルトを打ち換えてまで、そのルートを登りたいという魅力があるルートは今後打ち替えが進むでしょう。

高額なため、受益者負担の原則を貫くとしても、ローカルな岩場のメンバーが情報網を持つ必要があります。

■ 記事まとめ

以下の記事が私の今回の、リボルト講習会で学んだことのまとめ、です。

1トピック、1記事の原則になっています。全部読んでくださいね!読まないと、このページの、まとめだけでは分かりませんよ!

17ミリのスパナを持ち歩きましょう
ケミカルアンカーでは逆クリップが許されない
ケミカルアンカーの理由
ボルト=負の遺産となっていないか?
ペツルだからと言って信用できない事例
山岳会代わりにJFA加入しましょう
JFAリボルト講習会 Day2
JFAリボルト講習会 DAY1
悲報: JFAのリボルト講習会に見学で参加してきました
ボルトの見極め まとめ マインドマップ
カットアンカーは、時代遅れ
ボルトの安全性 情報量少ない

■ 当方のボルト吟味の歴史

スタートは油山川で開拓者に会い、ボルトを見せてもらったこの山行(2018年11月)


から、正確な知識を得るまで(2020年1月)、約1年2か月かかっています。

この開拓者の方とは4か月程度でご一緒しなくなり、現在はボルダーをメインに頑張っていますが、ボルトに意識を高めようとして、研究したのが以下の記事です。

ボルトの質や配置については、疑問に思えることが多く、この山行で最初の気づきを得ています。

その後、日向神の支点、比叡のマルチに行くことで、かなり疑問を感じ、比叡では、打ち替えに検討されているボルトが、規格に見合ったものなのかどうか?という疑問を持ちました。結論的に言えば、検討されていたボルトでは、現代の要求するレベルには達していないようです。

こちらの図が、ボルトを見決める際のマインドマップです。大事なことは 

・M10グージョンが良く効いている
・もしくは、ケミカル

の2つ以外では衝撃荷重ではなく、静荷重にしておくなど、用心が必要ということです。

「バンバン落ちるクライマーは、俺、嫌い」と言った青ちゃんの言葉は、現代の岩場事情をよく理解し、反映したものであった、と言わざるを得ません。さすが長く岩やっているだけのことはあります。

小川山のように気軽な墜落は遠慮しましょう。 やはり、国際基準でのボルト整備が、着々と進んでいる岩場は、安心の上、安全です。安普請のツケは命で払うことがないようにしたいものです。後世に負の遺産を残さない、これを目指しましょう。

何度も同じことを話す苦労と間違って伝わるリスク

■一人で同じことを何度も何度も大勢の人に話して回る

一人で同じことを何度も何度も大勢の人に話して回る

というのは、セールスマンならいざ知らず、そりゃ~嫌にもなるだろーなーという感想だった、今回のJFAリボルト講習。

一日しゃべって時給800円(かどうかは知らないが、例えば)だったら、そりゃ、もうやる気減退でしょうね。

講習の様子を動画にとったり、リアルタイムでZoomで配信とか、フェイスブックでリアルタイム配信とかしたら、いんじゃないの?とも思う。

動画や注意喚起の文章があるだけでも、注意喚起されて、出たくなる人、ちょっときっかけになって、より深く知りたくなる人、はたくさんいると思う。

ほとんどの人が日和見菌である現代…特に若者。

若い人ほど、経験値が少ないので、良しあしの判断が、ただのフィーリング、つまり、なんとなくだったりして、行動から人柄を察したり、論理の裏付けがない。なんとなくかっこいい方とか、なんとなく多数派につく、というのが安全策の大半である現代。

きちんとした情報を出す=先手必勝、かもしれません。

どんな権力でも腐敗する

■どんな権力でも腐敗する

そもそも、安全を自分で確認するための情報が、ほとんどどこにも出ていない。

ので、若いクライマーに、お前ら、勉強不足だろ~と言っても、気の毒だと思う。

認識不足も同じ。たぶん、言っている本人も、”かつて来た道”(笑)。

私は岩登りを含む山が必要になった時に、死ぬのは嫌だと思ったので、山岳総合センターに行きましたが、雪上の支点の作り方は教わったけど、ボルトの見極め方は教わっていない。つまり、ボルトを追いかけるようなクライミングは、山岳総合センターではクライミングとは思われていない。アルパインクライマーはボルトを使わないものだ。

フリークライミングをしている、外岩クライマーは外岩クライマーで、インドアジムの奴らは怖がりで、誘っても外岩に来ないんだよな~と思っている。

が、インドアの人が怖いのも当然で、やたらピン遠いし、何を持ったらいいか、分からないし、トップロープだと蔑まれるし、登れるのを登って楽しむということが許されず、外に行っても、強くて登れるクライマーのメンタルおトイレにされるだけで(やっぱり登れる俺ってかっこいい~)、楽しくないからすぐ来なくなる。

子どもなんか見ていると分かるけど、怖い怖い!と言って、すぐテンションするけど、それが悪いことだとは、まだ知らないので、おんなじのに飽きずに何回も何回も登ろうとする。ので、外岩に関しては、リードしないことをさげすむ風潮とか、そもそも、強いか弱いかだけでクライマー適性を計る日本の岩場環境のほうがまずくて、人間性が卑しくなっているだけだと思う。肝試し大会になっている。

リードなんて楽しくてやっているんだから、ほら登ってやったぞ、なんてもったいぶって差し出すものじゃない。ラオスでは、誰だってリードだが、登った後のロープ、これ登る?と初心者に聞くときに、俺が命がけで掛けてやったんだぞ、ありがたいと思え、なんて態度の人はいない。

考えれば、考えるほど、日本のフリークライミングを汚染したのは、

面子とかプライドなのでは?

ずいぶん昔に読んだ北山真さんの『フリークライミングのススメ』には、”上手くなりましょう、そうでないと、日本では楽しくありません”と書いてあり、そうだよなぁと納得。

自分の足で稼いで、自分の納得を稼ぎ中だ。

ボルト=非アルパイン

■ボルト=非アルパイン

ハーケンは、そもそもリムーバブルな支点だったわけで、スノーボラートにせよ、ピトンにせよ、

 既存の支点を追っかける山

は、そもそも、アルパインクライミングのカテゴリー外、だと思われます。

 世界の教科書 UIAAのアルパインサマー

が、ボルトについて記載していないなら、そうなのでしょう。

日本の岩場では、アルパインからスタートした人たちがボルトを打つことが多いのですが、思想が混乱している理由は、

アルパインの思想でフリーのルートを作る

ところにあるのではないかなと。思想は見えないので、ボルトがあれば、フリーのルートだと思ってフリーのクライマーが来てしまいますが、フリークライミングというのは、墜落は前提です。

なのにバンバン落ちるな!と言われたら、え?!ってなると思う。

私はアルパインでスタートしたので、落ちないクライマーですが、落ちないのは、落ちれないから、です。落ちれるところなんて、アルパインではないですから… なんで落ちないクライマーで良かったし、落ちてもいいよと言ってくれてありがとうだけど、やっぱり落ちるのは嫌かもです。

今回で、ますますボルトへの信頼、減りました…

17ミリのスパナを持ち歩きましょう

現在のところ信頼できる支点の標準サイズは、10ミリグージョンです。これは六角レンチで言うと、17ミリのスパナということになります。

ネジ頭 スパナサイズ
M8  13ミリ
M10 17ミリ
M12 19ミリ


グージョンの良さは、増締めすることで、効きが確認できることだそうです。

グージョンボルトを選び、サイズ的にも強度が十分であっても、施工ミスはありえます。

最後のチェックは、クライマー自身で。

それには、17ミリスパナが必要です。


ケミカルでは逆クリップが許されない

現在、動画は用意中です。

動画で見たほうが分かりやすいと思いますので動画を用意します。YouTubeを見ましたが、掲載ありませんでした。なんでないんだろう???

以下が、ケミカルの支点を使う際の注意点です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・しなやかさに欠けるドッグボーンのクイックドローでは、ロープにドローが引っ張られたときに、支点の反対側にドローが反転しやすい

・ドッグボーンが短いドローでも同じ

・ドローの支点側のカラビナを固定している場合も同じ

・ワイヤーゲートは、マイナーアクシスで安定しやすい
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上のため、ケミカルアンカーでは

 ・長めのしなやかさのあるドローを使う 26cm
 ・支点側のカラビナは固定しない
 ・ワイヤーゲートを支点側に使わない
 ・ゲートを互い違いにして使用しない (人的ミス)

等の配慮が必要です。

ちなみに井上さんは、ペツルアンジェ でした。

ケミカルアンカーの採用の理由 景観に配慮

■ ケミカルへの抵抗感

一般にオールドクライマーが開拓者のことが多いこの業界で、ケミカルへの打ち替えが進まない理由は、

 オーバースペック感

というのがあると思います。クライマーの文化の中に、

 過剰な安全を好まない文化

というのがあるのは、事実です。

何しろ、ボルト数を減らそうというのが根底思想。もともと打つのが手打ちのジャンピングで1つ打つだけでも大変だった、という歴史的理由からですが、岩を保護する、という観点からも、人工壁並みに1m置きに打ってあるとやっぱり変だなって感じです。

■ 景観への配慮

ケミカルが推奨される、強い理由の一つは、昨今のアクセス問題のことがあるようです。

天然記念物にくさび問題、に端的にみられたように、クライミングが大衆化していくプロセスで、今まで普通に登られていた場所が、”え?!ボルト打ってある!いいのか!!”と社会の目…批判的な目のこともある…を向けられるようになった、という事情です。

昔はハーケンで、目立たなかったものが、打ち替えで、ピカピカのペツルになってしまえば?

目立ちます。

そして、不必要な注目… ”器物破損じゃないの~?”などを生んでしまいます。

クライマー目線で言えば、危険極まりないハーケンを安全安心なボルトに打ち換えるというのは、打ち換えてくれたクライマーにとっては、何も得るものはなく

 善意以外の何物でもなく、

本当にありがたいお方、なのですが、それは、同時に社会的にみると、

 犯罪

ということになってしまいます。究極のババですね…。善意のリボルトクライマーが、犯罪歴付きになってしまいます。

■ アクセス問題、という単語だけで 忌避感 があります(--;)

アクセス問題を解決する、アクセスファンド、が日本にはありませんが、アクセス問題は、おそらくアメリカでも、相当厄介な感じに受け取られている問題だと思います。

なにしろ、ラオスで登った時、どうもドイツ国内には、すでにアクセス問題を抱えず、楽しく登れる場がないから、ラオスに開拓に行ったという感じなのではないか?とうかがえたんですよね。それは、世界のクライマーの雰囲気で分かりました。

アメリカ人クライマーたちも、大勢がラオスに来ていましたが、アクセス、という単語を聞くだけで、及び腰モードな感じでした。

雰囲気は、誰も寄り付きたくない分野、みたいな?

しかし、誰かが許可を取らない限り、みんなで登る岩場は確保されません。

■ 日本百岩場に載っている岩場でも…

このような忌避感のためか、日本百岩場というきちんと印刷された本に載っている岩場であってすら、

 使用許可の受領

は、

 口約束

だったりして、かなりいいかげんなものであるそうです。その辺に野良仕事をしていた、おじさんに聞いたら、「いいよ、いいよ」と言われた、とか。

そのようないい加減なものであったり、きちんとしていたとしても、

 30年前の許可で、すでに許可をくれた人が亡くなっていたり

ということで、基本的にもう一度取り直さないといけないことのほうが多いのだと。

■ 支点のカモフラージュがマナー化しています

上記のような理由で、アクセス問題が浮上してくると、地権者やほかの利用者へ配慮して

 登らせていただいている

という姿勢が大事になります。そうなるとクライマー自身のマナーだけでなく、ボルトのも、マナーとして、

 目立たないボルト

ということが重要になります。

 ハンガーがないケミカルは目立たない点で非常に有利だ、

ということです。何しろ目立ちませんので。ラッカーなどでのカモフラージュも可能だそうです。

という事情で、岩場のアクセス問題の有無によっては、新規開拓であっても、グージョンで打つよりも、ケミカルのほうが採用に適している、ということになります。

■ 施工が難しい

しかし、欠点もあり、施工が難しいということです。施工者のスキルによりばらつきがある、ということ。それで、

 リボルト職人、

という職位を設けて、きちんと責任をもってケミカルボルトを打つことができる人を育成している、という訳なんですね。

施工の難しさについては、どのボルトも同じですが、下穴が大きすぎれば、当然、抜けます。

粉塵の洗浄が十分でない場合も、同様に抜けやすくなるので、丁寧な施工をするという細やかな配慮が必要です。

■ まとめ

上記に加え、ケミカルボルトには、他にも利点があります。

1)目立たない
2)部品点数が少ない …部品の数が少なく、コロージョンの影響がない
3)カラビナに優しい
4)強度が強い 40kN

逆に、欠点もあります。

1)1本1600円と高価  …接着剤分は除く、です
2)施工が難しい  … リボルト職人検定で対策中です
3)逆クリップが許されない 
4)粘りがない … 破断するときは唐突

です。

とくに逆クリップに関しては、これだけを取り上げて書いておいた方が良いと思いますので、別の記事にします。

ボルト=負の遺産となっていないか?

■ ボルトを打つことに対する歴史的思想の変化

昔(20年前)

・積極的には打たない
・プロテクションは必要な人が打てばいい(必要とするほどダサい、弱いというノリ)
・グラグラで怖いと思った人が打てばいい
・会員数も少なかった 数百人レベル 



 ・クライミングブーム 
 ・クライミングジム 500件 
 ・私費で打つ人が増えた あいまいなボルトの選択曖昧な技術
 ・高いグレードを登れる人が、良い開拓者であるとは言えない
 ・破断事故、すっぽ抜け事故が増え、危機感
 ・会員数 3000人レベル

■ ボルト見極めの4原則

1)材質   → ステンレスが標準
2)ボルトタイプ → グージョンが標準
3)サイズ   → M10 以上
4)施工者  → 人的ミス

■ リボルトvs新規開拓

新規開拓のほうが、すでに打たれているボルトの撤去がない分、作業は簡単です。また、新規開拓の場合、開拓者の栄誉がありますが、リボルトの場合、それはありません。ボルト自体も、選択肢が幅広く取れますが、リボルトだとケミカルという選択肢しかありません。

つまり、新規開拓より、リボルトのほうが、より技術的に難しく、得るものがない、ということです。

さらに進めると、現時点でM8などの

強度不足とされているボルトを打つことは、貢献ではなく、むしろ負の遺産

ということになります。

■ 考察

どのような資材を使うべきか?ということについて、考えない開拓者の人はいないです。

十分強度がある、というのは最低限考えていることだと思いますが、M8では、すでに強度的に十分とは言えないのだろう、ということは、ペツルのボルトが、M10以上であることからもうかがえます。 

日本の多くの岩場では、気軽な墜落をするよりも、

 テンションで静荷重のほうがいまのところ、安心である状況だ、

というのは言えそうです。特に体重が重い方は。

怖いと思う人が打ち換えれば良い、という論は、打ったボルトが負の遺産となってしまっている現在では、開拓者の無責任、ということになってしまっています。というのは、

リボルトのほうが手間が多く、なおかつ、外から見て、強度を確認する方法がない

からです。

間違ったものがあるよりは、初めから何もないほうがマシ

かもしれません。特に作業量的には。

それでは、現在打たれているボルトで登るリスクを受け取りたくないと考える人は…、見極められないと、安全を自己責任で取れ、と言われても、見極めようがないため、登らないという選択肢しかなくなり、それは、岩場に来るなという非言語メッセージを送っているのと、同じことになってしまいます。

実際、岩場に来る若い人は大変減っている、というのが実情です。きちんと若い世代はメッセージを受け取っている、ということです。

次に登る人がボルトを評価できるよう、開拓者は開拓したルート、もしくは岩場で、使用したボルトについて、

 「この岩場では、M10ステンレス製グージョンを使用しています」
 「リボルトでケミカルアンカー 〇〇ミリを採用しています」

などの記載が、トポに掲載されてしかるべきですね。そうでないと、どうやってメーカーの取説を見たりして、自己責任、を全うできるのでしょうか?

外から見て分からない腐食したペツル

現代的に強度不足のボルト

現代的に強度不足のボルト


ペツルだからと言って信用できない事例

■ ペツルでも信用できない

一般に、ハンガーにペツルの刻印があれば、クライマーは、「あ、ペツルだ~」と、ほぼ絶対的に落ちて良いボルトだと感じていると思います。

しかし、ケービング用で、信頼ができないペツルのケースもあるそうです。

まずは、写真を。



中がコロージョンしています。しかも、ボルト、短い! 何?1.5cm???

これはケービング用で、15kNしか強度がない、ペツル ブリーユ という製品です。この製品が、クライミング用に中間支点として、大変多く使われているそうです。

ペツルには

クールボルト スチール  ×  気候変動により酸性雨のため日本では不可
クールボルト ステンレス 〇  スタンダード品
クールボルト HCR    ◎  

と3種のボルトがありますが、どれもグージョンですが、使えるのは、ステンレス以上の 下の二つだけです。 

さらに、ペツル社は、ハンガーだけのバラ売りもしており、ステンレスとスチールを混同して使うと、ガルバニックコロージョンが起きます。

写真のように、中が腐っていても、外からは確認ができないです。

こちらの取説には、

https://www.alteria.co.jp/download/pdf/ifu/P13.pdf

3cmしか埋め込まれておらず、せん断方向に、15kNしか強度がないことが書かれています。これは、落ちる方向に、という意味です。一般にUIAAの規定するクライミング用途での使用は、25kN以上ですよね。引き抜き方向へはNoと書いていあるだけです。

しかも、絵が手打ちの絵ですから、きっと、ジャンピングで打っていた時代のものなのでしょう…

ということで、この手のボルトを信頼しないようにするのが大事です。見分け方は、頭がグージョンのようにネジになっているか?カットアンカーのように平べったい六角かです。

ネジ山が出ているのがグージョン=OK ボルト

ペツルだけど、NGのボルト ケービング用





2020/01/06

山岳会代わりにJFAに加入しましょう

■ リボルト講習会に出た感想

出て良かったんだけど、2点、残念というか…、どうしてそうなっちゃんだろうなぁ…そんな感じのことがあった。

一つ目は、JFAの人が大変疲弊していそうなこと…。

やっても、やっても、ありがたがられず、むしろ煙たがられ、そしてキリがない仕事をしていると、厭世的になると思う…。(まさに主婦業!!!)

「講習会があるってお知らせが来ても、来ない人はどうせ来ないですよ」
「そんな人に声をかけるだけ無駄ですよ」
「安全に関心がない人は、どんなに言っても関心がないですからね」

…。厭世的...?

なので、なんだかとても気の毒になりました。”どうせ”ちっく? よほど、これまで大変だったんだろうなって…。人が嫌がる仕事のことを痰ツボと言うそうですが、そういう感じなのかも?と。

二つ目も、そんな人に何を言っても無駄、的な部分。

でも、なぁ…。

私個人は、誰からも何も言われていないけど、海外登攀に行って、

1)適正ボルト間隔、
2)適性グレード

適性か、どうかはともかく、とにかくグレードピラミッドができるくらい、たくさん課題がある世界を経験し、自分が登る課題を決めるために、トポを読むことによって、

 ボルトは何々を使っています

 ロープ長は○○にしてください

等、書かれているトポを見て、”ボルトの質”や、”その他、あれやこれや”が、大事なことだということが分かりました。

それ以前も考えてはいましたが、龍洞で、支点の最新情報をトポに書き写すほどの熱心さは、行ってから身につけました。 エクセル表があったので、なんだろ~と思ってみたら、アンカー情報だったので。誰でも、そんなものを見れば、書き写すと思いませんか??

日本ではそもそも情報が岩場ごとに提供されていないので、同じことをやろうと思っても、不可能です。

小川山クライミングも誘われない限り、行かないし、逆に自分が連れて行くときは、すでに行ったことがあるところの復習山行で、後輩にはよほどでないとリードはさせないのでした。ので、支点については良いと分かっているところしか行っていない…

九州に来てから、会だったり、信頼できる師匠というわけではない人とも行かないといけなくなり、なんだかんだで、見慣れないボルトを見るようになり、色々とアップしていたので、それはクライマーとして自分で支点を見極めようとする、というので良い事だったと思います…

見たことない、変な支点一杯見たよなぁ…

オールアンカー

カットアンカー

海外からまで支点の疑問をアップしたら、返事が来た…。まぁ、今すぐ落ちて死ぬとかないですし、ほぼほぼ大丈夫なんですが、永久に、これでいいってのとは違うかもです。

しかし、いかに日本の支点が遅れているかは、だいぶ知見が高まりました。リボルトは急務で、なおかつお金がかかることですが、なかなか、

なり手がいない

そうです。

■ 地元って誰??問題

地元のクライマーに聞くといっても、会があるわけでもなんでもなく、バラバラの個人でしかないので、

 地元のクライマーのコミュニティ

と言っても、誰がその主体なのか?は、何年も住んでいる人しかわからない…。

上位組織もあるようでない… 誰が誰なのか、漠然としていて、あるようでない、ないようである、という岩場開拓コミュニティの在り方自体が問題なんだなーと、今回は理解しました。

結局、ボルトについて問い合わせしたくても、新しいクライマーたちが誰に何を聞いたらいいか、分からなくても当然だと思うので、

ボルトの安全性について知識を求めない 

ことを責めても、無理がある。そこに知識がある、必要性がある、ということ自体が、現代では、分かりようがないので、

 聞いてこない奴=ダメな奴、

は、誰もがハーケンスタートの、昔の基準だと思うし、今の人は、

 昔の人ほど優秀でない

だけだと思います。昔は大卒男子はエリートですが、今は普通の人です。海外のトポのように、積極的に

「この岩場はM10グージョンを使用しています」

とか、知識を出していくほうがいいのではないかなと思ったりしました。書いてあれば、Googleで”グージョン”と入れる人も中にはいるでしょう。

それに、きちんと網羅的に知識をまとめて、書けば、みな、できることはやってくると思うんだけどな。

とりあえず、そう言うきっかけとして、一番有意義なのは、リボルト講習に無料参加することですので、JFA会員になって、誰かがリボルト職人になる、そのついでに話を聞きましょう。

JFAリボルト講習会 Day2

■ 二日目

二日目は、岩場での作業です。いや~井上さんの荷物が重くて、驚いた。ずいぶん昔にしか担いでいない重さでした(笑)。

この日は、いよいよ壁で施工する日です。

見学者は、そこいらで遊んでおいて、ということです。

作業者とサポートの2名一組が効率が良いそうで、下でサポートする人が、グルーガンなどをセットしたり、手元にないものを取って渡したりします。

そういえば、吉田さんに、

「〇〇取って!」と言われ、これどうやって渡しましょう?と聞いたら、「クローブヒッチか何かでロープに結んで」と言われ、すぐクローブヒッチできたので、吉田さんに納得してもらえたことを思い出しました…。

ノットの勉強は自分の肥し。


 作業は、おおよそ、

終了点
1ピン目 
2ピン目


としていくそうです。作業計画が円滑に組み立てられないと、一人だけで作業ができる特A級の職人にはなれないのだそう。

これは、被っているところを打ち直しているところで、被っているとかなり大変…。

新しくなった終了点と古い元の終了点の痕
■ 残置ビナ文化

日本は 

 残置ビナ文化

なのだそうです(驚)! 私は最初から結び替えできるようになってからしか、岩場に行っていないので、そんなこととはつゆ知らず。残置ビナがあるから、みんなそれでトップロープ支点にしてしまうのでは???

日本って時々、かなり歪んだ考えをしますよね… わざと導いて、そうさせておいて、できない奴呼ばわりとか…。

■ 現場の怪しいボルトたち?!

ペツルと書いてあるけどカットアンカー
さてこれらは、現場で取ってきた写真ですが…

どうでしょう?

これは、何ボルトでしょうか?

グージョンでないのは分かりますね~

ねじ山じゃない。

グージョンじゃない=NG

です。


取り除いたカットアンカー もっとスリーブが広がっていても良い

ハンガーが水平 = 緩んでいる

六角レンチがあったら、締めたらいいかもですね~。

これはグージョンです。

ハンガーはマムート。











 これも明らかにグージョンじゃない。

撤去対象ですね。
打ち換えたところのケミカルボルト



JFAリボルト講習会 DAY1

■ JFAリボルト講習会

さて、出ていない人のために簡単に流れをまとめておきます。

1日目:座学 グージョンボルト打ち&ナット締め体験会、温泉後、夜座学 1H
2日目:壁への施工。 職人志望者以外は見学

です。

■ グージョンもしくはケミカル

岩場で見る様々な支点…見るのが初めてだと、どう評価して良いものか???分からないのが普通だと思います。

小川山は、ランナウトはしていますが、ボルトは比較的整備されている方と思いますし、色々な人がたくさん登って人体実験後なので、

 誰かが登って大丈夫だったボルト=自分も多分大丈夫なボルト

という経験則で、大体大丈夫系、ですが、それでも屋根岩2峰のセレクションの最終の懸垂終了点など、ハンガーがグルグルになっていたそうです。


リングボルト、ハーケン、オールアンカーぐらいは、さすがに誰でも見て、変だな、と思うと思いますが、ハンガーがかかっていて、ボルトで留めてあれば、”多分、だいじょうぶなんじゃないか”と思ってしまいます。
右がオールアンカー NG


ボルトであっても、全信頼はできないと言われていますが、

実際問題、ボルトの質が見分けられないと、

 どれも不安 vs どれも肯定

のどちらかしかできませんよね? 

したがって、正確に見極める目を持つことが、

 落ちる勇気への第一歩

です。落ちて安心ボルトという確信が必要です。

なんとなく肯定、というのは、根拠がない。根拠がない=リスクテイカーです。

■ ボルトであっても全信頼はできないとなると…

ペツルハンガーなのに異種金属の事例 右がステン
まずは、材質問題。

ペツルであっても、ケービング用で売られていたものは、鉄、アルミ、ステンレスの3種の異種金属で、ガルバニックコロージョンの問題があるそうです。


見た目、ペツルで、ですよ??? 

これはショックですね!










グージョン
■ ボルトタイプ

ボルトのタイプですが、

オールアンカー → NG
カットアンカー → NG
グージョン → OK







グージョン 頭の見た目

です。30年前に打たれたものは、今後全部打ち替え予備軍となっています。新規開拓であれば、グージョンという選択肢もあるかもしれませんが、打ち換えるなら、ケミカルになります。

■ サイズ

M8 → NG
M10 → たぶんOK
M12 → ほぼほぼOK

曖昧な書き方なのは、施工不良や経年劣化などのほかの問題もあるためです。

あくまでサイズ的に、良いと認められるのは、10ミリ以上のボルト、ということです。

あとはケミカルです。新規に打つのではなく、打ち替えとなったら、選択肢はケミカルです。理由は後述します。

■ グージョンボルト打ち体験&ナッツ締め体験

現在施工されているM10グージョンの良さは、後から、施工の良しあし、岩への効きをナッツを締めることで、感じることができる、チェックすることができる、ということだそうです。

10ミリのビットで 穴をまっすぐあけたら、Hiltiの手動エアブラシで、削りカスを丁寧に払います。このHiltiのエアポンプがリボルト職人検定を受けると、もれなくついてくるそうです。優れものグッズです。ブラシもついてくるそう…



参加者それぞれが1本づつ、ボルトを打ちます。

大事なことは、ハンガーとナットを通してから、ハンマーでたたくこと…

ハンガーの向きは後で調整可能です。

これをやる理由は、効いているかどうか、を締めることで確認できるのがグージョンだからです。

■ ケミカルもやります 

効きをたしかめたら、後は、打ち込んで、その打ち込み痕に、ケミカルで化粧してみます。

へらでそっと撫でるのがコツ。ケミカル剤は、劇薬ですので、特殊なグルーガンを使います。これもHilti。グルーがあちこちについたりしないような、細かな神経が必要。

空気に触れると固着始まりますので、まぁ家でアロンアルファしているときと同じで、用心が必要です。


■ リボルトのほうが大変

ゼロからの開拓より、リボルトのほうが実は大変…。

なぜなら、

 ・既存のボルトの撤去

 ・その穴を生かした絶妙なドリル使い

の2点が必要になるからです…(汗)

つまり、基準に満たないボルトを打ってくれるくらいなら、何も打たないほうがマシ…

という事態になっている。

同じ穴を使う場合、グージョン等の撤去の後はケミカルになります。

これは、現在考えられるベストチョイスのボルトがケミカルだから、という理由になります。別に堕落でもなんでもありません。

ケミカルも薬剤が何種類かあるそうですが、そこはリボルトする人以外必要なさそうな知識なので端折ります。

最大の問題は、強度不足、将来確実にガルバニックコロージョンを起こすこと確実のボルトを新たに打ち込むと、遠くない将来に二度手間、で環境にも、人にも悪いということです。

まさに安物買いの銭失い…

リボルトの場合、ケミカルが高いですが、結局はもっとも安くつく選択、ということです。



悲報: 九州で見たボルトはNGボルトでした…

■ JFAのリボルト講習会に見学で参加してきました

私がリボルト職人になる、というのは、考えにくいことですが、一応、リボルト講習会に参加してきました。JFA会員は、見学が無料です。

実際は、リボルト講習会に参加するリボルトしたいと考えている開拓者対象の講習の、まぁ、平たく言えば、ついで、だからです(笑)。

聴講だけの人は見て、話を覚えて帰ってね、という状態です。

しかし、それだけでも、非常に勉強になること、うけあい!

■ グージョンボルト 

ケミカルボルトを打たないとしたら、現代で許される開拓用ボルトは、最低限

M10 グージョン 

です。

カットアンカーNG。

しかるに、 1枚目の画像は、M8なのでNG。ウェッジ式というのは、グージョンということです。




このボルトはカットアンカーと言われるボルトで、NGです。

カットアンカーは

・中が空洞で腐食に弱く、
・耐荷重も不足
・後から効いているか確認できない
・岩質や施工者のスキルにより信頼性が大きく変わり、
・10%の出来でも、100%の出来でも施工直後の信頼度の確認ができません

 です



ボルトの見極め まとめ マインドマップ

良いボルトだけを覚えるといいです。落ちていいのは

異種金属を組み合わせていない、オールステンレスの、M10グージョン
施工者のスキルが分かっている、ケミカルアンカー

これら、のみです。あとは全部テスティングが必要です。

17ミリの六角レンチを持ち歩きましょう。

カットアンカーは、時代遅れ

■自己PRしているつもりで、欠点をPRしていないか?

以前、読んだ本に

「長所をPRしているつもりで欠点をPRしていないか」

というのがあった。

最近、見かけたものに、

”読書200冊をして、〇〇に開眼”

というものがある。

私の中学の頃の一か月の読書数34冊とかで、今でも週に10冊は読むので、読書200冊って、全然すごくない。その辺の中高生でも、それくらい読めるよ!な数…。

これこそ、”どうだ!すごいだろ!”と自己PRしているつもりで、欠点をPRしてしまっている事例だと思った。

一方、こちらも同じことかもしれぬ。より洞察力が必要とは思われるが…。

この記録を見た人は、このカットアンカーを見れば、この開拓者が勉強不足の開拓者だということが分かってしまう。

技術的に10年、いや20年遅れというところ、だろうか…。

残念な現実ですなぁ…

ボルトの安全性 情報量少ない

■ 情報量少ない

うーん。やっぱり情報量という意味で、一般クライマーに対して開かれている、とは言えないカモ。

手持ちの本を調べてみました。ボルトについての言及です。

内藤さんのクライマーズバイブル=ゼロ言及

中根穂高さんのフリークライミング=ゼロ言及

杉野保さんのフリークライミング =1ページ


井上大助さんのアウトドアクライミング=4ページ

菊池敏之さんのアルパインクライミング =ゼロ言及

UIAAのアルパインサマー =ゼロ言及


です。

私は情報が得られない!と感じたので、2年前に、こちらに来たときにアメリカの本を買ったのですが、その本は


『Climbing Anchors』というズバリの本ですが、そこには、

 約10ページの記載

がボルトだけについてあります。井上さんによると、アメリカは、リベットかリベットでないかだけで簡単、なそうで、その簡単なケースでも、10ページです。

アンカーだけの本って日本では売っていないですよねぇ?

というので、若いクライマーが勉強不足である、聞きに来ないのが悪い、の指摘は、当たっていないのではないか、と思ったりしました。それでは、若いクライマーに厳しすぎ、気の毒な気がします。

昔はクライマー間のコミュニティが近く、気が付く場がいっぱいあったと思います。

例えば、吉田和正さんが私に良くしてくれたのは、先輩の岩〇さんをご存じだったからです。伊藤さんが私に良くしてくれたのは、師匠の青ちゃんを知っていたからです。師匠の青ちゃんが私によくしてくれたのは、私が栗〇さんの紹介だったからです。

と、まぁこの世界は、ご縁で地続きな世界です。そういうネットワークがないクライマーが、技術や思想などを盗むチャンスがあるかというと無いかもです…。

たまたま近くにあったジムに安全ブックが置いてなくても、そのクライマーのせいじゃないかも…。

でも、クライミングジムオーナーも、「おれんとこボルダリングジムだから、フリークライミングは関係ないよなー」と思うのかもしれません。




2020/01/03

2020 初クライミング

2日に2020年の初クライミングに行きました。今年は、ボルダラーデビュー元年です。

まさか、私にボルダラーな日が来るとは…。驚き!

とりあえず、私は自然の中で過ごすのが、とても好きみたいなので、今は足もイマイチ回復しておらず、強度が高い活動は無理っぽいので、まぁ、この機会にボルダラーのふり?ボルダラーの世界を教えてもらいたい!と。

とてもいい日だった。

岩のコンディションは、あまりよくないようで、朝霜が降りて溶けたおかげで、岩が濡れていた。

今日は、ボルダラー歴の長い方と一緒だったので、色々ボルダーへの知見が深まった。

■ 5級の課題

最初は5級課題へ行ったが、スラブ用のシューズを持って行ったし、左足ハイステップのかきこみがどうしても行かない…お尻を左に移動させると、右足のスメアが聞かなくなり滑るので、そのタイミングを計るのが核心。思い切りの良さ、だいぶ必要。だいぶやってみたが次回の宿題になった…。

メンタル強い先輩は、なんでメンタル強いのか、よく分からないみたいです。説明不可能。

得意なことって、みんなそうなんですかね? 

私が欲しいのは強いメンタルです…

■ 赤松ボルダー 

私は当然登れませんが、赤松ボルダーという、とても有名なボルダーがあります。

これ。てっぺんにいるのは、私です。裏から登りました☆ 


どうです?このロケーション!自然が一杯☆ 妖精とかコロボックル出て来そうです☆

一日、岩のそばをウロウロしているのですが、ボルダーは一発勝負なので、そんなに何度も数打てないため、けっこう暇です。

今は冬だから難しいですが、たぶん、昼寝可能(笑)。

スケッチブックを持って行ったのですが、この写真のほうが、うんと出来が良かった。

■ 掃除&掃除&掃除

今回のボルダーは北面のボルダーなので、ちょっと放置すると、コケがすごいことになるみたいで、コケグレード高し!な状態だったので、ランチ後の腹ごなしも兼ねて、掃除いっぱいしてみました。

掃除グッズは、すでにある(笑)。楽しく掃除できた。掃除ついでにハイステップ練習に良い岩なども見つけました。

ボルダーは、課題は作った者勝ちみたいな感じみたいですよね。吉田さんも私に作ってくれたボルダー、どこをホールドにしても、文句はないみたいでした。

■ Happyになるためのビーガンクライマー実験中

私は、あんまり厳密ではない菜食を続けて30年近くなのですが… コンビニ食やガテンめしが多くなると、どうもあんまり体調がすぐれなくなるみたいで、福岡に来て、買い物する場所が、JAの産直市場から普通のスーパーになり、なんだか買い物の満足度も下がったし、食べるものの質も下がったかも、な感じでした。

年末にThe Game Changerを見て以来、これまでのゆるベジ的な姿勢を猛省…。

これは…(汗)というので、以来、菜食化加速中です。しかし、糖質過剰も良くないらしいです。フルクトースは過剰はあまりよくないらしい。糖質ばかり食べるのも、良くないらしく、ケトン体質の私は、まだまだ研究が必要そうで、色々と悩ましいですね。

この日は朝はお雑煮で、昼はピーナツバターとバナナのサンド。夜は家でビーガンハンバーグ…と良い感じに菜食に暮らせました。コーヒーを辞めて豆乳ラテにすべし、だな。

■ 筋肉痛

けっこう全身疲労したみたいで、帰ったらけっこうくたびれていました。年賀状の写真にするために、こんなのをしたからです(笑)


フラッギング中。見つけたぞ!良いムーブ!なのに、それが実行できないという…左手は利いているので、振って、取れそうですが…。フラッギングって、力いるんですよね。まぁ、インサイドフラッギングより、アウトサイドだから楽なハズですが…。これは、数打てば、できるようになるかもしれない課題です。前にこんなのをジムでやっていたような気がします。

足の肉離れ、&膝の脱臼で使えない右足…右足がいらないムーブって素晴らしい!

右足は、肉離れの断裂痕を感じることができる…(汗)どうしたら、これ回復するんだろう???

…のに、パワー不足で取れない右手ガバ…。左手一本、左足のヒールにぶら下がるのまでかろうじて、できていますが…。

なんとか、ぶら下がれたの図。

注: 決して登っているわけではありません(笑)

この課題、下からつないだら、v9、上だけでも、1級の課題ですからね~

1級はThe Earth Directです。

私にとっては、引付筋強化課題。

何秒ぶら下がれるかを計るって感じ。

しかし、加齢で、筋肉痛が来るのが遅く、
一日遅れで、今日、腕の内側が痛いです…。

しかし、まがりなりにも3級や1級に触っているとは!しかも、一応離陸できているとは!! なんだか知らないが、なんかちょっとうれしいぞ!

ボルダーはパワー要りすぎて、あまり数打てず、最初の5級で、左手の薬指が痛くなった。 



帰り、実はVIPとお会いする約束がすれ違いで流れて残念…。

しかし、今の私のヨレ具合では、飲みに行ったら、速攻で舟をこいでいたかもしれず… これで良かったのかも。

ワイン、1杯というかグラスに3cmくらいで、けっこうお眠モードです…。

おかげで見れた美しい夕焼け。

どうやったら引付け筋、つくんでしょう??私はアイスクライマーなので、脇を閉じたら、それなりに引き付けられるんですが、開くと一瞬で落ちます… どこの筋肉につながっているか?も全然感じられない…ロックはできるのですが、ロックの後、一手が出ないです。何をしたらいいのか?分からないので、全然前進しない…。ジムでは5級の壁で糞詰まり中で、できるのはできるし、できないのはできない…

というので、筋トレが課題。水泳でバタフライができたらいいのかなぁ…

これがボルダーの身体イメージ。バレエは拡散するが、ボルダーは凝縮する。










これ、なんの葉っぱ?シダ?
 山でも、健康に過ごすために、こんなのをぽちっていたのだが、11月ごろに注文したのに、届いたのは今日…。なんで?

こういうレトルトがあると、山では楽です。



は食べてみた図。根菜は、けっこう小っちゃかった。

ペミカンカレーが、結局、いいのかなぁ…。


■ 次回課題 お風呂マット

私はボルダリングのマットはメトリウスの一個なので、

お風呂マット

を買おうかな~と思います。