さて、
現代の山ヤ(クライマー)は、自分の登る山や、ルートを選べない、という点ですが…
自分で選ばない=自己決定感が生まれない。
= 自信につながらない
です。
■ 自信
自信= 自己決定 + 自己有能感
です。 自分はできる!と言う感じ…自己有能感…は、誰でも、自分より下の人と比べれば得られます。
おじいさんクライマーが、最近の新人を岩場に連れて行って登れないのを見て、
俺もまだまだいける
みたいなのです。
なので、ある意味、自己有能感はえるのが簡単です。 低い方と比べていればいいからです。
ところが、自己決定感…自分で自分の道を選んで歩いてきた感じ…は、なかなか難しい。
昔は、山岳会で、会山行が組まれ、ある程度の一年のスケジュールが出ていたので、それをこなしているうちに、こんなレベルではこれに行けるんだ、あれに行けるんだ、ということがまとまってきたと思います。
ところがこれが、岩雪がなくなったり、ロクスノが弱体化したり、山の雑誌の内容が、全然山ヤよりでも、クライマーよりでもなくなり、なんかな~と言う内容になってきたので、誰も読まなくなり、無節操になった結果だろうと思いますが…
自己決定で誰もルートに行っていない
って結果になっているから、
自信がない
って結果になっているんじゃないですかね?