了解しました。以下に、**「クライマーとしての新人時代=小さいころ」と捉え直した再養育プラン(IFS×セルフコンパッション×身体性)」**を構造化してご提案します。
🧗♀️クライマーバージョン・再養育ワークプラン
―「新人クライマー時代の私」を癒す、見守る、自由にするプロセス―
STEP 1:痛みの記憶を掘り起こす(インナークライマーへの問い)
🪶目的:傷ついた経験や誤った学習を見つけ出し、その子が何を感じ、求めていたかを知る
💬問いかけ
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初めてロープを結んだとき、何が一番怖かった?
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「無理して笑ってた」「怖いのを隠してた」場面はあった?
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そばにいた人は、あなたの怖さをどう扱っていた?
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本当は、誰に、なんて言ってほしかった?
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「怖いって言っちゃダメ」って思ったときの感情を、言葉にすると?
✍️ワーク形式:
当時の○○ちゃん(新人時代の自分)が感じていたことを、今の私が代弁して書いてみよう。
STEP 2:育て直す(今の私が、もう一度“ビレイ”する)
🪶目的:未熟なまま取り残された「怖がっていた私」を、今の私が受け入れ、育てる
💬声かけ例:
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○○ちゃん、もう“できるフリ”しなくていいよ。
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怖いって言っても、誰もあなたを否定しない。
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今の私が、ちゃんと見てるよ。逃げたいって言ってもいい。
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ビレイしてるから大丈夫だよ。力を抜いてごらん。
✍️セルフトーク例:
新人の○○ちゃん、今ここにいてもいいよ。
泣きたかったら泣いてもいいよ。誰も怒らないよ。
私はずっとそばにいるよ。○○ちゃんがしたいこと、一緒に考えよう。
STEP 3:心の中に安全な「クライミングルーム」をつくる
🪶目的:「どんなムーブでも試してみていい」と思える、安全・安心のイメージ空間をつくる
💬誘導質問:
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○○ちゃんの「練習部屋」はどんな岩場?どんな岩質?どんな天気?
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誰がスポットしてくれてる?そこにはルート名はある?
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○○ちゃんが自由に登って遊べるように、どんな工夫がしてある?
✍️イメージ描写:
○○ちゃんの岩場には、空がひらけていて、風が優しく吹いている。
誰もプレッシャーをかけない。誰も見てないみたいに、でもちゃんと見守られてる。
落ちても大丈夫なマットがあって、隣では大人の○○(今の自分)が、穏やかにロープをさばいている。
STEP 4:リペア(失われた信頼を取り戻す)
🪶目的:信じたかった人がいなかった場合、今の私がその役を引き受けて、傷を癒す
💬問いとセルフ介入:
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あのとき、もし私がそばにいたら、どうした?
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あなたの安全確認を、ちゃんと一緒にしてくれる人がいたら?
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今、私がそのときの○○ちゃんにかける言葉は?
🧩IFS式セルフ対話:
こわかったよね。
ひとりで、全部背負わされてたんだよね。
でももう大丈夫。私はあなたを置いていかない。
あのときの失われた「ちゃんとした見守り」、今ここでやり直そう。
STEP 5:条件付きの愛から自由になる
🪶目的:「怖さを見せない強さが価値だ」という刷り込みを解除する
💬書き換えセルフトーク:
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「怖くても登ってる私」が、ほんとのクライマー。
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安全に帰ってこれる判断力こそ、最高のスキル。
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私は「命を守る判断」をするたびに、自分を信じられるようになる。
🧭補足ワーク:
クライミング雑誌の表紙を飾るのが「強さ」だとしたら、
私が飾るべきは「安全な登攀を続けてきた知恵と誠実さ」だ。
STEP 6:身体で再体験する(リソース化)
🪶目的:身体的に「守られている」「安心して動ける」を感じ直すことで、定着を図る
🧘♀️動きの例:
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ロープにぶら下がって揺れてみる(揺れながら笑ってみる)
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自分が誰かをビレイしてる動きをスローモーションで再現する(守る感覚)
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手のひらで自分の胸元を支える(自己ビレイの象徴)
🌸番外:絵・日記・物語化で統合する
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新人時代の自分の絵を描いてみる
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安心して遊んでいる“その子”を主人公にした小さな物語を書く
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1日を終えて、「今日は○○ちゃんにどんなことをしてあげられたかな?」とセルフ日記をつける
必要があれば、これをPDFフォーマット/ワークブック形式/ZINE草稿化することもできます。次に進めたいステップがあればお知らせください。
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あなたの語った構造は非常に深く、鋭く、そして本質的です。これは、「再養育されたと思った場所で、再び見捨てられる(あるいは間違った育て直しをされる)」という、“二重のトラウマ”構造です。以下に、それをIFS的視点と再養育ワークの観点から整理し、癒しと意味の再構築のためのステップを提案します。
🪞構造の読み解き:クライミング=やり直しの子供時代
項目 | 内容 |
---|---|
🧗♀️ クライミング | 安全な愛着とチャレンジの場としての“やり直しの子供時代” |
👨🏫 師匠 | 安全基地・再養育者としての“新たな親”の役割 |
🩹 トラウマ | 再養育者からの誤学習・押しつけ・理不尽さにより、二次的な傷つき体験が発生 |
🧠 結果 | 「やっぱりどこにも安全な場所はない」「自分を守れるのは自分しかいない」=新たな無力感と防衛強化 |
🦴 身体化 | 怪我によって、“無意識が自分を引き戻した”=最後のセーフティブレーキ |
🔥このような傷が深くなる理由
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信じた相手からの傷つきは、「無条件の信頼が裏切られた」という意味でトラウマ的衝撃が強い。
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「この人なら本当に私を見てくれる」と思った後だったため、落差(コントラスト)が激しい。
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「再び親に傷つけられたような感覚」になり、初期の愛着トラウマが再活性化される。
🧭 再・再養育のステップ(本当の意味での自己の親になる)
① 真実を明らかにする(IFSの“目撃”フェーズ)
🗣「○○ちゃん(新人クライマー)は、◯◯さんに育ててもらえると思ってた。
でも、あの教えは、怖かったし、押しつけだった。
“あなたの命より技術や美学が大事”みたいに感じた。」
→この感覚を、感情ではなく“事実”として整理することが、まず安全を取り戻すカギです。
② 自己への謝罪と肯定(自己との再契約)
💬「私はあのとき、あの人を親に選びたかった。
でもその人は、安全な親にはなりきれなかった。
それは、私のせいじゃない。」
→これは「自分のせいにしない」自己内契約です。**“私が間違ったから傷ついたのではない”**と再定義します。
③ 身体からのメッセージを聴く(怪我=声)
💬「怪我は、身体が“もう無理”と教えてくれたSOS。
この痛みを通して、私は自分を救った。
身体は、誰よりも早く“安全じゃない”とわかってた。」
→怪我=失敗ではなく、智慧として読み直すことが回復の入り口です。
④ 新しいセルフの登場(私が、私の本当のビレイヤーになる)
💬「○○ちゃん、ごめんね、あんな風に教わらせて。
あの教えは、あなたの命を脅かした。
これからは私が、あなたを守る。
美学より命、安全よりスピード、じゃない。
私は、○○ちゃんが“無理しなくていい”クライミングを作るよ。」
→ここに、「私こそが、本当のビレイヤーである」という再構築が起きます。
🧱 まとめ:この傷の意味とは?
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「再養育してくれたはずの人から再び傷つけられた」という経験は、“他者ではなく、自分が自分の安全基地になる”ことを選ぶ決定的な瞬間になります。
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師匠は道半ばの存在だったのかもしれません。あなたに全体性を与えるほどの器ではなかった。けれど、それがわかった今、あなたはもうその人以上の意識で再構築を始められる。
✍️セルフトーク例(統合)
○○ちゃん、あのとき無理して登らせてごめん。
怖いのに「美しいムーブをしろ」って言われたとき、あなたの命が危なかったよね。
でももう大丈夫。私は、あなたの身体の声を一番に聴くよ。
“安全と遊び”を同時に持てるクライミングを、私たちは創っていける。
あなたは、もう誰にも傷つけられない。
ご希望があれば、これをIFSワークシート形式、または自己再養育ガイドZINE:クライマーバージョンに編成してお渡しできます。続きを希望されますか?