2026/01/22

高所遠足の現実はダニングクルーガー効果

 この動画では、投稿者のライアン氏がエベレスト登頂を成し遂げた後、なぜそれを「後悔」しているのか、そしてその過程で経験した心理的な変化(ダニング=クルーガー効果)について語っています。

主な内容は以下の通りです。

1. ダニング=クルーガー効果の体験

ライアン氏は、自身の経験を「ダニング=クルーガー効果(能力の低い人が自分を過大評価してしまう現象)」の典型例だと説明しています [00:00]。

  • 「愚かさの頂点」: エベレストに挑戦する前、彼は地元マサチューセッツの小さな山でトレーニングを積み、自分が十分な知識と技術を持っていると思い込んでいました [03:00]。

  • 「絶望の谷」: 登頂後、本格的なアルピニストが集まるワシントン州に移住し、真のプロフェッショナルたちに囲まれたことで、自分の無知さを痛感し、自信を喪失しました [05:42]。

2. 「ガイド付き登山」の現実と後悔

エベレスト登頂が「技術的な経験」に基づいたものではなかったことが、後悔の大きな理由です。

  • 準備不足: エベレスト挑戦前、アコンカグアやデナリなどの高山も経験していましたが、それらはすべてガイド付きのツアーでした。食事の用意やテント設営、ロープワークなどの重要な技術はすべてガイドが担当しており、ライアン氏自身はただ「歩いて登る」だけだったと振り返っています [03:58]。

  • 知識の欠如: 当時、彼は基本的な登山用具(ハーネスのシステムなど)の使い方さえ正しく理解していなかったにもかかわらず、世界最高峰に挑んでしまいました [07:17]。

  • インポスター症候群: 登頂後、自分にはその資格がなかったのではないか、という「インポスター症候群(自分の実力で成功したと思えない心理)」に苛まれるようになりました [09:49]。

3. 今後の姿勢とメッセージ

現在は「啓蒙の坂(少しずつ正しく学び、理解を深めていく段階)」にいると語っています。

  • 基礎への回帰: 過去のエベレスト登頂という事実にしがみつくのではなく、初心に戻って登山の基礎や技術を一から学び直しています [08:40]。

  • 環境の重要性: 自分より優れた知識を持つ人々の中に身を置き、謙虚に学び続けることが成長のために不可欠であると結論づけています [10:41]。

ライアン氏は、エベレストという大きな成果を上げながらも、その裏側にあった自身の未熟さを率直に認め、真の技術習得に向けて進む決意を語っています。

Climbing Asia’s Forgotten Mountain, Part 2 | Nat Geo Live


ミャンマーの過酷な遠征「カカボラジ」に関する動画がいくつか見つかりました。ナショナルジオグラフィックが公開している公式のドキュメンタリー映像です。

特におすすめの動画をいくつかご紹介します:

1. リーダーとしての苦渋の決断

ヒラリー・ネルソンがリーダーとして、自分自身が登頂を断念し、チームのために身を引く決断を下す決定的な瞬間を捉えた映像です。

2. 遠征の全体像(ライブ講演シリーズ)

ヒラリー本人が登壇し、ミャンマーの「忘れ去られた山」への挑戦がいかに過酷だったかを、当時の映像や写真を交えて解説しているシリーズです。ジャングルでの苦労から、極限状態での心理戦まで詳しく語られています。

これらの動画を見ると、彼女たちが単なるアスリートとしてだけでなく、一人の人間としてどのように限界に立ち向かい、その中でエミリー・ハリントンとの絆を深めていったのかをよりリアルに感じることができます。

特に1つ目の動画は、彼女のリーダーとしての葛藤が凝縮されており、メンターシップの本質を垣間見ることができる重要なシーンです。ぜひご覧ください。