去年は、小川山でクラックデビューしたのに、今年は小川山に行くもスラブばかりで、クラックがなく、今年はクラックを登る機会がなく、残念に思っていた。
去年と成長を比較したかったが、このところ、雨でクライミングの予定が流れっぱなしだった・・・。
それで、たまたま、焼き肉パーティをするという他会の仲間に入れてもらった。すごい上質の焼肉だった・・・一生に何回も食べないかもしれない。
宿泊はマイテント&マイスリーピングバッグだが、大型タープにテーブル&椅子付きの豪華宴会仕様。
このような贅沢なテント泊に、このところ私も驚かなくなってきており、山ヤとしては、堕落への道を歩んでいるかもしれない(笑)?
去年は、テーブル&椅子のテント泊にビックリ仰天していた。
■ 合同クライミング
行って見ると、何組か、色々な会の仲間が集まっての合同クライミングみたいな感じのようだった。
まぁ、前の会のクライミング練習のような感じ。私は、会は3つに属した。
最後の一つは2か月しか所属していないので、属しているうちに入らない。会山行に同行は一回もしなかった。自分のクライミングメイトと一緒に行くのに忙しく、その会の誰かと行く時間がなかったのだった。
一番長くいたのは、地域山岳会の御坂山岳会だ。1年半所属した。パートナーが会内にはいないので退会した。
会の先輩は、3人。ロープワークの先輩、アルパインの先輩、フリーの先輩。したがって、アルパインは年に一回。フリークライミングも、日常ではなく、会で3か月に一回行くもの。
会山行クライミングはイベント。先輩がトップロープを張って、あとは好きにわいわい登る。先輩たちは、後輩には一切リードは強要しないので、そうしたクライミング会で、何年登っても、ぜんぜんリードできるようには、ならないのだった。
アルパイン系の会にも、半年ほど属していたが、こちらは、基本的に個人山行主体。初心者は、毎週クライミング練習に行く。週二回。ビレイヤーとして認められ、気に入ってくれた先輩が個人的に、自分のクライミングに連れて行く。
先輩のクライミングのついででしかないので、初心者のビレイヤー側には、登りに行く岩場やグレード、日程などに、口出し権も選択権もない。したがって初心者向けのところに行けるわけではない。先輩が登りたい課題に付き合うのが基本だ。つまり、初心者なのに11bに取り付いてアップアップ言う(笑)。
こっちの環境でクライミングデビューしたので、地域山岳会の仲間をクライミング練習に誘ったら、「トップロープ張ってください~」と言われて、「?」と思った。人工壁ですよ?優しいのに登って、自分で張ればいくらでも難しいのに登れるんだが。っていうか、5.6でいいからリードでしょう。人工壁なんだから。
まぁ、そうこういう訳で、???となったため、私はよそで捕まえたビレイヤー候補者と外岩に行くようになり、会山行はただのめんどくさい行事になった。
初心者同士で組むと、目を皿のようにして、5.8とか5.7の課題を探すようになる(笑)。あるいは、裏からトップロープが張れる課題を探すようになる。
一番楽しいのは、同じくらいのスキルの相棒と、登れないながらも、少しずつスキルアップする、というクライミングだ。
後輩と言うのは、先輩はどこでもリード出来て、だらりんビレイでも登ってくれて当然だと思っている人たちだ。そういう考えが抜けない後輩の先輩役になると、ええかっこしいをするために命掛けになる。
同じくらい登れない相手とならば、互いに限界グレードなので、つまり怖いので、互いに無理をしなくて済む。「怖いから、1ピン目はプリクリップしよ~」となるだけなのだ。
1ピン掛けたら、2ピン目は私、3ピン目は相方、と交代でロープを掛けることもできる。このやり方を極地法と呼んでいる(笑)。お上手な人には笑われるやり方だけど、誰もが通る道だ。
■ カサブランカ
今回は、基本的に登りたかったのは、カサブランカ 5.10Aのクラックだ。去年、登り方が分からなかったから。
現在のところ、私が登れるクラックの安心課題は、5.7.5.8のリードはドキドキ。5.9のクラック(コークスクリュー)は、必死。
でも、カサブランカは、去年登れなかったので、登りたかったのだ。今年はクラック登りのカラダの使い方、少しは理解したかなと思ったりした。
クラック登りとは、
右手をハンドジャムしたら、右足を足ジャムする
左手をハンドジャムしたら、左足を足ジャムする
残りの足はスメアで少しずつ上げるというもの・・・
これは、こういう法則なのではないか?という予想があったので、試したいと思っていた。
カサブランカは正直私にはまだ厳しく、核心部で3回、落ちたのだが、試したかったことが試せて良かった。
ジャクマメは、下部で登れず敗退。龍の子太郎は、去年より苦戦しなかった。
しかし、混んでいて、今度から土日のクライミングは辞めようと思った。
帰りにリバーサイドによって、アウトオブバランスをしたが、初めてのビレイヤーでリードする気にはなれなかった。登るのが嫌だったので登らないことにした。
■ スラブ
土曜日は、八幡沢のスラブ状岩壁で、スダレだった。
・かわいい女 5.8 フラッシュ
・ウルトラセブン 5.7 フラッシュ
をリード。隣の
・かわいい女2 5.9 TR
・オーウェンのために祈りを 5.10c 敗退
は、上部の核心部がAゼロしないと越えられない。
以上終わり、の小川山。
ずっとスラブばかりを登り込んでいないとダメなんだろうな。
今回は、靴がスラブ向けのスカルパフォースがリソール中なので、エッジング&ターンインの靴だったので、前にスラブの5.10Aで何かをつかみかけた、拇指球の感覚はまったく掴めななかった。
やっぱりフォースをもう一足買おうかなぁ・・・ ミウラーが良いと皆が言うけれど、ミウラー足に合わなかったんだよなぁ・・・
とりあえず、痛めた膝の影響はあまりなく、登ったのでよかった☆
■ 暇人
私は、この6年間、時間を持て余している。いつまで続くか分からない。明日にも終わるかもしれない。
山は雪で始めた。そして、6年でゼロからここまでこれた。自分の力だけではないと思っている。
山の神様が私をここまでにしたのだ。
これまで、この余暇を社会的に有意義なことに費やしたいと思って山をやってきた。山を通じて社会に貢献したいと思っているだけで、自分のクライミング力の向上は、その次だ。
登っていれば、当然だが、上達をするように登るべきであり、それ以上でもなくそれ以下でもない。
それは、生きることが成長である、というのと同じことだ。
山梨の生活が早く終わってくれればいい、と思う時もある。正直、上手な人と比較されるクライミングは重荷だ。
しかし、目の前に道があるなら、歩かなければならない。ただそれだけだ。