今日、タオと話していて気が付いたのですが、タオにとってタイのスポーツルートは、
”冒険がない”
そうで、韓国インスボンやソラクサンなどの、クラックは、”冒険的”。
つまり、何が冒険的かそうでないかを切り分けているのか?というと??
ランナウトの危険があるところ=冒険
■ 冒険ってランナウトするってことだったっけ?!
で、私は、冒険ってランナウトするってことだったっけ?!って思ったんですね(笑)。
ランナウトは、したくない、してはいけないけど、致し方ないからするというものです。
取れるときに取らないプロテクションはかっこ悪い、です。
■ 未知=冒険
一般に、もっと広く受け入れられている感性は、
未知=冒険
のほうだと思います。
一般になぜか男性たちは、未知には弱いです。大体、山でも町でも、未知のこと、開拓というのはできない人のほうが多い。知らないところに一人で行くということです。
冒険って、私の中では、未知のことにトライすることで、別にランナウトしていなくても、未知なら冒険。
それが男性の場合は、多少、命がけ要素=肉体的危険、がないと、”冒険”と感じられないのでしょうねぇ…
同じ”冒険”という言葉を使っても、
未知を意味する人
危険を意味する人
全然、想定していることが違う…ということが分かった今日。
私は、未知のところは好きですが、肉体的に危険なところは、自分のスキルに分厚い安全マージンかけてしか行かないです。何しろ、単独行上がりのクライマーなんで。基本、一人でいる時と同じマージン。誰かと一緒にいたとしても、そのマージンを薄くすることはしていません。
基本、男子、信用ならないんで(笑)。
■ 男子は問いが間違っている
山で大事な質問は、
「起こりうる最悪の事態は何か?」
「それに対応する力はあるか?」
です。クライミングで起こりうる最悪の事態は、大怪我、です。死は大怪我よりマシです。開放骨折を伴う生死の淵をさまようような大怪我がもっとも最悪です。
「それに対応する力はあるか?」ですが、ヘリレスキューだとしても、ヘリが来るまでは、救急救命をしないといけないですし、携帯電話がそもそも、入らない場合、入るところまで出かけないといけません。そこがネックになるのが、通信環境の悪い山。
本チャンでは150%の安全マージンで!
私のように怪我をしたとしても、道路までゼロ分であれば、問題はありません。運転自走して帰って来れますし!
■ 人がリスク
ところが、物理的環境という意味ではノーリスクだったのに、私は2日も医療機関に係れなかったのです…
人というリスク
のためです。パートナーが、私の怪我を軽視して、自分の宴会に行きたいというエゴを通したため、です。
これでは、山中をさまよって、やっと下山して2日後、というのと結果としては同じになってしまいます。
まぁ、当然ですが、そのパートナーとはもう登っていません。
パートナーというのは、助け合いができることが前提で、互いの保険になるべきで、これでは足手まといだからです。
というわけで、クライミングでも、カウチサーフと同じで慎重に、NG人材を避ける、知恵が必要になります。