■ 登山ガイド育成事業がスタートしたようで喜ばしい
山梨時代に、『八ヶ岳研究(上・下)』をセットで持っていたガイドさんが、これはカリキュラムを起草したのではないか?という 登山ガイド育成事業 を見かけて、うれしいなぁ~と思っている。
https://stps2snwmt.blogspot.com/2024/02/blog-post_52.html
これは登山者版だが、クライマーのが必要ですね!誰か我こそはって人作ってください。
■ 受講資格?
つけ足すようだが、山岳総合センターのリーダー講習では、登山歴を出さないと受講できなくなっていた。
登山歴を見れば、考えている登山者か考えていない登山者か分かる。
受講者の選抜は良い案で、自分で経験値を増やすという努力をしないで、便乗の山や棚からぼたもち系の山したい人を振るい落とす、というのは、一般のネットビジネスでも
ファネル
と言って重要ポイントになっている。
このふるい落としができていないと、良い内容を教えても、相手が教わってくれないのである。したがって講習のレベルを下げないために重要。
■ 身長と体重
一般的に言って、積雪期ガイドには、重たい体重が必要で、クライマーには軽い体重が必要。
私は小柄で体重が軽いので、ビレイのことを考えると、まったくガイドに向かない。
ガイドすると、自分が危険に巻き込まれて、技術が未熟な相手…歩きが粗末な登山者が転んだら、巻き込まれて死んでしまうリスクがあるので、ガイド資格は使っていない。
体重と言うリスクは、個人でコントロールできないリスク。なので、受講者にはそのことを最初に教えたほうがいいと思う。じゃないとお金の使い損になるからだ。
■ 低身長がリスク
身長が重要になるのが、クライミングで、低身長だと、他の人にないリスクが増える。
クリッピングでピンが遠いために手繰り落ちるリスクで、男性のクライマーは、女性のクライマーが自分より大きなリスクに耐えている、ということに無自覚な人が多い。相手の立場に立ってモノを見る、ということがまずやったことがない人が多いためだろうと思うが。
身体条件によるリスク増は、個人ではいかんともしがたいものである。
まぁ、逆に言えば、私の低体重は、アイスでは有利だし、身長が低いこともトラッドではあまり問題にならないどころか、逆に有利な条件と言えることもあるくらいだ。
■ これまでで良かったことをまとめる
1)井上さんが来てくれたこと
2)黒田さんの論文が出たこと
3)ユージさんの小鹿野
4)ラオスに萩原さんが誘ってくれたこと
5)高みへのステップ 30年ぶりのアップデート
6)新田さんが日向神リボルトをしてくれたこと
7)八面のリボルト
8)今回の登山ガイド育成事業が発足したこと
いや~良かった、良かった。
UIAAの登山総合技術ハンドブックを読んだ人は、
うわ!日本やばっ!!
と誰でも思うに違いない。
■ 登山業界は知識を内輪にとどめておきたいみたいな?
文部省の登山研究所っていう組織があるが、IT化がめちゃおそく、しばらく前までPDFは、画像であり、紙の書籍をスキャナで取ったものらしかった…
それじゃ、Googleの検索に引っ掛からないのである。
だから、検索力が低い一般の人は、情報弱者になってしまって、隣の〇〇さんが行くから自分も、みたいな山しかできなくなり、結果、槍が渋滞するって話になってしまうんである。
しかし、文部省だぞ? パソコンが分かりませんってわけでもあるまい?
ということは、わざと情報を出したくないのか?
いや、たんにガバナンスの問題…であろう…
■ 水泳で立ってるだけのバイト
最近、水泳に行くんだが、プールには立っているだけのバイトがある。
管理のバイトだが、あれ、ほんと若い人生の無駄遣いみたいな感じだ。
楽なバイトに人は群がるんだが…楽をすると、自分の人生の無駄遣いになる。
昔読んだ本で、高速道路の〇〇公団に勤めている人の話が出てきたが、まさに人生の無駄遣い的な仕事で、そもそも仕事自体がないのであった…日がな一日事務所でぶらぶら…
…そんな命の使い方を、お得、と思ってしまってはいけない。
人生は短い。ビジョンを持って、したいことのために時間を使いましょう。
日本男児が内弁慶な理由…段級システム。国内の競争に終始して、世界のクライミングが進化していることに気が付かないで済んでしまう…