小山田さんがあげていたので、興味深く拝見した。
①岩質
②ラインがシンプルである
③ロケーションが良い
④ムーブがかっこいい
⑥ランディングが良い
⑦恒久的である
■こちらは、いわゆる本チャン(山)のルートグレードの基準
①スケール
②技術的難度
③確保条件
④岩の状態
⑤ルートファインディングの良しあし
⑥エスケープの良しあし、敗退のしやすさ
⑦アプローチ
⑧自然条件(標高、方位、岩場の安定性、安全圏からの距離)
ボルダーだからもちろん、スケールは無視だが、フラクタルであることが分かる。
■ 基準となるルート
ところで、上記の8つの項目から、以下のように分かりやすいように基準となるルートが設けられている。
1級 前穂高北尾根2級 剣岳八ツ峰六峰Cフェイス 剣稜会ルート
3級下 八ヶ岳・大同心 南稜
3級 北岳バットレス
3級上 谷川岳一ノ倉沢
4級 穂高岳屏風岩
5級 唐沢岳幕岩
6級 奥鐘山
私が思うには、クライミングジムで5.11が登れるから、北岳バットレス四尾根(3級の本チャンルートです)に行こうとしてしまう人は、こういうのを分かっていないのでは?
というか、私自身も、どの師匠からも、教わったことはない。自分で勝手に調べて分かるようになったんだが。
さらに以下のような情報を現代のフリークライミングインストラクターからもらった。
ルートグレードではなくピッチグレードがRCCⅡで表記してある場合もあるからだ。
Decimal grade vs RCC grade(Japanese grade)
Ⅵ=11a
Ⅵ-=10d
Ⅴ+=10c
Ⅴ=10b
Ⅴ-=10a
Ⅳ+=5.9
Ⅳ=5.8
Ⅳ-=5.7
Ⅲ+=5.6
Ⅲ=5.5
※あくまで参考程度
昔の人は5級以上の難しさにグレードを与えられなったらしく、10Aから上はもう十パひとからげにⅤ級なんじゃないかと思うが…。
つまり、”50mで、Ⅲ級1本、Ⅳ級2本、5級3本”というのは、どういうことか?
となると、デシマルにすれば、5.6ならボルト1個、5.9ならボルト2個、10aから上で3個。つまり、それぞれ25mにつき一本、15、6mに一本、12,3mに一本となるわけだ…。
ショートで登っているフリーなら、どんなに離れていても、7mも離れていたら大ランナウト。
ルートグレードで6級以上は今もつけられていない。第七級、という本があるくらいだしなぁ。
グレーディングシステムは、混乱の元であるのは間違いがないことだろう…。