2024/07/01

【クライミング心理学】自己愛性パーソナリティは治る(治そうとすれば)

 ■ 「そんな男、一生治らないから、別れてしまいな!」は間違い

白亜スラブについては、あまりの暗算能力の無さに唖然として、言い返しもできなかった私なのですが、その後、このクライミングパートナーは、改善の兆しを少し見せたことがありました。

それは、ヨセミテに行ったときに、女性を連れているクライマーを見て、その女性が泣きながらセカンドをやっていた、ということを目撃したことに起因しました。

彼からすると、セカンドでも大変、というのが、理解できなかったんでしょうね。

アルパインクライミングでは、セカンドは、ひどい扱いをつけて当然、とされています。

なので、アルパイン出身のフリークライマーだと、セカンドをいい加減に扱います。

そして、現代のフリークライマーの半分くらいは、アルパイン出身なのです。

私は、故・吉田さんが私のトップロープのロープのたるみをあっという間に取ってくれたことに、ひどく感動したほど、それまでひどい扱いを受けていたのでした。

問題は、ひどい扱いを受けても、それがひどい扱いだと気が付かない、ということです。

これはラオスでも同じで、一緒に行った老年期のクライマーは私にリードを無理強いしており、それを見たアメリカ人クライマーが助けに来てくれたほどです。ほかの人の目には明らかな虐待でした。

トニー、あの時はありがとう。

■ 外国人を見ると、何が正常なのか分かる (逆に言えば、見なければ分からない)

日本では、多くの男性、そして、女性は、何が正常な男女の関係性なのか?たぶん、見ていないのではないですかね?

私は、アメリカ人の恋人がいましたが、彼との関係と日本人の男性との関係は明らかに違うと感じます。

日本人男性の大多数は、女性に、母親を求めていませんかね?

クライミングの関係性でも同じように、白亜スラブのパートナーからは、母親役を求められていると感じていました。

ナルシスト男性にとってドレイヤーとは、イコール母親のことのようでした。

しかし、彼は変わろうと少ししたんですよね。

■ ロープ持ってあげようか?

ロープを持ってあげようか?というオファーが一回ありました。

しかし、ロープは自分で自分のを持つのが一番安全なので、私には、ちょっとの親切をしたことで、どんな倍返しを求められるのか?と受け取られ、そんな小さな親切を受け入れたせいで、自分の命などの大切なものを差し出させられるのでは?と逆に疑心暗鬼になりました(笑)。それまでの蓄積があったからです。

というわけで、ナルシスト男性も変わろうとすることはあります。それは、”お前の女性に対する扱いは、おかしいよ”と他の男性に指摘されたり、海外で男性が女性をどう扱うかを見たり、という、

 アレ?俺っておかしい?

という自覚とか

 アレ?このままだと俺一生お婿に行けない?

みたいな自覚が必要だと思います。

■ 自覚した人はカウンセリングにかかろう!

しかし、本人がカウンセリングにかかるなら、ともかく、彼女として育てる側になってしまうと、多大なエネルギーが必要になります。

その男性に、よほど見込みがあるとか、男性としての魅力が十分ある、ということでないと、まぁやっていけないというか、女性としては多大なエネルギー投資の回収が見込めないのに投資、ということになると思います。たぶん、そんな女性は多くはないです。

女性は、恋人がほしいのであって、プロジェクトが欲しいわけではないので。

■ もし恋に落ちたら女性もナルシスト

誰でも恋に落ちることはあると思いますが…女性がナルシストに恋に落ちることは、その女性がナルシストであるという証明にもなっている面がありますので…

参考:

https://youtu.be/5_3xew7c6z8?si=hG9Q1vDsNirNI9Vr

そういう意味でも、ナルシスト人格の人にとって、共感性の高い人が、クライミングと言う一時のことでも、相手を務めてくれるというのは、本当に得難い改善のチャンスのはずですが…

みなさん、それに気が付かないみたいなんですよね…。

鏡に映った自分の姿のほうに見とれているので…。

私自身もナルナルちゃんなのか、自己検証してみましたが、その毛はないと結論しました。なぜなら、私がナルシストの彼らに恋に落ちたことはないからです。

■ 花

別の話題ですが…


最近は花に癒されています☆ 今日も活け替え。

最近、自然物がもたらす癒し、について、より敏感に癒しのエネルギーを感じられるようになってきました。足を痛めたおかげで、より敏感に、自然の癒しを感じられるように…

これまでは、アドレナリンジャンキー路線にハマりそうで、いやだ、そっちに行くのは、怖いと思っていました…。それがクライミングを糾弾するエネルギーになりました。非難していれば、誰も誘ってこないと思ったのです。というのは、誘ってくる人がどの人がナルシストで危険で、どの人がOK人材か、切り分けができる自信がなかったのです。

私の好きな山は、縦走のロングトレイルだったりするので…クライミングは、北アの縦走を安全に行うため、がスタートでした…。冬壁をしたいという野心を抱いたことはなく、私は一生、ラオスに毎年通うというレベル感で満足なんです。

ただ、その活動の”ついで”に、若いクライマーたちの情報不足を何とかしてやれれば、クライミング界に貢献してあげることができる、とは感じていました。

こんな大変な目に合うとは!

しかし、やっと最近は、心を許せる友達もできて、人生がまともになってきました。

引っ越しが重なると、積み上げた精神的資源を奪われます。人間関係によるサポートって意味ですが…

甲府で積み上げたものがゼロに…やっと自分の土台ができてきたかな?

いつか、この怖い経験も笑い話にして話せる日が来るでしょう…