■低い社会性=向き合い力の低さ?
向き合い力がない…
というのが、
クライマーあるある
の弱点なんじゃないかなぁ…。公共のマナーが悪いとか、それ以前に。
■素人クライマーじゃなくても分かりにくいですよ
私と先輩の荒木さんは、クライミングの本場山梨から来ているクライマーで、素人クライマーでも、初心者クライマーでもない。
そんなクライマーが転地してきて、登っても、”この支点、何製なのかなぁ?”と思っても、一体どこの誰に問い合わせしたらいいのか、にわかには判別できなかったしなぁ…
やっぱり日本百岩場に載っている岩場を順繰りにたどるしかなかったよなぁ。要するにローカルクライマーの顔が見えないってこと。窓口がない。
別にこれは九州の岩場に限った話ではないが。
というので、結局、アクセス問題ということを考えると、
クライマー側が未組織であること
で、責任から、逃げに逃げまくり、かれこれ40年、みたいな状況なわけだ。
アクセス問題に真っ向から向き合った、向き合い力があった人って
井上D助さん
一択なんですかね??? 私はホームベースの岩場としては、あとは昇仙峡しか知らないが…。 昇仙峡は、名だたるクライマーが登っていた。佐藤祐介さんが今では有名かな。ガイド講習会を募集しているくらいだ。
そんな有名クライマーが使っている岩場でも、
既成事実を積み上げて、なんとなく、事後承認を得る
という方法論しか誰もやっていない。
例えば、ガイドの三上浩文さん、佐藤祐介さん、故人だが吉田和正さんなど、何十年も登っていたり、世界に名をとどろかせたピオレドール受賞者であっても、自ら矢面に立つということをしていない… 社会的な地位があってもやっていない。自分の役目ではないことになっている。
地元の山岳会は見て見ぬふりをしている。(富士山は御坂山岳会の管轄だが、甲府の山岳会、特に老舗の白鳳会など、おひざ元の昇仙峡のことはやっていない)
山梨ですらそう…というより、山梨近辺のほうが問題は複雑だ。
九州は、米澤さんが関わってきた岩場である限りは、開拓前にきちんと許可関係が取られている…そんな丁寧に作り上げてきた、許可付きの岩場…なのにね…。ボルトが悪いとか、知識がアップデートされていない程度のことで、知識を得たら一瞬で解消されるような問題なのに、誰もが向き合って来なかった結果が日向神みたいな感じだ。
結局のところ、誰もが、アクセス問題に向き合うという、めんどくさい役をほかの誰かに押し付け合っているのである。
つまり、アクセス問題に携わる=ババ抜きのババ。
アクセス問題にきちんと向き合う人にこそ、クライマーとしての栄誉を与えるべきだ。