2019/10/02

3度目のインスボン その⑦ 2度目の置き去り&ミョンドンで変換プラグ

■ 2度目の置き去り

さて、帰ってきたら、なんと…。今日は、土曜日で山は混んでいるので、北村に韓屋の見学に出かけている相方から、

「先に帰国します。楽しんでください」との返事。

これで、この人から、置き去りにされるのは、2度目です(笑)。もう慣れた。

前に韓国のアイスクライミングの後も、同じように八ヶ岳のアイスに行く予定だったのに置き去りにされました。

まぁ、その時もどっちにしろ縦走したかったし、相方は、どうも私以外にも、可愛い女子でお金を払ってくれる人を見つけたみたいだったのです…バッタリその女子に会ってしまったんですよね、ジョーゴ沢、散策中に。世の中の男性クライマーは、女性にお金を出してもらって登る、つまり、ヒモ、になりたがっているんですかね?

相方とは、いつもすれ違います。私が本当にお願いしたいこと…私がクライマーとして成長するようなこと…ではなく、どうしても、ガイド登山みたいな感じが好きみたいなんでよね。

でも、それが私がしてほしい事ではないっていうか…。いくらシュイナードBがいいルートでも、ワイドだし、私はリードできそうにない…。それは私のような現代のクライマーには仕方がないことで、私の実力の問題ではないと思いますが…。

それに、この足で、シュイナードBと医大ルート、2本行くぞーって、普通、無理でしょう…。セカンドでもフリーで登れそうな、楽しいルートに行きたいです。

私は、普段から、ミーハーな山はあまり好きではないというのもあり、日本人に一番人気があるルートですよ、と言われても、あまり響いてきません…。医大のほうは、韓国人に一番人気のルートだそうです。まぁ、クライミングは、人気ルートのほうが安全性が高いのは、分かるようになりましたが…。

でも、やっぱり、人気の有無=価値、とは私の中では感じられないんですね。おもしろさ、と言う意味でだったら、分かるけど。でも、面白いかどうか?というのは主観的なものでしょう。

山では個人の、固有の思い出を作るのが大事だと思っています。

でも、たぶん、比叡やインスボンのようなランナウトの山は、私を呼んでいないかもしれません(笑)。

■ 後ろを歩いてくれる先輩が真の先輩です

それに今回は最初から、私が今後将来は、リードできるようにというので、インスリッジと言う話で、当日朝までインスリッジに行くと思っていたのです。

でも、今回は、膝が悪くなったということは、そういうリードしなくては!みたいな気持ちを手放していいよ、って意味だったのかもしれないです。

まぁ、足が足なので、ルートは何でもいいです。ワイド以外。

相方はギアをみんな背負ってくれたのですが、登山口で、「前にギアを背負ってほしいと人に頼まれて、7000円で引き受けた」とかいう話をされ、それって私に7000円払ってほしいって意味かなぁ…と考えたりしました…。

でも、もし、7000円払わないと登らないと言われたとしたら、そもそも、行かないと思います。ラオスも同じです。ほかのクライミングも、得るものがなければ行かない。

私も、ガイドさんをお願いするときはありますが、無料で技術をもらうのは悪いと思っているので、お金を払っているのは、技術指導に対して、です。ガイドを信奉して、その人の言いなり、っていうのは違います。

お金を払うんだったら、自分のセカンドをしてくれる、確実なビレイに払いたい、です。

それなら、払ってもいい。

なにしろ、クライミングで一番楽しいのは、リードすることです。

セカンドが楽しいって人は、クライマーじゃない人の感性です。

もちろん、初心者の間は技術的にアップアップなので、セカンドもリードも同じように焦って慌てているので、まったく同じようにアップアップですが、私はその時期は過ぎました。

そういえば、今回、相方のビレイはセカンドのビレイでも、何度もロープをアップしてくれるように言わねばならず、いい加減なビレイでした。セカンドでも、ロープがたるむと登りにくいです。

■ ゴミ、汚れたコップ、ストック、シップ、コーヒーのフィルター、ライター

と言う訳で、家に帰ったら、相方はもぬけの殻でした…(汗)。

これは、私を傷つけたいと思ってわざとやっていると思います…。まぁ、いいけど。

クライマーに限らずですが、日本の男性は、母や妻が黙ってやってくれているのに慣れ切っているので、ゴミを最後まで片付けないです。飲んだ後のコップも、自分で洗ってね、と声をかけてから出かけたのに、そのまま。

一つ一つの行為が完結していない。後片付けが誰かその辺にいる女性がやるのた当然でしょ、ということになってしまっている? たまたまそうなってしまった相手にストレスをかけているということは、たぶん、気が付いていないんではないですかね?なんで私がすることになってるの~って感じなんです…。でも、うちの夫もそうだからなぁ…。

男性でもそうじゃない人がいますが、それは次男ではないと思います。次男は甘やかされている?お母さんっこなのかなぁ。

海外では、お茶を入れてもらったら、コップは淹れてくれた人の分も洗ってあげるのが、ギブアンドテイクです…。あなた作る人、私洗う人、です。作った人は洗わないでいいのがギブアンドテイクでしょう。けど、日本のギブアンドテイクは、そうなっていない…。

男の人は重いものを持つ、とかもしないし、ドアを開ける、もしない。じゃ、何と何がギブアンドテイクなのか?と思うと、たぶん、下界では、男性は何かを女性にやってもらう代わりに、男性がお金を出す、です。が、クライミング仲間だと、それはない。クライミングにかかるコストは、半々です。

なので、それじゃ女性の側は、世話は無償労働で焼かされるわ、ずっと報われない思いを抱き続けることになる…のは、下界での生活と同じです。 職場では同じ労働をしても、女性に支払われる賃金は男性の半分以下ですし…。それは登攀で女性が不利なのと同じ状況です。

私が相方の歯磨き粉を無断で貰ったら、無断で使うなーと言われたし、行動食のオレンジジュース、二人で1本でいいというから、飲んでいたら、俺が払ったやつーと言われるし…。でも、私が凍らせておいた水でいいのでは?というと嫌だったのは相方なんですよね。それにいつも飲んでいる朝のコーヒー、私が持ってきたコーヒー豆ですよね?お茶も私の持って行ったの、八女の高級玉露で、100g2000円のなんだよ~? わたしが買ってきた韓国焼酎、飲んでますよね?とか、そう言う風になると、品性卑しく、どんどん意地汚くなるので嫌だなーと思います。貧すれば鈍する系?どうしてそうなるのかなぁ。

私は通常、細かい事にはこだわらず、いいよいいよってタイプです。

登攀の日、コストを半々にしたのですが、大体胴元がコストを割ると得するでしょう?それが、あんまり利益が出なかったのが嫌だったのかなぁ? よく分かりません。

でも、俺が満たされない!と思っているらしいのは分かりました。でも、私だって満たされていないし、私が満足するには、縦走でもいいから、山に行くしかない…。

で、置き土産は

ゴミ袋一杯のゴミ
汚れたコップ
靴下
モーラステープ
サロンパスのスプレー
コーヒーのフィルター 
飲みかけの飲み物
バナナなどの食べ物
行動食にしたと思しき、リッツ
空のオレンジジュースのペットボトル一杯~

などなど…。ほとんど私にとっても、必要ないものでした…。

相方は、私の膝を気遣って、モーラステープやサロンパススプレーを置いて行ってくれたと思います。ありがとうございました。

ストックも一本、くれました。私はストック使い慣れていないのと、山で拾った木でも代用できるので、いらないよ、とは言ったのですが、実際、助かりました。ありがとうございました。

■ 必要なものがない!!!

しかし、困ったのは…パソコンの電源プラグです。変換プラグ、相方しか持っていない。

私の幸福にもっとも大きく貢献するのが、Wifiとパソコンだけに、これには弱りました。まぁ、ダイソーで買って行かなかった私が悪いのですが。

すぐAirBのオーナーにピンチのメールを打ち、プラグを置いてくれましたが、韓国製品を外国に持って行くときに使うもの。

一駅先のダイソーまで、疲れた体に鞭打って出かけましたが、同様…。韓国人向けの変換プラグしか置いていないのです。

日本製品を海外で使うには、日本のプラグへの変換が必要です…。

というので、明日の朝いちばんでミョンドンに行かなくてはならなくなってしまいました。

でも、これでまた問題解決力に自信が(笑)。ダメージ、朝の3時間程度でした。韓国は先進国なので、たいていのことが何とかなります。

夏も相方の家に招待してくれたのはいいけど、ネットにつながらなくて、情報検索したり、仕事したりできず、ストレスだったんですよね…。

検索は、なぜか携帯とPCでは結果が違います。地図や駅の場所など検索が大事です。私の携帯のGoogleマップだと出てこない地名多いんですがなぜなのかなぁ。まぁパソコンのほうが情報量が多いという話です。

今どき、この時世でネットにつながらないと、色々不利というのがあり。私にとっては重要です。私の自立はパソコンに支えられています。

■ ミョンドン

というわけで、翌日は9時にミョンドンへ。雰囲気は原宿です。日曜ではありますが、通勤電車って感じです。

ミョンドンは、まぁ繁華街なので、そういうのが好きな人は見るところがたくさんあると思いますが…私はすっかり物欲を昇華中で、何も欲しいのがないので、目的のハーモニーマートで、変換プラグ1000KRW(100円)を買ったら、とんぼ返りで、4.19駅に戻りました。

変換プラグ、ハーモニーマートに置いています。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12162460907

4.19駅の家に戻ってからは、日の高い、暑い時間帯は、PCを打ち、夕方、お寺をつないだDulegilを歩いてみました。ちょうどよい散策路でした。

こういうご近所のちょっとステキな場所を歩くっていうのは、私は、甲府にいるときから、いつもやっていて、ちょっとした穴場を発見したりするのが、お気に入りの過ごし方です。

私の幸福には、大したお金がかからないという…安上がりな人(笑)。

帰りに近所で、商店街を見つけたり、ちょっとヒッピー風のカフェを見つけたり、で楽しめました。

私はお散歩、大好きなんです。

本当にこのエリアはいい感じです。ちょっと、お金持ち風な家もちらほらあるのですが、大学が多いためか、リベラルな空気感がありました。

そんなこんなで、一人でも十分楽しめたので、相方に置き去りにされたことはあまり堪えず…。まぁ、2度目で慣れているというのもありますし(笑)。

■ 機嫌が悪いことを責められても

私も前の晩、家の中で機嫌が悪いって非難されたたときは、プチっと来たんですよね。ストレスの元になっているのは…なので。

でも、ちょっとハッキリ言い過ぎました。ごめんなさい。

一説によると、怒ると良く寝れるそうで、実際この日は久しぶりに快眠でした☆

とはいえ、朝に、今から、ウキウキと、さっそく山に出かけようとしているのに、別のことしようよ、と誘いを受けても、承諾したら、また私がしたいことはできない訳じゃないですかね?

それで、”いいよ!”って返事を期待されても、言うわけないでしょう~。山は、早立ちが大事なんだし。

もうすでに我慢だらけで、自分のことしたい!ってなっている人に、さらにほかの人に合わせるように期待しても無理です。ちょっと考えれば分かるでしょう…

もう、何のための旅行なんだか…インスボンに行かなきゃ、意味がないわけなんで!

というので、自分の心を満たして、気分も回復して、帰ってきたら、「ごめんねー、今日は晩御飯、奢るね~」とでも、言おうかなーと思っていましたが、相方がいなくなっていたので、晩御飯の代わりに変換プラグを求めて、ダイソー探しに出た訳でした(笑)。

が、これはこれで楽しめました☆ ダイソーが発見できてよかったです。

というわけで、自分の内なる強さを発見しました…。というか、そもそも、外国で一人でいるのは、ぜんぜん嫌いじゃなかったんだった。

こういう時、”えーーん、一人にしないで~(涙)”となれば、可愛げもあるのでしょうが…、可愛くなくてすみません(笑)。