以下、とある人のためにまとめ。
1. 外岩デビューは慎重に
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福岡や九州は外岩の指導内容が古く、初心者向けには、リスク認知が著しく低い場合が多い
初心者への保護機能は、本州と比較して弱め(リスクつり上げで競い合う思想が強い)
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初心者はまず人工壁やジムでの基礎固めが推奨
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週2回程度通うと半年くらいで、ビレイやリードの基礎が身につくが、個人差が大きい
2. 信頼できる指導者を選ぶ
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九州では信頼できる指導者が限られる
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推奨されるのは以下の組み合わせ
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日常の基礎練習:廣瀬先生
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ステップアップ・フリークライミング指導:安倍アキさん(フリークライミングインストラクター協会の指導者資格あり)
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初心者は外岩は、約1~3年はまずトップロープでの経験を積むと安全
したくないリードをさせる人からは敬遠すべし(リスクの固有性…背の低い人はリスクが高いなど個人に固有の事情がある)
3. 外岩の環境とルールの違いに注意
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福岡・九州の岩場は、石灰岩よりも花崗岩やフェイス主体
石灰岩=落ちること前提
花崗岩スラブ=ランナウトが前提
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課題の設計思想やボルトの状態が異なる
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外岩に行く際は、ランナウトやボルトの劣化など、リスクに注意
4. 自己申告は慎重に
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経験値や能力を最初に話すと、初心者でも過大な課題に連れて行かれるリスクがある
よそ者に舐められたくない=よそ者をビビらせて追い払いたい=ロープ合わせの習慣がない、となる
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初期段階では、控えめに振る舞い、周囲の状況を観察しながら学ぶのが安全
5. コミュニティづくり
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クライミングは一人ではできない
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安全のためにも、経験者ネットワークに繋がることが重要
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信頼できるビレイヤーやガイドと一緒に登ることで、学びと安全を両立できる
6. 成長の順序
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ジムで基礎を固める(ビレイ、リード、長物課題)ーー>どんなに急いでも1年はかかる
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小規模な外岩や安全な環境での実践(ガイド講習を使う)
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信頼できる指導者と共に、ステップアップ(最低一年はフォロー)
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外岩・アルパイン・クラックなどリスクの高い分野に段階的に挑戦
■福岡は指導者難・人材難ーーオール九州で頑張るレベル
樋口先生だけが全国区レベルですが、お忙しいので人工壁を借りる以外はお願いしづらい状況にあると思います。
オール九州で頑張るとなると、福岡から多久まで通う交通費くらいは出せる財力と暇が必要です。
樋口先生に関する情報まとめ
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九州内で最も優れた指導者
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登山、アルパイン、沢、スポーツクライミング、フリークライミングのすべてを統括した視点を持つ。
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九州内で全国レベルの指導ができる唯一の存在と思う。
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ネットワークの広さ
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瑞牆のトポを作成した内藤氏たちともつながりがある。
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日本フリークライミングインストラクター協会の奥村会長とも接点がある。
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初心者や若手クライマーの育成に最適
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初心者にとって、最も良い指導選択肢、高校生なら移住レベル。
大人は自ら成長すべしなので、便乗はすべきではない。
先生が主催するビレイ講習などはハイレベルなので出るべし
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ビレイヤーを一人連れて行けば、実質的に数百円で壁が利用できる環境がある。
つまり、すでに経験者であること前提
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樋口先生を通じての安全教育
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九州では他のクライマーやガイドはリスク認知が十分でないため、樋口先生もなんとかない袖をふりながら、講習会を開いたりと苦労して、正しい知識を広めようとしている、がマンパワー的な限界がある。
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