2024/05/05
【教育的動画】5.12がスイスイで40㎏が担げる = フリークライミングはアルパインの基礎力ですの意味
【クライミング教育動画】 現代レベルの本当のイケイケクライミング
【クライミング教育】ユースケさんの開拓動画 自分を信じること
これもトップクライマーが教育的配慮で作ってくれた動画かもしれません。
現代クライマーはアホすぎて、なんせ10年登っていても、ロープスタックさせるんですから…しかも既存ルートで。開拓ルートじゃないよ?
こういう動画を見て、どうしたらいいか?学びましょう。
【心理学】エンパス
■ 不適切な期待
私は小さいときからHSPで、消耗しすぎないように、用心して生きている。
実際、体力ない自覚がありますが、周りの人がそれを理解してくれず、過剰な期待を私に寄せる
⇒ 危険予知
⇒ 殺されそう!
⇒ 被害妄想(妄想ではなく、本人からしたら真実)
理解してくれたのは、一緒に入間のベースキャンプに行っていた御坂山岳会時代の先輩だけでした。
特に、ロッククライミングでは、私が背が低いために、生命の危険にさらされている、標準身長の男性にとって5.9のところが、まったくグレードは私にとって意味がない、ということが理解されない。
子供のころ、私がアップアップで頑張っているのに、それを理解されず、”もっともっと”と過剰な要求をされて、玄関で気絶するほどの過労に追い込まれた。
子供のころ、群衆にまみれると、すぐ疲れてしまって、一人にならないといけない体質でした。例えば、縁日や花火大会は嫌いでした。
それがエンパス体質だということに、今頃、気が付きました。
エンパスの特徴
1)思いやりが深い。困っている人の気持ちがすぐ分かる。
2)夢想家で理想が高い。
3)情熱的で、創造性があり、共感力も高い。
4)物事を広い視野から眺めることができる
5)忠実な友人。
6)直観的でスピリチュアルで、エネルギーの流れを見ることができる
7)自然界と特別なつながり
8)自然と共鳴する。
9)水を愛している。
10)動物とのつながりも強い。
マイナス面
1)刺激に敏感。
2)人の感情がうつる。
3)感受性が強いため、暴力シーンに弱い
4)神経の高ぶりが収まらない
5)孤独や寂しさを感じやすい
6)他人の嘘を敏感に感じ取り、そういう人の前で固まる。
7)燃え尽きやすい
8)光、匂い、味、触覚、温度、音に敏感
9)他人との同居に特別な条件がある
結局、自己回復のために無意識にやったのが、山のようなんである…。
2024/05/04
【リスク中心思考を身に着ける】安全は自分の中にある
■ 素朴な疑問:クライミングって危険じゃないんですか?
まぁ、当然思うよな~。やったことがない人は。
基本的に危険だと思ったら、行きません。
例えば、アイスクライミングで、
危険で壊れそうなところに行く人=バカ
と相場が決まっています。
■ ハイキングレベルで行動原則を身に着ける & 自分なりの基準を作る
これは、ハイキングのレベルの時から、雨の日は行かない、などの原則によって強化される行動原理なのです。
多少の雨で行くとしても、雨合羽を持っていくとか、雨量が一時間50ミリだったら行かない、とか、いろいろ
その人なりの基準
を作っていきます。
■ バカとトップがやっていることが素人からは同じに見える
もちろん、基準が高い人がすごい人。
ところが、これが内的基準なので、傍からは、同じに見える、という問題があるのです。
例えば、登山界で有名な頓珍漢に栗城さんがいます。栗城さんは、素人さんには、すごい登山家に見えてしまいます。
これは、例えば、多少の雨で行くとして、雨合羽持っていかない人が風邪をひいても、タダのバカでしょう?
同じことで、氷が薄くて危険だと分かっている時期の氷瀑や気温の時に登って、落ちても、タダのバカです。
栗城さんは、明らかに無謀と分かることをやっていて、死にました。
本当に、基準が高い人も世の中にはいます。例えば、世界的クライマーの山野井さんなどは、雪崩の中生還したりして、尊敬を集めていますが、間違っても、わざと雪崩に向かって行ったわけではないんですよね。そんなことしたら一発で終わりです。
■ わざとやるバカと仕方ないリスクの峻別が難しい
私が困っていたのは、わざと自分を破滅的な羽目に持ち込んで、周囲からの承認を得ようとする人が、私をクライミングパートナーにしていたことでした。
一緒に行ってくれる人がいなくて困っていそうだったんですよね…
しかし、25mと35mのピッチを50mシングルで登ろうとすることは、最初から10mもロープが足りない訳ですから、わざと雪崩に向かって死んでいる人と同じです。
いくら、私にいろいろ技術があってもフォローしきれません。そもそも、登る前から遭難、です。
私の落ち度は、まさか、そこまで知性が低いとは思っていなかったことです。そこまでは読み切れんかった。
■ 危険だけれど、行かないといけない場合 = アドレナリン
しかし、危険だけれど、行かないといけない場合も出てきます。
ユージさんのデイドリームの後半では、オーバーハングを終わって、登り終わったところ、スラブで、落ちれない場面が出てきています。
あれは正当なランナウトです。プロテクションが取れない。
動画を取っているスタッフに、「グランダー、グランダー」などと自分が危険を認知していることを声掛けしています。
この声掛けが大事で、
分かってるよ~ ここで落ちれないことを。
って意味です。ベテランクライマーは良くこうした声掛けをします。
逆に素人クライマーは、
燃える~
と言ってこうした状況を歓迎しています。これが、アドレナリンジャンキーの正体です。
なんか、これを求めるように自分から向かって行ってしまうんですよね。みんな。
でも、楽しいのは核心部分で、ランナウト部分ではないんですよ。
私なんて、自分が楽勝で登れる5.8でも、ランナウトしていたら、真っ青です。簡単なルートなのにストレス。
■ 現代レベルと40年前レベル
ユージさんの登っている課題は、5.14bです。それで最後はランナウト。しかし、ランナウトの箇所は、当然5.14ではない。もっと簡単です。
ところが、昔の人って、5.8で40mランナウトさせていたんですよ…。
たった5.8ですよ?
5.8がどのようなレベルか?というと…?
私、クライミングをスタートして、まだ3カ月のころ、オンサイト(見て一発で登れる)しています。誰でも登れて落ちないようなのが、5.8って意味だからです。最低限の運動神経と言うか。
このころから男性の基準で裁かれており、40代の初心者の女性に対する処置としては厳しいと思います。頑張らせすぎです。私は後輩に教えるときは、こんな教え方しません。落ちても責任負えません。
当時41歳。20代男子ではないですからね…。
ちなみに、5.8 40mランナウトのルートが作られたのは、40年ほど前と思われ、作った人は、当時、若い男性、だったと思います。その基準を3か月前にクライミング始めましたという40代の女性に当てはめたわけで、現実認識がおろそかすぎますね。
昔の初心者って18~20代、男子、です。
さて、昔の初心者に該当する若い男子は、現代では、一般クライマーでも5.12は登ります。高校生など、その日に登ってしまいます。しかし、それは安全が確保された人工壁の場合です。安全が確保されているから登らせてOKなわけです。
つまり、(外岩の基準)と(インドアの基準はそれほど違う)ということです。
言い換えると、(5.8ランナウト)は、簡単でも非常に危険なので、登攀力のゆとりという保険なしでは、登らせられないということです。
一方、5.12で安全なルートであれば、現代ではクライマーとしてのスタート地点に立ったという程度の意味です。
■ 人が落ちて死んだことが、自己肯定感の源泉になっている
ところが、こんな低いレベルでも、最近のジム出身クライマーは登れず、落ちます。
というのは、外の岩場での、経験値がないからです。
これは今も昔も変わらず、ただし、昔は、最初の外岩で、オンサイトを求められることなどなく、誰かにロープを張ってもらって、安全に5.8を何度も登って登れるようになってから、登ったのが習わしです。
現代ではこの習わしが無くなっている。
その上、死亡を含む重大事故が起こったことが、古いクライマーらの自己肯定感の源泉になってしまっているのです…。
俺もまだまだやれるなって言う…(汗)。
それは、若い男子が、ぽろぽろと落ちるからです。しかし、そんな不利な状況に立たされた人と自分を比べて公平な判断になると思います?ならないですよね?
たぶん、女性には、ランナウト=落ちないで登るよう指導がある、と思います。
これが、たぶん、男子にはない。
なんか男性は、命を大事にされていない?仲間意識で守られていない?むしろ、フレネミーのような扱いになっている?っていう感じです。
男子、お気の毒。
おそらく、40mランナウトを作った当時のクライマーたちが、自分が時代遅れになり、そうしたルートが真実の意味では、すごくない…ということに、気遅れや現実を受け取ることに、抵抗を感じているからではないでしょうかね?心理カウンセラーが必要なのは、この人たちのような気がします。
昔は俺だって…
そうですよね、確かに。あの頃はそれで大変でしたよね。
でも、時代は変わったんですよ。
現代では、無意味となってしまった場所で、簡単な場所だからランナウトしてもいい、と教えることは、そのクライマーは、ほんのちょっと偶然で、早晩、死んでしまって、もっと上のルートにステップアップできない、ということになります。
易しいところでできないことが、難しいところでできるはずがないでしょう。
もし、クライミングで若い人を応援したいと思ったら、簡単なところから確実にプロテクションを取る習慣づけが必要なんですよ。
ユージさんはランナウトしていますが、ハング終わりのスラブ、あれ難しいと思います?
難しくないですよね?
あそこで落ちるようなレベルだったら、最初から取りつかないわけですし、良く映像を見るとフィックスが他にも張られています。
私も、上で7mランナウトした課題を山梨時代にやりましたが、隣にフィックスが下がっていました。
いざとなれば、それをゴボウすることができる。クライミングの基本は、冗長、です。
そうしたことは、講習会以外では、言語化されては伝えられません。
日ごろのクライミングで、見て、盗むもの、なんです。
自分より上のクライマーの行動を見て覚えるのですが、最近は、ちゃんとしたクライミングに連れて行っても、肝心のクライマーが見て、学ばないのです。
師匠の青ちゃんとのインスボンに、相方を連れて行ったのはそのためですが、結局、彼は、青ちゃんを見て、何を学ぶべきか自体も、分からなかったようでした。残念。
豚の首に真珠、というか、馬の耳に念仏、みたいな感じなんですよね…
■ 現代のクライマー対策
となると、入門ルートと言うのは、そういうクライマーの実態に沿ったものである必要があります。
つまり、ボルトの場所は、
下部で頻繁、上に行くほど少なくなっていく、という風に配置する必要がある
ということです。
彼らはセカンドで連れて行っても学ばず、すでにプロテクションが打たれたルートを自分でリードしながら、ボルトの配置事態を学んでいくという体制にあるからです。
昔の教え方では、教えられることができないんですよ。
私はHSPなので分かったんだと思います。ほかの人は私ほど良く考えていません。
2024/05/03
【クライミング動画】ユージさんのクラッククライミング
【教育的動画】確実にクラックを登るトップクライマー ユージさんの映像
【English】Advises for climbers visiting Mizugaki (No1 trad crag in Japan)
Advises for climbers visiting Mizugaki (No1 trad crag in Japan)
Rope
Bring two rope. Most people bring 50m double rope.
Japanese most routes are created when regular rope length was 40m so longest pitch in a multipitch route, often 35m.
Food
There is Nana's, the only supermarket in the neighborhood and every climber goes there to shop the food, so it is kind of like, you go here to meet your friend.
https://maps.app.goo.gl/dAFekvSvG2ydAEpJ6
Climbing shop
In the next to Nana's, there is a climbing shop Rock Roof and they will know all the beta that you need to know.
Climbing Gym
The best and most renown climbing gym in the neighborhood is, Pirania, in Yamanashi. It's a small local gym but Tokio Muroi is working there who wrote "Kurohon" in bouldering, he is not a trad climber but he knows everything visiting climber needs to know.
Climbing Guide
Yusuke Sato is the most reliable, knowledgeable guide in the neighborhood but he may be out of town... for his own climbing trip.
Freeclimbing Instructor's association
If Yusuke is not available, then make an inquiry to this place, for alternative guide. the Guide may be living in Tokyo or Nagano, not Yamanashi...
https://climbing-instructor.jp/
Guideless?
Yes, you can. It is not difficult to get to a camp site "Syokujyusai park". Approach to the Toichimen iwa is easy, it is the same as hiker's trail and if you miss it, you go simply toward the summit of Mr.Mizugaki. Oozura and Kozura, I don't know but there are lot of subtle climbers trails there and I think you need to get used to it.
I have climbed there several short routes and one multipitch... there are so countless routes there...
The photo is one that I am climbing, my first onsite on 5.8 crack.
瑞牆の5.8Rental Car
If you rent the car in Narita air port, driving is so long and tough.
Locals will come to Nirasaki JR station(most close) or Kofu station(the nearest city), then rent a car.
Toyota
https://rent.toyota.co.jp/sp/shop/detail.aspx?rCode=63901&eCode=011
NicoNico
https://www.2525r.com/yamanashi/nirasaki/store-01145-002.html
Short Trip
You can go to Yatsugatake mountains for a long nice mountain climb in your rest day. Also, Tokyo is a great city to have a sightseeing.. I stayed in hotel owl last month in Uguisu dani. Nearest city is Kofu city and they have sightseeing spots like Shingen Jinjya and others.
2024/05/01
【リスク中心思考を身に着ける】マルチピッチに行く前の情報収集:何を問うか?
■ 事例
問い)マルチピッチのルートや初めて行く岩場について問い合わせるときに最初に聞くのは?
答え)下降法
歩いて降りれるのか?懸垂下降が必要なのか?で、ロープの構成もギアも違います。
問い)次に聞くのは?
答え)通常みんなは何メートルのロープで行っているの?
つまり、ロープの長さ、です。
です。
■ トポ見れば分かる?
下降については、トポにはあっても、分かりづらいことが多い。
生の声を聴いたほうがいいです。
■ 認知の歪みチェック
もし、「敗退なしで!」と言われたり、ロープの計画を相方が相談してこないがそのことについて、相談できない、と感じる場合、
相方を信頼いけないという認知の歪み=ロープの計画を聞かない
となるのかもしれません。ちょっと時間を取って、なぜ自分は相方にロープ計画について聞くということができなかったのか、胸に問うてみましょう。
クライミングパートナーを信じられない自分には価値がない、という認知の歪みを持っていると、山行計画を相談しない、という行動が結果として生まれるそう、です。
■ 正しい認知
初心者でなくても、10年くらい登っていたとしても、現代のクライマーは、適切なロープ分配計画ができない人は多い。
そうでなくても、人は過ちを犯すもの。
ロープの相談を最初にしましょう。
■ ロープの選び方
1)シングルで行くか?ダブルで行くか? ⇒ ルートがまっすぐか?屈曲しているか?
2)長さはどうするか? ⇒ 一本で行くなら各ピッチの倍の長さが必要。2本ならピッチの長さで多分足りる。
※日本のルートは大体40mロープの時代に作られているので、どんなに長いピッチもほぼ35mで切ってある。現代主流は、50mロープ2本(ダブル)がノーマル仕様。
※ツインの出番は、屈曲が少ないクラックのルートで、敗退を確実にすると、ツインが便利です。担がなくてよいので。
※ シングル2本はダメです。念のため。ロープが太くてビレイ器から出ません。
■ 結論
”50mシングルロープでマルチに行く”という選択が、どれほど愚かで、物事を分かっていない行動か?ということですね。
しかし、なんでそういうことになったんだろうなぁ。
うかつだったという気がしますが、それ以上の心理的認知の歪みが、あるのかもしれません。
私の中に、
パートナーを信じてあげたい
という気持ちがあった、ということは言えると思います。よくしてあげたいという気持ち。
さらに言えば、
信じてあげなければならない
とか
信じてあげないと私には価値がない
もあるのかもしれません。
仲間は助け合うものだ、という”善意”の認知をナルシシストに利用された、というのが正しい認知のような気がしています。
個人的には、え?!まさか、そこまで分かっていない人なの?!っていうのが驚愕だった経験と思っているのですが、深層心理的には、
分かっていない人と思える、その相手をなぜ私は選んでしまうのか?
のほうが大事な反省要素。
クライミング界を向上させたいという気持ちが、良くなかったのです。人のことにかまけていないで、自分を向上させましょう…
それが起こった理由を考えると…
「おねえちゃんばっかり…」
という弟や妹の声が聞こえてきます。お姉ちゃんが幸せになることをねたむ声です。
■ なぜダメな男性ばかりを選んでしまうのか? 可能性の探索
歪んだ認知:
「彼を世話できるのは私しかいない」
「この人を支えられるのは私だけ」
「私は愛される価値がない」
背後の経験:
親に愛されなかった、失恋、など。「好きな人に愛されたいという欲望」の抑圧がある。
うーむ。心理学的には、一般的には、こういう話らしいですが…、確かにもっと親と楽しく遊ぶ経験が必要だったとは思いますが…かといって、
私は愛される価値がないと思っているような行動をとったとは思えないんですよねぇ…
私に認知の歪みは、
愛せば、愛し返されるはずだ、
かもしれません。愛しても愛しても、よりよくなって返報性の法則で返ってくるはずなのに逆にあだになって返ってきているような感覚がありました。
■ 親切にすれば親切にし返される
というのは、返報性の法則ですが、返報性の法則が通用しない場面は以下のとおりです。
- 相手が求めていないものを差し出したとき
- 相手が気軽にプレゼントを贈れないとき
- 見返りを求めていることが見透かされているとき
うーん?
単純に考えていない人だった、と言うだけの珍事件を経験した、ということのような?
私のほうが、世間知らずで、世の中の人はみな、自分と同じくらい、深く物事を考えている、という前提のほうが間違っていた…という苦い失敗のような気がします。
HSPあるある、なのかもしれません。
【リスク中心思考を身に着ける】チャレンジする前に考えてから取り組む
■ HSP向け動画
考えていない事例:
1)ジムで5.11が登れるから、北岳バットレス四尾根に行ける。
⇒ いけません。ジムのグレードとアルパインルートで必要になるリスク回避能力に何の関連性もない。
2)50mロープで、25mと35mのピッチをコネクトして登り、反省では「やっぱりロープは60mだね!」
⇒ 違います。足して60mのところは60mシングルでは登れません。どうやってアンカー作るつもり?ロープは2本、が正しい反省です。
3)3級しか登れないのに、マット使わず、2段をノーマットで登りたい。
⇒ 2段登れる前にケガするだけでしょう。
4)懸垂下降でロープが地面に届いていない。
⇒ 間違いに気が付いたときには一貫の終わりで、さよーならーですね。
5)5.10bとされているインディアンフェースを、5.11がほかで登れるまで登らないルート
⇒なら、インディアンフェースは、5.10bでないって意味ですよね。
6)下部核心のルートを初心者に進める
⇒ 初心者は落ちるから初心者なんです
7)屈曲したルートを初心者に進める‥‥
以下、エンドレスになりそうなので、割愛。
■ リスクが開示されていない
昨日アルパインのルートステップアップ法を記述して、気分が良くなり、フリーのルートステップアップ法を記述していて気分が悪くなった(笑)。
リスクが開示されていない、というのが、おそらくその理由だと思う。
リスクが開示されていなければ、リスクに備えようがない。
リスクが開示されているとは?
エクセルで、どの終了点が、ボロいボルトなのか?情報が開示されているってことですよ?
どれが何月何年にリボルトされたか分かるようになっていること。
開示されていないリスクには備えようがない。ボルトの強度なんて、手で引っ張ったくらいで分かるはずないですよね?
その場合、激落ち無し、テンション程度で登る。プリクリップ必須。
これは、あなたがビビりだからではなく、ボルトがオンボロだから、ですよ。
まぁ、開示したら、日本中ほとんどの岩場ってことになると思いますが…。
謎なのは、JFAも、各岩場のリボルト情報を一覧性がなく、今までその岩場に縁がなかった人には分かりにくい状態にわざとしているのではないかということです。
何か、隠し事、あるんじゃないかな?
【クライミングで起こったこと消化中】ごまめなのはどっち?
昨日はテニスのBBQ大会で楽しかった。
テニスをしながら思ったんだが、まぁ、ボールがコートに入ったかどうか?とか、どーでもいいことなんであるが、その”どーでもいいこと”に一喜一憂して、楽しむ、というのが、私の中の、人格パーツとしての、”子供の無邪気メンタル”を育成するのに大事なことだ、と思った。
このテニスみたいな、勝っても負けても、どーでもいい、基本的には、個人の価値や人生とは無関係な世界で、勝ち負けにこだわる人もすごく多い…というのが、今回の気づきである。
俺の価値がなくなる…みたいなものがかかっているから、なのらしい…と昨日は、周囲の人を観察して思った。
先生たちは選手クラスから来ているから、一般市民テニスプレーヤーから見たら、比較にならないくらい、すごく上手なんである。なのに、挫折感&ヤレヤレ感、なんである。
私は元・中学軟式テニス部でキャプテンなので、まだテニス再開して5回目くらいなのに、もう、どっちかというと中間管理職で、誰をお手本にしようか?というと、昨日は、周囲の一般の人にはいなかった…。先生たちが男性で、男性プレイヤーは、あんまりお手本にはならないからなんだが…。テニス界でも女性指導者はすごく少ない。
これは長く住んだバレエ界でも同じで、先生たちは、世界のプリマを目指した後、その夢が挫折して、教え、に回っているので、プロとしての挫折感&指導者としてのヤレヤレ感がすごい。
ところが、クライミング界だけで、何かおかしなことが起こるんだな、これが。
■ 俺だって時が時なら〇〇…な市民クライマー
■ 5.12でやっとこさな人は、普通の人ですよ?
競技人口が少ないから、今なら、上の方に食い込める…だから夢がある、と言ったスポーツクライミングの指導者がいたが、なんと浅はかな思考だろう…と思った。それ、名前を付けるとすれば、偽成功、みたいなことですよね?
そんなこと言ったら、43歳スタートの市民クライマーの私ですら、国内5位になったことがある、アイスクライミング…モンチュラカップに初めて出たときに、5位だっただけであるが、試合の方式に慣れておらず、実力を表現できない内容の5位だったので、残念感が漂う内容だったんだが…それで、いや、あたしってすごい!と思うか? 思わないよなぁ…
結局、自分が、その活動から、何を楽しんで、得るか?という点にフォーカスがなく、そこで、どう自分を周囲に認めさせるか?という問題になってしまっていること。
昨日は、球を追って、コートを転がりまわること5時間。あー、楽しかった。
■ 中間管理職な宿命なのかね…
しかし、球技でも、たった5回にして、すでに中間管理職…(汗)。
同じことでアルパインクライミングのほうも、教える側としては楽だったんだろうなー。
■ 時代錯誤感ありありでした…
40年前ならエイドで初登しても名誉だと思うが、2020年にそれをやるとただの勉強不足を自ら暴露中の、頓珍漢だと思うぞ?
そうした名誉欲に不必要に駆られているとしか思えない態度がなぜ起きるのか?
高齢市民テニスプレーヤーの負けず嫌いを観察して理解した…と思った昨日でした。
2024/04/30
【リスク中心思考を身に着ける】フリークライミングの入門ルート
さて、思考を進めます。
■リスク中心思考を身に着ける
フリークライミングでも、クライマーとなるのに大事なことは、
リスク中心思考を身に着ける
ことです。これは、VUCA時代の生き方と同じです。
■現代クライマーとは?前提が違ってきている
現代で、クライマーと言えば、ボルダリングジムでスタートした、フリークライミングのクライマーのことです。
この時点で、冬山というリスク要素は、ほぼ外れます。寒いところで一般的なフリークライミングはできないためです。
■ 前提が違うと何が違うか?を考える
フリークライミングとアルパインクライミングの差が最も顕著なのは、
支点の強度
です。もちろん、フリークライミングにも、トラッドなど支点が自作しなくてはならないクライミングもあり、私はそちらよりですが、一般のクライマーは、
ボルダリング⇒ ボルトルートのロープクライミング
と進み、ボルダリングで止まってしまう人が9割です。そのうち1割がリードに進み、さらにそのうちの1割が外岩に進みます。
したがって、そのような人を前提にした場合、フリークライミングの入門ルート、とは?
もちろん、支点が強固なルートです。
この点が九州では、転換が非常に遅れています。
■ リスク中心思考の原則
1)どのような性格のルートか?知る
2)リスクを想像する
3)思考停止を避ける
4)実際にリスクをマスクする具体的な行動をとる
です。
■ フリークライミングの入門にふさわしいルートとは?
現代のクライマーは、沢登りや雪山など支点構築やロープワークを経由して来ません。
ので、
1)ボルトが強固なルート
が初心者が登るのにふさわしいルートです。なにしろ、初心者というのは、落ちるもの、なのです。落ちることが死なずに可能なところに行かないといけません。
つまり、登攀は簡単で、外岩環境だけが本格的、ということです。
入門者には、高度な登攀は求められず、どのような登攀ルートに挑むにしても、共通項となる、前提となっている、リスクがマスクできるか?どうか?が問われます。
フリークライミングの場合、それは、プロテクションです。
フリーの入門ルートでは、プロテクション構築能力がほとんど問われない、すでに作られたアンカーにノットを結ぶだけで良い、というのが入門ルートです。それが確実なことが、第一歩だからです。
したがって、”40年前の入門ルートでボルト打ち替えが進んでいないプロテクションプアのルート”は、上級者向けであり、どんなに登攀が易しくても、初心者には危険、です。上級者のセカンドとして行きましょう。
現に比叡では報道されないだけで、死亡事故がバンバン起きています。
昔は、スラブは登山の延長線で登れるため、入門ルートとされていましたが、スラブを練習できるクライミングジムはないです。
したがって、昔から伝統のスラブルートを入門ルートとするよりも、ラオスにあるような石灰岩クライミングの5.8や5.9が続くマルチピッチを入門ルートとするのが良いように思います。
石灰岩のクライミングは、登り方がプラスチックと似ているためです。スラブはムーブ全然違います。
ここらは偉い人同士で話し合って決めてほしいものです。文登研あたりが決めればいいのでは?
ここでは、私が入門ルートとして登った、小川山の春の戻り雪4P、を事例として使います。
事例: 春の戻り雪
1P目・・・5.7 30m
2P目・・・5.7 30m
3P目・・・5.6 25m
4P目・・・5.7 15m
そもそもマルチピッチですので、マルチピッチ特有のトラブル…
例:ロープがアップされない場合などには、当然セカンドのクライマーも備えてから行きます。具体的にはロープがアップされなくても、自己登攀で終了点にたどり着ける必要があります。
■ 2)リスクを想像する
さて、春の戻り雪はボルトは確実で、行くことになったとしましょう。40代初心者の私にも勧められたルートですので、他の方には当然、薦められると思います。
最も長いルートで、5.7 30m。そこから、仮に敗退するとなると?
50mのロープの半分は25mなので足りません。60mのロープが必要ですね。小学生レベルの算数です。
この程度しか、このルートを経験していない人には分かりません。そこでリスク軽減のため、先輩に話を聞きましょう。
問うべき問いは
1)ヌンチャクは何本いりそうですか?
2)長ぬんは要りそうですか?
3)終了点からの懸垂に捨て縄は要りますか?
4)ほかにあるリスクは何ですか?
です。
私は、あそこはランナウトだけ、という回答をもらいました。
ランナウトがリスクってどういう意味?
ランナウトというのは、ロープが保険として機能しないので、落ちれない、という意味です。
したがって、5.8のここを登るには、2グレード以上のムーブ能力のゆとりが必要です。
そのため、5.10aのスラブ程度は、ショートのルートで登れるようになってから行きます。
他に当然、外岩ですので、季節の問題があります。梅雨時はスラブはつるつる滑りますので、チャレンジには向きません。乾いた季節がおすすめです。
他にルートまでたどり着けない、というアプローチの問題もあります。
さらには、ロープワークが稚拙で時間がかかってしまうというリスク。
混雑するリスクもあります。
フリークライミングの場合、対人リスクがあります。これを何とかできないといけません。
さらには、相方がビレイが下手、とか、相方が分かっていない奴である、というリスクもクライマーが何とかしないといけないリスクと、現代フリークライミングではされています。
人工壁で十分ビレイを確認してから、行きましょう。人工壁でOKの人でも、外岩ではNGのことが多いです。
特にスラブ。古いクライマーに教わった人は、流して止めるなどと平気で言います。現代のロープは伸びが良いので、ほとんどの場合、流す必要はありません。流して止めたのは、麻のロープの時代の知恵です。
例外も、もちろん、あります。下のビレイヤーが重たく、パッツンビレイでオーバーハング下に落とされ、振られて岩に激突する場合です。これはスラブに当てはまりません。
■ 3)思考停止を避ける
私は白亜スラブの登攀では、相方に同情していたので、「敗退なしで!」を受け入れた結果、頼りないボルト1点に仲良くぶら下がる羽目になりました。
これは、この人が、まさか25m+35mが60mであることを計算できないとは思いもよらなかったためです。
敗退シナリオを想定していかないということ自体が、傲慢です。
しかし、敗退できないということに追い込まれるのは良く起こります。その時どうしますか?
懸垂下降したくても、ロープが足りない場合の、ピンチ策を考えてから行きましょう。
そもそもそうならないクライミングをするのが大事なのは言うまでもありませんが。
敗退できない場合、最悪ヘリレスキューです。
さて、そのルートは、懸垂の失敗や、ボルトの欠落などで、自分が死んで元が取れるルートですか?
リスクとリワードの比率を考えましょう。
私にとって白亜スラブは、お付き合いルートだったので、自分の命がそこまで粗末に扱われたことについて深いショックを覚えました。
いくら傲慢な人でも、相手の命がかかわることで、傲慢さを発揮するとは思わなかったのです。この時発揮されたのは傲慢さではなく、計算能力の無さ、かもしれませんが。
計算能力の無さが原因だとしても、現代日本で小学生レベルの算数が計算できない人がいることを前提としていなかったのでした。
こういうこともあるので、事前の相談にはしっかり時間を掛けましょう。
もし相手がそうしない人だったら登攀自体を遠慮しましょう。
■4)実際にリスクをマスクする具体的な行動をとる
1)”その岩場で出てくる”ムーブのスキルを磨いてから行く
2)ロープワークを磨いてから行く
3)懸垂下降に熟達してから行く
4)十分事前にルートのリスクについて相談してから行く
5)自己登攀は双方がマスターしている
6)レスキューを双方がマスターしている
です。
これらの3つができると、あとは、お天気が良く、岩が渇いており、平日の空いている日に、早い時間に取り付けば、ほとんどのリスクはマスクできたことになります。