■ 治らない…
ビレイヤーに落とされた山梨クライミングは、肉体的には、ほとんど何のダメージも感じなかったが、九州では、膝の亜脱臼が、治っていない。
2019年9月12日に脱臼しているので、肉離れでの回復が十分でないままに登ったことが起因だとして、さらに半年を加えなければならないので、およそ3年、ということになる。
私の足はこのまま一生治らないのだろうか?
膝を亜脱臼して以来、痛みが取れず、夜中に目が覚めてしまうこともある。
■ タフなネゴシエーターになりましょう
ホント何とかならないかな、と思って、昨日たまたま膝専門の外来MRIを取ってくれるという外科を見つけ、さっそく調べた。
その病院は、膝再生医療というのをやっていて、細胞を移植して組織を再建させるというものだったが、説明資料に適応症が掲載されておらず、私の膝の問題が適応症なのかどうか、分からなかった。高額な自費診療での検査となるので、検査したとしても、適応でなければ、無駄な検査となる結果になる。
ので、問い合わせたら、超いい加減に、とにかく来い!という返事でした。
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ひざ関節症クリニックの〇〇でございます。
この度はお問合せをいただき、誠にありがとうございます。
2年程前からの右膝のお痛みでお悩みとのことですね。
当院は主に慢性的なお膝の痛みに対して再生医療の治療を提供している保険適応外のクリニックでございます。(→そんなのはHPで見れば分かる)
初診時にMRIなどでお膝の状態をしっかりとチェックしたうえで適応の治療の種類や再生医療の効果の見込みなどをお伝えしています。(→そんなのも当然であり、聞かなくても分かる)
文章の説明だと伝わりにくい点もございます。(→は?何の説明もされていない)
詳しく確認したい内容がございましたらお電話にてご連絡いただけますと幸いです。(→手抜きかよ!)
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読んで分かるように言葉は丁寧だが、何の質問にも答えていない…。
というわけで、電話して適応になるのか?聞いた。
もう、この国の国民は、医療関係者から徹底的に舐められているとしか思えない。
この膝外科の治療は、軟骨が主たる対象で、腱や靱帯の損傷は書かれていないので、私の膝の亜脱臼という症例では、適応症にはならないのではないか?と聞いてみた。症例があれば受診すると伝えたら…、なんと、すんなり、ないです…というメールが次にきた。
何も調べずに、ただ来い!というメールを書いていただけ、ということだ…
もうほんと、患者は舐められている・・・
要するに、窓口担当の人は何の仕事もしていない、ただ問い合わせにいい加減に答えて、受診者数を稼ぐというだけでした…。
こんなのやっているから、全然日本の医療費がひっ迫してしまうわけです。
■ MPFL(内側膝蓋大腿靭帯/ないそくしつがいだいたいじんたい)再建術の紹介
サイトを読んでいるときから、私には合っていないのではないかな?と思いつつ、膝専門医はそこしかいないので問い合わせはしたのですが、やっぱりとなりました…
まぁツッコんで聞く、タフなネゴシエーターになるという目標を一つクリアしました。
私がまたクライミングスイスイと登っていい日は来るのでしょうか…
膝の亜脱臼が治らない場合、手術による再建術になります。
https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/seikei/about/disease/sports/sports_07.html
絶対手術はヤダ。というのは、私が、脊椎外科のメーカー勤めの経験があり、しかも術書の翻訳などをやっていたので、リスクがハッキリと分かるからです。
本来体というものは、できるだけイジラナイほうが良いわけです。
まぁ落とされて頭を7針縫ったときみたいに、破けたのをふさぐ、というのはかなり必要なことですが、それでも、完治して何ともなくなっても、なんとなく、傷の当たりが引っ張られているような感じというのはするものです…
歯科だって、詰め物がある歯とない歯では感触が違うでしょう…
■ 無理な動作をしない、なんて無理
亜脱臼は繰り返すことが問題であり、繰り返しは、完治する前に、また登ってしまうことに起因します… そもそも肉離れが完治したかどうかわからないまま登ったことが亜脱臼の原因であるので。
肉離れ後は、安全なトップロープで様子を見ることをほかの方にはお勧めします。
無理な動作するな、って言ってもクライミングで無理な動作しないって無理ですよねぇ(笑)。
無理な動作するのがクライミングで、落ちるときは、普通にトップロープで落ちたとしても、やっぱり無理な動作をするわけで…。普通に気楽に墜落して、楽勝の体というのは、若い時の特権的産物である可能性もあります。
リードで落ちるのも大墜落ではなく、小墜落、あるいはテンションとコールしてハングドッグくらいにしておくのが、”大人の登り”、でしょう…
別に私のように怪我がなくても、大抵の成長期を過ぎた人には必要な考慮でしょう。