2023/07/28

【Safety】On Japanese crags bolting situation: Transition from Aid to Free

I am finally going to be a saint…

40 years old & 5-15kN

I am involved in bolting issues in Japan for the past 5 years, providing information to local governments, and have successfully finished one crag by reinstalling new bolts. 

Japanese climbers are still using 40-year-old bolts with only 5-15 kN strength when they were new...

I had a few climbers from overseas come to climb with me at a Japanese crag, but the problem is that there is no suitable crag to entertain them...

Now, Yuji is facing a very tough time trying to fix the crag in his area, but he is not succeeding.

The older generation thinks it is their right to deny the removal of old bolts and replace them properly.

The developer climbers are taught that the routes are their "artwork" when they are young, and they only install bolts for their own use.

As a result, there are many routes that are no longer safe for climbing free. They insist that young climbers should bring their own bolts for protection or climb the un-climb-able routes.

This way, only a few good climbers can accomplish the mission impossible! 

Today there are such a variety of people climbing, women, child, old and foreigners... it used to be only young Japanese male around 20's.

As a short climber, 152 cm (a little under 60 inches), the crags meant for young man's height are very dangerous for me. This is the reason for me go climbing abroad. I prefer safety over cost.

The distance between each bolt is too far apart in Japan, since historically, Japanese crags were developed by aid-climbers for aid-climbing. Today, no one likes to climb the crag with aid. No fun.

We need the transition from aid-climbed crags to "free climbing" crags. Well, at least in Kyusyu... all of those routes I've climbed were aid route turned into free. 


The purposes of bolts in aid climbing and free climbing are so different, for aid the bolts does not need to be that strong, because shock load does not need to be considered, and for the bolt distance,  the far the better. But in free Climbing, old aid climbed bolt layout is unreasonably dangerous, especially for a short climbers.

It's ok this way, when only selected few were climbed, but see Tokyo, see Fukuoka, 
young 20ish guys who started in a climbing gym, can not climb the routes even I, rather matured woman can climb. Be realistic. It's unsafe for today's climbers out of climbing gyms. 

If the local government of the crag wants to prosper, the crags need to be open to everyone including them. 

Young people, speak up!

Knowledge of bolting is not only important for Japanese young climbers, but they also need to have the courage to speak up for themselves.

Moving on the history of climbing is not rebellion. 

Japan still follows a seniority system, so the voices of the young are not heard; only the opinions of old or rather outdated individuals are considered.

However, it has been the age of free climbing since the 1980s, and now it's been over 40 years. No one really likes to climb the hugely runout aid routes anymore.

Even the old climbers themselves acknowledge the risks

They are trying to make a younger to lead climb, including me, a late starter who began climbing at age 41... has to lead when climbing with 70's. See me climbing in this photo. 


The left is me. leading. Note that there is another climber in right. So two climbers were belayed by one belayer. Understand the message untold. The old climbers are already so old that they seek help in lead, even to the weakest tribe like me in the industry.

So they know the risk, of course, only they can not admit it, just like once you pretend that everything is ok, you got to keep lying. It is not OK, older forks are too old to lead climb in the crags.

Thus, installing new bolts with updated knowledge and skills is actually a "benefit" to them too.

In fact, it's good for everybody.

But older people, when they get old, they are no longer capable of understanding what's really "beneficial" to them. They get angry at anything different from the old ways they are accustomed to. 

I realized this by injuring my Achilles tendon and spending time with elderly residents in hospitals who no longer know what's good for them and they attack even nurses.

Who wants to climb with this kind of anchors? But if this is their best shot... who can blame? 
Young men, now,  it is your turn to work for the other fellow climbers. 

2023/07/26

【海外情報と日本の進化】クライミングとバレエ

■ちあこチャンネルの衝撃

ここまであけすけに語ってすごい楽しい!と思って驚いた… ちあこちゃんねる。

https://www.youtube.com/watch?v=ciooVJfMZw8

海外カンパニーで踊っている人の、赤裸々な日常、ですが、別に日本人だからと言って特別な何かがあるわけではなく、フツーです。私の海外生活の時もこんな感じでした。

そのフツー感がいいですねぇ!!

普通に10年スロバキアで踊り、退団、芸術監督が突然いなくなる、などなど、就職活動や各国のカンパニーの様子が、普通の普段着感覚でわかる。

こういうYouTubeをクライマーの若い人もやったらどうか?と思いました。

■ バレエでも海外

バレエは19歳からです。大人になってから習ったので、ヘタウマというか、

 3歳から習っている人=プロクラス、
 小学生から習っている人=先生クラス、
 60代になってから習う一般の大人=もうパは何も出現しない

という構成の中で、

 先生たちには、当然、遠く及ばないが、大体の他の大人リーナより上手

という微妙な立ち位置に長いこと、いました。それはヨガの先生になって生かすことになりましたが。

バレエ同様、クライミングでも、海外で行う、ということが、私の中では喜びの源泉になりました。

なぜか? 日本の仕組みが、普通の大人にとっても、成長の足かせになっているっぽいんですよねぇ…

その証拠は、若い人は、みんな海外に出ます。クライマーもそうですよね?

■ 国内トップクラスでなくても、海外クラスに出てもいいですよ?

バレエは、サンフランシスコでもクラス取っていましたし、メルボルンでもそうでした。日本である程度には、なっているから(つまり、プリエが何か分かりません、とかないです)、どこへ行ってもクラスに参加しても、ばかにされるようなことはないです。

クライミングと同じですね、別に高グレードが登れるわけではないですが、ロッククライミングの方法を心得ているので、誰と組んでも登れます。(つまり、懸垂下降が何か、分からないってことはないです。これ日本のクライマーは、身に着け損ねていますよね)

バレエ鑑賞のほうは、パリオペラ座でバレエを見るのが初めての海外で、サンフランシスコ時代は、シーズンでチケット買って、マチネとソワレ両方、見たりしていました。当然、天井座敷ですが…。最後は、世界のコレオグラファー、ジョン・ノイマイヤーの通訳をして終わりました。 そういうことなので、バレエの事情というのは詳しいです。

で、

1)海外のバレエクラスは、別にプロ級だけの人のクラスではない。民主化されている。

その辺は、クライミングと同じですね。日本のクライミングに足りないのは、民主化です。

分厚い愛好者という層があってこそ、真のバレエのすごさや価値が理解され、プロが生きていく道が成立するわけです。歌舞伎役者が、いきなりイギリスに行って、プロです、って言っても生きていけるわけがないでしょう…その逆が日本のプロバレリーナの流出ですが、それは、国内に、プロが生きていくだけの十分な愛好者層がないからです。

クライミングに関しては、もう岩場を登るロッククライミングの技術伝播は、青色吐息で、虫の音です。例えると、町のバレエ教室つぶれそう、みたいな感じで、山岳会は全く機能しないどころか、間違った技術を伝える場になっています。

■ プロの男性バレエダンサーのチャンネル

Tomoチャンネルも衝撃でした。


バレエコンクールの闇 プロバレエダンサーが語る

とタイトルもショッキングですが… 日本のバレエ界って、お茶やお花を習うとき、免状制度であるように師弟制度を取り入れたことで、日本に広まったんですが…それは導入時は妥協だったんですよね。海外のやり方では日本はバレエをできない、ということで。それで古い思想のバレエ団は、個人名を冠したバレエ団であることが多いです。しかし、時を経てそれは良い面よりも、悪い面が大きくなりました。

今、日本で成功しているバレエ団は、新国立とか、スターダンサーズとか、Kバレエとか、海外の仕組みでやっているところです。

このTomoさんの素晴らしいところは、海外の男性ダンサーと互角に戦って勝っているところです。外国人より足長い(笑)。

クライマー男子も、海外のトップクライマーと互角に登る人が出てきてほしいですね、なんかユージさんで打ち止め感ありますが。

私も東京にいたころ、原宿で男性の若い先生のクラスがあって、取っていましたが、また取りたくなりました。

■ 谷桃子バレエ団の衝撃

古いバレエ団って、プロ級のアマチュア、みたいなことになっています。しかし、バレエのレベルが高騰する中に合ってそんなやり方ではやっていけなくなったのが、谷桃子バレエ団。 例えるなら、古い山岳会。

YouTubeで包み隠さず全て話す【老舗バレエ団の覚悟】https://www.youtube.com/watch?v=XcRHcZfQRO8&t=13s

色々あるんですが、最大の差は、ダンサーの地位で、日本ではバレエ団にお金を払って踊らせてもらうもの、海外は逆で、当然ですが、出演してお金をもらうのは、ダンサーです。

日本では、ちびっこから大人までチケットノルマ持たされます。私も経験あります。そのせいで、バレエ教室を辞めたことは一回だけではありません。なんせ、よその家の4歳児が衣装着て踊るのを見たいというひとんちの事情に、数万円ものお金を寄付する羽目になるのか、みたいな感じでした。チケットノルマは日本だけの現象です。

■ 反論も出ている

プロとしての姿勢が甘い!という指摘も、出ています。


下調べが足りていない、という指摘…私が海外のクライマーに出している指摘と同じでした(笑)。

■ 日本のトップ → 海外 → 日本に還元

バレエも昔は歌舞伎と同じく、幼少期から特訓受けてプロ級になった人だけのもの。

クライミングは、バレエと比べると…海外帰国者からの良い影響を日本のクライミング界に反映し損ねているように思いました。

逆に言えば、日本のクライミングは、いまだに世界が狭い、視野が狭い、ってことです。

■ クライマー界=日本男性、バレエ界=日本女性

バレエ=女の世界、クライミング=男の世界、とすると、本当に日本の男性の”クライミングを進化させる力”は、バレエの進化と比べると、劣後するんだなぁ…と思いました。

バレエも古い世界なので、クライミング同様、有名な古株のバレエの先生、が障壁になっている。しかし、バレエのほうは、日本バレリーナつまり若い人(女性)の世界進出がすごくて、もうほとんど国境の垣根がない。

そうやって海外のバレエ団で踊り、一流になった人たちが今度は、帰国して日本で教えるので、日本の指導者レベルは一気に上がっている。昔みたいに、著名な先生に滅私奉公しないと、先生に慣れないっていうのはないです。

一方、クライミングは?といえば、情けない。いまだにビビって、大勢で海外に行き、誰とも交流せず、現地のクライミングを学ぶこともなく、現地の友人を作ることすらなく、ただ行って、帰ってきて、ヨセミテで登ったぞーと自慢するのは、国内の行ったことがない相手向け。昭和の前半のノリのままなんじゃないだろうか?

しかも、足の引っ張り合いが著しい…世界のユージですら、自国を良くしようとしただけで、自国の仲間に足を引っ張られる始末なんである。

吉田都さんは日本では受け皿がなかったのでロイヤルでイギリス人を楽しませることに人生を使い、40歳で引退して帰ってきて日本で芸術監督をしているんだが、彼女の才能を日本に還元できなかったのは日本人の器が小さいからってだけで、別に彼女のせいではない。

吉田都クライマー版は、平山ユージさんだと思うが、それにしても、結局、そのユージですらうんざりさせるのが、日本の古い山岳業界なんである。

それもこれも、日本男性の意識が、俺が俺が、で、本来競争の土台は、世界を舞台にするべきところ、勝つ見込みがないからか、狭い範囲、俺の岩場とか、俺の山岳会とか、せいぜい大きくても国内岩場、みたいなことをやっているうえ、俺の俺のと言う割には、再整備をする気はゼロ、だから、結局、遠目に見ると、足の引っ張り合いにしかなっていない…

俺様PRに忙しくて、能力を伸ばす、という方向に時間と労力を割けない、からである。

日本バレエと日本クライミング。

女性の世界のほうが、気が付けばワールドクラス、になっているという現実を日本男性は真摯に受け止めたほうがいいですよ。

いつまでママー、誰かーって泣きついている気なんだろう…

誰かもいない、ママもいない、いるのは、自分だけである。

というわけで、提案。

1)海外で登っているクライマーは、その様子を知らせる
2)山岳会は惨状を知らせる
3)みんなで、日本が世界に遅れている現実を見つめる

2023/07/25

【クライミング心理学】開拓者がかたくなに、ルートを分かち合わない理由が分かった

【聞き流し系セミナー動画】心理学の力を使って自分の才能に気づく方法!

この動画で、なるほど~と思いました。これが、古い開拓者が、失敗したボルト位置でも、再整備の時に、位置を適正に変えられるのを嫌がり、自分の”著作権”にこだわる理由ではないですかね?

経営者: 

「彼には給料をあげてやりたいんだが、レシピを公開してくれないんですよね」

「今だと、どうやっても彼の料理を楽しめるのは、1店舗だけ。だと、どうやっても60万が限界なんですよね。しかし、彼がレシピ公開してくれたら、多くの人が楽しめて分だけ、払える。給料は青天井」

シェフ: 

「俺が苦心して盗んで頑張って独学して編み出したレシピをほかのやつに渡してなるものか」

↓   クライミングバージョン

岩場: 「初登者には報いてあげてやりたいんだが、ルートの再整備を許可してくれないんですよね」

「40年前のままのボルトで、あの配置だと、どうやっても彼の課題を楽しめるのは、身長170㎝で、5.14の超ベテランだけになってしまう。

そうだと、どうやってもボルトを交換する代金すら出ないんですよね。

しかし、彼が再整備とボルトの位置変えに賛同してくれたら、岩場を公開し、外国人や女性、子供を含め、多くの人が楽しる。

そうなると、いくらか観光収入をボルト整備に持っていく道は作れそうなんだが…」

開拓者:

 「俺が苦心して作った課題をほかのやつに触らせなどするものか。あれは俺の課題だ」


結局のとどのつまり、分かち合いのこころ。

それがないから、結局、豊かさが現れることはないんですねぇ…

つまり、俺だって教わっていねえし!とか、俺だって苦労したんだ!とか、本人が拗ねちゃっているから…

そんなこと言ったら、私なんて、お金出して、自腹で、雪訓だって受けてきたわけなんですけど…? ほかのみんなは、タダで技術を習得できる幸福な時代にいたのに、なんでそんなにケチなんでしょう?

昔の人のほうが豊かな山ライフを送ってきたのに、なんでまぁ、そんな、けち臭いことになってしまったのか?

ガリガリ病、って奴なんだろうか?

2023/07/23

【開拓者むけボルト情報】ボルトバイブル 

■ Bolt Bible

以前このブログでも紹介していましたが、ボルトバイブルと言うものを海外では、若い人がブログにまとめてくれています。

Google翻訳で見れば、誰でも見れます。

誰でも見れると私は思っていたんですが…ここ10年ほどクライミング業界を見ていると、海外情報の取得については、私が期待するほど、障壁が低いようではないし、若い方でもあまり使いこなしていそうでもないのかね…?という、諸般の事情もあるのかもしれないというので、再度紹介します。

Google翻訳で日本語に自動翻訳したイメージはこんな感じです。内容を理解するには十分の翻訳結果が得られます。

どこぞの大企業の重役じゃないんだから、機械翻訳の日本語がこなれていないとか、文句の言うのはやめましょう(笑)。


リンクはこちらです。

https://www.hownot2.com/post/bolting-bible-rock

最近のAIは優秀なので、ChatGPT4の有料版を使えば、読み込みから概要のまとめまでやってくれるかもしれません。

私は無料版しか使用する予定はないので、有料版を持っている方、試してみてくださいね!

余談ですが、日向神のボルト見せたら、え?!とびっくり仰天していましたよ。

他の参考記事

https://allnevery.blogspot.com/2020/01/blog-post_12.html


2023/07/20

【ボルト位置】ボルト位置に知性が表される

■ ボルト位置に、開拓者の知性が現れる

ベテランの人に、いまだに気になっている九州の課題について聞きました。

というのは、ボルトの位置って、開拓した人がサボっているのではなくて、開拓者本人もアップアップでどこに打ってよいのか、わからなかったため、悪いのかもしれない。つまり、本人も悪気がないのかもしれないと思ったからです。

というのは、私自身もクリッピングするゆとりがないときに、クリップを飛ばすことがあるからです。

あとは、ラオスでクリップが近すぎて忘れたことがありました。日本の遠いクリップに慣れていたからですね(笑)。あれ、もうクリップだったの、みたいな?

というわけで、ボルト位置は、ゆとりがありすぎてランナウトするというのではなく、クライミングが難しすぎてボルトを打つゆとりがない、というのも考えられますよね。

ボルト位置などは、後世の人に悪いことをする気がなくても、やっちゃうってことは、人間なら誰しにもありますよね。まぁ、そういう場合は、間違いを指摘されたら、あ、ごめん、と言うと思いますが。

で聞いてみたら、

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ボルト位置というのは設定者の知性が現れます。

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ということでした。

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おかしなルートを作ると、あいつは馬鹿だと思われます。あいつのルートは危険だから登らないとなるでしょう。

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■ ドイツ式 vs フランス式

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ドイツ式 : 試登せずにいきなりラッペルしてボルトを打つ。

ステファン・クロバッツが小川山「Ninja(5.14a)を開拓したのがこれです。1メートル以上のスリングを掛けないと登れないルートになりました。トップロープでの試登はしません。

フランス式 : フランス式というのはトップロープで試登し、それからボルトを打ち、トップロープでトライを繰り返し、レッドポイントします。

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■ Ninjyaは悪い見本

…ということは、Ninjyaは悪い見本を提供していますね。JFAのリボルトの経緯を読んだ記憶がありますが、もうかなり苦戦してリボルトしたみたいでした。

…ということは、Ninjyaをあがめているというのは、悪い見本をあがめているということになり、日本人の西洋人コンプレックスの現れ、なのだろうか?

現代の若者が登攀力だけでボルト位置の悪いルートを克服している事例https://allnevery.blogspot.com/2022/10/ninjya514a.html

今あるボルト位置が絶対だとなると、克服する側の能力は異様に高くならざるを得ない、っていう事例かもしれません。

発達障害気味のお母さんを持つと、子供は異様に”できる子”になってしまう…みたいな(笑)?

ちなみに、故・吉田和正さんは、フランス式でした。私は、一本、吉田さんと一緒に開拓中のルートがありました。正確に言えば、私に初登させようと、吉田さんが選んだルートがありました。それで、吉田さんがフランス式と言うのが分かります。

■ 現代では、ボルト位置は、慎重に設定するべき

カムで登ったり、ハーケンで登ったりして、セカンドが回収するのなら、プロテクションの位置は、その時、たまたま気に入った箇所でもいいと思います。

現代の開拓では、初登する人には、かなり大きな権利が与えられています。

その最初のボルト配置は、未来永劫、そのまんま、という権利です。

しかし、その最初の配置が、

 テキトー

で、

 熟慮を全く含まないもの

であったとしたらどうでしょう?

たとえるなら、

 落書きにモナ・リザ(傑作)と同じ著作権を設定

してしまうようなものです。

いやピカソは落書きでも立派でないか?と言う声がありそうですが、ピカソの模写、みたことありますか?ものすごい精密画です。それだけ高度な能力を有してから、らくがきみたいに力を抜いているので、らくがきでもパーフェクトバランスってことになります。

一方、ただの落書き、に陥っているらしいのが、ラッペルしただけで試登せず、いきなりボルトを打っただけのルート

九州で有名なのでは、八面のカプチーノがそうでないかなと思います。なんか疑問が残るボルトの位置でした。このベテランによると有笠山南国エリアの白と黒5.11bもそうだそうです。

■ ハングの扱いが変なのでは?

九州では、ハングの乗越がある場合に、ボルトの位置が微妙だなー、これ、いまいちだなーと思うことが多かったです。

というのは、その位置では、岩の上でヌンチャクが寝てしまい、空中にゲートが垂れていない、と言う事例が多く、ロープをかけると、岩にロープが当たってしまいます。

もしくは、凹にボルトが打ってあるので、岩の下で長ぬんがいることになって、あまりプロテクションとしては機能しない、と言うことになる。

    事例:アッポロ11号。これじゃロープが流れないのは当然。長ぬんがいります。

たぶん想像するに、こういうのは、そもそも、アルパインロック(リッジ登攀)の凹凸があるルートを十分登りこんでいないで、岩場に来た人がボルトを打つと、こうなるのではないだろうか?

易しいルートで学ぶべきことをすっ飛ばして、開拓しているってことです。

■ ハングがある場合のボルト位置

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傾斜が垂直の部分から、例えば50センチのルーフを越えるとします。

ルーフの下にボルトを打っと、通常のヌンチャクではロープの流れが悪くなります。(日向神ではこれが多い。上記のアッポロ11号参照)

さらにルーフにエッジがあれば、墜落したらロープに損傷が起きるでしょう。(ロープがエッジにこすれると切れます)

それらを考慮すると、ルーフの上で、カラビナがルーフに当たらない位置がいいです。

しかし、安定した態勢でヌンチャクを掛けられない、しかもランナウトするなら、墜落しても危険でない位置にボルトがあるべきです。そのボルトがルーフ上のボルトと近くてもいいでしょう。

この様なルーフ上のボルトが遠いルートでは、クリップ側のゲートが開けたままにできる、スティッククリップが有効です。

岩の傾斜、オーバーハング、ただの前傾か、ルーフかで、この辺は変わります。

つまり、ロープがドラッグしない、クリップに危険がないのが前提です。

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きちんと安全が確保されていない、あまり知性が感じられないボルト配置のフリークライミングのルートでは、

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無意味なプレッシャーが入ります。

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とのことで、私が感じていた、”精神的プレッシャー”は、これではないか?と思います。

”無意味な”プレッシャー=ボルト位置悪いよ = 不必要に危険、ということ。

■ プレッシャーにはもともとめちゃ強いほう

…というのは、私は、自分を強くする、良いプレッシャーっていうのは、どちらかと言うと歓迎で、山でも、リスクには立ち向かうタイプだったからです。じゃないと、一人で海外へ行って働いてきたり、卒業課題を一人でこなそうと、阿弥陀北稜に行ったりしますかね?

ロープが出す・出さないの判断がありますが、こりゃいらねーだろ、みたいなところで、でも精神的に怖い人もいるんだし、勇気がないのを責めるのは、かわいそうだから出してあげようねーってタイプではありません。それは、今時の若い男子のほうです。

私が判定しているな、ってところは、ここで落ちたら一巻の終わりという、確実にリスクが見えているところです。

ので、岩場でも、別に怖がりではないんですよね。高いところが怖いってないし。

いつだったか、ボルダラーでリードに進みたいとかいう人を岩場に連れて行きましたが、アプローチで、フィックスロープが出ているところでも、怖がって降りてこれない始末でした。ボルダラーは歩けない。


無意味なプレッシャーの事例: これは最初の見た目から、初心者向きでないルート。凹の中にボルトがあると、屈曲が大きくなる。ルーフの上のボルトは、スティッククリップしないと、リーチが短い人には、安定した位置からは、ロープがかけられない。かけられないで落ちると、どうなるか?下の突起した部分に激突です。これはクライムダウンで降りました。

■ 精神的な苦悩

私はかなり我慢強いほうなので、数々の、ん?んん?ってできことでも、相当に我慢を重ねたと思います。

しかし、登る人としての基本的な安全管理の認知能力が働いてしまうと、どっちかというと自分が悪いってよりは、ルートの質がどうなんだろう?と思ってしまうんですよね…

これは、他責 ということではなくて、

 客観的なジャッジメント

のような気がします。


2023/07/19

【クライミングのケガ】ほとんどオーバーロードのケガ

■ 疲労骨折

クライマーの醜い指を見るたびに

 あの指にはなりたくない

と思ってきたんだが…。一度、ピラニアでなりかけたんだよなぁ…。

あんなふうになりたくないと思っている人ですら、起こるクライミングのオーバーロード問題。

普通に楽しい人なら、もう100人いたら100人がオーバーロードかもしれません。

https://www.dancerslifesupport.com/stressfructure/ より引用

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運動を辞めてから6週間で回復、

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疲労骨折が見つかりました

→レッスンも体育の授業も辞めました

→6週間経って、MRIとかとってOKが出たら、ゆっくりレッスンに復帰します♡

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だと、また疲労骨折をするらしい…

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オーバーロードのケガっていうのは原因が結構あるんですよ。

  • レッスン量が多すぎる
  • レッスンテクニックが良くない
  • 食事量が足りない
  • アライメントが間違っている
  • 筋力の弱さやバランスの悪さ

などなど。

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インドアのクライミングで、指を使わないってありえない。(いやある、ドラツーの壁を使いましょう!)

テク=パーソナルレッスン 小山田さんのみたいなスキル習得志向のもの つまり、一回そのホールドが偶然保持できただけではなく、保持するスキルとして定着を目指すもの

食事=分子栄養学  運動する=栄養要求量が多い

アライメント=モビトレ  おじいちゃんおばあちゃんと一緒にマシントレ

筋力=筋トレ  フツーにダンベル持ちましょう

バランス=ヨガ 片足立ちの変形です

って感じです。これのクライミングバージョンがあれば…。

たぶん、普通にクライミングジムに併設で、

 ・モビトレマシンを設置して、整形外科に毎日通ってくるおじいちゃん、おばあちゃんたちにクライマーがマシンの利用の仕方を教えてあげる

・ヨガクラスを開催し、自分の動きをマインドフルに見つめる経験を持つ → これでクライマーたちは自己を客観視できるマインドが育つ

のではないですかねぇ?

男子だけにクライミングを任せておくと、必ず

 一発逆転主義  = 一本だけ何が何でも世界最難課題が登れたら、みんなが俺をちやほやしてくれる~

っていう発想で、目を血眼にしてお買い得5.14とか、6段とか、探す羽目になりそうです。つまり、栗城さんのフリークライミングバージョン、ボルダラーバージョンです。

それじゃクライミングの何も分かったことにならない…。

クライミングも社会の中で位置づけられる=ボルジムに、マシントレやスポーツマッサージ、栄養相談室併設、とすることで、自分たちクライマー人種を客観的に位置づけられるようになると思います。

バレエも女性の執着の世界で、疲労骨折で踊れなくなる人が多いです。そんな世界をスルーして踊っていましたが、みんなが疲労骨折で踊れなくなる世界に私を誘い込もうとするので、いやになって辞めたんだった…。19歳から踊っている人にプロ並みののめりこみを求められても無理です。

同じことで、41歳からフリークライミングをやっている人に、山岳部に入部したての大学1年新人みたいなクライミングを求められてびっくりした。

教え方がなっていないです。

時代はとっくに、市民クライマー時代、市民バレエダンサー時代ですよ? 

私は、バレエは、カリフォルニア、パリ、メルボルンでクラスを取ったことがありますが、日本みたいな競技選手向けレッスンって、選抜された高校生くらいの人向けで、一般クラスでやっているの見たことないです。

同じことで、クライミングも、ラオス、台湾、で登った時は、みんなで楽しむために登り、

 おまえ、そんなのものぼれねーの

みたいな人はいなかったですよ?



2023/07/18

【海外情報】 アメリカのアクセスファンドでのクライミングスチュワード求人

https://www.accessfund.org/about/careers/red-river-gorge-climber-stewards

のDeepLの翻訳です。太字当方。

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 概要

アクセス・ファンドは、持続可能なアクセスとクライミング環境の保全に向けてクライミング・コミュニティをリードし、鼓舞する非営利のアドボカシー団体である。1991年に設立されたアクセス・ファンドは、全国800万人以上のクライマーを代表し、土地の保護と保全、持続可能なアクセスのための活動、そして刺激的な支持者のコミュニティ形成に取り組んでいます。公有地の政策とアドボカシー、スチュワードシップと保全、土地の取得と保護、草の根のアドボカシーと組織化、クライマー教育、リスク管理と土地所有者のサポートなど、6つのコア・プログラム分野でその使命を遂行しています。

アクセス・ファンドでは現在、レッド・リバー・ゴージ(RRG)地域のクライミングエリアで、クライマーを中心とした来訪者と交流し、教育するクライマー・スチュワードを2名募集している。クライマー・スチュワードはアクセス・ファンドのスチュワードシップと自然保護プログラムの一部です。スチュワードはアクセス・ファンド、USFSスタッフ、レッド・リバー・ゴージ・クライマー・アライアンス・オブ・クライマーとともにレッド・リバー・ゴージ・クライミング地域全域で活動し、増え続けるクライマーとつながり、刺激を与え、教育します。

クライマースチュワードは、クライミング・コミュニティとリーブ・ノー・トレース(LNT)の重要なメッセージや、重要な保護倫理や行動をつなぐ重要な役割を担っています。クライマースチュワードは、土地管理者や地元の支持者と共に働きながら、レクリエーション管理、資源保護、教育とアウトリーチ、公有地管理などのスキルを学び、開発する機会があります。クライミングエリアの保護に情熱を持ち、他のクライマーとの交流や教育が好きな方には、1シーズンだけレッド・クライミングを楽しみながら、現在と未来の世代のためにクライミングエリアの保護に貢献するチャンスです。

仕事の責任

クライマースチュワードは、レッド・リバー・ゴージ地域のレクリエーションの長期的な持続可能性においてユニークな役割を果たします。以下はクライマースチュワードが指導・参加するプログラムやアウトリーチの代表例です:

クライマーコーヒー(Climber Coffee) - クライマーにコーヒーを無料で提供する朝のイベントを、持ち回りで開催する。クライマー・スチュワードは、コーヒーを淹れて提供する、情報を提供するテーブルを設置する、クライマー・コーヒーの開催場所のチラシを掲示する、クライマーとクライミングやキャンプ、自然・文化資源保護などに関する最新の問題やベストプラクティスについて話し合うなど、イベントの運営を担当する。

クラッグ・チャット - クライマーがクライミングをしている間、岩場を訪れてクライマーと交流する。クライマースチュワードはシーズン中、さまざまなクライミングスポットを訪れ、現在の問題やベストプラクティスについてクライマーとコミュニケーションをとり、レッド・リバー・ゴージの特別な自然に対する理解を深める手助けをします。スチュワードはクライミングをする必要はありません。

コミュニティ・イベント - パートナー団体に参加し、コミュニケーションをとることで、レッド・リバー渓谷全体で開催される幅広いコミュニティ・イベントをサポートします。

スチュワードシップ - クライマースチュワードはボランティアの機会を奨励、促進し、レッド・リバー・ゴージ内の様々なスチュワードシップの機会に参加します。

応募資格

経験とは、ボランティア活動を含む、有給・無給を問わず、当社の募集職種に直結する能力、知識、スキルの構築に役立つ経験を指します。応募資格の有無にかかわらず、ご興味のある方はぜひご応募ください。カバーレターで、あなたが私たちのチームにどのように貢献できるかをお聞かせください。

レッド・リバー・ゴージとその保護に対する情熱。

レッド・リバー渓谷の登山エリアや歴史に関する知識。

環境教育、科学、自然保護、スチュワードシップ、または関連分野での経験。

自然・文化資源保護のベストプラクティスに精通し、それを伝えた経験があること。

信頼できる車を利用できること。

シーズン中(下記参照)、様々な天候の中、RRGまたはその近郊でキャンプをし、生活する意欲のある方。

口頭でのコミュニケーションとプレゼンテーションのスキルが高いこと。

外向的な性格で、教育的なメッセージを伝えることに熱心であること。

クライミングエリアのスチュワードシップ、教育、アドボカシーに情熱を持っていること。

強い組織力。

自主的に、またパートナー団体と協力しながら仕事ができる方。

アクセス・ファンドの正義、公平性、多様性、包括性(JEDI)の旅に参加し、クライミングエリアを誰もが利用できるようにする方法を学ぶ意欲のある方。

応募資格

きれいな運転記録と有効な運転免許証。

身元調査が十分に終了していること。

現在COVID-19の予防接種を受けていること、またはその免除を証明できること。

凸凹、緩い、急な地形を歩く/ハイキングする能力。

35ポンドまでの重量物を持ち上げ、移動する能力。

必要に応じて、継続的な教育やその他のトレーニングに積極的に参加する意志があること。

望ましいスキルと経験

スピーチ、アウトリーチ、教育の経験。

地元の動植物、地質、歴史に関する知識。

自然保護科学や土地管理のベストプラクティスに関する経験があること。

リーブ・ノー・トレース・マスター・エデュケーターとウィルダネス・ファーストエイドの資格。

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このような職種が募集になるなんて、アメリカはうらやましいですね!

日本の岩場のある自治体でも同じような内容で、地域おこし協力隊を設計してはどうかと思います。


【リーダーシップの実例】 リーダーシップをとるってどんなこと?

こんなことです。 変革を率いる=リーダーシップ。

合田さんも指摘していましたが、今の山岳上位団体に足りていないのは、

 リーダーシップ

です。コンプライアンスが問題、っていうのは言い換えると、

 みんなが自分の利益だけを考えて行動している

って意味ですよ?

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為末 大 

私の提言です。

【夏季期間において10-17時は18歳以下のスポーツ大会を禁止する】

としてはどうでしょうか。

(公財)日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」では、「35度以上では、原則運動を禁止する(特に子供)」というガイドラインを出しています。今の日本では気温の上昇が著しくなっており、38度を超えることも珍しくありません。

これは夏の間のスポーツ活動禁止ではありません。日中の大会を夕方以降にすれば大会開催は可能です。例えば10:00-15:00を17:00-22:00にずらします。南欧州では、17時以降に大会が行われており、私のレースも23:00あたりでした。または早朝でも構いません。例えば現在19時の気温は都内でも29度です。つまり夏季期間は全体的に生活を後ろ倒し(または前倒し)して、日中の活動を避けるということです。

多くの大会は日中の運営を前提としており、もし17時以降の開催になると、ロジスティクス、人の配置、放送時間など多くのことを変更しなければならなくなり大変です。それでも、私はスポーツ界全体でリーダーシップを発揮して変えていくべきだと思います。

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【ケガからの回復】イップス・無意識・自動化・潜在意識のこと

■イップスになりやすい人の意外な特徴と今浪が実践した克服方法


最初から上手に登れて教わっていない人=クライミングを教えるのに向いていない人

っていうのは、言語化、と言う面から、自分が簡単にできることは、言語化できないので、教える側、インストラクターの側に向いていない、という話がありました。

言語化以外にも、イップス(投げれたものが投げれなくなる)という面でも、同じことが起きている、という動画でした。

クライミングで言えば、

 ・あのビレイでは落ちれない
 ・この課題では落ちれない
 ・落ちるかもしれない
 ・落ちても、ビレイヤーに停めてもらえないかもしれない
 ・落ちたら死ぬかもしれない
 ・落ちれば、軽蔑されるであろう

と、落ちることに対してネガティブなイメージを持てば、動きは固くなり、当然ですが、より失敗しやすくなります。失敗に対する恐れが、失敗と言う現実を引き起こすことを予期不安、と言います。落ちる落ちると思って登っていれば、ほんとに落ちるというようなことですが…

私の不安は、”予期不安”ではなく、客観的事実…ロープが上がらない…に基づくものなので、単なる

 正確な未来予測

であり、自己実現している未来ではないです。どちらかというと、本来、ロープを組むべきでない却下路線の人と組んでしまっているという、

 境界線があいまい、

という境界線問題のように思います。

さて、スポーツの世界では、心と体の関係の研究が進んでいるのにも関わらず、クライミングはせっかく後発スポーツなのに、他のいろいろなスポーツ、野球など…と比べても、心の問題は置いてきぼりみたいです。

あるジムの店長がぼやいていましたが、現代のボルジムに来る人は、自動化につながる反復練習を好まないそうです。

それは、外岩にもその傾向が表れており、登ったことがある課題を再登する、という習慣が失われています… ひどい人になると、あっているかあっていないか、わからない、岩場のグレードを見て、5.12以上にグレーディングされている課題がないと、

「俺が登る課題は、もうこの岩場にはない」

と豪語したりします。(その人、5・10bで落ちていたりもしました。まぁきっと、カッコつけてみたかったんですね。)

日本の岩場では、グレーディングはあてに全くなりません。大体、成人一般男性の能力でこの課題が登れるってことは、たぶん、5.12くらいだろう、みたいな付け方です。グレードが人をふるいおとしているのではなく、普通の人が登れるから、このグレードみたいな付け方なんですよね。

そうなると、自己申告してくるレッドポイントでの最高グレードはかなり高いのに、その自己申告RPグレードが想起させる経験値は、全く積んでいない、と言うことが起こりえます。

5.12登れます、っていうのは、僕は男子の平均的体力・登攀能力あります、って意味でしかなく、昨日いきなりクライミングしたような人でも、エイハブ船長1級は登れます…。

というかグレーディングにおける考え方が逆で、

 大体平均的な男子が登れる=一級 & 5.12

というほうが正解なのです。

そこをどんどん自動化していくことができれば…つまり、

 無意識 → 意識化→ 自動化(再無意識化)

ヨセミテのフリーライダーになりますよね? ヨセミテのフリーソロは、自動化の勝利なわけなので、その仕組みを日本のクライマーは、全然分かっていないのではないでしょうか…

一発逆転思考と言うか、えいっ!と飛びついて、偶然取れたホールドにしがみついている(肉体的にも精神的にも)。

コンペならそれでも良いかもしれませんが、というか、コンペはそういう偶発的要素を入れない限り、クライミング能力が上がりすぎて、競争にならないんだろうと思います。

そもそも、いくら一撃で登れても、ロープがスタックしてビレイヤーに全然力が伝わってこないようなロープの使い方して登れた、5.12オンサイトって、価値ある登攀です?

フツーのクライマーなら、いまいちな登りだったから、きちんと登りなおしておこう、と思うと思うけどなぁ…

結局、どんな手段を使ってでも、

エイドでも、ロープスタックでも、カムが外れても登れさえしたらいい

という、まぁどちらかと言えば、

 かなぐり捨てている登り

で、登れた♪ と言ってしまっているのは、誇らしいことと言うよりは、むしろ、恥ずかしいこと、あるいは幼稚なこと、100歩譲って、ゆとりのない登り、と言ったほうがいいかもしれません。

■ イップス的なものが発生したら

カイロプラクティックの領域で、身体条件反射法(PCRT)という療法があります。

これは、かなりおすすめです。長年の持病だった、腰の痛み、胸椎のコリ、なくなりました!

【インドアクライマーへの忠告】 山行計画書を立てる&書く習慣をつける = 予測&自己の客観視

■夢

今日の夢は、夢の中で、「この人たちは〇〇という経験が不足しているのではないか?」という予期不安を持っている夢だった。それは時間の計算に関係していた。

一般に、山や上がりのクライマーなら、タイムトライアル的なクライミングにおいても、計算がある。

例えば、標高300mで1時間、〇〇Km歩くのに1時間、あるいは2万5千の地図のはしから、端まで歩いて1日、など、目安となる量的な感覚をもっているものである。この難易度で20mなら〇分だな…など。

ところが、ロープにハングドッグをして、うんうんうなっているのがクライミングだ!と思っている人は、時間的な認知をしていない。何時間かかろうが、RPはRPと思っており、2時間ハングドッグするような人もいる。執着心があってよいとすら、さられているが、マルチで、2時間粘って登られたら、もう日が暮れる。そんなのは、成功したクライミングにならない訳だ。

まぁそこが未踏なら、なりふりかまわない成功、でも、いいわけなんだが。今時そんなところはないでしょう。

アルパインをやる人からもうしなわれているのが、

 山行計画書

をきちんと立てるという習慣で、老舗の山岳会でも、だれてやっていないところは多い。

比叡のマルチを登らさせられたとき、山行計画書がなかったので、

 比叡がゲレンデあつかい

だということが分かった。きちんとした山であれば、それなりに準備と心づもりが必要なので、ゲレンデ=エンジョイクライミング、つまり、いつもの装備で構わないって意味だ。つまり、レスキューの道具立てとか、非常食なども必要最低限って意味。ゲレンデに懸垂の道具を持ってこない山やはいないが、アッセンダーやら、プーリーを入れていないことはあるだろう。ロッキングのカラビナも足りないかもしれない。アッセンダーやらプーリーって、ショートではまず出番があることがないからだ。

■ 自己対話=書く習慣

書く習慣=自己対話

なので、書くという習慣がない人は、山やクライミングで自己対話がなく、自己対話がない人は、自己を客観視することが著しく少ないので、危険認知をそもそも自分がしていない、ということ自体に気が付いておらず、反省しろ、と言われたり、反省がない人と指摘されても、それがピンとこない…

その結果、何年たってもそのままである。本人は何も悪びれていない。単純に自分を客観的に見つめる手段…内観を持っておらず、その場にいた他の人と同じ行動=同調だけが、自分が普通だ、と感じるよすがになっている。

しかし、クライミングにおいてみんなと同じが青信号であることは著しく少ない。特に、九州ではベテランといても、その当人が間違ったビレイをしている率は、実に100%であり、ベテランのほうが間違った技術内容を伝播しているガン細胞になっている。

ので、誰とも登らず、自分で自分を内省するような、孤独なボルダラーのほうが考える力事態はつくのかもしれない。

■ まとめ

このようにまとめると、インドアクライミングから、アウトドアクライミングへ出かけるときにまず第一に欠落している思考は

 計画を立てる

という必要性がある、ということ、そのものの認識だ。

ジムに行くのに、計画書を立てる人はいない。だから、行ってから考えるで間に合ってしまう。

ところが、自然界では時間という制限がある。とにかく日が暮れる前に地上に降りたっていなくてはならないのだ。

ショートだって、時間帯によってはとてもまぶしくて登れたものではないということもある。まぶしくてビレイが難しい=登るに適さない。ということもありうる。

そもそも、計画書を立てないから、アプローチが1分のところと、1時間のところを同じに評価してしまう。

山の大小が分からなくなるから、すごくない自称登山家が、俺はすごい!と言ってきたとき、突き返す言葉なく、受け入れるしかなくなる。

つまり、日本の登山のレベル低下と、すごくない記録を堂々とロクスノに出してしまうような恥ずかしい倒錯は、計画書を書き、書くために未来予測する、と言う習慣が失われたために、どんどんと失われてしまったのだろう。

結論、山行計画書を立てましょう。特にマルチピッチの山岳ルートでは必須です。

終日ゲレンデクライミングするような場合でも、計画書を立てる習慣づけがあれば、クライマーが自己を客観視し、自ら、テーマを見つけて成長するという行為は質が向上すると思われます。

これでは全然一人前になれない・・・ 

理由
1)ロープにはシングル意外があるという知識がない
2)ロープを濡らしてはいけないという知識がない
3)長ぬんで伸ばすなどが教えることが想定されていない
4)ランナウトの見極めもあるのかないのか、危険個所認知、に含まれているのか?
5)季節、時間(日照)の変動が想定されていない 夏にスラブはしない
6)ビレイヤーの体重が考慮されていない
7)アプローチと体力度が考慮されていない

分かっていない人の特徴=分かっていない点を指摘されると怒ります。例:高尾山もひとりで行けないのに、マルチやアルパインのバリエーションには、男性に連れて行ってもらっている女性クライマー= 北岳は一人で行くべきだ、と言うと怒る。道案内されていくバリエーションはその人の実力のうちには入らない
例2:カムが外れるトラッドクライマー。落ちて3つはずれた=実力不足が分からない。逆に自慢になってしまう。
例3:不必要なランナウトで燃える。ランナウトはやむを得ずせざるを得ないときにとっておくもので、必要もないのにするものではない。
例4:行こうとしているルートが不自然に高度。5.11がジムに登れる=いきなりルートグレード3のアルパインルート…を指摘すると、行けると思っている。沢などでも同じことが起こる。


2023/07/17

【禍さって福となす】クライミングのマナー解説

ピオレドール賞を受賞した登山家がまさかの…

予期不安でも、パニック障害でもなく、ほんとに危険を予知しているだけだった…(汗)

『緊張しないからだ作りワークブック』

という本を読んだ。心身相関を勉強中で、私の体に、クライミングで不安が刻印されたのかもしれないと思ったからだ。

この本は、あがりやすい人におすすめ。 

■ 予期不安ではなく、ただの危険予知だった 

私のは、これはクライミングでまずいことが起こるんではないか?という予期不安、であるので、上がりではない。

はっきり言って、むかーしから、ほとんど、あがらない子供でした。全校生徒の前で朗読とか、演説とか、フツーに、毎回というか、毎週やっていました。

予期不安というのは、このままでは、うまくいかないという不安のことで、私のは、根拠のない予期不安ではなく、本当に危険な目にあわされた、という事実という根拠がある不安なので、問題に正面から取り組む以外は、不安を解消する手立てはない。

それにしても、

5.11がジムで登れるからと言うだけで北岳バットレス四尾根に行けると思ってしまう男性とかから、「僕が守ってあげるよ」と言って登場しておきながら、白亜スラブでは、ロープあがらないんですけどーっていうのが、日本のクライミング界の真実の姿なんである。

相互扶助を旨とする登山界で、パートナーがケガをしても、「僕の宴会が…」というのが実態になっているのがクライミングの重鎮と言われる人の真の姿なんである。

人は完ぺきではない、という言葉を添えたとしても、それでも、

 零落

ぶりを見せつけられた、ということにほかならぬ事態なのである。

そんな零落したクライミング界&登山界なので、全然すごくないことをあたかもすごいことを自分がなしとげたのであるかのように、本人だって誤解してしまう…くらいのことが起きている。

”ミニチュア栗城”は、すぐお隣のクライマーなんである。

そんな中で、健全な精神を維持するのは、自分以外の全員から田中さんと呼ばれてしまう鈴木さんが、本当は俺は鈴木だと自己認識を続けるくらい難しいことなんである(笑)。