2024/03/19

【分子栄養学】合格しました!栄養相談受け付けます。

 ■ 医療関係者ではないですが、合格しました!

まぁ落とすことを目指した試験ではないので、当然ですが、合格しました。

したがって本日より、栄養相談を受け付けます。私はONEですので、ご自身の健康に栄養面から取り組みたいクライマーは、どうぞご相談ください。

特に、糖質制限食を行ってうまくいかない、と感じた方はご相談ください。


■ クライマーと摂食行動

クライミングの良否の判断に、

 どれだけ少ない食料で、このルートを成し遂げたか?

という価値観を入れたいのが、佐藤ユースケさんなのではないか?と思いますが…。

例えば、栄養バー半分…と記録に書いてあったりします。

たしかに私も長時間の軽めの運動をしているときは、全然お腹が減らず、軽い水分と糖分の補給(薄く甘みを付けた紅茶)で永遠に歩けるのではないか?と感じていました。私の冬山定番食は、お餅とこの薄く甘みを付けた紅茶でした。エネルギーになる糖質の補給としては正しいのですが…。

■ 栄養学的に解説します。

しかし、これは危険です。

玄米餅→ 低GI ゆっくり吸収され、糖質によるエネルギー供給がゆっくり

甘味を付けた紅茶→ すぐにブドウ糖になるので、朝起きてすぐでも体が動く

          カフェインによりアドレナリンを出すことができる

これは、栄養学的にみると(ATP生産の面からみると)、非常にビタミンB群の消耗が激しいということです。そしてビタミンB群は、水溶性ビタミンなので貯蓄はできないのです。したがって、お餅のような単純糖質などを食べるときは、ビタミンBサプリを併用していないと、きちんと燃焼されません。

燃焼されないと?AGEsが蓄積します。糖化が促進して老化が早まっているってことです。

山ヤの男性って、急に老けた、って感じになりませんか?あれは、山で日に焼けていることもですが、アマドリ生産物がたまって、つまり、体内で焦げている、ってことなんですよ。

さらに、カフェインの供給で、アドレナリンをブーストすることによって、無理やり覚醒しているということなので、自然なコルチゾール分泌ではなく、過覚醒状態で山を登っているということになります。

まぁ山って毎日するのではなく、ここぞ!というときしかしないので、ここぞ!と言うときにカフェインで頑張るのは悪くないと思いますが、問題は常習化です。

”クライマーコーヒー”という活動がありますが、本来はクライマーには、アドレナリンジャンキーにはなってほしくないので、レモネードくらいのほうが良かったんですけどね(笑)

まとめると

1)糖質でエネルギーを得るにはビタミンB群が必要

2)低GIは、長時間にわたるエネルギー補給に向いている。

3)カフェインは、エネルギーの前借り。慢性疲労の素になる。

です。

それぞれの対策

1の対策)iHerbでビタミンB50を購入します。

2の対策)低GIに芋類を活用する 菓子パンは登攀前、運動前に限定すれば食べても良いがビタミンBの供給が前提。

3の対策)平素はカフェインを控えるか、デカフェを選択する。

またコルチゾール対策に、ビタミンCを取り入れます。1000mgを一日3回です。副腎疲労にも、Cが良いです。

カルニチンができていないと脂質代謝が回らないので、貧血によって鉄欠乏に陥っている人は、カルニチン合成が体内ではできないので、カルニチンそのものを入れます。

栄養療法は、息の長い取り組みが必要で、血液が入れ替わる120日は最低続けます。

■ ベストソリューションはケトン体質に変わること

油脂(ココナツオイル)をエネルギーに使うケトン回路を使えれば、糖質をエネルギー源とするのと違い、けた違いのエネルギーを得ることができます。



ただし、容易にはケトン体質には変わりません。非常にストイックな糖質制限が必要ですが、ケトン体質に変われば、体脂肪が糖質の代わりに使われるようになり、エネルギー効率は格段に良くなります。

当然ですが、成長中の子供には向きません。

ただし、私のように、すいリパーゼの供給が悪く、脂質の代謝が悪い人は、ケトン体質になるより先に、栄養失調になってしまいます。

ココナツオイルによるケトン体切り替えだけでは決してうまくいきません。

座っていては体質を変えることはできないのです…

ではどうすればよいのか?ですが、逆説的ですが、山を歩きましょう(笑)。私は、山を歩くことで、確実に体を作った実感がありました。

山では、お茶やコーヒーなどのカフェインが入ったものではなく、を飲みましょう。

さらに、登る前には糖質を入れ、シャリバテを防ぎ、下山したら、糖質ではなく、たんぱく質プロテイン・アミノ酸、を供給します。おやつはナッツが、糖質・脂質・食物繊維のバランスが取れているので、おすすめです。

おにぎりを選択するときは、できるだけ消化がゆっくり行われるよう、脂質を含んだものにします。

また、高齢になってきて筋肉の衰え・痩せ(異化)を感じてきたら、BCAAのタブレットを取ります。寝起きと寝る前に取りましょう。成長ホルモンが出て、異化と同化の活動が最大なのが24時以降です。なので、寝ないと筋肉はつきません。

不眠があると、ただただ体脂肪を貯めていきます。果糖はすぐに体脂肪になりますので、フルーツはできれば控えたほうがいいです。もちろん、運動前はOKです。

普段は、食べたら動く、を習慣化します。食べたら運動、が新常識です。