2021/12/26

ボルダリングのインタレストグレード

小山田さんがあげていたので、興味深く拝見した。


①岩質

②ラインがシンプルである

③ロケーションが良い

④ムーブがかっこいい

⑥ランディングが良い

⑦恒久的である




■こちらは、いわゆる本チャン(山)のルートグレードの基準

①スケール

②技術的難度

③確保条件

④岩の状態

⑤ルートファインディングの良しあし

⑥エスケープの良しあし、敗退のしやすさ

⑦アプローチ

⑧自然条件(標高、方位、岩場の安定性、安全圏からの距離)


ボルダーだからもちろん、スケールは無視だが、フラクタルであることが分かる。

■ 基準となるルート

ところで、上記の8つの項目から、以下のように分かりやすいように基準となるルートが設けられている。

1級  前穂高北尾根
2級  剣岳八ツ峰六峰Cフェイス 剣稜会ルート
3級下 八ヶ岳・大同心 南稜
3級  北岳バットレス
3級上 谷川岳一ノ倉沢
4級  穂高岳屏風岩
5級  唐沢岳幕岩
6級  奥鐘山

私が思うには、クライミングジムで5.11が登れるから、北岳バットレス四尾根(3級の本チャンルートです)に行こうとしてしまう人は、こういうのを分かっていないのでは?

というか、私自身も、どの師匠からも、教わったことはない。自分で勝手に調べて分かるようになったんだが。

さらに以下のような情報を現代のフリークライミングインストラクターからもらった。

ルートグレードではなくピッチグレードがRCCⅡで表記してある場合もあるからだ。

Decimal grade vs RCC grade(Japanese grade)
Ⅵ=11a
Ⅵ-=10d
Ⅴ+=10c
Ⅴ=10b
Ⅴ-=10a
Ⅳ+=5.9
Ⅳ=5.8
Ⅳ-=5.7
Ⅲ+=5.6
Ⅲ=5.5
※あくまで参考程度

昔の人は5級以上の難しさにグレードを与えられなったらしく、10Aから上はもう十パひとからげにⅤ級なんじゃないかと思うが…。

つまり、”50mで、Ⅲ級1本、Ⅳ級2本、5級3本”というのは、どういうことか?

となると、デシマルにすれば、5.6ならボルト1個、5.9ならボルト2個、10aから上で3個。つまり、それぞれ25mにつき一本、15、6mに一本、12,3mに一本となるわけだ…。

ショートで登っているフリーなら、どんなに離れていても、7mも離れていたら大ランナウト。

ルートグレードで6級以上は今もつけられていない。第七級、という本があるくらいだしなぁ。

グレーディングシステムは、混乱の元であるのは間違いがないことだろう…。