■クライミング教育の機関がない
九州内にはきちんとしたクライミング教育を行っている確立した機関が一つもない。
東京であれば、都岳連が、大阪であれば、府の岳連が、あるいは長野であれば、長野県山岳総合センターがある。が、そういうものがないので、白タクとかと同じことになっている。
■失礼で有名なオヤジと遭遇
先日、登山口で、予想外に車が多く混んでおり、私が最後の一台のようだった。詰めれば、あと3台いけそうだったので、キチキチに詰めて止めた。私は人を待っており、後一台止めたかった。
すると、違う車が来てしまった。「ごめんなさい人を待っているんです」と隣を避けて止めてもらおうとしたら、そのドライバーは「早い者順たい!」というので、まぁ仕方ないと泊めてもらったら…なんと明らかに嫌がらせで、私の隣に1mものスキマを開け、次の人が止めにくくした。「もう少し寄せれるから寄せてください」というと、私に詰め寄って、嫌だという失礼な人だった…。嫌な理由が、最初に「人を待っている」と言われたからなんだそうだ。なんでそれでそのおじさんが怒ったのか意味不明。誰だってあと一人来るというときには、そう言うだろうからだ…。
私の同行者が到着したら、車があと2台だった。どうも私の同行者たちとも、その隣に止めたおじさんは、過去にひと悶着あったそうだ。ローカルでは、失礼で、傍若無人な人、として知られているみたいだった。同行者を見るなり、態度を小さくした。九州の人はこういう人が目につく。言いやすい女性にだけ文句を言ったり、いちゃもんつけをしてくる男性、ということだ。態度を改めたということは、自分の方が悪いと分かっていてやっていたんだろうなぁ…私が女性だからということで。つまり、弱い者いじめ体質ってこと。
この人は、それだけでなく、ある岩場で、ガイド資格があるわけでもないのに、人からお金を取ってガイドもどきのことを行っているそうだ。自分はリードせず、パートナーの女性にリードさせてロープを上げさせているらしい…。
青ちゃんは、大阪労山登山学校の先生だったのに、教えてもらっても、無料だ。私が最後にあった大阪では、会に教えられる人がいないからと言って、男性を預かっていた。そんな、青ちゃんみたいな人がいる一方で、何も証明するような過去の実績を示すことができない人が、その判断能力がない初心者や素人の足元を見て、3000円もの額を取っているらしい…。まったく世も末、とはこのことだ。
押しが強いだけで、きちんとしたことを教えることができないクライマーとか、
クライミング技術を分かってもいないのに人を集めるのだけが上手なクライマーとか、
に人が集まってしまい、結果、何も教わっていない状態でクライミングしている人が増えてしまっている、というのが現実ということだ。
クライミング教育=ロープワーク&危険予知の訓練、
であることをほとんどの人が分かっていない。
クライミング教育=ムーブを教えてもらうこと
になってしまっている。
ムーブというものは、個人個人の体格でだいぶ違う。背の高い人のアドバイスや、握力が強い人のアドバイスは私には何の役にも立たない。だから、ムーブは、自分で工夫して見つけていくしかないものだ。
■ どういう現実として現れるか?
(教える人がいない)&(ムーブがクライミング技術だと誤解している)ということが
どういう現実に結び付くか?というと、
・危険予知ゼロで、落ちてはならぬところですぐ落ちて、
・ムーブ解決力なく、すぐビデオトポを見たり、人に聞いたりする
というクライマー像という結果に見事に結実している。
起きていることはすべて起こるべくして起こっていることなのだ。普通の人は、きちんと教えなければ、何かを学習したり習得したりすることはできないのだ。一般的には。