2021/07/30

命を尊重する教育とスポーツ教育をセット販売に

■ フランス人サッカー選手の日本人差別発言についての私たちの見解と、アジア人差別についてという動画

が出ています。


どうもスポーツの世界って、人としてどうか?って事例が多い世界なんですよね…。

差別行動は、自分が差別的に扱われたことの裏返しなので、世代間で延々と受け継がれていきます…

やはり日本の柔道とか少林寺拳法とかみたいに、

 スポーツそのものを教えると同時に、あるべき心の姿も教えないと、ダメ

だと思います。特に男の子は…。クライミングの場合は、サッカーより顕著に一つ一つの行動に命がかかってしまいます。

■ 相手を殺すことも可能なスポーツはそうない

ビレイヤーのいい加減なビレイでは、ビレイしている相手を殺すことも可能です…

これはある会の様子をベテランが教えてくれたものです…
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落石をおこして、一人なくなって、落とした当人が事故後すぐに山に行っています。凄いですね。中核会員で、登ってもいたし、会の係もした人で、連盟の事務関係もしていました。
追悼集も出ませんでした。
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やはり、クライミングの世界では命が非常に軽い、ということが言えるでしょう…。

そのような態度は、やはりあたらめて行く努力が、クライミング界にとっても、クライマー本人にとっても善、と言えるでしょう。

おそらく、その第一歩は、山行自体のリスクをどれだけ理解していたかという反省と、死そのものを見つめ、悼むことからがスタートでしょう…

九州では私はクライミング一日目でグランドフォールを見ていますが…あれは反省がなされたのか?そして、怪我のインパクト、小さなことがどのような大きなことにつながったのか?じっくり味わうことがなされたのか…?

最近、私が山梨時代に一緒に登っていたクライマーが前穂で遭難しました。大怪我だそうです。パートナーは死亡だそうです。

落だそうですが…。私だったら、時期を選びます。私も前穂北尾根は登っていますが、ラクが落ち着くシーズン終わりの秋、10月に登っています。

落だからと言ってすべてが免責というわけではありません。山野井さんの著書などを読んでも、非常に繊細にリスクを検証しています。

エベレスト登山などでも同様で勝算というのを綿密に検討されています。そうしたことが、本来、山の愉しみなのです。ラクがあると分かっている時期に出かけるのは、火にいる夏の虫です。

暑い時期に水も持たずに尾根に上がれば、あっという間に干上がります。あ、これは私ですが…。

…というわけで、リスクを数えて山に行く感性、というものを養っていくことが高度な山につながっていきます。山には順番がある、のです…。それが最初の師匠鈴木の教えです。



2021/07/27

ピオレドール賞受賞者だらけの山梨県北杜市

■谷口ケイさんと花谷康弘さんのこと

私は谷口ケイさんは、全く個人的に面識はない。

ロングトレイルの加藤則芳さんに会うために長野の講演に出かけた際、たまたまケイさんがゲストスピーカーで、それで知ったくらいな程度…。加藤さんは、当時すでに車いすで、末期であり、かなり体調が悪い中、ロングトレイルの話なのになんで、環境庁がいなくて、経産省がいるんだ!と語気を強めていた…ほんとにそうです。山の世界も売らんかなの世界。

実は、私は山の世界からクライマーの世界に入った(雪山⇒アイスクライマー)ので、まぁ流れとしては頂点は、田部井順子さん、谷口ケイさんみたいなところに、当然落ち着くべき流れ…アルパインクライミングの流れ…にいるんだが…登山界のアカデミー賞を取った谷口ケイさん…私と同い年のハズだが…になりたい!とも、なれる!とも、とーぜんだが、勿論思ったことはない。

なんだが…、この辺のレベル感の差は、社会人山岳会でどこもレベルがどんぐりの背比べ状態だった時代を知る古い山ヤには、図りがたいみたいで…知り合いの三〇ガイドは、本気で俺だって運が運なら、花谷康弘みたいになれた!佐藤祐介になれた!と思っているみたいだった…。それは事実誤認で、山梨ですら、解かれていない事実誤認は九州ではなおさら説きにくいのみたいだ。

その時代錯誤した山ヤ三〇さんから教わった名前が、谷口ケイさんと言う訳だった…。

三〇さんは、佐藤祐介さんとも知り合いで、やはり俺だって運が運なら佐藤祐介、と思っていたようだった(念のため、佐藤祐介も花谷康弘も谷口ケイも、ピオレドール賞受賞者)。

そして、その考えをサポートしてくれる人を求めていそうで、それで私に白羽の矢が立った?ようだったんだが、あいにく、私は山岳総合センターに行ったりして、レベル感の差が理解できる人になってしまった…。

お笑い芸人のイモトですらマッキンリーとかマッターホルンとかに、カネに任せて登る現代に、ノーマルルートつまり金で買えるピーク、を踏んで、ちゃんとした山や(=ピオレドール賞の審査員?)から、尊敬がもらえると思います?思えませんよね???

当の三〇ガイドが、

・棒フレンズで
・ちゃんとしたクライミングシューズも持たず、
・甲府幕岩の5.9が登れていない…
・確保が肩がらみ…

というのが…痛かった。これは、数年前の当時、自分の実力を誇示するために行ったみたいだったんだが…5.9では実力誇示ではなく、実力がないことの誇示になってしまう…まぁ登山靴で登るってかなりすごいんだが。

ただ三〇さん、ATCも使わないで、いまだに肩がらみ確保とかなんですよ?いや~(汗)。

縦走で出てくる岩場レベルだと、確かにカラビナで確保する程度で十分なんですけど…甲府幕岩ってフリークライミングのレベル感ですけど!ま、たしかに太刀岡左岩稜を登山靴で登るってのはスゴイですけど…。そのすごさって、スマホでちょいちょいで済むところを、黒電話で長話みたいなすごさですからね… 時代遅れの道具で登って自らハンデつけて困難にしてるってこと…。

しかし、高校生から登っている山ヤでも、1980年代~2010年にかけての登山の世界の進化は著しく、ダブルアックスで中山尾根を登る世界は、ピッケルで中山尾根を登っていた人から見ると、ズル、だそうでした。

残念ながら、もう私は最初からダブルアックスの世界の人ですので、言っていることの意味が、わかりません(つまり、最初からスマホの住人ってこと)

そんなこんなで、谷口ケイさんというのは、私にとって、ま、かんけーない人…なのに、現代的事情が理解できない古い山ヤが、”お前もめざせよ!”とか、意味の分からない理由で投げつけてくるロールモデルって意味です。

他に、田部井順子さん、遠藤由香さん、も。難波康子さんもかなぁ。エベレストで死んだ人です。

登山に詳しくない人は知らないだけですが、エベレストは北岳山頂みたいに100mくらい大渋滞みたいなことになっています。クライマーとは名ばかりで、金を積めば、基礎体力があればだれでも登れるようなことになっており、心ある山やからは、高所遠足、と揶揄されています。

逆に高所遠足にしないで、ちゃんとした山をするとなると…?

これがまたエライハードルが高く、レベル感の断絶は、日本海溝より深く… 必要となるスキルと体力がけた違いになってしまいます。さっきまで市民草野球レベルだったのに、一気にオリンピック選手レベルみたいな???です。

谷口ケイさんは、パートナーの平出和也さんのおかげで登ったんだとか、二人は出来てるとか色々悪口言われていました…女性のアルパインクライマーはそうした陰口にも耐えないといけないらしい…。

平出さんは、サバイバル登山の服部さんをレスキューしたことでも有名で、地味ですが、真の実力者なんじゃ?と感じさせる存在です。

特筆すべきは、ピオレドールを取ったら大抵の山やが、命がかかるような山から足を洗うことです… 山野井さんが例外。花谷さんとか顕著。

どこかで、自分の限界の見極めと、ピオレドール賞というフリーパスというか、ワイルドカードというか、そういうものを感じるわけでしょう…。

しかし、それにしても、38歳で山をスタートして、40代からアルパインを登っている人に、与える目標としては、ハッキリ言って桁が違いすぎ、正直、あんまり参考にならないっていうか…。大学山岳部でも、参考にならないですよ‥‥昨今。

もう子供からトレーニングを積んだフリーのクライミング(5.12はフリーソロしたり、アップで使ったりする)を、5000~6000m級に持っていく時代なんですよ。

なんで、その辺の里山にハイキングに行っているおばちゃんも、フリーで12落とそうとしている男子も、ボルダーで級のレベルの人も一律、一般登山者、一般クライマーです。

もう最初から競争の土俵にも載らないって意味です。

私は元々逍遥派ですので、普通に、今西きんじとか、北ヤツ彷徨とか、そういうのを読んで憧れを温めています。

現存する山やで尊敬しているのは、米澤さん、後藤真一ガイド、内田榮一さん、南アルプス深南部の著者、あとは柏瀬さんです。

女性がいないのは、単純に女性の著者がいないからです。両股小屋の星さんが女性では好きだなぁ。両股銀河というお酒が出ていたような???

また山の世界に近くなれそうで、最近やっとワクワクしています♪昨日は沢登りに行っていました。

クライマー谷口けい 未知の岩壁に挑む

2021/07/26

グッとラック!最終回でどうしてもいいたかったことを叫んだ


なかなか気に入っているせやろがいおじさん♪ ほんとにそうだな~と思いました☆

2021/07/24

対象喪失からの復活と現在地

■対象喪失

”対象喪失”というのは、自分にとって大切なものを失うこと、です。

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ここで言う対象とは、強い情緒的な結びつき、すなわち愛着を感じる存在のことを言います。 

対象は近親者や友人など実在する人物や、幻想の中の人物など実際には会うことができない存在のこともありますし、人ではなく長年勤めた会社や、自分の健康が対象となる場合もあります。

したがって対象喪失は、誰かとの死別や別離に限らず、強い情緒的なつながりのある対象を失うことを指します。

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私にとっては、白い山、アイスクライミングのことですね…

■ グリーフワークの終わりが見えてきた

考えてみれば、九州に来てからの4年間は、ペアレント、アダルト、チャイルドの自我のうち、辞めておいた方が良い、ということを私に忠告して来るアダルト自我が活発になるような、危険な出来事ばかりが起きました。

山梨時代の正反対です。私に前進せよと言ってくるような素晴らしい出来事ばかりが起きた山梨の時代とは反対に、このまま行くと死につながると警告するような、そんな出来事ばかりが起きた九州クライミング時代…もう4年ですから、山梨でクライミング接した時代以上の長さがあります。

とくに大きな喪失体験だったのは、白亜スラブの件ですかね… あのクライミングで、いかに私がフリーを頑張ってグレードを上げようとも、自分のリードでルートに行くことは、まぁ、将来的にありえないということが見えてきました。

その後は、喪失体験…肉離れの岸良海岸、膝亜脱臼のボルダー。

肉離れは、頼りになるべき相手…年配者、あるいは真正のベテラン…であっても、頼るに足らない、ということを理解する経験でした。

亜脱臼は予後が思わしくなく、いまだに痛いので、この亜脱臼で決定的にクライミングから足を洗うことになりました。次の9月で2年になりますので、亜脱臼がとどめを刺した感じですかね…

その後は長い闘病生活と、プライベートでも仕事を失い、金銭を失い、と否定的な出来事が続きました。孤立無援の戦いでした。

長い喪の期間でした…孤独で大変でした。

■ 新しい生きがいを模索

去年に引き続き、自然農での充実感は非常に大きなものがあります。

去年、マキイ農園にアルバイトに行き始めたころからの進展具合、理解の進み具合を考えると感慨深い。

岸良海岸で肉離れをした折、すぐに帰福できず、肉離れは応急処置もできず、どんどん悪化し、歩くのも苦痛でした。しかも、相方が素直に福岡に帰してくれなかった。しかし、そのおかげで大隅半島の反対側、根占方面に行くことになり、根占で自然農のきっかけをつかんだのです。野草茶を売っている女性に自然農のお話をしてもらいました…一度お電話も頂いたのですが…。

その方はとても”気”が発達している方だったので、弱った私の生体エネルギーを感じて、助けないと!と思ってくれたのかもしれません。年賀状も頂き、そこに会った福岡自然農に現在お世話になっています。

つまり、相方が素直に私の怪我を中心に行動していたとしたら、その日にクライミングは中止となり、速攻で福岡に帰ることになったのでしょうから、この出会いはなかったことになります。愛さんにも、自然農にも出会えていなかった、ということですね…。

自然農は、自然界の中に、人間の必要な者…作物…をただ置かせていただく、という農法です。マキイ農園での仕事、松国での赤米稲作、農業ベンチャーへの就職、大村での研修… 広がった知見の大きさは、かなりなものかもしれません。

人としてまだ成長できる分野があるということは本当に力づけれる経験です。私は大学のころ、つまり親元を離れてすぐから、半農半xを目指していました。しかし、どうしてもその道が見えてこなかったのです。

半農半x生活ということでいえば、半農は、もはや達成したと言ってよいかもしれません。

それがここ一年の変化です。

■ 昇華

さて、心理学によると、クライマーが目指すべき方向性は…

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昇華

昇華とは特に性の衝動や自らの攻撃性などの本能に基づく欲求を、社会的に認められた目標に向けてそれを満たすことである。低俗とされる本能的な欲求を、文化的に価値のある 学問・研究・芸術・スポーツ・ボランティア活動などに向け、創造的な活動のエネルギーに転化して発散させることである。心理学者のフロイトは、芸術や宗教などの文化は本能的な性の欲求が昇華されて生まれたものであるとした。

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ということで創造的活動に昇華することが、クライマーとしての完成形であるようです。

自我でいえば、チャイルド自我で登っているのが、ただ楽しいから登るという時代です。

次に、チャイルド自我+アダルト自我で登るようになると、ギブアンドテイク(助け合い)の関係性で登るということになり、友達と登りに行くということになります。

コーチクラスになれば、さらに加えて、ペアレント自我で登っているということになりますが…そうなって初めてクライマーとしては、昇華というプロセスに乗ったということになります。

もちろん、ペアレント自我であれば、別にコーチという発現の仕方でなくても、どのような発現の仕方であっても構わないのです。

ある人は、クラウドファンディングで岩場のイベントを行い、

ある人はリボルト職人になることで、それを行い、

ある人は、アクセスファンドを立ち上げ、

ある人は子供クライミング教室を主宰する、

自分のためではなく、多くの人のために創造的に行動するときに、昇華が起こっているということですね。

長い喪が明けつつあり、自然農の世界でも物事がレールに乗り始め、後は自分自身が肉体的に回復したり、経済的ダメージを回復したりする段階に来ました。

長いトンネルでした。光がその先に見えそうな気がしてきました。

まだ長い紆余曲折を経なければならないとは思いますが、ひとまず、現在地が一瞬見えたので、タイミングを逃さず、記録に取ることにした次第。



なんで子供や若者にワクチンを打つって話になっているんだろう...

■ 治験終了予定日は2023年5月2日ですよ?

治験すっ飛ばしワクチン接種は、歴史的に見て、かなりナチズムと発想的に近しく、実は恐ろしい方角のようです。

ーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーーーーーーー

1930年3月にドイツ健康会議は
 「健康な被験者および患者に対する医学実験の許容性」
と題するセッションを設け、ミュラーとシュタウダーを報告者に招きました。

J. モーゼスは1930年に、結核ワクチンの実験で75人の子供を死なせた「リューベック事件」を告発する本を著しています。直接的にはモーゼスに促されて、ドイツ内務省は上記の医学実験の指針を作ったのです。

この指針は14箇条からなり、

・新しい革新的な治療法の実施に先立って可能な限り動物実験を行うこと、

・緊急の場合を除き、患者本人か後見人が新治療法に関する情報を予め知った上で、明示的な同意を与えなければならないこと、

被験者が18歳未満の場合は新治療法を用いることが妥当かどうか注意深く吟味しなければならないこと、

などが詳しく規定されています。
ーーーーーーーーーーーーーーー
https://www.lit.osaka-cu.ac.jp/user/tsuchiya/class/vuniv99/exp-lec3.html?fbclid=IwAR06ZjbfAYxz0ApUW6UksnW28byXNETgy0mRR7d3Cooh1d8NUVJlnRTUxJM より引用

■ 「最大多数の最大幸福」が間違っている理由

日本でも、皆が助かるためなのだから、ワクチン死は致し方なし、という論調がたまにありますが、危険です。特攻死と同じ論理です。

ーーーーーー
20世紀に入ると臨床研究は急激に巨大化し、しばしば大量の被験者を要求するようになりました。
そうなると、研究者と被験者の個人的なつながりは薄れ、多くの被験者は研究者にとって名も知らぬ患者群となりました。

また、何よりも大きな変化は、被験者個人の直接的な利益にならない研究が増加したことです。

以前は人体実験といえども多くは治療的研究であり、実験の成功は被験者個人の幸福に直結していましたが、医学の発展に伴い「最大多数の最大幸福」が求められるようになると、目の前にいる患者の利益より、その背後に控える患者予備群の利益が優先され始めました。

医学研究という側面から見ますと、第二次世界大戦は、大量かつ容易に被験者を供給する恰好のシステムとして稼働してしまったのです。

中略

ナチス・ドイツでは、優生学や人種衛生学に基づく「劣等民族」排除政策を背景に、「いずれ始末される」人間として、強制収容所の囚人達が人道に反する人体実験の犠牲となりました。

日本では抗日ゲリラやスパイなどとして捕らえられた人々、あるいは戦争捕虜が、生物兵器開発や戦陣医学研究などを目的とする生体実験の犠牲となりました。
ーーーーーーーーー
https://www.lit.osaka-cu.ac.jp/user/tsuchiya/class/vuniv99/exp-lec3.html?fbclid=IwAR06ZjbfAYxz0ApUW6UksnW28byXNETgy0mRR7d3Cooh1d8NUVJlnRTUxJM より引用

■ 現在の国際倫理規定

1. 実験は被験者を尊重する一般的規則に従う、資格のある科学者によらなければならない
2. 医学実験の最初の成果は慎重に公表しなければならない
3. 人体実験を行う際には実験者が第一の責任を負う
4. 健康な被験者に実験する場合は、被験者の、完全に情報を与えられた、自由な同意を得なければならない。患者に実験する場合は、患者あるいは最近親者の同意を得なければならない。実験者は被験者ないし後見人に実験の内容とそれを行う理由と危険性を伝えなければならない

5. 冒険的な手術や治療は絶望的な場合にのみ行ってよい 

コロナワクチンは、全然治験終わっていないので、つまり人体実験中ですので、その責任は許可を出した政府=実験者、が負うべきと明示されています。

子どもや若者は、コロナにり患しても無症状で死亡率ゼロですので、健康な被験者です。健康な被験者に実験する場合は…に当たります。 ワクチン死のほうが確率的に高くなってしまいます。

お釈迦様も、人に拠らず、法に拠れと言っています。人によるというのは同調圧力で物事を決めるということ、法によるというのは、物事の原理原則に従って決めるということです。


2021/07/23

山岳総合センター時代の恩師

 ■ NHK 日本百名山八ヶ岳

が放送されたそうです。私はテレビを持っていないので見れないのですが…。

https://www.nhk.jp/p/100yama/ts/K8938MW1R4/episode/te/QGXMPV4Y83/

私の山岳総合センター時代の講師をしてくださった、村上先生です。

村上さんは、八ヶ岳の遭対協副隊長です。隊長はエベレスト無酸素初登頂者になりそこねた?竹内さん、青年小屋の所有者です。

村上先生は、4年前、私が福岡に来てすぐのころ、ピナクルへ参加したいと思って見学に行ったとき、たまたまその日がロープワークをやっている日だったのですが…あまりの内容の低さにびっくりして、これは、まずい状況なのでは?と思ったときに、問い合わせしたら、無料で九州に来て講師してくれる、という返事でした。

今年も、九州勢で、七倉沢に行くのであれば、山岳総合センターの講習と同じ内容をやってくれるという話でした。

八ヶ岳のガイドであり、山岳総合センターの講師であり、遭対協もやっており、アルパインは、毎年先生、ソロで八ヶ岳のいろんなバリエーションを登っています。

きちんとした山ヤ

というのは、こういうことを言うのだなぁと思いますが…。九州にはこんなきちんとした事例がないから、どうしたもんか…という方向に行ってしまったんではないかな…と思います。

八ヶ岳近所は、他にも、馬目さん、横山さん、佐藤さん、花谷さん、様々なきちんとしたというより、ド級の山やがいますので、変な誤解しようがない… ですが…

フリーもそうだよなぁ… 室井さん、村井くん… 強い人がローカルで地位を確立しているので…

変にかっこつけて、自分の立場を作る努力は一般クライマーはしなくてもいい、という感じです。




2021/07/22

クライマー憲章(案)



 子どもは安心して生きるため、次の権利を保障されます

1)命が守られ、平和で安全な環境のもとに暮らすこと

2)愛情をもって大切に育てられること

3)健康的な生活を送り、適切な医療を受けられること

4)いかなる差別、および、不当な不利益も受けないこと

5)困っていること、不安に思っていることを相談すること

6)虐待、体罰、いじめから心身を守られること

7)プライバシー及び誇りが守られること


これをクライマーバージョンに直すと?


1)命が守られ、平和で安全な岩場のもとに登れること

2)誠実さをもって安心安全にビレイされること

3)健康的なクライミング生活を送り、適切なレスキューを受けられること

4)クライマーであることで、いかなる差別、および、不当な不利益も受けないこと

5)クライミングで困っていること、不安に思っていることを相談する先があること

6)クライミングにおいて、無理強いされたリード、体力をはるかに超えるトレーニング、支点ビレイやお座りビレイ等の非常識な行為、から心身を守られること

7)社会生活などのプライバシー及び、個人の誇りが守られること


どうでしょうか?どの項目も、あまり達成はされていない現状のように思います。

とくに、昔、あまり社会的に容認されない不実な過去を作ってしまった先人たちのせいで、仮にクライマーの印象が非常に悪いとすれば、4)が難しくなってしまっているかもしれません…

つまり、後世のクライマーは、より品行方正を求められる、マイナスからのスタートと言うことになってしまいますね…

なんだか、その気配が濃厚だったのですが。

余罪が出てこないか、心配です


■ 五輪終コン

五輪が終コンっていうのは、すでに地位を確立したプロクライマーがオリンピックなどでないと表明していることで分かるのですが…

五輪憲章に書いてあることを主催者側がここまで軽視、無視していることが露骨にあらわになった五輪もホント、すごいな…

五輪ってホントにお金儲けだけの活動だったんだな、って改めて言うまでもないことが、ここまで明らかになると、すっかり覚めますね…分かっていたことですが、確認した、みたいな…。

最近、こどもたちにクライミングを教える機会があるので、子供時代の自分がどういう風に物事を理解したか…ということを考える機会があります。だいたい12歳くらいになれば、大人と同じことが理解できると言われていますが、それ以下の子どもは発達の差が大きく、どういってあげると分かるかなぁと思っているからです。その思い出しついでに、自分の過酷だった子供時代を思い出すこともあり、今、まさにそのような目に会っている子供がいたら、助けないとなぁ…と思ったので、子供の権利オンブスマン活動、という講演会に最近出かけてきました。

…結論から言えば、とても残念な会でした。やろうとしていることは、素晴らしいのですが、活動が自己目的化し、そして、子供のための活動というより、大人のための活動になっていました…(><)。

自殺に追い詰められるほど子供が追い詰められている
救わねばならない
組織を立ち上げないといけない
定期的な活動をしないといけない
活動費が必要
活動場所が必要
お金がないから活動ができない

と問題のすげ替えが起こっていました…。若い男性が中心になって活動しているようでしたが、周囲の年配者たちがほとんどその男性の応援者で、子供たちが困った時に、多くの大人に窓口があるほうが有利である、というようなことは、まったく気も付かないようでした。

結果、こどもオンブスマン活動では、大人が”補助金で”食うために、”いじめられて自殺に追い込まれそうになっている困っている子供”が必要になっていました。

五輪憲章を理解していない主催者側がお金儲けのために、スポコンお涙頂戴アスリートが必要、みたいな構図とフラクタルですね。

五輪は運と長い間続いた活動なので、活動している人たちからすると、本音が五輪憲章にないことは、公然の秘密、みたいになってしまい、それでやってきたのでしょうが…、今回はそうしたことを外部にも、究極に証明してしまったような??

五輪ドタバタ喜劇…森さんの失言から始まり、障碍者への犯罪行為の開き直り…

はぁ…です。もう日本は、これ以上ないまでに、恥部というか本音というか、さらけ出し過ぎです…。

■ アクセス問題 = 不実な過去

私が不安なのは、

岩場のリボルトやアクセス問題の解消というようなことも、正面から取り組み始めたら、このようなことになるのではないでしょうか…

ということです。

不実な過去が清算…されたら、ありあまる余罪が出てきたりして、目も覆うような状況なんじゃないか?と、不安になってきた…。

最近、『我々はいかに…』を再読してみましたが…これを読んだら、行政のアクセス問題担当者は、クライマーに岩場の使用許可を出すことを、さらに躊躇するのではないだろうか?という内容でした…。

まずは、命の大事さを、という基礎教育から必要なのがクライマー業界なのかもしれません。

ロープワーク技術が大事なのは、それが、クライマー本人の命を守るから、です。

決して、事故を起こして他者に迷惑をかけるのが良くない、からではないですよ。

基本的な命の尊厳、ということを教えないと、他人の目を伺い、人が見ていなければ、人道に外れるようなことでもしてしまって良いというメッセージを子供に与えてしまいます。

2021/07/21

528 Hzポジティブトランスフォーメーション、感情的および肉体的治癒、抗不安、再生

露悪(サイコパス)が社会的に許されない件について

■ いじめそのものより露悪が悪い

今回は、小山田圭吾さんの過去の愚かな過ちはともかく、それを露悪的(自慢げで悪いことをしても開き直っていること)に語ったことが、結局、長年、過去の過ちについて、罪悪感すらない、という人間性、つまりサイコパスであること、が露呈して、オリンピックへの関与が取りやめになったほか、彼の社会的生命は、これで断たれたも同然ですが、それが

 国民のうちから出た批判…つまり自浄作用によるもの

で…良かったのではないでしょうか? 

これを文化などと評して受け入れるようになってしまっては、日本社会は、かなりお粗末です…。他国の民度を笑っている場合ではありません。

■ 過去だからと言って、チャラにならない

現在52歳とこのことで、イジメていたのは中学生だとすると、すでに40年近く前。露悪的行為で雑誌のインタビューに答えていたのは、30年近く前、

…だそうですが、それでも、ほとんど犯罪と言える、その行為とその悪質さについての自覚の無さ…は、社会的に許されず、成功は剥奪されました。

それは日本社会が、善悪の判断を失っていないということで良いことのように思います。

■ 他山の石

同じことでクライマー達も、いかに昔の事だったにせよ、例えば、那智の滝を登ってそれを宣伝に使った過去とか、谷川岳行くのにキセル当然したとか、小川山のレタスを盗んだ、とか、反省というか、反省しているのなら、恥ずかしそうにしたほうがいいですよね…。露悪ではなく…。

まぁ、こういう事件に限らず、露悪的な趣味で、

 岩場を汚したり、

 わざとランナウトして、相手を恐怖に陥れそれを見て楽しんだり、

 挑発したり

 ロープを軽視して命を軽んじるようなことをしたり、

そして、それらを統合して、それを武勇伝としたりする精神

は、今後はクライマー業界内から自発的に自浄作用として、きれいにしていった方がいい…

そうすることが賢い選択となるだろう、と言うことが分かったのが、この小山田圭吾事件です。

■ うるさ方

クライミング業界では、現在、ボルトが危ないよ、とか声を上げているクライマーは、私と井上D助さんくらいで、一般クライマーのほうは、ゆでガエル状態です。

新しくクライマー業界へ入ってきた現代新人クライマー達への教育的要素がある資料もないので、リスクに気がつくことがそもそもできない。海外で登れば気がつきますが、それ以外に気がつく方法がない…ので、多くの人は、何をそんなに…大げさな、という状態です。

…が、日本の岩場はまじ世界的に見てもヤバいレベル感ですよ。分からないのは、無知だからの一点です。

バブル崩壊も、私の大学の先生は、”今に恐慌が来る”と予言していたんですよね…経済学的指標で普通に予見できた未来だったのでした…バブル崩壊。どうもリーマンショックも同じで、予見していた人は予見していました…。同じようなことだと思うんですよね。

色々な事実を精査してみれば、あちゃー!という状態にあることが分かるけれど、誰もこのボルト何年に打たれたもの?と問うてみないから、無知という状態で心の平穏があるだけです。

小山田圭吾さんも40年近くもの間、誰からもとがめられていなかった。今の岩場と同じですね。

それは、誰も彼がそんなひどいインタビューを世に出したことを気にも止めていなかったからです。

本人は、世間を舐めていたんでしょう…許されると確信していない限り、堂々と障碍者を笑って見せる、などという言ことは起こらないはずなので。

つまり、アンダーグランドだから大丈夫と思っているクライマー業界と同じ構図です。見つからなきゃ悪いことをしても大丈夫って心理ですね。

クライマーも小山田圭吾さんの事例を他山の石として、これまでの

 現実逃避&露悪趣味&見つからなきゃ大丈夫主義

について、改めて行ってもらいたいものです。

これを行政の人が読んだら、余計岩場の使用許可は、降りなくなるであろうと思われる名著


2021/07/20

小山田圭吾さんの障碍者イジメ事件

■ 悲しいな…

小山田圭吾さんの障碍者イジメ事件…で沢田君という障害のある青年が、いじめられてもなお、小山田さんを友達だと認識していたらしい言動がうかがえること…とても切なく、悲しい。お母さんの身になったら、なおさらだ…。

敵を味方と間違える…ってこと…。

子どものころ、学校に江崎君と言って、奇行したりする子がいた。金魚の餌を食べたり、自分の爪や鼻くそを食べたり、お母さんが入院中でお父さんだけなので、世話が行き届かず、制服も洗われていない… 私は級長だったので、いつも席替えでは江崎君の近くに配置され、いじめられないよう見張る担当だった。

江崎君は知恵遅れも少しあった。というか、たぶん、幼児退行…。休んだ時には、プリントを持って行ってあげる担当で、ある時は江崎君の家が余りに汚いので、掃除して帰ったことがあるくらいな家の様子だった。

そんな江崎君も、中学高校になると、数学の才能を発揮するようになった。江崎君は、熊本では、成績の良い第二高校に進んだ。女子校から、共学に変更になった年だった。

通学方面が似ていたので、ある時、江崎君と通学でばったり会った。江崎君は、「ねぇ共通模試何点だった?」

その言葉に何しろびっくりした。なぜなら、私は江崎君がかすりも届きもしない圧倒的な優等生の地位を中学では築いており…ダントツの生徒だったからだが…その私と張り合うという発想が…驚いたのだが、それに驚いた自分にも恥じた… 私ってば、江崎君を下だと思っていた、ということだったからだ。

たしかに、低学年のころから見ており、学校でうんち漏らしたり、おしっこ漏らしたりしているのを知っていたんだが…。でも大きくなったら、数学はすごくよくできる子だったんだよな…

私は、ほかの障害がある子も時々助けてあげることがあり、異様に背が小さくて、病気のためにお腹が出た子だったんだが…ある時、幸せそうな姿を見て、本当に反省したというか… 障害があってもなくても、人は存在だけで価値があるというか、価値がない、かわいそう、という価値観を植え付けられていたために、良い子気取りで自分は彼女の世話を買って出ていたんだと思った…恥ずべきは私の方で、彼女のほうではない…。いつもいじめにあわないか、心配して見ていんだが、その行為はすごく傲慢だったってことだ…。

そんなことを思い出した今日のオリンピックイジメ事件… 子どものころに恥ずかしいことをするのは、普通のことだ。子供なんだから。

私は水が怖くて、うつむきで髪を洗うのが長いことできなかった。水泳も恐怖で泳げず、それを乗り越えたのは、つい最近…去年に過ぎない…。

子ども時代は、誰でも間違いを犯すものだが、人として健全な心を培う以前に、いじめをしてしまうのは仕方がないかもしれない…が、その後、それを露悪的に自慢してしまうのは… 

やった行為以上に、その後の救いの無さ… 犯した罪以上に大きいような気がする事件だった。


ネットの誹謗中傷は、どうも私もされているらしく、親切な人が時々コメントで忠告してくるんだが… 人の苦労や痛みを見て、喜んでいる人がいるとすれば、それは

サイコパス

という心理らしいですよ。

https://koritsumuen.hatenablog.com/entry/20061115/p1?fbclid=IwAR1IL4prVGdtx2lQ8e1wZzV1xYw0mMl0_PF0SaCZHoIHy8XFLK5n_A0wVgo

https://news.yahoo.co.jp/byline/saorii/20210719-00248671

https://biz-journal.jp/2021/07/post_238746_3.html

Climber Stewardという言葉を広めよう!

■ クライマースチュアードという役職名を確立させよう!

Climber Stewardという言葉を今日知りました。

インディアンクリークに2名のクライマースチュアードが就任しました、という記事です。


■クライマースチュアードとは?

岩場の案内係、誘導係です。

例えば、初めて岩場に行くなら、5.9くらいの人はこれを登って、5.12くらい登る人はこれを登って…とグレードに適した課題の案内をしたり、〇〇の支点は微妙だから3点目を取ってください、とアドバイスしたり、真夏は〇〇エリアは暑いですよ、とアドバイスしたり、そもそもアプローチの案内をしたりする人のことです。

私は日向神について、自然に県外クライマーのクライマースチュアードをしていた、ということになりますね~

今までは、開拓者と大体混同されていたり、岩場に詳しい人、というおおざっぱな感じだったと思いますが、役割、として認知されるくらいに、クライミングが大衆化してきた、と言うことだと思います。

元祖 クライマースチュアードは、北山真さんになるのかなぁ…。百岩場、書いた人なので。

2021/07/18

Trust But Check

 

■Trust But Check

うのみは良くないと言う師匠が、良い師匠。


このブログでも何度も言っていますが…

噂話や世間体

で目の前にいる人を判断するような人とは登らないに限ります。

人としての信頼性にもとります…

世界を敵に回しても、友でいてくれる人が真の友であり、時流に流されて都合の良い時だけ一緒に登りたがる人にいのちを預けて良いわけがありませんね。






2021/07/17

アメリカアクセスファンド協会の会議のお知らせ

 https://accessfundconference.secure-platform.com/a

Registration is now open for Access Fund’s 2021 Climbing Advocacy Conference. We’re calling all climbing advocates and local climbing organizations to join us virtually on October 8 and 9 to celebrate access victories and learn from fellow climbing conservationists across the country.

Registrants can look forward to:

    Presentation of the 2020 Climbing Advocate Awards

    A virtual roundtable to introduce participants and their organizations

    Panels and workshops on stewardship, working with land managers, land acquisitions, LCO development, JEDI programming, rebolting, low-impact climbing awareness, and much more 

    Access to inspiring, action-packed documentaries from Mountainfilm on Tour

    Recordings of all sessions

Registration is free, but space is limited so secure your spot soon. You can view a draft agenda at the link below to see what’s in store for this year’s conference.

※ Justice, Equity, Diversity, Inclusion (JEDI)

リンク先にある動画が秀逸で、こんな風になったらいいなと思いましたが、どうもコピペで張ることができない仕様なので、リンク先に飛んで行ってみてもらいたいです。


2021/07/15

打ち付ける雨を眺めつつ…

ついに雨が降ってきました…大荒れです

子どものころ、親の不在の家で、弟と二人、不安に思いながら、ベランダで、驚きつつ、光る稲妻を眺めていたことを思い出します…濡れるのも気にせず。

母親代わりのお姉ちゃんとしてではなく、普通の子ども時代が送りたかった。弟と普通に兄弟として遊ぶ時間が欲しかった。弟を亡くして、そうしたことは一切叶わなくなった。気が付いた時には、弟はすでに亡くなっていました。

クライミングは子供時代のやり直しみたいな活動で、弟の遊びに混ぜてもらう姉ちゃん、でした。

しかし、いくらみんなが優しくて一緒に遊んでくれても、弟ではないし、また子供時代の無邪気さで遊べるわけではない。

いくら私が相手に弟を投影したところで、あくまで違う人だし、無邪気に遊びたいと思ったところで、もう大人だし…。

それだけ、子供時代というのは、貴重な時代だということです。

子どもから、子供時代を奪うのは、非常に残酷なことだな。

私の母のようにやむを得ない事情があったとしても、その残酷さは変わらぬわけなので、子供が子供らしくいられる社会になってほしい、と思います。

現代は、特殊な事情がない家庭でも、子供から子供時代を奪っているんではないだろうか?

子どもとしての子ども時代を喪失した子供は、大人になって、大人として子供時代を再演する…そのためにクライミングという活動が大人に許されているのかもしれません。

ラオスでジュマが取ってくれた写真


【栄養学】コーヒーは決してこの3点を無視して飲まないでください。

交流分析手法でクライマー集団を見てみたら

 ■ 交流分析とは?

人間の自我を 

P=ペアレント

A=アダルト

C=チャイルド

という3つの自己に便宜的に分けて、交流が並行的交流(発信者が、△と投げたら、受信者も△と受け取る)と非並行的交流(発信者が△と投げたら、なぜか受信者は×と受け取る)を分析表現したものです。

■ クライミング業界に多い定年退職者のPACバランスとは?!

次の写真は一般的な老人のPACバランスです。なんと… アダルト、すごく小さい…



右の1)は、一般的な老人のPACバランスで、ペアレント(親)としての保護者的な自我が大きいです。しかし、社会人として実務処理の能力をつかさどるA(アダルト、大人)としての働き…分析能力や判断能力、実行力、は、まぁ当然ですが、現役並み、とは言えないわけですね。知恵は出せるけど、実績は出せない。ということです。まぁ、当然のことなので、特に驚くには値しないです。

さらに左の2)では、幼児帰りした老人の姿となっています。身体的能力も衰えてくると、人に頼らざるを得ません。

これらの自我が一般的な、”おじいちゃん”の自我とすると、特徴は、Aが非常に小さいことです。


■ 若者の自我

こちらが、思春期の自我です。これは、拡大解釈して、クライミングでは、若者、という大まかなくくりで、この自我が見受けられるように思います。


例えば、私の最初のパートナーのS田さんは、アルパイン初心者でしたが、ジムで5.11が登れたので、そのまま北岳バットレス四尾根に行って良いと思っていたようでしたが…つまり、A、アダルトとしての分析力が経験不足からない、発揮できない状態です。

これは、本人の意識としては、俺はもっとできる!と思っている状態ですが… まぁ、思春期と同じで、正常な発達段階というか…痛い目に合って理解するか?最初から理解するか?は人に拠りますが、大体は通る道というか、そんな感じです。


■ 現代初心者と高齢者という組み合わせ

そして、この現代初心者と高齢者という組み合わせが、岩場で一番多い関係性のように思われます。特に山岳会。今は、クライミングを教わる機関がありませんので、大体の人が山岳会などに行かざるを得ないわけですが… 最も必要な、アダルト、大人として

・クライミングを評価し、・分析し、・何がセーフクライミングに必要な要素か?

と考える自我が…

揃い難し…

ということが、岩場の人口動態から言えてしまうわけです。なにしろ、40代、とか岩場では非常に少ないです。

ちなみに山岳遭難で最も多い人口は、65歳以上及び20代です… 

クライミングは、童心に帰れて楽しい活動ですが、本当に童心に帰ったら…ロープも結ばないで、怖いもの知らず自慢みたいになってしまいます…それは童心に帰る行為ではなく、たんなる、幼稚な行為。

そんなことすら、アダルト=大人としての冷静な視点が欠如すると、客観的に指摘してくれる人がいないという結末になりえます。

そもそも、大人という自我が、岩場には得難い自我である、という話でした。

 定年退職者+現代初心者 = アダルト自我不在で危険が多い組み合わせ

 定年退職者+壮年期クライマー = アダルト自我を補完する組み合わせ

 現代初心者+壮年期クライマー = アダルト自我を補完する組み合わせ

参考図書: 池見酉次郎著 『セルフコントロール』https://amzn.to/2UboSek

2021/07/14

ヒマラヤの山岳史が過去20年間進化していないことについて…

■ ヒマラヤ史

山野井さんのヒマラヤの記事を読んで、そうなのかぁ…と思った。

第三回

http://www.switch-pub.co.jp/yamanoi_coyote_interview_3_special/?fbclid=IwAR1WQMUnQfzlE3xtSN7w_ieUGiFFYvkAknaahX1vpoh6VRmgz4L_fAvpJ04

第二回

http://www.switch-pub.co.jp/yamanoi_coyote_interview_2_special/

第一回

http://www.switch-pub.co.jp/yamanoi_coyote_interview_1_special/

とはいえ、どんなメディアにこれが載っているか?ということが意味深い…。

■ サブカル系文系雑誌

本来、文登研の『登山研修』にでも載せるべき記事だが…、残念というか、世相を表しているというか、サブカル系の文系雑誌に載っている…。

血の気の多いイケイケ男子がいるとしたら…というか私が知る限り周囲の男性クライマーはみんなそういう体育会系だったが…、最も手に取ることがなさそうな雑誌である。

…男性社会の間では、”文系男子”と”体育会系男子”の亀裂は、女子のそれより深い。

男らしさの根幹…自分の存在のアイデンティティの根拠のところ…で、違う発想をしているせいだろう。互いにいがみ合うというか、否定しあっている相克の関係性だ。

女子にはそれはないので、女性の目からは、にわかには分かりづらいのだが…。

ヒマラヤで命を賭したアルパインスタイルの山(つまり、厳冬期のマイナス〇〇度という山で、しかも極地法ではなく、少人数や悪くすると、ソロ)という山をするのは…

 今、一体どれくらいの人が指向しているんだろうか?

■ ボルダー

ボルダーは、要するに、男性の体力燃焼のお気軽バージョン、とでもいうような行為という側面が強い。

高度経済成長期の父親不在の家庭が大多数になった日本で、ママボーイの男性が一般家庭においてすら増え、なおかつ肉体労働の必要のなくなった現代社会で、あふれ、余った、体力を気軽に燃焼できる、健全な場、という趣だ…。なにしろ、ジムなんかにいくより、タダ、だし。そこにはあんまり思想的な奥深いものはない。

(念のため言っておくと、まぁ、トップクラスの人ではなく、市民レベルの話で。ママボーイというのは、まぁ悪環境に耐えれない人がやるスタイルだからだ。例えば、岩場にいるのに、除菌シート持ってくるみたいなタイプ。冷暖房完備を望むタイプ)

アルパインクライミングの主たる舞台は、パタゴニアに移動したのかなぁ…と、祐介さんの記録などから、思っていたんだが…。

ヒマラヤが終コンなのではなく、単に、ママボーイが増えて、ヒマラヤ的環境に耐えれない、耐える価値を見出せないってだけなのかもしれない…。

山でも実は人材難、なのかなぁ…。




2021/07/13

向き合い力… 社会に対する恐怖を乗り越える

■低い社会性=向き合い力の低さ?

 向き合い力がない…

というのが、

 クライマーあるある

の弱点なんじゃないかなぁ…。公共のマナーが悪いとか、それ以前に。

■素人クライマーじゃなくても分かりにくいですよ

私と先輩の荒木さんは、クライミングの本場山梨から来ているクライマーで、素人クライマーでも、初心者クライマーでもない。

そんなクライマーが転地してきて、登っても、”この支点、何製なのかなぁ?”と思っても、一体どこの誰に問い合わせしたらいいのか、にわかには判別できなかったしなぁ… 

やっぱり日本百岩場に載っている岩場を順繰りにたどるしかなかったよなぁ。要するにローカルクライマーの顔が見えないってこと。窓口がない。

別にこれは九州の岩場に限った話ではないが。

というので、結局、アクセス問題ということを考えると、

 クライマー側が未組織であること

で、責任から、逃げに逃げまくり、かれこれ40年、みたいな状況なわけだ。

アクセス問題に真っ向から向き合った、向き合い力があった人って

井上D助さん

一択なんですかね??? 私はホームベースの岩場としては、あとは昇仙峡しか知らないが…。 昇仙峡は、名だたるクライマーが登っていた。佐藤祐介さんが今では有名かな。ガイド講習会を募集しているくらいだ。

そんな有名クライマーが使っている岩場でも、

  既成事実を積み上げて、なんとなく、事後承認を得る

という方法論しか誰もやっていない。

例えば、ガイドの三上浩文さん、佐藤祐介さん、故人だが吉田和正さんなど、何十年も登っていたり、世界に名をとどろかせたピオレドール受賞者であっても、自ら矢面に立つということをしていない… 社会的な地位があってもやっていない。自分の役目ではないことになっている。

地元の山岳会は見て見ぬふりをしている。(富士山は御坂山岳会の管轄だが、甲府の山岳会、特に老舗の白鳳会など、おひざ元の昇仙峡のことはやっていない)

山梨ですらそう…というより、山梨近辺のほうが問題は複雑だ。

九州は、米澤さんが関わってきた岩場である限りは、開拓前にきちんと許可関係が取られている…そんな丁寧に作り上げてきた、許可付きの岩場…なのにね…。ボルトが悪いとか、知識がアップデートされていない程度のことで、知識を得たら一瞬で解消されるような問題なのに、誰もが向き合って来なかった結果が日向神みたいな感じだ。

結局のところ、誰もが、アクセス問題に向き合うという、めんどくさい役をほかの誰かに押し付け合っているのである。

つまり、アクセス問題に携わる=ババ抜きのババ。

アクセス問題にきちんと向き合う人にこそ、クライマーとしての栄誉を与えるべきだ。

2021/07/12

グレードで勝つより、命が大事

 


ゆずる=グレード競争で相手に勝たせる

大事なもの=命

ゆずれない人は、大事なもの=プライド

になっているカモですが…命より大事なプライドだったら、まぁそれも一つの選択として、アリ、ではないかと思います。

7月はレスキューを復習する月ですね!

今年はしませんが、例年以下のような活動になりますね…。雨が多いので、活動は必然的にレスキュー系が多くなります。

2016年 トキン岩でレスキュー講習主宰のため、岩場下見

2015年7月12日  西湖の岩場でアブミにのって核心を超える練習

2013年 ダブルロープの購入 山岳総合センター 危急時講習

2012年 夏山情報の収集



2016年のニルバーナの記録

今日はレスキュー講習会の下見のために、蓼科へ。ときん岩へ行って見たが、ペツルがなく、カウンターラッペルに良い場所はみつけられなかった。

が、山に入ろうとすると、車が寄ってきて、「あめ、あめ!」と言う…雨?と思ったら、そのおじさん、飴ちゃんを持って駆け寄ってきた。

ビックリして、「なんでアメくれるんですか?」と言うと、「俺もレスキューしていたんですよ、消防」ということだった。

装備を見て理解してくれたらしい!うれしい出来事だった☆ 

今日は大快晴で、最近岩登りばかりでピーク感がない山が多かったので、ひさしぶりにヤッホー感を味わった。

その後、カウンターラッペルの練習によさそうなところも無事発見。


2021/07/10

幸せ Nirvana

■ 幸せ

最近、クライミングをしなくなって、本当にシアワセ化してきたというか… なんというか…。

なんで、クライミングをしていたこの4年ほど、特に九州では、あんなに必死になって、危険を訴えていたのだろう???みたいな感じ(笑)。

危険…つまり、死の危険がリアルに、本当に毎日、身近にあるのがクライミングという活動で、それは、仲間の無自覚さで強まる。

■ ゆでガエル現象

ゆでガエル現象とは?徐々に状況が悪化していると、湯の温度が致死レベルになっていてもカエルは気が付かない。

それと同じことが九州の岩場では起きており、致死レベルのボルトや致死レベルの終了点で、みんな涼しい顔をして登っている。それどころか、”いや、これはちょっと…”と指摘すると、こちらをチキン指定(臆病者呼ばわり)して来る現実認識力の無さだった…(汗)。つまり、熱い湯を熱いと言ったら、”え?これ冷水ですよ”って言われる…、それが私に起こったことだ。

そこから、これは冷水か?熱湯か? エンドレスループで、悶々としなくてはならない4年間が始まった… (ちなみに黒田論文で、結論、熱湯と出た

いや~、私の山梨フリークライミング歴は、実質たったの一年ですからね…フリーは2016年のスタートで、山梨でたったの1年エンジョイクライミングをしただけ。新しい師匠ができ、故・吉田講習に行きはじめて、新しいフェーズに入ったな、と思い、このブログを記録としてつけ始めた。楽しんだ”つけ”としては、代金は異様に高かった…。時間に換算して4倍ってところかなぁ…。

本当は、あっちっち!と思った瞬間に(初回での四阿屋でグランドフォールを見た時や支点ビレイを確信した時…あるいはジムでボラれた時)辞めれば良かったんだけど…。変に律儀で、亡くなった弟のことをクライマー連中に重ねてしまう、ということもあり、どうにも手放せなかったのだった…。

相方の荒木さんは、仕事が不定休で、登ってあげる相手がいなくて、いつも困っている奴というのを山梨にいる頃から、知っていた、ということもあった。平日パートナーは見つけるのが難しいものだ。クライミング人口の母数が少ない九州ではなおさらだろう。

■ D助さん、ありがとう…

私がクライミングから足を洗えるようになったのは、2020年のD助さんのリボルト講習会がきっかけだ。訴えていることが聞きとげられた、という気がした。

九州のヘンテコ手作り終了点については、特に日向神のものについては、あそ望の松井さんなど、何度ほかのクライマーが平気に登って見せてくれても、やはり、”時代遅れで強度不足”という事実を覆すことはなかった。(日向神は、九州の小川山)

小川山では、ある程度、ギリギリの本気ルートも登っている。例えば、ジャーマンスープレックスは10cのスラブだ。だから、同じようなスラブの”愛は勝つ 10c”は取り付いても良いハズだ。しかし、全くやる気になれない…。その差を考えると…?やはり、ジャーマンスープレックスは上核心。しかも、カムを2つ噛ませることができる。一方、愛は勝つは、下核心で、なおかつボルト依存だ。

スラブはリーチの不利を技術で克服することができる唯一の形態だが…それでも、命を賭して登るほどのものがあるかと言われたら、ないだろうと思う。しかもゲレンデで。

■鈴木さん、仁平さん、樋口さん

話しがそれたが、バムクライマーの鈴木さん、仁平さん、樋口さんに特に感謝している。

…いや~ホントにありがとうございました。本当に今ある幸せは、この方たちのおかげ。

バムしている鈴木さんとは、日向神と八面を登り、JFAに今年の冬リボルトされた古いエリアで登ったが、2撃で登れた10cが登れなくなっており、怪我からの復帰クライミングでは、やはりクライミング力は膝やふくらはぎの怪我以来、落ちていて、その程度がどれくらいなのか?ということが理解できた…。 

もっとも、確かめたかったのは、登攀力落ちているという事実ではなく(そんなことは当然なので)、その事実に対して、自分がどう感じるか?だった。

結論、別に悔しいとも思わなかったわけで、まぁ、私にとって、そこまで重要案件ではないということが確認できた。

それより、鈴木さんが出してくれた餅の朝ごはんとか、バムスタイルのクライミングライフとか、そちらに感銘を受けて、私はクライミングよりもクライマーのライフスタイルが好きなのだと分かった。物質的執着から離れている。

遠方から、仁平さんが訪ねて来てくれて、再度日向神に出向いたが、彼はスポーツクライミング仕込みの典型的な現代クライマーで、しかもリボルトや外岩での技術習得に誠実で前向き。

だが、そんな奇特な人でも、やはり、ベテランクライマーなしでの外岩での自立には遠いと思われ、技術面も知らないことが多いようだった。

例え、意志があっても、習得する場や相手がいないから、出来ないだけで、現代のクライマーが、無知だと非難を受けるのは妥当な指摘ではない、と分かった。彼のようなクライマーは私のサンプルの中にいなかった。

相方であり先輩だった荒木さんは彼と同じくらいの登攀グレードで、大学山岳部を経由していない現代クライマーだったが、リボルトなどには後ろ向きで、自分の山に役に立たない技術習得には興味がなかった。そのため、外岩自体のリスクという点では、感性以上には言語化されていないと私は感じていた。

彼は常にハードプッシュで勝ちを勝ち取っており、時間の問題で勝てない瞬間が出てくるかもしれない…と私は長い間、感じていた。なぜなら、20代以外は、体力は下り坂、だからだ。同じ方針を続けていたら、理論的にリスクは上がり続ける。もちろん、パートナーとしてビレイは信頼はしていたが…。(それにとても心が優しい)

彼とは山梨時代は八ヶ岳のアイスや外岩、とゲレンデはご一緒しているが、他の男性パートナーとのようにルート…例えば明神主稜とか…前穂北尾根とか…厳冬期のアイスルートも…は行っていない。テント泊するような、普通の山で、外的リスク計算能力は分かるものだ。山行計画書を見れば相手の能力が分かる。同じ山岳会に所属していたので彼は先輩だが、その会は、山行計画書ということを教えなかったしなぁ。(私が計画書に詳しいのは鈴木さんという最初の師匠のおかげだ)

私は、いつもベテランに恵まれて登っているクライマーで彼はそうでない。ゲレンデマルチなのに、カムスタックでロープアップができないマルチなど、師匠とのクライミングでは一度もなかった…。韓国インスボンもルートではなく、ゲレンデだと思うが。

そういうわけで仁平さんが、荒木さんにはない安全技術の習得に対する意欲の高さというのを見せてくれ、現代クライマーへの知見が深まった。

私は20代前半の後輩を連れてルートは出ていたが、そういう若い人にベテランの監視が必要なのは当然だ。しかし、仁平さんクラス…登攀グレードではもはや中級者、年齢では青年ではなく、れっきとした社会人…判断能力は十分のはず…でも、やはり、ベテランクラスからの監視というのは、ある程度の期間は必要そうだ、ということだ。

そして、樋口さんと出会ったことで、仁平さんで確信したこと…、一般現代初心者にもベテランの監視が必要だ…ということ、が、現代のセーフクライミングの大きなカギだということについて確信が深まった…。

ただ年齢が行っているだけでベテランに見えてしまうというのが、クライミングあるある、だ。特に大学山岳部時代に初級アルパインルート止まりで、フリークライミングへどっぷりとつかって転身することなく、5.12には一瞬も手がかからなかったクラスの人というのは、ペテラン化の可能性が強い。アルパインをやったことがあると言っても、前穂北尾根で終わりとか、黄連谷が最高難度、では…。もちろん、今も毎年通い続けていれば違うが、大体は瞬間風速の話で、ゲレンデのクライミングも太ってしまって登れない人が多い。山も中途半端なら、フリーも、ということだ。

樋口さんは一般的なペテラン化した山ヤとは正反対で、スポーツクライミングのコーチの世界に進み、第一線の選手を育ててきた方だ。アルパインも当然経由しているので、クライミングの世界が、どのような進化を遂げて今があるか?理解している。

”そのような指導者が育てる現代のトップクライマー…5.12はアップ課題…にとっての安全”と、”昔の5.8でリードが取れたら尊敬のまなざし…という時代のクライマーにとっての安全”では、安全の意味が、もはや180度違う。前者は、ほとんど9割落ちているクライミングが前提、後者は落ちないクライミングが前提、だ。落ちなければボルトの強度は問題にならない。

山梨クライミング時代も周辺は強いクライマーが多くて、5.13を登るクライマーもいた。彼も、9割落ちていると言っていた。指導者がいない状態でそこまで登れるようになったクライマーはやはり才能があったのだと思う。が、そんな才能あるクライマーも、クライマー同士で結婚して全国や世界の岩場を回るという愉しみの方へ、大体の人は落ち着く…。

もしも、それが到達点とすると、登攀グレードはそもそも高くなくても、特に構わない。私のように初心者時代から臆せず、海外に出る方が得るものが多い。

要するに、クライミングで死なないためには、

・ボルトがしっかりしてランナウトもない海外岩場に出るか、
・もしくは、国内岩場でベテランの庇護のもと登るか、

どちらかが必要だと分かった…。日本の岩場では、新人さんは登攀能力のいかんにかかわらず、ベテランがいないとなれば、安全は犠牲にして登らざるを得ない。それが起こっているため、ながらく事故が減らない。

■ ただ楽しく登る

ただ楽しく生きる、それだけが本当に大切なことなのに、なぜか人はすぐにそれを見失う… 本当は楽しくないことを、なぜだか、やらされ仕事でやる羽目になる… 

そういう立場に今陥っていない。だから幸せになってきた。

外部的な条件は何も変わっていなかったりする… 

幸せは何かを足すことにあるのではなく、何かを引くことにもありうる…

仏教は、苦を見つめなさい、何が苦しみの種か見極めなさい、と言っている。一度は気に入った活動でも、それが苦悩の種になることもありうる。

そういえば、バレエもそうだったなぁ…甲府では最初の3年はなんとかバレエを継続できるようにと頑張ってみて、ついにあきらめたのだった… 前にもやったな。

なんだ、何も学習していないじゃないか(笑)。

7月10日の出来事…2018年、小川山レイバック再登 宿題終わり、笠間ピンキー2撃、
         2013年、初心者のためのロープワーク講習会 主宰







2021/07/09

研究計画書の可能性を断言できるRNAワク〇ンの特許を解説!【自然療法士 ルイ】

仏教説話に学ぶクライミングの在り方 ABC理論のクライミングへの応用

 


■ABC理論のクライミングへの応用

事実: クライマーは、歴史的に社会性が低く、公共マナーも低い人が多かった。

現象: その低い基準が、やんちゃクライマーとして有名になることで、クライマー社会だけでなく、一般社会で許されて当然だ!という逆の権利意識になって行ってしまう。

ビリーフ: 岩場を汚したり、どんちゃん騒ぎしたり、雄たけび上げたり、…が、クライマーなんだから許されてしかるべきだ、という信念が出来上がる

社会: 「はぁ?」(当然ですが、一般社会には通じません…笑)

アクセス問題勃発

結果: 岩場から追い出される

現象: こういうマナーの悪さは、クライマー自身を生きづらくしている

考察:自分たちのために直した方がいいと思います。

失敗以上に、 変化し成功することを恐れている

 ーーーーーーーー

キーワード:

 あなたが提供しているものを必要とする人ほど、

 あなたを批判する。

 解説:

 皮肉なことだが、勉強が必要な人ほど、勉強する人を批判する。

 お金を必要とする人ほど、お金持ちを批判する。

 なぜ批判をするかというと、自分が避けていることを

 直視することになるから。

 多くの人は現状を維持して失敗すること以上に、

 変化し、成功することを恐れているのである。

ーーーーーーーーー

オリンピックってこれかな? リボルトってこれかな?

2021/07/08

岩手 ひょうたんケーブのJDT(ADT)

 友人から回ってきたものです… 悲報。 マズイ支点シリーズかなぁ…



2021/07/05

故・吉田和正さんとのスコーミッシュの面白い記録

 https://ameblo.jp/batta-world/entry-12207452809.html

何でも拾って…(笑)。

私もアメリカでは、なんでも貰い物で済ませたなぁ…

日本では、労働でお金を得てきちんと対価を払える身分なのでそんなことはしませんが…

グレードを適正化するには、基準値を作らないと難しいのではないだろうか?

 ■貰った反応は反発 …恐れ

これが反応としてもらったことだなぁ…。



九州に限らず、地方では、他所から来た人に対して、対抗意識で措置しているそうです。

これは、三倉の開拓者に聞きました…。三倉は分かっていて辛くしているんだそうです。舐められたくないから。

九州では、そこまで悪質ではなく、単純に、米澤さんの場合ですが、米澤さん以上に登れる人がおらず、自分が過去に登った5.11bより、若干難しいからじゃ5.11cなどという付け方をしており、単純にサンプル母数が圧倒的に足りないため、グレードが主観的に偏ってくるのだそうです… 

母数が足りない問題

は、ホントにありそうです。

なにせ、Marsを登った時、5.13dと控えめにしていたせいで、故・吉田さんは世界に名前を轟かせ損ねたわけなので…。名誉心だけなら、5.14aにしておいたら今頃クライミング史に名前が載っていたわけなんですよね…。

グレードが確定しない、という問題は、トップクラスのクライマーでは、再登者がなかなか出ない、という技術上の問題があるようですが…

■ 5.12以下のグレーディングには標準化を 

これは、5.12以下のグレードではもはや当てはまらないでしょうねぇ…。現代では、5.12以下のグレードは、

 一般市民レベルのクライマーが楽しく遊んで帰って来れるべきグレード

で、

ブイブイ言わす

というのは、13よりは上の話なので…。

特に5.9は正確に。11アンダーは初心者グレードです。当然ですが、低グレードほど登る人口数は多いです。

■ 案

思うのですが、90度の垂壁に、〇〇cm間隔で一定のサイズのホールドをつけ、そのホールドを

1)徐々に90度からオーバーハングにして行って、困難度の変化を調べる

2)徐々に〇〇cmの距離を離して行って、困難度の変化を調べる

3)徐々にホールドサイズを小さくしていって、困難度の変化を調べる

などしたらどうでしょうかね?

登るクライマーの身長も、130cm、140cm、150cm、160cm、170cm、180cmと変えて行って。

統計的知見は貯められるでしょう。

何しろ、5.9でも届かなければ、一発アウトですし。エイドルートで届かないのと意味合い的には同じです。

グレード設定に関して、科学的見地があまりにも足りなさ過ぎて、

 勘と経験

に任せすぎているから、単純に様々な知見が生かされない、地域間競争に陥る、というだけのような気がします。



ボルト強度がない + 技術ない = 死へまっしぐら

 ■心理的安全性どころか

九州には、師匠とのクライミングを一年やって、なんとか疑似リードで5.9のトラッドがリードできるのではないか?という段階で移住してきたわけですが…

そのような段階にあるクライマーにとっては九州は心理的安全性ゼロどころか、リアルに身体的安全性が脅かされる場でした。もう証明済みです。

こちらは私が技術と仲間を求めてお尋ねした会のリストです。名前を上げると苦情が来ると思いますので、知っている人にだけ分かるようにしていますが…技術低下は著しいです。

1)想〇会 読図力ゼロレベルで槍に登りたい中高年登山全盛なので、アルパイン指向の人は参加無駄です。逆に丸腰でロープがいる場所に挑む、と言うことになっている。

2)ピ〇クル 若い人の会ですが、ロープワーク講習会でけが人だしそうな勢いでリスク管理意識が乏しく、技術的な補充もないので、危険です。結果的にハイキングしか行かない(いけない)になっている。冬山合宿の季節に常にアドバイスを出す側になっています。数年見ていますが一向にレベルアップしない(できない)その前段階で何をすべきか?わからないようです。

3)福岡〇の会 オールドスクールのクライマーさんがいる歴代、人材輩出の会ですが、二人一緒にビレイ、など技術の低下が著しく、若い人はそれを正解だと思って技術習得してしまうことで、むしろ害悪になっているようです。きちんとした継続的なクライミング技術習得への道筋が立っていない。誰も本州の文登研などの研修に参加しないのではないでしょうか。

4)フラ〇ベ 一番まともですが、若い方がかわいそうに支点ビレイされていた…私もされる羽目になりそうで怖くて行けない。

5)ムー〇 フランベの前身ですが、技術の内容が古くて現代クライミングでは…みたいなことになっている… とにかく九州は情報が古くてガラパゴス化しているのが問題です。背の低い女子に向かって、エイドで鍛えてやる、と言われても、誰が私をショルダーするんですか?みたいな話です。

■ 頭7針

私は九州に来る前に、クリックアップで落とされて頭7針、縫っていますので、かなり慎重化している段階で来ました。

思えば、死なない程度のこの怪我で慎重になっていてよかったです…(><)。

私は、開放性が高く、人を信頼しやすく、自己責任比率が高くてあまり相手を責めない体質なので、殺されないように、このような経験が与えられたのだと思います…

九州では、もう一回目の外岩でグランドフォール(クライマーもビレイヤーも悪くない、タダのランナウト)を見たり、

初めての日向神でリードした5.9が10bだと言われたり… 

オールドスクールクライマー達の超怖いビレイを見たり…

ホントに胃がキュッとなる経験が多かった…。

 ダラリンビレイどころか、支点ビレイとか、二人一緒にビレイとか、お座りビレイとか…。

ダラリンビレイなんて可愛いものですね、状態でした…。

もう、九州クライミングってさんざんレベルでしたねぇ…

何に対しての恐れなのか?そりゃ、リアルに殺される恐れでしょう(笑)!!