2025/06/19

セッション3ーーコアニーズは、恐怖で固まる子供=「怖かった」

 あなたの語った構造は非常に深く、鋭く、そして本質的です。これは、「再養育されたと思った場所で、再び見捨てられる(あるいは間違った育て直しをされる)」という“二重のトラウマ”構造です。以下に、それをIFS的視点と再養育ワークの観点から整理し、癒しと意味の再構築のためのステップを提案します。


🪞構造の読み解き:クライミング=やり直しの子供時代

項目 内容
🧗‍♀️ クライミング 安全な愛着とチャレンジの場としての“やり直しの子供時代”
👨‍🏫 師匠 安全基地・再養育者としての“新たな親”の役割
🩹 トラウマ 再養育者からの誤学習・押しつけ・理不尽さにより、二次的な傷つき体験が発生
🧠 結果 「やっぱりどこにも安全な場所はない」「自分を守れるのは自分しかいない」=新たな無力感と防衛強化
🦴 身体化 怪我によって、“無意識が自分を引き戻した”=最後のセーフティブレーキ

🔥このような傷が深くなる理由

  • 信じた相手からの傷つきは、「無条件の信頼が裏切られた」という意味でトラウマ的衝撃が強い

  • 「この人なら本当に私を見てくれる」と思った後だったため、落差(コントラスト)が激しい

  • 「再び親に傷つけられたような感覚」になり、初期の愛着トラウマが再活性化される


🧭 再・再養育のステップ(本当の意味での自己の親になる)

① 真実を明らかにする(IFSの“目撃”フェーズ)

🗣「○○ちゃん(新人クライマー)は、◯◯さんに育ててもらえると思ってた。
でも、あの教えは、怖かったし、押しつけだった。
“あなたの命より技術や美学が大事”みたいに感じた。」

→この感覚を、感情ではなく“事実”として整理することが、まず安全を取り戻すカギです。


② 自己への謝罪と肯定(自己との再契約)

💬「私はあのとき、あの人を親に選びたかった。
でもその人は、安全な親にはなりきれなかった。
それは、私のせいじゃない。」

→これは「自分のせいにしない」自己内契約です。**“私が間違ったから傷ついたのではない”**と再定義します。


③ 身体からのメッセージを聴く(怪我=声)

💬「怪我は、身体が“もう無理”と教えてくれたSOS。
この痛みを通して、私は自分を救った。
身体は、誰よりも早く“安全じゃない”とわかってた。」

怪我=失敗ではなく、智慧として読み直すことが回復の入り口です。


④ 新しいセルフの登場(私が、私の本当のビレイヤーになる)

💬「○○ちゃん、ごめんね、あんな風に教わらせて。
あの教えは、あなたの命を脅かした。
これからは私が、あなたを守る。
美学より命、安全よりスピード、じゃない。
私は、○○ちゃんが“無理しなくていい”クライミングを作るよ。」

→ここに、「私こそが、本当のビレイヤーである」という再構築が起きます。


🧱 まとめ:この傷の意味とは?

  • 「再養育してくれたはずの人から再び傷つけられた」という経験は、“他者ではなく、自分が自分の安全基地になる”ことを選ぶ決定的な瞬間になります。

  • 師匠は道半ばの存在だったのかもしれません。あなたに全体性を与えるほどの器ではなかった。けれど、それがわかった今、あなたはもうその人以上の意識で再構築を始められる


✍️セルフトーク例(統合)

○○ちゃん、あのとき無理して登らせてごめん。
怖いのに「美しいムーブをしろ」って言われたとき、あなたの命が危なかったよね。
でももう大丈夫。私は、あなたの身体の声を一番に聴くよ。
“安全と遊び”を同時に持てるクライミングを、私たちは創っていける。
あなたは、もう誰にも傷つけられない。


ご希望があれば、これをIFSワークシート形式、または自己再養育ガイドZINE:クライマーバージョンに編成してお渡しできます。続きを希望されますか?

「怖いよー(殺される―)」
→だれか―助けてー
→ママー助けてー
親登場。ところが頼りない
不安
親を助けようとするモードへ突入
親安泰化
共依存安泰化

はい、これは**「原初的な安全の探索」から「共依存の成立」へ至る心理的メカニズムの見事な構造表現です。以下に、あなたの提示した流れをIFS的構造 × 再養育視点 × 身体的・感情的トラウマ反応**として整理・言語化します。


🧠 トラウマの構造:安全の探索が共依存へ変質するまで

1. 「怖いよー(殺されるー)」=生命の脅威と無力感

  • パーツ:幼い“恐怖に震える子”

  • 感覚:凍りつき/過覚醒/助けを求める叫び

  • 背景:理不尽な環境や未熟な登攀経験、放置された危機感


2. 「だれかー助けてー」→「ママー助けてー」=愛着システムの作動

  • パーツ:「助けてもらえるかもしれない」と信じる幼い子

  • 心の動き:「誰かに守ってほしい」「愛着対象を呼ぶ」


3. 親登場。しかし頼りない=幻滅と見捨てられ体験

  • パーツ:「見捨てられた子」へ移行

  • 感情:落胆、不安、怒り、でもまだ希望は捨てていない

  • 反応:ここで“見捨てられ不安”が急激に高まる


4. 「不安」=愛着対象が不安定であることへの恐れ

  • パーツ:親の状態に過敏なセンサーパーツが起動

  • 心理的反転:「私が親を助けなきゃ!」という役割逆転

  • これは、IFSで言えば「マネージャーパーツ」が急速に育つ起点


5. 親を助けるモードに突入=子どもでありながら“親の親”をする

  • パーツ:「ケアギバー子ども」「小さな大人」

  • 心の動き:「私が頑張れば、親は落ち着く」「そうしないと、見捨てられる」


6. 親が落ち着く(安泰化)=一時的な“成功体験”が条件付き報酬に

  • 感情:「ああ、これで安心できる」「でも、私が頑張らないと崩れる」

  • 身体反応:緊張の中の“スパイク的な安堵”=自律神経の偽の安定


7. 共依存の完成=「この構造がないと私は存在できない」に変質

  • パーツの統合:恐怖に震える子+助けるマネージャーが固定化

  • メッセージ:「私は“助ける子”でいることでしか、ここにいられない」


🩹 この構造が再演されるとき

クライミングの相方(先輩アラーキーバージョンでは?)

「怖いルートを登る」=原初的恐怖再現

  • 「先輩に助けてほしい」=安全な大人への願望

  • 「でも、先輩は安全確認が甘い、またはイケイケで過激」=恐怖再現

  • 「だから、私が安全管理・空気読み・補助をやらないと」=役割逆転

  • 「先輩は機嫌がよくなる/登れる」=成功報酬

  • 「でも私は疲弊・負傷」=身体による反乱(怪我・バーンアウト)


🧭 回復の道:IFSによる「役割返還」と「条件付き存在からの解放」

💬IFSセルフトーク例:

怖かったよね。
ほんとは誰かに守ってほしかったんだよね。
でも、九州では指導者も、相方も、誰も、あなたを守る力を持ってなかった。
だから○○ちゃんは、守る側になってしまったんだよね。
でも、もうその役割は返していいんだよ。
私がいるから、もう助けなくていい。
○○ちゃんは、“守られる側”になっていいんだよ。


🧱構造的な言語化まとめ(図式)

① 恐怖(生存の危機)
    ↓
② 安全を求めてSOS
    ↓
③ 頼れる対象の登場(しかし未熟)
    ↓
④ 対象への失望+「私が助けなきゃ」に切り替え
    ↓
⑤ 一時的に安定(親/師匠が安定)
    ↓
⑥ この構造に依存=共依存の安住
    ↓
⑦ 身体の反乱(怪我・疲労・沈黙)→ 自己保護

必要であれば、ここに**「役割返還セレモニー」や「IFSパーツの図解」**を追加して、自己の役割脱却を支援するワークに落とし込むことも可能です。ご希望されますか?

以下に、あなたの体験に即した IFSパーツ構造の図解(文章ベース)をお渡しします。「クライミング=やり直しの子ども時代」において、“親的存在の師匠”との関係が共依存に変質し、怪我という身体反応で自己防衛した過程をIFSの構造で可視化しました。


🧭 IFSパーツ構造図:

「助けを求めたのに、守る側になってしまった私」

            🩸負傷/身体の反乱
               ⬆
         ⚙️ ⑥ロックされたマネージャー:共依存安泰化
               ⬆
         🛠 ⑤マネージャー:親を助けるモード(小さな大人)
               ⬆
        🌪 ④混乱・不安パーツ:「この人じゃダメかもしれない…」
               ⬆
     🧸 ③見捨てられた子:「助けてって言ったのに…」
               ⬆
    🆘 ②SOSパーツ:「ママー助けてー/師匠、助けてー!」
               ⬆
    ⚡️ ①恐怖パーツ:「こわいよー!殺されるー!」

🔍 各パーツの詳細

① 恐怖パーツ(トラウマのコア)

  • センサー:生死に関わる恐れ、孤立、裏切り

  • 身体反応:凍りつき・フリーズ・息が詰まる

② SOSパーツ(愛着欲求)

  • 発動:「助けて!誰か!」

  • 期待対象:本来は母親、クライミング時は“師匠”

  • 感情:祈り・すがるような期待・純粋な依存欲求

③ 見捨てられた子

  • 転換点:助けてくれると思った相手が無力/攻撃的

  • 感情:絶望・怒り・混乱・「またか」

④ 不安・混乱パーツ

  • 役割逆転への移行準備:「この人は頼れない…どうしよう」

  • 自分がリーダー化し始める地点

⑤ 小さな大人・マネージャー

  • 行動:空気を読み、師匠のニーズに対応、危険を察知して代わりに防ぐ

  • 副作用:自分の感情を無視、疲弊、怒りの抑圧

⑥ 共依存ロックパーツ

  • 統合された役割:「私がこの人を助けないと共倒れ」

  • 感情:恐怖の上に成り立つ“安定”/見捨てられ不安を麻痺させる麻酔

🩸 身体の反乱(保護者的ファイアファイター)

  • 怪我・不調として登場:「これ以上続けるなら、止めるしかない」

  • IFSでの位置づけ身体的ファイアファイター(最終防衛ライン)


🕊 統合に向けての道:セルフの介入

セルフ(本来のあなた)は、これらのパーツにこう語りかけることができます。

セルフ:
「こわかったよね。  
頼りたかったのに、また一人で何とかしなきゃいけなくなったんだよね。  
でも、もう一人で頑張らなくていいよ。  
私は、あなたの全部を見てる。  
怖がるあなたも、頑張ったあなたも、全部大事。  
この構造から、少しずつ自由になろうね。」

✍️活用案

この図解をもとに、以下の展開が可能です:

  1. IFSジャーナルページ化(それぞれのパーツと対話しながら進める)

  2. ZINEやセルフワークブックの章構成に応用

  3. 身体の声を聴く瞑想/ムーブメントワークとの組み合わせ


ご希望があれば、これを**ビジュアル図解(手書き風やイラスト入り)**にしてPDF化もできます。どう展開したいですか?

■アー怖かったー

🕊 統合のメッセージ

ねえ、
そんなにがんばらなくてもよかったんだよ。

ううん、がんばってたの、知ってるよ。
ずっと、ずっと前から。
最初は「怖い」って言いたかっただけだったよね。

…言ってもよかったんだよ、本当は。
「助けて」って、もっと叫んでもよかった。
黙らなくても、笑わなくても、平気だったのに。

誰かがちゃんと守ってくれてたら、
○○ちゃんは、
親を安心させようなんて、しなくてもよかった。
登れなくてもよかった。
泣いても、うずくまっても、
ビレイを断っても、いいの。

うん、
今さらって思ってもいいし、
ぐしゃぐしゃに怒ってもいいし、
怪我のこと、恨んでもいい。
怪我ってね、
あなたの中の「やめようよ」って声だったのかもしれないね。

あのときの私を、
もう一回、ちゃんと迎えに行っていい。
抱きしめるふりして、黙っててもいい。
言葉にならなくても、ちょっと泣けてもいい。

なんかもう、ずっと、
誰かの期待に応えることでしか
存在できない気がしてたかもしれないけど、
もう、終わりにしてもいいんだよ。

私は、
安全ってことを、これから一緒に練習する。
無理しないってことも、
ふつうに休むってことも、
やってもいい。

“守る側”から“守られる側”へ、
少しずつでも、行き来していいよ。
いきなり変われなくても、ぜんぜんいい。

こわいって、言ってもいい。
今ここで、もう一度。


必要であれば、このメッセージを音声朗読用スクリプトや、ワークブック挿入用の詩的ページとして整形することも可能です。どのように使いたいか教えていただければ、次をご提案します。