行動主義的教え方は、朱に混じれば赤くなる、という人に適した学習法ですね。
「行動理論」は「学習理論」とも呼ばれ、不適応な行動や反応をとってしまうのは、誤った学習や条件付けの結果ととらえ、
■ 拡散性 vs 保全性
”〇+△=4となる組み合わせをできるだけ多く考えなさい”
というような設問で力が出るのが、拡散性の高い人です。
一般に日本人は、保全性が高い人が多いので、
”1+2は、3ですよ~。では、1+3は、何ですか?”
という教え方が好きです。
しかし、同じ原理を学ぶのに
拡散性が高い人の思考法 = 正解がたくさんある
保全性が高い人の思考法 = 正解が一つ
これが、この人たちが持つ世界観を考えるときに
無意識の前提
として出てきて出来てしまいます。
■ 体力一点豪華主義とガンバ!オンリー
それが山登りで、”体力一点豪華主義”ができたり、”ガンバ!オンリー指導者”が、できる理由です。
たぶん、”体力積み上げ=山のレベルアップ”という発想しかない(=昔のやり方)で、つまり、保全性の思考回路でやってきたから、ですね。
■ FFS理論
FFS理論という個人の資質を見る方法論がありますが…私は子供のころから、努力をしているのに、それを努力と皆が分かっていない、という印象を持っていました…。
私の努力は、興味や関心の追求です。ところが皆から見ると?遊んでいるようにしか見えないらしい(笑)。
しかし、日向神へ行った1山行で、書いた記事10個ですよ? これだけ拡張できる人、そんなにいないですし、そこまで集中力を維持し、洞察を深められる人も、私は、あんまり会ったことがないです。
男子だったら、「アッポロ11号頂き!」で終わるだろう…。それは見てきました…。
もちろん、今回のパートナーは、自己評価をRPではなく、”長ヌン学習の機会”と、とらえてくれたみたいで、感心しました。しかし、稀有な人で、一般には、前者でしょう。
拡散性、というのは、日本人には少ない資質で、私のように拡散性が高い人は、周囲から誤解されやすいです。特段、努力しているように見えないので…。
しかし、語学力など、繰り返しが必要なものは、誰しも一朝一夕には身に尽きません…特に拡散性が高い人は、通常の学校のやり方では身につけられない。
ので、独自の学習法を編み出す必要があります。むしろ、保全性の人のように、言われた通りにやれば、身につくわけでないので、苦労続きです。
ちなみに、私は英語は学生時代はホントに赤点ばかりでしたが、それは保全性の学習法を無理強いされたからです。
私は自分の好きなように英語を学習し、渡米3か月で一通り生活は、OKになりました。やりかたを無理強いされた時間は、すべて無駄でした。
同じことがクライミングの学習法にも言えます。
10級、9級、8級、と、級を上がっていく、”段級システム学習法”は、保全性の人のためのシステムです。
それでは、拡散性が高い子供は、すぐ飽きてしまいます。
■ 拡散性が高い人の登山の組み立て
拡散性が高い人は、〇〇したい!という明確な目標があり、それを実現するのに、必要な能力は何だろうか?と考えます。
例えば、
問い)冬山で、お天気が悪くても、山で遊ぶには、どうしたらいいか?
答え)そうだ!アイスクライミングしよう!
問い)パートナーがいなくても、バリエーションに行きたい!
答え)そうだ!明神左回りなら懸垂しか出てこない!
問い)腕力がなくても、指力がなくても、登れるフリーは何か?
答え)そうだ!クラックなら可能性があるな!
そんな感じです。自分の能力でできる範囲で考え、足りず、必要な能力を身に着ける…
飽きっぽく、コツコツが苦手な子どもは、適当にしていても、なぜかクリアできるようになるように傍から見えると思いますが…。実は大人が大事な役割を果たしています。
それは、子供が示した興味に反応する、きちんと受け取るということです。
私の母は、子供が生まれたときに百科事典をそろえ、世界文学全集をそろえ、私は絵本は読み放題で育ちました。モンゴメリにハマった時は、次々に続編の本を買い与えられました…。
機会を奪わないというのが、勝手に成長していく拡散性の高い子供をより伸ばすために必要な教育の特徴です。
どんどんチャンスを与え、蓋をしない。ブレーキを掛けない。
子どもは、これ以上、自分には無理だ、と思ったら、勝手に帰ってきます。意欲の火があるときに、油を注いでやるのが、拡散性の高い子供を育てるときに必要なことです。
■ 幸福のホルモンは3つ
セロトニン
オキシトシン
ドーパミン
ギリギリに迫らないクライミングでは、ドーパミンが出ているような気がするのですが…。
それで、朝早くから起きてクライミングのために、ヨガをして、セロトニン…
仲間がいて、オキシトシン…。
アドレナリンって、そんなに関係ないですよねぇ…
まぁ、核心部ですぐあきらめるようなのは、もちろん、何しにきたの、みたいな話になりますが…。
私は外岩は粘っているとムーブが出てくるのですが、多少粘りに時間が必要で、それでも、5分、10分と思いますが、ADHDのビレイヤーだとそれが待てない空気を出すからダメ。
たぶん、粘っているときにホルモン変化して、何か脳内スイッチ入っていると思います。
■ アドレナリン中毒になると勃起不全になるらしっすよ(笑)
一方常にギリギリ追求だと、アドレナリン中毒ですよね… 目つきがすでに変になっているクライマーもいるとか… 違う世界にいる感じがしたら要注意なのかも?
Wikipediaより引用
ーーーーーーーーー
アドレナリンの生理学的効果
交感神経が興奮した状態、すなわち「闘争か逃走か (fight-or-flight)」のホルモンと呼ばれる。動物が敵から身を守る、あるいは獲物を捕食する必要にせまられるなどといった状態に相当するストレス応答を、全身の器官に引き起こす。
運動器官への血液供給増大を引き起こす反応
心筋収縮力の上昇
心、肝、骨格筋の血管拡張
皮膚、粘膜の血管収縮
消化管運動低下
呼吸におけるガス交換効率の上昇を引き起こす反応
気管支平滑筋弛緩
感覚器官の感度を上げる反応
瞳孔散大
痛覚の麻痺
勃起不全
興奮すると分泌される。例えば喧嘩になった時に分泌されて、血まみれや骨折の状態になっても全く痛みを感じないといったケースもある。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■ グレーディングシステムによる上下意識によるリスクとは?
今日の仏教説話は、増上慢について、でした。
私はグレードでは大したグレードが登れないのですが… それだから、増上慢に陥るリスクとしては、小さくて、それでよかったのかもしれません。
若い男子は、師匠たちと比べて自分の方が登れる、と思ったら、岩場に一緒に行かなくなります。
でも、師匠たち…60代とか、ですよ? 30代の男性より、60代が登れるって変ですよね?フィジカル一番強いのは、男性は25歳のころなので。
そういう意味で、グレーディングシステムによる上下意識がリスクなのかも?
■ スタイルがある意味リスクがある
一緒にクラックをやっていた先輩は、カム位置が悪くてロープスタックさせたことがあったのですが…ショートの時、それを指摘したら、怒ったんでした…(汗)。
その時は、10cをオンサイトしたことになったので、オンサイトの喜びがそがれると思ったのかな?
オンサイトしたものは、その後、スタイルを向上させる再登をしたほうがいいかもしれません。
オンサイトって、いつもけっこうギリギリなので。
そういう意味ではオンサイト、レッドポイントというスタイルがある意味、技能の不足をカモフラージュしてしまうので、ある意味リスク。
■ 自分の理想のクライミングを追いかける
オンサイト、レッドポイント…、そういう、
”誰かに与えられた成功の型” ではなく、”自分の目指す理想のクライミング”、
みたいなものが見つけられればいいですね。
私はアイスクライマーとしてクライミングは、デビューしたので、オンサイトって、よく考えたら、全部オンサイトです。アイスの場合は、同じ場所でも、毎回氷、違うから、毎回オンサイト。
■ 尊敬できる人に会いたい
岩の遊び方、スタイルの求め方、そういうので、この人すごいな~って人に、今まで会ったことがないかも???
レッドポインターの故・吉田さんは、何百回もうちこむとか、体重まで課題に合わせるとか、究極に岩に寄り添う、というのが、スゴイ点でした。岩のためにホームレス生活とか、ヒモ生活、とかですからね。
私が岩登りで嫌いな点は、足るを知る、がない点です。
■ 中級者へステップアップするかどうか?思案
昔の山岳会でも、5.12RPできるくらいじゃないとリーダーは務まらなかったと思いますが…そのレベルに到達するのに、男性で10年かかる…。
毎週ジムに行って週末は外岩っていう生活をして、10年。28歳→38歳、32歳→42歳 で十年…。
私はフリーは43歳でスタートしていますから、5年程度のキャリアですが…、クライマーとしてあるべき生活を今はしていないので、10年で、つまり53歳で5.12RPはないだろう、と思うのですが…。たとえ、週2ジム、週末外岩という生活をしたとしても…。あるのだろうか?これが一点。
そもそも、12が登りたいのだろうか?というのが2点。
ただし、それくらいのスキルが日本中の岩場で、とりあえず安全に、取りつけるスキルであって、間違っても5.9がギリギリの人が、5.9に取り付いて良いようには、外の岩場は、出来ていないです。自己責任で、岩場で楽しむために、必要なスキルがそれくらいってことです、つまり。それは分かるようになったので、理解の面で、九州に来た時と今では雲泥の差です。
なので、12を登る人以外は、みなまだフリークライミングのカテゴリーではクライマー未満です。フリークライマーとしてのスタートは5.9ではなく、5.12です。5.12はフリーへの入門資格。
60代で12登る人も世の中にはいますし、本人がそうやりたければやればいいし、やりたくなければ、やらなければいいだけのことなのですが…、
多くの人に伝えたいのは、みんなが思っているフリークライミングなるものは、それなりの分厚いスキル修練(つまり、10年)を必要とするものですぞ、と言うことです。
例外はあります。子供ならすぐ身につきます。3年でそこそこ行けると思います。私の師匠は、初めて1か月で5.13登った人を見たそうですが、すぐに辞めてしまったそうです。
■ リスク管理能力は、分かったとたんに身についている技術
それと比べると、例えば、外岩で、長ヌンを使用すること、などという知識は、了解!と分かったら、即、明日からできる。
知ることさえできれば、明日からすぐ実践できるスキルですよね?
なので、なぜ、みんながそんな簡単に身につけられることを身につけず、身に着けるのに10年の歳月がかかることを身に着け、自分をリスクにさらしているのか?ということが不思議。
一発芸は身につけないで、長年の努力の要る芸は身についているみたいな?
ボルトルートでも、長ヌン使ってロープドラッグを解消しましょう。将来マルチに行きたい人とか、ビッグウォールに行きたい人とか、特にそうです。
ロープスタックしたら、どうしたらいいか?目が点では、即、ヘリ、です。
■ 何を満足とするのか?
それより、私はどう成長して行ったらいいのかなぁ…。
すでにクライマーとして自分の身を守るための知識は十分なので、後はムーブが向上し、フィジカルがアップすればいいだけなんだけど…
引き付け、立ちこみ力、後は保持力、みたいです。
足が先行のクライミングを身につけないと。単純にホールド遠くて取れないってことが今の外岩では多いからです。
あーあ、ラオス楽しかったな。楽しく登ったら、帰国したら、違う人になっており、いきなり城ケ崎登れたんでした…
あ、分かった。必要なのは、師匠じゃなくて、楽しい岩場と楽しくて出るホルモンのほうか。
■父なき子
私は、実は、若い男性…クライミング仲間のことは、
”ともに父なき子”
と感じていました。現代ではきちんとした指導者は大変少ないので、指導が得れることは大変ラッキーな境遇で、そのような人は大変少ないからです。
師匠を持たずに成長する=父を持たずに成長する
です。クライミングの初期においては、基本的にクライマーは、自分が何が分かっていないのか、分かっていません。それが分かるようになるまでに、必ず必要な、自分より、よく深くクライミングを分かっている人からの庇護、父親的存在からの庇護、そういうものがなく、やってこないといけない場合…これが現代ではほとんどなのですが…、
どうしたらいいか?
■ 弱気が自分を守る
私は子供のころと同じことをしているような気がします。私は母子家庭の育ちなので、親がいない状況で、すごく心細く、子供時代を過ごし、一緒にいるのが弟と妹でした…心細さを何とか、兄弟の世話で紛らわし…そして、無力な子供に必要な保護や庇護を、なんとかして得ないといけませんでした。
戦略的には
1)負担にならない程度、隣の家のお父さんを拝借…
です。より分かっている人、大きな視点で見れる人に聞く。聞くというのは、助けを求めるということですから、助けを求められて、答えてくれない人は稀です。
その際のポイントというかマナーは、
2)唯一絶対視しないということ
です。つまり、複数の意見を聞く、ということです。
3)分かる範囲のことは自分で予習してから聞く
というのもマナーです。
これは、私が個人で持っている生き方のコツ、で、小さいころのサバイバル生活で身に着けたことでした。
クライミングでも、同じことをしているがために、そうした戦略をしていない人よりも、楽にクライマーの常識を身に着けたかもしれません。
同じような境遇…指導者を持たずに成長していかなければいけないクライマーに対しては、
”こうすればいいよ~”という感じでした。
なので、一緒に成長して行っている男性クライマーに対しては、同志、つまり親がいなかった私と、一緒に育っている弟、という視点を私は持っていました。手探りで進まないといけない。
■ あまり良くない戦略
一方、クライミング業界で、あまり推奨できない戦略としては
周囲と同じことをする
があります。というのは、現代では、9:1くらいの割合で、間違っているほうが多勢だからです。
つまり、朱に混じれば赤くなる、です。周りと同じにしていれば、俺オッケーと思っていると、悪い環境にいれば悪くなる…
この戦略の欠点は、悪い環境だということに気が付けないこと、です。みんなも同じなのですし、その”みんな”も間違っていることを分かっていない…。
■ こうしたらいいよ
1)最初に理想のあり方(羅針盤)を模索する
2)自分の現在地を知る 足りないところ
3)現実的にその羅針盤で進めなくなったら、アドバイスを求める、
こうすると、”周り”は、あまり関係なくなります。
色々考えると、九州に来る前も、結び替えができない男性クライマーがいたような気がしますが、私は?と言えば、”クライミングに行くなら、結び替えができないと危険だ”と言われれば、単純に、”そうか”と、実践しただけです。
”周りの人が出来ていないから、やらなくていいのでは?”とは考えなかった。
なにせ、雪山をするために無線免許まで持っています。今どき携帯電波でOKです(笑)。あれは無駄な準備だったな…失敗です。
”弟として他クライマーを見る”ということの意味は、私にとって、こういうことです。つまり、
”指導者がいない中で、暗中模索しながら進む”仲間
ってこと。
可愛がる、って意味ではないのですので、念のため(笑)。
![]() |
| トリセツをちゃんと見れば、クライミングの安全は基本的に確保できる |
■ 分業でスキマに落ちてしまった知識
一般登山、アルパインクライミング、フリークライミング、ボルダリング、スポーツクライミング、という分業(=縦割り行政)で、それぞれを実践するのに必要な必須知識でないために、スキマに落ちてしまい、教わる機会が著しく少なかったり、うっかりスルーしがちであったり、どこにもちゃんと書かれていないとか、書かれていたとしても、その書きようが、ザックリしすぎていて、きちんと必要不可欠な情報として、伝達されていない、というような情報…というか知識がある。
そのような情報は?というと…考え付くままに上げてみた。
1)フリークライミングにおける結び替え 理由:アルパインに結び替えはない
2)フリークライミングでのストッパーノット 理由:普通すっぽ抜けと言えば、懸垂
3)アルパインクライマーに必要な登攀力のニーズ 理由:フリーをしなくていいと思っている
4)フリーでのロープ管理知識 理由:会のロープで登っているから
5)ボルダーでのアウトドアトイレ作法 理由:普通のアウトドアキャンプ経験がないから
6)フリーでの長ヌン使用 理由:トラッドもアイスもアルパインもしないから
7)アルパインでのビレイ(キャッチ経験がない)理由:人工壁をしないから
8)ボルダーでの試登のTR 理由:ロープを持っていないから
9)フリーでのボルト知識 理由:どこにも書かれたものがないから
10)アルパインでの支点劣化の知識(今のは40年前の) 理由:トポが更新されていないから
11)ボルダラーの歩き 理由:ボルダーが近所すぎ!
12)フリーのアプローチ難易度 理由:登山はしたことないから
こんなところかなぁ…。
現代のクライマーは、何系クライマーでも、ジムで登らない(登れない)人は、まぁ、とりあえずダメクライマーと決定して構わないかもしれません。
ある程度…というのは、どうもボルジム5級らしいですが…、どのような身長か?年齢か?に関わらず、最低限の登攀力でそこがないと、その人の力では、一般登山以上の山は、どの山でもこなせないので。セカンドでも厳しいというレベルが5級。
これらは、縦割り行政?みたいな感じでカテゴリーで教えるために、知識がすり抜ける危険がある、ということですので、入門書に書いたらいいですね。
例えば、ボルダラーの入門書に、野糞の仕方、を書いておく。スコップ持って行け、みたいな話になるかもですが…。一般的に言えば、森林限界以下なら、山にお返しするだけですけど…お帰りにならない場所でやるから、問題ですよね?例えば川のすぐそばとか…
もういっそめんどくさいので、クライミングと総まとめして、登攀、歩き、ロープワーク、読図、支点構築、とカテゴリー整理しなおしたら、いいのではないですかね?
少しづつ階段を上がって行けるように…あらゆる登攀スタイルを列挙しておけば、トータルで力をつけて行けるのかも?
そして、その力を評価できるようにしないと、昔の人の教え方に任せておいたら、現代の40年前の支点のまま、レスキュー技術もなしで、ネットで見よう見まねで行ってらっしゃいという話で、屍の山が増えるだけのような気がします。
現代人の在り方…情報はネットで得る、仲間もネットで、と教える内容(昔のまま)が、あまりにもマッチしていない。
こうすれば、安全に外岩デビューしてもらえるのではないか?というのを試案として出してみました。
■ギア編
1)外岩用ロープを購入。カラファテのような専門性のある店で、購入相談してロープを買う。すると、どんな登りをするか聞かれ、大体、体重などで、伸びの良さやアドバイスがもらえると思う。コーティングのあり、なしなどもある。
2)ロープに適したビレイデバイスのアドバイスも貰う。インドアのとは、同じシングルでも、ロープ径が違うことが多い。
3)ヌンチャクにもアドバイスをもらう。長ヌンだけでなく、スリングやチョンボ棒も。敗退の仕方も教わる。
4)支点構築用のギアセットを相談する。
5)ロープバッグを買う
6)ハイキング用以外のクライミングに適したバックパック(ギアけっこう重たいので)
7)アプローチシューズを買う
8)ヘルメットを買う
■周辺知識編
1)トポを購入する
2)下準備をしてもらう 登りたいルートを選ぶなど
3)交通機関の調査&手配
4)宿泊の調査
5)水場のチェック
6)トイレ場所のチェック
7)最終のコンビニ確認
8)携帯電波の有無
9)緊急連絡先の確認
■知識編
1)季節のことを考慮する 害虫など
2)天候のことを考慮する
3)人工壁と外岩のボルト間隔の違いを勉強する。
外岩ではツッコんではいけないシーンがある=頑張るだけではなく、安全について、相互に安全を高め合っていく関係性で登る必要がある。(自分だけ安全ならよし、ではない。一歩踏み込んで、相手の安全も監視しないといけない。例えば労働の偏りで片方だけが疲れるとか。)
4)落石、湿度、日照、日陰/日向、気温…
5)ボルトの品質について勉強する ハーケン、RCC,カットアンカー、グージョン、ケミカルなど… (オールアンカーも九州に来るまでは、見たことがなかった)
6)アプローチのリスクを考慮する 下りが先だとリスクが大きい、登山道では難路クラスに相当するアプローチが多い、アプローチの強さは年齢順、歩荷負担分散
■宿泊編
1)クライマーの伝統?テント泊(キャンプではない)を予習する
2)車中泊スキルを高める 適地の選択など
3)外トイレのマナーを予習しておく (ペーパー残置などしない、見えないところに埋めるなど)
■クライミング編
1)トップロープが張れる易しい岩場を探す
2)とにかく外岩慣れを優先し、チャレンジは後程 回数を目指す 年10回以上
3)慣れたら、徐々にチャレンジへ移行する
4)パートナーができたら、リードへ移行しても良いが、スタティックに取れないと外岩リードはない。インドアでもスタティックムーブを優先して登る習慣づけにする
5)リードしたら、回収しながら降りずに、リードラインを見直す癖をつける
6)よりベターなドローの設置を吟味する (自分で回収便で登ってもいい)
■ シミュレーション能力なのかな?
総合的なリスク管理感覚っていうのは、普通に旅行に行くときでも、山登りに行くときでも同じですが…、日本の人は、どうも行き当たりばったりが多いような気がします。
未来のシミュレーションが苦手なのかな?
アメリカに行ってから、アメリカの語学学校には、アメリカ人がいない!と言って、驚いていた日本人がいましたが、日本語学校に日本人います?いないですよね?なんでそんな当たり前のこと、後で気が付いてんのかな?と思いましたが… 似たような面がクライミングにあります。
これは、一流クライマーを育てた樋口先生のコメントです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
120cm,90cm,60cm,40cm,30cmそして一般的な20cmのものを使って、流れがいいようにセットしてます。
完登できない場合でも、ロワーダウンしてくるときに余分が有れば、さらに流れが良くなるようにセットを微調整して、次のトライに備えてます。
うちうちでは、短ヌン、中ヌン、長ヌンという呼び名で
「そこ、長ヌンがいいんじゃない」とか指示出し合ってますね。
少しでもローブは流れが良い方が、登る方にも負荷がかからなくて済むので。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
■ 精密度が高い!
私も、長ヌン、持っていますが…一本だけです。あとはスリングで対応、なので、120cmスリングと60スリングです。
この写真は小滝を登攀中の私ですが…やっぱり1本目は伸ばしていますね。
■ 登る場所を選びましょう
ノーテンションで登るのは、アイスでは当然というか、岩のように、”やった!オンサイトだぜ~!” とか ”レッドポイントだぜ~!”ってのはありません。
あまりにも当然で、スタイルの区別ないです。
そもそも、登る場所を見極めること、そこからスタートです。どこでも登れるので。
岩場の場合だと、ボルトにより、ココしか登れない、と登る場所が強制的に指定されています。
自由度? ひくーい。
これでは、見る目が育たないですよね。だって最初から、登る場所を選ぶ、という発想自体がないですからね。
ブランクの岩を見て、どこをどう登ろうか?と発案できないということです。
一般にアイスでは、もっともアイスの硬いところを探します。プロテクションの都合がクライマーの都合より優先です。
■ 結果、ロープの屈曲についても、無知でいられる
岩では、ボルトが指定され、登るところも固定されて、いいなり状態、またオンサイトか?レッドポイントか?くらいしか、評価の物差しがない…ので、その結果、ロープが屈曲したら登れなくなる、ということについて、かなり長い間、無知でいられます。(昔はプロテクションはリムーバブルで好きなところを登っていたので違いますが)
レッドポイントした後の登りについて、吟味しない。
逆にスタイルが、クライミングの安全知識を学習する阻害要因になっていますね。
レッドポイントできた!と思ったら、ロープドラッグがあっても、成功!っていう結論にまとめてしまえます…。
なんで、そんなに下手くそなのに、皆自信満々なんだろう?っていう疑問が少し溶けた(笑)。
アイスだったら、みんなに「うーん…」 「あちゃ~」という顔をされるロープの流れであっても、岩登りだと? 「レッドポイントおめでとう!」です。
これでは、反省が生まれないです。
なるほど、こういう訳だったのか。
■ 登りのゆとりは関係なし
ロープドラッグを考える…などは、クライミング中のゆとりの量が必要になります。計算する項目数がそれなりに多いからですね。
![]() |
| 美しいライン |
![]() |
| これのどこを登ろうか~と考えて… |
![]() |
| こうなる。 |