2024/03/21

【提言】新しいクライミングの世界に必要な言葉

アドボカシー賞: 

グレード以外のクライミングの功績をたたえる賞。行政との連絡、地権者への説得、交通整理、SNSへの掲示、地域コミュニティへの貢献、クライマー同士の絆の創設、などの社会性のある活動を称える賞。

クライマーズウィロスト: 

亡くなったクライマーの楽しい思い出を共有することで、命のかけがえのなさを共通の理解とし、しょうもないミスによる犬死を愚かな死であると潜在意識に叩き込む活動

クライミングスチュワード: 

どのレベルでどのルートを登ることが適切か?その場合の習得テーマは何か?を案内できる人。例:まだロープドラッグする人には白亜スラブを勧めない 

機能不全ボルト:

あっても配置が悪くて、役に立たない位置にあるボルト。アルパインの論理で作られたフリークライミングのボルトであることが多く、そのグレードを登るクライマーには全く役立たない。落ちればグランドフォールする位置にあるので、逆にだましになっており、いっそないほうが初心者は取りつかない、という位置にある偽善的ボルト。

クラッグリテラシー:

菊池さんがいう、”岩場のあれやこれや”についての知識。例:中根穂高さんは、初心者クライマーには、ピクニックシートを広げる場所から指導する。岩場には落があり、インドアジムにはない。初心者には下部核心の課題を勧めてはいけない。

クライミングIQ:  

岩との駆け引き、対話について言語化する能力。

登ったら降りないといけないという宇宙の摂理すら分からない人は、クライミングIQが低すぎます。

クライマーズトーク:

クライマー同士が心に残るクライミングについて、一般の人、普通の人にも分かるように語る会。トップクライマーが行うことが多いが、実際に役に立つのは、普通の人のクライマーズトーク。

クライマーコーヒー:

クライマーに岩場でのマナーをアップしてもらうために開くコーヒーブース。コーヒーでなく、日本では、グリーンティでもいいのかもしれない。クライマーに何かを売りたい企業とタイアップして無料を実現できるのなら、それでも。

基本的にマナーアップが目的の啓蒙活動なので、コーヒーの紙カップが散乱する事態になるのは避けるべきであり、また、地元の人が、おこぼれをもらえない位置にあるのも避けるべき。

願わくば、クライマーが一服に立ち寄ることで、地域の住民とのコミュニケーションの懸け橋になること。例えば、天気が良いですね、程度のあいさつでもいい。

クライマーが隠れてコソコソ登る悪習慣を絶つのが狙い。隠れて登る=見つからなければ何をしても良いというマインドを作ってしまうため。

■ アクセスファンドへの人材インターンを

日本では、米国のアクセスファンドのような有償のクライミングに関して必要な社会的活動への職位に、適切な対価が支払われていません。

一方で何もしないで、お金をもらっている人もたくさんいます。

戦後70年の会には、高級外車が買える、と言えないまでも、国産車なら買えるくらいの会費がたんまりたまっていることが多いのにも関わらず、それらは有効な活用をされていません。

米国のアクセスファンドのトップは、先日人材募集がありましたが、ファンドライザーのプロのようでした。

ファンドライジングも、NPOの分野で日本では、低い地位にある職位ですが、非常に高度な知性と職業的献身が必要な職位ですので、無償でやれ、という日本のほうが間違っていますよねぇ。

フルタイムで職員を雇うつもりがないからいつまでも老人資本主、若者のコンペクライマーだけに国費をガンガン費やし、登れなくなったらポイと捨てるという人の使い捨てをやって人心を荒ませている、ということです。このようなお金の使い方税の使い方すら、国内クライマー間で共有されていません。

■ 地域おこし協力隊

さて、上記のような職位は日本では、公庫から給与が出ませんので、何らかの仕組みを利用する必要がありますが、それに使える制度が地域おこし協力隊です。

しかし、地域おこし協力隊は、給与が非常に低いのです。しかも、3年の中で勤め上げられないと、全額地域の負担になる、という罰則的な規定があります。

3年この活動をやれる、という人しかダメみたいな制度であり、地域の側から見たら若年人口のゲットを目的にしているということもあります。

制度を利用して、クライミングのよる地域おこしを活性化するには、クライミングによる地域おこし要員として採用するのではなく、地域起業を促進する担当として、そのうちの一つに地域性としてクライミングによる地域おこしが位置づけられるのが良いのではないかと思います。

なぜなら、そうすることで、

・クライマーの、岩場までの人の輸送業者

・クライマーの、宿泊業

・クライマーの、ガイド業起業

・クライマーの、クライミングジム起業

・クライマーの、カフェ起業

など、様々な周辺起業を支援することができ、トータルで複合的なクライミングによる地域おこしになるためです。

そもそも、岩場周辺には、人家すら少なく、岩場に歩いていける距離でゲストハウスを営みたいとなると、空き家利活用によるゲストハウス起業のノウハウが必要です。

私は自分の家が大阪に空き家であるので、ゲストハウス起業についても勉強してみましたが、まぁ多分、25+35が計算できないレベルの知性がクライマー界では普通であることを鑑みると、クライマーがゲストハウスを運営することには相当の困難が付きまといそうです。

例えば、収益見込みがないのに、相当高い投資額を突っ込むとか… 箱に突っ込みすぎるわけですね。

そういう基本的に起業家マインドがない、気持ちだけの起業ではすぐぽしゃります。

そんなのがいくら束になっても意味がないわけです。

  • 英語学校にはアメリカ人がいない
  • 登ったら、降りれないといけない
  • ボルダーには登る前に降りる道を確認する

それくらいの知性があることすら前提にできない現代日本なのです。

現実的になりましょう☆



2024/03/20

【クライミングによる地域おこし】クライミングの価値とは?

■ 自己顕示欲だけではないクライミングの価値とは?

 1)その土地の提供する楽しいラインを登り、(岩場の地域愛)

 2)地のモノを食べ、(食の地域愛)

 3)クライミングの話で盛り上がり、(共通言語)

 4)健康的に過ごす

 5)心の成長

です。

■ 同じルートは二つとない=ルートの個別性

デイドリとコブラクラックは、同じグレードでも、まったく別個の物語を持つ課題です。

課題(ルート)には、個別性があり、その個別のストーリーを知ること…が、クライマーを魅了するのです。

私はクライミングをもっと広い地域性(山全体)でとらえていたので、昇仙峡の中には、徒歩で登れる中津森から、沢登りの板敷渓谷や伝上沢、金峰山の御岳新道でのラッセルといろいろな山の表情をつかむことに関心がありました…

二子山のある、小鹿野も同じだと思います。

https://www.yamakei-online.com/yamanavi/yama.php?yama_id=344

地域おこしに、クライミングを取り込むなら、クライマー自身がクライミングだけに話を最小化させず、一般の登山も行って、山全体の全体像をしっかりと捉えていることが必要です。

そうすれば、クライマーだけがエライという態度は取れず、

・一般ハイキングを行うハイカー (最大人口)

・沢登りを行う沢ややお魚釣りのおじさん (マイナー人口)

・もしかしたら、マウンテンバイクの人たちや、トレイルランの人々(さらにマイナー人口)

を取り込んで、その土地の恵みをすべての人で分かち合い、土地の楽しみを味わい尽くすことができるかもしれません。

現在のところ、ハイカー、クライマー、沢ヤ、釣り人、マウンテンバイカー、トレイルランナーは、全員排他的に互いに排除しあっています。

■ 地のものをみなで食べる

その地にあるものを食べる… これこそ、すべての人が共通で楽しめる楽しみなんですが…結局、クライマーはコンビニ。

かなり悲しいことになっていますよね。

その土地の物を食べると言っても、贅沢をする必要はなく、

 楽しく、みんなでご飯を食べていたらいい

んですよ。

普通に地元のスーパーで手に入るものを買って。大事なのは、その土地で楽しい思いをすることで、その思いがその土地に対する愛着を作るわけです。

嫌な思い出がある土地に愛着を持ちたいと思うと思いますか?思わないですよね?

つまり、クライマーが愛着を持てる、ということは、逆に言えば、楽しい仲間がそこにいるってことなんですよ。嫌な奴らがいる場所に愛着を持つ人がいる訳ないですよね?

だから、海外から訪問クライマーが来たら、一般の人、クライマーじゃない人の家に泊まってもらって、そこでおもてなしを受ける、というのは良い考えだと思います。

一般の人にとって見れば、クライマーって嫌な奴らじゃないんだ~という発見になります(笑)。

トレランの人や、MTBの人たちも、同じような立場で、一般ハイカーから排除の憂き目にあっていますが…それは、人数を盾に着た民主主義の暴力、に陥っているということです。

多数決は民主主義ではないですよ?

多数決が通るなら、日本は老人ばっかりなので、老人だけが善となってしまいます。

■ クライミングの話で盛り上がる

クライミングは、世界共通言語なので、クライミングさえ分かっていれば、英語が話せなくても、全く問題なく、通じ合えます。

大体、8の字を結び始めると、片方はビレイ器にロープを通します。それ普通でしょう?

そして、しっかり通っていると見せる。

これで分からないクライマーはいません。分かっていなかったらその人はまだクライマーではない。

それより、もっと大事なのは、”クライミングスチュワード”という職位です。

例えば、中根穂高さんは、カラファテでクライミングスチュワード的な役割を果たされています。

私は初めてのロープはカラファテまで買いに行ったのですが…その時は4時間くらい中根里話していました。あの時買ったロープクランプはほんとに役立ち、ロープアップされないときは、プルージック2本で上がっていたのが、ロープクランプ一個で上がれるようになり、ほんと良いお買い物でした。

初めての岩場でどこのエリアからスタートするのがいいか?どの課題から登るか?

そんな相談ができるのが、クライミングスチュワードという立場で、きちんとクライミングしてきていない人はこれができない。初心者に下部核心の課題とかを勧めてしまいます。

その岩場に特別詳しい人である必要があります。

この職位は、相談を受ける立場なので、一時間当たりいくらなり、なんなり、コンサルティングフィーを取れるようにしてやるのが、正当な報酬であると思います。

今は心あるクライマーの、ボランティア活動になっており、最近私も、瑞牆に3月に行こうとしていたクライマーに城ケ崎に変えるようにアドバイスしました。

本来は、すでに役職給をもらっているどこかの団体の役員がやればいいことのような気がしないでもないです。

■ 健康に過ごす

クライミングは、大人と同じだけの判断力ができる6年生くらいから、80代の老女までできる生涯スポーツです。

名誉欲に偏ると、25歳男子以外は居場所がなくなります。

そんなスポーツ、楽しいです? 日本では、コンペ主義、コンクール主義が他のスポーツでも強く、そのため、多くの人がスポーツをしたせいで自尊心に傷を抱える羽目になっています。

本来のスポーツの良さを打ち消してしまい、逆に運動嫌いを作っている…

それにさらに拍車をかけているのが、スポ根によるスポーツ虐待です。

身体を死の危険にさらされると、それは体と心に刻まれ、いくら時間がたったとしても消えないトラウマと呼ばれる症状を作ります。

体の傷跡が一生消えないように、心の傷跡も消えることがありません。

それもこれも、ほんの小さな、境界線の侵害…愛と言う名の支配によってスタートするのです。

上手になることが健康より勝るとき…それは支配です。

一番大事なのは、健康=つまり命なんですよ。

誰ですか?嫌がっている人にリードを無理強いして、40mランナウトを俺は登るのが嫌だから、あいつにリードさせよう、ともくろんでいるのは? あなたが登るの嫌なところは、他の人だって登るの嫌でしょうよ。

そんな小さな、過去の遺物となった見栄のために、

 生涯スポーツとして楽しめるフリークライミングの奥深さ

を多くの人に伝えそこない、クライミングってただの肝試しゲームでしょ、とおもわせているなんて、なんてもったいないでしょうか?

■ 心の成長

生涯スポーツであるからには、心の成長がうかがえる内容を、年を取れば登れるはずです。

登れなくなった俺、ではなく、

心でルートを味わえるようになった俺

を表現しましょう。



【提言】用語の新設:スーパーアルパインという言葉

 先日から、用語の新設を提言していますが、

日本では、昔のエイドクライミングを今でもアルパインクライミングと呼んでおり、進化を遂げた現代アルパインクライミングとは、全く別の内容なのに、同じ評価を受けるのが、混乱の原因のように思われるので、トップクライマーが行っている現代アルパインクライミングには

 スーパーアルパイン

という名前を別に付けたらどうでしょうかね?

これは、登るマシーンだったウエリが作った用語と思いますが、海外文献では見かけます。

■ 高難度マルチピッチ

5.12から上のマルチが高難度マルチという理解でいいのでしょうかね?そこは謎だが。

一般クライマーが、エンジョイクライミングで登れるルートを、どんなトップレベルクライマーでも、入門時に経験します。そういうルートは安全である必要があります。

例えば、二子山中央稜は、5.7のルートで有名です。

■ 安全から徐々に非安全に向かっていくことができない構造

安全から徐々に危険に向かっていくのが、下級から上級への流れであるべきですが、現在のクライミングセオリーでは、下級ルートほど危険度が高いということになっています。

初心者には、ボルトがしっかりしたルートが必要で、それは、基本日本には存在しません(笑)。

5.7~5.9でボルトがしっかりしたルートはないので、結局、5.12が登れるというゆとりを持つクライマーが、5.7~5.9であってもリードして、セカンドを連れて上がるしかなく、そのリードクライマーにとっては、へでもない。

一方、セカンドで上がられたほうにとっては、えー、このグレードならリードできると思ったから来たのに…みたいなことになります。

とはいえ、マルチで一か八かのリスクは、取れません。なので、マルチの入門ルートを初心者が鶴瓶なり、リードで登るには、誰かに一度連れていかれている必要があります。

このことを連れていくときに、誰も説明しないんですよね。

なので、それを見た、師匠についていない別のクライマーが、○○さん(セカンド)に登れたなら、俺なら楽勝で登れるはず、と思って、そこに行く、ということが起きます。

すると、そこで、事故る、わけです。

なぜならリードクライマーが持っているクラッグリテラシーがないわけですよ。

ロープドラッグしまくって、結局、夜になる。そして、それが武勇伝になる。

本来は、”恥ずかしい失敗”が”武勇伝化”します。

一般クライマーは、岩場を人工壁のように個性の一貫したグレードの難度だけで切り分けられるもの、と勘違いしているわけです。なぜなら、人工壁ではそれが”前提”であるので、人工壁上がりのクライマーには、前提として入っているからです。前提、とは無意識のことです。

一方で山でスタートした人には、

 個別性

が前提、つまり、無意識に入っています。だから、永遠に個別の山を経験しつづけることになり、そのため、永遠に楽しみが続く!ということになります。

2人として同じ女性はいないのと同じことです。

■ 個別性はあってもチャレンジが無くなる

個別性が理解できているクライマーにも、問題がないわけではないです。

結局、金魚の糞クライミングをして、それを後輩に伝達クライミングする、というサイクルには、どこにも未知の要素がありません。

 連れて行ってもらう⇒連れて行ってもらったところに連れていくサイクル

は、練習、下積み期の在り方、です。

いつ、未知の岸壁に取り付く気なんですか?って話になります。

易しいところでも、未知のところに取り付いてないと、メンタル面から、未知を回避するクライマーになります。

■ The Game Climbers Play に縛られている日本

5.9に5.12並みの登攀力が求められる状況を、日本では、大昔の論説をもとに保護しています。

それが、『The Game Climbers Play』という英語論文で

易しいルートは危険度が高いので、総合でリスクは釣り合っているという理論です。

これをもとに、

難しいルートにはリスクがなくていい、という逆説的論法で、高難度フリークライミングから、岩との対話(リスクコントロール)を取り去ってきたのが、一般のフリークライミングなのです。

なので、5.14であっても、リスクフリーということで、古いアルパインクライマーは、あいつらはオンサイトしていないじゃないか、と言って全く尊敬しません。

しかし、ユージさんのデイドリームを見たら、どうでしょうか? TheGameClimbersPlayにみられるような課題の構造にはなっていません。5.14でも、リスクはあるのです。ハイボルと書いてありましたよね?

ここで、なんでRが付いていないのかな?という素朴な疑問がわきます。

動画によると、バンバン落ちながら登っていらっしゃいましたが…それでも、ハイボルのところは、5.14が登れる人なら、プロテクションがなくても落ちないと思われるため、Rとつけないのでしょうかね?

だとしたら、このような内容のフリークライミングは

”俺、5.12ならプロテクションの間隔が近いから、フリーで登れなくてもエイドすればいいだけだから取り付ける”という理由で取りつくフリークライミングとは別物、です。

この一般の人のフリークライミングを、フリークライミングと言うのであれば、ユージさんの取り組みは、

 スーパーフリークライミング

とでも、名前を付けたらいいのでは? ほかの名前でもいいのですが…。

■ 名前がない弊害

名前の差がないから、一般の人は、ユージさんらもリスクを全然取らず、”いくら5.14が登れたと言っても、どーせ、各駅停車で行っているんだ”、と思ってしまうんではないでしょうかね?

ユージさんの記録から、そうではないことを読み取れるクライマーは、もはや、ほとんど絶滅危惧種になっているんではないでしょうか?

なんせ、米澤さんは、ドーンウォールのトニーを見ても、全く軽蔑して、何が桁違いにすごいのか分からなかったみたいでした。

■ せめてガイドレスで登らせてやれ…

そんな往年のクライマーですら、残念なスタイルで登ることになってしまったのがタサルツェという山で、無名峰ですが、最低限の名誉として、ガイドフリー、で登らせてやりなよ、と思いました。たとえ、登れなかったとしても、ガイドレスであれば、一生の名誉になったことでしょう…。

そのような不名誉な内容であったにもかかわらず、報道では初登報道されましたが、記録と言うのは、西洋社会の都合であって、劔点の記という映画でもありましたが、劔だって前から登られていたんですよ。誰かが俺が一番だという声明を発信したかしなかったか、という問題だけであって。

現代では、報道はあっても良いと思いますが、マナスル初登みたいなのと同列で語るのはおかしなことです。

それが区別されていないので、色目を出したガイドさんが、全く体力がないアークテリクスに身を固めたお客さんに名誉欲をちらつかせて大枚はたかせ、昨日今日山をスタートした人をヒマラヤに連れて行っています。この目で見ました。金峰山から奥多摩までカモシカをやるというから行ったら、大ダベリング大会で、最初から踏破するつもりがない山をガイドされていました。

今回も苦言になってしまいましたが、現代アルパインが理解されていないように、現代フリークライミングの真価もきちんとは理解されていないよ、って話です。

スーパーアルピニズム、スーパーフリークライミング(ハードフリーではなく…笑)

機能不全ボルト、クラッグリテラシークライミングIQ

そういう言葉を使うことによって、クライミング界が正常化することを望みます。


吉田さんの古い写真…突然出てきましたが、メッセージを感じました…吉田さん、これでいいんですね、って感じ。





【心理学】劣等感を持っている人の防衛機制=ガスライティング=クライミングは自己責任という常套句の悪用

■ ”劣等感”に対する防衛機構

昨日は、心理学の講座仲間が、私のプロフィールの宿題を手伝ってくれるというので、話を聞いてもらったら、心理学でいうところの、防衛という機構が働いて、彼女がマシンガントークを始めました…(汗)。

防衛機構… 劣等感が、根底にあると思われました。

これが核心かなぁ。 

つまり、

”水泳で金づちの30歳も年下の女性が泳げるようなったことで、80代の女性が嫉妬を抱く”ように、

”クライミングでも、自分より20歳も30歳も年下の女性が、5.9をすいすいと登れるようになった人に対して、お前は「可愛くない」(笑)と師匠がいう”。

いつまでも、俺を仰ぎ見て、頼ってくれる、”可愛い”後輩、が、欲しいわけですからね…

そんなにすごくない俺を「すごい、すごい」と仰ぎ見てくれるためには、ダメクライマーでい続けないといけない訳です。

だから、わざと若い男子ではなく、年増のおばちゃんクライマーを相手に威張るわけですよ。

それは、(後輩の成長)が、(相手の劣等感)を強く刺激する、のかもしれません。

特に、クライマーって、最盛期はたぶん25歳くらいなんです。それ以降はみんな下り坂。

あの頃のすごかった俺ができたことは、今の俺はできない。そんなところに、現代クライミングの、”グレード至上主義”で自分を自己判定してしまうわけですから、年配のクライマーにとっては、当然、面白くないでしょう。

勢い、「俺だって、時代が時代だったら佐藤ユースケ(平山ユージ、小山田大)」と自分に言い聞かせてしまい、その結果、その人の犯罪などに対する自己統制力の強さいかんで

「許せん!」=チッピング

となるのかもしれません。

そんなの、その人の問題、と言えば、それまでなんですが、それが

 クライミング界全体で、巨大なガスライティングを行う温床

になっているとすれば…、そして、そのガスライティングが、

 クライミング事故が減らない

業界内部から真の対策が取られないことへのメンタルブロック

になっているとすれば…

■ 私に起こったことは氷山の一角

私に起こっていることは、氷山の一角として、端的に見出されただけのことで、実はほとんどのトップクライマーに対する嫌がらせとして起こっていることなのではないでしょうかね?

それを私のように、文章に書いていると時間がかかって面倒なので、みんなやっていないだけで、それはもう、ごまんと同じようなケースがあるから、

この記事が出て以降

・菊池さんの団体が作られたり

・九州のクライマーが似たような意味不明の団体を作ったり

したんでしょう…。菊池さんの取り組みは、根本原因にアクセスしようという試みであり、もっと評価されて良いと思います。

それこそアドボカシー賞ですよ。

■ 本来あるべき姿

昨日、ギンちゃんが天野さんと登っているアイスの話が回ってきましたが、本来あるべき先輩後輩の姿がそこにあると思いました。

FBより引用


本来は、一般クライマーも、自分に合ったレベルでそういうことが起きているべきなのです。

天野さんは、日本が誇るピオレドール賞受賞クライマーで日之影町のお隣の高千穂に奉納のクライミングに来ていました。このことを高千穂で自然学校をやっている知人に教えましたが、え?誰、それ?っていう塩対応でした。

世界に羽ばたく門田ギハードについても、中津の八面で知り合った池田さんの後輩ということでしたが、九州では、誰それ?扱いです。

二口を登った石原さんや、ギンちゃんの記録がほぼロクスノに取り上げられないで、なんで比叡の雌鉾が数ページの記載なんですかね?? アイスやってるクライマーなら誰でも気が付くおかしさ。

トップクライマーの偉業は、クライマー本人が記録を自己申告してくるのを待たず、ロクスノの側が取材記事に取り上げるべき内容だと思います。

例えば、ユージさんのデイドリとかもそうです。

■ 取材努力ゼロで紙面を作る

要するに、取材努力を欠いており、それでも紙面をうめないといけないから、手ごろで当たり障りのないことを書いてきた一般クライマーの記事を紙面埋めに使ったということでしょう(低レベル化)。

その低レベル化、手抜きが起ったところで、記事掲載されたクライマーが、

 まるでトップクライマーのようにもてはやされて、偽りの自己肯定感UP

で、実力不相応な高い評価を受ける。

それを見た別のクライマーが、

 ”あいつがあんなに高い評価を受けるなら俺だって!”

となり、

”どれだけ低いレベルで、高い評価を受けたほうが勝ちか?という競争”に、いつの間にか競争の中身が、すり替わってしまう…

ということが今、登山界、クライミング界で起きていることだと思います。

そのあだ花が、栗城さんであり、なんとかマリンさんなんですよ。

栗城さんなんて、巻き添え死を作っており、誰が見ても三流クライマーなのに、世間はそのことが一切理解できなくなっていました。死後も正確には評価されていない。

■ 健全化

ダークサイドが栗城&まりんであるとすると、健全化した場合はどういう行動になるでしょうか?

回答: 自分たちも自分たちのレベルで出来る挑戦に挑んでいる、

    そのことについて過剰な他者の賞賛を必要としていない

    自己受容が進み、正しく自分を位置づけ、後輩は指導し、先輩は尊敬ができる

です。

人の能力はそれぞれなんですから

 登れない俺には価値がないという内なる声

に打ち勝てればいいわけですよ。頑張るなら、そっちを頑張りましょう。

2024/03/19

ナルシストがこの世で一番嫌がる言葉 TOP5|自己愛性パーソナリティ障害


  1. あなたがしたことは許されることではありません
  2. こんなことをしても無駄ですよ
  3. ふーん または で?
  4. それって矛盾していませんか?
  5. 嘘をついていますね?
事例:

チッピングした人に向かって → あなたがしたことは許されることではありません
女性が使うホールドを使えなくした人に向かって → 同上
売名のためにわざと神聖とされる場所を登る → そんなことをしても無駄ですよ
東京都の水源地で放尿 → で?
子どもが6人もいて俺はかわいそうなんだぞ! → ふーん
一升瓶を担いで阿弥陀北稜 → それって矛盾していませんか?
俺一校 → で?
クラックの岩場に新品のロープを持ってきてはいけない → それって矛盾していませんか?


【ガスライティング事例】殺されようとしました

 これはガスライティングです。

1)危険だと皆が分かっている人と一緒に登るように、誰かに進める

例:アラーキーと一緒に登るように私に勧める

2)ボルトが打たれている沢に「スポートルートみたいなルートだから二人だけで行け」と進める

3)リボルトまじかなクライミング課題に「落ちながら登れ」と強要する

外岩では、

「落ちても止めてあげるよ」ではなく、「落ちるまで登れ」は全部ガスライティングです。

記録: https://allnevery.blogspot.com/2023/10/blog-post_4.html

【提言】新クライミング用語 登山リテラシー&クラッグリテラシー&クライミングIQ

 ■ 菊池さんの新しい活動

クライミング界で知らない人がいない巨人、ガメラさんが新しい活動を始められたそうです。

一般社団法人アルパインクライミング推進協議会

ーーーーーー以下引用ーーーーーーーーーーーー

ネパールヒマラヤ・ジャヌーのそばにある双耳峰Pholesobi (ホレソビ/6652m) 北壁。

昨年11月、この北壁にアルパインスタイルで挑んだ種石英典氏、山本大貴氏によるトークセッション『Pholesobi(6652m)北壁への挑戦』を、3月26日、新宿にて当会が主催する形で開催します。

両氏とも世界各地での様々な登攀を非常に高いレベルで実践されており、今回のトークセッションではPholesobi北壁登攀の様子だけでなく、両氏の今までのクライミング、そしてこれからの目標などについても聞いていきます。

日時:2024年3月26日(火) 19:00~21:00 (18:45受付開始)

パネラー:種石英典、山本大貴

聞き手:菊地敏之 

会場:東京都新宿区新宿4-2-21 相模ビル5階ふれあい貸会議室No.63

https://goo.gl/maps/Hktqh89qEYRj1Ky36

 

https://fureai.space/img/no63.jpg

参加費:無料

申込方法:以下の参加申込からお申し込みください

https://docs.google.com/.../1FAIpQLSfu9UgYoecYNJ.../viewform

皆様のご参会を心からお待ちしています。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

■ 登山リテラシー

ヒマラヤなんかの知識は、一般登山から高所登山へ進みたい人の流れです。高所=空気が薄いなんで、低標高の山で、大汗かきながらゼイゼイやって、メタボ克服!なんて思っているおじいさん登山者とは全く別の価値体系。

九州では、2000年もとうに超えて、とっくの昔に現代になっているのに、いまだに

 マッターホルン

しかも

 ヘルンリ稜

です。普通に山を勉強した人なら、お金もったいないなって感じることが多いと思うんだけど…なぜ現代なのにヘルンリ稜?なんでこんな流れになったんだかなぁ…と首をかしげる人が多そうです。もちろん、個人の嗜好ですから、好きなのに登ったらいいのですけど、それで何を発見して楽しかったのか?全く意味不明だったんですよね…。

女の人に荷物見ててと言われて、歩けなくなっていましたけど…?そんな山するくらいなら、西穂山荘から独評にでも行ってきたほうが意味があるんじゃないのか?

まぁ悪口ですね。すいません。でも、飛行機代かけてこんな山しかできないなら、私なら行かないです。

しかし、九州の登山観は大昔で固定されている。

それは、中央でヒマラヤ登山を進化させている人たちの情報が入らないから…なんではないかと思いますが。

つまり、登山リテラシーが低いってことです。

■ クラッグリテラシー

菊池さんの用語によれば、”岩場のあれやこれや” を学ぶのにセカンドについて、最低でも5年かかるのだそうです。

それでも、こんな学び方をすれば、ただ甘やかされているだけで何を学んでもいない。

ーーーー

僕のショートの師匠は、グレードに関係なく、

××さんならここは登れるよ、ここは厳しいかもよ、

という感じでしたので、ルートの特徴と僕の体力や得意なムーブをよく理解した上で、面白いルートを選んで登らせてくれてましたので、僕は最初からグレードにこだわらなかったんですよ。そして後から気が付いたら、先週登ったあのルートは11だったんだってわかった、という感じでした。

ーーーーーー

岩場のルートは、グレードだけではないですが、それが逆に、年配のクライマーが若年者を囲い込みクライマーとしての健全な自立を阻む、共依存状態を作る、まことしやかな口実になっています。

  岩場のあれやこれや=クラッグリテラシー

を高めましょう。普通に考えたら、分かるようなことがほとんどですよ。

■ 多くの人が考えないので、ちょっと考えるだけで、優れることができる

私は若いころアメリカに行ったのですが、行ったら、現地で英語学校に入っているひとが文句を言っていて、驚いた。何と言っていたかと言うと…

「アメリカに生の英語を学びに来たのに、英語学校には外国人しかいない」

って文句を言っていたんですよ。

でも、日本語学校に日本人が行きます?行きませんよね?

じゃ、英語学校にアメリカ人が行きます?行きませんよね?

そんな、5秒考えたら分かるようなことを予見せず、文句言っていたんですよ。

なので、ちょっと立ち止まって考えるだけで、日本では、頭のいい人になれます(笑)。

■ 岩場リテラシー 事例

1)岩場では上から岩が落ちてくることがある

2)落ちてこないところにピクニックシートを広げるべし

3)ビレイエリアは平らなほうが安全

4)落ちるなら岩の上より、土の上の方が柔らかい

5)雨が降っていてもどっかぶりの岩は濡れない

6)シークリフは冬

7)山の登攀は夏

8)カットアンカーは危険なボルト

別に言われなくても、常識で考えれば、分かる程度のことばかりですよね?

まぁカットアンカーについて、新しいクライマーが知らないのは普通のことと思いますが。

■ クライミングIQ

クライミングに対するIQは、岩との対話のことです。

1)ここにカムを設置すると、岩角にロープが当たって、流れ無くなるなぁ…とか

2)このまま登り続けると、ロープがじきに足りなくなる。早く終了点を作ろう。

3)次のカチはシビアだ…なら、今レストして、あそこはさっと抜けよう

4)指皮がシビアだ、あとどれくらい持つかな…

まぁ、岩との対話は本当にきりがないくらいあります。

山との対話にキリがない、というのと同じです。

なんせ、”あなたの内なる自分の英知”と対話しているのですから。

■ まとめ

クライミング界の問題は、

登山リテラシー(登山の地理・歴史・困難度等への知識量)

クラッグリテラシー (岩場そのものについての知識)

クライミングIQ (岩と対話して充実感を得る能力・内省力

が問われなくなり、

 一つのクライミンググレードだけでクライマーの能力が図れるという幻想に皆が踊らされた

結果です。

共通一次的思想っていうかね… 

5.12が登れるからってあなたが私より優れたクライマーってことにはならないです。ただあなたが一般男性の能力を持っているということを示すだけなんですよ?

登れていない人は、一般男性の能力すら衰えて持っていないって意味ですから、ちゃんと自覚して、自分のスキルにあったルートを選んでください。

赤岳が普通に登れない人が、一升瓶を新人に担がせて、阿弥陀北稜に行けば、凍傷者3人出すってことですよ。そんなの、登る前から見えていますよね?

その甘えを甘えさせてくれる山岳会がいい仲間みたいな倒錯が起きています。



【分子栄養学】合格しました!栄養相談受け付けます。

 ■ 医療関係者ではないですが、合格しました!

まぁ落とすことを目指した試験ではないので、当然ですが、合格しました。

したがって本日より、栄養相談を受け付けます。私はONEですので、ご自身の健康に栄養面から取り組みたいクライマーは、どうぞご相談ください。

特に、糖質制限食を行ってうまくいかない、と感じた方はご相談ください。


■ クライマーと摂食行動

クライミングの良否の判断に、

 どれだけ少ない食料で、このルートを成し遂げたか?

という価値観を入れたいのが、佐藤ユースケさんなのではないか?と思いますが…。

例えば、栄養バー半分…と記録に書いてあったりします。

たしかに私も長時間の軽めの運動をしているときは、全然お腹が減らず、軽い水分と糖分の補給(薄く甘みを付けた紅茶)で永遠に歩けるのではないか?と感じていました。私の冬山定番食は、お餅とこの薄く甘みを付けた紅茶でした。エネルギーになる糖質の補給としては正しいのですが…。

■ 栄養学的に解説します。

しかし、これは危険です。

玄米餅→ 低GI ゆっくり吸収され、糖質によるエネルギー供給がゆっくり

甘味を付けた紅茶→ すぐにブドウ糖になるので、朝起きてすぐでも体が動く

          カフェインによりアドレナリンを出すことができる

これは、栄養学的にみると(ATP生産の面からみると)、非常にビタミンB群の消耗が激しいということです。そしてビタミンB群は、水溶性ビタミンなので貯蓄はできないのです。したがって、お餅のような単純糖質などを食べるときは、ビタミンBサプリを併用していないと、きちんと燃焼されません。

燃焼されないと?AGEsが蓄積します。糖化が促進して老化が早まっているってことです。

山ヤの男性って、急に老けた、って感じになりませんか?あれは、山で日に焼けていることもですが、アマドリ生産物がたまって、つまり、体内で焦げている、ってことなんですよ。

さらに、カフェインの供給で、アドレナリンをブーストすることによって、無理やり覚醒しているということなので、自然なコルチゾール分泌ではなく、過覚醒状態で山を登っているということになります。

まぁ山って毎日するのではなく、ここぞ!というときしかしないので、ここぞ!と言うときにカフェインで頑張るのは悪くないと思いますが、問題は常習化です。

”クライマーコーヒー”という活動がありますが、本来はクライマーには、アドレナリンジャンキーにはなってほしくないので、レモネードくらいのほうが良かったんですけどね(笑)

まとめると

1)糖質でエネルギーを得るにはビタミンB群が必要

2)低GIは、長時間にわたるエネルギー補給に向いている。

3)カフェインは、エネルギーの前借り。慢性疲労の素になる。

です。

それぞれの対策

1の対策)iHerbでビタミンB50を購入します。

2の対策)低GIに芋類を活用する 菓子パンは登攀前、運動前に限定すれば食べても良いがビタミンBの供給が前提。

3の対策)平素はカフェインを控えるか、デカフェを選択する。

またコルチゾール対策に、ビタミンCを取り入れます。1000mgを一日3回です。副腎疲労にも、Cが良いです。

カルニチンができていないと脂質代謝が回らないので、貧血によって鉄欠乏に陥っている人は、カルニチン合成が体内ではできないので、カルニチンそのものを入れます。

栄養療法は、息の長い取り組みが必要で、血液が入れ替わる120日は最低続けます。

■ ベストソリューションはケトン体質に変わること

油脂(ココナツオイル)をエネルギーに使うケトン回路を使えれば、糖質をエネルギー源とするのと違い、けた違いのエネルギーを得ることができます。



ただし、容易にはケトン体質には変わりません。非常にストイックな糖質制限が必要ですが、ケトン体質に変われば、体脂肪が糖質の代わりに使われるようになり、エネルギー効率は格段に良くなります。

当然ですが、成長中の子供には向きません。

ただし、私のように、すいリパーゼの供給が悪く、脂質の代謝が悪い人は、ケトン体質になるより先に、栄養失調になってしまいます。

ココナツオイルによるケトン体切り替えだけでは決してうまくいきません。

座っていては体質を変えることはできないのです…

ではどうすればよいのか?ですが、逆説的ですが、山を歩きましょう(笑)。私は、山を歩くことで、確実に体を作った実感がありました。

山では、お茶やコーヒーなどのカフェインが入ったものではなく、を飲みましょう。

さらに、登る前には糖質を入れ、シャリバテを防ぎ、下山したら、糖質ではなく、たんぱく質プロテイン・アミノ酸、を供給します。おやつはナッツが、糖質・脂質・食物繊維のバランスが取れているので、おすすめです。

おにぎりを選択するときは、できるだけ消化がゆっくり行われるよう、脂質を含んだものにします。

また、高齢になってきて筋肉の衰え・痩せ(異化)を感じてきたら、BCAAのタブレットを取ります。寝起きと寝る前に取りましょう。成長ホルモンが出て、異化と同化の活動が最大なのが24時以降です。なので、寝ないと筋肉はつきません。

不眠があると、ただただ体脂肪を貯めていきます。果糖はすぐに体脂肪になりますので、フルーツはできれば控えたほうがいいです。もちろん、運動前はOKです。

普段は、食べたら動く、を習慣化します。食べたら運動、が新常識です。





2024/03/18

【水泳】嫉妬の社会学=クライミングの社会学

■今日の水泳

今日は、振替で月曜に水泳。

金づちだったが、めちゃ上手になったので、いつも3番目を泳いでいるが、今日は、1,2番の人がいなかったので、一番で泳ぐことになった。

ほとんどドリルなので、競争ではなく、先生たちは別にスピードは問題にしていない。

むしろ問題にしているのは、生徒の側で、嫉妬のまなざしはやはり、感じる。

80代の女性ですら、30歳も年下の、金づちの女性が自分よりも、泳げるようになると嫉妬を感じるのだから、男性なら、どれほどの強い嫉妬を感じることだろう…

■ 横並び日本はアメリカの有利に働く

しかし、このような嫉妬を持つのは、日本人特有だなと思う。

ラオスに行ったとき、私と同じ程度を登れるのは、20代の男子でも普通に始めたばかりの人で、別にそれが恥ずかしいことでも何でもない…。

もう6Aは全部登り終わったから、6Bへ…とか誰でもやっていることで、ちょうどよく相手がいたら、ラッキーと組むだけの気軽な関係だ。そこには年齢差別もなく、性差別もない。

グレードと個人の価値が、強固なつながりを持つ日本。つまり、登れない俺には価値がない。登れなくなったら俺はクライマーとして価値がなくなってしまう…という恐怖。

このまま年を取れば登れなくなってしまい、誰からも価値を認められなくなってしまうのではないか?

そこにあるのは強い洗脳。

給料の額と個人の価値が、強固なつながりを持つ日本。

家のサイズと個人の価値。

金玉のサイズと個人の価値。

そんな風に男性たちは洗脳されており、それは一体、結局は誰を利してきたのか?

■ ラウンドアップ、牛肉、オレンジ…

アメリカの巨大な在庫処分市場になっている日本… 

息子よ、母さんをバカにした隣の家の鼻をあかしておくれ…と親のプライドをかけた戦いに巻き込まれる子供たちが、死ぬまで働いて、結局のところ、誰の懐を豊かにしてきたのか…というと?

DS。

皆の血と汗と涙は、ロスチャイルド家その他の少数の家庭にすっかり搾取される世界構造になっている…。

皆さんも、戦後史を少しかいつまむと分かりますよ。

それもこれも、みなが己の自己承認欲求を満たすのに忙しく、”世界の金の流れ”を勉強する時間すら取れないからだ…とは…。

嫉妬を利用する=競争社会を作る=テレビとセックスと消費で明け暮れる国民を作れば御しやすい、ということを思いついたアメリカが一枚上手だったということなんでしょうかね?

さしづめクライミングに置き換えれば、コンペと浮気とクライミングブランドで高い消耗品を購入すること…に明け暮れるクライマーを作れば御しやすい、になるかなぁ…

後世の歴史家は現代の日本をどういう時代と位置付けるのだろうか?

いや、日本は3000年の歴史を今後の50年続けることができるのだろうか?

Mizugaki Climbing 


This is Mizugaki’s climbing by top climbers... 

To be honest, I don't think this will tell how wonderful the climbing is to young people who are to be a future climber... 

Even the climbers who are already climbing can not understand the conversation between rock and the climber, by just watching the climb, so how can someone who never climbed can? 

The climb has to be "Verbally explained" Otherwise people can not understand the value of the climb.

By the way, Mizugaki can be climbed by beginner climbers too, this is me climbing there. 

But March in Mizugaki is still in snow. I had climbed ice in Ogawayama, right next to Mizugaki.


ーーーーーーーーーー 言語化事例

体力・知力・判断力といった「力」や、地図を見る目・地形を見る目・人を見る目といった「目」が必要な、本当に面白い、まさに『大人の遊び』だと思います。


判断する力を維持する為に、力は最小限に抑えたい・・・。と言ったような、自分の中での「力」の配分も必要になります。

ーーーーーーーーーー 

2024/03/17

【クライマー向けセルフカウンセリング】 AIによる作成

AIに作成してもらいました。自己への問いかけに使います。

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**1. 具体的な行動:**

 * 具体的にどのような状況で、誰のどのような成功をうらやましく感じますか?

 例:佐藤ユースケがピオレドール賞を受賞するのが羨ましい

   平山ユージがデイドリームを登ったのが羨ましい

   小山田大が段の課題を登って初登しているのが羨ましい

 * その時、どのような感情や思考が頭に浮かびますか?

 例: あいつらは女を抱き放題なのに違いない 

 * 実際に、その人に対してどのような行動をとりましたか?

 例: チッピングを行う


**2. 成功の裏側:**

 * その人が成功するために、どのような努力や苦労があったと思いますか?

 * あなた自身、その人の努力や苦労を同じように経験したいですか?

 * 成功の裏側にある見えない努力や犠牲について、考えたことはありますか?


**3. 自身の価値観:**

 * あなたにとって、成功とはどのような意味を持つものですか?

 例: なにもしないで、クライミングだけして暮らす

    ちやほやされる

    女が貢いでくれる

 * あなたにとって、本当に大切なものは何ですか?

 例: 俺 

 * 人の成功をうらやむ気持ちの奥底に、どのような価値観が潜んでいると思いますか?

 例: 俺という自我だけがこの世でもっとも大切なものだ (なぜなら、母親がそのように扱ってくれたから。=父性不在の家庭環境で、しつけを受けていない傍証)


**4. 代替案:**

 * 人の成功をうらやむのではなく、どのような行動をとれば、より建設的な気持ちになれますか?

 例: 自分もスーパー赤蜘蛛をフリーソロする

    自分もデイドリームを登る

    自分も4段のボルダーを登る

 * 自分の目標や夢に向かって、どのような努力をしていきたいですか?

 例: 毎日人工壁に通う

    毎日ボルダリングジムに通う

    毎日厳しく筋トレを行う

 * 自分自身の成長や成功に、焦点を当てることはできますか?

 例: 子供のころ、逆上がりして褒められた


**5. 長期的な視点:**

 * 人の成功を一時的なものと捉え、長期的な視点で自分自身を見つめることはできますか?

 * 10年後、20年後に、どのようなクライマーになりたいですか?

 * 今の自分がうらやましく思うような未来を築くために、今から何ができると思いますか?


**6. 共感と理解:**

 * 他のクライマーの成功を喜ぶ気持ちを持つことはできますか?

 * 他のクライマーの成功から学び、自分の成長に活かすことはできますか?

 * 他のクライマーの成功を祝福し、自分も共に成長していくという考え方を取り入れることはできますか?(ここ重要!今は足の引っ張り合いになっています!)


**7. 自己肯定感:**

 * 他のクライマーと自分を比較することなく、自分自身の価値を認めることはできますか?

 * 自分の良いところや強みに目を向けることはできますか?

 * 自分自身を大切にし、肯定的な気持ちで過ごすことはできますか?


**8. 感謝の気持ち:**

 * 自分のパートナーや、仲間に感謝することはできますか?

 * クライミング上の小さな幸せや喜びを感じ取ることはできますか?

 * 今のグレードを受け入れ、感謝の気持ちを持つことはできますか?


**9. 行動への移行:**

* 他のクライマーの成功をうらやむ気持ちに気づいた時、どのような行動をとりますか?

 例:チッピングする、飲酒して憂さを晴らす、どんちゃん騒ぎをして問題を起こす、相手不在のセックスで思いを紛らわす

* 自分の思考や感情をコントロールするために、どのような工夫ができますか?

* 具体的な目標を設定し、行動に移すことはできますか?


**10. 専門家のサポート:**

* 他のクライマーの成功をうらやむ気持ちがどうしても消えない場合は、専門家に相談することを検討しますか?

* 客観的な視点からアドバイスを受けることで、自分自身を理解し、成長することができます。

これらの質問は、人の成功を努力せずうらやむ人に対して、自覚と客観的な自己認識を促すためのものです。自分自身の思考や感情を理解することで、より建設的な考え方や行動をとることができるようになります。

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■ まとめ

クライマー自身が自分を客観的に見ることができない、というのは、クライマー本人の問題であるだけではなく、コンペで勝つことだけにお金を出す、という行動によって、勝つことだけが善だ、と示してきた日山協にも、問題行動の温床を作り上げてきた責任があります。

日山協のページを見て、コンペに割かれるページ数と外岩(ロッククライミング)に割かれるページ数を見れば、明らかです。

バレエ界でも、一時は、子供を虐待し、コンクールで勝つことだけに親子ともども血道を挙げた時代がありました。

しかし、現代では、そんな時代の申し子たち…ヨーロッパ諸国で踊ってきて帰国した人たち…が、バレエ界世直しに取り組んでいます。

具体的に言えば、古いバレエ界の、ど根性物語ではなく、合理的で科学的指導法を確立するということです。

40mランナウトがカッコイイ!なんて指導は、愚かさの表現でしかありません。

クライマーも、2024年を生きましょう。

過去の亡霊に生きている人たちに遠慮して、黙っているのは、未来の子供たちに、昭和を手渡し、昭和の悪を引き継ぐということですよ。

ちなみに私がやりたいのは、クライミング世直しに積極的な人たちに対するエンパワーメントであって、昭和の亡霊に生きている人たちのヒーリングには興味ないですので、悪しからず。

【ガスライティング事例】”クライミングは自己責任”というセリフの悪用=ガスライティング

これからクライミング界におけるガスライティングの事例を紹介します。

ガスライティングは、客観的に正しいこと、事実であることを、まるでこちらが間違っているかのように言うことで、 こちらの現実認識力を狂わせ、まるでこちらが間違っているのだ、と思わせることです。

自分の現実認知力に自信を失わせることが目的ですので、孤立化させようとしてきます。

映画の『ガス燈』から命名が来ていますので、意味が分かりにくいので、一度この映画を見られると良いですよ。

Youtubeでは中村りんさんほか、多数の心理カウンセラーが解説しています。

■ クライミングにおけるガスライティング事例

事例1)

事前に断りなく、人のロープを使っておきながら、「クラックに新品のロープなんぞ持ってきてはいけない」(フライングモンキー(取巻)のセリフ)

自分のロープで自分のリード課題を登る。リードを登るために買うのが自分のロープです。これが正しい認識。クラックに新品のロープなんぞ持ってきてはいけない、というのでは、ロープを使われてしまったクライマーのほうがまるで悪いみたいです。

人のロープで登ろうとするクライマーは自立していないクライマーです。UIAAの事務局長ですら、人のロープで登ることの何が悪いの?と言いますから、それは、その人が旅行中に誰かに好意で登らせてもらいたいという気持ちがあることを表しています。

相方に、私が登りたい課題がないエリアに連れていかれ、そして私の新品のロープを使って、自分の本気ルートを登りました。これは重大な

 境界線侵入

です。

ロープは高額です。

そして、伝統的にアルパインのクライマー内では、ダブルは一本ずつ持ち込むもの、と決まっています。

またフリークライミングで自立したクライマーは、自己規律として、ロープは自分がリードするために選ぶもの、と決まっています

このロープは私がリードするのために安全になるように、選りを掛けて選んだものです。軽いクライマー=伸びが良いロープです。

それで文句を言ったら、どうなったと思います?

「クラックに新品のロープを持ってくるほうが悪い」ですよ? 

は?

新品で登ろうが、古品で登ろうが私の自由です。

私は台湾の龍洞にも新品のロープで行きましたが、周りのアメリカ人クライマーの回答は、「こんないいロープで登らせてくれて、光栄です」でしたよ?

このように、こちらが正しいことをしていても、まるで悪いことをしているか?間違ったことをしているか?のように言ってくるのが、ガスライティングってことです。

自立していないクライマーを擁護するために、ロープくらいいいじゃないか?という人がいますが、そのような人には、「なら、自分のを買ってください」と返事をすることです。

クライマーとして自立できない時期は誰にでもありますが、その時期に他者のロープで登るのは、好意であり、権利ではありません。自分のモノではないロープを使う権利がある、と主張してよいということではありません。

事例2)

40年物のカットアンカーを使ってある岩場で、「すべて自己責任でお楽しみください」と張り紙。

そもそも、その岩場が、グージョンではなく、カットアンカーで、しかも、ハンガーとボルトの金属が一致していない異種金属であるかもしれない、ということを、岩場にデビューするクライマーに、そもそも教えていない。

無知な状態で置かれた上に、「自己責任でお楽しみください」は、全く道理に通らない。

その上、自己責任を言ってくる本人らは、その40年前のカットアンカーを放置しており、全く自らの開拓者としての責任を全うしていない。

開拓者になるということは、後世に自分の課題を残したい、ということでしょう。つまり、自分以外の人間も登ってほしいということです。

初登したいだけなら、登った後ボルトを撤去したらいいでしょう。

そうでなく、他のクライマーにも上ってもらい、グレードを確定したい、というのであれば、管理責任が発生します。すくなくとも古くて危険になったボルトを撤去するくらいの責任は発生するでしょう。

名誉だけあって責任はないやり逃げポジション=開拓者ってことになっていませんか?

もちろん、すべての開拓者がそうだ、というわけではありません。中には岩に向き合って、良質な課題を作っている人もいるでしょう。

ボルトの購入代金が出ないというのなら、登りたい人が後で新しくボルトを購入して使えばいいのです。

昔は、アルパインルートでは、ハーケンを打って、セカンドが回収して登っていました。ハーケンは打つのも回収するのも技術が必要です。現代は、カムがこの座に代わっていますが、それに従って、プロテクションが打ちやすい=登りやすいルートも変化しました。

さて、この慣行から、セカンドによる回収を差っ引いたのが残置です。回収できないほどしっかり埋め込まれちゃったということもありますし、次も来るから、と残置したのかもしれません。

その行為は、まぁ基本的に Leave No Traceの伝統からすると逸脱行為です。

本来のアルピニズムは、来た時と同じ状態にするものです。

元々のアルパインクライミングですら、ちょっとね…という価値観の残置。

フリークライミングの時代になって、ラッペルダウンで作られた課題が多くなると?さらに自己規律が緩くなったのでしょうか?

ありとあらゆるものが残置されるようになり、さすがにリングボルトやオールアンカー、RCCとか、は誰が見ても、危険なので、使われず、そこに産業廃棄物のようにあるだけですが…危険なんだからもう撤去したらどうですかね?

ハンガーがペツル製品で、ペツルの刻印があるにも関わらず、ボルトがカットアンカーと言うボルトが、一杯の九州…これは、九州だけの問題ではなく、たぶん、2000年以前に開拓された岩場は全部これみたいなんですよねぇ…。

1980年代以降の開拓で、40年経過して、すでに命を預けるには、信頼に足るものではなくなったボルトについて交換を進めていくのは、その岩場を開拓した開拓者が音頭を取ってやるべきだと思います。各岩場に、かならず2名は、音頭取りをした人がいるはずです。なんせクライミングは一人ではできないのですから。

肝心な時に、俺の責任だから俺がやる…というリーダーシップを発揮しないで、ちゃっかり目ざとく、名誉だけ取る、というのは…自己愛性パーソナリティー障害の特徴ですよね…。

たぶん、誰かがスタートして、それを見た周りの人は、そうか~、あれでもクライミング界は赦されるんだー なら俺も…と追随しただけだと思いますが…。

それって、結局、負の遺産を、次の世代に残すことにしかなっていないですよね?

もし撤去してくれたら、登るためには、最低1万円くらいのボルト代がかかるはずで、ならボルト打ちの勉強しようか、という若い人も出てくるし、1万円くらいのポケットマネーがだせない人は来ないわけですから。新しいボルトにする更新も進むでしょう。

そこに40年前のボルトがあって、それがペイントされていたりして、危険を分からないようにカモフラージュされているから… それを登ってしまう若い人が出るわけです。ボルト追っかけクライマーになるのは、当然ですが、そこにボルトがあるからです。

あっても使えない=機能不全ボルト

誰ですか、このアンカーのルートを

「ちょうどあなたのグレードだから登ったら?」

と言ってきた人は?

これを登れ、だなんて、バカじゃないの?
大堂海岸の懸垂に使われる支点
このような感じになっています。
開けたらこうなっている事例
日向神で現役。

こうしたボルトがさび、錆が表に出るほどの場合、ペイントでごまかされている場合もあります。

例:大蛇山

登った後、あのボルトは信頼できないのではないか?と私が言うと、そんなことはないと反論されましたが、根拠が希薄です。

いや…これは…。何かの隠ぺい工作か?と思っていたら、

すぐそのあとにリボルト対象になった(汗)。

やっぱし、ダメって意味だったってことです。


まぁ、クライマーの中にも、きちんとした人はいます。しかし、そうでない人が圧倒的に多い。

その上、そうでない人が、”それが何か?” とトボケてスルー出来てしまう、というのが問題なんです。

昔は、タバコを吸う人は、だから何?と言って(=不遜な態度)、社会全体に迷惑かけていたわけです。

今は許されないでしょう?

同じことなんですよ。

というのが、クライミング界の主たる問題です。