■ ワールドカップ優勝
昨日は樋口先生の息子さんがWCで優勝というニュースを聞いて、
先生の偉業
に驚いた。自分の果たせなかった夢を子供に託す親は多い。多くは途中で子どもが、これは親のやりたいことで、自分のやりたいことじゃない、と気がつく。弟は水泳、私は学業、だったが、私たち兄弟も、もちろん途中で気がついた。だから、親にとって難しいのは、親がやりたいことと子供が本心からやりたいことが重なることだ。無理強いしたら、重ならなくなる。
ああ、そうか。最後に師匠青ちゃんで起こったことは、ママが私にしたことか…。
子どもが自分のやりたいように生き始めると怒るってやつ。青ちゃんがまだ未熟な私を韓国に連れて行ってくれたのは本当の事だが、韓国で韓国人クライマーに誘われるようになるとモーレツに妨害行為をするようになった。最後は私を外国に置き去りにして、一人出て行ったんだが…
母も同じで私が15歳で高校交換留学の話を持っていったが私は海外に出してもらうことができなかった。
当然、私は本当に愛されているのか?という問いがグルグル回ることで、活動に集中できなくなる。
自然農の仲間は素晴らしい。椎葉村に行くのだから、もう仲間じゃない、という態度をとる人はいない。もうみんな、行ったら何を植えたらいいか?ということを一緒に考えてくれる感じだ…。
翻って樋口先生だが…教師をしているから子供の育て方がよく分かっているという優位性はあると思うが、どう考えても明らかに他の親と違う。
■ 天才は作れる
クライミングは、非日常の動作なので、幼少期からの習得でレバレッジが効く。つまり、天才、は作れる。木村さんの本にもそう書いてある。
それでも、2世ともなると天才を作ることに成功する人より、失敗する人の方が多い。元祖天才は、室井登喜男さん。ノーマットスタイルのハイボルダーという桁違いのリスクのスタイルで有名な方だ。室井さんは例外的なくらいで、大体の親は、子供を天才にするのは失敗している。
樋口さんは、子供のクライミングは高校であってもされているので、その秘訣というのをいつか聞いてみたい。