2024/06/21

【クライミング心理学】思いやりを示す&Foregiverを辞める

 ■ 男性で高いところが苦手な人

今回の山で、とても感動したというか、驚いたことがありました。

自分がいつも、感情的に置いてきぼりにされてきて、それを不思議だとも思わずに、ひどい扱いを、ひどい扱いだと気が付かずにいたことに気が付きました。

これは、子供のころからなので、

 「お姉ちゃんでしょ、ガマンしなさい」

のためかもしれません。

■ 仲間の感情をケアする男性

今回は、ヒヤリハットがありました。そのヒヤリハットについては、対策を考察済みです。

でも、もっと感情が動いた事件が実はあったのです…

そのあとが、その驚きのポイントでした。

仲間が一人ヒヤリハットにあった後、別の男性が、

「このままだとただ怖かった、ひどい目に遭ったという体験になってしまう」と言って、

どういう風にしたら、再チャレンジできるか?試行錯誤してくれた

のです。

その男性の相手の気持ちをケアする、という態度に驚きました。

驚いたのは、私がしてもらったことがないから、です。

してもらったことがないのだ…ということに気が付いた…。

■ ケガをしてもケアしてもらえない

これまで、落とされて頭を縫う怪我、肉離れ、膝の亜脱臼、アキレス腱断裂、と4回もひどい目に合っていますが…、いつも、自分で自分を救っている…(汗)。

1)落とされて頭を縫う怪我… 自分で救急車に電話

2)肉離れ… 自分で5時間運転して家に帰る

3)膝の亜脱臼 … 自分で運転して帰る

4)アキレス腱断裂… 自分で歩いて病院へ

という具合です。

でも、甘ちゃんの人だったら…? 

ギャーギャー泣きわめいていれば、誰かが助けてくれる?

これは、私には一番ありえない選択肢です。

念のためですが、今回のヒヤリハットの男性が泣きわめいていたわけじゃないですよ。その人は至って冷静にしていたので、私も彼が、懲りた目に遭った、ということに気が付かなかったくらいでした。

■ 泣きわめかなくても助けてくれる

今回の山では、おでこ付近の髪の毛をグリグリに巻き込んだ、というヒヤリハットでしたが、ロープにしがみつく、という動作が原因でした。

ロープにしがみつくという動作が起きたのは、パニックのため。

パニックだと、最初からその動作自体をしない、のが良かったかもしれません。つまり、懸垂下降をしないことですが…。

ただ、難しくて、やらないほうがいいくらい怖いか、ちょっと怖いだけか?は、他者からはよくわからないのです。

3重にも4重にも安全対策していても、ロープに対するしがみつきが起きると、ヒヤリハットになる、という経験でした。

彼だけ、やらせないとなると、尊重している、というよりは、劣等生扱いしている、みたいになってしまうしなぁ…。

という風に考えてしまうので、やらないほうがいいか、やったほうがいいか、判断が難しかったです。

■ 感情のケアをされたことがない

慰めるというか、「大丈夫だった?」「うん」という会話は当然経験がありますが、自分が怖い目に遭ったとき、例えば、上記の4つの怪我が起きたときですが、その場の人が、例えば、私を落としたビレイヤーが、どうすればよかったのか?と思案している内容を聞かされたことは今まで一度もないかもしれません。

白亜スラブにしても、反省した、ということは聞かされていませんし、次回へ生かせる教訓を自分はこう考えたんだけれど‥というフィードバックをもらったこともないです。

結局、嫌なことをされても嫌だったということがフィードバックにならないので、Forgiverということになってしまう…。

■ Foregiver とは?

ーーーーーーーーーー

 何でも許してしまう人(Forgivers)

イヤなことをされてもイヤと言わない。ダメなことに対してダメと言わない。相手の責任を追及したり、自分を侵害する人から離れたりせず、何でも受け入れて許してしまう人がいます。

ナルシシストが無責任な行為をしたり、有害な行為をしたりしても、「あの人は可哀想な人だから」「まだ未熟なんだから」「両親に愛されなかっただけなのだ」などと思って許してしまうのです。

困ったことに、何でも許してしまう人は、自分のことを「優しくていい人間だ」と思っているんです。でも、実際にはナルシシストを甘やかして図に乗らせ、搾取させてあげているだけだと言えます。相手が失敗してもしても繰り返し第2のチャンスを与えてしまう人、尻拭いをしてあげてしまう人は注意です。

ーーーーーーーhttp://blog.livedoor.jp/rsuganami/archives/1826530.html

より引用。

■ クライミングバージョン

50mシングルで行きたい!と言ったのは、本人なのに、それで、25+35をつないでしまうなんて、

・「あの人は、師匠がいない、可哀想な人だから」
・「まだクライマーとして、未熟なんだから」
・「クライミングをきちんと教えてもらう機会がなかっただけなのだ」

という言い訳、全部否定されますよね…(汗)。

ただ計算ができないだけなので、どう考えても、本人が悪い。情状酌量の余地が、まったくゼロです。

いくら私がForgiverでも、合理化という思考回路の限界を試す事例ですね…。

きっと私が似たようなヒヤリハットが、いくつもあって、兆候を示されても、懲りない、わからずやだから、決定打として神様が示してくれたんでしょう…

事故というツケを払う前に気が付いてよかった、ということなのでしょう。






2024/06/20

【指導記録】懸垂下降は、(腕でぶら下がる)から(腰でぶら下がる)へのパラダイムシフト

■ロープに頼る=腕でロープを掴む

一昨日は山にいました。

そこで気が付いたこと、です。

■懸垂下降は、腰でぶら下がるへのパラダイムシフト

登山で出てくる鎖場になれてしまうと

(ロープに頼る=腕でぶら下がる) という思い込みが形成され、

それを 

(腰でぶら下がる)

に変えることが懸垂下降の習得項目、といえるかもしれません。

登山道で、ロープや鎖が出てきたら、手でつかみますよね。それを引っ張りながら登れ、という意味に、誰も教える人がいない、一人で登っている、普通の人だったら、感じてしまいます。

■ 鎖は引っ張ってはいけない

本来は、鎖場の鎖って、引っ張ってはいけない、と私は教わりました。

九州では、山のグレーディングがないので、難しい山に老女が来てしまう。

ので、そういう特別に配慮が必要な人に向けて、ロープがアチコチについていて、山梨で登っていたころは絶対ここにはロープないよな、ってところにもロープが出ています。

なので、元気いっぱいの若い男性でも、

ロープを見れば、手で引っ張ることに ”無意識に”誘導されている

んでしょうね。

無意識だから、その箇所が

そもそも、ロープや鎖に頼らないと登れないようなところではない、

のに、使うように誘導されていることに気が付けない、ということです。

既設の鎖だと、毎年何十人もの人が鎖場の鎖に全体重をかけて、ゴボウで降りたり登ったりしている、ということです…。

支点に力が異様にかかって非常にむしろ、危ないです。

支点がロシアンルーレット化しています。

■ ロシアンルーレットを危険だと指摘すると、むしろ逆に無謀呼ばわりされる

それを危険だ、と指摘すると?

逆に、鎖なしで登れということを言ってることになり…老女に向けて、それはかわいそうだ、というのが、拡大解釈されて、元気一杯の男性でも、同じだ、となってしまいます。

鎖を使わず登れ、と言うなんて、ひどい奴だ、という解釈です。

■ 逆に体力的・技術的には無理をすることになる

九州のクライミング界で起きたことですが、逆に、私が支点の強度を問題にすると、じゃ支点を使わず登ればよい、という話になり、今度は保険なしに飛躍します…。

それは4級(5.8)40Mランナウトを、登れというのと同じことになってしまいます。

ロープをつけるのは正しいのですが、40mランナウトしたら、ロープをつけている保険には全くならない…。というので、部分点までゼロ点になってしまう…。ならフリーソロするほうがまだはっきりしているってことになります。

つまり、この辺のバランス感覚のずれ感、というのは、本州で普通に安全に登っているクライマーと登らないと、意味自体が分からないのかもしれないです。

5.8から上でランナウトを、フリーソロ出来る人が、40mランナウトしても、別に怖いとすら感じないのが普通だと思いますが、世の中には、若い男性でも、老女と同じく、山で弱者で、同じ5.8でも怖いと感じる人がいます。

5.10を登る人が5.7をフリーソロするのは、怖くないです。

また

5.12を登る人が5.9をフリーソロするのは怖くないです。

逆言えば、

5.7なら、5.10の人はフリーソロ出来る(するのが健全化は別)

この厚みは、個人別かもしれません。

最初から運動能力が高かったり山に向いているタイプは、保険なしでも、保険がないことにそもそも気が付かず、登りたい!と感じるようです。その人口比率は、たぶん3:1くらいなのではないかと思います。



2024/06/19

【指導記録】登山道ではない道を行く山&振り分け懸垂の必要性

 昨日は山に行っていました☆ 

教えたことリスト

1)登山道の等級

2)スラブはジムでは学べないこと

3)落ちて死ぬ衝撃が何キロニュートンか?何メートルから危険か?

4)5級の傾斜と4級の傾斜が幅広く、異なること

5)ルートファインディングしてから登る重要性 (石垣利用)

6)登る前に降りる方法を確認する重要性

山で

7)ギアの分担

8)尾根地形と谷地形、トラバースの見方 

9)懸垂下降のさわり

10)現在地確認 方角、距離、緩急、標高差

11)大体早めに感じすぎることが多いこと

12)ヴィアフェラータの確保

■ 読図初心者は尾根を行くのより、沢沿いに下る破線ルートが苦手っぽかったです

読図というより、地形を読む、っていうことですが、尾根を素直に登るのは、登山道がない場合でも、初心者でも難しいと感じることはないようでした。

が、廃道気味の破線ルートで、現在でも、一応登山ルートになっているところを最後に歩いたら、不安に襲われたみたいでした。つまり、破線のほうが、恐怖心を感じたようです。

そこ、

1)なんとなく、沢沿いに行って、

2)進退が極まるたびに、補正すれば、

3)なぜか、いつも道に出る、

という、人生の縮図みたいな成り立ちの道なので、どちらかというと、

  思考プロセスが山ヤだったら、みんな同じなんだよなーな道

なんですよね。

行詰まるたびに、補正すると、なぜか赤テープやロープが出てきて、ここだったんだなぁと分かる。事後承認付き、練習課題、みたいな感じです。

登山の王道は、

 道迷いを内包しながら歩く、

ということです。

ただ誤解がないように言っておくと、今回、同行者たちが不安に思った道は、ピンクテープを探せ!式歩行スタイルでも、歩けます。まだ、上級向けとはいえ、一応、登山道なので、赤テープ追っかけも、できるんですが。

初めてそこを通る人はビビっていました(笑)が、それが今回の目的なので、良かったです。

まぁ、その心理を味わうのが、目的で、この怖さがないと、地図をきちんと見て歩こう、という意識づけが、そもそも根本的に生まれないので、初めに道迷いはありうる危険なのだと認知するために、ビビる体験をするのが、良かったのではないかと思います(笑)。

■人の手で整備された道=レールの上

こういう体験がないと、人の手によって整備された山を登り続けて、異様に自己肯定感が高まってしまうことが起こるんですよね…。

体力や登攀グレードで、行けるか?行けないか?の判定をしてしまうと、行けない山は、日本国内には、ゼロです…。なんせ、富士山は日本一の標高ですが、初心者でも行けますから…。

いくら体力があっても、私がいないと、このビビりルートに行くことはできなかったので、遭難時の心理の疑似体験ができてよかったのではないかと思います(笑)。

失敗の保険になるのが、先輩の役目なので。

■ ヒヤリハット

今回は、私は大きな反省点がありました。それは、髪の毛の巻き込み、です。

初心者の方が懸垂下降する場合、パニック耐性が、3人3様に違うことが分かりました。

私は、生い立ちから、不安に対する体制がかなり強いタイプなんです。ほとんど、パニックにならない。むしろ追い込まれると、冷静さが増します…。というわけで、三つ峠は2度目から、リードです。

でも、そんな私でも、1回目の懸垂下降を山岳総合センターで、やった時は、やっぱり、え?ってなりました…。

センターのやり方では、講師が横につかずに、一人で降りる。ので、私は、懸垂下降のセットや、自分がコントロールしている器具の操作が、自分がこれでいいのか?納得がいかない感じで降りた(自己信頼が育っていない状態)のが、嫌だったので、

反省で、

・両足で立てるところで、

・グリグリで(ATCではなく)

・一度手を放して全体重をロープに預けても、落ちない、という感覚を習得して、

・下でロープを引けば、落ちない(だけでなく、降りることもできない)という

確信を深めた後

・傾斜が変わるところが恐怖を感じやすいことをあらかじめ警告して

・さらに失敗に備えて、ノットを結ぶ

ことで、保険付きにし

・降りる量が10m超えないミニサイズ

・さらに隣で講師がぶら下がっている状態で教える

ことで、共感ベース強化

という、普通に教えられている懸垂下降(ATC使用、介添えなし、途中停止なし、ノット無し、基本20m程度)とは、サイズ感も保険の量も、だいぶ違うのですが…。

まぁ、やっぱり怖いですよね。初めてのことをする怖さは、誰にでもあります。

徐々に装備も、グリグリ→ATCみたいに、ステップアップすることだと思います。

■ 巻き込み

今回は、盲点だったのは、怖いとロープにしがみついてしまいますので、ロープが髪の毛の近くに来るということです。

ローワーダウンでも、荷物のようにズリズリとおろされている人がいますが、あの状態になってしまうと、体が座った格好にならずに、立っている状態になるので、髪の毛がロープの近くに来てしまいます。

髪の毛の巻き込みは、頭皮の剥離、になりかねない重大事故の原因ですので、髪を切る必要があり、それには、救助者が上からアプローチする必要があるので、再度、上に回ろうとしたのですが、仲間の一人がショルダーをしてくれたので、うまく髪の毛を巻き込みから抜くことができました。

体の体制をどうつくるか?というのは、かなり大きなポイントだということが分かりました。

水難事故のレスキューでも、水難者はしがみつきにより余計溺れてしまいます。水泳でも、頭を上げようと、もがけばもがくほど、逆に体は沈んでしまう…というパラドックス…。私も最近、やっと水泳のもがき動作を克服しつつありますが…

このパラドックスの登山バージョンが、

 懸垂下降での体制、

なんですね。

何が本当に危険か?は認知には、知識教育が必要なことが分かりました

パニックによるとっさの反応でグリグリを握ってしまったら落ちてしまいかねないですし、ロープを握って、かかっていた体重を、ロープから手に移動すると、逆にハーネスが緩んで危険になってしまいます。

ロープに体重を預けず、腕力…手でロープにしがみつけばしがみつくほど、余計、懸垂下降は、難しくなるのです。

■ 一般登山道での経験が逆効果になる

一般登山道にある鎖やロープは、ゴボウ(しがみつき)による安全を象徴することになっているので、むしろ、害になっているかもしれません。

 鎖やロープは、引っ張って、使わず、保険として使う

ように一般登山道時代から、習慣づけるのが、伝統です。

■ 懸垂デビューから心理ショックを排除するのは難しい

しかし、難しいのは、怖い気持ちに配慮しても、リアリティがない設定でやっても、身につかないし、先に登ることだけ覚えてしまうと、”登れても降りれない人”になっちゃうし…

心理的なハードルをどんなに下げても、どのようなことにも一回目はあるので、恐怖心をゼロにして懸垂下降する、というのは、非常に難しいです。

■ チェストハーネスはむしろ危険かもしれません

座った体制を作るための、定番が、フルボディハーネスで、今回は、幅広スリングでフルボディハーネスを作ったのですが、ロープがむしろ、顔の近くを通れてしまうので、

チェストハーネスをつける場合は、より、 髪の毛の巻き込みに注意が必要

かもしれません。一般にチェストハーネスって安全の代名詞になっていますが…。

■ 方針転換しました

 器具を本人に使ってもらうのが大事だ、

という大方針でいましたが、自立のタイミングは人それぞれ、なので、器具を指導者がコントロールして一緒に降りる、振り分け懸垂のほうが、彼には良かったと思います。

判断の分かれ目は、感覚的にロープに全体重を預けられるかどうか?だと思います。

懸垂下降では、ロープから体重を抜いてはいけない。

預けられない人は、振り分け懸垂で、最初は懸垂下降を体験するのが良いかもしれません。

https://stps2snwmt.blogspot.com/2015/06/blog-post_86.html

今回は、この降りる人がどのような行動をとるのか?最初に予見できなかったのです。

先の2名はスムーズに降りれたので。最後の人はハーネスで不利だったのですが、ハーネスの機能の不利より、不安にドリブンされた影響のほうが大きかったと思います。

というのは、ハーネスは幅広スリングでのボディハーネスで、これは救助で使うのと同じにしたからです。

■ 対策

・顔の近くにロープを持ってこない注意喚起

・ロープに全体重を預ける感覚の獲得強化

・恐怖がある人には、緩傾斜での懸垂下降

・不安がある人には、振り分け懸垂での体験

■ その他、良かった点

・ルートファインディングの重要性を教えるとみんなすぐ分かる

・降りることは、登ることより、誰にとっても機会が少ないせいで、恐怖が先立つ

・降りることは、登る回数と同じだけついて回るので、降りることに心理的な慣れを作るほうが先決

・破線ルートでの道のロストについては、道を見出す、思考回路を教える

・3人、4人などの多人数での参加で、緊張緩和

・ピンチの人をショルダーしてくれた人がいてすごく助かった。

■ お勧めギア

・ペツル スパサ https://amzn.to/4co6nWv


こんな楽勝そうな登山道でも、日射、風、雨、天候、躓き、ねん挫、といくつもリスクがあります。


2024/06/17

【クライミング心理学】ナルシストの被害から回復する3つのステップ

Three stages of healing narcissistic abuse

①Introspection (ぐるぐる思考)
②Validation (確証を得る)
③Transformation (被害から抜け出る・変化する)

■ ナルシストの特徴
- ナルシストは、誇張された自己重要感を持っている。
- ナルシストは、権利を感じ、あなたの境界線を越えるような行動をとる。
- ナルシストは、完璧な人生、家族、子供、成功を手に入れたいという幻想を抱く。
- ナルシストは、他人を見下し、ギャングやグループを作り、そこから人々を抑圧する。
- 他人の考えや意見を、劣ったもの、無効なもの、耳を傾ける価値のないものとして軽視する。
- 他人が自分のやり方に従うことを期待する。
- 自分の望むものを得るために、人を操り、利用する。
- ナルシストは、他人のニーズに共感しない。
- ナルシストは、傲慢または高慢な態度でふるまい、うぬぼれ、自慢、見栄っ張りだと思われる。

■ 当然ですが、クライマーにもナルシストとそうでない人の2パターンいます

クライマー界は、これまでの経緯上、社会的に締め出されてきたナルシストのたまり場、掃き溜めになっていることも多いです。

一般社会より、ナルシストの濃度が高いです。なぜか?

他者の命を粗末にしたとしても、成功や手柄を得ることが可能になっている唯一の世界、という経緯があります。

クライマーの自己責任という標語が、逆に無責任を後押しして、被害者に泣き寝入りを強いる文言となっています。

■ クライミングバージョン

1)ナルシストクライマーは、自分が登りたいルートを登るためには、相手の命が失われても構わないという前提で生きている。クライミング界はそれを受容している。つまり、誇張された自己重要感を持っているクライマーが、自己責任の言葉の元に正当化されている。結果として、ナルシストの集まりになっている。

2)クライマーナルシストは、登る権利を誇張します。ビレイヤーの生命が危険に冒されても、登りたいという欲求が勝り、生命の境界線を越えることが予想できる行動…一般的には無謀と言われる行動を、英雄視し、行動を辞めない。

3)ナルシストクライマーは、完璧なクライミング人生を求めます。クライミングにおいて、100%自分の登りたいところだけを登る体験を求めるため、相方の希望を無視します。というか無視できる相方を求めます。

クライミングに都合の良く、家族を利用したり、子供をクライマーにしようとします。また、クライマーとしての名声や成功を手に入れたいという幻想を抱くわりに、筋トレなどの努力自体はしません。

4)ナルシストは、ビレイヤーを見下します。また、自らグループを作り、そこからナルシストではない普通の人々を排除するような文化を醸造します。例:迷ったらハードプッシュオンリーのグループ

5) 一般のクライマーの客観的な考えや意見を、劣ったもの、無効なもの、耳を傾ける価値のないものとして軽視します。
例: 遠い1ピン目 俺はそうは思わない

6) 他人が自分の登り方に従うことを期待し、無理強いします。
例:これくらい登れよ

7) 自分が登りたいところを登るために、人を操り利用します。(ガスライティング)

8)標準身長以外の、他人のニーズに共感しません。

9)たいへん傲慢で、高慢な態度でふるまいますが、どの行動がうぬぼれなのか、不勉強なので分かっていません。例えば、クロスケオテ谷やめんぽこアイスがそれに相当します。

今時、エイドで登った記録を長々と初登記録に書きますか? 今2020年代…。めんぽこアイスも同じです。M15の時代ですよ?WI4で記録を書くなら、普通は1行、2行が正当な文字数です。二口渓谷WI6級がなぜ2行で、めんぽこがページなんだか…ロクスノが地に落ちたのかと思っていましたが、全国に宣伝するためなのかもしれません…。

要するに、うぬぼれ、自慢、見栄っ張りだと思われます。さらに自分を写真に撮られたがり、価値のないクライミングの記事をロクスノに投稿することで、関係者全員に自分がナルシストであることを宣伝してしまう…。

I am now finally realizing how narcissistic my climbing partners were and being vulnerable to those attacker, was me being a easy target. I am realized I am a HSS HSP. 

■ ナルシストに利用されやすい特質

HSPの人は特に気を付けましょう。

1)共感性
ナルシシストがあなたに危害を加えているときでも、少なくともナルシシストの苦境に同情する。例:一緒に行く人がいないんだろうな、可愛そう…

2)思いやり
相手は同情やお涙頂戴を武器にしてあなたを夢中にさせることができるので、あなたは相手の行動に対して責任を追及しにくくなり、相手の有害な行動を合理化しやすくなる。

3)精神的成熟
人間関係において何度も何度も反対の頬を差し出すだろうと考えるから

4)レジリエンとグリットが高い人
逆境や複雑なトラウマを抱えた人も、レジリエンスとグリットを持っており、ストレスのある環境への心理的な回復力と痛みへの高い耐性があるため、臨機応変に対応できてしまう。また、物事に果敢に挑むことができる。

幼少期のトラウマは、身体と脳が高低差に伴うストレス反応に慣れてしまっているため、生化学的にジェットコースターのようなストレスの高い人間関係やクライミング環境に「適応」しやすい。

5)興奮と挑戦の欲求
アドレナリン中毒、冒険好き、リスクテイカー、どこまでも大胆で勇敢な人は、ナルシスト(あるいはもっと稀なサイコパス)に狙われる。

自分を証明したい、障害を乗り越えたいという染み付いた習慣のせいで、彼らを喜ばせようとする挑戦に無意識のうちに「立ち上がる」自分に気づく(これは全く価値のない挑戦である)。

6)困難を乗り越えようとする人や乗り越えることに長けている人

しかし、”できるから”といって、健全であるとは限らない。

ランナウトした5.9が、別に”登れる”からと言って、”登ることが健全である”とは、限らない。

”5.8 40mランナウトが登れる”からと言って、”登るべき”とはいえない。

7)成功と美

ナルシストもサイコパスも、成功者や成績優秀者、魅力的な人を求める。

これは、彼らが特別でユニークだと思う人たちに囲まれていたいから。

8)完璧主義者

あなたがナルシストの承認を得ようと過剰な努力をすることを期待しているため、ターゲットにされやすい。

ある瞬間には、あなたを褒め称え、次の瞬間には、その愛情や関心を取り下げ、ダメ扱いする。(Darvo)

例えば、昇進を心から祝福してくれたかと思えば、その直後にあなたの作った夕食が塩辛すぎたとディするかもしれない。するとあなたは、次回はもっと豪華な食事を作ってあげようと張り切るだろうと、相手は計算しているかもしれない。

■ ナルシストがあなたを利用するとき…

1)二人が出会う運命にあったかのように見せかける

2)相手の行動に関係なく、あなたは自分の成熟を証明し、より大きな人間であることを示すために、あなたはナルシストの行動の結果(例:死亡事故)を許さなければならないと言ったりする

3)ナルシストは、長期的にあなたのご機嫌を取り続けようと考えているため、レジリエンスとグリット…困難に耐える力…は、を逆手に取り、あなたは利用されます。

4)そうすることで、彼らはあなたを "飾り "として使ったり、あなたの功績をあたかも自分のおかげであるかのように自慢したりすることで、自分のセルフイメージを高めることができる。

5)あなたの成功におんぶにだっこで、新たな人脈を得ようとする

6)あなたの財産を掠め取ろうとすることさえある

7)同時に、彼らはあなたの成功や美しさを病的に妬む

8)彼らは、あなたが自分たちを凌駕するのを見ることは、彼らのエゴを脅かすことになるため、あなたを萎縮させようとする。

9)あなたをコントロールしやすくするために、あなたを「謙遜」させようとする

https://thoughtcatalog.com/shahida-arabi/2023/12/5-surprising-traits-that-make-you-a-narcissist-magnet/ より抜粋

2024/06/16

【クライミング心理学】Grandiosity(誇大性)

■ 誇大性

ナルシシズム診断インタビュー(Diagnostic Interview for Narcissism ,DIN)第二版における誇大セクションは、以下となる[5]

  1. その人は、才能、能力、業績を非現実的な方法で誇張している。
  2. その人は、自分には脆弱性がないと信じているか、または自分の限界を認識していない
  3. その人は、壮大な想像力を持ってる。
  4. その人は、他人を必要としないと信じてる。
  5. その人は、他人、プロジェクト、声明、夢を非現実的な手法で過度に評価し、脱価値化する。
  6. その人は、他人と比較し、自分自身をユニークまたは特別なものとみなしている。
  7. その人は、自分自身が他の人よりも一般的に優れていると考えている。
  8. その人は、自己中心的かつ/または自己参照的に行動する。
  9. その人は、自慢げ、大げさな方法での振る舞いをする
以上、ウィキペディアより引用。

My 2 year old trauma and the climbing

 My trauma at age 2


My trauma at age 2 has came back suddenly in my climbing with a narcissistic climbing partner at a climb called "Hakua slab" and I am thinking of it...

The emotion I had felt then had been repressed deeply inside of my muscle memory and it was triggered by the climbing...

that must be happening to me to remind me of something important because all trauma incident were "a lesson learnt" and it happens to remind you of something important...

Sad thing is that you are likely to repeat the same reactions again, I did so too, that was to freeze... but this time, I am thinking of it with my language and reasons... so my emotion can be described...

The emotion I felt at age 2 was "I believed you dad and you betrayed me"

and

The emotion I felt at the climbing was "I trusted you as a lead climber and you betrayed me".

Betrayal is the deepest root cause of my suffering...

I was betrayed by men at age 2 and again it is happened. Now, I can explain this way and my therapist acknowledges this is the cause that I hate men, but one bad man in my life caused entire male hatred is over reaction.

So I now must know, what men are safe and what men are not.

I need to relearn how to trust male again and feel safe again.

2歳の時のトラウマ それがナルシストなクライミング・パートナーとのクライミングで突然、蘇った。

2歳児には、言語はまだない。だから、イメージによる想起でしか、記憶を呼び起こすことはできない。
2歳で感じた感情は、私の筋肉の記憶の奥深くに抑圧されていたのだが、それがクライミングによって、引き起こされたのだ...。 トラウマは、すべて「教訓」であり、何か大切なことを思い出させるために起こるに違いない...。 悲しいことに、あなたはまた同じような反応を繰り返す可能性がある。 2歳の時に感じた感情は、"お父さん、信じていたのに、裏切られた" そして クライミングで感じた感情は「リードクライマーとして信頼していたのに裏切られた」。 裏切りは、私の苦しみの最も深い根源的な原因だ......。 私は2歳の時に男性に裏切られ、そして、再度、裏切られた。

大人になった今なら、私はこのように説明できるし、セラピストも、これが私が男性を恐れたり、過剰に愛したり、あるいは、憎む原因であることを認めてくれているが、私の人生における、たった一人の悪い男性が、全般的な男性嫌悪を引き起こしている。 だから、私は今、どんな男性が安全で、どんな男性がそうでないかを知らなければならない。 男性を信頼し、再び安全だと感じる方法を学び直す必要がある。

【クライミング心理学】ガスライティング、もう確信レベルです

 https://youtu.be/TekCevV2Tf0?si=S5xxmT9YOIRxflc8 より引用











1)言っている意味が分からない

2)何の話してるの?

3)感情的になりすぎ、過剰反応しすぎ

4)気にしすぎ、敏感すぎ、大げさすぎ

5)あなたのせい、あなたに問題がある

6)あなたが間違っている、あなたがおかしい

7)やっていない、言っていない、起こっていない

8)ほかの人もこう言っている

9)〇〇の言うことを聞かないほうがいい

10)そんなつもりで言ったんじゃない

■ 全部心当たりあります!!

特に、遠いピン、は、女性差別と同じで、女性の立場に立たないと意味が分からない構造になっているので、俺はそうは思わねえ、で終わりになる。

たぶん、その時々の、

  誰の側につくのがお得か?

という判断で、人を切ったり捨てたりしている人=ナルシスト

なんではないかなと思います。



2024/06/15

【クライミング心理学】服従トラウマ=死、となる日本の岩場

■ 何かを達成しても別にうれしくないんですよね…

私は、客観的に見て、達成してきたことというか、経歴はすごいほうだと思う。これですごいと言わなかったら何をすごいというのかな?ってレベルではないかね??

自分のすごさ自慢をしても、意味がないので、ここでは詳細を省くが…気になる人はプロフィールでも見てください… 

しかし… 何を達成しても、まぁそんなにはうれしくない。

なぜなんでしょう?

達成感というのは、私のドライブ(モチベーションの原動力)ではない。私の原動力は

 好奇心

です。山も探究する対象があると楽しいが、なくなったので興味関心が失せました(笑)。

で、褒められてうれしい!とは、ならないんだが… その理由。

■ 褒めるというコントロール (飴と鞭)

母:「あなたの淹れたコーヒーはホントにおいしいわ」(意味:今度からコーヒーを入れるのはあなたの仕事ね)

私: (黙って)(分かった。次からママが帰宅したらコーヒーを淹れるわ、だから、私を開放してちょうだい)

というのが、非言語の親子コミュニケーションでした。

これは、言われなくてもやるのが大事!自主性が大事!という母の教えです。

しかし、これでは、自主性ではなく、忖度、ですよね?

 自主性=自分の欲求に従う

 忖度=相手の欲求に従う

その結果…

どんどん要求が、エスカレート。

燃え尽きる。(14歳の時、生徒会と部活キャプテンと連盟の仕事と級長と家では家事で、玄関で気絶しました…。役職6個くらい持っていた…。)

理不尽な要求に気が付く 例:リビングのモノの配置が昨日と同じと言われてビンタ

あ、これは…私の努力で、何かが改善することはあり得ない…

どう頑張っても、要求を満たすことは不可能だ…という理解。

誰を救うこともできないのだ…

どうする? 

もういいや。すべてを放棄し、生きているだけで合格ってことにしよう… 

自分だけを救おう…

スレスレライフ

ボンビーライフのクライミングライフをすると、なぜか妬まれる

怪我をして、自分からクライマーとしての魅力を減ずる 

なぜなら、豊か(幸せ、ゆとり)になってしまうと、またクライミング搾取される対象として魅力的になってしまうから…。

■ 身体化という防衛

ロッククライミングでは、相手から見たパートナーとしての魅力を減じるために、数々の怪我で、魅力を減じるように身体化してきたのだろうと思います。

相方が私をクライミングに誘うと、もう、いつも

 「〇〇君は?誘ってみたの?」

と聞いていました。なんで私に来るの…?はぁ(ため息)、きっと私しか空いている人がいないんだわ…と、思っていたんですよね…。

私からすると、彼はもともとリスク管理が甘々なので、1対1は、リスク管理の面で、ちょっとしんどいなってのがありました。

次男坊の彼が得意なのは、ちゃっかりすること、のほうなのです。しっかりすること、ではなくて。

なので、ちゃっかり、しっかりしている人に便乗する、ということが得意技。

気が付いてはいましたが、仕方ないなぁもう、という感じで、許容していました。

■ 相手を助けていてもそのことに気が付いてくれない

クライミングでは、大体同じくらいのグレードを登る人と組むのが、互いに助け合いになって、ちょうどよいです。

その場合でも問題は、

 ・恩着せがましく助けないと、相手が助けられていることに気が付かない

でした。

例えば、北岳バットレス四尾根事件の彼とでは、雪の山は、蓼科山に行きましたが、蓼科山って雪山としては超簡単なので… テント泊や縦走の足のすり合わせにはならない…。いい子ぶったままで、仮面を脱がずに済ませられる山なんですよねぇ…。

しかし、かといって、いきなり本気の山に行くわけにもいきませんしねぇ…。

この山に行ったことで恩を売ったと相手は思ったみたいなんですが…蓼科山に行って、お返しが北岳バットレス四尾根って、レベル感、あっていないですよね?

  蓼科山=ハイキング、北岳=命がけ

ハイキングを受け取って、命を差し出す人います? いませんよね?

■ ユウタさんのメマガより引用

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★「支配されるトラウマ」~あなたは私を支配するに違いない~

支配されるトラウマとは、圧倒的なパワーによって、上から直接的に抑え込まれるような傷つき体験を指します。

しばしば、権威への怒りや不信感の元になります。

・親の考えが絶対で、口答えを許さない。

・親から脅し、怒鳴り声、暴力、「愛情」と言う名の支配等で恐怖の感情を植え付けられ、命令に服従させられた。

・親のニーズ、世間体、都合が常に優先され、子どもはそれにただ従うことだけを求められる。

・力の強いものが弱い者を上から押さえつけ、思い通りにして当然であり、口答えすれば「義務を果たさずに権利を主張するな」などと抑え込まれる。

・親は「私」ではなく「私たち」を主語に、あたかも親とあなたの意見や感情は全く同じであるかのようにふるまうことが多かった。

・親は自分が欲しいと思うものは当然子どもも欲しがると考え、親が正しいと思うものは当然子どももそう思うべきであると信じていた。

・歯向かうと脅されたり、激怒された。 

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これ、まるでクライミング界みたいですよね?アルパインのクライマーには特にこれが強いと思います。

それは、パートナーも同じ山に燃えてくれないと、盛り上がらないからなんですが…。

なかなか無理がある。今時、40mランナウト(比叡)で燃える人いませんよ。

『いまを生きる』という、ロビンウィリアムズが高校の教師を務める映画がありますが、そこで、自分のやりたいことを発見した若者が親にそれを告げると、親は反対して、その若者を軍隊に入れ、医者になるんだ!と怒鳴ります。

その若者…親を殺さずに、自分が自殺するんですよ…。

いや~、めちゃ気持ち、分かるなぁって思いました。

親の言うとおりに生きるか?自分の生きたい生き方をするか?

自分の生きたい生き方でないくらいなら、人生イラナイ=自殺、です。

私の母のややこしかった点は、

 非言語に母に従うことを要求されていた

ことです。

■ 防衛プロテクションの種類

①服従する

②急ぐ・きちんとする

③保護者になる・尽くす

④自己卑下

ーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーーーーーー

「服従する・喜ばせるプロテクション」

服従する・喜ばせるプロテクションを持つ人の中には、親から支配やコントロールを受けて育ってきた人がとても多いです。

支配的な人が上から目線なのに対し、服従する人は下から目線です。

相手が上で自分が下なのだから、従うしかないと学んでしまいます。

そして常に相手の顔色を伺い、相手のニーズを優先し、自分のニーズは後回しか、一切無視してしまいます。

相手を喜ばせ、相手のニーズを満たすことが自分の存在価値だと思ってしまう人もいます。

実際、

 
支配的な人と暮らす上では、服従する・喜ばせるプロテクションの方が安全だったのです。

ーーーーーーーーーーーー

これが、九州で、従順さのために若い人が命を落としている理由ではないかと思います。

■ 5.10代時代を、いかに安全に過ごすか?が日本でのクライミングの課題

私が合わせるほうが師匠とのクライミングでは楽でした… 例えば、私がリードするということになると、初心者なので、

 ・直上したリードしやすいルート、

 ・ピンが遠くないルート

など、課題を選ぶ必要が出てきます。逆に言うと、5.9~5.10代は、ほとんどがピンが遠いルートなので、

 ・クライマーが依存者か依存者でないかに寄らず

 ・全員トップロープ

です。

なぜなら、そうしないと、

 ・まだ5.10代を登っている入門レベルなのに、腰椎骨折でクライマー人生終了

になるからです。それが日本の岩場の現実…ということになっています。

そこが、日本のクライミング界の共通認識になっていないのは、不思議です。

■ ガイドは分かっている

しかし、暗黙知にはなっている。というのは、日本のクライミングガイドはトップロープをかけてもらうためだけにあるからです。

ただトップロープ掛けてくれるだけです(笑)。何も教えてくれませんよ。

これがピンが遠い課題、5.10代の現実です。誰に利益なのか?トップロープ掛けるだけで収入になるクライミングガイドなのです。

■ 5.10代が安全な岩場

さて、そういうのが嫌な人は?

誰でも安全にリードできるラオスの岩場に毎年、行きましょう☆

 


2024/06/14

【クライミングのパートナーシップ】良い事例がきました

女性の人生に現れるダメな男性は、「女性だって、なんでも一人でこなせる」と教えてくれるでしょう。

しかし、真の男性は、女性が何でもできることを知りつつも、女性にそうさせません。彼は女性のそばに立ち、重荷を分かち合い、共に繁栄するように助けてくれます。

真のパートナーシップでは、強さは孤立ではなく、団結の中に見出されます。そして、関係の調子を整えるのは、真の男性の役目です。だからこそ、彼は常に姿を現し、一貫していることがとても重要です。

男性がしっかりとリードしなければ、女性はあなたと一緒にいても安心できないのです。


【事故分析】「場合による」、「経験値」、「体力」、「自己責任」、が事故を減らす努力をしない言い訳になっている

 ■ 「場合による」、「経験値」、「体力」、「自己責任」という思考停止が蔓延する登山・クライミング業界

これらが厄介なのは、実際に事実だからです。

沢での確保は、”場合によります”。

しかし、場合によってはATCガイドを沢でも使ってよい、という事実が、

A)水流があり、途中停止すると、水圧で押されるチカラと引き上げるチカラが拮抗してしまい、水死の危険がある条件下を想定せず、

B)そのような条件下では、ATCガイドを使ってはならない、という知識を知らないで良い、

という2重のミスを正当化する理由にはなりません。

「場合による」と言われて、皆さん、「そうだな」とうかつに納得していませんか?

場合によるなら、事故防止を対策するなら、カリキュラムに、あるいはその特定の沢に行く条件に、その場合についての知識を追加しておかないといけません。それが真の対策です。

なのに、「今回は、その”場合によるという場合”を知らない人だったんだ、避けられない事故だ」と結論してしまうのは、変です。

そもそも、そのような条件であることは、ここ何十年も変わらない訳ですから、祝子川ゴルジュに行く人は、エイト環による確保に習熟してから行け、溺死に注意しろ、と条件付きの登山許可を与えるべきなのです。

■ 登山歴〇〇年だからとか、クライミング歴〇〇年だから

は要注意。

10年、20年歩いていても、一般ルート以外は歩いたことがない人は、たくさんいます。

経験と経歴の長さの妄信は危険です。

■ 「落ちなきゃ確保はいらない」

確保者の確保能力の欠如を擁護をするために、落ちなきゃ確保はイラナイ、と脅迫してくる自称ベテランもいます。

そういう人は、一人で行けばいいのではないでしょうか?

確保技術の軽視、が、クライミング界にははびこっています。確保は技術です。

■ 「体力」

同じく、落ちた人に責任を擦り付けるのが、”結局は体力理論”です。

体力さえあれば、10日間の雪洞泊だって耐えられる?体力さえあれば、8日何も食べないでも耐えられる?

山男の伝統は、伝説的な体力、驚異的な体力、超人的体力の自慢話です。

山の文学本では、人であることを超越しなきゃ、山に登ってはいけないというほどに誇張されています。

しかし、八甲田山の死の行軍でさえ、同じ日に行って帰ってきた人がちゃんといるんですよ?

基本的に、日本の山はみな小規模なので、きちんとした山の知識さえあれば、超人的体力が必要となる山なんてあるわけがないです。冷静になりましょう。

大体、20、30km歩けば、町にぶつかってしまうのが、日本の山々…里山なのですから…。

そういう場所で、遭難してしまうのは、体力が問題なのではなく、山の知識がないことや、間違った方法論で道を見つけようとしてしまうことにあります。

つまり、知識の欠落、です。経験ではありません。

■ 知識がない=自己責任論

私自身は相当に意識高い系登山者&クライマーだと思いますが、そのような人でも、抜け落ちる知識はあります。

たとえば、重たいザックを背負うときは一回膝の上に載せて、それから背負うのだそうです。そんなこと全く知りませんでした。

講師には、「そんなことも知らねえのか」とバカにされましたが、知っているとなぜ思うのか?そこが分かりませんでした。

なので、

「重たいザックを背負うときは、一度膝にのせてから背負うといいよ」

「へぇ、そうなんだー、教えてくれてありがとう」

という普通の会話(クロスしていない交流)ができず、

「重たいザックを背負うときは一度膝にのせてから背負うといいよ」

「へぇ、そうなんだー」

「そんなことも知らねえのか」(さげすみ)

「知らないから講習会に来ているんです!!」(健全な権利主張)

という交流(クロスした交流)になりました。

これは、知識を与えたい、というのが真の目的ではなく、相手のコントロールが真の目的である交流、コミュニケーションです。

これはナルシスト的な対応です。

https://youtu.be/d_tHEZmFu6I?si=FgMpWAAMrt15nWP2

だから、正しいことを教えても、受け取る側は、感謝して受け取れないです。

■ ナルシスト的対応

なぜか、登山界・クライミング界では、不必要に

 自分より、相手は下だと、まずはさげすむ

という心的習慣があると思います。

ある分野で、優れている人もいれば、ある分野で優れていない人もいるのは、当然のことです。

講師が、山で、山について、講習生に教えるのは普通のことです。

それを「お前らこんなことも知らねえのか?」と出し惜しみしているから、原因と結果の法則通りのことが起こり、遭難が絶えないのだと思います。



2024/06/13

【新型新人教育】登山・クライミング活動にKYT(危険予知トレーニング)を入れる

■KY活動の基礎 4ラウンド法

基礎4ラウンドは通常以下により進められます。

1R「どんな危険がひそんでいるか」 → (より多くの危険を見つける)

2R「これが危険のポイントだ」 → (重要なものに絞り込む)

3R「あなたならどうする」 → (より多くの対策を考える)

4R「私たちはこうする」 → (対策を絞り込む)

■ 現地KY

現地KYを行うのには、以下のような理由があります。

  • 実際の作業が始まる直前に現地で現物・現状を見ながら行うことで、より実態に即した内容となることを期待できる。
  • 一日の中で作業場所や内容が変わり、危険要因、有害性も変わる。その度に確認するべきである。
  • 作業開始前の意識付けとして適している。

【危険のポイント】

  リーダーの問いかけ 「今日の山行の中でどんな危険があるかな?」

  メンバーの意見

   ・登攀があるので転落する危険がある
   ・水量の多い沢なので溺死の可能性がある
   ・ゴルジュの中なので、上から物が落ちてきても逃げれない可能性がある
   ・男性クライマーは、流す確保を知らない可能性がある

以上

https://www.tokubetu.or.jp/kyk.html

より抜粋引用。

【クライミング心理学】自己重要性が高すぎる問題

 ■ 自分が知性に優れるだけでは、”相手のバカの壁”は、破れない

私は、これまでの様々な人生の困難を、”知性化”という防衛機構を発達させることで、発達させてきたのですが…

その”知性化”という防衛機構は… 白亜スラブで、もろく崩れ去りました…(笑)。

まさか、相方が、25+35が計算できない人だったとは…(汗)。

いくら、危険予知(KY)に優れた人でも、これは予想できませんでした…。

■ 〇〇県警YouTubeがおすすめ!!

森山元編集長の、過激系な山岳遭難Youtubeが常軌を逸してあおっている件をこのブログでも取り上げましたが、まともな山岳遭難関連動画を見つけました。

■ 富山県警YouTube


■ 長野県警Youtube


■ 情報公開がないところには、対策もない。

事故を未然に防ぐための危険予知もない

結局のところ、九州には、危険予知を必要とする山自体がないんですよね…

それで、危険予知する習慣がない。

相方の場合は、山梨でも、九州と同じノリで山をやっていたと思います。

それじゃ、危ないので、誰かがその度に、しりぬぐいのためについてきてやっていたんだと思います。

その役目をしていた人が、ついにいなくなって、九州では私にお鉢が回ってきた、というところでしょう…

で、私は記録を克明に描くので、彼の登攀の内容が明らかになった。

あの内容は、これまでどんな登攀をしてきたか、ということを示すものだった…。

つまり白亜スラブは、原因ではなく、結果、ということです。

数々のヒヤリハットを見逃してきて、何度も過去に合った反省のチャンスで、反省しないまま、逆に成功体験として数えてきた人の”成果”でした。

ホント、命という代償で、払わされるところだった(祝子川に2名で誘われた…)。

他の女性が亡くなったことで、私の危険予知が杞憂ではなく、的確な危険予知だったことが証明されてしまった…。

■ 着地点が間違っている!

私は、亡くなった女性を責める気持ちには一切なれませんが… 

クライミング界は、

 「一緒に行く判断をしたのは本人だろ」

という結論に着地したがるのではないか?と思います。

しかし…

この着地点は正しいのでしょうか?

私には、正しいとは思えないんですが…。

■ 相手の善意を利用するのは正しいことなのか?

この事件とは別として考察します。

相方とのパートナーシップが、私の希望や都合というより、

 私の善意を相方が利用したもの、

だったからです。

 Give&Takeの不均衡、いびつさ

がありました。そして、その不均衡やいびつさは、合理的な理由…例えば、背が高いほうがかけた方が楽、など…ではなく、男尊女卑に立脚しているような気がしました。

■ NoBig Deal

例えば、1ピン目にあらかじめプリクリップするのって、背が低ければプリクリ棒を使わないと届きませんが、背が高ければ、手が届くので、特に大した苦労はありません。

師匠は、1ピン目をかけるのは当然やってくれていました。

相方は? なんかエライ恩着せがましかった。

でも、なんで? 

男性が、固く締まったビンの蓋を開けるのは、たいした苦労ではない。

なんで、そんなたいしたことないことを高値で売られるのか?謎でした。

そして、私の命の価格は?夏ミカン一個くらいみたいでした。(白亜スラブのあと持ってきた)

明らかに(自己重要性)と(他者重要性)に、いびつな不均衡があります。

彼にとって、自分の重要性は異様に大きいが、他者の重要性は異様に小さい。

相手の能力は過小評価するが、自分の能力は過大に評価している。

■ トラウマ

赤ん坊を水の中に投げ入れる、という行為が私の父の中に生まれたのは、彼にとって、

A)「赤ちゃんって、教えなくても泳ぎを知っているっていうけど、本当かな?」という自分の思い (好奇心という名のエゴ)

が、

B)”でも、まてよ。もし、溺れたらどうなる?” (命の重さ=行為の結果) 

よりもよりも、重要だったということになります。

 

 A > B


という構造にあり、この構造が同じなのです。

■ 祝子川

祝子川の件の、加害者となってしまった男性が、この同じ構造にあったのかどうか?は分かりませんが…

(自分の行為・能力を過大に評価する)

(行為の結果や相手の命を過小に評価する)

という心的な習慣は、クライマー界に非常に根強いと思います。

私が思っているのは、そもそも、クライマーって努力自体、したことがない人たちだから、なのではないですかね?

苦労せずに、周りの人がやってくれて、実現してきた人って意味です。

つまり、おぼっちゃま君…。周りの人が何とかしてきた、ってこと。

ナルシストができる理由はどうも、母親の甘やかしにある、と私は思うのですが…。