2020/01/08

カットアンカーの支点は3点で…

カットアンカーの強度は15kN
■ 登山歴50年でも分からないなら

この支点は、強度が現代では十分ではない(15kN)と分かっているボルトの支点ですが、実は私は問い合わせをしたのです。回答は、

「不安だったらバックアップを取って使うといいよ!」

というアドバイスだったとしたら、要するに登山歴50年でも、このボルトがカットアンカーであるということが分からなかったということです。

ならば、登攀歴5年の私が分かるわけがないよな。

■ カットアンカー

カットアンカーというのは、2010年発行の『アウトドアクライミング』で

使用には注意が必要なボルト

に区分されています。信頼性の高いボルトに区分されているのは、

・グージョン、
・ケミカル、
・ケミカル施工された全ネジボルト


の3つです。

この情報は2010年時点で、現在は2020ですので、カットアンカーを2020年に使うのは、10年遅れの技術であり、勉強不足と言えるということになります。

UIAA準拠のボルト強度は、25kNです。

■ 15kN

15kNって、普通サイズのカムが14kNです(汗)。

カムとさして変わらない強度に、ドリルを持ち出す意義が感じられませんね。

ということで、カムは3点で終了点を取る、が基本ですので、このタイプのボルトも強度が同じくらいですから、

3点

で、つまり、バックアップを取る、というのは正しい所作のように思います。