2023/01/26

丁寧に体験の質を積み上げるのが好き

■ 言語化が難しいという病気

今朝は昨夜早めに寝たので早朝覚醒…。しかし、夢も見ず、ぐっすりで良いお目覚め。外はまだ真っ暗だ。

パートナーシップが問題になるクライミング。人の長所は欠点の裏返し、なので、人というのは相性次第で、どんな人にも必ず良い相性のパートナーというのはいるものだと思う。

とはいうことは、大事になるのは、自分のクライミングを言語化して伝えることができる能力。だが、言語化というのは、意外に難しいもの…。

■ 解釈の齟齬があった…

周りの人が勝手に私を誤解する、

というのもあった。例えば、

 真実 =ムーブが出かかっている

 誤解 =落ちるのを怖がっている

のだと解釈する場合。

■ ビレイヤーはクライマーから信頼されてなんぼのものです

あるいは、例えば、今ムーブが出そうでいいところ、ちょうどよく、落ちたくない!というプレッシャーがかかって、いいところで、

 「さっさと登れよ~」とか、

 「落ちればー」とか

言うビレイヤーだと、出るムーブが出なくなるんですよね…。

そこはビレイヤーがクライマーを邪魔してどうする?と思うんだが…。ビレイヤーっていうのは、クライマーから頼りにされてこそ、なんぼ、という価値のものではないですかね?

クライマーに負担になる=逆転したビレイヤー。

子どもに負担になる親=逆転親子。

上司を部下が指導=逆コーチング。

親子関係から始まって逆コーチングは、ライフワークかもしれません。

内向的なクライマーにとっては、そういう逆転ビレイヤーは価値がない。 いくら内向的でもクライミングには命がかかり、誰もそれを肩代わりできないのだから、クライマーはどのような手段を使っても、自分の意思を遠さなければいけない。

自分の意志を通すというのは、これが人生課題、かもしれない。

昨日は、

 自分がどういうクライミングが好きなのか?というのが、だいぶ吐き出せた…

というのが、ホントに良かったなと思う…

(が、これは、あと6回くらい回転させないと、中身が充実しないものなのだ、ということも分かる。)

それは、嫌な経験をたくさん積んだから… こうしてほしい!が分かるためには、こういうのがいや!というのが分かる必要があったのだろう…

だから、嫌な経験を積ませてくれた人は、ホントは、天使、だったのかもしれない。

■ 嫌なことは好きを知るために起こる

Aは嫌、Bは嫌、Cは嫌、…でEは好き…みたいな感じに、Eが好きだということを理解するために、AとBとCを経験したんではないだろうかと思う。

例えば、ABCの3つくらいで、4つめに好きなことがある、くらいだと、好きの強度は、そこまで強くないかもしれない。なんだかな~な経験が3つで、好きな経験が1つなら、そこまで、その一つに執着心は湧かない。

が、A、B、C,D,E,F,G,H,I,J…と、私の場合は10個くらい、NO!と言わざるを得ない、嫌な経験が積みあがった。それだけ経験すると、

 好き、

が強固になると思う。なかなかその体験というのは、得難い、ということだからだ。貴重性が高い経験と言っていいと思う。

■ 安心の根拠 = コツコツ

コツコツしている、やるべきことをやれている、と感じられると、私という人間は安心する。

それは、例えば、子供のころ、NHKのラジオ英語を聞いていた時の気持ち、と似ている。

今は英語をしゃべることができないが、将来のどこかの時点でしゃべることができるようになるだろうというレールの上に載っている、という感覚だ。

その感覚がクライミングでは、九州に来て失われた。このままいけば、いつかは、〇〇だって登れるようになるでしょう、という感覚ということだ。

それが、むしろ、このままいけば、死に至るかもしれない、という感覚にとってかわられてしまった…(汗)。

これまでの成功体験…心からの充足感…というものを振り返ってみても、コツコツした努力が結実した時に得たもので、棚からボタモチみたいな成功…は、あまり連想できない。

連想できないから、現実感がなく、そんなのホントなのかな?という気持になって、疑心暗鬼になってしまう。

一発逆転、なんて人生にあるんだろうか?私の個人的経験はないというのだが、そういうのを求めている人もいるから、その人はその人の内的世界では、それもありだ、という確信があるのだろう…

私には、全くないんだけどなぁ…。


 

Why Become a Mountain Guide? / British Mountain Guides

2023/01/25

My Climbing Style 8 Rules

Rule One I do respect Onsight. The second best is YOYO style.

Since I am a short climber, usually I have a hard time reaching to a running bolts, so I prefer to climb down when I don't feel safe enough and confident to put rope above me, instead of trying on a random chance of clipping on a rope with unsteady foot holds. 

Rule TWO  Have your own Home ground

Rule Three  Climbing God lives in details

I do like to climb with complete beauty of rope work. The cam popping off, or rope got stuck, or such, are minus point to me... I like a confident, beautiful climb that I can feel total freedom on a rock, or ice.

Rule Four  Rope drag is NOT a successful climb
I don't consider this a success.

The below is my ice lead, and the photo is taken to examine how well or bad, I did. I felt very a deep content after seeing this, my lead result.

I prefer to clean up my own pro, since I can check my lead result,for my better learning so far. I consider myself still learning. 

Rule Five I don't worship climbing caste

Japanese climber likes ranks. so they can boss around. I don't like the culture.

Rule Six  Take care of each other

It is already dangerous so taking care of each other is important.

Rule seven  Take a proper educated action

Japanese crag is mostly 40 years old, and bolts are as old, and not just that , sometimes it is runout very much... it depends on a climber who developed. 

Avoiding such developer is a wise choice.

Rule Eight  Mutual respect

I belay you so you belay me.


山業界で起きていることはこれなのかも

■パワハラ、職場いじめがなぜ起きるのか、どう対処したらいいのか、精神科医目線で解説します【精神科医・益田裕介/早稲田メンタルクリニック】

早稲田メンタルクリニックの、益田先生の動画解説です。

登山をするようになり、ヒロイズムの害やナルシズムの害を直接に感じるようになりました…

害の事例:

1)一升瓶を担いでいく阿弥陀北稜7人パーティ…結果3人凍傷

2)俺一高…俺だって佐藤祐介?!

3) 女性が参加すると、事故率がアップする? かっこつけたくなるそうです…

4)失敗した登攀でむしろ自己肯定感が上がる問題

5)アルパインクライマーとフリークライマーの反目に巻き込まれる

6)俺の言うとおりにしろ問題… それは18歳男子学生向け指導

結局、どこにでもいる会社の困ったチャン、なんですが…なんでそれで60代になれたのかな…?みたいな感じで、なぞでした。あまりにも長い間、子供のままで振舞うことが通用するというのは、納得がいかなかったからです。(今では、女性がそれを許してきたんだろうなぁと思います)

私は子供時代は成績がなんもしないでもトップだったので、子供間の競争からは守られ、成人の初期にアメリカにいたので、社会人になるころの競争からも守られてしまい、会社も良い会社に次々と恵まれてしまった…というのがあるみたいです。そんな下品な世界にいなかったというのがあるかな…。

男性の競争社会への免疫がなかった、というので、九州に来て、だいぶ揉まれました(笑)。

全く実力とは関係ないところの競争なんだということが分かりました。この益田先生の動画を見て、一体何が起こったのか、整理がつきました。

ほんと、謎だったけど、謎が解けて良かったです☆

これで、分かったうえで業界を泳いでいける、ということになるような気がします。

どんな男がいいんだ? AMEGA有資格者がいいな~

■ 「お前はどんな男がいいんだ?」

これは、昔、まだ私が山岳総合センターでのリーダー講習を終わって、初めてシングルロープを購入しようかというころ、入会した歴史60年の山岳会で、新年会に出たら、言われた言葉です。

その時は即答できず、「うーん、私より歩荷が強い人!」と、かなり、とりあえずな返事を返しました。

その頃、ギリギリボーイズでピオレドール受賞者の天野和明さんがやっている講習が、読図講習会という名目で格安で開催され、その山が兜だったので…もちろん、クライマーの皆さんは知っていますよね?…で、こりゃめっけもん!当代一流のトップクライマーに、色々、世間話で、知恵がもらえる大チャーンス!と思って、会のメンバーを誘ったのですが、この講習会の意味が分かる人が、皆無、で、私一人の参加となったのでした…。

で、その講習会で、先輩として天野さんは、あれこれアドバイスしてくれたんですが…(「最近のシングルは9ミリ中頃だよ~」とか… 会の先輩は、まだ11ミリ時代にいるらしくて、あれ?となった…)

その時に、会の新年会で、「お前は、どんな男がいいんだ?」と聞かれた話をネタとしてしました(笑)。

天野さんみたいな、親切な先輩、お兄さん、というような方がいいなぁ(笑)。

その講習会でも、天野さんがどんなにすごい人かも含め、分かっている人はいなかったです。読図自体も、です。抜き打ちで、「はい、これは?」 「○○番目の支沢!」 即答で答えられる人は私のみ…で、他の人はみんな、栗城さんがスゴイ、南谷マリンさんがスゴイ、と誤解しているような、巷のオジサン・オバサンの”登山客”でした。山岳会にいる人のほうがうんとましでした。

正直、天野さんほどのすごい人でも、このレベルの人たちを対応せざるを得ないなんて、めちゃ気の毒~と思ったりしました…。

山梨の山岳会では、さすがに南谷さんや栗城さんを山ヤ認定している山岳会会員はいないと思いますが、福岡はさらに登山文化の砂漠なので、普通にいます。

九州では宮崎はクライミングのメッカですが、宮崎の自然学校に天野和明と言っても、だれもわかりませんでした。それくらい、登山文化砂漠ということです。九州では、全く実績のない人が高度に持ち上げられており、それの根拠は、体力一点豪華主義を実力と思っている、という誤解によります。

それだけ、九州全域で、登山文化砂漠が進んでおり、いっぱしの山やを気取っている人でも、2名のクライマーを1人がビレイするとか、動いているものに道標付けて気取っているとか、登山レベルの衰退が、もはや誰にも隠し切れないレベル感になっています。

クライマーレベルですら、終了点の2点のボルトは、いまだに横に並んでおり、岩の質に合わせたボルト選択ではなく、ただ今まで使っていて安いから(100円以下)という理由で、カットアンカー…  それ、40年前ですよ!という状況です。

これらは単に、勉強不足、リーダーシップ不足、今率いている人がサボっているという意味です。

山梨においても、九州においても、山岳会は、きちんといた岳人が不足しているか、いても高齢すぎて、指導体力がない、ということになっています。

しかし、きちんとした知識がありさえすれば、カネならあるのですから、解決可能なのです。

年に一回程度、著名人を講演者として招く活動が、どの県レベルの山岳連盟でも開催されています。それにまったくのきちんとした山やではない、南谷さんみたいな人を呼んで、お金の無駄遣いをしたり、地元の名士扱いされている人に、大昔のヒマラヤの話をさせるのではなく、きちんと現代クライミングで名をあげている人に話をさせることです。

九州なら奥村さんや山野井さん、平山ユージさんに講演を頼むべきです。

夜は、強いクライマーは残って懇親会にすれば、ちゃんと適した人に適したアドバイスが行くでしょう。

■ 提案1 高度クライミングメンター制度

私の、日山協への提案は、

 高度クライミングメンター制度

を設けて、例えば、九州=奥村さん、関東都市圏=山岸さん、信州=ジャンボさん、ときちんとした実績を上げているクライマーに、

 年間計画でアドバイザー(社外取締役みたいなもの)

に就任してもらうことです。そうすれば、大ハズレ、は少なくとも防げるでしょう。

ヒロケンさんやガメラさんは、全国レべルで、お目付け役と思うので、彼らが生存できるくらいのアドバイザリー料を出してやればいいのにと思います。

山岳組織はお金はたんまり持っています。会員から巻き上げるだけで、有効な使う先がないからです。

■誰もが佐賀県のように助成があるわけでない

佐賀県の樋口先生は、奥村さんから良い影響、つまりクライミングの正当なカルチャーの継承、を行っています。(残念なのは影響を及ぼせる範囲が、指導中の人たちかせいぜい北部九州止まりなことですが、仕方がありません)

もちろん、佐賀県は県レベルで、

 スポーツエリート育成に潤沢に予算

を使っており、そのようなメリットがあるからこそ、出来ていることですが、先生の元クライマーとしての経歴がなくては、たとえ助成金があったとしても、誰にでもできることではありません。

私自身も同じように人材を見極める目はあると思います。

先日、ある自治体の山やという人とお話したら、吉田和正と言って分かってくれて、ホッとしました。九州では、吉田さん自体、誰?って感じでした。下手したら、平山ユージさんすら知らない人がいそうな勢いです。

私も、人のことは言えず、九州に来る前は、新貝勲?誰?って感じでしたし、今でも、長友敬一?誰?って感じですが、さすがに、現代クライマーは知っています。

小山田大(鹿児島)も、知っていましたし、今を時めく、門田ギハード(大分)も岩根アイスで面識がありました。私のアルパインアイスのバックグランドで、経歴3年であれば、それくらい知っていれば、合格ラインと思います。

来てすぐ、九州岳人の本を数冊、読んで(当然のマナーでしょう)、米澤さんのことは会う前から尊敬していました。ので、お会いした時は感激でした。読んでいない相方は、道迷い老人だと思ったそうです。

日本の登山文化は、落ちぶれうる最低限のところまで、落ちぶれてしまっています。どこまで堕ちれるか?みたいなボトムヒット挑戦中になっています…。なんせ、トンデモビレイ横行、くらいなら、海外でも見受けられますが、もう、動くものに道標付けて「これで良し」なんて言って威張っているレベルですよ… 正当派山や最後の良心の砦、沢やが…です(汗)。最後の聖域、沢ですら、そんな落ちぶれようなのです…。

これは、日本国大衆の大幅なレベル低下で、ゆゆしきことです。

これを聞いて、やばい!という危機感がスイッチオンにならない人が信じられないレべル感です。

本州に出てしまっている、きちんとした山が分かる山屋が、それぞれ、出身地の地元の山岳団体に、アドバイスを与えれば、すぐにも解消できるようなことです。(福岡は井上D助さんがいますよね)しかも、お金もかからず。

ちなみに私の強みは、本物が分かること、です。大学山岳部でもなく、30代後半と体力のピークはとっくに終わったのちにスタートした登山歴トータル10年で、王道を理解できているのは、私の独学の強みが生かされた結果です。

■ 山岳団体の上の人が参考にすべき 雑誌

1)文登研 登山研修 https://www.jpnsport.go.jp/tozanken/tabid/215/Default.aspx

2)ヒマラヤ → 高所登山 日本ヒマラヤ協会

E-mail haj@kde.biglobe.ne.jp

3)Climbers  → 入手先不明

ロクスノは、どうも、偏った取り上げ方になっており、あまり読むべきところがないかもしれません。執筆しているメンツも40年同じ、みたいなことになっています。

■ そもそも、現代の若者は、雑誌というか、文字自体を読みません

言うまでもないことですが、日本山岳会とかの会報を見ても意味がないです。おじいさんたちが昔話を語る会になっているだけです。余談ですが、九州では、地域の町内会は、80代が権力のトップに立っており、その地で生まれ育った65歳でも、”まだ下っ端”だそうです。

同じことがクライミング界にも起こっており、80歳が、20代、30代の若者が主体のボルダラーに、クライミングの喜びを語れるでしょうか?無理ですよね!

とっとと50代、40代の実績がある、若者が憧れることができるクライマー、生き方を含めて価値を語れるクライマー、に権限移譲すべきなのです。(例:山野井泰史、山岸尚将、横山ジャンボ、小山田大、佐藤祐介、天野和明)

実績というのは、世界的な登攀ができるというのは基本的要件で、それだけではなく、視野の広さに基づき、現代の膠着状況に、解決案をもたらせる、という意味です。語れる、というのは、登攀グレードでは解決できません。知性と十分な社会人経験が必要です。

世界で登っていると当然ですが、国内で登っているだけでは見えない視野の広がりがあります。九州内だけでなく、他所も知っている、というのも視野の広さにつながります。

視野が狭い=視点が低く、第三の解、が出せないというので、突破できる案は発案できないです。

■ 提案2

Youtubeチャンネルで、トップクライマーが自らクライミングトークを録画して、月間1000円程度の有料コミュニティを運営して配布する、というのを日本のクライマーは誰もやっていません。

アメリカでは、アレックス・オノルド君やトニー・コードウェルが、クライミング教育チャンネルをすでにやっています。イギリスのヘイゼルもやっています。日本のトップクライマーも、安定した収入源を得る手段としてYoutubeは良い方法です。

トップクライマーと自認する人は、○○を開拓しましたと、お金には一円もならない結果報告だけの日記を上げるのではなく、自主財源作り(サブスクコミュニティ)に取り組んでみてください。

そういう話が私が協力したい方面であり、スポーツクライミングのコーチになりたいと思ったことは一度もありません。   (アルパインのクライマーなんだから当然ですよねぇ)

それこそ、現代的なクライマーの自己実現の道であると思います。 

(なら、お前がやればという声が聞こえてきそうですが、5.10止まりの人のクライミング指南を聞きたい人がいると思いますか? 私は何度も言いますが、海外でも一般クライマーと同等に登れますが、いわゆるアイドル=世界的クライマーではないですし、なりたいと思ったことは一回もありません。すごい人がどのような人なのかという日本人の発想の乏しさが問題です。別に私がスゴイという意味ではありません。)

台湾ですら、AMEGA有資格者から指導が受けられます。日本はどうでしょうか?



2023/01/24

私のクライミングスタイル 8原則 My 8 Limbs of climbing

■ 原則1 オンサイト重視&ヨーヨースタイル  Onsight or Yoyo

私は、たとえケミカルに打ち換えられたスポートルートでも、安易に墜落してハングドッグするのは、ちょっとなーと思います。

安易な墜落をする人の言い分は、力をセーブしたい、という理由が多いです。

私は、オンサイトがダメなら、一度も落ちずに粘って、一旦クライムダウンして、ノーテンションでレッドポイントする。が、私の2番目に気に入っている登り方です。

 落ちる時って、落ちようと思って落ちている訳じゃありません。やむを得ず、落ちてる。

そこをあえて落ちて、ハングドッグで解決しよう、というので落ちるのは、安易に感じて、私の生き方と合いません。外道のような気がします。

大体、そもそも、ハングドッグで解決できた試しがありませんし(笑)。

ま、どうせ、ラッペルで作っているルートは、開拓者すら、オンサイトしていません。なのでこれは、開拓者に対するリスペクトがどうこうという話ではなく、自分がすぐロープにぶら下がるというやり方が嫌いなのです。

アイスだってトップロープ祭りですが、トップロープクリーン(ノーテンション)でしか登ったことがありません。

また5.10cのジャーマンスープレックスをTR→RPという手順で登り、そのあかつきに、

ガマスラブオンサイトをゲット、

というような、ある程度背伸びしたグレードでRPを稼いで、2グレード下に本気トライというのが安全な成長だと思います。つまり、5.12Aをオンサイトしたいときは、12cdをRP中ということになりますが、この幅は上達すると違うスケールなのかもしれません。

 ■ 原則2 ホームグランドを持つ  Have home ground

ホームグランドの山を持て、と習いました。つまり、あっちにいったりこっちに言ったり、色々な岩場を味見する前に、ホームグランドの山で技術を確立しろ、ということです。

ホームグランドの山では、何度も通うのが大事です。

フリークライミングの場合は、ホームグランドは、ジム、ということになると思います。

また5.10cのジャーマンスープレックスをTR→RPという手順で登り、そのあかつきに、

ガマスラブオンサイトをゲット、

というような登り方で、ジャーマンスープレックスはホーム課題ということになると思います。 

アイスでは私のホームは湯川でした。

■ 原則3 丁寧に登る God lives in details

簡単なグレードのところで学ぶべきことを学ばず、ロープワークがいい加減なまま、そのグレードを登る人が、当然、備えているだろうと思われる能力を備えないで、高度なルートに行くと、何かちょっとした掛け違いが起こった時に、

 死

という結末を迎えるリスクを単純に上げ続けているだけの活動になってしまいます。

その人はそれが山をやるということだ、と思っていて、そのような生き方が”かっこいい”と思っているので、改めることはありません。 

世俗的な言葉で言えば、ちゃっかり、ということです。真の実力はないにも関わらず、評判や名声だけは得たい、ということで、きちんとした努力をしていないのに、結果を求める心です。その人の世界観なので、山をする、しないに関わらないのかもしれません。

現代のクライミングは、一度もちゃんとしたクライマーになっていないと一般の人は実力が測りえない状況なので、ただクライマーってだけでスゴイ!と言われるという誤解があり、そこにちゃっかりが通用してしまう現状があり、それに便乗を許しているクライマーも存在する、という社会背景が、さらに同種の人を惹きつけ、簡単に得れた名誉に執着させます。(例:栗城さん、南谷さん)

そういうことが起こってしまうのは、山をするということが分かっていないためで、分かれば、そういうことはしなくなるものだ、と思っていたので、長い時間かけて、相手に教えようとし過ぎてしまいました…。あまり賢くなかった、死んだ弟を投影していたためです。

私個人は、実力で得たのではない栄誉をもらうことには、興味はありません。

今までそのような栄誉をもらったこともありません。

すべてコツコツとした努力が土台にあったと思います。運は、チャンスが来る前に努力によって準備ができている人にとって、チャンスとなるだけです。

努力が無ければ、運が来てもチャンスと見なして掴むことはできません。

■ 原則4 ロープドラッグした場合、完登と見なさない Rope drag is NOT a success

ショートでは、ロープドラッグした登りでも、ほとんどのクライマーは、オンサイトやレッドポイントと見なしています。 

しかし、これでは、山でロープを使うとあっという間に登れなくなります。20mしかないショートだから、なんとかなっただけです。ロープがスタックすれば、ビレイもきちんとされていません。=危険ということです。

 したがって、これを完登と見なす習慣は、山では通用しません(次の写真)。

下のアイスは、私がリードした結果ですが、どこにもロープドラッグはないです。このような登りを習得することが私がしたいクライミングです。丁寧に登れた時、深い充足というか、満足感を感じます。

完璧主義として非難する人もいますが、ただ登れただけで、ボルト一つに二人がぶら下がったとか、ロープアップできなかったのでセカンドには自己確保で登ってきてもらった、とか、私の中では全く成功とは感じられません。

そのため、セカンドに回収してもらうより、自分で回収したほうがいいと思っています。 

■ 原則5 クライミングカーストに屈せず、クライミングの多様な価値を推進する I don't worship climbing caste

これは、海外のクライマーのパートナー募集ですが、この人は若い男性のようですが、5cー6Bを登って何ら恥じることはしていません。

現代では、世界中で、子供、女性を含むクライマーが登っています。

誰もが同じ道を通るので、別に5.10代やナインを登って恥ずかしいことはありません。

クライミングカーストを押し付ける人には屈しません。

なんせ、登れる方がエライってカースト、クライミングの価値を貶めていますから。

指導者ですら、クライミングカーストにやられていることがあります。それは、ジュニアを育成するときに、相手にもっともっととけしかける暗示が、自分にも入ってしまったということでしょう。

5.14をビレイしている人が、「私はもう登れなくて、せいぜい8です」と謙遜しておっしゃります。

しかし、僭越ながら申し上げれば、グレードを上げることだけ教えるなら、馬鹿でも教えられます。指導者の真の価値は、クライミングの多様な価値を、子供たちに伝えてやること。クライミングの価値をできるだけ多く伝えることができる能力が指導者としての価値のものんさしであり、コーチ、指導者、ベテランの役目であり、登れさえすればオッケーというような教え方をした場合、なれの果ては、

  自己肯定感の低い大人クライマー

ということになります。超高難度を登るクライマーで、高難度以外の目標が見いだせない、そのような人はごろごろいます。

人間は誰でも、25歳ごろに肉体的な成長のピークを迎え、登攀の能力もそこから下がります。

2段を登る先輩が、「あの頃の俺はすごかった」と言っていました。30代の人です。したがって、大事なことはグレードに囚われず、クライミングに対して多様な価値を見出しつつ、良いインパクトを自分の人生に得て登る能力のほうです。

■ 原則6 仲間と助け合う…ギブ  Take care of each other

私が提供できる価値は、オールラウンドにクライミングを理解していることです。山のリスクも理解でき、トラッドも登れ、アイスクライミングも登れて、海外にも行けるクライマーは多くはありません。私はアイスクライマーです。

また、私が価値として持っているものは、その日の良きクライミングを組み立てる、ツアーコンダクト能力です。このままいけば、ヘッデン下山になるな…とか、すぐ感知できます。

迷ったときに道を見出す力である、読図も強みです。

ステップアップしつつ登るには、無理のないステップアップの課題を見出す力が、必須の能力ですが、これが失われたために、現代のクライマーは、ジムで選ぶのと同じようにグレードだけで選ぶしかなくなります。

■ 原則7 適切な適応行動をとる Take a proper educated action

開拓者によっては、中間支点の配置が下手くそで、2ピン目がランナウトしている場合もあります。ランナウトしていれば、ボルトが強固でもグランドフォールします。

ちなみにそのような配置をする開拓者は、地元では名前が割れています。九州では、新原さんのルートは危険と知られています。そのように、あらかじめ名前を聞いておき、その人の課題は避ける、というのが、適切な適応行動です。

ボルトが40年経過しているときに、バンバン落ちるクライミングを行うことは、不適切な行動です。正しい適応行動は、テンションで登る、落ちないで登る、です。

私は正しい適応行動をとる知性の高いクライミングを目指しています。

■ 原則8 合意形成を重要視する respect mutual respect

自分さえよければよい、という損得勘定でつながった関係で登りたいとは思いません。

双方が満足するクライミングライフを築いていきます。

クライマーと岩場のある地域自治体との関係も同じです。

仲間の安全は、自分の安全と同じように目を見張っているべきです。そうでなくては、クライマー失格というより、そもそも、人間失格、です。

過去、クライマー業界は社会不適応の人間失格者の集まりのようなところがありました。時代は変わりました。そのような人の掃き溜めにならない、クライミング教育の確立こそ、時代の要請、です。 教育がわざと社会不適応者を作り出すような行動は改めるべきと思います。

日本の岩場の問題点

■ 自分さえよければ、人はどうでもいい

自分さえよければ相手はどうでもいいという自己中心性を 

 ”クライミングは自己責任” という標語の、いわゆる都合の良い解釈

ってのが、クライミング業界では当然であると受け入れられていますが、それは、

 悪の正当化

です。

クライミング界の自己責任は意味が違います。クライミング界においては、開拓者の無責任=自己責任と置き換えて、大体、意味が適合しています。

■ 開拓者の免責がクライミング界の自己責任

開拓者が設置したボルトの安全性には責任を問われない、

という暗黙のルールが、クライミング界の

 自己責任

です。というのは、開拓者に責任を問うと開拓する人がいなくなり、岩場は開拓されないままになるからです。

 また年十年も外岩に鎮座し続けるボルトが腐食するのは避けられず、そんな先の不確定要素まで、責任が持ちづらい、というのが現状ということもあります。

しかし、日本の岩場の問題は、

 1)ボルトが何年経年しているのか?情報が開示されていない 

 2)岩場を管理する人が明示的でなく、誰もが責任を避け合っているので、責任の所在が分からないように、あるような、ないような具合にされており、危険なルートが危険であると誰にでも分かるように明示的に指示されていない

 3)そのため、過去の経緯を知らない、その土地で新しいクライマーは、40年経過した、異種金属のカットアンカー(新品でも必要な強度がないもの)を使って登らざるを得ない。そのボルトの朽ち具合は、外目から判断することができない

 4)現在は昔とは違うクライミングスタイルで事故を誘発しやすい

 (昔=アルパインクライミングのスタイルをフリークライミングに適用=全然落ちないで登る、

  今=スポートクライミングのスタイルをフリークライミングに適用=すぐ落ちつつ登る)

です。 

https://iwatosawa.com/climbing-anchor/

  クライミングは自己責任 は、ボルトの安全性についてのみ言えることである。

拡大解釈して、自分さえよければ人のことはどうでもいい、という人はパートナーとして不適です。山は助け合い、という標語を知りましょう。

■ 九州では、カットアンカーを使い続ける悪習慣が継続中

九州に来て驚いたことは、古いボルトを撤去して、新しいボルトに置き換えるときに、クライミング経験が3年程度しかないワタシでも、普通はまず

 FIXE社

と検索し、強度的には満たされたボルトの中から、どう型番を選ぶか?という思考回路になりますが、そうはならず、いまだに強度不足が明らかであるカットアンカーを使い続けようとすることです。

いやビックリした。こちらにあるボルト解説は細かいのでご参考に。

https://iwatosawa.com/climbing-anchor/

■ 目上の人は、情報弱者です  … 情弱の指導者という問題

 目上の人を敬うというのは、目上の人が間違ったことをしているときに指摘しない、ということではありません。 

九州では、指導する側の情報弱者度合いが強く、スポーツクライミング(人工壁の指導)をそのまま外岩に横スライドしただけの指導が平然と行われています。

人工壁は、どこで落ちても可能なような作りに作られていますが、外の岩場では違います。

外の岩場では、3ピン取るまでは死んでも落ちるな、が正しい指導であり、落ちる時も、衝撃荷重2の墜落は避け、1の墜落およびテンション、にとどめるべき、というのがクライミングのメッカである長野の標準指導です。 

マルチピッチに行く場合は、セカンドでも、確実なビレイ、懸垂下降、自己確保による登攀はマスターしてから行くものです。九州では全くスキルゼロの初心者をマルチの岩場に連れて行っています。ローワーダウンすらできない人を見ました。

■ ボルトはクライマーの命を守る最後の砦

ボルトは、クライマーの命を守る最後の砦です。

25kN以上の強度があるものを使い、適切な施工を行うことができる確実な人材に施工を頼んだうえ、命を守るように適切に配置されるべきです。

認知症があるような人はこの作業には当然ですが、向かないです。

■ 意図的に行ったランナウトはただの無駄

岩そのものによる要求ではなく、意図的に行ったランナウトで、落ちた時、命を守ることができないボルトの配置であれば、ただ岩を傷つけているだけです。そこにボルトがある意味がまったくありません。

     普通、終了点は、このように上下にオフセットしているのが現代の終了点です

このように横に並んでいる終了点の開拓者は全くの情報弱者であることがうかがえます。この事例では、チェーンとリングの配置にも無知がうかがえます。

 

    これはカットアンカーです。全くを持って、現代の開拓には適していません。


2023/01/23

クライミングパートナーは必要か?=不要なパートナーシップを解消して前進すべき

■ 友達って必要ですか?【精神科医・樺沢紫苑】

 

■ 一人でいるより、より安全になるか?

クライミングでは、基本的に 二人一組で登ります。

クライミングパートナーの 善悪、の判断は、スバリ

 一人で登っているときより、より安全性が向上ているか?

です。

例: けがをしたのに家に帰してもらえない → 一人でいるより安全性が低下している

   自分の課題を登らせてもらえない → 一人でいるより、相手のビレイに時間を食うだけ、リソースが自分に回らなくなっている

   自分のロープを課さないと相手は登れない → 上に同じ

   相手は運転できない → 上に同じ

   相手のクライミングスタイルを無理強いされる → より危険になる

   リードを無理強いされる → より危険になる

とこのような場合は、パートナーシップ解消、が 自分にとってプラスの選択肢です。

■ トップロープソロをしましょう

なにしろ、トップロープソロで、ハングドッグと同じ状態になります。自分でロープにぶらさがり、自己確保ができる能力(ギア)があれば、それで外岩でのムーブ解決は解消できてしまいます。 

■ 有効なパートナーシップ

自分一人でいるよりも、安全性が向上する。

例: ビレイヤーが、カムスタックしているよと教えてくれる

   自分のロープを濡らしてしまい登れなくなったときに、貸してくれフォローしてくれる

   そこは長ヌンではないかと指摘してくれる

   運転を変わってくれる 

   困ったときに助けてくれる

   クライミングのポリシーを互いに尊重し合える

   互いに向上しあえる

■ 弟子入りは二人一組が定番です

ベテランやクライミングガイドについてクライミングを覚える段階の時は、通常二人一組で弟子入りするのが良いです。

教えてもらったことを実践する仲間が必要だからです。 

■ 以上のようなことを総合すると、現代の教え方は

1)グリグリのビレイから教える

2)懸垂下降をきちんと教える

3)トップロープソロのセットに慣れさせ、一人で自己完結してトップロープ(ハングドッグでのムーブ解決)が可能な状態にする

4)トップロープソロが可能な岩場で、外岩のあれやこれやに慣れさせる(気候、日照、水分、外トイレ)

4)パートナーは、適したクライミングスタイルのもの同士のみを組ませる

5)適した相手が見つかった場合のみ、リードに進ませる (信頼関係の構築)

というステップでの指導が適していると思います。

■ 困ったときにいなくなるヤツ

= 自己中クライマーです。そんな人はさっさと去りましょう。

どのような人間関係でも、

   困ったときに助け合えるのが真の友情

 です。山でピンチ、岩場でピンチの時に、どんな人と一緒にいたいですか?

 

明晰夢 解析 と 私の個性

■ 明晰夢

私は体質的に高メチレーション。エネルギーであるATPを作る回路が高速回転タイプ、なのですが、そういう人は幼いころから、明晰夢を見るようです。明晰夢を見て、覚えているくらいなので、そこが神秘思考への入り口となっています。

最近、明晰夢を見るという本を読んでみたら、意図して明晰夢を見れるようになりました。なんだか、簡単でした。寝る前に瞑想すればいいだけ、です。

しかし、明晰夢は、夢のお告げ、ではなく、記憶の整理、とか、感情の再体験のようです。

昨日の夢は

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  • 夕食にレストラン街をほっつき歩く・・・いい店がない →(山梨でヒマになりクライミングすることになる)
  • 男性の友達と一緒に食べに行くことになる → (クライマー仲間)
  • その子と出かけるがなぜかレストランへ行くのに断崖絶壁を通らねばならず、私はクライムダウンをあきらめる → (私には危険すぎ)
  • 先行したその子がエスカレーターに乗っているのが見える → (よかったね~という気分)
  • 後続で女性のハイキンググループ一団が来るが、危なくてとても降りれないことをアドバイス → (女性クライマー同士の連帯)
  • するとみんな行くのを辞める → (そうよね)
  • ところが、私は紙バッグをその断崖絶壁へ置き忘れて来てしまう → (夫)
  • 取りに帰る → (夫のメンタルケア)
  • 別の男性が降りてくるところで、リヤカーを急な段差で降ろそうとしている →(頼れる男性クライマー仲間?)
  • 私は身軽なので、その段差を登っていく、紙バッグ見なかったか?聞く → (助けてもらう)
  • 顔を見たら、なんと小学生のころの友達で水泳が超下手くそだったのに上達した子と自衛隊のクライマーを足して二で割ったような顔の子 →(自分と違う成長の軌跡を描く人たちで、その成長に信頼する)
  • 助けてくれてありがとう的に去る → (和解)
  • 紙バッグを置き忘れた場所はすぐ近くだったのに、なぜか遠ーくになっている → (夫)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

という夢でした。(は解釈です)

■ 私の世界観に近いクライマー

私はほとんどガイド登山は興味がなく、大体ガイドさんは、

パートナーが見つからないときに、行く場

みたいな感じなのですが・・・つい先日、ちょっと見たら、このようなガイド活動だったら是非したい!と思うようなガイドさんがいらっしゃいました。

https://www.candcjp.com/

スペインのクライマーズハウス

https://solanagranada.com/accommodation/

このような和洋折衷なライフスタイルが、現在私が送っているライフスタイルと、最も近いライフスタイルです。

これは、私の母が団塊の世代で、現在70代くらいですが、その世代の人にしては、ハイカラで、チェゲバラやらビートルズやらで育ったこと、和食を食べ続ける伝統ではなく、百科事典が家にあるとか、ハイテク機器が家にある、という世界観で育ったためです。(貧乏家庭なのに14歳でワープロを触って学級新聞をガリ版からワープロに変更し、プログラミング言語を習得しています) 

つまり、 和 より 洋

     伝統 より 革新

     保守主義 より 理想主義

      Jポップ より 洋曲

という世界観で育ちました。実際、炊飯器は無くても、パン焼き機があり、こたつがなくても、食器洗い機があります。

例えば、パチンコ店やブックオフで流れているようなBGMは、私は下品だと感じて耐えれず、BGMは、長年コロラドパブリックラジオ(CPR)です。別に演歌を聞きたい人がいても、その人を否定する気にはなりませんが、よそで聞いてって感じです。耐えられない。

山小屋バイトでは、それで非常に苦労しました。 他にも北岳登った時に、高齢者の団体登山がラジオで大音量で、演歌を流しており、いやひどい目に遭いました。

なので、私は保守派の男性クライマーはとても相性が良くありません。生活自体が、すでに西洋化している上、海外の習慣の取り込みも一般日本人より多いからです。例えば、ナイフをパンにバター塗るときに使うので、ナイフは出番が多いですが、箸は個別ではなくて、家族みんな同じやつです。お茶碗もお父さんの、お母さんのと日本では分かれていますが、我が家では、全員同じお皿です。そのほうが食器洗いの家事の都合上便利だからです。

なので、伝統的な家父長制を快適と感じる男性は、私と一緒にいると、自分の箸と茶碗がないだけで大事にされていないと感じるでしょうが、アメリカ人男性なら、夢にもそんなことを思わないでしょう。

例えば、運転なども、私は、福岡から長野まで運転可能で、一人でも全く平気ですが(なんせ、自分のペースで休息できる)、日本人男性といるときは、相手に合わせて運転させてやっています。なんせ男が運転すべき、という気持ちが日本人男性はとても強いです。(しかも、危険運転を上手な運転と思っていたりもしますし、俺が俺がと言っているのに、任せたら任せたで、なんで俺がと被害者妄想がある)

なんとなく愚痴っぽくなってきそうな気配になってきたのでここらで辞めますが、マイルドな帰国子女と考えてもらったらいいかもです。

昨日、カフェで、豪華客船でバイトしていた男の子(35歳)と話をしてきましたが、私の時代感覚は、彼と同じくらいで、同年代の女性一般と比べても、西洋化が著しく、あんまり文化的に会わないです。

海外出張に出ているときは、一人で夕食を食べたことはありません。その辺にいる同じ境遇の人・・・大抵が西洋人男性に声をかけて、夕食、食べています。そうすると大体面白い話が聞けて、見聞が広がるから、というだけです。

というので、自分らしく生きれる場所、というのは、洋7:和3くらいな環境で、その環境を得るのに日本では苦戦しています。

 


2023/01/22

天気痛=タウリン、なら、高所登山=タウリン?

 ■ 高所への感受性                   

感受性が強い人は、5ヘクトパスカルで気分が悪くなるそうです。

私はそこまでセンシティブではありませんが、飛行機は海外へ飛ぶと必ず、すぐに降りれないほどの強い頭痛で、頭が割れそうに痛くなります。

新幹線がトンネルを通るくらいで、30ヘクトパスカルだそうで、私はこれくらいから頭痛です。

■ 2400mなら平気だけど

2400にある山小屋でしばらくバイトしていたことがありますけど、その時は順応して、後の山、楽勝でごぼう抜きにしましたが、九州に来てお天気痛復活。

お天気痛に弱い人は、

 気圧の変化

がダメです。 変化がダメなのであり、一定していれば低い気圧でもなれると思いますが、高所の順応って、上がって下がって、なんですよね・・・

まさに変化。どのくらいの気圧で自分がどうなるか?天気痛に弱い人は、下界でも、記録が有効だそうです。

たぶん、天気痛があるような人は、高所には向かないと思うんだけどな・・・


■ 自律神経=ホメオスタシス

人間の体にはホメオスタシスが備わっており、それがうまく働かない=自律神経失調症。

つまり、人間のできばえ、として、あんまり強くないってことだと思うんですが・・・。

子どものころから食がほそいなどの人は、B、マグネシウム、亜鉛などの摂取が不十分であることで、自律神経失調症を加速させてしまうようです。

精神科医の廣瀬ドクターによると、同じような症状の人に、

タウリン

が良く効いているそうなので、ということは?という

逆算で、高所登山の順応にもタウリンは良いのかもしれません。

後、栄養でいえば、ナイアシンは血管拡張作用があるので、凍傷の特効薬、です。

念のために備えて、ナイアシンを携帯しておくのはいい考えなのかもです。

リスペクタブル山や の講演情報

■ほら貝のゴルジュ

ほら貝のゴルジュって山岸さんの初登だったんですね
知らなかったなー。

私も行ったことがありますが、登るより、キャニオニングで下るのが楽しい沢です。

真夏の暑い日が待ち遠しくなる沢。

これのためにウエットスーツ買ったんですよね。買って良かったです。 

いいルート=みんなが遊べるフィールド。

■クラブ蒼氷

クラブ蒼氷って聞いたらすごいな!と思うのが普通の山やだと思いますが、今どきのクライマーって、無学なので、ツヨツヨ山岳会の名前を聞いても分からない。小川山レイバックで蒼氷の先輩と出会ったので、私はラッキーでした。

横浜蝸牛も三つ峠で初めて登った日に、同じ日に敗退記録が出ており、そうか~こんな強い人たちの会も敗退した日に鈴木さんは登ってくれたんだ~ありがたいなーって思いました。

人のことばかり見ている必要はないけど、記録を見慣れていないと、あまり自慢にならないようなのを投稿してしまうということになるような気がする。

■ 若い人はどこで指導を受けたらいいんでしょうね?

チーム84って今やってるのかなぁ・・・現代の強いクライマー(5.12がスイスイ登れて、40kg歩荷しても遅くならない人)は、アルパインの指導・・・ヒマラヤにこんな山があるんだよーとか、かな?・・・を先輩から受けたくても、行くところないんじゃないですかね?たぶん・・・ 

それ以前に、インドアジム出身クライマーが外岩に来て、インドアのやり方でポロポロ落ちて、岩場で事故ッている件をなんとかしたほうがいいかもしれませんが・・・私もどうしたらいいのか分かりません・・・引率のお母さんにされるのは嫌だからなー。

というので、ちゃんとした山やの講演は、聞く価値があると思います。 山にどのような態度で臨むのがかっこいいのか?とか分かると思う。

九州の人は、南谷さんをすごいと勘違いしていたくらいだからなー。

■  FBで回って来ました…

ーーーーー以下コピペですーーーーーーーーー

 地球永住計画公開対談「現代の冒険者たち」
山岸尚將(クラッククライマー)×関野吉晴
日時:1月24日 午後7時〜9時
場所:武蔵野プレイス4階フォーラムA
 申し込みは以下に
・当日払いチケット 1500円
https://www.kokuchpro.com/.../a326bfca9070d1c33164016298.../
・オンデマンド収録配信 視聴チケット 1000円(2月11日配信)
https://passmarket.yahoo.co.jp/.../detail/01y5hihx5iu21.html
https://chikyueiju-yamagishi2023.peatix.com
詳しくは公式ウェブサイトをご確認ください。
https://sites.google.com/.../gakuen/boukensha/yama2023
 

 山岸さん本人は「私はサラリーマンをしながら、子育てしながら、コツコツと山に登って来たので、現代の冒険者たち」に登場するような山登りはしてこなかった」と多くの名クライマーと同じようにとても謙虚なのですが、山での記録をみると、実に超一流クライマーなのです。
 奥さんも大学山岳部から社会人山岳会JECCでアルパインクライミングに傾倒してきて、共に国内外で登攀したり、子が出来ると、家族で山に登って来たそうです。
 当日は写真を見せてもらいながら、話を聞くのが楽しみです。(関野吉晴)
 

 山岸尚将 プロフィール
 1969年7月7日生  東京都豊島区出身
 幼少期から自然の中での活動に憧れ、中学生時代に本から得た知識で山を始める。 
 早稲田大学稲稜山岳会で本格的な登山を始める。
卒業後はサラリーマンとして働きながら、登攀クラブ蒼氷、山岳同人チーム84、遡行同人螳螂の仲間と共に活動する。
 様々なジャンルの登山を行ってきたが、克服、挑戦という意識はなく、生身の人間が自然の中で知恵や技を生かして行動すること自体を楽しんできた。
 中でも、岩や険しい山中に開けた自然の道ともいえる、沢、氷瀑、岩の割れ目(クラック、特に岩が大きく割れたワイドクラック)を生かして登ることに強い興味を持って活動してきた。
 シーカヤックや洞窟なども興味があり、やってみました。どれも最高に面白かったですが、結果的に一番やったのが山でした。
  沢登りでは
・2001年 山梨県笛吹川「ホラノ貝ゴルジュ」 フリー登攀(これ以前に記録なし)
・2003年 日本最大の滝である富山県の称名滝全段の初完登(チーム84の仲間と)
 アイスクライミングでは
・1990年代からテンションレス(道具にぶら下がらない)でのアイスクライミングを実行
2002年 高難度で知られる、南アルプス荒川出合の氷瀑「夢のブライダルベール」単独初登攀
ワイドクラックでは
2004年 山梨県瑞牆山不動沢で「不動の拳」(5.12d/13a)初登(ワイドクラックとしては日本最難)
・2005年 ワイオミング州ビデブーで「スクワット」(5.12b)登攀
・2013年 山梨県瑞牆山で「帝王」(5.12a)第2登
・2014年 山梨県瑞牆山不動沢で「Mr.スランプ」(5.11b)オンサイト
・2021年 長野県川上村で「ワイド百貨店」(5.12b)登攀
2022年 山梨県瑞牆山で「カーテンコール」(5.12a)オンサイト
などを登る。
 

※「5.12~」などの数字はクライミングのグレード。クライミングの難しさは、おおむね「5.~」という数字で表され、最も易しいものが5.0、最も難しいワイドクラックは現在5.14bである。
 

 妻亮子は大学山岳部から社会人山岳会JECCでアルパインクライミングに傾倒してきた。
 

共に米子不動の氷瀑「正露丸」テンションレス登攀などを共に行った後に結婚し、子供が2003年に誕生してからは、家族での行動も「生身の自分が自然の中で行動する」テーマの一部となり、子供と共に、マルチピッチのクライミングを、海外も含めて数多く行う。
この中で、安全確保を追求することの面白さを近年感じている。
(冒険とは、危険を冒すというよりは、不確定要素が多い中で、それをコントロールし、安全に行動することであると考えている。

ーーーーーーーーーー

■ オマケ 山崎さんとの思い出

師匠のお母さんが、お買い物依存症になってしまい、飲み屋でその苦労を聞かされたことがあったんですが・・・

「あたしなんて、それを中学生でやったんだよ!」と師匠に言ったら

「ほんま、大変やったね…」と返され、かなり癒されたんですが・・・

その時、いいね!押してくれたことが印象に残っており、

 そこらへんの男性クライマーにない共感力の高いクライマー

だと思っています。

娘さんや奥さんといつも登ってるのがステキで、こんなクライマーファミリーっていいよな~っていつも思う。

最近、8歳の子どもが、グランドティートンを登ったというコンラッド・アンカーの記事を、ジミー・チンが流していましたが、強い男性というのは、えーなんで俺がリードなんだよ~とか、えーなんで俺がビレイなんだよーとか言わないものだと思うな~

本気ルートは、ツヨツヨ男性同士で登りましょう(笑)。

2023/01/21

My health problem Updates B12 and Anamia

Knee dislocation and Anemia and Depression

Bad things comes in series... after I have gone to a trad sea cliff, in Kishira, Kagoshima with my climbing mentor, in 2019, I got a toned muscle in my right knee, there, I got another injury, a knee dislocation in the same leg, right leg, and then, I became very weak and sick, because of this anemia, caused by B12 and folic acid deficiency... 

My right leg first got weakend because of mussle strain... I had drived 4 to 5 hours straight and landed on the sea cliff with heavy pac on my back... so my muscle could not bare the weight. 

This is me reading 5.7 trad with injured leg.

I got injured even before I climb a climb.



so this is what happened. 

I had to stay in bed full two month, without any excercise. 

so This made me very weak.

After this injury, back them my climbing partner wanted to go to outdoor bouldering, and I dislocated my right leg knee, on landing from a boulder. 

I guess going to bouldering was a bad choice, I should have taken advantage of rope climbing. 

It was a really sad thing...  But I took this injury as a message that I am climbing with wrong people.  My mentor did not listened to me that I kept tellling him that I need to go see a doctor, so I could not go home for 2 days... also my climbing partner was a guy does not really understand climbing... he was interested in attracting people and getting approvemnet than enjoying climbing itself. He was a kind of person who is so proud of falling on 3 cams and they popping off, since it was poorly set. I was simply does not agree with climbing ethic with them. 

Two year off from climbing

After this knee injury, he stopped asking me for climbing so I was forcusing on my recovery.

But it does not cure at all... I stated to feel strang about it... injury should be cured about half a year or so... my orthpedican assuremed with X ray, that my knee is OK.

But I was feeling unstability on my knee and felt if I climb now, I will destroy my entire climbing life. 

so I was swimming and bicycling... but it was so strange that I don't get better sooner. 

Then, in 2022 winter, I became very depressive... like I want to kill myself.  There was another time I wanted to kill myself...it was long time ago, but I remembered that feeling so I realized this is a serious depression... 

Did I do something unusual... ? I asked myself and realized that I did became a vegan in this 4 years. 

I consulted a doctor in orthomolecular medicine and the test on my blood, and it said B12 and folic acid deficient, led to Anamia... my red blood cell was huge.  The test suggested also, I did not have enough protein and B6, magnesium and zinc.  

I was so surprised since I was totally confident about being vegan. But back then, I wasn't feeling good at all... I did not feel like going outdoor... 

so I changed my diet toward eating meat...  Now it's been half a year since I started to take vitamins and meat... based on the orthomolecurlar medicine theory... 

This is the vitamins I am taking currently;

  Vitamin C 1000mg X 3 times each meal

  Vitamin B 50  X 1 a day

  Citrate Magnesium  X 1 a day

  Zinc  X 1 a day 

I am going through my 2nd time blood test now, and to see how much improved. 

Meanwhile, my right knee doesn't feel right yet... even though it's been over 2 years now after the injury. 

I got a lot of time to think for this two years... I was teaching Yoga as my occupation but I could not teach since this injury... not just being able to climb in my spare time... 

It's been toughest time in my life loosing almost everything I earned... very low time. 

Now, it seems a bit improving that I find a next hobby that I can enjoy... MTB. 

Climbing is not really no.1 activities to do in Kyusyu... since almost every crag is installed 40 year old cut anchors, only few climbs are replaced into new bolts with modern strength of 25kN.  

I was watching UIAA, ice world cup and felt like climbing again... this southern island of Japan is the worst place for a ice climber, but... it is a climb I like most. 

Also my mountain bike mates are really great, not like climbers here in Kyusu... according to them, not just me feeling so, also them, think that climbers are death wishing in Kyusyu... climbing is attracting only those people who thinks climbing to enjoy adrenaline rush... I totally disagree and I was a pretty safe climber so it is no doubt that I don't agree with them...

                                  This is truly my feeling now.....