2023/07/18

【インドアクライマーへの忠告】 山行計画書を立てる&書く習慣をつける = 予測&自己の客観視

■夢

今日の夢は、夢の中で、「この人たちは〇〇という経験が不足しているのではないか?」という予期不安を持っている夢だった。それは時間の計算に関係していた。

一般に、山や上がりのクライマーなら、タイムトライアル的なクライミングにおいても、計算がある。

例えば、標高300mで1時間、〇〇Km歩くのに1時間、あるいは2万5千の地図のはしから、端まで歩いて1日、など、目安となる量的な感覚をもっているものである。この難易度で20mなら〇分だな…など。

ところが、ロープにハングドッグをして、うんうんうなっているのがクライミングだ!と思っている人は、時間的な認知をしていない。何時間かかろうが、RPはRPと思っており、2時間ハングドッグするような人もいる。執着心があってよいとすら、さられているが、マルチで、2時間粘って登られたら、もう日が暮れる。そんなのは、成功したクライミングにならない訳だ。

まぁそこが未踏なら、なりふりかまわない成功、でも、いいわけなんだが。今時そんなところはないでしょう。

アルパインをやる人からもうしなわれているのが、

 山行計画書

をきちんと立てるという習慣で、老舗の山岳会でも、だれてやっていないところは多い。

比叡のマルチを登らさせられたとき、山行計画書がなかったので、

 比叡がゲレンデあつかい

だということが分かった。きちんとした山であれば、それなりに準備と心づもりが必要なので、ゲレンデ=エンジョイクライミング、つまり、いつもの装備で構わないって意味だ。つまり、レスキューの道具立てとか、非常食なども必要最低限って意味。ゲレンデに懸垂の道具を持ってこない山やはいないが、アッセンダーやら、プーリーを入れていないことはあるだろう。ロッキングのカラビナも足りないかもしれない。アッセンダーやらプーリーって、ショートではまず出番があることがないからだ。

■ 自己対話=書く習慣

書く習慣=自己対話

なので、書くという習慣がない人は、山やクライミングで自己対話がなく、自己対話がない人は、自己を客観視することが著しく少ないので、危険認知をそもそも自分がしていない、ということ自体に気が付いておらず、反省しろ、と言われたり、反省がない人と指摘されても、それがピンとこない…

その結果、何年たってもそのままである。本人は何も悪びれていない。単純に自分を客観的に見つめる手段…内観を持っておらず、その場にいた他の人と同じ行動=同調だけが、自分が普通だ、と感じるよすがになっている。

しかし、クライミングにおいてみんなと同じが青信号であることは著しく少ない。特に、九州ではベテランといても、その当人が間違ったビレイをしている率は、実に100%であり、ベテランのほうが間違った技術内容を伝播しているガン細胞になっている。

ので、誰とも登らず、自分で自分を内省するような、孤独なボルダラーのほうが考える力事態はつくのかもしれない。

■ まとめ

このようにまとめると、インドアクライミングから、アウトドアクライミングへ出かけるときにまず第一に欠落している思考は

 計画を立てる

という必要性がある、ということ、そのものの認識だ。

ジムに行くのに、計画書を立てる人はいない。だから、行ってから考えるで間に合ってしまう。

ところが、自然界では時間という制限がある。とにかく日が暮れる前に地上に降りたっていなくてはならないのだ。

ショートだって、時間帯によってはとてもまぶしくて登れたものではないということもある。まぶしくてビレイが難しい=登るに適さない。ということもありうる。

そもそも、計画書を立てないから、アプローチが1分のところと、1時間のところを同じに評価してしまう。

山の大小が分からなくなるから、すごくない自称登山家が、俺はすごい!と言ってきたとき、突き返す言葉なく、受け入れるしかなくなる。

つまり、日本の登山のレベル低下と、すごくない記録を堂々とロクスノに出してしまうような恥ずかしい倒錯は、計画書を書き、書くために未来予測する、と言う習慣が失われたために、どんどんと失われてしまったのだろう。

結論、山行計画書を立てましょう。特にマルチピッチの山岳ルートでは必須です。

終日ゲレンデクライミングするような場合でも、計画書を立てる習慣づけがあれば、クライマーが自己を客観視し、自ら、テーマを見つけて成長するという行為は質が向上すると思われます。

これでは全然一人前になれない・・・ 

理由
1)ロープにはシングル意外があるという知識がない
2)ロープを濡らしてはいけないという知識がない
3)長ぬんで伸ばすなどが教えることが想定されていない
4)ランナウトの見極めもあるのかないのか、危険個所認知、に含まれているのか?
5)季節、時間(日照)の変動が想定されていない 夏にスラブはしない
6)ビレイヤーの体重が考慮されていない
7)アプローチと体力度が考慮されていない

分かっていない人の特徴=分かっていない点を指摘されると怒ります。例:高尾山もひとりで行けないのに、マルチやアルパインのバリエーションには、男性に連れて行ってもらっている女性クライマー= 北岳は一人で行くべきだ、と言うと怒る。道案内されていくバリエーションはその人の実力のうちには入らない
例2:カムが外れるトラッドクライマー。落ちて3つはずれた=実力不足が分からない。逆に自慢になってしまう。
例3:不必要なランナウトで燃える。ランナウトはやむを得ずせざるを得ないときにとっておくもので、必要もないのにするものではない。
例4:行こうとしているルートが不自然に高度。5.11がジムに登れる=いきなりルートグレード3のアルパインルート…を指摘すると、行けると思っている。沢などでも同じことが起こる。