2021/07/14

ヒマラヤの山岳史が過去20年間進化していないことについて…

■ ヒマラヤ史

山野井さんのヒマラヤの記事を読んで、そうなのかぁ…と思った。

第三回

http://www.switch-pub.co.jp/yamanoi_coyote_interview_3_special/?fbclid=IwAR1WQMUnQfzlE3xtSN7w_ieUGiFFYvkAknaahX1vpoh6VRmgz4L_fAvpJ04

第二回

http://www.switch-pub.co.jp/yamanoi_coyote_interview_2_special/

第一回

http://www.switch-pub.co.jp/yamanoi_coyote_interview_1_special/

とはいえ、どんなメディアにこれが載っているか?ということが意味深い…。

■ サブカル系文系雑誌

本来、文登研の『登山研修』にでも載せるべき記事だが…、残念というか、世相を表しているというか、サブカル系の文系雑誌に載っている…。

血の気の多いイケイケ男子がいるとしたら…というか私が知る限り周囲の男性クライマーはみんなそういう体育会系だったが…、最も手に取ることがなさそうな雑誌である。

…男性社会の間では、”文系男子”と”体育会系男子”の亀裂は、女子のそれより深い。

男らしさの根幹…自分の存在のアイデンティティの根拠のところ…で、違う発想をしているせいだろう。互いにいがみ合うというか、否定しあっている相克の関係性だ。

女子にはそれはないので、女性の目からは、にわかには分かりづらいのだが…。

ヒマラヤで命を賭したアルパインスタイルの山(つまり、厳冬期のマイナス〇〇度という山で、しかも極地法ではなく、少人数や悪くすると、ソロ)という山をするのは…

 今、一体どれくらいの人が指向しているんだろうか?

■ ボルダー

ボルダーは、要するに、男性の体力燃焼のお気軽バージョン、とでもいうような行為という側面が強い。

高度経済成長期の父親不在の家庭が大多数になった日本で、ママボーイの男性が一般家庭においてすら増え、なおかつ肉体労働の必要のなくなった現代社会で、あふれ、余った、体力を気軽に燃焼できる、健全な場、という趣だ…。なにしろ、ジムなんかにいくより、タダ、だし。そこにはあんまり思想的な奥深いものはない。

(念のため言っておくと、まぁ、トップクラスの人ではなく、市民レベルの話で。ママボーイというのは、まぁ悪環境に耐えれない人がやるスタイルだからだ。例えば、岩場にいるのに、除菌シート持ってくるみたいなタイプ。冷暖房完備を望むタイプ)

アルパインクライミングの主たる舞台は、パタゴニアに移動したのかなぁ…と、祐介さんの記録などから、思っていたんだが…。

ヒマラヤが終コンなのではなく、単に、ママボーイが増えて、ヒマラヤ的環境に耐えれない、耐える価値を見出せないってだけなのかもしれない…。

山でも実は人材難、なのかなぁ…。