2024/05/05

【教育的動画】5.12がスイスイで40㎏が担げる = フリークライミングはアルパインの基礎力ですの意味

【4K動画】SVP、平山ユージ


今日は教育的動画が多い日です。

ユージさんはフリークライマーですが、5.12がスイスイ登れるというのはどういうことか、分かりやすく登ってくれているので、掲載。5.14bのデイドリと比較すると分かりやすいです。

現代で、トップ”アルパイン”クライマーに求められるレベルは、

1)歩けることは前提で

2)40kg担げて (これは男子なら誰でも楽勝でクリアできる条件です)

3)5.12が、まるで5.9のようにすいすい登れる、

ことです。

この動画のユージさんが、デモンストレーションしています。まー、簡単そう…。

しかし、一般クライマーは、こんなレベルですからね。

おんなじ5.12bが登れますって言っても、内容が全然違う。

■ ギリギリボーイズにはどうやったら入れるんですか?

ギリギリボーイズには、どうやったら入れるんですか?という問い合わせが、良く来るそうなんですが、5.12がギリギリの人は、ギリギリボーイズには入れないんですよ…

そういう意味のギリギリではなく、
 
 カム使い果たしちゃった、とか

 ロープ切れそう

 何日も雪洞泊


って意味のギリギリ…なんで、何日も、雪洞で吹雪が収まるのを我慢できないと、黒部横断とか行けないですよ…。

寒くもなく、暑くもなく、歩きもない、ゲレンデのフリークライミングで、5.8 40mでランナウトしていることは、全くギリギリではなく、

 どうせ落ちないし、めんどくさいから、カム飛ばしましたと同じ怠惰

ですからね…。念のため。

正直言って、5.8 40mランナウトは、バカっぽくて、カッコ悪いに分類されますよ。

大丈夫?分かってる?

標語は 取れるところで取らないプロテクションはバカっぽい、です。

今日は、教育的動画が多い日でした☆ 良い日。

■ オマケ リングボルトは使いませんよ???


リングボルトは使わないんですよ。画面中央に見えていますよね? 

リングボルトを使わない、って、岩講習の初日に言われることですけど…。

一般の山岳会って教えないんですかね??? 


【クライミング教育動画】 現代レベルの本当のイケイケクライミング

The Story Of Marc Andre - The Alpinist That Pushed The Boundaries Of Cli...

マークアンドレのイケイケクライミング…

フリーソロです。これが現代のレベルにおける本当のイケイケクライミングですよ?

誰ですか? 私がオンサイト出来る程度のところで、イケイケを気取っていた方は…。

余談ですが、イケイケクライミングの、英語は、BadAssですよ。バッドアス。

良くない言葉ですので、女子は使わないように…


【クライミング教育】ユースケさんの開拓動画 自分を信じること

■クライマーという生き物|2人の『佐藤』の無人島開拓クライミングに密着

結局、終了点は、ナッツでも捨ててきたんですかね? 立木でもあったのかなぁ。

とりあえず、めちゃ楽しそうでした☆

■ リスク: ロープスタック、浮石、風

しっかし、ロープスタック&浮石 ねぇ…。


念のため言いますが、マルチじゃなくて、ショートでも、カムの配置が悪くて、スタックさせていたので、ちゃんと注意しましたが、男子は、私の注意を聞かない

浮石ですが、アルパインやってる人は、岩は叩きながら登るもの、が普通のことですよ。

佐久の岩場で浮石掴んで、落ちた先輩をビレイでキャッチしたことがありますが、その先輩を気の毒がるクライマーは誰もいませんでした。彼、その日は二度、浮石掴んで落ちていました…。

既存ルートにあまりに慣れると、そういうのが弱くなりますよね。

そして、既存ルートボケに加え、スポーツクライミングボケも追加されると、ボルトを信頼しすぎ、40年前のボロでも信頼して、信頼しない人を、弱虫呼ばわりすることになりますが…全く本末転倒。

彼らは、私の師匠をめちゃバカにするだろう…が、バカなのは、どっちなのか?明白に40年前のボルトでバンバン落ちているあなた方なんですよ。

安全とは、自分を信じること、なんですよ。

ボルトじゃなく…

風については、一般登山でも経験できるリスクです。

寒いだけでなく、風で声が聞こえないので、町るピッチに不慣れな人はこれが原因で死ぬ人もいます。入門者は見えるルートにしておきましょう。

こうしたリスク…風以外の要素や終了点をどうするか問題が、ほとんど回避されているのが、既存ルート。

すでに記録が出ており、ボルトを追えば、屈曲するかどうかも、あらかじめ分かり、浮石もあらかた落とされて、快適化された後です。

そんなんですら、ちゃんとは登れませんからね、ロープをちゃんと勉強する気がない人は。

■ カム温存について

そういえば、未知のルートではカム温存が、ランナウトの理由になりますね。

次何があるか分からないから、大事に取っておくんですけど…

ユースケさんくらい高い登攀力があると、落ちる気がしないので、念のため取っておいたカムが、丸々残っちゃっていますね(笑)。

私は2セット大体持って上がります。これは最初から習慣。

まぁ、既存ルートなら、5.9以上でランナウトには気を遣えばいいんじゃないかと思います。それ以下で落ちるような人は来ないし。

上級者ならもう、それこそ自己責任なので、勝手にランナウトすればよいのです。

バカな人は、自分を上級者だと印象付けるために、わざとランナウトするんですが、そうしている間に、墜落して死にます…。

さらに決してやってはいけないのは、したくないランナウトをほかの人に押し付ける行為です。

私はランナウトを美化しているクライマーじゃないのに、押し付けられて嫌でした…。

しかも、比叡を登った時は、アイス装備で行ったので、アイスギア背負って、カム無しなので、結局ランナウトして登らざるを得ず… しかも、初めてビレイされる、つまりビレイ事態が信用できるか分からない、おじいさんビレイヤー。

最初に嫌だと言ったのに、無理強いされたリードでした。まじ落ちんでよかったわー。

安全マージンが厚すぎると散々文句言われましたが、全く厚くない。薄すぎるくらいです。

青ちゃんは、私にそんなクライミングを教えた覚えはない、というでしょう…

小娘にリードしてもらわなくてはいけないほど、落ちぶれている九州のアルパインクライマー。 

そういう男性のことを世間は、何というか?卑怯者、って言うんじゃないかと思うんですけど違うんですかね?

もっと頑張ってくださいねー。


これもトップクライマーが教育的配慮で作ってくれた動画かもしれません。
現代クライマーはアホすぎて、なんせ10年登っていても、ロープスタックさせるんですから…しかも既存ルートで。開拓ルートじゃないよ?

こういう動画を見て、どうしたらいいか?学びましょう。

女性を誘うのはそれから。


【心理学】エンパス

■ 不適切な期待

私は小さいときからHSPで、消耗しすぎないように、用心して生きている。

実際、体力ない自覚がありますが、周りの人がそれを理解してくれず、過剰な期待を私に寄せる

 ⇒ 危険予知 

 ⇒ 殺されそう! 

 ⇒ 被害妄想(妄想ではなく、本人からしたら真実)

理解してくれたのは、一緒に入間のベースキャンプに行っていた御坂山岳会時代の先輩だけでした。

特に、ロッククライミングでは、私が背が低いために、生命の危険にさらされている、標準身長の男性にとって5.9のところが、まったくグレードは私にとって意味がない、ということが理解されない。

子供のころ、私がアップアップで頑張っているのに、それを理解されず、”もっともっと”と過剰な要求をされて、玄関で気絶するほどの過労に追い込まれた。

子供のころ、群衆にまみれると、すぐ疲れてしまって、一人にならないといけない体質でした。例えば、縁日や花火大会は嫌いでした。

それがエンパス体質だということに、今頃、気が付きました。

エンパスの特徴

1)思いやりが深い。困っている人の気持ちがすぐ分かる。

2)夢想家で理想が高い。

3)情熱的で、創造性があり、共感力も高い。

4)物事を広い視野から眺めることができる

5)忠実な友人。

6)直観的でスピリチュアルで、エネルギーの流れを見ることができる

7)自然界と特別なつながり

8)自然と共鳴する。

9)水を愛している。

10)動物とのつながりも強い。

マイナス面

1)刺激に敏感。

2)人の感情がうつる。

3)感受性が強いため、暴力シーンに弱い

4)神経の高ぶりが収まらない

5)孤独や寂しさを感じやすい

6)他人の嘘を敏感に感じ取り、そういう人の前で固まる。

7)燃え尽きやすい

8)光、匂い、味、触覚、温度、音に敏感

9)他人との同居に特別な条件がある

結局、自己回復のために無意識にやったのが、山のようなんである…。

■ なぜアイスはOKで、雪山はOKだったのか?

岩との差は、アイスは身長が問題にならない点だ。アックスを好きなところに刺せる。

したがって、リーチがないことは、制限要因にならない。

また、ビレイヤーへの要求度が高くない。岩で登れるためには、クライマーである私の心理に寄り添うことができる、信頼できるビレイヤーが必要なのである。例えば、ラオスで、どっかぶりをリードしたときの相手は、初対面の人だったが、信頼できるビレイをしてくれた。というか、各駅停車で行ったので、信頼を積み上げて登った。

雪も同じで、雪をやるときは、瞬発力筋力はほとんど問題にならず、必要なのは自分の限界を超えないようにする力、持久力のほうなんである。

皆さん、山で死んでいるのは、

 根拠ない自信

に基づく行動をしているから。雨合羽持ってるから、雨でもOKと視界50mの日に出かけてしまうわけで、いくら雨合羽持っていても、見えないのは、防げないですよね?

ビーコンにも同じことが言える。ビーコンなんて死体発見器にしかならない。死体になることを防ぐ機能はない。

っていうので、ビビって行動するのが生命保存の原則。なんで分からないのかなぁ…。

岩でも、結局、同じだった。男性たちはみな、根拠ない自信で動いているようでした。

一方、私が持っている自信は、これまでの人生経験の積み重ねと成功体験によるものですよ? 

ラオスも二度目は一人で行っていますからね?台湾なんて最初から一人で行っていますよ。

みなさん、一人で行ってきてから、文句言ってね。

  岩場でのんびりランチ食べるのが好き  クライミングはついで、って感じです

 写真は、ユージさんのデイドリ動画より、引用。




2024/05/04

【リスク中心思考を身に着ける】安全は自分の中にある

 ■ 素朴な疑問:クライミングって危険じゃないんですか?

まぁ、当然思うよな~。やったことがない人は。

基本的に危険だと思ったら、行きません。

例えば、アイスクライミングで、

 危険で壊れそうなところに行く人=バカ

と相場が決まっています。

■ ハイキングレベルで行動原則を身に着ける & 自分なりの基準を作る

これは、ハイキングのレベルの時から、雨の日は行かない、などの原則によって強化される行動原理なのです。

多少の雨で行くとしても、雨合羽を持っていくとか、雨量が一時間50ミリだったら行かない、とか、いろいろ

 その人なりの基準

を作っていきます。

■ バカとトップがやっていることが素人からは同じに見える

もちろん、基準が高い人がすごい人。

ところが、これが内的基準なので、傍からは、同じに見える、という問題があるのです。

例えば、登山界で有名な頓珍漢に栗城さんがいます。栗城さんは、素人さんには、すごい登山家に見えてしまいます。

これは、例えば、多少の雨で行くとして、雨合羽持っていかない人が風邪をひいても、タダのバカでしょう?

同じことで、氷が薄くて危険だと分かっている時期の氷瀑や気温の時に登って、落ちても、タダのバカです。

栗城さんは、明らかに無謀と分かることをやっていて、死にました。

本当に、基準が高い人も世の中にはいます。例えば、世界的クライマーの山野井さんなどは、雪崩の中生還したりして、尊敬を集めていますが、間違っても、わざと雪崩に向かって行ったわけではないんですよね。そんなことしたら一発で終わりです。

■ わざとやるバカと仕方ないリスクの峻別が難しい

私が困っていたのは、わざと自分を破滅的な羽目に持ち込んで、周囲からの承認を得ようとする人が、私をクライミングパートナーにしていたことでした。

一緒に行ってくれる人がいなくて困っていそうだったんですよね… 

しかし、25mと35mのピッチを50mシングルで登ろうとすることは、最初から10mもロープが足りない訳ですから、わざと雪崩に向かって死んでいる人と同じです。

いくら、私にいろいろ技術があってもフォローしきれません。そもそも、登る前から遭難、です。

私の落ち度は、まさか、そこまで知性が低いとは思っていなかったことです。そこまでは読み切れんかった。

■ 危険だけれど、行かないといけない場合 = アドレナリン

しかし、危険だけれど、行かないといけない場合も出てきます。

ユージさんのデイドリームの後半では、オーバーハングを終わって、登り終わったところ、スラブで、落ちれない場面が出てきています。

あれは正当なランナウトです。プロテクションが取れない。

動画を取っているスタッフに、「グランダー、グランダー」などと自分が危険を認知していることを声掛けしています。

この声掛けが大事で、

 分かってるよ~ ここで落ちれないことを。

って意味です。ベテランクライマーは良くこうした声掛けをします。

逆に素人クライマーは、

 燃える~ 

と言ってこうした状況を歓迎しています。これが、アドレナリンジャンキーの正体です。

なんか、これを求めるように自分から向かって行ってしまうんですよね。みんな。

でも、楽しいのは核心部分で、ランナウト部分ではないんですよ。

私なんて、自分が楽勝で登れる5.8でも、ランナウトしていたら、真っ青です。簡単なルートなのにストレス。

■ 現代レベルと40年前レベル

ユージさんの登っている課題は、5.14bです。それで最後はランナウト。しかし、ランナウトの箇所は、当然5.14ではない。もっと簡単です。

ところが、昔の人って、5.8で40mランナウトさせていたんですよ…。

たった5.8ですよ?

5.8がどのようなレベルか?というと…?

私、クライミングをスタートして、まだ3カ月のころ、オンサイト(見て一発で登れる)しています。誰でも登れて落ちないようなのが、5.8って意味だからです。最低限の運動神経と言うか。

このころから男性の基準で裁かれており、40代の初心者の女性に対する処置としては厳しいと思います。頑張らせすぎです。私は後輩に教えるときは、こんな教え方しません。落ちても責任負えません。

当時41歳。20代男子ではないですからね…。

ちなみに、5.8 40mランナウトのルートが作られたのは、40年ほど前と思われ、作った人は、当時、若い男性、だったと思います。その基準を3か月前にクライミング始めましたという40代の女性に当てはめたわけで、現実認識がおろそかすぎますね。

昔の初心者って18~20代、男子、です。

さて、昔の初心者に該当する若い男子は、現代では、一般クライマーでも5.12は登ります。高校生など、その日に登ってしまいます。しかし、それは安全が確保された人工壁の場合です。安全が確保されているから登らせてOKなわけです。

つまり、(外岩の基準)と(インドアの基準はそれほど違う)ということです。

言い換えると、(5.8ランナウト)は、簡単でも非常に危険なので、登攀力のゆとりという保険なしでは、登らせられないということです。

一方、5.12で安全なルートであれば、現代ではクライマーとしてのスタート地点に立ったという程度の意味です。

■ 人が落ちて死んだことが、自己肯定感の源泉になっている

ところが、こんな低いレベルでも、最近のジム出身クライマーは登れず、落ちます。

というのは、外の岩場での、経験値がないからです

これは今も昔も変わらず、ただし、昔は、最初の外岩で、オンサイトを求められることなどなく、誰かにロープを張ってもらって、安全に5.8を何度も登って登れるようになってから、登ったのが習わしです。

現代ではこの習わしが無くなっている。

その上、死亡を含む重大事故が起こったことが、古いクライマーらの自己肯定感の源泉になってしまっているのです…。

俺もまだまだやれるなって言う…(汗)。

それは、若い男子が、ぽろぽろと落ちるからです。しかし、そんな不利な状況に立たされた人と自分を比べて公平な判断になると思います?ならないですよね?

たぶん、女性には、ランナウト=落ちないで登るよう指導がある、と思います。

これが、たぶん、男子にはない。

なんか男性は、命を大事にされていない?仲間意識で守られていない?むしろ、フレネミーのような扱いになっている?っていう感じです。

男子、お気の毒。

おそらく、40mランナウトを作った当時のクライマーたちが、自分が時代遅れになり、そうしたルートが真実の意味では、すごくない…ということに、気遅れや現実を受け取ることに、抵抗を感じているからではないでしょうかね?心理カウンセラーが必要なのは、この人たちのような気がします。

昔は俺だって…

そうですよね、確かに。あの頃はそれで大変でしたよね。

でも、時代は変わったんですよ。

現代では、無意味となってしまった場所で、簡単な場所だからランナウトしてもいい、と教えることは、そのクライマーは、ほんのちょっと偶然で、早晩、死んでしまって、もっと上のルートにステップアップできない、ということになります。

易しいところでできないことが、難しいところでできるはずがないでしょう。

もし、クライミングで若い人を応援したいと思ったら、簡単なところから確実にプロテクションを取る習慣づけが必要なんですよ。

ユージさんはランナウトしていますが、ハング終わりのスラブ、あれ難しいと思います?

難しくないですよね?

あそこで落ちるようなレベルだったら、最初から取りつかないわけですし、良く映像を見るとフィックスが他にも張られています。

私も、上で7mランナウトした課題を山梨時代にやりましたが、隣にフィックスが下がっていました。

いざとなれば、それをゴボウすることができる。クライミングの基本は、冗長、です。

そうしたことは、講習会以外では、言語化されては伝えられません。

日ごろのクライミングで、見て、盗むもの、なんです。

自分より上のクライマーの行動を見て覚えるのですが、最近は、ちゃんとしたクライミングに連れて行っても、肝心のクライマーが見て、学ばないのです。

師匠の青ちゃんとのインスボンに、相方を連れて行ったのはそのためですが、結局、彼は、青ちゃんを見て、何を学ぶべきか自体も、分からなかったようでした。残念。

豚の首に真珠、というか、馬の耳に念仏、みたいな感じなんですよね…

■ 現代のクライマー対策

となると、入門ルートと言うのは、そういうクライマーの実態に沿ったものである必要があります。

つまり、ボルトの場所は、

 下部で頻繁、上に行くほど少なくなっていく、という風に配置する必要がある

ということです。

彼らはセカンドで連れて行っても学ばず、すでにプロテクションが打たれたルートを自分でリードしながら、ボルトの配置事態を学んでいくという体制にあるからです。

昔の教え方では、教えられることができないんですよ。

私はHSPなので分かったんだと思います。ほかの人は私ほど良く考えていません。

2024/05/03

【クライミング動画】ユージさんのクラッククライミング


なんかお知らせ機能が働いて、さっき見ていたところなのに、また来た!

これを見ながら、グレードは違っても、私が見てきたクラッククライミングと一緒だな~と思いました。

フリークライミングの領域になったら、グレードは違っても、全クライマーやっていることは、みんな同じです。

プリクリしたら弱虫!とか、なんか私にはカンケー無いルールを課されて嫌だったわー。

しかも、九州では、カラビナ直掛けがローカルルールとか… は?!って感じでした。

誤解だらけの九州クライミング…世直しは自分でやってね!あたしゃ、知らんがな…。

ちなみにグレードですが、小さいクライマーにとっては意味がないですよ?どっちにしても届かないんだから。5.9って書いてあるのが、一般の背の高いクライマーにとって5.9ではなく、10cだったりするのとは、全く別問題です。

【教育的動画】確実にクラックを登るトップクライマー ユージさんの映像 

■ ユージさんのDAYDREAM (デイドリーム)

■ 危険だと思ったら、下部は固め取りして、クライムダウンし、再度、登ります。

  1:12くらいのところです。

カムをテストするパンパンって音が懐かしいです。テスティング。

カムが外れるクライマーって、この音のチェック、やっていないですよね??

たぶん、一般クライマーって、安全に登る、ということは、どういうことか?っていうサンプル、お手本を見ていないんですよね…

しかも、一流クライマーがやっているクライミングスクールにも、行きたがらない…。

このように見るだけでも、学ぶことがたくさんあるのに…。

たぶん、何かがバレることを嫌がっていて、それで行かないのだ…と思うのですが…。

相方も機会が与えられても、行かなかった…。

このデイドリームの動画は、今、気が付きましたが、もしかしたら、ユージさんが親心で、世の中の無謀な…無知であるために、結果的に無謀に陥ってしまっている一般市民クライマーのために、教育的配慮で撮ってくれたのかもしれません。

ユージさんほど、名声が確立されたクライマーなら、途中でクライムダウンして、登っても、別に、カッコ悪いと勘違いされるとか、名誉が傷がつくことがない…

私も野北の岩場で登った時は、こんな感じに下部を固め取り、その後、上をやりました。途中で屈曲するので、いったん降りて、一つカムを外す、とか…もしました。

リードの岩場では、一番下が、最初のクライミングの出だしが一番危険なんですよ。

以前、城ケ崎で、知り合いのクライマーに下部核心のルートを勧められた時は、守られていない!と感じて、怖くなりました…。守られていないというより、わざと陥れようと画策されているような??

下部核心を勧めるのは、ほんと、なんでなんでしょう?分かっていないから、としか私には考えられませんが…。


事例に上げているアイスクライミングのリードを見たときは、私自身も初心者なので、変なリード、と思っただけで、深く追求しなかったのですが…。

それだけ経験があっても、こんな登りしかできないんだ…、自分ならそうは登らない、という感じでした。

カムの位置ですが、人によって適切だと思う位置が違います。

クライマー別カム設置の考察

うまくハマるところ、バチ効きになるところは共通なので、選んで登れないといけない。その辺が岩との対話で楽しいところです。

このユージさんの動画がみんなのお手本となることを期待☆

【English】Advises for climbers visiting Mizugaki (No1 trad crag in Japan)

Advises for climbers visiting Mizugaki (No1 trad crag in Japan)

Rope 

Bring two rope.  Most people bring 50m double rope. 

Japanese most routes are created when regular rope length was 40m so longest pitch in a multipitch route, often 35m.  

Food 

There is Nana's, the only supermarket in the neighborhood and every climber goes there to shop the food, so it is kind of like, you go here to meet your friend. 

https://nana-s.co.jp/

https://maps.app.goo.gl/dAFekvSvG2ydAEpJ6

Climbing shop 

In the next to Nana's, there is a climbing shop Rock Roof and they will know all the beta that you need to know. 

https://roofrock.jp/

Climbing Gym 

The best and most renown climbing gym in the neighborhood is, Pirania, in Yamanashi. It's a small local gym but Tokio Muroi is working there who wrote "Kurohon" in bouldering, he is not a trad climber but he knows everything visiting climber needs to know. 

https://www.pirania.jp/

Climbing Guide 

Yusuke Sato is the most reliable, knowledgeable guide in the neighborhood but he may be out of town... for his own climbing trip.   

https://www.sato-alp.com/

Freeclimbing Instructor's association 

If Yusuke is not available, then make an inquiry to this place, for alternative guide. the Guide may be living in Tokyo or Nagano, not Yamanashi...  

https://climbing-instructor.jp/

Guideless?

Yes, you can. It is not difficult to get to a camp site "Syokujyusai park". Approach to the Toichimen iwa is easy, it is the same as hiker's trail and if you miss it, you go simply toward the summit of Mr.Mizugaki.  Oozura and Kozura, I don't know but there are lot of subtle climbers trails there and I think you need to get used to it. 

I have climbed there several short routes and one multipitch... there are so countless routes there... 

The photo is one that I am climbing, my first onsite on 5.8 crack.

                瑞牆の5.8

Rental Car

If you rent the car in Narita air port, driving is so long and tough. 

Locals will come to Nirasaki JR station(most close) or Kofu station(the nearest city), then rent a car. 

Toyota

https://rent.toyota.co.jp/sp/shop/detail.aspx?rCode=63901&eCode=011

NicoNico

https://www.2525r.com/yamanashi/nirasaki/store-01145-002.html

Short Trip

You can go to Yatsugatake mountains for a long nice mountain climb in your rest day.  Also, Tokyo is a great city to have a sightseeing.. I stayed in hotel owl last month in Uguisu dani. Nearest city is Kofu city and they have sightseeing spots like Shingen Jinjya and others. 

 


2024/05/01

【リスク中心思考を身に着ける】マルチピッチに行く前の情報収集:何を問うか?

■ 事例

問い)マルチピッチのルートや初めて行く岩場について問い合わせるときに最初に聞くのは?

答え)下降法

歩いて降りれるのか?懸垂下降が必要なのか?で、ロープの構成もギアも違います。

問い)次に聞くのは?

答え)通常みんなは何メートルのロープで行っているの?

  つまり、ロープの長さ、です。

です。

■ トポ見れば分かる?

下降については、トポにはあっても、分かりづらいことが多い。

生の声を聴いたほうがいいです。


■ 認知の歪みチェック

もし、「敗退なしで!」と言われたり、ロープの計画を相方が相談してこないがそのことについて、相談できない、と感じる場合、

 相方を信頼いけないという認知の歪み=ロープの計画を聞かない

となるのかもしれません。ちょっと時間を取って、なぜ自分は相方にロープ計画について聞くということができなかったのか、胸に問うてみましょう。

クライミングパートナーを信じられない自分には価値がない、という認知の歪みを持っていると、山行計画を相談しない、という行動が結果として生まれるそう、です。

■ 正しい認知

初心者でなくても、10年くらい登っていたとしても、現代のクライマーは、適切なロープ分配計画ができない人は多い。

そうでなくても、人は過ちを犯すもの。

ロープの相談を最初にしましょう。

■ ロープの選び方

1)シングルで行くか?ダブルで行くか? ⇒ ルートがまっすぐか?屈曲しているか?

2)長さはどうするか? ⇒ 一本で行くなら各ピッチの倍の長さが必要。2本ならピッチの長さで多分足りる。 

※日本のルートは大体40mロープの時代に作られているので、どんなに長いピッチもほぼ35mで切ってある。現代主流は、50mロープ2本(ダブル)がノーマル仕様。

※ツインの出番は、屈曲が少ないクラックのルートで、敗退を確実にすると、ツインが便利です。担がなくてよいので。

※ シングル2本はダメです。念のため。ロープが太くてビレイ器から出ません。

■ 結論

”50mシングルロープでマルチに行く”という選択が、どれほど愚かで、物事を分かっていない行動か?ということですね。

しかし、なんでそういうことになったんだろうなぁ。

うかつだったという気がしますが、それ以上の心理的認知の歪みが、あるのかもしれません。

私の中に、

 パートナーを信じてあげたい

という気持ちがあった、ということは言えると思います。よくしてあげたいという気持ち。

さらに言えば、

 信じてあげなければならない

とか

 信じてあげないと私には価値がない

もあるのかもしれません。

仲間は助け合うものだ、という”善意”の認知をナルシシストに利用された、というのが正しい認知のような気がしています。

個人的には、え?!まさか、そこまで分かっていない人なの?!っていうのが驚愕だった経験と思っているのですが、深層心理的には、

 分かっていない人と思える、その相手をなぜ私は選んでしまうのか?

のほうが大事な反省要素。

クライミング界を向上させたいという気持ちが、良くなかったのです。人のことにかまけていないで、自分を向上させましょう…

それが起こった理由を考えると…

「おねえちゃんばっかり…」

という弟や妹の声が聞こえてきます。お姉ちゃんが幸せになることをねたむ声です。

■ なぜダメな男性ばかりを選んでしまうのか? 可能性の探索

歪んだ認知:

「彼を世話できるのは私しかいない」

「この人を支えられるのは私だけ」

「私は愛される価値がない」

背後の経験:

親に愛されなかった、失恋、など。「好きな人に愛されたいという欲望」の抑圧がある。

うーむ。心理学的には、一般的には、こういう話らしいですが…、確かにもっと親と楽しく遊ぶ経験が必要だったとは思いますが…かといって、

私は愛される価値がないと思っているような行動をとったとは思えないんですよねぇ…

私に認知の歪みは、

  愛せば、愛し返されるはずだ、

かもしれません。愛しても愛しても、よりよくなって返報性の法則で返ってくるはずなのに逆にあだになって返ってきているような感覚がありました。

■ 親切にすれば親切にし返される

というのは、返報性の法則ですが、返報性の法則が通用しない場面は以下のとおりです。

  • 相手が求めていないものを差し出したとき
  • 相手が気軽にプレゼントを贈れないとき
  • 見返りを求めていることが見透かされているとき

うーん?

単純に考えていない人だった、と言うだけの珍事件を経験した、ということのような?

私のほうが、世間知らずで、世の中の人はみな、自分と同じくらい、深く物事を考えている、という前提のほうが間違っていた…という苦い失敗のような気がします。

HSPあるある、なのかもしれません。





【リスク中心思考を身に着ける】チャレンジする前に考えてから取り組む

 ■ HSP向け動画



偶然見つけた動画ですが、これこそ、クライマーに必要な資質だ!と思ったので掲載。

『チャレンジをする前に考えてから取り組む』

考えていない事例:

1)ジムで5.11が登れるから、北岳バットレス四尾根に行ける。 

⇒ いけません。ジムのグレードとアルパインルートで必要になるリスク回避能力に何の関連性もない。

2)50mロープで、25mと35mのピッチをコネクトして登り、反省では「やっぱりロープは60mだね!」

⇒ 違います。足して60mのところは60mシングルでは登れません。どうやってアンカー作るつもり?ロープは2本、が正しい反省です。

3)3級しか登れないのに、マット使わず、2段をノーマットで登りたい。

⇒ 2段登れる前にケガするだけでしょう。

4)懸垂下降でロープが地面に届いていない。

⇒ 間違いに気が付いたときには一貫の終わりで、さよーならーですね。

5)5.10bとされているインディアンフェースを、5.11がほかで登れるまで登らないルート

⇒なら、インディアンフェースは、5.10bでないって意味ですよね。

6)下部核心のルートを初心者に進める 

⇒ 初心者は落ちるから初心者なんです 

7)屈曲したルートを初心者に進める‥‥

以下、エンドレスになりそうなので、割愛。

■ リスクが開示されていない

昨日アルパインのルートステップアップ法を記述して、気分が良くなり、フリーのルートステップアップ法を記述していて気分が悪くなった(笑)。

リスクが開示されていない、というのが、おそらくその理由だと思う。

リスクが開示されていなければ、リスクに備えようがない。

リスクが開示されているとは?

エクセルで、どの終了点が、ボロいボルトなのか?情報が開示されているってことですよ?

どれが何月何年にリボルトされたか分かるようになっていること。

開示されていないリスクには備えようがない。ボルトの強度なんて、手で引っ張ったくらいで分かるはずないですよね?

その場合激落ち無し、テンション程度で登るプリクリップ必須

これは、あなたがビビりだからではなく、ボルトがオンボロだから、ですよ。

まぁ、開示したら、日本中ほとんどの岩場ってことになると思いますが…。

謎なのは、JFAも、各岩場のリボルト情報を一覧性がなく、今までその岩場に縁がなかった人には分かりにくい状態にわざとしているのではないかということです。

何か、隠し事、あるんじゃないかな?


【クライミングで起こったこと消化中】ごまめなのはどっち?

■ 子どもに戻る時間を自分に与え中

昨日はテニスのBBQ大会で楽しかった。

テニスをしながら思ったんだが、まぁ、ボールがコートに入ったかどうか?とか、どーでもいいことなんであるが、その”どーでもいいこと”に一喜一憂して、楽しむ、というのが、私の中の、人格パーツとしての、”子供の無邪気メンタル”を育成するのに大事なことだ、と思った。

多分、私は、子供時代に、これを充分堪能することなく、子どもでありながら責任のほうを背負わなくてならなくなったわけなんだが…。

テニスが楽しいのと、クライミングが楽しい、のは、私の中では、まぁ一緒である。

水泳でバタフライを習得しようとするのと、アイスクライミングを習得しようとしているときの自我も同じものである。

ついでに言えば、韓国に登りに行ったり、台湾やラオスに一人で登りに行くときのメンタルも、まぁ同じもので、規模が違うだけで、近所の公園に行って遊ぼっかな~ってのと、ほとんど変わりがない。

大人の知性で、子供のように遊びをやるから、進展して楽しい。

子どもだって見ていると子供同士で遊んでも楽しくなく、大人に遊んでもらって楽しんでいる。結局、誰でも、誰かに最初は遊んでもらうのだ。

■ 勝っても負けても別に自己価値は傷つかないことに気が付いていないみたいな?

このテニスみたいな、勝っても負けても、どーでもいい、基本的には、個人の価値や人生とは無関係な世界で、勝ち負けにこだわる人もすごく多い…というのが、今回の気づきである。

俺の価値がなくなる…みたいなものがかかっているから、なのらしい…と昨日は、周囲の人を観察して思った。

それと競争心。例えば、スライスサーブを打てるようになる、とか。

競争心が満タン。それだけに執着してやっているみたいな人がすごく多い。

■ 選手としての挫折感&指導者としてのヤレヤレ感

で、22歳の若い先生たちが、65歳のおじいさんたちに教えてくれているわけなんだが、そうした若い先生たちの挫折感は、とても大きい。教えることについてのヤレヤレ感もとても大きい。

先生たちは選手クラスから来ているから、一般市民テニスプレーヤーから見たら、比較にならないくらい、すごく上手なんである。なのに、挫折感&ヤレヤレ感、なんである。

先生たちで、誰も、まだテニス再開して5回目です、みたいな私を打ち負かそうと、豪速球を打ってくる人はいない。めちゃフォローしてくれる。

私は元・中学軟式テニス部でキャプテンなので、まだテニス再開して5回目くらいなのに、もう、どっちかというと中間管理職で、誰をお手本にしようか?というと、昨日は、周囲の一般の人にはいなかった…。先生たちが男性で、男性プレイヤーは、あんまりお手本にはならないからなんだが…。テニス界でも女性指導者はすごく少ない。

これは長く住んだバレエ界でも同じで、先生たちは、世界のプリマを目指した後、その夢が挫折して、教え、に回っているので、プロとしての挫折感&指導者としてのヤレヤレ感がすごい。

市民バレエダンサーは、超下手くそなので、まあ一生、フェッテ32回とか、ありそうにない。しかも、誰もそんなのしたいと思っていない。

私は、バレエでは、19歳からバレエをしているので、65歳スタートの人と比べると当然長いわけで、クラスではへたくそには入らない。だからと言って先生たちに並ぶわけはない。

先生たちにしてみれば、教えやすい生徒で、私は、理解の面で話が早くて、この構図が見えているから、バカにされたことはないし、かといって過剰な責任を負わされそうになったこともない。

■ クライミング界はなんか変だ

ところが、クライミング界だけで、何かおかしなことが起こるんだな、これが。

過剰な責任を負わされそうになるわけなんである。

市民クライマーなのに、高難度が登れないからと言ってバカにされるわけなんである。

なんでなのだろうか?

人材難が背景にあるのだろうか?

しかし、私は責任が必要で来ているわけではなく、楽しむニーズを満たしたい、わけなんである。

ここにすれ違いがあろう。

■ 俺だって時が時なら〇〇…な市民クライマー

日本でも、いわゆる一流クライミングガイドは、世界トップレベルのメスナーだとか、トニー・コードウェルと並ぶ。

しかし、一般市民クライマーは、当然、おれだってメスナーな気になるはずがない…。

テニスで教えてくれる指導者と同じくらい上手になるつもりで、レッスン生になるか?いや、65歳から追いつく気?な感じで、まぁどう転んでも無理である。

まぁ、テニスのすばらしさは、生涯スポーツであることにあり、勝つことにないと思うんだが…そこが煩悩なんだろうなぁ。

クライミングも、たとえ、大学山岳部で今登っているとしても、メスナーや佐藤ユースケ、あるいは、ウエリと並ぶとかないだろう…

…ところが、これが…山登りの世界に来ると、一般市民クライマーなのに、世界の一流と並ぶつもりで、最初からいうことがとってもでかい、みたいな、日本男児のすごい誤解がある…。なんでそうなったのか? 

もちろん夢はでかいのはいいんだが、根拠のない自信というか… え?現実を見れば分かるでしょ、みたいなのが、ない。

自信?

自分ができると現実的に想定する範囲がすごく巨大化している。

それで死んでしま人が多数だ…。筆頭は栗城さんかね?栗城さんに限らず、近所のクライマーでも、初心者は大多数が、俺だって〇〇な感じで、見ていてとっても現実の自分の実力に基づかず、危険だ。

■ 5.12でやっとこさな人は、普通の人ですよ?

フリークライミングなんてもっと顕著で、5.12を何時間もかかってやっとこさ登れるだけの人が、5.14とか登っているひとと並ぶつもりでいたりして、そのつもり、も、別に安全に頑張ってくれたらいいのだが、なんか現実の努力の量や現実の自分の姿に、基づいていなかったりする。

競技人口が少ないから、今なら、上の方に食い込める…だから夢がある、と言ったスポーツクライミングの指導者がいたが、なんと浅はかな思考だろう…と思った。それ、名前を付けるとすれば、偽成功、みたいなことですよね?

そんなこと言ったら、43歳スタートの市民クライマーの私ですら、国内5位になったことがある、アイスクライミング…モンチュラカップに初めて出たときに、5位だっただけであるが、試合の方式に慣れておらず、実力を表現できない内容の5位だったので、残念感が漂う内容だったんだが…それで、いや、あたしってすごい!と思うか? 思わないよなぁ…

なんで、クライミング界は、俺だって世界の一流クライマーに並ぶんだ、みたいな発想が根強いのか?しかも、後発組で…

そこのところが謎だったが、市民テニスプレーヤーの皆さんを見て、なんか分かる気がした。

ま、ほとんど、自動反応、ですね…。

その中で不思議だったのは、

結局、自分が、その活動から、何を楽しんで、得るか?という点にフォーカスがなく、そこで、どう自分を周囲に認めさせるか?という問題になってしまっていること。

それで、結局、勝った負けたの順位が気になるわけなんである… 

昨日は、球を追って、コートを転がりまわること5時間。あー、楽しかった。

勝ったか負けたか?覚えていません…。

昨日は、背の高い年配の男性が組んでくれて、ちびの私とチームワークが凸凹コンビでぴったりでした。私は守備強いのです。大きな男性が前に出ていると、ボレーチャンス満載。 

■ 中間管理職な宿命なのかね…

しかし、球技でも、たった5回にして、すでに中間管理職…(汗)。

ほんとのほんとに市民テニスの人と、指導者の人の間に入っている中間管理職みたいな立場に、またもや立っているんだが… 

前やっていたから、教えることが少なくて、先生は楽。私は思い出す系なので、皆に置いて行かれる的不安はない。

同じことでアルパインクライミングのほうも、教える側としては楽だったんだろうなー。

師匠だった青ちゃんからすると、「俺だって時が時なら、佐藤ユースケ」と思っている一般市民男性クライマーよりも、最初から試合の土俵に載らない私は、扱いやすいということだったんだろうなぁ… 

だって、男性市民クライマーって、うんうん唸ってやっとこさで、5.12しか登れないのに、初登で名前を出すことに血道を上げていて、それ、なんていう活動?みたいになっているからなぁ…

■ 時代錯誤感ありありでした…

40年前ならエイドで初登しても名誉だと思うが、2020年にそれをやるとただの勉強不足を自ら暴露中の、頓珍漢だと思うぞ?

そうした名誉欲に不必要に駆られているとしか思えない態度がなぜ起きるのか?

高齢市民テニスプレーヤーの負けず嫌いを観察して理解した…と思った昨日でした。

ふたを開けたら一番下手だった、市民男性テニスプレーヤーの一人のおじさんは、最初、私と組むのが嫌そうで、お前のせいで負けそうだぞ?的ムードを醸し出してましたが、それを察知したコーチが、僕が組みます、となり、ごまめ扱いだった私は、救われましたが、実際に試合を始めてみたら、私のほうがそのおじさんより、上手で、なんか、白亜スラブで起きたこととのデジャブー感がありました。

ごまめなのはどっち?

2024/04/30

【リスク中心思考を身に着ける】フリークライミングの入門ルート

さて、思考を進めます。

 ■リスク中心思考を身に着ける

フリークライミングでも、クライマーとなるのに大事なことは、

リスク中心思考を身に着ける

ことです。これは、VUCA時代の生き方と同じです。

■現代クライマーとは?前提が違ってきている

現代で、クライマーと言えば、ボルダリングジムでスタートした、フリークライミングのクライマーのことです。

この時点で、冬山というリスク要素は、ほぼ外れます。寒いところで一般的なフリークライミングはできないためです。

■ 前提が違うと何が違うか?を考える

フリークライミングとアルパインクライミングの差が最も顕著なのは、

 支点の強度

です。もちろん、フリークライミングにも、トラッドなど支点が自作しなくてはならないクライミングもあり、私はそちらよりですが、一般のクライマーは、

 ボルダリング⇒ ボルトルートのロープクライミング

と進み、ボルダリングで止まってしまう人が9割です。そのうち1割がリードに進み、さらにそのうちの1割が外岩に進みます。

したがって、そのような人を前提にした場合、フリークライミングの入門ルート、とは?

もちろん、支点が強固なルートです。

この点が九州では、転換が非常に遅れています。

■ リスク中心思考の原則

1)どのような性格のルートか?知る

2)リスクを想像する

3)思考停止を避ける

4)実際にリスクをマスクする具体的な行動をとる

です。

■ フリークライミングの入門にふさわしいルートとは?

現代のクライマーは、沢登りや雪山など支点構築やロープワークを経由して来ません。

ので、

1)ボルトが強固なルート

が初心者が登るのにふさわしいルートです。なにしろ、初心者というのは、落ちるもの、なのです。落ちることが死なずに可能なところに行かないといけません。

つまり、登攀は簡単で、外岩環境だけが本格的、ということです。

入門者には、高度な登攀は求められず、どのような登攀ルートに挑むにしても、共通項となる、前提となっている、リスクがマスクできるか?どうか?が問われます。

フリークライミングの場合、それは、プロテクションです。

フリーの入門ルートでは、プロテクション構築能力がほとんど問われない、すでに作られたアンカーにノットを結ぶだけで良い、というのが入門ルートです。それが確実なことが、第一歩だからです。

したがって、”40年前の入門ルートでボルト打ち替えが進んでいないプロテクションプアのルート”は、上級者向けであり、どんなに登攀が易しくても、初心者には危険、です。上級者のセカンドとして行きましょう。

現に比叡では報道されないだけで、死亡事故がバンバン起きています。

昔は、スラブは登山の延長線で登れるため、入門ルートとされていましたが、スラブを練習できるクライミングジムはないです。

したがって、昔から伝統のスラブルートを入門ルートとするよりも、ラオスにあるような石灰岩クライミングの5.8や5.9が続くマルチピッチを入門ルートとするのが良いように思います。

石灰岩のクライミングは、登り方がプラスチックと似ているためです。スラブはムーブ全然違います。

ここらは偉い人同士で話し合って決めてほしいものです。文登研あたりが決めればいいのでは?

ここでは、私が入門ルートとして登った、小川山の春の戻り雪4P、を事例として使います。

事例: 春の戻り雪

 1P目・・・5.7 30m

 2P目・・・5.7 30m

 3P目・・・5.6 25m

 4P目・・・5.7 15m

そもそもマルチピッチですので、マルチピッチ特有のトラブル…

例:ロープがアップされない場合などには、当然セカンドのクライマーも備えてから行きます。具体的にはロープがアップされなくても、自己登攀で終了点にたどり着ける必要があります。

■ 2)リスクを想像する

さて、春の戻り雪はボルトは確実で、行くことになったとしましょう。40代初心者の私にも勧められたルートですので、他の方には当然、薦められると思います。

最も長いルートで、5.7 30m。そこから、仮に敗退するとなると?

50mのロープの半分は25mなので足りません。60mのロープが必要ですね。小学生レベルの算数です。

この程度しか、このルートを経験していない人には分かりません。そこでリスク軽減のため、先輩に話を聞きましょう。

問うべき問いは

1)ヌンチャクは何本いりそうですか?

2)長ぬんは要りそうですか?

3)終了点からの懸垂に捨て縄は要りますか?

4)ほかにあるリスクは何ですか?

です。

私は、あそこはランナウトだけ、という回答をもらいました。

ランナウトがリスクってどういう意味?

ランナウトというのは、ロープが保険として機能しないので、落ちれない、という意味です。

したがって、5.8のここを登るには、2グレード以上のムーブ能力のゆとりが必要です。

そのため、5.10aのスラブ程度は、ショートのルートで登れるようになってから行きます。

他に当然、外岩ですので、季節の問題があります。梅雨時はスラブはつるつる滑りますので、チャレンジには向きません。乾いた季節がおすすめです。

他にルートまでたどり着けない、というアプローチの問題もあります。

さらには、ロープワークが稚拙で時間がかかってしまうというリスク。

混雑するリスクもあります。

フリークライミングの場合、対人リスクがあります。これを何とかできないといけません。

さらには、相方がビレイが下手、とか、相方が分かっていない奴である、というリスクもクライマーが何とかしないといけないリスクと、現代フリークライミングではされています。

人工壁で十分ビレイを確認してから、行きましょう。人工壁でOKの人でも、外岩ではNGのことが多いです。

特にスラブ。古いクライマーに教わった人は、流して止めるなどと平気で言います。現代のロープは伸びが良いので、ほとんどの場合、流す必要はありません。流して止めたのは、麻のロープの時代の知恵です。

例外も、もちろん、あります。下のビレイヤーが重たく、パッツンビレイでオーバーハング下に落とされ、振られて岩に激突する場合です。これはスラブに当てはまりません。

■ 3)思考停止を避ける

私は白亜スラブの登攀では、相方に同情していたので、「敗退なしで!」を受け入れた結果、頼りないボルト1点に仲良くぶら下がる羽目になりました。

これは、この人が、まさか25m+35mが60mであることを計算できないとは思いもよらなかったためです。

敗退シナリオを想定していかないということ自体が、傲慢です。

しかし、敗退できないということに追い込まれるのは良く起こります。その時どうしますか?

懸垂下降したくても、ロープが足りない場合の、ピンチ策を考えてから行きましょう。

そもそもそうならないクライミングをするのが大事なのは言うまでもありませんが。

敗退できない場合、最悪ヘリレスキューです。

さて、そのルートは、懸垂の失敗や、ボルトの欠落などで、自分が死んで元が取れるルートですか?

リスクとリワードの比率を考えましょう。

私にとって白亜スラブは、お付き合いルートだったので、自分の命がそこまで粗末に扱われたことについて深いショックを覚えました。

いくら傲慢な人でも、相手の命がかかわることで、傲慢さを発揮するとは思わなかったのです。この時発揮されたのは傲慢さではなく、計算能力の無さ、かもしれませんが。

計算能力の無さが原因だとしても、現代日本で小学生レベルの算数が計算できない人がいることを前提としていなかったのでした。

こういうこともあるので、事前の相談にはしっかり時間を掛けましょう。

もし相手がそうしない人だったら登攀自体を遠慮しましょう

■4)実際にリスクをマスクする具体的な行動をとる

1)”その岩場で出てくる”ムーブのスキルを磨いてから行く

2)ロープワークを磨いてから行く

3)懸垂下降に熟達してから行く

4)十分事前にルートのリスクについて相談してから行く

5)自己登攀は双方がマスターしている

6)レスキューを双方がマスターしている

です。

これらの3つができると、あとは、お天気が良く、岩が渇いており、平日の空いている日に、早い時間に取り付けば、ほとんどのリスクはマスクできたことになります。