2025/11/30

「会社案内や報告書でナルシシズム傾向を推定する」研究の事例

 

「会社案内や報告書でナルシシズム傾向を推定する」研究の事例

  • たとえば Arijit Chatterjee & Donald C. Hambrick による研究では、企業年次報告(annual report)の中で、CEO の「写真の大きさ」「氏名の登場頻度」「株主宛て書簡での一人称代名詞(I, me など)」などを指標に、ナルシシズム傾向を測定しています。これらの指標と、企業の戦略変化や実績の振れ、合併・買収の多さなどとの関係を報告しています。 Phys.org+1

  • より最近の研究でも、同様の手法を応用し、役員の LinkedIn や企業の広報資料での露出頻度や自己主張的な記述、報酬の差異などを使って「ナルシシズム度」を測るものがあります。たとえば、 Nottingham Business School 等の研究チームは、こうした複数の指標を統合してCEOのナルシシズム傾向と、財務アナリストの評価の弱さ、株価パフォーマンスの不振、管理層の異動の多さなどとの関連を示しています。 Phys.org+2Phys.org+2

  • また、ナルシシズムの強いCEOは、短期的に利益をつくるための会計操作(例:売上割引、過剰生産、信用条件の緩和など)を行い、一時的にEPS(1株あたり利益)や株価を上げる傾向がある、という報告もあります。 ScienceDaily+1

  • さらに最近(2024年)には、「ナルシストCEOは、同様のナルシストを幹部に選びがちで、管理職や取締役会にもナルシストが増えやすい」という研究も報告されています。つまり、個人の性格が会社組織全体のトップ構造・文化に反映・波及する可能性も指摘されています。

つまり、成果の水増しを容易に行うということです。クライマーの努力の隠ぺいと成果の水増しと似ていますね。