2023/06/29

【トップクライマー】ニュースにしていいレベル感とは?

 ■ 現代アルパインクライミング

こちらにニュースが来ていましたが…、情報弱者時代が長い方々は、ネットでの情報を見ないので気が付かないのかもしれません。

https://www.climbing-net.com/news/courdegeant_20230628/

《概要》

・第二登

・若い男子 19歳、19歳、20歳

・580mのミックスライン

・ED、M6+/7、WI 4+、5c(5.10a)

これだけ見ても、日本の男子(=大学山岳部)が、どれくらい零落したか?が、分かろうっつーもんだよなぁ。

いや、若い人が頑張っていないっていうのではなく、登山教育の不在がどのような結末になっているか?って話です。

■ ピッチグレードvsルートグレード

日本のクライマーは、ピッチグレード=ルートグレードと混乱しているのだろうか?

なぜなら、40代女性で登攀歴3年で、”ピッチグレードだけなら”、5.10A、WI4なんて、普通、すいすい登れます。

アイスのWI4って、教科書にも書いてありますが、初心者が登れる難易度って意味ですから。私は、M5までは登れるので、M6は難しいなぁとは思いますが、トップロープであれば触れないグレードってわけではないです。アイスピラーは大体WI6ですから。

それでも、自慢になるかと言うと?

なんせ、現代のトップクライマー、つまりアイスコンペの選手たちはD15とかなのです。(DとMはほぼ等価です)

まぁ、D15などは、平地での出来事であり、頂上を目指すアルパインロックのルートではないので、ルートグレードの、EDのほうがおおごとですが…。エクストリームのEと、ディフィクルトのDですよ?勃起不全ではなく(笑)。

阿弥陀北稜のルートグレードは、ヨーロッパグレードでは表せないですが、入門ルート中の入門ルートなんで、RCCIIでルートグレード1級とかでしょう。

なので、仮にヨーロッパグレードに換算したら、Fでしょう。ダントツで。

ーーーーーーーーー

(ヨーロッパ) IFASグレード[ルート・グレード]

F(Facile easy) やさしい

PD(Peu Difficile) not very hard あまり難しくない

AD(Assez Difficile) fairly hard 少し難しい

D(Difficile) hard 難しい

TD(Tres Difficile) very hard かなり難しい

ED(Extremement Difficile) exremely hard 非常に難しい

ED1 ED よりも難しい

ED2 ED1 よりも難しい

ED3 ED2 よりも難しい

例として:

F:急傾斜な登山道、岩場、雪上、氷河(クレバスもある)などで殆んどザイル無しでできるルート。

PD: 所々(4級くらいまでの) 難しい岩場や雪上、氷河、巾の狭い稜線などのあるルート。

AD: かなり難しい(4-5級の) 岩場や 50度以上ある長い雪・氷壁などの真剣なルート。

D:(4-4級以上の) 難しさの持続する岩・氷壁ルート。

ーーーーーーーーhttps://enokido.net/mountain/archives/000252.html より引用

阿弥陀北稜くらいで、遭難とか、白亜スラブくらいで、ロープ上がりません、とか、山の10cでエイド出して2時間半とか…おそらく

  目も当てられないレベル低下

って言ってもいいわけなんである。

言いたいことは、レベル低下を自覚して独学に励みましょうってことですよ? 

自慢にならない記録を上げて、山が分からない人たちから、すごーい!と言われて、いったい何になるんです?



【ジムクライミング】クライミングジムのアイデンティティ

■ アイデンティティが競争&自己顕示

 農業やっていて分かったんですが、団塊の世代以上の人って、ブランディングと自己顕示欲がごっちゃになっていて、俺はすごい!俺のコメはすごい!私は勤勉!私は良妻賢母!をPRすることがブランディングだと思っているみたいなんですよね…。

それ、ブランディングじゃなくて、自己顕示。

すごいか?すごくないか?コメがおいしいか?おいしくないか? あなたが勤勉なのか?良妻賢母なのか?それは、自分ではなく、他者が決めます。

一方、ブランディングというのは、私のアイデンティティはこれです、と決めることです。

アイデンティティには強みも、当然、含まれます。

コーポレートアイデンティティの分野では、自社のアイデンティティを確立することが、よけいなことにリソースを割かなくてよくなるので、大事なことだということになっていますが…日本では、農業経営体でも、ファーム・アイデンティティ、ということが最近言われ始めているようです。昨日雑誌で読みました。

今まで、アイデンティティ不在の農業をしていたから、JAのいう通りになっていたと思うのでいいことだと思うのですが…。

アイデンティティを自分で定めないと、JAが言うとおりにする、ということになり、農薬をいっぱい使って肥料もいっぱい使って、農薬と肥料とトラクターでの刈り取りしやすさに合うように品種改良された作物を作ります、というアイデンティティになります。

一方、何が良い農業なのか?人間の食物を作るとはどういうことか?と考えれば、草も刈りません、土も耕しません、肥料も農薬もやりません、それに耐える作物しか収穫しませんというアイデンティティもあります。

■ アイデンティティは行動で示される

アイデンティティと言っても、それは行動で示されるものです。

で、クライミングジム淘汰の時代、お客の要求だけを聞いていては、振り回されるジム、と言うことになります。

大体、クライミング界で起こっていることは、確固としたポリシー、アイデンティティと言うものがないために、競争、に振り回されているということです。

その傍証が山の荒廃、アクセス問題。

スポーツクライミングでの競技に、振り回されることに終始したこの40年…のために、日本のアルパインクライミングは、廃れ、山野井さん以降はギリギリボーイズの方くらいしかアルパインを理解している人がいない… ギンちゃん最近頑張っているようでしたが… 辺クラのけんじり君とかもいるか。

しかし、大衆レベルで見るとレベル低下も著しく、40代でスタートした私がソロで登れるようなところですら、遭難者を出しているような判断力しかつけられていない若者たちのアルパイン。事例としては阿弥陀北稜です。

一般大衆レベルで見ると、アルパインクライミングって40年、時が停止しており、そして、技術レベルの衰退具合は、40年前の人と比べても低下が著しいみたいでした。

男のプライド?のためか、そのことすら、ひそひそと声を潜めて語られなければならないことのようでした…。

さて、クライミングジムも アイデンティティを作りましょう、ということです。

参考になるひな型


■ クライミング入門者がクライミングジムを選ぶ基準とは?

  •  有名クライマーの存在はMUSTではない
  •  楽しい以外でどれだけの要素があるのか?
  •  楽しいのは当たり前

■ クライミング入門者に響く12のスペック

1)課題の状況=分かりやすさ

2)ジムオーナーの顔

3)課題を楽しむための一工夫

4)常連の様子

5)マイノリティーへの配慮

6)細やかな段階設定 同じ5級でも難しいのと易しいのありますよねぇ? +、-をつける

7)店内がおしゃれかどうか?清潔かどうか? 

 ジム運営やる気あるの?みたいな部室みたいに不潔なジムは今時流行らない

8)ジムの物語  

例えば、アクティバみたいな?どうしてこのジムを作ったのか?創始者の物語

9)どのような課題なのか? リード、ボルダー、何か外岩を登れることを模している?

10)どのようなクライマーに合うのか?外岩やらない人向けなのか?コンペ向きなのか?

11)足自由課題、足フィックス課題 

レディス課題とか作ってくれているジムがあるけど、大体私は足自由に勝手にしてます。なんせジムの課題って自分でホールドやフットスタンスを見つける能力が欠如するのが欠点なんで。 

12)感情移入

良い思い出があるジムには、特別な思い=感情移入があります。ホームの岩場と同じです。感情移入できる場が多ければ多いほど、人生は豊かになります。


2023/06/28

【アクセス問題】岩場のルールは守ろう!なぜなら、長年の努力が、パーになるから。


こんな動画を拝見しました。

フツーのことをフツーに言っていると思いますが…ナイトボルダリングって、禁止のところが多いですよね。

夜中に暗闇から奇声が聞こえてきたら、そりゃ気持ち悪いだろうなぁ…

■ 打ち手1)ナイトボルダリングOKの岩場とのすみわけ

逆に言えば、小川山みたいに、周辺に民家がなくて、キャンプ地だけ、みたいなロケーションなら、

キモイ、という迷惑がかかるとしても、他のキャンパーやほかのボルダラーだけ…

なので、そういう稀有なロケーションにある岩場は、

 ナイトボルダー解禁

にして、ナイトボルダーができることをマーケティング上の売りにしたらいいですね。

具体的打ち手としては、

 ナイトボルダリングが可能な岩場ばかりを集めた特集記事をロクスノでやればいい

のでは? ナイトをやりたい人はそっちでやってください、ってわけです。

■ 打ち手2) トポを買わない → 岩場に ”禁止事項を書いた”看板 を立てる 

大体、ダメクライマーというのは、岩場に行くのに、

 トポを買いたがらない、

というのが、行動の基本にあります。

この背景としては、”お得が好き”、があります。

 お得が好き=トポを買わない=禁止事項を知らない。

これは、打ち手としては、岩場の入り口に、

 見逃しようがない形で、禁止事項を書いた看板を掲示しておく、

があります。

見ていません、知りませんでした、というのが、逃げ口上だからです。

ちなみに、岩場ごとにYoutubeで発信して、登りに行く人は、その動画をもれなく見れるようにしておく、というのが、迷惑行為を未然に防ぎたい地方自治体がやっておくことができる打ち手になると思います。

■ 打ち手3) 情報公開 = 岩場公開の苦労を知らない

クライマーに限らず、日本の男性と言うのは、昭和の男性であればあるほど、

 他者の立場を想像するのが苦手

です。それは、日本が儒教文化に染まった時代の名残で、男社会、という言葉で表現されています。

スカートめくりを嫌がる女の子にしていても、「まぁ、男の子のやることだから」「やんちゃね」で終わっていた時代が長かった。今の時代なら、女の子への人権侵害として、許されない、というのが、普通の感性です。しかし、すでに大人になった男性にそんなことは思いもつかない、「え?俺って、ふつーだよなぁ?」の人たちが、一定数いるのは、会社でも、クライマーの集まりでも、同じです。

昔は、座っているだけで、女性がお酒を注ぎに来てくれたのに、今ではド田舎の地方自治体という昔の風習が残りに残っているところへ行っても、村役場の一番若い奴…しかも、男性…に、あらかじめ、根回しして、お酌するように、宴会に無理やり呼んでおかなくては、だれもお酌してくれません(笑)。昭和は終わったのです… そんな時代の変遷に乗り遅れているというか、いつまでも、未練たらたら…な人達が、どこの世界にも一定数います。

こういう人は相手の立場を想像することが非常に苦手なので、自分の我を通す…というか、通って当然だと思っているので、通らないと不当に怒りまくります…それが当然になっています。

その対策としては、岩場公開までの苦労は、全クライマーが閲覧できるように情報公開しておく、ということがあります。

普通のボランティアのローカルクライマー組織ではやってられん、となるかもしれませんが、岩場に、地域おこし協力隊などがいる市町村では、ぜひ取り組むべきことと思います。

記録があるだけでも、今後の対策を練るのに、有用な資料となるでしょう。

■ 打ち手 4) 世論形成

アクセス問題のこれまでの歴史を見てきても、

 やんちゃ=許される

という前提で、わざとやんちゃしてるという事例が多数です。例えば、谷川岳登攀の前泊で有名な土合駅では、こうした人たちが登攀用ではなく、大が付く宴会に駅ビバークを使うので、駅ビバークが禁止になってしまい、長く続いた谷川岳登攀の伝統的スタイルは、もはや実行不可能になりました。

 やんちゃ=かっこいい俺

という図式が昔はあったもの、と思われ、武勇伝にすらなっているんですよね…。お酒を大量に飲んで、登攀に向かい、そのため、テントがゲロテントになりました…とか、昔の記録には、まるでかっこいいことのように書いてあることがあります。

大体そういう人は、結局のところ、男性同士からさえも敬遠されて、誰とも登ってもらえなくなっていっているようなのですが…そうすると、悪循環で、さらに自慢げに、やんちゃぶりを喧伝してしまうという… 一般的な感性からすると、はぁ?なぜ、そうなるのか?みたいな循環にあります。でも、そうなっていることは、誰しにもなんとなくわかりますよね…

というわけで、放置しておくと、皆の注目を集めたいがために、もっと意味不明のやんちゃぶりをやる、= 事故が増える、と言うことになりますので、鳴りを潜めてもらうには、

 世論形成

が大事です。こういう人は、世論が、

 やんちゃ=かっこいい=許される

と、まだ”脳内世間”が古いバージョンのままだからです。世間では、それは全然カッコ良くないよ、と言うことが分かれば、目的は

 かっこよく見えること

ですので、何が世間ではかっこいい!と思われているか?という情報を更新してあげるに尽きます。

この点では、トップクライマーのカッコよさをPRする、感情に訴えかけるムービーが効果的です。情感たっぷりのかっこいいクライマー像…やんちゃではなく、社会規範にのっとった像を見せてあげることです。

ちなみに私には、吠えている姿は逆効果に見えるんですけど…。怖いときに吠えるものですよねぇ? これはほんとは違うのかもしれませんが…

■ 打ち手5) フォローで登った高グレードより、自分で登った低グレードというキャンペーンを実施する

岩場の禁止事項を簡単に破ってしまうような人たちの価値観の体系には、

 他の人の苦労に、ただ乗り、便乗したい、ええとこどりしたい

というのが、行動の基本的動機としてあります。

それは自分が努力して得た成果のほうが、同じ成果でも重みがある、よりうれしい、という本質的な喜びを知らないため、ではないですかね。

例えば、英語を話せる、っていうのでも、スマホの翻訳で通じるのもうれしいけど、自分が勉強した成果で通じたほうがより喜びは大きいですよね? 

そういう体験が少ないと、誰かの便乗で、うれしいほうを積み上げていくことになります。

クライミングに置き換えると、

 ・自分のプロテクションで
 ・自分のロープで、
 ・自分のリードで登れたルート

よりも、

 ・高いグレードルート

のほうが、かっこいいよな、と言う価値観です。高学歴主義にも通じるかもしれませんね。大体、耳よりなルートとか、みんなが行っているから行くルートとかに、そういう人は行きたがる気がします。ある種のポピュリズムで、自我を肯定されたがっている。つまり、行動様式が、みんなと同じになりたい、という気持ちに支えられている。

しかし、みんなと同じ、は、世間では別に珍しくない行動様式でも、クライミングでは、そんな薄っぺらい価値観では通用しません。

自分の真実が反映されるのがクライミング。

■ 打ち手6)トポ有料化の時代=トポ専門販売サイトの構築 

クライミングネットが無料でトポ公開していますが、百岩場のトポってわかりにくいですよね?

それでローカルクライマーから、続々とわかりやすい重厚なトポが販売されていますが…そうしたトポの販売元がバラバラで、IT弱者の昭和の御仁には、手に入れづらいというのが、不便としてあります。

ので、クライミングネットあたりが、一括してトポを購入できるサイトを構築してくれるとよいのではないかと思います。

これまで公共の精神でトポが無料で公開されてきた、その歴史の上に胡坐をかいてきた、というのが、権利意識、になっていて、「トポなんて無料が当然だろ」って思っていると思いますが…トポ作るのにだって、人件費は掛かります。

さらには、岩場を提供する側の苦労が理解できない、ということが根本原因なので、本来はそういう人たちにもトポを作る手間を実感できるよう、作業に参加してもらうとよいと思いますが…

まぁ、尻尾、巻いて逃げ出すでしょう…忙しいとかなんとか言って(笑)。

2023/06/27

こういう風に指導しましょう事例

 暗記なしのハードプッシュではなく、自分でリスク管理して登る。実例。

https://allnevery.blogspot.com/2022/03/blog-post_47.html

今後協力したい分野

https://allnevery.blogspot.com/2023/01/blog-post_68.html


【ベストセレクション】人気記事のまとめ 九州の実情は日本の実情?

トップ1)  機能不全家族状態の九州クライミング

九州のクライミング教育がゼロであることは事実です。しかし、それを何とかする責任が、私のような若輩者にあるとは、どうしても考えられないです。だれがこのような状況にしたのか、責任がある人は、お給金付きの手当をもらってふんぞり返っているような気がするのですが…気のせいですかね?

トップ2)4年の総括…九州クライミングの実情

4年の参与観察の結果のまとめ。もうほんと、あと少しで殺される手前でした(笑)。

九州って、沢ですらボルトで、その状態を本人たちは「スポーツルートみたいな沢のルート」と信じているんですよ? 365日水がかかるところにある異種金属のボルトで登る行為=ロシアンルーレットみたいなルートです…

誤解が著しい九州でのクライミング理解。指導者がそのような理解をしています。だから、トンデモクライミングばかりになるんだろうと…。

親が赤信号を大真面目に青信号だとわたっていれば、子供は親が正しいと思っているので、無邪気にそれを追随します。

トップ3)クライマーにできていない正見リスト

23個上げてありますが、もっとありそうですよねぇ… 動くものに道標つけてどーする?とか。

ローカル自治体に内緒でボルト打って、「60年の歴史ある山岳会です!我々を知らないとはモグリです!」と威張るとか(笑)。中身と外づらが体をなしていない、九州。

自己主張だけ立派で中身が伴っていないのでは、遠慮目に言っても、いや、正確に言えば、名誉に値するとは言えない。立派だったのは、きっと60年前の当時のクライマーでいまのではないんでしょう…。こっそりボルト抜いていましたよねぇ?

トップ4)限られたパイ幻想

クライミングジムの大量発生で、ジム業界に起きていることのルポ。

教えないほうがクライマーのためになると考えるクライミングジムは、閉店→淘汰の憂き目にある。

昨今、きちんとしたクライミング教育を受けたクライマーがやっているジムのほうが閉店する。

後発のジムはビジネスと割り切り、荒稼ぎしているので、インドアジムで登れるだけで、一人前のクライマーと言えるクライミング理解をしていない若者が、大量生産されて、その人たちもクライマーと呼ばれている。

登山者が登山しているすべての人を指すのと同じだ。今では、”登山客”、と呼ばれて、主体性のない登山者であることを名称により、示唆されている。

さしづめ、現代ジムクライマーは、いわゆる”クライマー”ではなく、”にわかクライマー”、”ジムクライマー”くらいな、別の名称を与えないことには、外の岩場で、クライミングの歴史を積み上げてきた、まともなクライマーと混同されると、たった一人の愚か者のために、何十年と積み上げた業界全体の努力が一日で白紙に帰す、という困った羽目になると思われる。

”クライミング客”、とか、にわかクライマーには付けるべきだろう。こちら側とあちら側の壁を全く超えてこない、受身で、ただ楽しむだけの人たちである。

別に楽しむことが悪いとは言っていないが。言葉は悪いが、一番ぴったりくるのは、”意識低い系クライマー”。 

例としては、公共の岩場でノーマットで登り、路駐が下手で苦情を作り、うんこ紙に火をつけて、山火事を起こし、ナイトボルダリングで奇声を上げ、終了点にあるカラビナを、「ねぇねぇ持って帰ろうよ、みんなで山分けしようよ」という人たちで、だれも来ないから登攀禁止の岩場で登ってもいいと思っている。


何十年か遅れているんだが、そのこと自体に自覚がないので、自慢にならない記録を自慢げに発表することになっているが、さらに痛いのはロクスノもそれを分かっていないこと。

■ ダメクライマー事例集


2)現代クライマーのレベル感=お粗末系です

現代外ボルダラー事例。特殊事例と思いたいですが、どうですかねぇ…


文登研上がりも地に落ちている。懸垂でロープ末端が地面に届いていないことが自分の致命的ミスだと気が付く能力自体が欠如している。

岩場にきて、ローワーダウンで、「僕、降りれませーん」という若い男性は現実に存在する。


インドアで5.12が登れても、山の10cで2時間半かかってエイドも出すレベル。それでも、そのことが反省というか自省につながらず、立派な記録だと思って、他人に自慢する記事を書いてしまう…

5)二人のリードクライマーを一人のビレイヤーがビレイ

老舗山岳会。3人で行っているのに、「写真、撮っておいてあげたよ(友情♪)」のノリで、2名クライマーが岩に上っている写真を渡された…。これです。

これって、”友情”? 

九州では、ロープ合わせをしないのか? なんかおかしい。この時、私はその人をビレイヤーにするのは初見。一般常識的に、ロープを組む初対面の相手に自分が登りたいところをリードさせるっていうのは、ない。本人がここを登りたいと言えば、やってもいいよ、くらいです。マルチでいきなり初めて組む人に、しかも嫌がっている相手にリードさせるって、一般にはありえない。まぁ、登れたからいいけど。

6)動くものに道標つけて、これで良し

ペテラン。 頭がイカレているとしか思えない。

一雨きたら、その動くものは、予想通り動いて、ついているピンクのテープは素っ頓狂な方向を指し、あらぬ方向に登山者をいざなうこと確実。

動くものに道標が付いていたら、取り除きましょう。というか、道標がなくても歩けるように読図の知識を得ましょう。

■ 親切に解説するワタクシ

ここまで親切に、かみ砕いて、だれにでもわかるように解説してやる私の、意欲の源泉はなんなのでしょうね?

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普通の人はもっと賢いから(上記のような事例があると)

相手にしない。

いろいろ相手に対して思っていても、口に出して言わない。

同じ土俵に上がらない。

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分かっていないのは、亡くなった弟と同じで、

 頭が悪くて わかっていないから

かと思っていたので、気の毒で、頑張ったのでした。

1)~4)って、やっぱり、発達障碍児、の現象なんではないでしょうかね…? ここ1年ほど勉強してみましたが。

5)、6)は年配の人ですが、当時は発達障害という言葉がなかったと思いますが、やっぱり発達障碍児の老い姿、なのではないかと…。

というわけで、発達障害の人を助けようとして、挫折した物語、ともいえる私の九州4年のクライミングヒストリーでした。

発達障害がある人は、クライミングには、かなり不向きです。

でも、もしかすると、クライミングというのは、昔から発達障碍児のたまり場みたいな感じなのかもしれません。

なんせ、高いところが好き、後先考えない、リスク計算できない、しない、とADHDの特徴そのまんま、クライマーって感じです。

■ 誰も言わなかった貴重なルポ
 
最近、気のせいか、東京方面や関西で、登山教育が熱心に展開されるようになった気がしますが…。

普通の人は、発達障害はないので、私が見たような事例を見ても、

 何も言わない 同じ土俵に乗らない

そのため、クライミング界で何が起きているか? 実は、詳細には誰も分からなかったんではないでしょうかね?

当方のルポを参考にしていただければ幸いです。命を張って得た情報。ジャーナリスト魂に近いものがあるかも。

■ 当方の解決案

漫画にして、分かっていない現代新人のことを面白おかしくこき下ろすことで、

  間違ったことを間違っていると正しい認知を促すことができる、

と思っています。こちら。新人教育漫画(案)

ご興味ある漫画家の方、ぜひコラボしたいのでご連絡ください。クライミング界で、正しい認知が広がるのに、かなり有効な手立てだと思います。

私は別に作者としての名誉は求めていませんので、アイディアだけを提供するのでも、ご提供させていただきます。

漫画『岳』を書かれた方とか、ネタに使ってくれたら、クライミング界世直しに多大な貢献になるなぁと思っていたりします。

当方ブログに記載のあるトホホ事例は、どれも著作権フリーで使ってくださって結構です。

2023/06/24

【トップクライマー】自己PRしなくても、向こうから誘いが来る

48 Hrs With Japan's Strongest Outdoor Climber: Ryuichi Murai

海外のクライマーと登っている山梨では有名なツヨツヨクライマー。

なんか、自己顕示欲でランナウトしている九州の現状がバカっぽく感じると思うんですけど… 九州でもボルダラーの男性たちは、有段者で強い人いっぱいいそうでしたが…

何がカッコ悪いって、あんまりすごくない実績をすごいようにPRしてしまうことなのかも?

2023/06/23

【クライミング界の実情】手抜きのクライミング教育

 これはバレエのポッドキャストなんだが…

https://www.youtube.com/watch?v=sS703byWyyA

まだ体ができていないのにポアントを履かせる=教師の手抜き。

結局のところ、九州のクライミングで起きていることは、

 手抜きのクライミング教育

ってことなんじゃないだろうか?

 ペテラン 

がやっていることは、全部、手抜きのクライミング教育。

マルチに行くのに必要な技術を教えないで、セカンドで連れていく=手抜き。

4年の総括…九州クライミングのこと

https://allnevery.blogspot.com/2021/12/blog-post_16.html

https://allnevery.blogspot.com/2021/03/blog-post_23.html

トンデモクライマー ロープが地面に届いていない

https://allnevery.blogspot.com/2023/02/blog-post_19.html

九州ではエイドがアルパインクライミングのことになっている…

https://allnevery.blogspot.com/2023/04/blog-post_2.html

長ぬん使用法を知らない

https://allnevery.blogspot.com/2021/05/blog-post_22.html

間違った理解の蔓延

https://allnevery.blogspot.com/2022/04/blog-post_20.html



2023/06/21

【心理学】リードvsボルダラー

[クライミングを語ろう11]ボルダラーに前から言いたいことがある!リードクライマーよ立て!悲しみを怒りに変えて 立てよリードクライマー!

■ へぇ~ いろいろあるんですねぇ…

リードしかしないでボルダーは、ほとんどしないので、分からないですが、そうなのか。

ボルダラーはリードのクライマーを見下していたのか(笑)。

以前、石灰岩のクライマーから、トラッドのクライマーが多いトラッドの岩場は、デイケアセンターと言われていると、トラッドクライマー自らが、自己揶揄しているのを聞いたことがありますが…

単に、年配の人しかカム使う技術がないから、カムを使うトラッドに若い人が来ないんだろうと思っていました。

ボルダーvsリードで、比叡バージョンだと、ボルダラーの人は、クライミング力が高くて、登ること自体は、すごく上手なので、なんでこんな簡単グレードで(例えば、5.7レベル)、命まで懸けなければならんのか?謎だ…となるんじゃないかと思った。

外国人を誘うとすると、絶対になるよなぁ…

ボルダーって落ちる練習しないといけないですが、リードするクライマーは、落ちないで登るのがベースにあるから落ちなれていないし、かといってリードの岩場で、ボルダー並みに気軽にぽろぽろ落ちられると… それは大事故を意味するかもしれないよなぁ。


【トップクライマー】現代トップクライマーのサチさんが、C級リボルト職人合格

 FBでこんな話題が回ってきました。

トップクライマーの安間サチさんからです。
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FA(日本フリークライミング協会)のリボルト職人認定講習会に参加してきました。僕はリボルトや開拓を以前から経験してきて、その作業が複雑で難しいことを常々感じていました。岩質や形状、施工するボルトや溶剤、道具、ルートの内容等を理解し、的確な作業を行う必要があるからです。更には地権者の許可、地元自治会の理解、ローカルクライマーの理解等も必要になります。

多くの開拓者同様に、僕は直接伝授的にボルト施工やリボルトを学んできました。しかし人の命に関わることですから、リボルトを専門に請け負うJFAより一から学んでみようと思いました。今回の素敵な機会を与えてくれ、基礎知識を叩き込んでくれた @mameo_512 、そして現場でサポートしてくださったJFAの方々やリボルト職人の皆様、ありがとうございました。

リボルトにおいて知識は最低条件として身につけ、そこからの経験が重要だと思います。継続的にお手伝いさせていただきながら、学んでいこうと思います。

リボルト職人C級合格しました

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いいなぁ!

■ JFA vs 一般開拓者

一般開拓者って、JFAを目の敵にしている人もいますよね…。なんでなのかなぁとたまに思いますが、JFAはお金をもらっているのが気に食わないみたいなんですよね。

でも、開拓者って、リボルトはしてくれませんよねぇ?

しかも、自分が作って古くなったルートが誰にも登られず、忘れ去られたボロルートでも、そこにルートがすでにあるからっていうだけで、後世の人は手を付けられない…ということに…。

なんでそんなに意地を張ってるんかね?なことになっている岩場も多い…

けど、有名ルートでみんなが楽しく登ってくれているならともかく、自分の生きた証が、だれも登らない、しょぼいルートで、年中コケコケってことだったら…あんまり、名誉なことではないと思うんだけどなぁ。

しかも、自然物なんで、著作権をもとに所有権を主張するってどうかって思う。

著作権っていうなら、自分のルートセットと全く同じルートセットをしてくるほかのセッターとかに主張する、というのなら、分かる気がするけどなぁ…。

ま、この辺でやめておきます。

サチさんみたいに、あまり、食わず嫌いせず、いろいろと経験を積むのが若い人には良いことだと思います。

開拓者の大人の皆さんも、互いに歩み寄ってもらいたいものです。

ちなみに女性は開拓者もリボルトにも向いていませんよ。お試しくらいならともかく。

林業で伐採業者になるってのも、当然ですが、向いていません。チェーンソー使えますけど、一日10本伐採しますってのとは当然違いますでしょう?

男性ってその辺が分からない人、多いみたいなんですよね。

                コケ落としキット


2023/06/17

【ビジョン】健全な市民クライミングを

 

■ もしも九州の岩場のボルトが良く、適正ボルトだったら??

私は、バンバン5.9レベルをオンサイト出来て、今頃は、すんなり11は平気なクライマーになったことでしょう… 

40年経過したオールアンカーのボルトで登れって、それはクライマーが、かわいそうすぎです。

いくらナインでも落ちるときは、落ちます。

■リスクがマスクされた状態でないと、人はスキルに集中できない。

アイスでは55mがノーパンプどころか、150mでもノーパンプになった…。

私のパワー(フィジカル)が脆弱なのは、誰でも知っているので、この成果は、ほとんどがスキルによる獲得標高だということだ。

女性の中でも弱い私のフィジカルで、別に150mくらいは登れるものなのだ。

■ 結局、ラオスに行きたい!

結局海外で登るという選択肢しか日本のクライマーをはじめ、ヨーロッパ、アメリカのクライマーにも有効らしい。

それは、先進国の岩場の状況がどこも似たり寄ったりで、各国のクライマーたちが出した結論が、

平素はジムで

外岩はラオスで

みたいな結論になっているのが共通だからかもしれない。

【リスク管理】山岸さんの”リスクと安全” 五分五分なら登りません

 

■ Bepalに山岸さんの記事が載っています!


■ 男子同士で

私は別に、

どれだけ高いところから飛び降りられるか競うような無茶な行為

を男性が勝手にするのを否定しようとは思いません。

けど、私は違うんです。

一か八かをやって見せて、どうだ!とやられても同意しかねます。

たぶん、大多数の女子は、

「え?ただの子供?」

「え?ただの猿?」

と、内心思って、「…。」となるだけだと思います。

■ 頼りになるやつ

女性が本当に欲しいのは、

 頼りになる男性

であって、無謀なので

 女性のほうが面倒見てやらないといけなくなりそうな男性

では、ありませんよ?

たぶん、男性の側は、モテると思って、フリーソロしようとしていると思いますが…

「ロープいらねぇ!」

「まぁ!かっこいい殿方!」

ってなりませんから…。

2023/06/16

【クライミング実情】小鹿野で ”大規模”伐採???

以下引用。 https://www.yamareco.com/modules/diary/35638-detail-302168.html

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2020年に小鹿野町二子山で起きた(一社)小鹿野クライミング協会による保安林無断伐採事件以後、国の法令である「種の保存法」で国内希少野生動植物種に指定されている植物が絶滅の危機に瀕しています。

さらに2022年にも別場所でクライミングエリア開拓と称した大規模な伐採が行われ、同様に国内希少野生動植物の生育地が絶滅の危機に晒されてしまいました。

2021年に問題を知ってから約1年以上に渡り調査を実施&地元の皆様をはじめ国の担当官&専門家等の指導助言を頂きながら、昨日ようやく関係者会議で一同に会することができました。
初めの一歩です。
以下に、昨日提出した要望内容を貼っておきます。
これを厳しいと思われる方もいると思いますが、一般社団法人による1度ならずも2度も無計画な大規模伐採が行われていることや、国の法令違反にも繋がりかねない重大な事案ですので、国をはじめ様々な専門家からのアドバイスをもとにあえて厳しく設定してあります。
長文になります。
尚、写真は昨日の会議資料表紙と、情報公開請求で得た2020年保安林無断伐採時の顛末書です。


開催日時:6月13日(火)午後1時~
場所:小鹿野町役場議場
出席者:埼玉県(みどり自然課・環境科学国際Sより計2名)、小鹿野町(まちづくり観光課計3名)、(一社)小鹿野クライミング協会(理事1名)、小鹿野の石灰岩地域の植物保護を考える会(参加団体の各代表者及び研究家等計7名)
以下、要望事項のコピペですが、希少植物の名称は伏せてあります。


小鹿野石灰岩地域における希少野生動植物種保護に係る会議への意見

2023年6月13日
小鹿野の石灰岩地域の植物保護を考える会

【埼玉県への要望】
1) 種の保存法や県の希少種保護条例に基づき、国内希少野生動植物種や埼玉県希少野生動植物種の保護保全対策を早急に行うこと。
2) 特に国の法令(種の保存法)で国内希少野生動植物種に指定されている植物の生育地は、クライミングルート開拓によりすべての生育地において絶滅の危機に瀕していることを認識し、国及び専門家からの指導助言に基づいた希少種の保護保全対策を速やかに実行すること。
3) 県条例で埼玉県希少野生動植物種に指定されている生育地の中には既にクライミングルート直下で踏みつけによる消失も起きていることから、県条例に基づいた保護保全を図ること。
4) 地主及び保安林法等の手続きを担当する関係課所等に対し、国内希少野生動植物種並びに埼玉県希少野生動植物種の生育地であることを周知し、これらの希少野生動植物種の保護保全に理解と協力を求めること。
5) 小鹿野町とともに現地確認をしっかり行った上で、上記1)、2)、3)に加えて保護保全エリア(立入禁止エリア)とクラミング可能エリアとの区分けを行うなど、速やかに有効対策や手段を講じること。
6) クライミングによる町おこし事業を推進する小鹿野町と(一社)小鹿野クライミング協会に対し、法令及び県条例に基づいた指導や処分を行うこと。また今後のクライミング事業継続について行政監視を怠らないこと。

【小鹿野町への要望】
1) 「クライミングで町おこし」という事業を推進しかつ実施する場合、きちんと事前の計画立案に基づいた環境調査や影響評価、マーケティング、関連法令の確認等、さらにPDCAやOODAの構築など、起業ルールに則った事業展開を行うべきであることを理解すること。
2) 民間にその事業を委ねる場合、最終的な責任は町がしっかりとるべきであり、「町おこし事業実施者」に対する町のガナバンス体制をしっかり構築すべきである。また委託契約の有無や金額の有無にかかわらず、「町おこし」の冠を名乗らせているものはすべて町が委ねたことにつながるという認識を持って対応すべきであることを理解すること。
3) 小鹿野町も参画している「第二次ちちぶ環境基本計画」個別項目Ⅲにある“生物多様性の保全”内容に因み、埼玉県とともに現地確認をしっかり行い、関係者間で速やかな対策が実施できるようにすること。
4) 地主及び現地森林について諸手続きを行う担当課等に対し、国内希少野生動植物種並びに埼玉県希少野生動植物種の生育地であることを周知し、これらの希少動植物種の保護保全に理解と協力を求めること。
5) 従来から設置されている一般登山道があるエリア以外の開拓は行わないこと。またクライミングエリアへ向かう踏み跡と一般登山道の区別を明確にし、一般登山者の遭難防止対策を行うこと。
6) 次年度以降の埼玉県希少野生動植物種選定候補である植物がロープの支点にされないよう、生育地の保全を速やかに行うこと。
7) (一社)小鹿野クライミング協会と共に、国内希少野生動植物種の原状回復措置を早急に行うこと。また生育地域への立入は禁止とし、生育状態の回復をはかること。

【一般社団法人小鹿野クラミング協会への要望】
1) 国内希少野生動植物種生育地上にクライミングルートが設定されていることから、生育地周辺のルート(ボルトやロープ等のクライミング用具)は一般クライマー等の誤侵入を防ぐためすべて撤去し、法に基づく国内希少野生動植物の生育地保全のための原状回復措置を行った上で立入禁止エリアとすること。またその事実を正しく広報すること。
2) 1)の生育地のうち、伐採により今夏の生育環境が維持できなくなっている東岳右壁の生育地については、国や県の指導のもと、生育維持ができるよう日除け設置等の対策を行うとともに、1)と同様の措置を早急に進めること。
3) 埼玉県希少野生動植物種生育地の中には、東岳北壁やローソク岩北面のようにクライミングルート直下となっている場所で踏み付けによる個体数の減少や表土流出(群落の消失)がみられることから、生育地についても従来の登山道以外の場所については、1)同様にクライミングロープやボルトの撤去など、早急に対策を講じること。
4) ローソク岩に行くにあたり、従来の道標が立っている登山道ではなく2020年の保安林無断伐採時に行われた整備により造設されたアプローチ道については、国内希少野生動植物種の生育範囲内にあたることから、このアプローチ道は廃し(立入禁止とし)、ローソク岩へのアプローチは従来の登山道にある道標(分岐点)からのアクセスに戻すこと。またこのアプローチ道上にある中央稜下部付近のクライミングコースは1)の対策を講じた後に廃止とすること。
5) クライミングルートのスタート地点や途中にあるテラス部分、終了地点等に希少植物の生育地がないか確認の上、希少植物の群生地や生育地にかかるクライミングルートは撤去及び原状回復措置を行い、立入禁止とすること。またその事実を正しく広報すること。
6) 従来から設置されている登山道があるエリア以外は開拓の対象から外すこと。また既に設置されているクライミングルートは全て撤去し、国内希少野生動植物種及び埼玉県希少野生動植物種の保護保全を行うこと。
7) 次年度以降の埼玉県希少野生動植物種選定候補である植物がロープの支点になっていないか確認を行い、支点に使用されている場合は外すこと。また他の者が支点にしないよう注意喚起を行うこと。
8) 新たな開拓計画を建てる場合は、計画の前に先ずは環境調査を行い、法令等の確認を行うこと。
9) 2020年の保安林無断伐採問題から端を発したこれらの二子山希少野生動植物種生育地損壊問題及び問題解決のためのルート変更(立入禁止)等の措置についての経緯や結果、そして情報は全て、ROCK&SNOWのようなクライミング専門誌はもとより貴会HPやSNS等で速やかに情報発信を行い、会員の有無に限らず来訪クライマーに広く周知すること。なおその際に希少野生動植物種情報の取り扱いや情報発信の方法については厳重な注意を払うこと。
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■ 永遠のテーマ 観光vs環境

今日は朝から、大変だねぇみたいな話題。

観光と環境は永遠のテーマだ。

日本人は、その最適バランスを自分たちで民主的方法で見つけ出さなければならない。


これは、韓国が国家主権主導の国で、民主国家を是としていないためである。国が何もかも決めてしまい、国民は絶対服従の儒教国家が韓国であり、若者の自殺率も高い。幸福度が低い国として有名なのが儒教を信奉する国だ。

日本はアメリカ型の民主国家を戦後採用したので、国民の主体に任されている。その証拠は、山小屋だ。大体が、最初、勝手に移り住んだってのが始まり。

そんな、そもそも”無法者”だった山小屋も、山のし尿問題やオーバーユースの時代を経て、今では、

 山の環境問題の守り手

になっている。しかし、今でも、にわか登山者たちの無法ぶりには手を焼いており、私も経験があるが、今の団塊の世代の人たちなどは、グリーンロープを張っていても、中を歩いて直上してきたりして、注意をしても聞き入れない。

好意的に考えれば、彼らが子供だった時代は、奥山でも植生が豊かで、多少の踏み付け圧なども、ものともしない自然界の勢力だったのだろう…

しかし、現在は? 奥山の希少生物は、マジでひん死状態なんである。

とはいえ、だれも環境保護と観光の線引きには、手を付けたがらず、上高地の梓川だって、大腸菌が検出され、その結果、だれも梓川の水が飲めない。

私が思うには、山には山のトイレットトレーニングがあるのだが…例としては、森林限界以上でしない、川の近くでしない、など…そういう教育なしにブームだから、と登りに来てしまう登山者が問題。

そう、問題は教育の欠如。

■ 小鹿野の大規模伐採

樹木を伐採するのには、許可がいるんだが、クライミングの岩場で、伐採許可取りましたって聞いたことがない。

本来は、伐採に許可がいるのは、植林地で、伐採した木が、売り物、だからだ。

あとは原生林などだが、日本には、まったくのところ、原生林的なものは残っていない。北八ヶ岳レベルで、なんとか少し…北岳でも下のほうはばっちり植林。

つまり、切って植生を痛めるというような話は、林業レベルの大規模伐採レベルでない限り、低標高で、奥多摩の里山である小鹿野あたりでは考えにくい。

日之影町でも同じだろう…

いったい大規模伐採って、何をもって”大規模”って言ってんのかなぁ…というのが私の感想だった。

クライマーがクライミングに必要だから…というレベルで切る伐採など、たいしたことないんだけど?環境問題で見たら…。

環境問題になるって、こういうのが問題なんですよ?

自伐林業の水害多発地域の話。

【第84回】土砂災害を招いた球磨川流域の大規模林業 

https://www.youtube.com/watch?v=QellUZdnPuo&t=1963s

自然に詳しい林業者の中では、むしろ、里山レベルのところの山林は、人の手を積極的に入れたほうがいいというのは、もう常識になっており、里山なのに人の手が入らないことが、山の荒廃をもたらしているんだけど?

■ なんでもだめにして一本取りたい?

そりゃ、法律を持ち出してきたら、木、1本からアウトであろう…

しかし、それを言ったら、小川山はどうなる? 瑞垣はどうなる?

これまで、苦労して築き上げてきたクライマーの歴史的積み上げを、自らの超・短視眼的な、小鹿野の若い奴らをとっちめたい!という衝動的行動で、無にするつもりなんだろうか?

小鹿野は、若い世代が、将来の町の未来を見据えて、クライミングを取り入れようとした稀有な事例である。主体性がなく、産業もなく、災害によって国から出される災害復旧金依存の町の運営より、なんぼもましではないか?

九州では熊本などは、水害が起きて、あー、今年はこれで首がつながったーと、ほっとしている、ていたらく、なんですよ?

ついでに言えば、私は山梨では由緒ある富士山レスキューを出す一般山岳会に参加していたが、会山行は登山道の整備を兼ねて、なた、もっていってましたよ。別に許可、取っていないです。葉っぱ一枚も持ち出してはならん、というのが、しゃくし定規のアメリカ型自然保護ですが、日本の実情にはそぐわない。

歴史的に日本の里山・奥山とアメリカの原始の自然は、全く意味違いますよねぇ?

それは富士山のふもとの里山レベルの場所でも同じです。昔から登山では、”草鞋の跡は、山の肥やし”と言います。

アメリカ型環境保護の人は、手つかずだけが賛成です。ロープウェーにも文句言いますが、ロープウェーが一番植生のダメージが少ないんですよ?そのくせ、一番ダメージ大きい道路には、賛成だったりして、一貫性がないことが多い。要するに、俺の都合がいいようにしてくれ、っていうポジショントークに、環境を使っていたりする。

もちろん、小鹿野はガードが甘かったと思いますが…私は林業の研修を受けたので、伐採が許可が必要なことは知っていますが、普通のクライマーでそんなこと知ってるやついないですよね。

必要なのは、後で揚げ足取りする人ではなく、事前に、教えてくれる人。それに、これ、始末書、かいているから、再発はしない。

■ まさにこの図を思い出すなぁ…


小鹿野のように無給で岩場の保存・再生のために頑張ってくれる人がいるから、岩場は登れるコンディションになり、ほっとけば、コケだらけです。

仮に小鹿野をとっちめたとしましょう…

で、公式に登攀禁止になった折には…?

自分だけは見つからないようにこっそり登っちゃおう!

って魂胆なんだろうか? 

どーせ岩場にだれもこないしねー、見つからなければいいでしょ、みたいな知恵はついているからなぁ。

でも、クライマーって、ほんとアホが多いからなぁ。

人の来ない岩場=コケ苔で登れない岩場。一度でも岩場整備する経験があれば、わかると思いますけど…。


クライミング業界に必要なのは、どうすれば、混雑せず、事故が起きず、不公平が起きず、クライマーが自分たちのボルトは自分たちで負担して、だれかほかの人がやってくれると期待しているだけのフリーライドする人を作らず、地元にもクライマーにもメリットがあって、世界中の人と友達になれる、楽しい岩場を次世代に残していけるか?議論することです。

このことについて私が出した結論が、クライマーのゲストハウス、なんですよ。