2023/08/01

【ガイド】日本の夏山登山におけるガイドツアーは問題が多い

これは私が大阪OL時代に通っていた社会人ビジネススクールの講師の投稿なんだが…

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1日目は畳平(2702m)までバスで移動し、そこから乗鞍岳(剣ヶ峰)(3026m) まで。2日目は千畳敷駅(2612m)までロープウェイで上がり、そこから中岳(2925m)と木曽駒ヶ岳(2956m)へ。

さほどきつくはなかったのですが、帰り道で転倒した参加者が腕の骨を骨折。また初日は通常の道でも歩行がややふらついている高齢者が参加し、途中でリタイアせざるを得なくなり、ガイドさんに怒りをぶつけていました。

個人的な学びとしては、頂(いただき)はそれを目指している時に最も美しく見えるということ。そして高齢者はどれだけ身体能力が下がっても旅を求めており、そこにカスタマイズ旅行の未充足ニーズが広がっているということ。
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山の素人が山岳遭難を起こして危険、というニュースが周知しているので、ガイドツアーを使う必要のない人までもが、ツアーを使った場合の感想だと思った(笑)。

■ 問題1: 中高年という年齢の括りがおかしい

自分が中高年という年齢の括りになってから、登り始めたからなんだが…38歳で山スタートしたが、その頃、私も大手ツアー会社の登山ツアーに参加して、下界の町も、まともに歩けない、リハビリが必要なレベルのおじいちゃんやおばあちゃんが、低山だから、というので、甲斐駒黒戸尾根にすら出てこないような、ものすごい急登の山道で、崩落痕になっているのを、全員でトラロープを引っ張って、登るので、びっくり仰天したことがあった。

それ以来、ツアーには参加するほうが危ない、と心得て、一度も参加していない。

こういうことになってしまうのは、中高年と言った場合に40代以上になっているから。

まともな人は、自分だって中高年だし、と考えてしまう。

普通に考えても、40歳と、60歳では全く身体の条件は違う。当然だが、60代は弱い。特に運動習慣がない人。しかし、統計上は40代以上で中高年。遭難者の大半は60代以上です。

山岳総合センターで、雪上訓練に出た。滑落停止の基本技術で、七倉沢の雪の急斜面を背中で滑りながら、体を翻して、ピッケルを指す、という訓練があるんだが…4人のメンバー内で一発でできたのは私だけで、講師に、ピッケルの向きが反対だよ、と言われたのを、雪面滑りながら、あ、ほんとだ、と治してピッケル指すという具合のゆとり。他の男性クライマーたちは、全然ダメで、何度やってもできる人が一人もいなかった。この講習では、雪道歩きがあるんだが、なぜか一番私が足が速く、男性は50代までしかいなかったのに、全員がバテバテ。講師について歩けたのは私だけだった。

つまり、運動習慣を失った人は、それくらい弱いってことです。まぁ、働くってことは命を燃やした、って意味なんだし、名誉の勲章と思ってください。しかし、このレベルの人は山岳総合センターの、いみじくも”リーダーコース”に出ているので、ガイドツアーに参加する側ではなく、ツアーガイドになる側です。それで、このありさまです。

大体、山では体力は、年齢順、です。

■ 山での安全の約半分くらいが体力で、残りが計画を立てるという知力です。

その心は?

例えば、午後から雷の予報があるとします。4時間で歩ける人が、8時に登山口を出ると、山頂には12時につくことができ、午後の落雷には合いません。セーフ。つまり、安全です。ところが、体力がなくて、6時間かけないと歩けない人が8時登山口だと、もうバリバリ雷です。全然、安全じゃない。これを理由に、一般の人は、体力=山だ、と言います。

実はそうじゃないのです。6時間かかる人は、6時に登山口に行くのです。朝、起きれない?夜登山口に行って、そこで車中泊をすれば、朝起きたら6時出発になります。だから、65歳以上の高齢な登山者たちは、みんな車中泊なんですよ。あれは安全対策なのです。

このように、登山の安全は、半分が体力、半分が知性です。

これが分かっていない人は、下界の時間を山に持ち込みます。なので、山の遭難の約半分はもう登山口で分かっている遭難です。

■ 問題点2 : ”みんなで一緒” は、もう”ない”

日本の登山で文化的に問題なのは、”みんな一緒”という、根拠の希薄な前提です。

なにしろ、標準コースタイム、というのは、日本国だけの前提です。

海外では、誰にもマッチしない標準コースタイムなどはなく、あるのは、

 距離と標高差の表記

です。日本でよく見る団体ツアーも、基本的にありません。気楽に参加できるツアーはありますが、登山靴でなくても、歩けるようなレベル感のやつです。私はオーストラリアで、夫と観光登山に行ったことがありますが、基本、ロマンティックな山小屋の雰囲気を味わうもの、でした。ヨセミテもそんな感じだった。

”平均”という言葉は、”みんなができる”、”多数派”、みたいなことを連想させ、”平均に合わせなくては…”という力学が作用します。

これで、参加者全員が無理することになる。これでは、構造的に遭難予備軍です。

平均ピッタリの人なんて、世の中には一人もいないんです。あるのは個別。人の指紋が一人一人違うようにです。葉っぱだって一枚一枚葉脈が違うでしょう。

そういうことを学びに行くのが、登山なのに、ツアーに参加し、みんなに合わせる、ということが大目標になったとたんに、大事なものが見落とされ… 他人のお尻を追いかける旅となってしまいます。

脚力が弱く、足が遅い人が、無理して周囲に合わせて歩いたら、どうなるでしょう?

そりゃ急ぎますね? 急いだらどうなるでしょう? そりゃ、注力散漫になりますね?

注意力散漫になったら、どうなるでしょう? そりゃ、コケやすくなりますね?

ということで、個人で行くより、ツアーで行くほうが、もともとの体力が低い人には危険、です。

しかも、ここには、日本的な「足を引っ張って、すみません」が入るんです。無理に合わせてケガをしたうえ、負い目を感じるという、踏んだり蹴ったりな羽目が待っています。

■ 問題点3 : ガイドレシオの無視

こうした問題があるにもかかわらず、日本の団体ツアーはなくなりません。

それは、定年退職した人の中に、できるだけ安く、でも、誰かと登りたい、というのがあるからです。ケガをしたときの保険が欲しいんですよね。

それは、やっぱり保険なので、若い男性が適していると思います。あるいは、うようよ人がいるときであれば、誰か親切な人が救援に走ってくれるので、混雑した山を選べば、一人でもOKです。混雑した山=孤独ではない、です。

保険を得るために、無理をするというマイナスを甘受していては、本末転倒です。

団体ツアーは非常に問題が多く、大規模な遭難事件は、大体、ツアーご一行様なので、ガイド協会では、ガイドレシオといって、ガイド対お客さんの比率(宝剣なら1:5です)をもうけていますが、基本無視されています。バスガイドくらいの扱いです。法律で規制したらいいのにね。一向に個人ガイドを雇う習慣が身につかない日本人。

私は登山ガイドは、積雪期ガイドステージ2という、自然ガイドよりも上の資格を取りましたが、ガイドにはなりたくないです。ババ引きのババだからです。

60代のお客さんの足では、4時間の行程も、6時間~7時間かかるのに、前述のように、6時登山口、出発、5時登山口、出発にするのが、難しすぎるからです。お客さんは基本的に無知で、みんなが4時間で歩けるところが、自分も歩ける、という前提でいます。ところが、大体、高齢者は歩けませんよね。

となると、本来到着しているべき山小屋に、定刻にたどり着けないことは、ほとんど、登山口にいる時点で明らかなわけです。

となると、まぁ、雷予報の山頂に突っ込むか、森林限界の手前あたりで、ビバークするかになってしまいます。たいていが、12時ころ、が判断の時間になるので、それでは、お客さんは納得しません。お客さんの持っている”町の時間感覚”をベースにした感性だと、”え?まだ明るいよ”となります。 でも、雷って、回避しようがないんですよ。純粋に運です。でも、その時点では、天候、崩れていません。お客さんは納得しません。

で、結局、行くことになるでしょう… で、雨が降ってくる。雷になる。これで、お客さんがこりて、レインウエアを着て、下りましょう、というガイドの言葉に従ってくれればいいですが、たいていはそうならないですよねぇ…。えー、ここまで来たのに?ってなるでしょう。

まぁ、悪くすれば、そこで遭難です。純粋に運です。つまり、ABY遭難というのは、こういうことです。あのバカやりやがったぜ、の略だそうです。もう登山口の時点で遭難しているんですよね。

お客さんは、自分の無知が原因だとは思っていない。運が悪かったのだと思っている。ガイド、何とかしてくれよ、と思っています。そのためのガイドだろ、って思っている。

そりゃガイドは救助を求めて走りますよ、でも、なんで雷に打たれるかもしれないリスクを背負って走る羽目になったかっていうと、お客さんの無知なんですよね。

それで、雷に打たれたら、ガイドは職業上の殉死ですが、バカみたいな死です。最初から、出発前に、こうなることは分かっていたわけなんで。

裁判所の判決は、このようなケースでも、ガイドの注意義務違反になります。

ので、結局、登山ガイドというのは、いちかばちかのばくちを打ちながらしか、仕事ができない。

事前に一時間くらいの講義を聞いてくれるお客さんならいいのかもしれませんが、そんなのレジャーなんだから、ヤダってなりますよね。

おすすめ書籍: 
間違いだらけの山登り 「知らなかった」ではすまされない62項目 Kindle版
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なにもかも、”標準コースタイム”がもたらす前提(無意識)に、”皆が同じ体力”という大きな誤謬が含まれるためです。

山の世界的団体、UIAAも、なんども、標準コースタイムを辞めよ、と日本に言ってきていますが、一向に改まらない。

なんせ、標準コースタイムに慣れすぎていて、標準コースタイムの何割で歩けるか?が、能力測定のモノサシになっているからです。

九州では、厳しい山がないので、自分が1時間で標高何メートルを登れるのか?という、標高を知る習慣すら失われています。本州で1700mと標識があれば、それは標高1700mのことですが、九州では、1.7㎞のことです。

そんな古い基準にしがみつかず、高齢者が安全に前夜泊で山に登れるように、登山口に広めの駐車場を整備したらどうですかね?七倉のように。まぁ、山岳地帯で駐車場確保は難しいのは分かりますが。

ちなみに、一般の人、普通の体力の人は、ツアーに参加するメリットは全くありません。

それより、登山の本を1、2冊読んで、常識、を仕入れてから、一人で行ってください。マイペースが一番安全なペースなのです。

一般に、山ヤと言われる登山のベテランや愛好家が、夏山の小屋に泊まっていることは、ほとんどありません。みな、人がいない山を選んで、テント泊、しています。山は不快なので行かず、大体、沢にいます。

ですので、ベテランと山で出会って教えを乞う、というのは、期待できません。夏山にはベテランは来ない。ここでいうベテランとは、一般縦走しかしない人ではなく、登山をオールラウンドに理解している人のことです。一般に、岩登り、沢登り、雪山とオールシーズン登っている人のことを指します。

そういう人が、山小屋のご主人である、という確率は、比較的高いです。

ので、一番いいのは、山小屋のご主人に、個人ガイドを紹介してもらうことです。最適なガイドとは、その山を足蹴しく年中通っている人のことです。 

八ヶ岳を登るのに、九州のガイドを雇って、一緒に八ヶ岳まで連れて行ってもらう、っていうのは、素人を連れて行くのと同じことです。山にはそれぞれ個性があり、危険回避の方法も異なるのです。

私もガイドができるというと、糸島の山に一緒に行ってもらいたい、と言う人が出て、困ります。私が分かるのは、八ヶ岳です。なんせ八ヶ岳には年中通いましたから。

そういう山の個別性を理解せず、ガイドなら、どこの山でも案内できるという発想が、どこで生まれるのか謎です。

普通の町を案内してもらうのでも、普通、詳しい人に教えてもらいますよね?パリに行くのに、東京のタウンガイド連れていきます?行かないでしょう?

というわけで、一番良いのは、自分の好きな山を見つけ、簡単で安全に登れる難易度のところから、一歩一歩、自分の足で自信を深めながら登ることです。

そうすれば、帰納法的に、山というものは、こういうものなのだな、と一般的な山のことが分かるようになります。失敗しても大きな傷にならない山を選べばいいのです。

このようなことを教えてくれる人がおらず、不安がっていると、私が連れて行きましょう、という人が出てきますが、避けましょう。

不安は、正しいことです。その不安に向き合い、つぶしていくプロセスで、人は成長します。

これこそ、山が教えてくれる、ビジネス界にも通用する、人生の教え、です。






2023/07/31

【クライミング世直し】海外バムクライミングのリアルなYoutube動画アップを

■ たぶん、海外で登っている人は動画

をYoutubeにアップしたら、”ザ・日本男児”って感じの日本国クライミング界の発展に寄与すること、間違いなしです(笑)。

たぶん、相当に嫉妬(ルサンチマン)で攻撃を受けるだろうけどなぁ…。女性の嫉妬より、男性の嫉妬のほうが恐ろしいからなぁ… 日本では。

それでも、ペツルで働いている君は、嫉妬の攻撃から守られていると思うぞ?

あるいは、パタゴニアで働いてる君も。

あるいは、スポーツクライミングでワールドカップで優勝した君も。

なんせ、日本国は遅れていて、1位のやつ以外は、黙っておけって文化で、

 民主主義って何のこと?

状態なんですよ…。そこで、黙っていること自体がこの事態の悪化に加担していることになる…

とはいえ、フツーに岩場で登っていたら、みんなにシェアすべき、目新しいことはないよなぁ・・・フツーなんで。

でも、フツーであることに意味があるのが海外。日本人は海外ってだけでビビっているわけなんで、特に日本国男児はビビっているわけなんで、フツーの様子を動画で回すだけで意味があるのが現在。ばれてしまえば、意味がなくなるので、今、海外ってだけでキラキラムードな今しかできない読者獲得だと思います。

世界中が、国境がなくなり、人類皆兄弟化が進んでいる中で、なぜか日本だけが、俺なんて・・・とイジケて、世界の仲間入りしていない現在… いいもん、日本国内で遊ぶもん、みたいな感じに特に男性クライマーたちは、なっているような気がしないもでもない…そういう人がひがむので、心理に配慮して海外情報の発信もはばかられる…と言うことになっていると思うんだが。

一位なら発言していい。記録なら発信していい。つまり、それ以外はダメって風潮がなぁ…

特に、女と子供はいたぶっていい、っていうのが、元々の男尊女卑カルチャーの根底にあるので、それはたぶん、劣等コンプレックスの裏返しのように思われるので…おそらく、たぶん、儒教あたりから来ていそうですが…

と言うわけで、女性よりも若い男性クライマーが今のところ、クライミング界では、一番発言パワーがあります。

肝心のやつらが、目上の人に、にらまれたら、俺、泣いちゃうーと、たいしたことを発言できず、5.15登れましたー以上終わりである、ということが、日本のクライミング界が発展できない理由であると、バレエダンサーのユーチューブを視聴して分かりました。

ちあこちゃんねるみたいな若手クライマーのチャンネルがあれば、あとに続け!と続く人が大勢出て、一気に日本のクライミングは、昭和(1980年代)から令和にブラッシュアップしそうな気がします。

はやく令和になってくれ~

って、30年も前にアメリカにいた私ですら思います。はやく追いついてほしい日本。

ある海外のクライマーのゲストハウスの本棚


【Climbing policy】Better to have no bolt at all if you can not afford to fall 落ちれないボルトならないほうがまし

■ A comment that made me feel that I am not a fool 

Now I know I am not the only one who thinks so... so this made me feel very good, I am wise as someone who said this.

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if bolts are spaced far apart there is no excuse for not making them reliable at the very least. Otherwise it’s like Russian roulette if you fall off, better to have no bolt, at least than you know that falling is not an option. 

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If you are a foreigner, go to read this page also. 

https://allnevery.blogspot.com/2023/04/on-miyazaki-climbing-hinokage.html

■ こんなコメントをもらいました

心の癒しになりました。 Chat GPTで上記コメントを翻訳してもらったらどうでしょうか?

要約すると、落ちれないボルトなら、最初からないほうがマシ。なぜなら、落ちることが最初から選択肢にないと分かっているから。

こちらにもそのように記述しています。

4年の総括 九州クライミングの状況 

https://allnevery.blogspot.com/2021/12/blog-post_16.html

です。日本中の岩場でカットアンカーが使われていますので、日本中の岩場がロシアンルーレット状態です。




そのことにそもそも自覚がないから、いいルートだよ!とか素晴らしいルートでしょう!と無自覚にルートを礼賛してしまっています。そして、人に登りに行くように勧めてしまいます。

九州では、このような人が指導者である、という現実があります。つまり指導者もクライミングを理解していない。

落ちれないルートはフリークライミングでは良いルートでは全くないです。特にスポートを志向する現代クライマーからすると、基本、最悪のルートって意味です。

クライミングを肝試し大会だと思っている人が、このようなことをいうわけです。クライミングは肝試しではありません。



2023/07/30

【Psychology】 Learning to forgive who used me for their ego and almost killed

Learning to forgive

It was incredibly hard for me to forgive the climbers who almost killed me because of their ego and ignorance.

It started even before I came to Kyushu, where climbing is 40 year backward compared to Ogawayama, which is considered "The camp4" of Japan. I learned climbing in Kofu (and surrounding areas like Saku, Nagano), where every serious young climber wants to move into. That is considered a climbing mecca.

Then, I came to Kyushu, where aid climbing is still considered the normal alpine rock style. Since there are no high mountains in Kyushu, there is no "real" alpine style, no snow nor ice,  only mock climbs, mainly slab climbing like in Hiei, there is no trad crags. 

As a result, even alpine climbers don't learn how to set their own protections; they simply follow the preset protections that are over 40 years old cut-anchor and too rustic, even for aid climbing.

So, you can imagine the situation. Trusting the bolts is not recommended, and hanging on the bolts is also risky. This means the only safe climbing option is similar to free soloing. For the safety reason, 5.12 is required to lead a route 5.9.

A man who pulled me down on a wall

When I was a beginner, I used to go to an artificial climbing wall every Wednesday night for about half a year, solely to improve my belay skills, not for my climbing ability. Using the artificial climbing wall was the only way to safely learn how to catch a fall.

Then, there was a climber who pulled me down; he tightened the rope when I needed slack. That climber was from Kyushu. At that time, another climber felt bad for me and offered his belay for me.

Now I think, he was educated in Kyushu, which means there was no proper education on climbing safety.

A man who dropped me at a crag

The second time I was almost killed was back in Kofu, my home crag. I was with this guy for the first time, and he was proud that he climbed as hard as 5.12. I assumed he must be experienced in the industry. The route was familiar, and it was my 4th time leading it, so I didn't wear my helmet, which turned out to be a bad decision.

I set my first draw and then, instead of going left like usual, I decided to try going right, and that's when I fell. I hit the ground and cut my head, resulting in 7 stitches. The photo was taken when I returned home from the hospital.


The belayer was testing his new belay device, a click-up, which was supposed to catch falls without much skill. However, the device failed to work properly or he had just too much slack.

Those two incidents didn't break my heart but at least made me more careful and doubtful. It's not that I can't forgive those guys, but there are some things I just can't forget. This guy was also from Kyusyu.

What I could not forgive… An egoist

Then I came to Kyushu, where climbing is so backward. In my first year, I went back to Ogawayama to climb because I had no climbing partner here, so I didn't fully understand how dangerous the crags (and climbers) are in Kyushu.

In 2019, I climbed with my new mentor, a 74-year-old well-known old-school developer climber whom I had admired as a reader. He had a book. It was a delight to meet him in person, and he told me he still taught climbing to university students in the club.

I felt bad for him and offered my assistance. We went to Kagoshima one day, and before I even started climbing, I injured my right calf due to five hours of driving alone. Normally, climbers take turns driving to distant crags, but this time I drove all the way while he only sat there. I didn't mind.

What was not okay was his response when I told him about my injury: "That is not what I want." He didn't offer any help or even acknowledged my pain. So, I took him to a hostel so he won't be lost in some countryside and told him I was driving back home to Fukuoka to see a doctor, a full five hours alone. It was already two days after the incident and the pain was unbearable. So it took me 3 days to get medical attention for my injury.

This incident caused me a serious mental damage. I was very sad that my good intentions had turned into such a nightmare. I tried so hard to convince myself that it was due to his age, not his personality, nor intention, but my efforts were meaningless. He was also unkind to his wife.

People's true personalities show when bad things happen. That is when you know who is your enemy and who is your friend. To accept this reality took me a long time.

The second heartbreak; a narcist

The second incident was during the "Hakua Slab" climb in 2019, just before I go to Long Dong. My ex-partner, whom I had known since I was a total beginner, didn't seem to understand the importance of safety... I had been with him only a few times back in Kofu, before I came to Kyusyu, mainly I was trying to include him to my climbing mates since I was with good people with experience and rescue knowledges. My intention was so he can learn from them. I paid to gain my skills in the mountain in Nagano, taking a year long course, which is not for everyone...there is a screening to join, so I wanted to share.

He was the kind of person who was happy to be called the man closest to heaven, which is NOT a compliment in climbing, obviously; it's a warning for other climbers to stay away. So I was kind of sorry to him. Must be having a hard time finding a partner.

During the Hakua Slab multipitch climb, he connected pitch 4 and 5, which was obviously the rope is going to be short because we were climbing 25m and 35m with 50m single. 

As a result, we had to hang on just one bolt, which was a notorious cut-anchor(then we did not know. We were too new) and the cut anchor is known to have a strength less than a No2 Camelot cam for protection. I did not think he was going to use a bolt because we got some sets of cams.  Not just connecting the pitches, in the previous pitch, the rope was not up because he placed a cam to a wrong place, so the rope get stuck, so I had to self-arrest while climbing as a second. This kind of bad lead will never happened when I was climbing with my climbing mentor. 

Also, going back to the ground was impossible since rappelling requires double the rope length, but we had only one 50m single rope. Looking back, it was insane to attempt a multipitch climb with just one rope, but I did not realized it before the climb since I was attached to him already and was OK in the crags so trusted him since we had been climbing together for about half a year. 

In Japan the senior climber in a party decides things, and the one who climb better grade is the senior. So in retrospect he did not listen to my advice who climbs 5.1XX.. then since he climbs 5.12xx. Not just me, no girl can make him listen nor any experienced climber.

This climb left a deep scar in my heart, as I trusted him so naively and he endangered myself and himself, just to show off his climbing skills.

All he wanted was an honor. Such a sad person...

The conclusion

In both cases, my good intentions were met with disappointment. 

These incidents left me depressed for a long time, I actually was seeing a doctor last year of this season,  and I also suffered a knee injury, dislocated my right knee,  that took almost three years to heal. I guess I didn't want to climb with those people so much that my emotions turned into physical injury, and I lost interest in climbing altogether.  I don't think climbing worth my life.

I was scared that their personality immaturity would lead them to ask me to belay them again(they actually did), putting me in a difficult position to turn down their requests because they don't understand what they did wrong — ignoring an injured partner is bad behavior and a lack of rope planning is such an armature mind, which almost killed me; the both are not a small mistake nor inevitable mistake. It's more like their choice.

Moreover, they are not capable of acknowledging their mistakes, because that is who they are, their personal values... your ego is heavier than a injured partner, and your honor of climbing Hakua slab with 50m single is more important than safety... which means there's no hope for correction.

The Hakua Slab experience only boosted his confidence instead of teaching him a lesson. There were signs of this before, like when his 3 cams popped out during a fall, but he didn't learn from it; it only made him more confident.

I felt alone in this situation. My husband does not climb so he is no way of knowing my suffering. The people in Kyusyu is the same tribe as who gave me this pain. 

So no one seemed to understand the gravity of these incidents to me in Kyushu. Everyone was on their side, lacking compassion for me. In fact, they kept calling me a chicken only because I refused to take unnecessary risks, like falling on 40-year-old cut anchors or on the first pin. 

I concentrated on letting out my emotions in my blog to stay sane, but the more I wrote, the more I realized the darkness in their minds, not mine.

Actually I felt I am pretty good climber with proper education and risk sense. They are the odd ball not me.

Wise people stay away from bad people

For the climbers in Kyusyu, it is natural for them to fall easily on 40 year old cut anchor just because everyone else does it.  

But that is against what I was told... when in doubt, take No3 (the third point to the anchor) and never do easy fall unless you have taken 3 quick draws was my education.  Never lend your rope. Never let go of your break hand, test your protection before you put your weight on it.... those teaching has never convinces Kyusyu's climbers.  They insisted it was safe with them, but it was hard to be convinced, unless you were a fool. 

See these photo of removed bolts.


There won't be a second time of dropping me on the ground due to the lack of attention. 

There won't be a second time of him going to a multi-pitch climb with me, even with two ropes. 

Because they will never learned from the experiences. That's their values and personality.  The climbing community shares the same values in Kyusyu. The safe climbing is considered chickened climbing for them. Who is going to do it?

Everyone avoids confronting the outdated culture out of fear of being called a chicken from the community

So it was very hard to face the fact that they will never change and there is no way of climbing in Kyusyu... unless I bent my value... accept how they are... which means almost offering my life... which no one can and should. 

So this is why I am so into climbing education now... Japanese guys are the people who did Kamikaze, out of fear of being called a traitor in WW2, guess how hard it was to change their perspective... sort of brain washed. 

There is actually the similar mentality in Kyusyu's Hiei slab climbing... notorious huge runout routes in granite slab, their bolting policy was, 1 bolt for 50m climb of  UIAA 3rd, 2 bolts for 4th, 3 bolts for 5th.  Kamikaze was implied when I heard about this bolting policy from Misawa the developer climber in Hiei.

More importantly,  this policy reflects nothing on the climbing situation. Climbing is much more sensitive. You need a protection before the crux no matter what grade. 

There is no decimal grade when they were climbing, so all of 5.2 to 5.12 or over are in the same 5th category... so it is about 12.5m apart... that must be a very bold climber to climb!  

So the mixture of the pride and ego, it's hard to change their mind even today, when a regular guy can climb up to 5.12 normally.  And the worship of boldness as a male is the source of their pride so I feel kind of sorry now to them. Because in this way, I imagine climbing has never been much fun to them. 

Now, so this is the explanation of why I am not climbing in Kyusyu.  

I will be very happy to climb with safety oriented climber partner in safe crag such as Laos and Long Dong in Taiwan. I actually plan to go Laos when my ankle is cured.

I had an operation(surgery) on March 1st and it is my full 4 months now on rehabilitation. Fighting alone to cure. I was hospitalized one week and learned a lot.

I am the midst of my rehabilitation now and happy to be so... I have something more important than just climbing... I know now climbing is not what I want to put my life onto... I want my life to be more meaningful. 

I am more into creating a new world that everyone can enjoy their lives without endangering the others life nor the mother nature.

【提言】国際化が遅れることの解析

 ■ちあこちゃんねる

最近、ちあこちゃんねるにハマって、海外のバレエ団に就職した人のYouTubeを見ています。実は、私も海外では、似た生活していました。別にバレリーナじゃないけど。週二日働いてあとはしたいことしていました。

https://www.youtube.com/channel/UC3ksN_4AjdLqefrgnSfB8NA

クライミングは、バレエのように確立した職業ではないかもしれないのですが、それでも、

 自らプロクライマーと自称

する人もいるしなぁ…。プロのバレエダンサーと比べると、クライミング界の国際化(というより世界に追いつく度合い)は、バレエ界とくらべると、かなり遅れている。

端的に言うと スポコン&ナルシズム から、プロ意識&シェア ですかねぇ…

■ 似た発展の仕方

バレエとクライミングは、日本において似た発展の仕方をしているようで、女性版・男性版って感じです。

1)お家制度の採り入れ (と間違った指導法)

2)過剰な競争 (と若い人の身体への弊害)

3)満たされなかった自尊心を満たす場が成人 (成人後の趣味で男女別)

です。

日本のバレエ界も、ワガノワ式一色×コンクール中心の子供×大人のバレエ(女の園)、という図式で、かなりガラパゴスな発展でした。

知らない人のために解説すると、バレエは、指導法にイタリア、フランス、ロシア、英国のヨーロッパ式がもっとも発展を遂げており、ロシアの指導法は、国営バレエというロシアの国策が生み出した、どちらかというといびつな指導法で、こどもを身体測定にかけて、股関節が180度開く子供だけを鍛える、というのが最大の特徴です。

日本はなぜか、古い先生は全部ワガノワ。で、日本の子供は最初から股関節が180度ひらく子供なんていないので、無理をさせられ、筋骨格系が奇形児になっている人が多数。これは、日本の指導法が遅れている、ってことなんですよね…。私も弊害ができたので、ヨガへチェンジしました。

ヨーロッパのほうが教育システムが先進的で人体の現実に即している=良いので、ヨーロッパ帰りのダンサーたちからこんなチャンネルができています。

https://www.youtube.com/@dancerslifesupport

お教室制度は日本独特で、花道や茶道の家元制度を模したものです。師弟制度。レッスンのことは稽古と言いますし、挨拶は、昼でも夜でも、「おはようございます」です。

子供はコンクールで勝つだけが、ヨーロッパへの逃げ道。先生たちは自分の指導者としての名誉をかけてコンクール命で勝たせる。スポコンです。トウシューズが血みどろになっても踊る。ケガしても踊れ系です。なので、昔の日本人ダンサーはみんなスタイル悪いです。

で、一方、大人向けのバレエ教室っていうのもあるんですが、これは、もう経営のための資金集めの場です。指導は手抜き。なんていっても、今から別に上手になるはずないのですから(笑)。なんで先生たちの人気集めの場になっています。上手に踊れるようにしてあげようっていうよりは、日ごろのエクササイズの場。でもって来る人もエクササイズ目的の人はいいのですが…たまに勘違いして、チュチュを着てきたりするんですよねぇ‥。紐がバッテンでトウシューズ風になっているバレエシューズとか…。それが変だと気が付かない人もいます。全体に、人生ひと段落した定年後の人が多いので、大人で趣味としてバレエに取り組みたい人はかなり少数派です。バレエが好きなんではなくて、乙女チックな服を着たい人が来る。違いは、バレエ公演を見に行くかどうかですね…。好きな人は観劇のほうもします。

そうでない人は観劇には行かないので、日本はバレエを見る人より、習う人が多いといういびつな構造になっています。

■ クライミング界も似ている

で、考えてみると、クライミング界も構成は、同じ。

 特殊な教育法 × コンペ中心 × 大人のジム(男の園)でガラパゴスな感じ。

山岳会は、登山技術、ロッククライミング技術を伝授する場としては、もはや衰退の極み、って感じです。

バレエの教室制度と違い、教える側が無償なので、さっさとやめちまった模様。結果、親から無償で教えてもらえる二世クライマーだけが、ちゃんとした技術を得ています。

コンペ中心というのは、コンクール中心と言うのと同じで、勝たねばならない理由が親のエゴっていうのも同じですね。

でも、バレエでコンクールで優勝したらヨーロッパがその子を救ってくれますけど、クライミングでコンペで勝っても、日本ではそこで終わりで、別に何がどう、と言うわけでもない。

ちやほやされるって言っても、狭い業界内だけのことで、一歩外に出たら、ただの人です。

クライマーもバレエダンサーも、非日常動作なので、8~18歳のゴールデンエイジ期に、”ばっかり”、をしなくてはならなず、結果として、クライミング以外、バレエ以外の能力を身に着け損ねるということになっているかもしれません。

起業、って言ったら、かっこいいけど、他に能力がないためにする、っていうのが、バレエ教室であり、クライミングジムであり、クライミングガイドなんで…

必然的に、教えるのは下手です。そりゃそうですよね、その職業になりたくてなっているわけじゃないんだし。

ただ登るだけで一生済ませたい、とか、ただ踊るだけで一生済ませたい、みたいな人が、誰かに教えるっていう重責を担えるか?というと、これは、全く別な才能が必要なわけです。…が、現代社会にそれ以外の職業選択肢は、残されていないわけですし。

と言うので、

元トップクライマー=教え方が分からない=指導は、受ける側の能力次第、

みたいなことになるよなぁ…。

それに、同じ理由で、自分のお教室が自分のファンクラブであるのと同じ理由で、自分のジムは自分のファンの場でしかなくなるし、来てくれた一般の趣味の人たちに、「(俺が初心者の時にできたことが)なんでできないんだ!」ってことになる。バレエも同じでした。みはるちゃん(私が初心者のころに習っていた先生)怒ってたもんね。

■ 市民愛好家は自尊心との関連

プロとは無縁の一般市民愛好家の場合は、なぜか、

 自尊心の課題

と結びついている。日本では大人のバレエ教室は、満たされなかった自尊心を満たす場になっています。女性たちがフリフリのスカート履きたがる…私はあんまり素敵と思えなくて嫌がったら、「〇〇ちゃんだってかわいいよ」と的違いな慰めをされました…(汗)。フリル、積極的に着たくない…。子供時代ならまだしも。なんせ、私が、あこがれているの、イリ・キリアンとか、そっちなんですよ?

クライミングも同じで、男性たちは、テストステロンを見せびらかしたがっている。それを見て女性がうっとりするというより、男同士で、「お前、男らしいな!」って互いに承認したがっているようでした。「強いねぇ」っていうのがそれ。

でも、クライミングの真実は、強くなくても登れる…のがバレるといろいろと困るから、正直女子には来てほしくないのかもしれません。あるいは、弱い男子が歓迎なのかもしれません。解析はともかく、どこかに都合の良い悪いの線があるよなぁ…

バレエは女の園ですが、クライミングは男の園です。

どちらも、なんだか自尊心や自己顕示欲、人気集めのほうが重要テーマで、肝心の技術習得のほうは、なんだかおろそかになっている、っていうのが特徴です。

■ 国際的な環境

たぶん、バレエもクライミングも、もっとも先進的なのはヨーロッパであると思われますが、

1)お家制度ではなく、指導者資格をきちんとして、指導法を習得した人が教える

2)子供は才能がある子供のうち好きな子だけが特進 プロへ

3)別に2)でプロの道を歩まなくたって、フツーに生涯スポーツ(予防医学)として続けられる

です。別に何歳になっても草野球してもいいし、プロでなくてもテニスするでしょう。

なので、

 男女の垣根、著しく低い

 プロとアマが明らかに線引きされており、プロレベルをアマに求められることはない

 市民レベルで普及している 

が違いです。

海外のバレエクラスは、男性のおじさんとか普通にいます。そりゃ昔、若かった人は誰でも年取ったら、おじさんだよなぁ。

トウシューズがアマに求められることはないし、公演への出演が義務だったり、チケットノルマがあることもないです。

それに教えてくれる人は、その教室のベテランとかではなく、ちゃんと、もともとプロで踊っていて指導者になった人です。先生がプロで、生徒がアマ。日本では先生もアマで、生徒もアマ。

まぁ、西洋文化の僻地、オーストラリアに行ったときはバレエクラス取ったら、下手で驚きました… カリフォルニアより下手だった。なので西洋国でも文化の差はあります。いつかヨーロッパで、クラス取ってみたいです。

クライミングは、ジムオーナーがクライマーじゃない、クライミングを分かっていない人が多くて、そういう人に習ってしまった人が、あふれていますよねぇ…例えば、福岡でクライミングを初めてすることになったら、小川山に行くとカルチャーショックと言うことになるでしょう… なんせ、終了点、直掛けでいいよいいよ、っていうローカルルールは、かなり特殊事例です。

つまり、私が経験したのは、日本のクライミングメッカと僻地の距離感ってことですよね。

■ ロッククライミング指導者マニュアルの不在

気が付いたことは、誰も指導法を分かっていない、ってことです。ムーブの教え方ではなく、ロープワークやロープワーク周辺のあれこれってことです。

元々、クライマーの歴史の第一ジェネレーションのプロ級クライマーたちが、

 現代版ロッククライミングの教え方 指導者向けマニュアル

というものを作っていないので、(ちょっとだけ、ほかの人より、俺登れるー)&(若者の職業難でジムでも開こうかー)となったのかもしれません。

とにかく、指導法がなっていない。

指導は、結局コンペで勝つ方法に偏っており、ぜんぜん、

 アウトドアロッククライミング指導法

になっていないので、外岩に行って、ロープ足りませーん、とかそういうことになっている。私を引っ張り落そうとした人もいました。実際、ほんとに落とした人もいました。

そんな、ちゃんと教わっていない人が99%の中を、死なないで登れるほうが奇跡の連続、っていうことになっています。

現状日本の岩場では、まだまだ40年前のカットアンカーが主流なので、人工壁の登り方しか知らない人が、安全に外岩デビューできるようにはなっていないです。この知識ですら、誰も明示的に教えていない。日本のボルトを信用するのは愚かなことです。

それもこれも、

 ロッククライミングの正しい教え方が分からないまま、俺を見て盗め!

っていう教え方をしているからで、見て盗める知性が上等な人は、とっくに盗んで、その指導者のもとは、とっとと去ってしまっているわけなのですから、結局、日本の大企業と同じで、

 できない子だけが残る仕組み

になってしまっています。というわけで、

ロッククライミングの歴史第一世代の栄誉あるプロクライマーの方は、

 アウトドアロッククライミングの指導者向けに正しい指導法を後世に残す

というのが、クライミング界に対する恩返しとしては最良のものではないかと思います。

特にカムのセットの習得法については、スティーブに聞いたら一家言ありそうでした。

日本のクライマーと言えば、カムが三つ外れて、反省するどころか、それが自信につながるという低レベルの理解力です。

自分がクライミングを全く勘違いしている、ということすら、そもそも理解できていない段階。自分が分かっていないことが分かっていない、ということです。

そういうことは、王道ではない、良くないと気が付いても、日本では、外道のほうが自分に都合が良い勢力のほうが多数で、基本、アウェーですから、正しいことを教えたい人がやる気になれないのは、分かりますが、ガラパゴスを辞めようという努力は、バレエ界のヨーロッパ帰りの女たちを見習うと勇気が出てくるかもしれません。

上記チャンネルをどうぞ参考にしてくださいね。

プロクライマー〇〇の一日、とかそういうの作ったら見る人多いと思いますよ。急がば回れ、ですよ。

王様は裸だと気が付く人が増えないと、日本は全然変わりませんよ。

【Translator’s Note】How to manage Japlish

A few translator’s comments:

I don't usually say these things to my clients since it only confuses them, but there are some words that need consideration and decision.

1)Bolting -> Japanese has "rebolt" as a Japlish. I try not to use "rebolt" since it gives a wrong impression to the Japanese audience. However, in rock climbing categories, when the situation is absolutely perfect, I will use it. So far, there has been no such case.

2)Climbing ethic. "Ethic" is perfect in English, but in Japanese translation, the term terrifies the audience since it is not at all familiar to us. So, I decided to use the milder and more often heard term, "moral." You know how climbers are. They don't read! So, this document's first priority is readability.

3)Any unfamiliar term, I can just spell out without translation, but so far, there has been no such case thanks to your plain writing. I personally think you are a very wise person since writing plainly is not easy.

■ 要約

・リボルト はジャッププリッシュ(和生英語)です。
・エシック=倫理 は、日本のクライマーには高尚すぎると思われるので、モラルで代用









2023/07/28

【Safety】On Japanese crags bolting situation: Transition from Aid to Free

I am finally going to be a saint…

40 years old & 5-15kN

I am involved in bolting issues in Japan for the past 5 years, providing information to local governments, and have successfully finished one crag by reinstalling new bolts. 

Japanese climbers are still using 40-year-old bolts with only 5-15 kN strength when they were new...

I had a few climbers from overseas come to climb with me at a Japanese crag, but the problem is that there is no suitable crag to entertain them...

Now, Yuji is facing a very tough time trying to fix the crag in his area, but he is not succeeding.

The older generation thinks it is their right to deny the removal of old bolts and replace them properly.

The developer climbers are taught that the routes are their "artwork" when they are young, and they only install bolts for their own use.

As a result, there are many routes that are no longer safe for climbing free. They insist that young climbers should bring their own bolts for protection or climb the un-climb-able routes.

This way, only a few good climbers can accomplish the mission impossible! 

Today there are such a variety of people climbing, women, child, old and foreigners... it used to be only young Japanese male around 20's.

As a short climber, 152 cm (a little under 60 inches), the crags meant for young man's height are very dangerous for me. This is the reason for me go climbing abroad. I prefer safety over cost.

The distance between each bolt is too far apart in Japan, since historically, Japanese crags were developed by aid-climbers for aid-climbing. Today, no one likes to climb the crag with aid. No fun.

We need the transition from aid-climbed crags to "free climbing" crags. Well, at least in Kyusyu... all of those routes I've climbed were aid route turned into free. 


The purposes of bolts in aid climbing and free climbing are so different, for aid the bolts does not need to be that strong, because shock load does not need to be considered, and for the bolt distance,  the far the better. But in free Climbing, old aid climbed bolt layout is unreasonably dangerous, especially for a short climbers.

It's ok this way, when only selected few were climbed, but see Tokyo, see Fukuoka, 
young 20ish guys who started in a climbing gym, can not climb the routes even I, rather matured woman can climb. Be realistic. It's unsafe for today's climbers out of climbing gyms. 

If the local government of the crag wants to prosper, the crags need to be open to everyone including them. 

Young people, speak up!

Knowledge of bolting is not only important for Japanese young climbers, but they also need to have the courage to speak up for themselves.

Moving on the history of climbing is not rebellion. 

Japan still follows a seniority system, so the voices of the young are not heard; only the opinions of old or rather outdated individuals are considered.

However, it has been the age of free climbing since the 1980s, and now it's been over 40 years. No one really likes to climb the hugely runout aid routes anymore.

Even the old climbers themselves acknowledge the risks

They are trying to make a younger to lead climb, including me, a late starter who began climbing at age 41... has to lead when climbing with 70's. See me climbing in this photo. 


The left is me. leading. Note that there is another climber in right. So two climbers were belayed by one belayer. Understand the message untold. The old climbers are already so old that they seek help in lead, even to the weakest tribe like me in the industry.

So they know the risk, of course, only they can not admit it, just like once you pretend that everything is ok, you got to keep lying. It is not OK, older forks are too old to lead climb in the crags.

Thus, installing new bolts with updated knowledge and skills is actually a "benefit" to them too.

In fact, it's good for everybody.

But older people, when they get old, they are no longer capable of understanding what's really "beneficial" to them. They get angry at anything different from the old ways they are accustomed to. 

I realized this by injuring my Achilles tendon and spending time with elderly residents in hospitals who no longer know what's good for them and they attack even nurses.

Who wants to climb with this kind of anchors? But if this is their best shot... who can blame? 
Young men, now,  it is your turn to work for the other fellow climbers. 

2023/07/26

【海外情報と日本の進化】クライミングとバレエ

■ちあこチャンネルの衝撃

ここまであけすけに語ってすごい楽しい!と思って驚いた… ちあこちゃんねる。

https://www.youtube.com/watch?v=ciooVJfMZw8

海外カンパニーで踊っている人の、赤裸々な日常、ですが、別に日本人だからと言って特別な何かがあるわけではなく、フツーです。私の海外生活の時もこんな感じでした。

そのフツー感がいいですねぇ!!

普通に10年スロバキアで踊り、退団、芸術監督が突然いなくなる、などなど、就職活動や各国のカンパニーの様子が、普通の普段着感覚でわかる。

こういうYouTubeをクライマーの若い人もやったらどうか?と思いました。

■ バレエでも海外

バレエは19歳からです。大人になってから習ったので、ヘタウマというか、

 3歳から習っている人=プロクラス、
 小学生から習っている人=先生クラス、
 60代になってから習う一般の大人=もうパは何も出現しない

という構成の中で、

 先生たちには、当然、遠く及ばないが、大体の他の大人リーナより上手

という微妙な立ち位置に長いこと、いました。それはヨガの先生になって生かすことになりましたが。

バレエ同様、クライミングでも、海外で行う、ということが、私の中では喜びの源泉になりました。

なぜか? 日本の仕組みが、普通の大人にとっても、成長の足かせになっているっぽいんですよねぇ…

その証拠は、若い人は、みんな海外に出ます。クライマーもそうですよね?

■ 国内トップクラスでなくても、海外クラスに出てもいいですよ?

バレエは、サンフランシスコでもクラス取っていましたし、メルボルンでもそうでした。日本である程度には、なっているから(つまり、プリエが何か分かりません、とかないです)、どこへ行ってもクラスに参加しても、ばかにされるようなことはないです。

クライミングと同じですね、別に高グレードが登れるわけではないですが、ロッククライミングの方法を心得ているので、誰と組んでも登れます。(つまり、懸垂下降が何か、分からないってことはないです。これ日本のクライマーは、身に着け損ねていますよね)

バレエ鑑賞のほうは、パリオペラ座でバレエを見るのが初めての海外で、サンフランシスコ時代は、シーズンでチケット買って、マチネとソワレ両方、見たりしていました。当然、天井座敷ですが…。最後は、世界のコレオグラファー、ジョン・ノイマイヤーの通訳をして終わりました。 そういうことなので、バレエの事情というのは詳しいです。

で、

1)海外のバレエクラスは、別にプロ級だけの人のクラスではない。民主化されている。

その辺は、クライミングと同じですね。日本のクライミングに足りないのは、民主化です。

分厚い愛好者という層があってこそ、真のバレエのすごさや価値が理解され、プロが生きていく道が成立するわけです。歌舞伎役者が、いきなりイギリスに行って、プロです、って言っても生きていけるわけがないでしょう…その逆が日本のプロバレリーナの流出ですが、それは、国内に、プロが生きていくだけの十分な愛好者層がないからです。

クライミングに関しては、もう岩場を登るロッククライミングの技術伝播は、青色吐息で、虫の音です。例えると、町のバレエ教室つぶれそう、みたいな感じで、山岳会は全く機能しないどころか、間違った技術を伝える場になっています。

■ プロの男性バレエダンサーのチャンネル

Tomoチャンネルも衝撃でした。


バレエコンクールの闇 プロバレエダンサーが語る

とタイトルもショッキングですが… 日本のバレエ界って、お茶やお花を習うとき、免状制度であるように師弟制度を取り入れたことで、日本に広まったんですが…それは導入時は妥協だったんですよね。海外のやり方では日本はバレエをできない、ということで。それで古い思想のバレエ団は、個人名を冠したバレエ団であることが多いです。しかし、時を経てそれは良い面よりも、悪い面が大きくなりました。

今、日本で成功しているバレエ団は、新国立とか、スターダンサーズとか、Kバレエとか、海外の仕組みでやっているところです。

このTomoさんの素晴らしいところは、海外の男性ダンサーと互角に戦って勝っているところです。外国人より足長い(笑)。

クライマー男子も、海外のトップクライマーと互角に登る人が出てきてほしいですね、なんかユージさんで打ち止め感ありますが。

私も東京にいたころ、原宿で男性の若い先生のクラスがあって、取っていましたが、また取りたくなりました。

■ 谷桃子バレエ団の衝撃

古いバレエ団って、プロ級のアマチュア、みたいなことになっています。しかし、バレエのレベルが高騰する中に合ってそんなやり方ではやっていけなくなったのが、谷桃子バレエ団。 例えるなら、古い山岳会。

YouTubeで包み隠さず全て話す【老舗バレエ団の覚悟】https://www.youtube.com/watch?v=XcRHcZfQRO8&t=13s

色々あるんですが、最大の差は、ダンサーの地位で、日本ではバレエ団にお金を払って踊らせてもらうもの、海外は逆で、当然ですが、出演してお金をもらうのは、ダンサーです。

日本では、ちびっこから大人までチケットノルマ持たされます。私も経験あります。そのせいで、バレエ教室を辞めたことは一回だけではありません。なんせ、よその家の4歳児が衣装着て踊るのを見たいというひとんちの事情に、数万円ものお金を寄付する羽目になるのか、みたいな感じでした。チケットノルマは日本だけの現象です。

■ 反論も出ている

プロとしての姿勢が甘い!という指摘も、出ています。


下調べが足りていない、という指摘…私が海外のクライマーに出している指摘と同じでした(笑)。

■ 日本のトップ → 海外 → 日本に還元

バレエも昔は歌舞伎と同じく、幼少期から特訓受けてプロ級になった人だけのもの。

クライミングは、バレエと比べると…海外帰国者からの良い影響を日本のクライミング界に反映し損ねているように思いました。

逆に言えば、日本のクライミングは、いまだに世界が狭い、視野が狭い、ってことです。

■ クライマー界=日本男性、バレエ界=日本女性

バレエ=女の世界、クライミング=男の世界、とすると、本当に日本の男性の”クライミングを進化させる力”は、バレエの進化と比べると、劣後するんだなぁ…と思いました。

バレエも古い世界なので、クライミング同様、有名な古株のバレエの先生、が障壁になっている。しかし、バレエのほうは、日本バレリーナつまり若い人(女性)の世界進出がすごくて、もうほとんど国境の垣根がない。

そうやって海外のバレエ団で踊り、一流になった人たちが今度は、帰国して日本で教えるので、日本の指導者レベルは一気に上がっている。昔みたいに、著名な先生に滅私奉公しないと、先生に慣れないっていうのはないです。

一方、クライミングは?といえば、情けない。いまだにビビって、大勢で海外に行き、誰とも交流せず、現地のクライミングを学ぶこともなく、現地の友人を作ることすらなく、ただ行って、帰ってきて、ヨセミテで登ったぞーと自慢するのは、国内の行ったことがない相手向け。昭和の前半のノリのままなんじゃないだろうか?

しかも、足の引っ張り合いが著しい…世界のユージですら、自国を良くしようとしただけで、自国の仲間に足を引っ張られる始末なんである。

吉田都さんは日本では受け皿がなかったのでロイヤルでイギリス人を楽しませることに人生を使い、40歳で引退して帰ってきて日本で芸術監督をしているんだが、彼女の才能を日本に還元できなかったのは日本人の器が小さいからってだけで、別に彼女のせいではない。

吉田都クライマー版は、平山ユージさんだと思うが、それにしても、結局、そのユージですらうんざりさせるのが、日本の古い山岳業界なんである。

それもこれも、日本男性の意識が、俺が俺が、で、本来競争の土台は、世界を舞台にするべきところ、勝つ見込みがないからか、狭い範囲、俺の岩場とか、俺の山岳会とか、せいぜい大きくても国内岩場、みたいなことをやっているうえ、俺の俺のと言う割には、再整備をする気はゼロ、だから、結局、遠目に見ると、足の引っ張り合いにしかなっていない…

俺様PRに忙しくて、能力を伸ばす、という方向に時間と労力を割けない、からである。

日本バレエと日本クライミング。

女性の世界のほうが、気が付けばワールドクラス、になっているという現実を日本男性は真摯に受け止めたほうがいいですよ。

いつまでママー、誰かーって泣きついている気なんだろう…

誰かもいない、ママもいない、いるのは、自分だけである。

というわけで、提案。

1)海外で登っているクライマーは、その様子を知らせる
2)山岳会は惨状を知らせる
3)みんなで、日本が世界に遅れている現実を見つめる

2023/07/25

【クライミング心理学】開拓者がかたくなに、ルートを分かち合わない理由が分かった

【聞き流し系セミナー動画】心理学の力を使って自分の才能に気づく方法!

この動画で、なるほど~と思いました。これが、古い開拓者が、失敗したボルト位置でも、再整備の時に、位置を適正に変えられるのを嫌がり、自分の”著作権”にこだわる理由ではないですかね?

経営者: 

「彼には給料をあげてやりたいんだが、レシピを公開してくれないんですよね」

「今だと、どうやっても彼の料理を楽しめるのは、1店舗だけ。だと、どうやっても60万が限界なんですよね。しかし、彼がレシピ公開してくれたら、多くの人が楽しめて分だけ、払える。給料は青天井」

シェフ: 

「俺が苦心して盗んで頑張って独学して編み出したレシピをほかのやつに渡してなるものか」

↓   クライミングバージョン

岩場: 「初登者には報いてあげてやりたいんだが、ルートの再整備を許可してくれないんですよね」

「40年前のままのボルトで、あの配置だと、どうやっても彼の課題を楽しめるのは、身長170㎝で、5.14の超ベテランだけになってしまう。

そうだと、どうやってもボルトを交換する代金すら出ないんですよね。

しかし、彼が再整備とボルトの位置変えに賛同してくれたら、岩場を公開し、外国人や女性、子供を含め、多くの人が楽しる。

そうなると、いくらか観光収入をボルト整備に持っていく道は作れそうなんだが…」

開拓者:

 「俺が苦心して作った課題をほかのやつに触らせなどするものか。あれは俺の課題だ」


結局のとどのつまり、分かち合いのこころ。

それがないから、結局、豊かさが現れることはないんですねぇ…

つまり、俺だって教わっていねえし!とか、俺だって苦労したんだ!とか、本人が拗ねちゃっているから…

そんなこと言ったら、私なんて、お金出して、自腹で、雪訓だって受けてきたわけなんですけど…? ほかのみんなは、タダで技術を習得できる幸福な時代にいたのに、なんでそんなにケチなんでしょう?

昔の人のほうが豊かな山ライフを送ってきたのに、なんでまぁ、そんな、けち臭いことになってしまったのか?

ガリガリ病、って奴なんだろうか?

2023/07/23

【開拓者むけボルト情報】ボルトバイブル 

■ Bolt Bible

以前このブログでも紹介していましたが、ボルトバイブルと言うものを海外では、若い人がブログにまとめてくれています。

Google翻訳で見れば、誰でも見れます。

誰でも見れると私は思っていたんですが…ここ10年ほどクライミング業界を見ていると、海外情報の取得については、私が期待するほど、障壁が低いようではないし、若い方でもあまり使いこなしていそうでもないのかね…?という、諸般の事情もあるのかもしれないというので、再度紹介します。

Google翻訳で日本語に自動翻訳したイメージはこんな感じです。内容を理解するには十分の翻訳結果が得られます。

どこぞの大企業の重役じゃないんだから、機械翻訳の日本語がこなれていないとか、文句の言うのはやめましょう(笑)。


リンクはこちらです。

https://www.hownot2.com/post/bolting-bible-rock

最近のAIは優秀なので、ChatGPT4の有料版を使えば、読み込みから概要のまとめまでやってくれるかもしれません。

私は無料版しか使用する予定はないので、有料版を持っている方、試してみてくださいね!

余談ですが、日向神のボルト見せたら、え?!とびっくり仰天していましたよ。

他の参考記事

https://allnevery.blogspot.com/2020/01/blog-post_12.html


2023/07/20

【ボルト位置】ボルト位置に知性が表される

■ ボルト位置に、開拓者の知性が現れる

ベテランの人に、いまだに気になっている九州の課題について聞きました。

というのは、ボルトの位置って、開拓した人がサボっているのではなくて、開拓者本人もアップアップでどこに打ってよいのか、わからなかったため、悪いのかもしれない。つまり、本人も悪気がないのかもしれないと思ったからです。

というのは、私自身もクリッピングするゆとりがないときに、クリップを飛ばすことがあるからです。

あとは、ラオスでクリップが近すぎて忘れたことがありました。日本の遠いクリップに慣れていたからですね(笑)。あれ、もうクリップだったの、みたいな?

というわけで、ボルト位置は、ゆとりがありすぎてランナウトするというのではなく、クライミングが難しすぎてボルトを打つゆとりがない、というのも考えられますよね。

ボルト位置などは、後世の人に悪いことをする気がなくても、やっちゃうってことは、人間なら誰しにもありますよね。まぁ、そういう場合は、間違いを指摘されたら、あ、ごめん、と言うと思いますが。

で聞いてみたら、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ボルト位置というのは設定者の知性が現れます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ということでした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

おかしなルートを作ると、あいつは馬鹿だと思われます。あいつのルートは危険だから登らないとなるでしょう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■ ドイツ式 vs フランス式

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ドイツ式 : 試登せずにいきなりラッペルしてボルトを打つ。

ステファン・クロバッツが小川山「Ninja(5.14a)を開拓したのがこれです。1メートル以上のスリングを掛けないと登れないルートになりました。トップロープでの試登はしません。

フランス式 : フランス式というのはトップロープで試登し、それからボルトを打ち、トップロープでトライを繰り返し、レッドポイントします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■ Ninjyaは悪い見本

…ということは、Ninjyaは悪い見本を提供していますね。JFAのリボルトの経緯を読んだ記憶がありますが、もうかなり苦戦してリボルトしたみたいでした。

…ということは、Ninjyaをあがめているというのは、悪い見本をあがめているということになり、日本人の西洋人コンプレックスの現れ、なのだろうか?

現代の若者が登攀力だけでボルト位置の悪いルートを克服している事例https://allnevery.blogspot.com/2022/10/ninjya514a.html

今あるボルト位置が絶対だとなると、克服する側の能力は異様に高くならざるを得ない、っていう事例かもしれません。

発達障害気味のお母さんを持つと、子供は異様に”できる子”になってしまう…みたいな(笑)?

ちなみに、故・吉田和正さんは、フランス式でした。私は、一本、吉田さんと一緒に開拓中のルートがありました。正確に言えば、私に初登させようと、吉田さんが選んだルートがありました。それで、吉田さんがフランス式と言うのが分かります。

■ 現代では、ボルト位置は、慎重に設定するべき

カムで登ったり、ハーケンで登ったりして、セカンドが回収するのなら、プロテクションの位置は、その時、たまたま気に入った箇所でもいいと思います。

現代の開拓では、初登する人には、かなり大きな権利が与えられています。

その最初のボルト配置は、未来永劫、そのまんま、という権利です。

しかし、その最初の配置が、

 テキトー

で、

 熟慮を全く含まないもの

であったとしたらどうでしょう?

たとえるなら、

 落書きにモナ・リザ(傑作)と同じ著作権を設定

してしまうようなものです。

いやピカソは落書きでも立派でないか?と言う声がありそうですが、ピカソの模写、みたことありますか?ものすごい精密画です。それだけ高度な能力を有してから、らくがきみたいに力を抜いているので、らくがきでもパーフェクトバランスってことになります。

一方、ただの落書き、に陥っているらしいのが、ラッペルしただけで試登せず、いきなりボルトを打っただけのルート

九州で有名なのでは、八面のカプチーノがそうでないかなと思います。なんか疑問が残るボルトの位置でした。このベテランによると有笠山南国エリアの白と黒5.11bもそうだそうです。

■ ハングの扱いが変なのでは?

九州では、ハングの乗越がある場合に、ボルトの位置が微妙だなー、これ、いまいちだなーと思うことが多かったです。

というのは、その位置では、岩の上でヌンチャクが寝てしまい、空中にゲートが垂れていない、と言う事例が多く、ロープをかけると、岩にロープが当たってしまいます。

もしくは、凹にボルトが打ってあるので、岩の下で長ぬんがいることになって、あまりプロテクションとしては機能しない、と言うことになる。

    事例:アッポロ11号。これじゃロープが流れないのは当然。長ぬんがいります。

たぶん想像するに、こういうのは、そもそも、アルパインロック(リッジ登攀)の凹凸があるルートを十分登りこんでいないで、岩場に来た人がボルトを打つと、こうなるのではないだろうか?

易しいルートで学ぶべきことをすっ飛ばして、開拓しているってことです。

■ ハングがある場合のボルト位置

ーーーーーーーーーーーーーーー

傾斜が垂直の部分から、例えば50センチのルーフを越えるとします。

ルーフの下にボルトを打っと、通常のヌンチャクではロープの流れが悪くなります。(日向神ではこれが多い。上記のアッポロ11号参照)

さらにルーフにエッジがあれば、墜落したらロープに損傷が起きるでしょう。(ロープがエッジにこすれると切れます)

それらを考慮すると、ルーフの上で、カラビナがルーフに当たらない位置がいいです。

しかし、安定した態勢でヌンチャクを掛けられない、しかもランナウトするなら、墜落しても危険でない位置にボルトがあるべきです。そのボルトがルーフ上のボルトと近くてもいいでしょう。

この様なルーフ上のボルトが遠いルートでは、クリップ側のゲートが開けたままにできる、スティッククリップが有効です。

岩の傾斜、オーバーハング、ただの前傾か、ルーフかで、この辺は変わります。

つまり、ロープがドラッグしない、クリップに危険がないのが前提です。

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きちんと安全が確保されていない、あまり知性が感じられないボルト配置のフリークライミングのルートでは、

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無意味なプレッシャーが入ります。

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とのことで、私が感じていた、”精神的プレッシャー”は、これではないか?と思います。

”無意味な”プレッシャー=ボルト位置悪いよ = 不必要に危険、ということ。

■ プレッシャーにはもともとめちゃ強いほう

…というのは、私は、自分を強くする、良いプレッシャーっていうのは、どちらかと言うと歓迎で、山でも、リスクには立ち向かうタイプだったからです。じゃないと、一人で海外へ行って働いてきたり、卒業課題を一人でこなそうと、阿弥陀北稜に行ったりしますかね?

ロープが出す・出さないの判断がありますが、こりゃいらねーだろ、みたいなところで、でも精神的に怖い人もいるんだし、勇気がないのを責めるのは、かわいそうだから出してあげようねーってタイプではありません。それは、今時の若い男子のほうです。

私が判定しているな、ってところは、ここで落ちたら一巻の終わりという、確実にリスクが見えているところです。

ので、岩場でも、別に怖がりではないんですよね。高いところが怖いってないし。

いつだったか、ボルダラーでリードに進みたいとかいう人を岩場に連れて行きましたが、アプローチで、フィックスロープが出ているところでも、怖がって降りてこれない始末でした。ボルダラーは歩けない。


無意味なプレッシャーの事例: これは最初の見た目から、初心者向きでないルート。凹の中にボルトがあると、屈曲が大きくなる。ルーフの上のボルトは、スティッククリップしないと、リーチが短い人には、安定した位置からは、ロープがかけられない。かけられないで落ちると、どうなるか?下の突起した部分に激突です。これはクライムダウンで降りました。

■ 精神的な苦悩

私はかなり我慢強いほうなので、数々の、ん?んん?ってできことでも、相当に我慢を重ねたと思います。

しかし、登る人としての基本的な安全管理の認知能力が働いてしまうと、どっちかというと自分が悪いってよりは、ルートの質がどうなんだろう?と思ってしまうんですよね…

これは、他責 ということではなくて、

 客観的なジャッジメント

のような気がします。


2023/07/19

【クライミングのケガ】ほとんどオーバーロードのケガ

■ 疲労骨折

クライマーの醜い指を見るたびに

 あの指にはなりたくない

と思ってきたんだが…。一度、ピラニアでなりかけたんだよなぁ…。

あんなふうになりたくないと思っている人ですら、起こるクライミングのオーバーロード問題。

普通に楽しい人なら、もう100人いたら100人がオーバーロードかもしれません。

https://www.dancerslifesupport.com/stressfructure/ より引用

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運動を辞めてから6週間で回復、

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疲労骨折が見つかりました

→レッスンも体育の授業も辞めました

→6週間経って、MRIとかとってOKが出たら、ゆっくりレッスンに復帰します♡

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だと、また疲労骨折をするらしい…

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オーバーロードのケガっていうのは原因が結構あるんですよ。

  • レッスン量が多すぎる
  • レッスンテクニックが良くない
  • 食事量が足りない
  • アライメントが間違っている
  • 筋力の弱さやバランスの悪さ

などなど。

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インドアのクライミングで、指を使わないってありえない。(いやある、ドラツーの壁を使いましょう!)

テク=パーソナルレッスン 小山田さんのみたいなスキル習得志向のもの つまり、一回そのホールドが偶然保持できただけではなく、保持するスキルとして定着を目指すもの

食事=分子栄養学  運動する=栄養要求量が多い

アライメント=モビトレ  おじいちゃんおばあちゃんと一緒にマシントレ

筋力=筋トレ  フツーにダンベル持ちましょう

バランス=ヨガ 片足立ちの変形です

って感じです。これのクライミングバージョンがあれば…。

たぶん、普通にクライミングジムに併設で、

 ・モビトレマシンを設置して、整形外科に毎日通ってくるおじいちゃん、おばあちゃんたちにクライマーがマシンの利用の仕方を教えてあげる

・ヨガクラスを開催し、自分の動きをマインドフルに見つめる経験を持つ → これでクライマーたちは自己を客観視できるマインドが育つ

のではないですかねぇ?

男子だけにクライミングを任せておくと、必ず

 一発逆転主義  = 一本だけ何が何でも世界最難課題が登れたら、みんなが俺をちやほやしてくれる~

っていう発想で、目を血眼にしてお買い得5.14とか、6段とか、探す羽目になりそうです。つまり、栗城さんのフリークライミングバージョン、ボルダラーバージョンです。

それじゃクライミングの何も分かったことにならない…。

クライミングも社会の中で位置づけられる=ボルジムに、マシントレやスポーツマッサージ、栄養相談室併設、とすることで、自分たちクライマー人種を客観的に位置づけられるようになると思います。

バレエも女性の執着の世界で、疲労骨折で踊れなくなる人が多いです。そんな世界をスルーして踊っていましたが、みんなが疲労骨折で踊れなくなる世界に私を誘い込もうとするので、いやになって辞めたんだった…。19歳から踊っている人にプロ並みののめりこみを求められても無理です。

同じことで、41歳からフリークライミングをやっている人に、山岳部に入部したての大学1年新人みたいなクライミングを求められてびっくりした。

教え方がなっていないです。

時代はとっくに、市民クライマー時代、市民バレエダンサー時代ですよ? 

私は、バレエは、カリフォルニア、パリ、メルボルンでクラスを取ったことがありますが、日本みたいな競技選手向けレッスンって、選抜された高校生くらいの人向けで、一般クラスでやっているの見たことないです。

同じことで、クライミングも、ラオス、台湾、で登った時は、みんなで楽しむために登り、

 おまえ、そんなのものぼれねーの

みたいな人はいなかったですよ?