大阪に来て、風邪ひきさんになってから、視聴している高橋洋一チャンネル。元・大蔵官僚で、政治と官僚組織の内部事情に詳しい、高橋さんのぶっちゃけトークが、面白いです。
気に入ったのは、少子化を”問題”としてではなく、”何が問題なの?”と捉える視点のガッテン具合…
たしかに、世界では、人口爆発のほうが問題で、減少のほうではないよなぁ…。前から思っていますけど…。
日本は、これまでぎゅうぎゅうだったわけなので、うまいこと、人が減れば、暮らしやすくなりますよね?
高橋洋一「日本は借金で破綻する」は本当か?(不動産投資の融資で自己資金が必要な理由も解説!)
そんなこんなで、小泉改革を再評価しているが、大学の再編は、改悪だったような気がするんだけどなぁ…
大阪外大が個別の大学として存在しなくなり、阪大の一部になってしまって、なんか悔しい、というのはさておき、大阪外大って、文化的にも、京都大学のほうにより近く、あんまり阪大とは協力関係になかったんだけどなぁ…。結局、外大は、日本語科、つまり外国人留学生に日本語を教える専門機関みたいになってしまって、日本人が多様な言語を知る、例えば、スワヒリとか、ウルドゥとか…のほうは、衰退するに任せられてしまったみたいな感じで、外大卒業生は、才能を持て余す結果になっていると思います…
本来は、国の諜報機関(国益を守るための情報収集機関)予備軍だったはずの外国語学部…の弱体化は、そのまま、日本の外交能力の弱体化…ってことかなぁと思ったりしました。
高橋さんの解説の中でも外務省はひどいようで、大学1年の時外務省のセミナー出たけど、ただ国のお金で遊んでいるとしか思えない人たちの集まりだったんだよなぁ…と思い出したりしました…。日本の国際政治の危機を当時ですら、感じました。
■ 現代アメリカの衰退
私はサンフランシスコ、ベイエリアでアメリカの洗礼を受けたので、当然ながらリベラルな政治の空気感の洗礼を受けたのですが…、最初に住んだのが、白人の富裕地帯だったので、アメリカって豊かだなぁという印象でした。ただ、サンフランシスコで恋人だった人は、共和党支持で、銃規制反対派でした。古き良き自立と独立のアメリカ派だった。『大草原の小さな家』みたいな世界観は、共和党寄りと思います。リベラルのアメリカって、ヒラリー・クリントンみたいなイメージです。
しかし、トランプが出た時は、アメリカの良識も地に堕ちたと思ったよなぁ…。当時、甲府で仲良くしていたコロンビア大学卒のアメリカ人の友人も、同じように言っていて、アメリカが保守化することについては、ネガティブな印象でした…。
しかし、30年の間に、アメリカの富は、軍需産業やら、テック企業やらに、むしばまれて、普通の平穏で穏やかなアメリカ的ミドルクラスな生活…ETとかスタンドバイミーに出てくる生活…は、消えてしまったのかも?です。
サンフランシスコは、もはやゴーストタウン…
https://youtu.be/nnH0bVPwukQ?si=0kLNxgUtu7C-2Phr
最後にSFに行ったのは、夫とヨセミテ国立公園に出かけたころなので、2000年前後かなぁ(2005年でした)と思うのですが、当時はまだ普通だったのに…
https://youtu.be/qz9vcHXMjA8?si=Dy6OefDFrCSqRsQ1
失われた30年の日本と対照的にアメリカは、経済活況だったというより、移民と言うカンフル剤を打ち続けて問題先送りにした、って感じなのかもしれませんね…
アメリカではサンフランシスコに限らず、オフィス用賃貸物件がだぶついています。
なんか桑港さんの動画を見ていると、私がアメリカに残ったとしても…幸福になれたかどうか…という気がしてきてしまいました。仕事を見つけるのが大変っていうのが、どこの世界にいてもありました。
自由と多様性の代償が、高い家賃、薬物常習、ホームレス、って誰が想像するでしょうか?
ニューヨークですらホームレス急増中…
普通に、温かい家族主義的な家庭、安定、安全、ってのはないのかなぁ… 安全くらいは確保してもらいたいけど、アメリカでは、安全は地域によって違い、地域によって家賃が違うので、安全はお金で買うもの、でした。
日本は、全然、経済パッとしないまま、2024年も引き続き、日経平均過去最高とか言っていましたが(今少しダウンしています、押し目買いチャンスかも)、日本経済のみならず、いったい世界の経済は、過去30年の間にどういうかじ取りをして、どういう状態に陥ってしまったのか?
なんか23年にトレードをスタートしてからだいぶ見えてくるようになり、それだけでもトレーディングをスタートしてよかったなぁって思っています。
世界経済は、FOMCが発表する金利でアクセルとブレーキを踏まれることになっており、日本経済も決して自律的には動いていない、むしろ、円キャリで他律的な動きをしている市場だということが分かりました…
トランプ再選確実化で、7月利下げ観測も出た。9月まではこの調子だなと思っていたら、うかうかとしていられないかもしれません。現大統領のバイデンの評価が下がっても気にならない感じ=利下げ前倒し…になると、11月の大統領選までは大きな恐慌はないと思っていた米国市場に対する投資(ETFなど)も引き上げたほうがいいかもしれません。
しかし、30年にわたる壮大な社会実験を見たなぁ…という気持ちです。
まさか、テキサス的なレッドネックアメリカが、サンフランシスコ的な多民族主義にとってかわるとは…。
まさに多民族主義、サラダボールアメリカの敗北… それは、多民族パワーが生かせなかったというより、軍需産業とのズブズブの関係で内側から病んでしまい、本来の理想を生かせなかった、ということなのかもしれませんが…
価値とは?なんだろう…と思わずにはいられません。