2020/01/06

山岳会代わりにJFAに加入しましょう

■ リボルト講習会に出た感想

出て良かったんだけど、2点、残念というか…、どうしてそうなっちゃんだろうなぁ…そんな感じのことがあった。

一つ目は、JFAの人が大変疲弊していそうなこと…。

やっても、やっても、ありがたがられず、むしろ煙たがられ、そしてキリがない仕事をしていると、厭世的になると思う…。(まさに主婦業!!!)

「講習会があるってお知らせが来ても、来ない人はどうせ来ないですよ」
「そんな人に声をかけるだけ無駄ですよ」
「安全に関心がない人は、どんなに言っても関心がないですからね」

…。厭世的...?

なので、なんだかとても気の毒になりました。”どうせ”ちっく? よほど、これまで大変だったんだろうなって…。人が嫌がる仕事のことを痰ツボと言うそうですが、そういう感じなのかも?と。

二つ目も、そんな人に何を言っても無駄、的な部分。

でも、なぁ…。

私個人は、誰からも何も言われていないけど、海外登攀に行って、

1)適正ボルト間隔、
2)適性グレード

適性か、どうかはともかく、とにかくグレードピラミッドができるくらい、たくさん課題がある世界を経験し、自分が登る課題を決めるために、トポを読むことによって、

 ボルトは何々を使っています

 ロープ長は○○にしてください

等、書かれているトポを見て、”ボルトの質”や、”その他、あれやこれや”が、大事なことだということが分かりました。

それ以前も考えてはいましたが、龍洞で、支点の最新情報をトポに書き写すほどの熱心さは、行ってから身につけました。 エクセル表があったので、なんだろ~と思ってみたら、アンカー情報だったので。誰でも、そんなものを見れば、書き写すと思いませんか??

日本ではそもそも情報が岩場ごとに提供されていないので、同じことをやろうと思っても、不可能です。

小川山クライミングも誘われない限り、行かないし、逆に自分が連れて行くときは、すでに行ったことがあるところの復習山行で、後輩にはよほどでないとリードはさせないのでした。ので、支点については良いと分かっているところしか行っていない…

九州に来てから、会だったり、信頼できる師匠というわけではない人とも行かないといけなくなり、なんだかんだで、見慣れないボルトを見るようになり、色々とアップしていたので、それはクライマーとして自分で支点を見極めようとする、というので良い事だったと思います…

見たことない、変な支点一杯見たよなぁ…

オールアンカー

カットアンカー

海外からまで支点の疑問をアップしたら、返事が来た…。まぁ、今すぐ落ちて死ぬとかないですし、ほぼほぼ大丈夫なんですが、永久に、これでいいってのとは違うかもです。

しかし、いかに日本の支点が遅れているかは、だいぶ知見が高まりました。リボルトは急務で、なおかつお金がかかることですが、なかなか、

なり手がいない

そうです。

■ 地元って誰??問題

地元のクライマーに聞くといっても、会があるわけでもなんでもなく、バラバラの個人でしかないので、

 地元のクライマーのコミュニティ

と言っても、誰がその主体なのか?は、何年も住んでいる人しかわからない…。

上位組織もあるようでない… 誰が誰なのか、漠然としていて、あるようでない、ないようである、という岩場開拓コミュニティの在り方自体が問題なんだなーと、今回は理解しました。

結局、ボルトについて問い合わせしたくても、新しいクライマーたちが誰に何を聞いたらいいか、分からなくても当然だと思うので、

ボルトの安全性について知識を求めない 

ことを責めても、無理がある。そこに知識がある、必要性がある、ということ自体が、現代では、分かりようがないので、

 聞いてこない奴=ダメな奴、

は、誰もがハーケンスタートの、昔の基準だと思うし、今の人は、

 昔の人ほど優秀でない

だけだと思います。昔は大卒男子はエリートですが、今は普通の人です。海外のトポのように、積極的に

「この岩場はM10グージョンを使用しています」

とか、知識を出していくほうがいいのではないかなと思ったりしました。書いてあれば、Googleで”グージョン”と入れる人も中にはいるでしょう。

それに、きちんと網羅的に知識をまとめて、書けば、みな、できることはやってくると思うんだけどな。

とりあえず、そう言うきっかけとして、一番有意義なのは、リボルト講習に無料参加することですので、JFA会員になって、誰かがリボルト職人になる、そのついでに話を聞きましょう。