2016/08/17

体力についての謎

■ 夫がぐったり

今朝は起きたらピーカンで、今日は夫と温泉に遊びに行く日。なのに夫が朝から全然起きてくれない。

・・・というか、昨日、クライミングジムから帰ったら、夫がバテてぐったりしてしまい、なんだかソファで小さく丸まってしまって、使い物にならなくなってしまった(汗)。

うーん・・・。

 「〇君も、たまには運動しないとね」

 「毎日運動してるよ。五階まで、階段を使って上り下りしてるんだよ」

夫は、特に山歩きしなくても、運動が十分だと主張して譲らない。

しかし・・・ジムで3時間遊んだだけで、この様子じゃ、やっぱり体力的なものがダメってことでは?

夫はまだ50代の前半で、そりゃひょろっとした体格ではあるけれど・・・つまりメタボとは無縁で、痩せているから、運動が必要ないという訳ではないだろう・・・。

ひょろ~としているから、パワーウェイトレシオ的には、私なんかより、クライミングには有利なハズだ。

夫は当然だが、まだクライミングは初心者なので、腕を引きつけて曲げて登っており、結構大変そうにしていた。

それを勘案しても、前腕が疲れて大変というのは、私にもあったが、ジムでこんなにぐったりと言うのはない。

クライミングで一番ぐったりしたのは、去年、クラックに行って、左上する「ムードはいい線」を落ちながら、無理くり登った翌日。惨敗兵みたいにヘトヘトになった。翌日は畑の予定だったが、予定を返上。まったく使い物にならなかった。

今年は岩で翌日の予定を変えなくてはならないような、くたばり具合はない。

■ 講師と二人っきり

3年前に参加したリーダー講習で、男性3人と私の女性1人の4人の班になった。

班分けはおそらく、登山経験が考慮されて、10班程度あったが、私は、たぶん上から数えて、9班とか10班に属していたのだろう。今から考えれば。弱い子グループ。

班では、歩荷負担に一悶着あった。私が担ぐと主張したのに、つまり皆と平等の負担でいいと言ったのに、結局、20kg、19kg、18kg、17kgの歩荷負担になり、私は一番軽い17kgを背負った。七倉沢まで1時間半のよく踏まれた雪道を歩荷するだけだ。

講師を先頭に、弱い人の定位置セカンドで私、後ろに男性が好きな順番でついた。

・・・ら、講師と歩いていたら、いつのまにか、講師とふたっりきりになっていた。気が付くと、仲間は、はるか後方に。

「悪いけどトレース外して歩いて」と私だけ、雪上の上をラッセルしながら歩く羽目に。

仲間のうち2人はメタボ気味な体型で、一人は夫のようなスラリ体型だった。私の班は、滑落停止をやるよりも、雪上歩行をやるほうが良いということで、雪上歩行を特訓したが、雪上歩行、なんどやっても、できない人もいた。仰向けで寝てスタートするタイプの滑落停止も同じだった。あとは雪上のラン。

この時の経験から、体格が良くても、体格の小さい私より強いとは限らないし、運動神経も人それぞれなのだと学んだ。

■ 沢で置いてきぼり

モロクボ沢に行った時は、全然歩けなかった。 沢泊一泊だったが、寝るときに敷くマットを私はバックパックの中に縦に入れて、存在感を消してしまうのが好きで、そうしようとすると、大型ザックしかない。

それで、大型ザックに入れていったんだが、ザックが振られて沢を飛び石するのが一苦労。

仲間ははるか前方に離れてしまい、沢が屈曲したら、姿が見えないほど・・・

しかも、この時は沢継続だったので、踵を返して、入渓点に戻るという選択肢もない。どうやっても、同じ道を追いかけるしかなかった。

ので、ザックに振られながら、頑張って追いつくしかなく、非常につらい沢山行となってしまった。

師匠には「もっと早く歩いてください」とさえ言われ、おもいやりのない言葉だと思った。

この時、とても嫌だったので、初めて一緒に歩く人が遅くても、「はぁ~」とか嫌味な態度は取らないようにしている。

山は弱い人を中心にして動くものである。そうでない山は、歩きでも登攀でもダメ登山だ。

■ 白峰御池まで、80分

北岳のバットレスの偵察に、会の先輩と同期入会の自衛隊隊員と3人で出かけた。先頭で、白根御池小屋まで1時間20分で歩いたら、二人に早すぎると文句を言われてしまった。

でも、まったくの初心者で山歩きもまだ4回目とか言う時に、単独で北岳にでかけ、そのときも、同じコースで白峰御池小屋まで1時間半で歩いている。

ので、なんで文句が出たのか意味が分からなかった。2度めはテント泊とはいえ、軽量化していたし。

強い男性二人を後続に持っていると思っていたのだった。一番弱い人(つまり私)が、ペースメーカーになるのではダメなのだろうか?

■ 富士山 8時間半

須走から、5月の富士山に出かけた。この時は山で出会った自衛隊の人と一緒だ。

彼は、山頂まで4時間なのだそうだ。私は生まれて初めての富士山で、そんなに短時間で登る気は、そもそもなかった。

自分のペースを守って登り、きっちり6時間で登った。ら、下山ではヒョウが振って、雷までなってきてしまい、怖くなって、走って降りた。

・・・ら、2時間半だった。富士山往復、8時間半。

■ 厳冬期の黒戸尾根

今冬、正月に黒戸尾根をソロで登った。まぁ一般道だから。そうしたら、登って行く人の大方を追い抜いてしまった。

・・・みなさん、山岳会の人たちで、アイスクライミングの方たちだった。小屋には2番についた。

が、20代のメンバー主体のパーティは、黒戸尾根は日帰りだそうだった。

桁違いの体力があるのは、20代のほうで、山岳会の人は20代には追いつけなさそうだった。

■ 総括

・・・というわけで、体力については、いまいち、よく分からない。

分かっているのは、

 ・特段強くもなく、特段弱くもない、ということ。

 ・暑さに弱いということ

 ・トレーニングするとすーぐ筋肉質になり重くなってしまうこと

大体、夏は毎年苦手だ。

私は、152cmしかないのに、体重が48kgもあり、重い。たとえば、野中選手は、160以上あって、体重は47kgと私より軽いくらいだった。

私は、体脂肪率も、23%もある。ちなみに、この体脂肪率は、女性がもっとも健康的である体脂肪率であり、多いとは言えないが、女性のアスリートで、この体脂肪率はない。(別にアスリートになりたい気持ちがないから、いいのだが)

私は太っているとは見えない。が痩せているようにも見えない。つまり、ちょうど良いってことだ。

今より、1~2kg軽くなれば、バレエやヨガでは体が軽く動かせて、気分も良い。

でも、スリムになると、レッスン3本連続とか、公演前のリハーサルとか長時間の行動で、スタミナが減ってしまって、アミノ酸ドリンクにお世話になることになる。

私の体重は、ここ20年ほど一定で、体重計自体に乗ることが、めったにない。歩荷量を計る時くらいだ。

それでも、大きな変動はまったくないから、やっぱり体重はこのままでいいのではないか?という気がする。

まぁ1~2kgくらいなら、クライミングのために減らしても、すぐもとに戻るような僅差でしかないが、体重計の奴隷になる気がしない。

めんどくさいなぁ・・・

まぁクライミングのためには、少し痩せておくかなぁ・・・。