■ 賛否両論の新NISA
新NISA、みなさんやっていますか?
新NISAは、賛否両論だけど… 政府の陰謀だ!みたいな説もありますが…
陰謀論を確信する前に、次の図を見ましょう…
ほったらかし投資のことをガチホールド、という言い方もします。例えば、バフェットは割安で買ってガチホールドが投資の基本だ、という説で有名です。そりゃ1950年に買っているなら、そうですよね?
しかし、今1950年でも、2010年でもない…。持っていたとしたら売却タイミングですよね?
いつ暴落するか?ってタイミングでガチホールドはないですよ。
株式投資の王道は何か?といろいろな投資家の投資スタイルを比較するという投資の勉強の仕方をすると、今買ってガチで何十年も持とうと考える若い人が出るかもしれません。
そして、もし、暴落が起きれば?その人は騙された、と思うでしょう…誰に?政府に。
そして、誰かが誰かを実際だましていますか?だましていませんよね?
でも、被害者意識を持つに至るだろう…と想像するのは難しくない…。
でも、よく考えてみたら、事実は、その本人がガチホールドすべきでないときにしてしまったという失敗行動です。
本は良いものですが、うのみはできない。学校の先生たちは、良い意図を持っているが万能の神ではないです。親も同じですね。おそらく先輩クライマーも同じでしょう。
というのが陰謀論の本質だとすれば、簡単に言えば、
八つ当たり
かもしれません。
■ リスク管理 1 頻繁にマーケットウォッチする
現在は過去最高の株価を米国・日本とも更新中なので、ある程度、頻繁にマーケットウォッチできる人しか、今の時点の市場参入者としては向いていないです。働いていたら、忙しいから無理かも?
私は、毎日ニュースはチェックし、投資内容は週レベルで微調整しています。
山に一か月入るようなマーケットへの対応がすぐできない場合は、資金を引き揚げてから。
投資と言っても、投資信託とETFで、投資というよりは、運用です。やっていることはファンドマネージャーに近いです。
いわゆるリバランスと言う作業です。
投資信託の勉強は、当然ですが銀行でやったらダメです。こちらのサイトがおすすめできます。
■ リスク管理2 現金比率を高める
大暴落が起きた場合の過去事例を調べて、どれくらいまで資金が目減りすることに、自分が耐えれそうか調べます。
リーマンショックでは、株式は半分、債券は2割安まで下がった。日経平均39000円の株式を1株持っていたとすると、19000円くらいまで下がっちゃう可能性があるということです。
それって許容範囲かどうか?は、人によるので、その範囲で投資したほうがいいです。
預金全額を突っ込む、となると、当然かなりリスキーな行動です。クライミングに例えると、敗退ロープなし、みたいな?
一番目減りしないのは、現金なので、今は現金比率を高めろと、前述のバフェットも言っています。
■ リスク管理3 債権比率を高める
暴落が起きたとしても債権の値下がり幅は小さいので、債券に入れる、というのは合理的思考です。
高橋洋一さんによれば、物価連動日本国債、というのが、従来の国債に代わるものとして創設されたそうです。
現時点では最も安全な資産とされているようです。私も1万円だけ入れてみました。
私はこれは、山岳会などの、当面使う予定がない資金プールの先として良いのではないか?と思います。
■ リスク管理4 ETFなどの売買しやすいものに入れる
投資信託は解約に4~5日かかります。暴落したとき、4~5日もかかっていたのでは、解約時期を逃すかもしれません。
一方ETFは、株式と同じ売買で即日です。ただし、暴落が起きた時点ではファネル現象で殺到するので、どちらも同じかもしれません。
■ リスク管理5 こまめに利確する
値上がり益は、利益確定するまでは、絵にかいた餅です。
上がったな、というときに、もっと上がるかも?と利益確定しないで、持ち続けてしまうと下がるリスクも当然あります。
利益が確定できるときに確定しておく、というのが保険になります。
投資格言は、頭と尻尾はくれてやれ、です。
■ リスク管理6 将来の情勢を勉強
トランプが再選されて大統領になると経済政策が変わります。
政策の大綱は、すでに発表されています。
https://www.presidency.ucsb.edu/documents/2024-republican-party-platform
- 国境を封鎖し、移民の侵入を阻止せよ
- アメリカ史上最大の強制送還作戦を実行する。
- インフレを終わらせ、アメリカの物価を再び安くする。
- 米国を世界有数のエネルギー生産国にする!
- アウトソーシングをやめ、米国を製造大国にする。
- 労働者への大幅減税と、チップへの非課税!
- 憲法、権利章典、そして言論の自由、信教の自由、武器を所持する権利などの基本的自由を守ろう。
- 第三次世界大戦を阻止し、ヨーロッパと中東の平和を回復し、わが国全土を覆う巨大なアイアンドーム・ミサイル防衛シールドを構築する。
- アメリカ国民に対する政府の兵器化に終止符を打つ。
- 移民犯罪の蔓延を食い止め、外国の麻薬カルテルを解体し、ギャングの暴力を粉砕し、凶悪犯罪者を監禁する。
- ワシントンDCを含む都市を再建し、安全で清潔で美しい都市を取り戻す。
- 軍隊を強化・近代化し、間違いなく世界最強・最強の軍隊にする。
- 米ドルを世界の基軸通貨として維持する。
- 定年年齢の変更も含め、社会保障と医療保険を削減することなく守り抜く。
- 電気自動車の義務化を中止し、高価で負担の大きい規制を削減する。
- 批判的人種論、急進的ジェンダー・イデオロギー、その他の不適切な人種的、性的、政治的内容を子どもたちに押し付ける学校への連邦政府資金を削減する。
- 女性スポーツから男性を締め出す。
- ハマス過激派を国外追放し、大学キャンパスを再び安全で愛国的なものにする。
- 同日投票、有権者の身分証明、紙の投票用紙、市民権の証明など、選挙の安全を確保する。
- 新記録となる成功のレベルをもたらすことで、わが国を団結させる。
DeepL.com(無料版)で翻訳しました。
トランプ銃撃事件のあと、半導体株が1日6%も下がったりしました。要するにトランプになるとテック企業は旗色が悪くなるらしいです。シリコンバレーっぽい世界は逆風ってことです。
トランプは、戦争回避派なので、今ゴールドの価格が下がっています。ゴールドって戦時の安全資産みたいな感じだからです。戦争が遠くなれば、ゴールド価格は当然下がります。
今は、ロレックス指数も下がり、ぜいたく品は暴落しています。中国富裕層の爆買いなどのあだ花だったみたいなんですよね。
以上のような理由で、米国の大統領選の行方は、日本人にとって、ジブンゴト、です。
■ 最大のリスク管理 無知を避ける? 知らないということがやばいかもしれない
私は、投資には若いときから関心がありました。アメリカの富裕層が投資信託で資金を運用していることは、20歳の時に知ったからです。株式についても、若いとき株の学校に通ったほど意識高い系ですが…それでも、勝てる投資というか、勝たなくてもいいから意義ある投資をするのは、三井物産時代の経験をもってしても、非常に難しい印象でした。
そのため、ごく最近まで、NISAもIDECOも知らず。
クライミングによる地域おこし活動をしていて、ふと、エコ投資の鎌倉投信に気が付いてから、日本の優良企業に投資するなら行動として良い行動だな、と思い、運用は、2023年に1万円からスタートしました。
最初に入れたのは、なので、鎌倉投信…。
■ スノーピークって良い企業?
しかし、鎌倉投信の投資先に疑問を持ち、翌年には回収しました。きっかけは、スノーピーク…です。
福岡でスノーピークのショールームに行ってみたんですが、16万円もするテントとか…この企業活動を良い活動、と考えることが難しかった。
そんなのに日本の未来を託せます?なに、そのテント…無駄遣いじゃん?
テントなら、モンベルステラリッジでしょ。質実剛健。
16万の中身のないテントを買うなら、熊本の友人がやっているティピを20万円で買ったほうがいいよなぁ…
と思いました(笑)。
その上、スノーピークって、いろいろキャンプ地を九州では、開発していて、荒稼ぎしており、それって自然破壊なのでは?って思いました。
高級キャンプ地で、グランピングみたいなのが流行っていますよね。
そういう形での自然とのつながり方って、高額なモノを買わせようとするアウトドア志向って、どうなんかいな?
…とか思ってしまって、投資対象から引き上げました。 すいません。なんか賛成できない。
良い会社って何を持って良いと評価するんでしょうかね?
投資家の側は、アウトドア事業と言われたら、漠然としたイメージだけの話になってしまい、内容は吟味する能力を持たないのが普通かもしれません。
なので、イメージで世の中の資金は動いている。
それでは、実質的に良い用途にならないから、鎌倉投信みたいな投資を委託される、選別する人たちが出てくるわけですが、この人たちの審美眼、みたいなものが、スノーピークでこれなら、なんか他も同様だろうと思われ、到底信頼できませんでした。
運用実績も、4%程度。
なら、日本経済全体に投資するインデックス投信のほうがいいと思いました。いい奴も悪い奴も、全員が載っている船だからです。
しかし、こうした経験を通して、トレーディングを開始して視野が広がり、よかったと思っています。
■ トレードを開始してよかった理由1 世界経済と日本経済の絡み具合が分かる
アメリカ経済が世界経済を引っ張っているというか、アメリカドルが経済の基軸通貨なので、ドル円で日本経済も大きく影響を受けます。
勉強してよかったことの筆頭は、デッドベースマネタリーシステムを理解したことです。
甲府時代に、大西つねきさんのことを知り、大西さんの主張に一理あると思っていました。
以前の仕事で、ベンチャーキャピタルの人とつながりがあり、エンジェル投資と言って、立ち上げたばかりのベンチャーに投資するのが、こういう人たちでした。千3つといって、1000件投資しても、費用回収できるのは、3つという世界です。私もその3つを探すお手伝いをしてきたほうです。
そういう博打みたいなことで、世界は進化してきて、アップルだの、グーグルだのはそうしてできて、世界を変えてきたんですよね。
それを目指していたのが、15~6年前の福岡市でした。
なので、福岡に来た頃は、福岡市の頑張りに応援したい気持ちでしたが、スタートアップ福岡という市がやっている起業支援の講習へ行って、失望…。参加者のあまりのレベルの低さにびっくりしたんでした。
考えてみたら地方では、優秀な人はみんな都会へ出ていくのだから当然そうか、でした。
私がベンチャーキャピタリストなら、福岡で起業塾はやらず、同じことを東京や大阪の一流大学でやりそうです(笑)。
あるいは商社でくすぶっている社員さんとか、資金も持っていそうです。
デッドベースマネタリーシステムは、借金がお金の価値を創造している、という仕組みのことです。
利息が価値の源泉って話。なので、”起業”が経済エンジンなのです。この論法で、前から福岡は、起業特区になっていますが…。文化的素地がないところで、シリコンバレーの真似をしても、どうもうまくは行かないみたいですけど…。
世界経済は、資金面で深くかかわりあっており、利息が高い投資、を求めて世界中で資金が動いています。
■ 中国化する日本…日本の繁栄の裏に…
だから、中国経済5%成長と言われると、資金がバーッと中国に流れるわけですね…。
今は中国は、経済統計も怪しく、崩壊の兆しで、世界中に自国民が出て行ってしまって、移民化して各国に大迷惑をかけてしまっているようです。
日本にも、大阪の島之内など、日本語が通じない。チャイナタウンになっていました。
えー?門真南って古巣の松下本社じゃん…。門真本社、私も大阪モノレールに乗って通っていました…。
当時、門真に住んだらいいかな?と思って不動産屋さんに行ったら、この辺は土地柄が悪いから県外者には薦められない、という話でした。
なので、製造業って昔から、ホワイトというよりは、どこか非差別的な扱いを受けた人が下町の町工場で頑張って、日本経済を支えている、みたいなイメージかもしれません。赤線地帯みたいな。
その現代版が、中国や東南アジアからの、”研修生”と言われる人たちのような気がします。
川上村のレタス農家もそうですが、日本人の特定の人たちが急速に豊かになっている裏に、国際的な人権侵害があったりするのは、恥ずかしい事実で、あまり語られない側面かもしれません。
そういうことも、トレーディングをスタートすることで、歴史理解・経済理解ということができてきます。
■ 少額資金で始めても同じことはできる
例えば、日経平均のインデックス投信に1万円を一回だけ投資しただけでも、このように世界の経済情勢に、個人的に関心を持つ、ということはできます。
1万円が、5千円に暴落したところで、誰が痛い目に合うでしょう???
なら、1万円を2024年のサマーラリーにかけてみるのも悪くない選択肢ではないですかね?
5千円なんて、1冊1000円なら本5冊分ですが、本の知識より永続的な関心を持つことができます。
もちろん、その5千円をクライミングの交通費に掛けてもいいのですが…
■ 円安と円高
円安と円高は、ダイレクトにクライマーの財布事情と直結します。
円とドルの関係は何で決まっているか?というと、これも金利差、です。
金利の差で、ドルを持っているだけでドルは成長し、円は成長しないというわけです。賢い人は円を借りて、その借りた円でドルを買うということをしていて、これが円キャリ―トレードです。年金レベルの大きな金額…いわゆる機関投資家が動くので、これで円を借りて、借りた円で日本株を買っているのが、日本株高の理由です。
だから、海外の投資家が中国に投資できず、余った資金が日本株に流れているというのが、日本株高の理由なのです。
田中泰輔さんによると、日本株は昔から、景気循環銘柄と世界の投資家には思われているそうなので、中国の斜陽=日本株の株高。また中国が盛り返せば、あるいは、インドやBricsなど別の国が盛り上がれば、日本株は安くなっていく循環にあります。今儲かることができるのは、中国の斜陽のおかげです。
なので、日本株をやるなら、今が波の乗り時、というのは、その通りです。こんな機会は、一生に何回も来ないかもしれません。
ただし、前述のように暴落予報も出ている(逆イールド解消がその始動)ので、当然ですが、ほったらかし投資はできません。
長期投資が一番安全というのは、50年の時間を今持っている人だけの話なのです。例え、20代でも、日経平均4万円のときに買った投信が、20年後に3万円になっていたら、やっぱりいやですよね?というわけで、投資は、
どのタイミングを切り取るか?
ということがかなり重要です。クライミングも同じかもしれませんね?
だって、若ければ、怖くないんですよ、同じグレードのところでも。それは、体力もあり、そして知識がないから、リスクを理解できず、恐怖がないためです。
■ 資本逃避
やっと資本逃避の話まできました… 前置き長くてすみません。
新NISAで心配されているマクロ減少で信憑性がありそうなのは、資本逃避です。
ーーー資本逃避とは?ーーーーーーーー
キャピタルフライトで当該国の通貨が売られると、自国通貨安・他国通貨高となって輸入価格が上昇するため、急激なインフレに見舞われることがあります。 また、外国企業が撤退して雇用が悪化する可能性があります。 このため、キャピタルフライトは国民の生活を脅かす恐れがあるとされています。
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要するに、問題はお金の域外流出なのです。日本の地域では、地域通貨の取り組みが言われていましたが、デジタル通貨時代になって、めっきり言われなくなりました。
しかし、出ていく一方のお金を地域内で流通させるのは必要なことです。
これが、日本国政府が国民の財産2000兆円を狙っている、という陰謀論が信憑性を持つ理由です。
■ 投資は自己責任
トレーディングは、クライミングと同じく、自己責任と言われている世界です。
でも、誰も、その自己責任の中身を語ってはくれませんね?
中身は、自分が取れる範囲のリスクを取る、ということです。
1万円を日本株インデックス投資に投資すれば、サマーラリーで、1万円が1万2000円くらいになることは、前年度実績があります。一方で暴落前夜で、いろいろな指標が出ている中です。
リスクとリワードで考えると、どうですか?仮に、リスクが30%、リワードが80%だとしたら、一万円をサマーラリーに預けないのは、非合理的行動、かもしれません。
これが、米国株だったら?あるいは、個別株式だったら?
例えば、AIバブルで人気のエヌビディア株なんて一日6%くらい上下します。でも、例えば、3万円で買って、次の日に、3万1800円になったら?一日で1800円の儲けになりますので、下げたタイミングは押し目買いチャンスかもしれません。
一方で、購入したタイミングより、円安になっていたら、一ドル150円で購入して、1ドル160円の時に換金すれば? 利益は、1920円になります。
これが3万円だから、1920円の話ですが、30万円なら?19200円ですよね?一日くらいは暮らせそうですね? もちろん、これは逆も大有りです。
というような話になっています。
投資の上級者になると、マーケットが動いてさえいれば、どっちに転んでも儲けを出せます。ショートに入れる、というのは、暴落に掛けるという方法論ですが、リーマンショックで儲けた人の話が、映画に描かれています(『マネーショート』)。ほかにもアジア通貨危機の韓国ウォンの話も映画化されています。
金融のマクロ知識があれば、なぜ今台湾のクライマーが日本の瑞牆を訪ねて来るチャンスなのか?
そういうこともよく分かるようになり、今アメリカの岩場には行くべきでない、などと言うことも見えてきたりするでしょう…
今アメリカは治安最悪っぽいです。カナダ人クライマーで、台湾で一緒に登ったデイビッドは、カナダからスペインへ移住…スペイン経済もやばそうですが…。
というような、世界のトラベリングクライマーとしての行動原理…安いところで旅する…も身に着けられます。