2024/04/05

【心理学】愛着が人間精神活動の中心 読了『死に至る病』

 ■ 読了『死に至る病』

人間の愛着について語った、『死に至る病』という本を、今回の旅の中で読んだ。

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というのは、アクセス問題は、愛着に問題がある問題児の行動…例えば、小学生がお母さんの愛欲しさに、わざと問題行動を起こして見せて、親の注目を引く…のと同じだと思われるからだ。

 俺を見て!

これは、クライマー界ではかなり根強い欲求で、男性クライマーは、ほとんどの人がこの欲求で登っているんじゃないだろうか…?ちなみに登山のほうも同じで、主たる登る動機が自己顕示欲…。

その動機は、思春期だとか、人生の早期には役に立つし、人間発達のプログラム進行の中で役立つものだと思えるが…、40歳、50歳、60歳、ましてや70歳でそれをやるとなると…。もう少し円熟を期待したいのが人情だろう。

なぜこんなにも、子供時代に満たされてしかるべき欲求が満たされていない大人が、その欲求の矛先に山やクライミングをあてがわざるを得ないようになったのか?

そこが疑問だった。

■ 愛着が健全でないと人は死んでしまう

実験動物のサルに愛着を与えないと、そのサルは死んでしまう。

つまり、人間の自殺も愛着の障害と考えることができるし、依存も愛着についての問題なので、根深い。

いわゆる、”ライナスの安心毛布”の対象に、依存先がなる、ということで、依存先は、アルコールとは限らない。

酒・薬物・セックス・過食、は、分かりやすい自己破滅的な依存対象だが、勉強、スポーツ、仕事、子育て、などが依存の対象となることもある。

クライマーは、クライミングに依存している、ということは言えるし、仕事に中毒症状を起こす人も珍しくない。

そうしたバランスを欠いた執着心は、愛着が子供時代に形成されそこねた…1歳半までの親とのかかわりで、十分乳児としての欲求が満たされなかったためだと思われるのだ。

日本で愛着に問題を抱える人が増えたのは、戦後で、女性の社会進出が進み、子供に十分なケアを掛けれなくなり、あるいは、子育てが女の仕事、とさげすまれるようになり、金銭を稼ぐこと以外の労働が、重要視されなくなったためのようである。

このことをクライミングに置き換えると、クライミングから、絆や友情、が奪われ、岩場への従属感覚や仲間意識が奪われ、グレードだけがクライマーの価値とされる。

すると?

クライマーはデスウィッシング(命知らずアピール)になって、わざと自分を損なうようなことをしてまで、注意を引こう!としてしまうのである。

それもこれも、愛着が充足されないからである。

■ 愛着こそ生きる喜び

愛着は、生きる喜びの源泉で、これを絶たれると人間は死んでしまう。

太宰治や三島由紀夫の人生も、これで説明がなされている。

1歳半未満の時に、母親に愛されなかったこと、それはその後の人生を大きく変えるのだ。

クライミングになぞらえても同じではないだろうか?

クライマーは、最初の数年は、何がクライミングなのか?分かっていない。

そこで、先輩後輩の絆で、深く、先輩や師匠から愛される必要がある…それにも関わらず、愛してもらえない、つまりルートに連れ出してもらえない…となると、

「俺だって、こんなに登れる!」という必死の自己PRが始まるのである…

俺を見て!ほら、俺だって!というので、ビレイヤー(親)を求めるのである。

振り返ってみると、私は師匠の青ちゃんとの関係性では、常に(親)をやってきた。

私がリードを取れないのは、リードできないのではなく、青ちゃんが私の心の安全基地として、つまりビレイヤーとして頼りにならないからだった。

オンサイトを中心に私が登らざるを得ないのも、結局のところ、リスクへチャレンジするのに十分な心の安全基地…ボルトの信頼性に加えて、ビレイヤーの安全性、クライミング理解に対する安心…を安全基地として、クライマーの私に提供されないからだった。

その証拠に、見ず知らずのクライマーとロープを結んで、ラオスや台湾ではマルチピッチまで登れているのである。

一方、何年も投資して、日本では白亜スラブのような程度の低いクライミングパートナーしか得れていない…

私が日本のクライミングに失望をするのも仕方がないことだろう…。

多くが愛着に問題を抱えており、自分のグレード自慢に終始して、肝心のビレイがお留守、というクライマーばかりあてがわれたのでは…

それで、ちゃんと登るほうがおかしい、くらいなレベル感である。

それで死に至ることなく、今生き延びれているのが、奇跡、ということなんである。



【クライマー向け移住情報】岸良ボルダーのある肝付町に格安物件

■ SMOUTより引用

https://smout.jp/plans/16147?utm_source=smoutUser&utm_medium=Email&utm_campaign=rankingPvPJMail

より引用です。

ボルダラーなら、肝付は移住候補地になりますよね。

ーーーーーーーーー① 池のある立派なお庭が自慢の物件


物件No189

売買金額:100万円

間取り:6DK

土地面積:1054.37㎡

周辺地域:内之浦漁港が目の前、スーパーまで徒歩数分、

     小学校徒歩10分、中学校徒歩圏内

おススメポイント:元町長の家車は5台以上のスペースがあります。

         大きな納屋?蔵?が3個あります。元町長の家です。

残念なポイント:建築年数は古いです。増築を何回かしています。

        多少のリフォームは必要です。


※物件の詳細や住所は、SMOUTの「応募したい」から気軽にお聞きください。

ーーーーーーーーーーーー

大きな納屋を改装して、クライミングウォールにすれば、岸良ボルダーへ向かうボルダラー向けのゲストハウス運営が可能かもしれません。

参考になるのは、龍洞の岩居ですね。https://maps.app.goo.gl/grVSJ1BWtSuuXbUV7





2024/04/04

福岡に帰りました☆

 ■ 帰ったら桜満開でした

夜行バスの選択が悪く、しょっちゅう停車する停車地が多いのを選んでしまったようで今回の大阪からの帰宅は疲れた…。

バスは、3列シートだとやっぱり比較的快適です。

■ 今回の目的

今回の目的は、オーソモレキュラー栄養医学のディプロマ授与式の式典に出ることでした。

日本橋のベルサールであり、それは立派な建物でした。豪華な建物というのは、こういう努力の結果たどり着く式典で使うべきで、正しい用途だ…と思ったりした。会場費、高そうだったので…。

以前、メドトロニックソファモアダネックというアメリカの医療機器の会社に勤めており、営業の成績を表彰式で年に一回やるのだが、場所がリッツカールトンの宴会場…。成績No1営業は、スターダムに上り詰めるように、スポットライトと音楽で表彰され、ほめたたえる側の社員たちは全員、礼服着用という日で、中には着物で来る社員もいたんですよね…

今回のディプロマ表彰式は、医師の集まりで、一応、平服でOKだったが、ちゃんとスーツを着て行って、ほんとに良かったなと思いました。

それで気が付いたんですが、クライマーが地域の人たちから大事に扱われないのは、ものすごく小汚い格好しているからなんではないですかね?? スーツ着ていたら、飛行機でも大事にされるし、町でも、喫茶店でも大事にされ、超快適旅行が出来ました。そう、そういえばそうだった…と、OL時代を思い出しました。

特に開拓してたら、もうコケだらけ泥だらけで、どうせ汚れるから、高いウエア着たくないし、工事のおっちゃんみたいな感じになりますが…私もタオルぐるぐる巻きで岩場のコケ落としとかしていましたけど…。

地元の人の好印象のために、岩場帰りには温泉に入って、小ぎれいにさっぱりしてから地元の人には会うようにしたらいいのかも?

■ 志、のないクライミング業界

小鹿野では、開拓者のトークを聞きました。

その後、医師の集まりであるディプロマ授与式典に出かけたので、違いが際立った。今回、印象的だったのは、こころざし、の有無。

オーソモレキュラー医学を世の中に進めようとしている医師の先生たちは

 

を持ってオーソモレキュラー栄養医学を広めている。医師たちは、世の中の人々を救い、健康を良くすること、その志に愛着を持っている。

このような人たちの思考とクライマーの思考は、水と油、と言ってよい差があった。

式典が31日だったので、30日に、ついでで、二子のクライマーズトークに出たが、世界的クライマーユージさんのクライミングによる地域おこしの地で、議員の高橋さんが頑張っている。しかし、地域おこしをするにしても、本人がクライマーでないと自分で登りに海外に行くわけでもなく、そもそも知見も限られてしまうだろうと思っていました…。

海外には、クライマーの町というのがちゃんとある。アルコもそうだし、ラオスではターケークがそうだ。地域の産業として、立派に機能している。

海外のクライマーは、休暇が長い。1か月、2か月という人はざらで、ネパールにトレッキングに行った後に、韓国でクライミングし、ちょっと台湾に立ち寄って、その後はタイで登っています…なんてクライマーは、ざらにいる。

そうした、国際岩場ツアーに日本の岩場が入っていない。入っていても、湯河原幕岩。

実はラオスの登攀に行く前に、湯河原幕岩で外人さんに会い、ラオスの岩場のことを教えてもらった。

それでは、日本の岩場資源は、もったいないので、日本もぜひ、そういう国際回遊魚クライミングの輪に入ったらいいと思う。ちなみに、スキーやサーファーもそういう世界だ。

あちこちの外国人クライマーに話を聞いたが、どうも、日本でのボトルネックはレンタカー代が高いことだそうだった。

だよなぁ。彼らは、空港でレンタカーする気だからな。例えば、成田でレンタカーして瑞牆で登る気ってことだが、日本のレンタカーはそういう仕組みになっていない。田舎で借りたほうが価格も当然安い。そこを教えないといけない。

あ、話がずれたが、小鹿野は、まだ地域おこしに志を持って取り組むという段階にはいないことが分かった。

基本、日本人クライマーの視野は、隣の開拓者との小競り合い、で、隣の岩場との小競り合い。それは、日本人サラリーマンが業界内の競争に終始しているのと同じである。

サラリーマン業界でも、勝っている人たちは世界的な視野で見て動いている。例えば、前述のメドトロ…社は、脊椎医療のロッド販売だが、世界的な高齢化を売り上げの背景にしているのである。

私自身もクライミングによる地域おこしは、日本の観光としてのアウトドアアドベンチャーツーリズムに将来性があり、海外の岩場では世界を流れているクライマーが、今日はネパールあすは、韓国、次は台湾、そしてタイと旅する中で、日本だけがその流れに乗れていない、と思うし、そこに載る岩場としては、小川山の次に二子山がいいのかなぁとおもうが…。まぁ、それを可能にするベータを出すクライマーがいないかもしれないなぁ‥。

しかし、問題点はそこではない。

そもそも、各岩場で起っていることは、まったくそのような視点とは違う。開拓者は

 自分の岩との対話

以外のことは全く視野の外だということが分かった。

その歌、詩、というものは、再登者がでないと、聞くことができない。すごいルートだ!と思っても、他の人もすごいルートだ!と思わないと、興味を引かないということだ。

ユージさんがデイドリを登ったのは、中嶋渉さんが面白いと言ったから(笑)

デイドリほどの課題でも、有名クライマーの誰かが登るから課題になるのであり、それほどのルートでも、誰にも登られなければ、埋もれたまま、眠ることになるのである。

クライマーの行動原理は、岩場とのきずなではなく隣のクライマーが面白いと言ったのを登る、ということになっているわけだ。

愛着のもちかたが全く違う。面白ければ、どこにあってもよいのである。

当然だが、岩場による地域おこしと言う志に愛着があるわけではない。

さらに、岩場自体に愛着を持っているわけでもない。

■一般クライマーは、岩の歌すら聞けない

ジム上がりクライマーでは、グレードおっかけの登れたか?登れないか?の達成感の世界にまだおり、せっかくの岩場の傑作も、その課題が語り掛けてくる歌自体をみな、聞けない。

課題を語り合うときに、3世代が同じ課題を登った感想、あそこのムーブが難しかったとか、手が小さければ、あのカチが持てるけど、持てない人は難しい、みたいなクライミングについてのクライミングリテラシーは、誰も使わない…使えない。そもそも、自分自身以外に興味がない。

ジムみたいな内容を外の岩場に期待するようになってしまって、結局、岩の歌については蚊帳の外みたいな感じなんだよな。

福岡に来て以来、岩の語りが、心から遠くなった…。

それは、過剰な競争心だけで登るスポーツクライミングの登り方、人工壁の登り方を外の岩場で強要する現代的指導にあることが分かった。

外の岩でそんなことをしたら、早晩、死んじゃうよ?

まぁ、ついでに言えば、私が初級クライマーであるのにも関わらず、開拓者向きであることが分かった。

小さな岩場が身近にあるので、そこでコツコツ登ろうかな。

まぁ、アイスを登るような人は、毎回、オンサイトしながらスクリューを打つわけで、開拓者寄りの思考回路を運命づけられていると思う。

それがあらかじめ、分かるから吉田さんも昇仙峡を私と登ったわけなんだろう。

俺、5.13を登るんだぜ!と自慢する男子より、岩の歌が聴ける人のほうが開拓者は好きなんである。

色々な人が、私みたいなおばちゃんがなんで?と思うらしいんだが、別にえこひいきされてきたわけではない。

私の山の記録、アルパインの記録、フリーの記録を読んだら、そこの自然界との対話が語られているから、それで山ヤであり、岩ヤであり、クライマーだ、ということがわかるからなんです。別に高グレードが登れなくても。

■ まとめ

小鹿野は、小川山の花崗岩クライミングよりも、日本で海外クライマーが立ち寄る岩場としては最適そうに見えた。

ただし、岩場までの車移動がボトルネック。行きだけタクシーで行って、帰りはローカルクライマーに送ってもらって秩父のゲストハウスに泊まるっていうのがありそうなラインに思えた。

雑魚寝ハウスもあるらしいが、公開するわけにもいくまい。




2024/04/03

【Beta】For Futagoyama (Limestone in Japan)

■ Home crag of the most famous Japanese climber Yuji

Futago yama crag is the home crag of the most famous Japanese top climber Yuji Hirayama. 

Futagoyama is the closest Lime stone crag from Tokyo, Japan, so here is how to get there. 

https://www.thecrag.com/en/climbing/japan/area/701582580

■ How to get to Chichibu

The crag is in town of Ogano, but the closet train station are; Chichibu Station or Seibu Chichibu.  

From Tokyo, you can take express train(900yen extra) from Ikebukuro Stn. to Seibu Chichibu Station. 



Or you can also use Omiya station to come to Chichibu station. 

both takes about 2 hours, or bit less.

There are a lot of stores and tourist attractions in Chichibu such as Chichibu Jinjya, and supermarket, Onsen, hotels and gust houses. So you will not be in left alone in a desert... no worry. you can find a place to sleep so easily.

From Chichibu to the crag, you will need to drive, and I saw  a rental car agent just beside the station.

■ Accommodation

The town of Chichibu seemed to have a lot of inexpensive guest houses... 

This is my google search result:

Kamenoko

Nishiki

Chichibu Hostel

HataraCoLiving

■ Car Rental

Seibu Chichibu Station

https://24-rc.jp/shop/index.php?office_id=0050

https://saitama.rl-toyota.co.jp/rentalcar/shop_search/seibu_chichibu/

■ Temples You can visit by rented car

https://www.pref.saitama.lg.jp/b0112/kanko-tiiki-info/renta17.html

■ Climbing gym

https://www.town.ogano.lg.jp/crimeshin2/info/2024/03/295/



■ Local Crag Rule  (https://www.oganoclimbing.com/%E8%A4%87%E8%A3%BD-%E4%BC%9A%E5%93%A1%E5%90%91%E3%81%91%E7%89%B9%E5%88%A5%E6%A1%88%E5%86%85%E6%97%A5%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6

Climbing is a dangerous activity that can result in death or injury. Rocks are fragile in places and can move, peel, and fall. 

Also, the support points (bolts, termination points, etc.) placed on the rocks are not completely secure. Futagoyama has had many accidents involving fatalities and injuries due to slips and falls while climbing, and care must be taken when walking on the approach. 

Please fully understand the above and climb at your own risk. The following requests are made with respect for the history and culture of climbing in the area, while at the same time balancing the various conditions of the area. 

In principle, please do not walk on approaches where there are no footprints (to avoid distress and to protect the vegetation). 

Please do not walk at night without headlamps. 

Please do not descend the mountain alone at night. 

In principle, quickdraws and bolts may not be left in the climbing area for more than one season. 

Climbing gear (ropes, etc.) may not be left in the climbing area. 

Some climbing areas are equipped with only hangers with rings and no remaining carabiners. 

In such cases, please make sure you have mastered the rope tying technique. 

Do not take out (retrieve) carabiners left at the end point or carabiners left to prevent shaking. 

If you notice anything wrong with the bolts, please contact the Association as soon as possible. 

If you notice any unusual bolts, please contact the Association as soon as possible. [Please refrain from climbing at night except in unavoidable circumstances. [Please do not roll stones or rocks on the approach or slope into the valley. 

If you notice any floating rocks or missing holds on the route, please contact the Association immediately. 

[Please do not cut down trees. Please contact the Association in case of danger or other necessity. 

[Fires are strictly prohibited. 

[Please use the restroom before heading to the crag. Please use the restroom before heading to the crag. 

If you need to go to the crag in a hurry, please take your excrement and any waste (paper, etc.) with you. In principle, do not walk at night, with or without a headlamp. When walking for the first time, be sure to walk with an experienced walker. 

Please be very careful to avoid falling rocks, as there may be people below you. If you happen to cause a rock to fall, shout "Raku! If you see a falling rock, please shout "Rak! When parking, please make sure that there is enough space for emergency vehicles to pass, and that there is enough space for them to turn around. When parking, please be careful of rocks falling from the slope. 

In the event of an accident, please contact the people around you, or contact us at the following e-mail address. Kogano Climbing Association oganoclimbing@gmail.com www.oganoclimbing.com

Translated with DeepL.com (free version)




【心理学】開拓クライマーはエンパス

■ 開拓クライマーはエンパス

開拓者

=開拓時の岩との対話…岩との駆け引き…を体験して、それを味わって、楽しむ

=その人の思考回路を追体験してそれを味わって楽しむ

=オキシトシンの楽しみ

=エンパス


一般クライマー

=登れたか/登れなかったか、の白黒思考の楽しみ

=達成/非達成のドーパミンの楽しみ

=非エンパス

参考: https://note.com/awaisou/n/nf27f1f9f1606

参考: https://note.com/mandala_village/n/nb479a25a32ff

だから、登れたか登れなかったか?だけの一般クライマーとは、話がなんか合わない、ってことになるんですよね。

私は、大体、いつも、開拓クライマーとは、話が合うのです(笑)。

それは、私がエンパスだから、です。別に故・吉田さんにえこひいきされていたわけではありませんね(笑)。アルパインをちゃんとやってきた人と話が合うのも同じ理由で、山との駆け引きを楽しむのが私にとっての山だったから、です。

百名山スタンプラリーの人とは、全く話がかみ合わないんですよ。

つまり、同じクライミング、同じ登山をしていても、やっている中身が全く違う。事故を起こしているのは、白黒思考でやっている方たちです。そりゃそうだ。山を征服したろ、クライミングでは、グレード稼ぎしたろ、お買い得ルートなら登ろ、と思っているわけですから。

私と氷との対話結果



【心理学】危険認知の有無についての東西クライマー格差

■ 天真爛漫系男子?

こちら(九州では)男子は支点ビレイされても気が付かない上、その鈍感さを自慢に思っており、気が付くような観察力があることをクライマーの資質としてはネガティブ資質だと思っている…という件について書きます。

例えば、私が九州でしばらく一緒に登っていた相方は、自分が支点ビレイをされても、

「そんなの、みてなかった」

とさも自慢げにニコニコ笑いながら、話してくれました。

笑っているという非言語が意味することは、

 そんなこと気にしていたら登れるところも登れないよ

です。気にする方が悪いってこと。

■ 危険認知できない、しないクライマーが褒められる西日本クライマー界

つまり

まるで、支点ビレイされていることに気が付く私のほうが悪い、みたいな?

これが、ガスライティング、です。

私は危険認知をしているので、正しいのです。正しいほうが、まるで間違っている人、になることが、ガスライティング、です。

■ 男らしさ=向こう見ず の価値観

彼がそういう鈍感さに自信を持っているのは、それが男らしさである、と思っているから。

しかし、クライマーに必要な資質は、リスクに気が付くほうです。

高度なクライミングをすればするほど、繊細で完璧な注意力、集中力が要求される。

それが、クライミングで、鈍感でいい、というのは、全くないです。

逆に言えば、九州では高度なクライミングがないので、鈍感でいても、まぁ構わないというか、気が抜けた状態でもOKです。

例えば、鈍感で、雪崩が起きよう、というときに、鈍感でグーグー寝ていたら、雪崩に飲まれてしまいますよね?

本当にリスクがあることをしていたら、鈍感さを気取って、男らしさ、のドラミングなんてできないのです。

相方は、山梨では、その点を「反省しろよ」と周囲から思われているクライマーでしたが、なぜか九州に戻ったら、彼は仲間から受け入れられ、私は排除されることになりました。

彼は、その仲間から受容されたという感覚のために、イケイケにさらに拍車がかかった。しかし、彼と組むクライマーがいない…というのは、それだけ、彼がカマかけられていた、九州のクライマーから、こんな罠に簡単に引っ掛かるとは…と舌を出されていたんではないかと思います。

そして、それは白亜スラブになった…。周囲の九州クライマーは、誰も彼のフォローをしてやらなかったので、被害を被ったのは私でした(汗)。

しかし、結果としては良かったのではないでしょうか?

九州のクライマーがフォローをしていたら、25+30が60であり、50mシングルで2ピッチ連結しようと発想する時点で、遭難、という、登る前遭難”だったことは、秘匿されたままだったでしょう…

白亜スラブが実際にはどのような登攀内容だったかについて私が記載したことで、暴露系クライマーブログ?みたいになったけど、それは私のせいではない。

■ 根拠なき自信の根拠

彼がそのような自信を得るに至ったのは、ポジティブ思考の結果ではなく、どちらかと言うと、文化的に受容されたことによる、行き過ぎ、つまり、過剰な自信、お調子者、のような気がします。

また、第二子というのは、常に追い越す対象がいることで、誇大な自己像を抱きがちだと心理学の本に書いてありました。

第一子は責任、第二子は、誇大な自己、末っ子は甘やかし、がネックになります。

山梨時代は、相方は、クライマーとして自己肯定感を持つことが難しかっただろう、と思います。

山梨ではあれができていない、これができていない、できていないロープワークや支点の知識不足を指摘され、その不足が、いったいどういう意味なのか?彼本人は、具体的に理解ができていないようでした。

なので、人のセリフの受け売りで、ひん曲がったRCCにリスクを感じたりしていましたが、ひん曲がったRCCが意味するところをきちんと彼が理解できていたか?というと、たぶんできていなかったでしょう…

あんな脆弱な視点で登るんですよ~ 俺って勇気ある~ みたいなはしゃぎ具合でした。

RCCが打ってあるスラブは、現代の小川山などで上級のスラブ登攀を身に着けたクライマーなら、特に難しいはずはないです。それより、ひん曲がっているということは落を意味します。

そして、感じるべきは、打ちながら登った、という困難さのほうで、いくら登攀が易しくても、支点を作りながら登るのと、ただ既存の支点にドローを掛けながら、登ればいいだけ、なのでは雲泥の差。

そういうことを感じながら登ったか?というと登れていなかったと思います。それは、登るだけでアップアップだから。

■ 危険認知ができないのはクライマー適性がないって意味ですよ

オーソドックスなクライマー感性では、危険認知ができない人はクライマーとしての適性がない。

ところが、九州では危険認知ができない、できないのではなくしない、ことをクライマー適性という理解でいます。

本末転倒です。

これは九州だけではなく関西もそうかもしれないです。

このような東西差がクライマー界にはあります。たぶん、東京方面の先駆的クライマーたちに対する羨望が、素直でない態度を関西以西のクライマーに取らせるためでしょう…

雪がないことコンプレックス、が発祥です。

でも、フリークライミングの時代になったら、雪なんてないほうが年中登れていいんですよね?

だから、東京への当てつけ(北アや南アがあっていいね、とか、岩場が豊富でいいね、という羨望の裏返し)は、よく考えていないで、ただ空気に流されているだけの人の思考です。



2024/04/02

【クライミングによる地域おこし】小鹿野のクライマーズトーク

 ■ 小鹿野のクライマーズトークに出席してきました

小鹿野はクライミングによる地域おこしを町の議員が、後押ししていることで著名で、いつかは会いたい…とは思っていました。

しかし、日本の石灰岩の岩場は、つるつるに磨かれて、グレードが機能しなくなっている…ということを、ラオスの登攀前に行った奥多摩の岩場で知ったので、「私のような、ヨワヨワクライマーには、ちょっと石灰岩は…」というので、登りに行くことができず(行っても、一個も登れるのがないのでは…汗)、会いに行くにも用事がなく、で、遠目に見るだけでした。

今回、古い開拓者を招いたクライマーズトークがあり、その上、最近、平山さんがデイドリームを登ってくれたので、うれしく思い、ちょうど翌日に、分子栄養学のディプロマ授与式が日本橋であったので、ちょうどよい機会というので出かけてきたのでした。

■ 小鹿野=秩父、でした

行ってみたら、小鹿野町というよりも、秩父が最寄りの町だということが分かりました。

東京郊外の岩場ということで、東京方面のクライマーにとっては、ホームの岩場、ということが分かった。

私は山梨クライマーだったので、まぁ、当然、わざわざそんな不便な岩場に行かなくても、甲府から普通に小川山に行くのがいいので、全く知らなかった。

しかし、これまで見た、どの岩場の最寄都市よりも、観光地化がすでにされており日本にアウトドアツーリズムによる、クライミングを導入するにあたっては、小川山を凌ぐ最適地と思われました。

■ 対小川山

小川山は日本で最大のクライミングメッカですが、それは歴史的経緯により、花崗岩からクライミングはスタートして石灰岩に進んだからです。

一般的に言って、花崗岩はスラブやクラックで、石灰岩はオーバーハングの岩場、であり、登り方が違います。

現代のインドアジム上がりのクライマーにとっては、ジムでムーブを練習することができないスラブやクラックよりも、ムーブが共通しているオーバーハングのほうが登りやすいはずです。

仮に現在増えているクライマー人口を取り込むとするならば、石灰岩の二子山のほうが、小川山よりも可能性があるのかもしれません。

小川山: 花崗岩、クラックやスラブ、古いクライマー、ジムでムーブが習得できない

二子山: 石灰岩、オーバーハング、新しいクライマー、ジムでムーブ習得できる

このような違いがあり、小川山には現在、海外クライマーの来訪もあると思いますが、二子山はそれを凌ぐエリアになれる可能性があります。

■ 開拓者に聞いて分かった再整備が進まない訳

今回は4人の初期の開拓者が招かれていました。寺島さん、大工さん、堀さん、佐藤さん、です。80年代に開拓がスタートしたときは、全員がフランスのブローなどに行ってきて、「おお~!」と感動し、これを日本に!と思ったのだそうです。

しかし、開拓に、他のチーム…例:チームたわしなど…が入り乱れると、なぜかグレードは激辛になったのだとか… 競争心でなんかそうなっちゃったんだよね~ということでした…。あちゃー!って感じですが、それを修正する機会も訪れないまま、現代へ、つながってきた、ということなんですよね…。

ボルト連打のボルトラダーからスタートしたそうです。そこからフリー化されていったプロセスで、適切なボルト配置みたいな配慮があったりのなかったりの、いろいろなのでしょう…ルートも隣り合ってぎゅうぎゅう詰め、たまに隣と被ってしまう、という場合もあるようで、その辺は、大体の岩場が共通する点みたいでした。

つまるところ、当時としては合理的であったものの、時間が経つにつれ、ますます適切ではなくなり、それ自体の問題や障害となっているっていうことでした…

不適応になってしまったんですね。

■ 不適応⇒適応 には、岩場のグランドデザイン、が必要

岩場全体のグランドデザイン、というものが、まぁ全くない…ですね。

そりゃそうだ。要するに、デパートのバーゲン会場みたいに、我も我も!と殺到し、その殺到が、ごちゃごちゃの岩場を作って、そのまんま、ということなんです。

しかし、いざ、さて、誰が整理整頓する?となると…? みんなが顔を互いの顔をみあっている…というお見合い状態なわけですね。

しかし、若手開拓者でトップクライマーのサチさんみたいなクライマーでも、やっぱり

岩場のグランドデザイン

を手掛けるには、まだ視野の広さが足りないわけで、やっぱりユージさんがやるしかないのではないでしょうかね?というのが私の感想でした。

なんて言っても、もし、日本の石灰岩の岩場、として世に売り出すならば、小川山と競うのではなく、備中と競うのではなく、ブローと競うわけですし、アルコと競うわけですし、ラオスと競うわけなので、国内的視野ではなく、必要なのは国際的視野

各国の岩場を登って知っているクライマーって、そんなに数がいないはずです。ユージさんがやっぱり適任なのでは?っていうか、そのためにユージさんは、いろいろな海外の岩場に導かれたのではないかと思いますけど…。

■ クライミングの良さを一般市民に伝える 

協会では、頑張って協会員を増やそうとしているようでしたが、それは必要ないのではないかと思いました。

それより、一般の小鹿野市民にクライミングの良さを理解してもらう活動が大事なのです。

例えば、一つのルートを巡って、孫、子、親の三世代が話ができるスポーツってそうないですよね?

クライミングは国際用語でもあり、英語が話せなくても、クライミングさえ分かれば、国際交流もできます。

海外では、クライミングは、子供も、おじいちゃんも、おばあちゃんも、ちょっとお散歩とか、ちょっとボーリング、くらいなノリで出かけて行って登ってくる、みたいな活動です。

■ 海外vs日本

日本のアウトドアクライミングは、アルパインクライミングの印象が強すぎて、死の山、谷川岳に向かうクライマーのイメージで、クライマーなんて、いったいどんな死にたがりの、精神分裂症気味の人が行くものだろうか?という印象がぬぐえていませんが、そんなじめじめ、根暗のクライマーは加藤文太郎のイメージなんでしょうか?

今ではすっかりジムで明るく楽しいのがクライミングになったんですけど?

でも、一般の人が、クライマーを 危険なことを行う人物、と思っている限り、支援を受けるのは、難しいわけですから、結局、その先入観を覆し、

 明るく健全なクライマー像

をクライマーに対して持ってもらう必要があります。

ま、4人の開拓者の話を聞く限り、昔は、クライマーになるってことは、堅気の世界を降りる、みたいな意味だったみたいなのですが(笑)。

しかし、40年たって、若い人は3年以上、大企業に勤めていれば、労働市場では評価されない時代になり、昔の開拓クライマーのような、自力で職業人生も切り開いていく才覚が必要とされる時代になり、むしろ佐藤さんのような生き方のほうが望まれる時代になりました。

■ 一般クライマーの視座

さて、普通の一般の日本人クライマーたちですが、まぁ地域おこしをするような視点の高さは期待できないですね…

ボルトのおっかけで楽しくて仕方がない、という状態にいて、岩との対話もまあ、ほぼほぼお留守です。

開拓クライマーは、難しい文章題を解くみたいな感じで、岩と対話しています。

一般クライマーは、単純な計算問題を山ほど説いて基礎的な数学力をつけるみたいな感じで、さしずめ、ジムは公文で数学やってます、みたいな感じなんですよ。

だからセッターが忙しくなる。どんどん課題を変えて!みたいなことになります。

■ 私にとっての小鹿野

私にとっては、えーん!九州でクライマーにいじめられ、死にそうな目に遭ったよ~(><)となったのを、「よしよし」してもらっているような、そんな気分な会でした。

ギンちゃんがいたので、世界最高難度のアイスと天野さんと登ったクラシックルートの違いを聞きました。

サチさんとは、開拓者になるとFAはできても、オンサイトが出来ない、という点について、考察をもらいました。

この2点については、別トピックで取り上げます。しかし、こうした点を教えてくれるにあたって、なんでそんなこと聞くんだよ?みたいな反応はなく、二人のトップクライマーは、丁寧に考えや感じを話してくれました。

九州ではこういう話ができる人が皆無だった…(汗)。みな俺が俺がの自己顕示欲モードでしたが、それがなぜなのか?後で80代の女性を山に連れて行って分かった…。九州では儒教文化なので、え?僕の分は?となっている人が多いのです。俺の人生は?私のは?って。

なので今こそ俺の人生を生きるぞ!という行動が分かりやすく、自己顕示に今表現されていたりします。

ギンちゃんも、サチさんも、クライミング、という点では、うんと大先輩です。私とは、年齢は下ですが、子供に教えるように、分かりやすく解説してもらってうれしかった。

■ デイドリ

一方、デイドリームの再登について、ユージさんに聞いてみたのですが、いまいち、ロクスノ記事以上の情報は得られませんでした。

まぁ、故・吉田さんとユージさんって、そんなに仲良くもなかったみたいだしなぁ…。

私は、小峰っちの初登が出たとき、なんかなぁ…イマイチな内容だなぁと思ってしまったのです。ユージさんのきちんとした内容が書かれている再登情報が出て、どういう内容のルートかということが分かりやすく、ほんとにうれしかったんでした。それに、グレードも、経験豊富なユージさんが言うなら、間違いがない、と思います。

グレードって、ある程度幅広く、いろいろな人の課題をいろいろな岩場で、いろいろな国で登っていないと、適切に付与できないんじゃないですかね?

私は、グレード的には5.10代を登る一般的クライマーですが、それでもピラニアよりは、ベーキャンはグレードが易しく感じられ、奥多摩の石灰岩は5.8でも登れなかったのに、ラオスの6Aは、一日4本~5本登って、全部オンサイトです。つまり、易しく感じる。そういう大まかな感覚と言うのは、多くの人が共通で持つものなので、インターネット時代、グレード付与は、それこそ投票でやればいいのではないかと思います。

(たぶんTheCrag.comでは、それが可能になっていると思います。誰かが二子山のページを作ってくれたら、私が日本語に直してあげますよ)

クライミングによる地域おこしについて、それに生かせそうな、多様な職業経験が私にはあると思いますが、一般的に言ってクライマーって社会人経験自体が皆無なので、履歴書からその人を推し量ること自体ができないのだろう…ということも分かりました。

山梨に行ってすぐのころ、アルテリアで翻訳の仕事をしてあげたいと思ったので、声をかけたことがありましたが、?な反応されました(笑)。私はテクニカルライターや医療系翻訳の経験があり、職業的に翻訳者をインハウスでやっていたんで、その辺のボランティア通訳者と同列に思われたらしかったのが心外でしたが…。なぜなのか?今回で分かった(笑)。

相手側の社会人経験が不足すると、相手の価値が分からない、ということなのです。

とまぁ、以上のような感想でした。





2024/03/29

【ルート整備】 ルートの再整備に必要な高度人材の育成を!

 ■ 初心者ルートのボルト整備  事例:赤岳主稜

良い点

・さながら、ヒマラヤの氷雪壁のよう

・技術的には簡単

・周囲に誰もおらず、初登気分が味わえる

・楽しい冬のクライミング

悪い点

・ルートのいたるところにボルト

・簡単にナチュラルプロテクションが取れるところでボルト

・頼りない露岩にボルト

結論:本当の魅力をダメにしている。

本当の魅力: 自分自身の力でラインを見出し、プロテクションを取ることの重要性と面白さを伝えるべき

■ 残すべきルート 例:ヨセミテ ミドルカシードラル

・気楽にオンサイトトライできる(5.11d)と思ったら、跳ね返された

・グラウンドアップ開拓 = 魂とセンス

・再登者はほとんどいないが、ボルトが打ち換えられていた

・クライマーの確固たる哲学と信念

■ 何を残し、何を捨てていくか… 事例:錫杖

1)残すべきルート

ロケーション、ムーブ、緊張感、どれをとっても素晴らしい

2)捨てるべきルート

ボルト連打の単調なアブミ架け替え リングボルトを残すと事故になる事例

3)捨てるべきルート

無理やり割り込んで開拓した、一部に危ういエイドを強いられる緊張感の高いルート

価値観: フリーで登れるのなら、それが最も良いスタイル。

価値観:自分自身が登ったルートが消滅したとしても、岩場全体が良い方向に向かっているのだとしたらそれで構わない。自分が納得がいくスタイルで登った事実は消滅しない。

価値観:良かれと思った行動が数十年を経て間違っていたと気が付くこともある

打ったボルト跡も 本人の思いが伝われば受け入れられる。

残すべきとされたフリールートにしても、将来ボルトレスで登られるのであれば、その議論が生まれてしかるべきである。

■ まとめ

この文章は、ルートの再整備とクライミングエシック(スタイル)について議論しています。

赤岳主稜の良い点と悪い点について述べられ、ボルト整備の過剰さルートの魅力を損ねていると指摘されています。

ヨセミテのミドルカシードラルでは、グラウンドアップ開拓の精神や再登者の少なさ、ボルトの状況について語られています。

最後に、錫杖を例に挙げて、残すべきルートと捨てるべきルートについて考察され、フリークライミング(エイドではなく)で登ることの重要性や登山の哲学について述べられています。

結論として、ボルト整備や登山スタイルの選択には個々の価値観が関わることが強調されています。

■ 感想

開拓は簡単でやりっぱなしでいいけど、再整備には円熟したクライマーの高度な洞察力とクライミング界の歴史の流れについての体験知に基づく経験が必要。しかるにルートの再整備ができるクライマーは、

クライミングに対する深い理解と経験に基づく、ルートに対する高度な審美眼

・クライミング史を生きた生の経験値に基づく、倫理観や哲学に関する洞察力

・世界的ルートを含めて登ってきた広い見地 

・コミュニケーション能力

の4点が必要で、これらを備えた人材は、非常に限られてくることであろう。そういった人材を今後育成していくことを考えないといけない。

#ボルト整備 

#フリークライミング 

#グラウンドアップ開拓 

#再登 

#アルパインクライミング哲学 

#ロクスノ101号 

  誰でも登れる山から見た槍  とってもきれいでした☆ 11月最終週がおすすめです



2024/03/28

【提言】クロニクル記載の岩場には、使用ボルト名を記載する

 ■ 鬼岩

そういえば、鬼岩への登攀がクロニクルに載っていました。

あれで、なぜYさんが私に岸良を教えたのか?分かりました。福岡から運転してくれ、フォローもやってくれる便利なセカンドが欲しかったんですね、鬼岩をやるのに。それならそうと先に言えばいいのに…。

便利な道具として、相方をみなしていた、ということですね。

九大生は、まぁ、あれじゃ、フォローも務まらないだろうなってことは見て取れました…。それでお気の毒になったんですよ。私にとってお気の毒に感じる、というのは鬼門ですね。

さて、黒稜会はちゃんとしているし、Yさんもちゃんとしていると思いますが、でもやっぱり、開拓に用いている論理や知識が古すぎて、もしかして鬼岩はカットアンカーで開拓したんじゃないか?と思いますよ?

登りに行く方は、そうでないことを確認したほうがいいですよ。

カットアンカーは、言うまでもないですが、新品でも、5-15kNの強度しかなく、カムと変わりません。

フリークライミングで、前提とされる頻繁な墜落には耐えられません。


フリークライミングの開拓は、現在はグージョンが主流なので、クロニクルに載せる場合は、ロクスノは、使用したボルト種別の記載を必須条項とさせるべきです。打った人の技術にもよるので、打った人の名前も記載したほうがいいですよ?


そういう規律がないから、2024年でもカットアンカーのルートが生産されることになる。

【ナルシスト対策】クライマーの世直しには、ナルシスト対策は必要ですよ

 ■クライミング界の世直し=アクセス問題の解消には、ナルシスト対策が必須です

こちらの中村りんさんの動画から抜粋です。 https://youtu.be/MvKYsyl8wfY?si=Tkw2xF0lnD8ehwGo


汚い言葉でののしる。自分ではなく、この人がおかしいという(ガスライティング)。

これが私が受けたことです。AIが出て自分が間違っていないことが分かった(笑)。
■ 本文

You are a worthy bait for my narcissism

I had my first depression at age 7. When I proceeded to elementally school there was not enough emotional support (attachment)from my mother, who were primary attachment giver to me as a child... I remembered that I could not mix well with the school, and went back to my kindergarten missing that days there...  

In retrospect, my depression started when my attachment was threaten, since I overcame that with crying and crying for my grand mother who was second attachment giver to me... I decided I don't know how to kill myself and my grandmother will be so sad if I die, so I  decided to live the best version of me.  

I think my mom had used this, me becoming a best version of myself, a caregiver to my siblings and to my mom, as a source of her narcissism to be fulfilled.  I was a proud of her, and I did not feel the same way to my mom.  I was not very much proud of my mom, and I knew as a child I HAD to be her source of pride or she will collapse.. if she collapse, my siblings and I as her kids will lose the mean to survive... we all need someone to attached to... 

So I accepted to be her "Source"... this feeling had gone since I independed fully from my family, but I had this same feeling when I was climbing Ao, the climbing mentor... he wanted me because "I was an asset" a good mean to go abroad, and I think I was introduced to him by the other climber, so I have been used by those people...  Now I know.  

Climbers male world is the world of competition, you use the others or being used. Because it is sooooo narcissistic... matter of fact, I think over 90 percent of climbers are narcissist including woman... they try to look "bad ass". That is not at all climbers soul and sprit actually... they got it all wring but it's such a strong temptation to pretend "bad ass" when you are so weak in your inside.

They just don't know how to be truly strong...   because they've lost the iconic something... or somebody... 

There used to be a mountain.. stands for that sprit. A difficult to climb mountain was, giving climbers trial or should I say ordeal, climber had to pass a very difficult test to be a pronounced climber, 

but now anybody can climb K2 or Mt.Everest so they've lost the truth in climbing... 

Free-climbing the same thing... now anybody can climb 5.12 so they've lost what they should really aim, a goal to climb... tritely magnificent climb. 

Instead, easily done plastic climb is a thing of boom and they are only into competition... not connected to the nature as rock nor connected to inner god of themself as a body... so sad. What is happening is so sad. 

■ 和訳: お前は私のナルシシズムにふさわしい餌である

私は7歳のときに初めてうつ病になった。小学校に進学したとき、幼い私に愛着を与えてくれた母からの精神的なサポート(愛着)が十分でなかった...。学校とうまく溶け込めなかったことを思い出し、幼稚園の頃を懐かしく思いながら戻った...。 

振り返ってみると、私のうつ病は、愛着が脅かされたときに始まった。私は自殺する方法を知らないし、私が死んだら祖母が悲しむだろうから、最高の自分を生きようと決めたの。 

母は、私が最高の自分になること、兄弟や母の介護者になることを、自己愛が満たされる源として利用していたのだと思う。 私は母を誇りに思っていたが、母には同じようには感じなかった。 もし母が倒れたら、母の子供である私たち兄弟は生きる術を失ってしまう。

だから私は、彼女の「源」になることを受け入れた...この感覚は、私が家族から完全に独立してからはなくなっていた。でも、クライミングの師匠であるアオに登っていた時も、同じ感覚を抱いていた...彼は、「私が海外に行くための良い手段」である「財産」だから私を必要としていた。 今ならわかる。 

クライマーの世界は競争の世界だ。実際、女性も含めてクライマーの90%以上はナルシストだと思う。それはクライマーの魂や精神とは全く違うものなんだ......クライマーはすべてを手に入れたんだけど、内面がとても弱いのに「ワル」を装うのはとても強い誘惑なんだ。

彼らは、人として本当に強くなる方法を知らないだけなのだ...象徴的な何か...あるいは誰かを失ってしまったから...。

かつて、その精神を象徴する山があった。

登るのが難しい山は、クライマーに試練を与えるものだった。

しかし、今では誰でもK2やエベレストに登ることができる。

(アルパインクライミングではなくて)フリークライミングも同じだ。誰でも5.12を登れるようになったから、クライマーが本当に目指すべきもの、登攀の目標......つまり、本当に偉大な行為を失ってしまった。

その代わりに、簡単にできるプラクティックのクライミングがブームとなり、彼らは競技に夢中になっているだけだ...岩という自然とも、肉体という自分の内なる神ともつながっていない...

とても悲しいことだ。何が起きているのか、とても悲しい。


2024/03/27

【心理学】クライマーに無条件の愛は要らない

■ アリス・ミラー『才能のある子のドラマ』


より引用です。

大人には無条件の愛は要りません。

しかるに

クライマーにも無条件の愛は要りません。

岩場に行くのに違法駐車はダメです。

うんこ紙に火をつけて山火事にするのは、基本的なアウトドアリテラシーが低いだけです。

放尿・うんこは、マーキングですか? 誰だって軒先にうんこされたらいやでしょう?

雄たけび?それかっこいいんですか?逆に自分の山で意味不明の叫び声が聞こえてきたら、どうですか?

アルピニズムを持ち出して、神聖なものを登った冒とく行為を自己正当化するのは、辞めましょう。

クライマー内は、内部で自浄作用を持たなくてはいけません。

そうでなければ、アルピニズム自体が冒とくされてしまいます。

どうして、こんなことが分からなくなってしまったのか?

それは、

「だって俺クライマーだから…」

が、ワイルドカードの免罪符になってしまったからです。

人は弱くていいです。でも、許してくれるのは、仲間、だけで、理由は仲間だから、ですよ。

社会の中では、何をしても許されるわけではありません。

殺人しても、親はあなたを愛してくれるから親なんですよね? それと同じことです。

殺人そのものを社会が許してくれるはずはありませんよね?それと同じことですよ。


【Beta情報】米国のレンタカー事情 

■ 米国レンタカー料金

用事ができたので、問い合わせたら、こんな返事でした。

ーーーーーーーーーーーーーー 

1週間のレンタル料金

車両代(日産VERSA SV / 三菱 MIRAGEなど)

$189.99 / 週

CDW

$9/日

$9 x 7 =$63

liability

$80~$115

*こちらの金額に関しては保険会社の判断になりますので、

 目安の金額を明記致しました。

追加のドライバー料金(吉成様以外にも運転される方がいる場合)

$25 / 人

また、併せて当日ご持参頂きたいものを明記致します。

ー有効なドライバーライセンス

 国際免許証と日本の免許証

ー自動車保険

 自動車保険はこちらでご紹介させて頂きますので問題ございません。

ーメジャーなクレジットカード(Visaやマスターカードなど。日本で発行されたクレジットカードでも問題ございません。)

ー保証金(25歳以上の場合:$300 / 24歳以下の場合:$500)

 こちらに関しては、1次的にお預かりさせて頂きますが、ご使用前と同じ状態でご返却頂ければお返し致します。

ーーーーーーーーーーーー

という具合です。

日本円で約3万円なら、今でも、日本のレンタカーのほうが高いかもしれませんね。

アメリカでは運転していましたが、日本より運転は簡単だったと思います(除く、都心)。

国際免許証は日本で取っておきましょう。