■ 交流分析とは?
人間の自我を
P=ペアレント
A=アダルト
C=チャイルド
という3つの自己に便宜的に分けて、交流が並行的交流(発信者が、△と投げたら、受信者も△と受け取る)と非並行的交流(発信者が△と投げたら、なぜか受信者は×と受け取る)を分析表現したものです。
■ クライミング業界に多い定年退職者のPACバランスとは?!
次の写真は一般的な老人のPACバランスです。なんと… アダルト、すごく小さい…
そして、この現代初心者と高齢者という組み合わせが、岩場で一番多い関係性のように思われます。特に山岳会。今は、クライミングを教わる機関がありませんので、大体の人が山岳会などに行かざるを得ないわけですが… 最も必要な、アダルト、大人として
・クライミングを評価し、・分析し、・何がセーフクライミングに必要な要素か?
と考える自我が…
揃い難し…
ということが、岩場の人口動態から言えてしまうわけです。なにしろ、40代、とか岩場では非常に少ないです。
ちなみに山岳遭難で最も多い人口は、65歳以上及び20代です…
クライミングは、童心に帰れて楽しい活動ですが、本当に童心に帰ったら…ロープも結ばないで、怖いもの知らず自慢みたいになってしまいます…それは童心に帰る行為ではなく、たんなる、幼稚な行為。
そんなことすら、アダルト=大人としての冷静な視点が欠如すると、客観的に指摘してくれる人がいないという結末になりえます。
そもそも、大人という自我が、岩場には得難い自我である、という話でした。
定年退職者+現代初心者 = アダルト自我不在で危険が多い組み合わせ
定年退職者+壮年期クライマー = アダルト自我を補完する組み合わせ
現代初心者+壮年期クライマー = アダルト自我を補完する組み合わせ
参考図書: 池見酉次郎著 『セルフコントロール』https://amzn.to/2UboSek