2021/10/01

移住するシリアスクライマー

 ■ 山梨県北杜市の若者クライマー

は、みんなクライミングのために移住してきた人たちで、私のように、たまたま山梨に来て、なら登ろっか…みたいな人はいない。

クライミングのために移住してきているシリアスクライマー達だ。

しかし、かわいそうなことに、仕事がないので、結局、生活のためにクライミングできなくなってしまっている…。コンビニバイトとか、ナナーズで働くとかでは、月収13万円でやっとこさ暮らせるレベル感になってしまうからだ。

気の毒で見ていられないが、来たのは本人の意思だからなぁ…

■ 地元は無知

山梨でも、地元は、クライミング?なにそれ?美味しいの?レベルだった…。

桃とか葡萄とか有名すぎて、クライミングとかどうでもいいレベル…つまり、桃やブドウが廃れて、流行がクライミングに来ているということが業界外だから分からないということだった…。

クライミングのメッカ、小川山がある川上村も、クライミングには全然興味がない…。そもそもレタス豪農の年収2500万円の村だからなぁ… 雇っているのは、全員外国人研修生で、彼らは委縮しており、人目につかないようにしている…世界的な人権センターから是正勧告を受けたほどの人権無視型外国人雇用… 

そんな村の再奥地にある小川山も、フリークライミングのメッカなんだが…まぁ、正直、国際的に胸を張って、安全に登れるとは言い難いよなぁ…。

けど、この岩場はアメリカ型だから、それでいいと思う。花崗岩の岩場は、みんなアメリカ型でいいんじゃないのだろうか…つまり、カムで登る。安全は自分で確保するってことだ。

現代クライマーは、そんな”自己責任型”クライミングはあんまり好きでないようで、小川山でもボルダラーが優勢だ。

アルパインの人やロープの人は、ボルダラーを見て、ああなっては堕落だ…と思っていたりする…。

が、最近の若者に人気があるのは、小川山でもボルダー。理由は、小難しいロープワークやリードするためのリスク管理を勉強する必要がないから…。ロープのクライミングは教わりたいと思っても、教わる教育機関がない。山岳会に行っても、教えられる人がない。

ちゃんとした会に行くと、登れるように教えてはくれないのに、山行計画にダメ出しばかり貰って永遠に山に行けない… それは本人の行きたいルートと実力に乖離があるためなんだが、そのことを説明すらしてもらえないので、フラストレーションになる。

…例えば、私が最初に行ったジョーゴ沢から硫黄岳山頂を目指すアルパインのルートは、2か所の滝の核心があるだけでごく簡単だった…ロープを出さないで超えてしまったくらいだ…が、伊那の方の山岳会は、私たちが行くのにビーコンを無理やり持たせたくらいだ。

というので、ボルダーなら、そういうめんどうがなく、誰にも文句言われることなく、登れるということなのだが、実を言えば、ボルダーは非常に怪我が多い。

■ ボルダーではランディングとマントル返しが核心

ランディングとか、マントルとかちゃんと教わることがないから…どっちも外で登らないと出てくることがないから、誰もがいきなりぶっつけ本番になる。

アルパインのクライマーは、当然読図ができるので、沢に行ったり、アイスに行ったりして、新しいボルダーを見つける。

ボルダーしかしない人は、地図の見方も知らない。そのため、結局、人が作った課題を登るくらいしかできることがない。

ついでにどこをホールドにするのか?ということすら、Youtubeで確認…つまりオンサイトは不在だ。登れさえすれば何でもいいことになってしまう。どこがホールドなのか、先に見ないと登れない…とオンサイトというのは初めからない。ボルトも使わないので、開拓に向かうこともない。

…だからボルダーの課題がTRで試登で開拓されていることも分からない…現代クライミングは開拓者は最初からリードなんてしていないですよ?ラッペルダウンでの開拓が普通になっている。

ボルダラーの人が悪いわけではないが、YouTubeと同じムーブをするための課題になってしまったら、そこにはクリエイティビティはない。人のまねがあるだけになってしまう。

AさんとBさんが、同じことが同じように出来る…を目指していたら、自分でムーブを編み出すということはないので、一生懸命トレーニングと言うことになってしまい…最高グレードに達した後は、だんだん以前できたことができなくなっていくだけだ…そんな未来が予想できることに、私などの遅くからスタートした人は全く魅力を見出すことはできないんだが…

魅力を感じる人によれば、パワーをオールアウトできるのが楽しいのだそうだ。

男性の肉体パワーを使う機会がほとんどない現代社会、そういうニーズがあるなら、有償のお金になる仕事でそれを使ったら、どうなのだろうか?

例えば、架線の会社で働くとか…


2021/09/30

体は魂が宿る聖なる寺院です

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)より引用

健康習慣をつけるには
「私の体は私ではなく私のもの」
という主人意識をもち
内臓を偏りなく使う必要があります。
心臓だけをたくさん働かせたり
腎臓だけを過度に使ったり
肝臓を酷使したり
胃に負担をかけすぎたりすると
体の調和が崩れやすくなります。
心臓はまだ元気だけれど
肝臓が無理をして
命が危なくなると
心臓はどれほど悲しいでしょうか?
いつの日か安らかに息を引き取りたいなら
偏りなく内臓を使う必要があります。
全身をムラなく使うために
ウォーキングほどいい運動はありません。
ウォーキングは体を構成している600以上の筋肉と
それと一緒に動く約200の骨を動員する
全身運動です。
涼しい風が吹く
ウォーキングにいい季節になりました。
歩数を増やし、健康習慣をつけてみましょう。

私たちの体は健康な生活習慣によってのみ

健康になることができます。

2021/09/29

5.12の悲喜こもごも…

 5.12

と書いて、トゥエルブ。現代フリークライミングのスタートは、12から。というのは、子供から登っているキッズクライマーにとって、5.12はアップ課題だからです。

一方、キッズクライマーでない大人のクライマーにとっては、5.12は、今でも、目標。往年のクライマーでも、5.12に届いた人は少なく、まぁ大体は、イレブン止まりです。イレブンって、私がもしかして登れるかも?みたいなグレードです…要するに、誰でも登れるよって意味です。私は握力17kgしかなく、身長は152cmしかありません。意味としては、これ以上、不利な人はいないって意味です。

ので、多くの人が5.12登ってしまえば、フリーはもういいや~となる。そこまでプライドで頑張る、みたいなことになっている。

それはクライミングにおいてグレードが上のほうがエライみたいになっているからですが、それは、アルパインのほうの伝統で、昔は、次のリーダー格と目された人が、”リードをお前に任せたよ!”と年配者から指名されることが多かったからです。

しかし、フリークライミングの時代になったら、リードしても、アルパインのようなリスクはない。

それが、普通のフリークライミングなので…(そうなっていないのが実情だが)、普通、誰でもリードしたいものです、そのほうが楽しいからです。

そういう訳で、リードとフォローで、上下関係が存在しなくなるのが、フリークライミング…

…という世界にいまだに上下を持ち込んでいるのが日本のクライミング…(汗) 

海外に行ったら普通に、5.8を終わってから、5.9に行き、5.9を登り終えたら、5.10Aに行きという世界なので、成長に無理がないです。

日本ではグレードピラミッドという考え方をすることができないので、1本登れたら、もう次、というわけで、グレードを稼ぐために、お買い得11とか、数ある12の中で一番易しい12とかを稼いで、”見かけの実力”を誇示するので、インスボンで5.8のワイドが登れない5.13クライマーとかが量産されることになる。

つまり、体裁取り繕いって感じで、本当の実力っていうことより、体裁のほうが重視される傾向にあります。

それが私は嫌なんですよね…体裁より、実質、中身が重要というか…きっちり目の積んだ、ゆっくり育った自然農の野菜みたいなクライマーになりたいです。

どこかのスポーツルートで5.12登れても、別のところで5.9で返されることがある、というのなら、その人はまだ、5.9の熟達者とは言えないクライマーなんで
はないでしょうかね?


2021/09/28

九州から来た新人が謎だった話

 ■ 全部Aゼロで登って

トップロープを作り、ロープ掛けてあげたよ~と言ってくる人が、山梨にいたころの同期入会の50代男性だった。自衛隊。九州から来た人。

ロープひっこ抜いて、そこ私リードしたんですけど…。兜岩です。甲府のローカルなら親しんでいるフリーの岩場。

その自衛隊の新人は、入会した時、会の先輩があげる九州のアルパインルート全部に、「行ったことがあります」と返事をして、ずいぶんと期待されたのですが、なにしろ、こんな様子だし、自分のロープも持っていない。北岳バットレスに行ったときは、なんとバイルをバスに置き忘れる…ので、徐々に先輩たちも、”おかしいな…”と思い始めました… 

”「クライミング歴5年です」はホントなのか…?”

それでよくよく聞くと、「年に一回人に誘ってもらって岩場に行ってトップロープしかしたことなくて5年」なのだそうでした…。それって5年じゃなくて、5回ってやつでは…

人工壁で私を引っ張り落とした…。隣の人が気の毒がって「ビレイを変わってあげましょう」と申し出てくれて登れたんでした…。そのあと、彼にもビレイの練習が必要だ、とビレイしてくれた人が言うので、やってもらおうとすると、”いい”と言ってビレイの練習すらしなかった。

その自衛隊、何年たっても一向に自覚せず、会の中では、だれも登ってくれる人がいなくなり、ついに九州にいる私に泣きついてきて、私が帰省?したときに、小川山での師匠と登るお久しぶりねクライミングの会に混ぜてあげたんですが…私がリードしたスラブ、彼はトップロープ。

やっと一言、「私は今まで色々と分かっていなかったんですね」。

私には、さんざん恩着せがましく一緒に行ってやるぜモードだったのでしたが、こんな様子なので、行ってあげているのは、どちらかというと私のほうだったのでした…。でも、礼儀正しい人は、恩着せたりしません。このときも、世界的に有名なクライマーとのクライミングに混ぜてあげたのでした。

こういう人を見ているので、最初から、九州で教わってきたという人には、なんか大丈夫なんかな~と思ってしまいます。

私がいた会の先輩なら、みんな、うんうん、と思うことでしょう…


大分県中津市 八面山の岩場  リボルト基金への協力のお願い

以下、池田さんのFB投稿からの転載

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大分県中津市 八面山の岩場 

リボルト基金への協力のお願い

北部九州の多くのクライマーに愛されている八面山。

上部、中部、下部の3つのエリアを持つ、大分県でも屈指のクライミングエリアです。

その八面山のリボルト作業が2021~2022年に行なわれます。

1990年代に開拓されたこのエリアも、他のクライミングエリア同様ボルトの老朽化が進んでおり、また開拓当時は普通に使用されていたボルトや終了点も、現在ではその強度が不安視されているものが多く含まれています。 

また、八面山は県立公園内に位置し、景勝地、名勝地でもあります。そのため、まずクライミングエリアとしての認可、次いでリボルトの許可を申請する必要がありました。

各方面の方々のご尽力があって、今春クライミングおよびリボルトの許可を大分県ならびに中津市の各関係部署からいただくことができ、リボルト講習会(2021年夏開催予定)ののちに本格的な作業に入っていくことが決まりました。

このたび本グループを立ち上げたのは、リボルトの現状をリアルタイムで広く情報提供できる場を作る必要があった事と、募金活動の母体が必要であったためです。

耐用年数と八面山の岩質を考慮すると、ケミカルボルトを使用する必要があるため、施工から丸1日(※夏季の場合)は登ることができません。どこのエリアでどのルートがいつまで使用不可であるかなど施工状況を周知する媒体としたいと思います。

募金については

既存エリアのボルトの多くはリボルト対象と言われており、かなり大規模な作業が必要です。材料代だけでも相当な額にのぼることが予想されます(※ケミカル中間ボルト1本の施工に約2000円。終了点の設置に5500円ほどかかります。1ルートだと2~3万円の材料費となります。人件費別)。

安全なクライミングエリアの存続のため、八面山リボルト基金へ、クライマーの皆さまのご協力お願い致します。

2021年6月28日

八面山リボルトTeam一同(仮称です)

ご寄付 振込先

paypay ID   mt8mem

(メッセージにてお名前入力ください)

セブン銀行

店番107 バラ支店

口座番号 2131713

※銀行口座は近年の特殊詐欺対策のため、任意団体名の口座開設が困難なため、口座名義が世話人の池田の個人名になっておりますが、ご了承ください。

※各お問い合わせはメッセージ経由でお願いいたします。

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2021/09/27

アルパインクライマー馬目弘仁さんの職業…林業施業者(特殊伐採)

■馬目弘仁さんの職業

馬目さんは世界的に有名なアルパインクライマーで、ノース・フェイスのサポートアスリートです。

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大学卒業後は就職し、埼玉県に移住するも、アルパインクライミングは継続。その後4年半勤めた会社を退職して長野県松本市に移住。以来、20年以上、いまも同市を拠点に活動しています。

移住後は

 松本広域森林組合に就職し、

現在はクライミング技術を応用しながら

 高木を安全に伐採する「特殊伐採」のチームに所属。

また、近年は伝染病によるマツ枯れの伐採作業にも携わり、

  森林現場作業歴は20年以上

に及びます。

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アルパインと両立できる職業としての林業。

他にギリギリボーイズ伊藤仰二さんも、農業を選択されています。

米二町、トマト8畝だったと思います。

2021/09/21

動画:仏「スパイダーマン」ら4人、パリ郊外のビル登頂 衛生パスに抗議 2021年9月8日 16:12 発信地:パリ/フランス [ フランス ヨーロッパ ]


同じフリーソロ能力でも、

 自分の能力を誇示するために使う
 vs
 重要な情報に目を向けてもらうために使う

では、用途の意味が違います。与えられた才能や能力は、

どのような使い道をするか?

で人間力が問われます。競争で一番になったというだけでは自分のエゴを満たしているだけです。

上に立つ意味を考えましょう…

アラン・ロベール略歴:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%AB

クライマーであるのに、アスリートである必要はない

”クライマー”であるのに、”アスリート”である必要はない

んですよ…。そこんとこの誤解が、私のようなクライマーを見ても、なぜ解けないのか?というのが疑問ですが…。

私はクライマーにはなろうと思ったので、しっかり技術を身につけました。しかし、アスリートには、なりたいとも、なろうとも、全く思えないです。

今やっているトレーニングは、元の体に戻るためのリハビリです…つまりより強くなるためのトレーニングではなく、元の足を取り戻すためのもの。

アスリートになりたい!と思ったことは様々な著書を読んでも一回もないです。でも、冒険譚は好きで、最近読んで感動したのは、ヴィクトル古賀が子供時代に満州引き上げで、11歳で1000㎞を一人で歩いて引き上げ船までたどり着いた旅です。

2021/09/17

Mnemosyne E9, first ascent, Ben Nevis north face

これはすごく参考になります。

2021/09/16

ブッダと中村哲の言葉 〇〇ということはどういうことか?と思考しましょう

 

何かを聞いたからと言って、

すぐに信じることはやめなさい。

多くの人が話し、噂していることからといって、

すぐに信じることはやめなさい。

あなたの信じる宗教の経典に書かれていたからといって、

すぐに信じるのはやめなさい。

先生や年上の人など権威のある人が言ったからといって、

すぐに信じるのはやめなさい。

長い間受け継がれてきたことだからといって、

すぐに信じるのはやめなさい。

自分で分析し、

あなたが同意した上で 

すべての人にとって良い影響をもたらすのなら、

受け入れて尊敬しなさい。

佛陀

2021/09/15

壁の価格

■ 壁は 100万、1000万、1億

クライミングが高じると、練習用の壁が欲しくなるわけですが

個人宅レベル 100万円

ボルダリングジムレベル 1000万円

国際競技レベル 1億円

ですね。

■ 1000万円あればスピードクライミングの壁は作れる

どうも、何も1億も要らないみたいですね…


https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/sport-climbing/news/202108050000522.html

■ 金で登る時代

アイスは金で登れ、とギアに投資するのが最良の策と言われているわけですが、

 スポーツクライミングは補助金で登れ

というお金持ちだけが勝てる世界になっているみたいです…それで日本勢が強いのか…。ちょっと残念な世相ですね。まるでソダムの町みたいで…。

違う方向性に行くように願っています。

2021/09/12

違法ガイド:良貨がないから悪貨がはびこる形になっている九州クライミング教育業界

■クライミング教育の機関がない

九州内にはきちんとしたクライミング教育を行っている確立した機関が一つもない。

東京であれば、都岳連が、大阪であれば、府の岳連が、あるいは長野であれば、長野県山岳総合センターがある。が、そういうものがないので、白タクとかと同じことになっている。

■失礼で有名なオヤジと遭遇

先日、登山口で、予想外に車が多く混んでおり、私が最後の一台のようだった。詰めれば、あと3台いけそうだったので、キチキチに詰めて止めた。私は人を待っており、後一台止めたかった。

すると、違う車が来てしまった。「ごめんなさい人を待っているんです」と隣を避けて止めてもらおうとしたら、そのドライバーは「早い者順たい!」というので、まぁ仕方ないと泊めてもらったら…なんと明らかに嫌がらせで、私の隣に1mものスキマを開け、次の人が止めにくくした。「もう少し寄せれるから寄せてください」というと、私に詰め寄って、嫌だという失礼な人だった…。嫌な理由が、最初に「人を待っている」と言われたからなんだそうだ。なんでそれでそのおじさんが怒ったのか意味不明。誰だってあと一人来るというときには、そう言うだろうからだ…。

私の同行者が到着したら、車があと2台だった。どうも私の同行者たちとも、その隣に止めたおじさんは、過去にひと悶着あったそうだ。ローカルでは、失礼で、傍若無人な人、として知られているみたいだった。同行者を見るなり、態度を小さくした。九州の人はこういう人が目につく。言いやすい女性にだけ文句を言ったり、いちゃもんつけをしてくる男性、ということだ。態度を改めたということは、自分の方が悪いと分かっていてやっていたんだろうなぁ…私が女性だからということで。つまり、弱い者いじめ体質ってこと。

この人は、それだけでなく、ある岩場で、ガイド資格があるわけでもないのに、人からお金を取ってガイドもどきのことを行っているそうだ。自分はリードせず、パートナーの女性にリードさせてロープを上げさせているらしい…。

青ちゃんは、大阪労山登山学校の先生だったのに、教えてもらっても、無料だ。私が最後にあった大阪では、会に教えられる人がいないからと言って、男性を預かっていた。そんな、青ちゃんみたいな人がいる一方で、何も証明するような過去の実績を示すことができない人が、その判断能力がない初心者や素人の足元を見て、3000円もの額を取っているらしい…。まったく世も末、とはこのことだ。

 押しが強いだけで、きちんとしたことを教えることができないクライマーとか、

 クライミング技術を分かってもいないのに人を集めるのだけが上手なクライマーとか、

に人が集まってしまい、結果、何も教わっていない状態でクライミングしている人が増えてしまっている、というのが現実ということだ。

  クライミング教育=ロープワーク&危険予知の訓練、

であることをほとんどの人が分かっていない。

 クライミング教育=ムーブを教えてもらうこと

になってしまっている。

ムーブというものは、個人個人の体格でだいぶ違う。背の高い人のアドバイスや、握力が強い人のアドバイスは私には何の役にも立たない。だから、ムーブは、自分で工夫して見つけていくしかないものだ。

■ どういう現実として現れるか?

(教える人がいない)&(ムーブがクライミング技術だと誤解している)ということが

どういう現実に結び付くか?というと、

 ・危険予知ゼロで、落ちてはならぬところですぐ落ちて、

 ・ムーブ解決力なく、すぐビデオトポを見たり、人に聞いたりする

というクライマー像という結果に見事に結実している。

起きていることはすべて起こるべくして起こっていることなのだ。普通の人は、きちんと教えなければ、何かを学習したり習得したりすることはできないのだ。一般的には。