2016/08/08

小川山 八幡沢スラブ状岩壁&カサブランカ一回目

■ 焼肉 & 豪華テント

去年は、小川山でクラックデビューしたのに、今年は小川山に行くもスラブばかりで、クラックがなく、今年はクラックを登る機会がなく、残念に思っていた。

去年と成長を比較したかったが、このところ、雨でクライミングの予定が流れっぱなしだった・・・。

それで、たまたま、焼き肉パーティをするという他会の仲間に入れてもらった。すごい上質の焼肉だった・・・一生に何回も食べないかもしれない。


宿泊はマイテント&マイスリーピングバッグだが、大型タープにテーブル&椅子付きの豪華宴会仕様。

このような贅沢なテント泊に、このところ私も驚かなくなってきており、山ヤとしては、堕落への道を歩んでいるかもしれない(笑)?

去年は、テーブル&椅子のテント泊にビックリ仰天していた。

■ 合同クライミング

行って見ると、何組か、色々な会の仲間が集まっての合同クライミングみたいな感じのようだった。

まぁ、前の会のクライミング練習のような感じ。私は、会は3つに属した。

最後の一つは2か月しか所属していないので、属しているうちに入らない。会山行に同行は一回もしなかった。自分のクライミングメイトと一緒に行くのに忙しく、その会の誰かと行く時間がなかったのだった。

一番長くいたのは、地域山岳会の御坂山岳会だ。1年半所属した。パートナーが会内にはいないので退会した。

会の先輩は、3人。ロープワークの先輩、アルパインの先輩、フリーの先輩。したがって、アルパインは年に一回。フリークライミングも、日常ではなく、会で3か月に一回行くもの。

会山行クライミングはイベント。先輩がトップロープを張って、あとは好きにわいわい登る。先輩たちは、後輩には一切リードは強要しないので、そうしたクライミング会で、何年登っても、ぜんぜんリードできるようには、ならないのだった。

アルパイン系の会にも、半年ほど属していたが、こちらは、基本的に個人山行主体。初心者は、毎週クライミング練習に行く。週二回。ビレイヤーとして認められ、気に入ってくれた先輩が個人的に、自分のクライミングに連れて行く。

先輩のクライミングのついででしかないので、初心者のビレイヤー側には、登りに行く岩場やグレード、日程などに、口出し権も選択権もない。したがって初心者向けのところに行けるわけではない。先輩が登りたい課題に付き合うのが基本だ。つまり、初心者なのに11bに取り付いてアップアップ言う(笑)。

こっちの環境でクライミングデビューしたので、地域山岳会の仲間をクライミング練習に誘ったら、「トップロープ張ってください~」と言われて、「?」と思った。人工壁ですよ?優しいのに登って、自分で張ればいくらでも難しいのに登れるんだが。っていうか、5.6でいいからリードでしょう。人工壁なんだから。

まぁ、そうこういう訳で、???となったため、私はよそで捕まえたビレイヤー候補者と外岩に行くようになり、会山行はただのめんどくさい行事になった。

初心者同士で組むと、目を皿のようにして、5.8とか5.7の課題を探すようになる(笑)。あるいは、裏からトップロープが張れる課題を探すようになる。

一番楽しいのは、同じくらいのスキルの相棒と、登れないながらも、少しずつスキルアップする、というクライミングだ。

後輩と言うのは、先輩はどこでもリード出来て、だらりんビレイでも登ってくれて当然だと思っている人たちだ。そういう考えが抜けない後輩の先輩役になると、ええかっこしいをするために命掛けになる。

同じくらい登れない相手とならば、互いに限界グレードなので、つまり怖いので、互いに無理をしなくて済む。「怖いから、1ピン目はプリクリップしよ~」となるだけなのだ。

1ピン掛けたら、2ピン目は私、3ピン目は相方、と交代でロープを掛けることもできる。このやり方を極地法と呼んでいる(笑)。お上手な人には笑われるやり方だけど、誰もが通る道だ。

■ カサブランカ

今回は、基本的に登りたかったのは、カサブランカ 5.10Aのクラックだ。去年、登り方が分からなかったから。

現在のところ、私が登れるクラックの安心課題は、5.7.5.8のリードはドキドキ。5.9のクラック(コークスクリュー)は、必死。

でも、カサブランカは、去年登れなかったので、登りたかったのだ。今年はクラック登りのカラダの使い方、少しは理解したかなと思ったりした。

クラック登りとは、

 右手をハンドジャムしたら、右足を足ジャムする

 左手をハンドジャムしたら、左足を足ジャムする

残りの足はスメアで少しずつ上げるというもの・・・

これは、こういう法則なのではないか?という予想があったので、試したいと思っていた。

カサブランカは正直私にはまだ厳しく、核心部で3回、落ちたのだが、試したかったことが試せて良かった。

ジャクマメは、下部で登れず敗退。龍の子太郎は、去年より苦戦しなかった。

しかし、混んでいて、今度から土日のクライミングは辞めようと思った。

帰りにリバーサイドによって、アウトオブバランスをしたが、初めてのビレイヤーでリードする気にはなれなかった。登るのが嫌だったので登らないことにした。

■ スラブ

土曜日は、八幡沢のスラブ状岩壁で、スダレだった。

・かわいい女 5.8 フラッシュ
・ウルトラセブン 5.7 フラッシュ

をリード。隣の 

・かわいい女2 5.9 TR

・オーウェンのために祈りを 5.10c 敗退 

は、上部の核心部がAゼロしないと越えられない。

以上終わり、の小川山。


今年はガマスラブをオンサイトする力が付けばいいなぁと思っていたが、春のもどり雪は確実感が出てオールリードも可能になってきたが、ガマスラのオンサイトは、まだ少し厳しそうである。

ずっとスラブばかりを登り込んでいないとダメなんだろうな。

今回は、靴がスラブ向けのスカルパフォースがリソール中なので、エッジング&ターンインの靴だったので、前にスラブの5.10Aで何かをつかみかけた、拇指球の感覚はまったく掴めななかった。

やっぱりフォースをもう一足買おうかなぁ・・・ ミウラーが良いと皆が言うけれど、ミウラー足に合わなかったんだよなぁ・・・

とりあえず、痛めた膝の影響はあまりなく、登ったのでよかった☆

■ 暇人

私は、この6年間、時間を持て余している。いつまで続くか分からない。明日にも終わるかもしれない。

山は雪で始めた。そして、6年でゼロからここまでこれた。自分の力だけではないと思っている。

山の神様が私をここまでにしたのだ。

これまで、この余暇を社会的に有意義なことに費やしたいと思って山をやってきた。山を通じて社会に貢献したいと思っているだけで、自分のクライミング力の向上は、その次だ。

登っていれば、当然だが、上達をするように登るべきであり、それ以上でもなくそれ以下でもない。

それは、生きることが成長である、というのと同じことだ。

山梨の生活が早く終わってくれればいい、と思う時もある。正直、上手な人と比較されるクライミングは重荷だ。

しかし、目の前に道があるなら、歩かなければならない。ただそれだけだ。




2016/08/05

膝の痛み

■ 膝

前に一度できたルーフ課題、立ちこみムーブが狭くて、無理やり押し込んだ形だったので、今度はきれいな無理のないムーブにしようと、おとといちょっと頑張った・・・ら、足がどうしてもキョンになってしまい、トライを繰り返していたら、痛めてしまったようだ・・・(汗)

帰ったら、急に痛さがひどくなり、一晩、寝返り打って眠れぬ夜だった(汗)。

今日はもうずいぶん良いが、明日のクライミングに備えたほうが良いだろう・・・

足を見ると、なんだか、あざだらけなんだけど・・・最近は、もうめったにあざにならなくなったのに、またあざが復活・・・というのは、あまりきれいな登りでない、という意味なのだろう(涙)。

クライミングは一進一退だ。

課題は、外岩とインドアの共通点を見出すことである。インドアでの成果が外岩に生きるような気が今のところ、あまりしていない。

■ 肺がんで危篤

最近、知人のクライマーのブログが更新されないので、どうしたのかなぁ・・・と思っていたら、危篤だそうであった。

とても、驚いている。

クライミングと死は近い。(が、前に趣味で夏にやっていたダイビングよりは近くない気がするんだけど・・・)

クライマーは、いつでも死と隣り合わせだから、形あるものには終わりがあるということについては、当人も自覚があっただろうと思うが、それでも過ぎ去りゆく形をしるのは切ない。

しかも、彼は愛するものを二つも最近失ったところだったので、後を追うような形であることが、とても切ない。

■ 死はいつもそこに

人生は、思いがけないときに終わりが来る。だから、今を精いっぱい生きることが大事なことだ。

私には、身長180近く、超逆三角体型でスポーツマンの、2歳年下の弟がいたのだが、24歳で他界した。ただ単に前夜飲み会で飲んで、ただいまと帰って、ゴロンと寝て、二度と目覚めなかっただけだ。

そういうことが起こりうる、ということだ。スポーツマンは、特に突然死の可能性がある。

もちろん、クライミングには常に墜死の可能性がある。知らないか無頓着な人も多い。

クライミングから死を想像するには、クライミングが安全(幻想にすぎない・・・)になりすぎたのかもしれない。

けれども、長くクライミングをやっている人で、知り合いの一人や二人亡くしていない人はいない。

私も、まだクライミング歴3年なのに、すでに3人ほど亡くなっている。4人目が増えそうで悲しい。

しかし、クライマーにとって人生の成功とは、”クライミングの事故で死なないこと”かもしれない。

・・・ということはクライマーとして成功するためには、老後の蓄えが必要だな(笑)

■ ケーススタディ

私はマーケティングをビジネススクール(グロービス)で学んだことがあるのだが、そこで知ったハーバード流の、学習スタイルがとても気に入った。

基本はケースメソッドである。これは、アメリカ流で、同じ欧米でもイギリスの流れを引くオーストラリアの大学では取り入れられていないのを知って、後年驚いた。それで進学せずに帰ってきてしまった。

ケーススタディは、正解が複数あるような世界を学習するのに向いた方法だ。

それで、いつも登山の世界もケースで教えたらいいのにな、と思ったりする。特に遭難などは、一つのケースとして、とりあげ、遭難しないためにはどうしたらよいかというところまで煮詰めて、フレームワークに落とし込むべきだろう。

そういう知的生産は、学者の誰もしていないのが不思議だ。近しいもので、村越真先生の『山のリスクと向き合うために』を最近読んだが、村越先生がトライアスロン出身のため、クライミングとは少々隔たりがある気がした。

だれかケース(例題)を作ってくれたらいいのに。

■ 仕事

最近、立て続けに仕事の依頼が多い。ただ依頼が来ても、山梨にいて、依頼を受けることができない。

収入が必要なら、飛びつくような仕事だが、現在は、つましく暮らせば、大きな収入はいらない。仕事を取ったら、夫と生活できない。

気に入っている今の仕事をつづけながら、余暇はすべて今年はクライミングに回したいと考えている。

以前は名刺を見せれば、タクシー代がタダになるような名刺を持って仕事をしていたり、一か月の長期海外出張に出かけたり、会社からタクシー代出すから来てくれと依頼があったりした。

が、今より幸せには感じられなかったので、収入や地位はあまり私の幸福には重要度が高くないのだろう。

・・・ということはスーツはもう捨てるべきなのだろうか???良く考えればスーツ代でカムが買えるなぁ・・・。

■ バターココナツコーヒー

クライマー向けの食事指南をネットで見ていたら、バターを入れたコーヒーというものが出ていた。

ダイエットに良いそうである。

ココナツオイルとバターをコーヒーに入れて、攪拌して飲む、というレシピだが、飲んでみたら・・・どこかで飲んだことがある味・・・

考えてみると、ウィンナーコーヒー(生クリームを浮かべたコーヒー)と同じ味だった。

これは、スペシャルティコーヒーのような、純粋にコーヒーのフレーバーを楽しむようなコーヒーにはもったいないかもしれないが、普通のコーヒーの味をグレードアップする技として使えるかもしれない(笑)

痩せるそうですが、ホントかなぁ?

さて、明日は小川山だ♪ 楽しみだ。


2016/08/04

ビレイヤーの選び方

■ 大前提

クライミングにおいては、ビレイヤーは命の保険。

クライマーはビレイヤーが信用できないと登れない。

このことは、私はまだ登山しかしていない時代に、先輩に教えられた。(でも、教えられなくても、クライミングの本にも書いてありました)

だから、別の先輩が初心者の私をビレイヤーに任命して限界グレードにチャレンジしたときは、非常に光栄に思った。

”これはお役目重大!”と思い、ロープに全身全霊を込めて、ビレイした。ちょっとの揺らぎも見落とすまいと、ロープから相手の息づかいを感じようと努めた。

■ 原則

1) クライマーがビレイヤーを選ぶ
  
  ビレイヤーはクライミングギアである。クライマー側が選ぶものである

2) トップロープ
  
 一般に初めて組む人のビレイが安心できるかどうかの見極めは極めて難しい。

 そのため、初めてのビレイヤーにはトップロープのビレイを最初はお願いする。

3) 誘った側がリードする

  基本的に登りに行くのですから、誘った側が行きたい場所や課題があるのが普通です。

  逆に言うとリードする気がないのに誘うと、”わかっていない人だな~”と思われます。

  ビレイヤーは品薄なので、良いビレイヤーであれば、自然と誘いがかかるでしょう。

4) 3人以上

 慣れるまでクライミングは3人以上です。 

 一人が落ちて怪我したとき、どうしますか?レスキュー、救急救命の心得はあるか?Yes/No?

私は山岳会に所属していましたが、まったく初めての人を、私一人で岩場に連れて行ったら、なんと先輩が同じ日にしれっ~と岩場に勢ぞろいしていました。それで一瞬にして理解しました。

新人の私は、岩場に初心者が二人だけで行くのが危ない行為だとは気が付いていなかったからです。クライミングの最小単位は2名ですが、怪我のリスクが初心者ほど高く、いったん事故が起こると2名では、リスクが高いです。最低一人が事故者に付きそい、一人が伝令で走る、くらいの用心が必要です。

5) 岩場の知識が必要

岩場には、それぞれの岩場固有の問題がある。

 例: 小川山レイバックは5.9の入門レベルのクラックだが、墜落で腰椎骨折した人もいる。
    斜上に上がる課題は、振られるため、ビレイが難しく、プロテクションのセットも難しい。

    心者のリードに向いた課題 = 直上でボルト間隔が短く、ペツルもしくはケミカル
                          なおかつ、核心部が出だしにはない

これらを理解するには、(岩を見る目) vs (TRでやったことがあるという経験) のどちらかが最低必要。

そうでなければ、5.9であっても、ななめ上に向かっている課題で、落ち、ビレイヤーの方も上手な落とし方、止め方が分かっていないので、クリアランスを確保できず、岩に体をぶつけてしまったりする。

6) 適期

岩場には、それぞれ固有の適期がある。知らない=初心者。

 例: 城山や湯河原は冬。甲府周辺の岩場は真冬。

    ・真夏はスラブは向かない。
    ・雨上がりはクラックは乾きが遅い。
    ・標高の低いエリアは、真夏・真冬は向かない
    ・シーズン初めはラクが多い
    ・岩質により、登りやすさにばらつきがある
    ・花崗岩でも、あまり登られていない瑞牆や昇仙峡と小川山では悪さに違いがある
    ・ランナウト
    ・開拓者の好みによる違い
    ・ボルトの感覚と種類(リングボルトのルートにテンションかけかけはない。ペツル、ケミカル)
    ・終了点の整備具合

7) 終了点

外の岩に行く前に、終了点の勉強が必要です。

外の岩には、人工壁のような強固な終了点があるわけでもなく、足場も悪いので、慌てて終了点を作れない、となると、そのままフォールになる。

    したがって、(終了点の知識)、(慌てない性格)、(危険を見極める目)などが必要。

8) アンカー知識

外の岩に行く前に、ビレイヤーのセルフの理解が必要です。

ビレイヤーのセルフは、パーティ全体の最後の砦。いつもいいビレイ位置が選べるわけではない。

9)ビレイヤーの見極め

外の岩に行く前に、ビレイヤーの見極めが必要。

■ ビレイヤーの見極め方

ビレイヤーは、クライミングにおいてはクライミングギアである。不良品を掴むと、フォールした時に墜落を止めてもらえない。

1) 制動手が下になっている 

(確保器の基本的な使い方を誤認している人)(確保器の取り扱い説明書を読んでいない人)は、制動する手がになっている。

制動する手が上だと、屈曲による力の倍率減少で衝撃を吸収する仕組みなので、その仕組みが働かず、墜落した時にロープが流れてしまう。

2) 繰り出しが遅くない 

遅い=クライマーの動きを見ていない。

ただし、慎重なビレイヤーは、最初の3ピン目まではタイト気味に出すので、クライマー側もクリップ時に「ロープ」「出して」などと声を掛けるべきである。

私はジムで登るとき、1、2、3ピン目まではタイトでも、腹は立たない。慎重なビレイヤーの証だと思っている。

3) 立ち位置が間違っていない

基本は1ピン目の真下

4) だらりんビレイになっていない

だらりんだとグランドします。パツパツだと、登りにくいです。

5) トップロープのビレイで、パツパツビレイをしない

トップロープのビレイである程度ビレイ習熟度は分かります。パツパツに引くビレイをする人だと、ロープで引っ張り上げようと思っている=クライミングを誤解している 可能性があります。

TRのビレイで、あまりパツパツに引くと、クライミングできません。基本はクライマーが登って、ロープが弛んだら、その弛み分だけを引く。

6) トップロープでも座ってビレイしていない

座ってビレイはないです。

7) 制動確保を理解している

落下係数0、落下係数1、落下係数2の違いが分かっていないと、ただパツパツに引くだけのビレイになり、しかも、落下係数2のときに、「テンション」と言われても、「ちょっとクライムダウンして」と返事をしない。

落下係数2のときに、クライムダウンしないで、テンションしたら、落とされます。

8) ロープを足にかけても何もいわない

ロープをまたいでしまって足にかけると、墜ちたとき頭が下になります。 クライマーがロープをまたいでいるのに、それを指摘しないビレイヤーは、ビレイヤーとしての資格が不十分です。

9) ロープの交差

ロープは、擦過に弱く、こすれると切れます。ロープ同士が交差すると、擦過が起きます。

10) 逆ぬん

逆クリップについて指摘しないビレイヤーはダメビレイヤーです。

11) Z

ついZになることがあります。すぐに登れなくなりますが、下からゼットを指摘してやるのが普通のことです。

12) ロープの伸び

ロープは伸びるロープ、伸びないロープがあります。伸びるロープならガツンと止め、伸びないロープなら多少は出してもらわないと衝撃緩和できません。衝撃荷重が支点にかかると、支点崩壊の可能性があります。

テンション(静荷重)しながら登るなら、伸びないロープがいいです。

また、プーリー現象についても理解している必要があります。

人にもらったロープを使っていると、これらのことについては理解していないということが察せられます。

なぜなら、通常、衝撃荷重が何度もかかって、ロープが痛み危険になってくると、黄色信号くらいで、人にあげることになっているからです(笑)。

クライミングでは使いたくないロープでも、初心者のロープワークの練習用やフィックスロープ用なら十分な強度だからです。

したがって、自分のロープを買う気になった=リードの危険を理解するようになった=リードデビューして良い=外岩デビューして良い時期、という考え方もできます。

13) ゼロピン目、1ピン目を分かっている

1ピン目を取る前まではビレイなしと同じです。1ピン目で落ちるようなクライミングはダメです。1ピン目で落ちるような場合は、まだトップロープで登るべきということです。

14) 被りについて分かっている

被っていると、トップロープでは登りにくいです。落ちたら終わり。

15) 回収について、分かっている

ぬんちゃくの回収は、技術です。

16) ローワーダウンが、きちんと両手になっている

片手というのはないです

17) ビレイグローブをしている

流れ出したロープは、素手では止められないです。

ロープバーンの経験がないと、ビレイグローブをしないかもしれない。トップロープなら、あまり気にしないですが、シビアなリードでは気になります。

18) 体重差について分かっている (ダイナミックビレイになる)

体重が軽い相手と体重が重い相手よりも、大体同じくらいが良い。軽いほうはジャンプして止めれば、衝撃緩和になる

19) ハーネスの着用の仕方

墜落時の衝撃について分かっている人=腰骨より上

ファッションでハーネスをしている人=腰パン状態

ハーネスはきちんとウエストで締めないと頭が下になって、ハーネスからすっぽ抜けてグランドする可能性があります。

19) 墜落停止の経験がある

墜落を止めた経験がないビレイヤーは、墜落停止自体にビビッていたりする。一度でも止めていると、止めることが普通のことになる。

「制動手は死んでも離してはいけない」と教わりました。 持ちかえで、下の手を放す人は、その瞬間にクライマーが落ちたら、止めれません。

■ ビレイはクリエイティブな技術

ビレイは、クリエイティブな技術です。

クリアランスとロープの伸び、衝撃吸収を計算してないと、適切なビレイができません。

岩棚があれば、落ちて、そこに当たるような距離なら、タイト目に出します。かぶっていてタイト目に出すと、岩に激突するようなら緩目に出します。トラバースでパツパツに出すと、登れるものも登れません。

■ 充分なリード経験

(ビレイの精妙さ)について理解するには、(リードクライマーとしての危険認知力)が前提です。

もっとあると思いますが、とりあえず思いつくままにビレイについて書きました。

ビレイがこのような細かな配慮を必要とするということについて、きちんと理解ができるという理解が、何によって発生するか?というと、リードクライミングです。

自分がリードクライマーとして登るときに、

 今、落ちたらどうなるか?

ときちんと危険の認知ができる、ということです。

そうでなければ、逆の立場になった時に、アブナイか危なくないかの判断ができません。

したがって、トップロープだけで登っているクライマーだと、危険の認知が十分でない場合があり、トップロープのビレイは良くても、リードのビレイは任せられない場合が多いです。

したがって、ビレイヤーとしての資格が十分かどうか、というのは、リード経験が豊富かどうか?にも、かなりの部分で関係してきます。

■ 裏返し

つまり、リードで学ぶべきことを学び終わっている必要があります。

1)1ピン目ですぐ落ちる → まだリードデビューは早すぎる 

1ピン目で落ちると、どんなに優れたビレイヤーでも止めれない可能性がありますから、1ピン目で落ちるようなクライミングは、トップロープでもできるだけしないようにしないといけません。

例外もあり、わざと落ちてビレイヤーのスキルを試す場合もあります。

2) 3ピン目まで緊張

今落ちてグランドするかどうか、で、緊張の具合が代わってくるのが当然です

3) 被ってきたら安心

被ってきたら、クライミングは難しくなりますが、落ちても安心になります

4) トラバースなら緊張

トラバースは、落ちたとき、振られることがあるので、タイト目に引かれると、岩にぶつかるし、かといって出しすぎだと、振られ幅が大きいし、ビレイは難しいです。

5) 高ければ安心

高度があがると怖くはなりますが、グランドの可能性は減って行きます

6) 声が聞こえるか

声が聞こえないと、リスク増

7) ラク

良く登られている岩場=ラクが少ない 
上が登山道 =ラクがある

ラクについて見極めができない場合は、ヘルメット着用。

ロープをまたいでしまうなど、頭が下になって落ちる可能性がある場合も、ヘルメット着用。

■ 経験とは洞察力(推理)

(制動手が上になっているビレイヤー)や(クライマー側とビレイヤー側を反対にセットしているビレイヤー)を見て、その人が(取扱い説明書を読んでいなかもしれないこと)が推理できます。

(取扱説明書を読んでいない)ということは、その人が(ただ単純に無知である)ということを示すだけでなく、もしかしたら、(そもそも、クライマーの命を預かっている責任感自体がない可能性)があることを意味します。

仮に、それが事実だった場合、(仲間としてふさわしいか?)は、個人の価値観によります。

(無責任な人に命を預けるかどうか?)についても、(クライマーの自己責任)です。

(ハーネスが腰パン状態のクライマー)を見て、(まだ初心者だな)と察します。逆に(しっかりウエストの位置で締められてるハーネス)を見て、(熟練と経験)を察します。

(ビレイヤーが確保器を交換)したら、「ロープ径が合わなかったですか?」と聞きます。太いロープには、スリットの幅の大きな確保器でないと、流れが悪いです。逆に細径のロープであれば、スリットが大きいとフリクションが足りず流れすぎます。こうした所作は、信頼できるビレイヤーの証です。

太いロープなら、クライマーとしては流れが悪いだろうと想像し、細いロープなら、伸びすぎて落ちる場所に注意が要ります。そのため、リードクライマーは慣れている自分のロープで登りたいものです。

クライミングに(自分のロープを持ってこない)人は、(それら危険とリスクを回避するのがクライマーの自己責任であることをまだ理解していない)人です。ロープは命綱です。

ガイドさんの講習に出ても、自分のロープで登る人がいるくらいの世界です。(由来の分かっていないロープ)は、危険です。内部の痛みは、外皮を外してみないと分かりません。ショックが掛かったロープは、外皮と中身がずれています。

一緒に登る人の様子を見て、意図を理解できるようになるのには、クライミングに対する興味(理解しようとする心)と、(実際の場数)が必要です。

場数がないのは、誰にもあることですから、その状態の時は、経験者に連れて行ってもらい、そこからできるだけ多くを学ぼうとすることが大事です。

ちなみに、3回連れて行ってもらって学んでいない人は、クライミングには素養がないと思います。

≪参考記事≫
アメリカンアルパインクラブのビレイ解説



2016/08/03

ピラ13

■ 今日もピラニアへ

今日も小川山は、登れない・・・

明日もダメでしょう・・・というので、ピラニアへ。後輩も沢の予定を辞めて、人工壁へ。

連日大気が不安定で、沢も鉄砲水が怖い・・・

人工壁は行ったら混んでいた・・・。手の皮がもうダメなので、クラックで甲に張るテーピングを手のひらにはめてみたが、よれてしまってあまり良くない・・・

要するに、ガバではなくて、カチ持ちしなさいって意味なのかなぁ・・・

リード壁は、ボル壁を頑張りすぎたのか、あまり調子が出ない・・・

身体の方は全然疲れていないんだが、掌がダメで、登れない。しかも、月曜のパンプが、3~4本目で復活して、すぐに腕がアップアップ・・・

不思議だなぁ・・・もっと本数行けると思ったんだけどなぁ・・・

この分では、明日も手皮がダメで登れないので、易しい課題をカチ持ちで登ろうっと。

2016/08/02

7月のまとめ

■7月のまとめ

ピラニア 12回


  1. 7月2・3日 霧ヶ峰ロゲイニング
  2. 7月12日 トキン岩
  3. 7月23・24日 セルフレスキュー訓練
  4. 7月28日 小川山 ジャーマンスープレックス

7月30・31日 国体関東ブロック観戦

という結果。7月と言えば、中高年登山で言えば、オンシーズンである。私はと言えば、オフシーズン・・・

万座温泉に出かけるなどしたが、基本的には山に行っていないので、なんとなく不満も溜まっているが・・・まぁ仕方ないですねー。

■ 縦走は一人のほうが楽しい?

高い山に普通に縦走に行くときは、一人で行きたいんですよね~ 

何しろ、4回目くらいの登山で、北岳単独で行っていますし・・・人でごみごみした山=ソロに相応しい山。

8月はパートナーがクライミングはお休みなので、体力強化月間として、高い山に登っておこうかな。

■ 課題の整理

握力アップが課題なのだが、左手は18kgから23kgに増えていた♪ が、右手の握力が30kgから、27kgへ減っていた・・・(汗)

先日、国体のコンペを見ていたら、ビレイヤーは大抵体重が軽そうな男性だった。国体などの場合、流して止めるので、体重の重い男性は、衝撃吸収の面から、ビレイヤーには向かないのかもしれない。体重が軽ければ、ジャンプすれば流したのと同じことになる。

・ダイアゴナルと正対の使い分け

・足限定課題



コークスクリューの日

■ 湯川 2回目

2回目の湯川に行ってきた。1回目から、ずいぶんを日が空いてしまったなぁ・・・という感じ。

今しらべたら、4月13日に記録があったので、4ヶ月近く空いている・・・クラックのぼりを忘れそう・・・という危機感はあながち間違いではない。

5月はクライミングはレスト、6月は易しい本チャン、7月はレスキューに費やした。が、やっと梅雨が明けたら・・・もう真夏で、甲府近所の岩は暑くてやってられない。

8月は通常、高い山の本チャンに行くべきなんだが、そこまでやりたくない=沢、となっている(笑)が、沢も今年はまだ1本しか行っていないので、もうホントにフリーに捧げる年だ・・・。

■ コークスクリュー

ひそかに、デゲンナーをリードしたいな~と思いながら出かけたのだが、相方はサイコキネシス5.10cをしたかったみたいで、隣のコークスクリューにとりつく。

コークスクリューは、5.9だからアップ課題かと思いきや・・・薄被りだし、ホントに5.9なのかなぁ・・・と言う感じ。

前回もコークスクリューを登っているが、登り方はすっかり忘れていて、大変だった。

相方のほうも、前夜お酒が入り寝不足だという話で、ずいぶんと苦労していた。怖かったそうである。時間とテンションをかけてなんとかリード。カムのセット場所などの確認がいまひとつだった。

コークスクリューは、2番3番のカムが2セット必要だそうだ。

私も取り付くが、最初はハンドサイズのジャミングで良く効くが、フットスタンスが悪く、左足は足ジャム、右足はスメアの一歩が怖い。今回のシューズがエッジング向きの靴で、スメアしづらいというのもあるが、次の一歩はハイステップで、右に出て、凸角の1cmほどのスタンスに乗るので、エッジング性能万歳♪な感じ。そこに立ちこみで引き寄せると、背が高ければ次の真上のガバまではいかないが良いカチが拾える。

が、私は小さくて、一気には届かないので、左手でクラックを縦カチ持ちしながら、登るのだが・・・滑りやすい!体を倒さないと効かないので、これでまた一回墜ちた。

これをやり過ごすと、良い足場がスタートのクラックに入るが、この中間部、内部がデコボコした、屈曲の多いクラックなのはいいのだが、ハンドジャム、スカスカ。奥に突っ込んで、側壁にカチを探す・・・が、うーん、ぬめっていて滑る。フィストジャムも出口付近に効く場合もあるが、効かない場合もあり、効きが7割くらいのフィストで登る気になれない・・・が、右に逃げると、フェイス的に登れるスタンスがいくつかある。

でも、これを使うと、クラックはまったく関係ない話になる。右に行ってフェイス登りにしないで、クラックに執着しようとすると、左の方はステミングできるようなフットフォールドがなく、足もバランスクライミングだし、フィストジャムは効かないし・・・ただ少し体をあげられれば、クラックの出口がガバになっている。

これも背が高ければ取れるので、フィストが効いて、身長が160ある人には、5.9なのかもしれない。

小柄な人には、ここのクラックはフィストも全然効かないし、奥に入れてもダメなので、ちょっと辛い。

後は、全部ガバが終了点までつながっている。

■ パンプ

今日は、この1トライ目で、腕がパンプ。最近は、ジムに行っても、全然パンプしないで、まだまだ登れますよ~で帰ってきているので、外岩の緊張感というのは、桁違いだ。

2トライ目は、ゆとりを持ってのんびりしてから登ったけれど、これは落ちまくってダメ。要するに腕の回復がまだだったのだ。

お昼を食べたりなんだりで、お茶を濁し時間をつぶして、再度トライ。

前夜の雨で濡れたクラックも、だいぶかわいて来て、ジャミングの効きも良くなってきた。

3度めはなかなか良い具合に登れた。

カムのセットを勉強中に、雨が降ってきたので、大急ぎで撤退。

■ アップ?

しかし・・・いつもしょっぱなから、ギリギリトライで、アップがないんだけど、これでいいのだろうか(笑)?

まぁ何をアップにするか?というのは、リードする人に選択権がある、と思っている。

それに、デゲンナーをやったら、当然コークスクリューへ、と思っていたのでいいのだが・・・、やっぱりアップは、確実感がある課題が必要だなぁ。

今のところ、5.9はオ


ンサイトため中だから、確実であってほしいグレードだが、5.9が確実であるためには、5.11をトライ中でないといけないので、結局、私の現在の確実感は、5.10bの2グレード下、となると、やっぱり5.7なのである。

でも、5.7を落ちるかもしれないとビビりながら登らなくて良くなっただけでもすごい成長だなぁ。

■ ムーブ

外岩では、別に人工壁通いの成果は全く感じない。

というか逆に、人工壁に慣れてしまうと、やっぱり岩を見る目がなくなるというか、特にスタンスが分からなくなる。

人工壁では足は限定だったりもするからなぁ・・・。

ただ、ヨガを教えているからクライミングは上手になるよ、と人から言われる理由は分かるようになった。

たしかになぁ。ヨガのアーサナとクライミングのムーブは近いものがある。

クライミングに柔軟性はかなり有効だというのも分かる。

人工壁だとムーブは習得したら、あとは保持力という話になってしまう・・・まだ、習得していないのに、先が見えてしまっている、というのも何だが・・・。

外の岩だと、先があまり見えない。ので、知的探究心をくすぐられる。人工壁で華麗にムーブを披露できるとそれは楽しいだろうが・・・だんだんホールドが小さくなってくると、華麗だったはずのムーブも必死になってくるんだが・・・それでも、ムーブ自体は同じだったりして、何か新しいことがあるという風には見受けられない。

外の岩は、ムーブを見出すのが難しい・・・というか、ムーブ全然使えない。

今日は、サイコキネシス5.10cも触ってみたが、人工壁の5.10cは、登れても、これはフィンガージャムだし、全く取り付きからとりつくしまなし、だった。


2016/07/31

クライミング&ヨガ

 ■ 国体 成人女子リード

今日は、朝から、大ピーカンで山がまぶしい!

小川山の誘いを断って、クライミングのリードを見て、とんぼかえりして、ヨガのワークショップに出るという一日。

ワークショップは、二人ペアで伸ばし合うのが、とても勉強になった。

とくに私は仙腸関節がターンアウトのしすぎで締っているので、スプタヴィラバトラーサナで、仙腸関節を緩めることができるというのが、開眼。

これは自分が気持ちが良かったので、夫にやってもらいたい。




■ 上半身の強化

基本的に伸ばしてから屈曲するという、私のやり方があっていて良かったな~な日。

教えている内容が、内容的に間違っていないのでちょっとホッと。

教える方がメインになってくると、自分のヨガのほうがおろそかになってくる・・・なかなか出たいなーという深いアーサナをやってくれる先生も身近にいないので、自分のヨガは自学自習なのだが、特異なポーズは深められるが、なかなか苦手な胸椎まわり、肩周りが深められないので、苦手な部分を集中してやることができてよかった。

やっぱり胸椎から上は苦手系なので、上半身の強化が必要なクライミングは私にとって必要だから来たのだろう・・・と思う。

2016/07/30

Lynn Hill and Katie Brown climb the West Face, Leaning...

国体関東ブロック

■ 国体

クライミング国体の関東ブロック大会があったので、観戦に行ってきた。貴重な晴れを自分のクライミングに費やさず、観戦に費やす・・・(^^;)。

というのは、最近、急に”ユーレカ!(分かった)”が来たのだが、そのキッカケが、YouTubeに上がっていた動画だからだ。

なんだか、その動画を見て、ピン!と来るというか、ピン!と来たというか・・・。

■ ムーブの選択

これまで、私の課題はムーブがよく理解できない、ということだった。結局、フィジカルではなかったのだ。

クライミングを始めてすぐの人は、登れない。ので、パワーが足りない、と思う人が多い。

私もそうで、パワーが足りないのかなぁと思っていたが、全然そうではなく、単純に楽に登れるムーブが分かっていないことが多い。

もともと、クライミングというか登るのが大好き!という人は、ボルダリングに楽しみを見出せるだろうが、私は全然違い、登山の延長で、安全に楽に岩場が通過できればいいだけなので、”ムーブ?”となってしまう。

登山で出てくる岩場の通過にムーブなんていらない(笑)。15kg担いで後立を縦走し、不帰も八つ峰キレットも通ったが、全然ムーブはイラナイ。

ということなので、デシマルグレードへ進むのが、そんなに自分にとって得るものがある、ということが、そもそも納得感がないノダ・・・

・・・が、バリエーションルートは、ゲレンデで練習を積み重ねて経験者と行くもの・・・である。

様子の分からない人に命を預けることはできないから、ゲレンデを共に過ごすことで相手を知る時間とすることになっている。

ので、岩は登らないといけないのだが・・・日常的に触れるゲレンデは、みなスポーツルート。

スポーツクライミングだ。なので、スポーツクライミングは、ジムで、学べる。一人でジムで登り込んでくれれば、ムーブは習得できるハズなのだ。

先輩としては、そこら辺は、各自で・・・と言いたいところ。

で、ムーブの習得は各自で、となる。回りくどいが、バリエーションへ行くということは、今の時代はこういうことになっているんだな。


でもって、私が基本的に分からなかったのは、困った時に、どうムーブを選択するか?という話だった。

ムーブと言っても、そんなにたくさんはないんだけど・・・

基本は、正対とカウンターバランス。最近やっとどう使い分けるか、おおよその話を理解した。

でも、やっぱり、外の岩に行かないと、登れるようにならなかったなーと思う。外の岩でないと、基本的なモチベーションが、登山の人には、ヤル気の面で難しいと思う。

■ 観戦

今日は、純粋にスポーツ化してしまったクライミング競技を見たんだが、やっぱりムーブが美しいということが、とても大事なんだな~と結論。

・腕が伸びている
・体に無理がない

男子リードを見ていて、力がありそうな子は、腕が曲がっていて、結局腕力で引きつけになっていて、核心部で力が尽きて終わっていた。

最初から、ゆっくり登り、省エネ、省力で登らないと登れるものも登れない。

腕が伸びる、ということ・・・が、私は初心頃できなかった。・・・というのは、落ちると思って怖いと腕が引きつけになるのである。

怖い、ということだったのだ。結局。

クライミングはメンタルなものと言われる。たしかにそうだな~と改めて納得した今日だった。









ピラ12

■ 晴れなのにピラ・・・

昨日は、甲府は大快晴で、洗濯物がまぶしい!!って一日だった。

盛大に洗濯物を干す。都会生活では叶わなかった、洗濯物を干せる幸せ満喫♪

甲府は梅雨明けしたようだ。梅雨明け10日、どこへ行くか、ちょっとは歩いておきたいものだ。

さて、今月は月会員なので、またピラへ。

ピラ以外にも、シナプスとか行きたいな~と思ったりするのは、課題の性質が違うからだ。


アクティバ → 背の低い人にも良い。理論派。小さい。

天 → クラックもある。キャンパスボードもある。トレーニング向き。夜だけ。

シナプス → ホールドちっこく、外岩ちかく、実践的。フェース向き。

グラッパ → 課題が立体的で面白い。

■ 手のひら

手のひらが、皮がむけていてすぐにも流血しそうなので、全身持久力をUPしたいのだが、ジムでは、あまり全身が強くなっている実感はない。

腹筋とか、ホントに使ってるのかなぁ・・・

この日は、とりあえず、定番ルーフなどに取り付く。普通にできた。黄色課題。7~6級のはずだがあまり問題なし。短いしなぁ。

リード壁は頑張ってもいいのだが、あんまり手のひらをダメにしたくないしな~ 外岩で使う手皮を取っておかなくて・・・な感じなので。

・・・というわけで、手持無沙汰な気分でいたら、教えてくださーいという女の人がいたので、今日はずっとセッションでもいいかな~となった。

フリ、カウンターバランスを教えた。というか、カウンターバランスしか私も知らないので教えられない(笑)。

前傾壁=カウンターバランス となっていて、正対で登るのを本当は今もマスターしないといけない。

最初から正対が苦手系なんだけど。 5.10bになったら、振るだけで終わる課題が無くなり、前傾壁で被っているのに、フリではなく、正対も出てくるようになってしまった・・・(汗)

やっぱり引きつけが必要なんじゃ・・・と青くなっていたら、引きつけは引きつけでも、足でひきつけるのであった・・・。つまり、立ちこみ課題。

ハイステップが多いと癖を指摘されていたが、それは、立ちこみが上手な、強い先輩のムーブを見て、できないなりに真似をしたから・・・と言う気がする。

というわけで

■ 課題

正対たちこみとカウンターバランスの使い分け。

実は被っていても結構平気なんだけど、リード壁だと怖いのは、単純にきっと、高さが怖い、のだろう。

高さに慣れる、というのも、以前は課題だったんだよなーと思い出している今。

小川山など、普通のショート課題では高さが怖いことはない。

でも、三つ峠の岳ルートは怖かったんだよな~。高さの意味が違う感じで。

■ 余談

ジムのお兄さんに、「ジャーマンスープレックスに行ったんですよ」と言ったら、「えっ?この時期ですか?!」と言われた。

やっぱりスラブは5月がいいみたいだ(笑) ぬめっていて登れない・・・





2016/07/29

ハグランド病

■ かかとのでっぱり

昨日クライミングしたら、いつものクライミングシューズではなく、リソール中に購入したブースターSしかなかったので、足が痛い・・・

とかかとを見ると、でっぱりが。

このでっぱり、冬靴のかかとが合わなくて、履いているうちに出来てきてしまったんだが・・・

検索してみたら、

ハグランド病 

といわれるモノだった(汗)。 アキレス腱の滑液が出てしまったもの・・・だそうだ。クライミングシューズに当たって痛い・・・。

■ クライミングシューズ

クライミングシューズは3足持っている。

1)スカルパ フォース 37半 一番良く履いていて、フラットで癖がなく履きやすい

2)スカルパ ブースターS 1)のリソールで仕方なく購入。キツイ靴。ターンインしたシューズ。

3)ファイブテン スパイア ガブガブ。もう、いらなくなりそうな靴。


履ける時間の長さで分けると分かりやすい・・・

1) 2時間履ける靴

2) 15分履ける靴

3) 8時間履ける靴

・・・で、この15分しか履けない靴だと、かかとが当たって痛いのだった・・・(汗)

エッジング性能バッチリなのだが、それでも、登れなかったブラック&ホワイト・・・かかとが痛いことなんて、登っていれば忘れてしまうのだが、結局、かかとに注意が行ったことが今回の成果。

■ 足首が外反している

我が家の家系は、骨の体格的に、足首はみな外反している。ので、基本的に脛の骨は、外に向けて生えている。

ので、つまり、O脚である・・・ 体重は小指側に逃げる。靴は外側が減る。

しかも、私の場合は、XO脚で、膝の関節がとても柔らかいので、ロンデすると、膝がカクカク言う・・・。ので、ロンデはしないようにしないと、かなり危ない。

大体、下半身は過伸展で、上半身はコリコリである(笑)。

・・・というわけで、きっとクライミングは私の健康に良い運動なのだろう。

2016/07/28

ジャーマンスープレックス

■ ジャーマンスープレックス

今日は、1か月半ぶりくらいの外岩。

これまで晴れた日もレスキューに消費してしまって、なかなかクライミングに行けなかったのだった(汗)。

久しぶりのクライミングは、また外岩の感覚を忘れていた。スラブ、せっかく何かをつかみかけていたのになぁ・・・

忘れてしまって悲しいなぁ・・・

しかも、今日は、”行こう!”というルートが、ジャーマンスープレックス5.10c・・・ テンションかけまくりで、なんとか上にいきましたけど・・・はぁって感じ。

微妙なバランスクライミングは、課題です。ブラック&ホワイト5.10Aもテンションかけかけ。

今日は全体でフォール10回くらい。


■トムと一緒

しかも、前回リードで、あと少し感だった、トムと一緒もまた登り方が分からなくなっていたのでした。

ジム課題に慣れると、やっぱりジムでは登れても、外では登れなくなります。

岩を見る目が出てこなくなるんですよね。やっぱりジムより外岩を優先しなくては。

■ 夏の岩

今日は、小川山は涼しかったのですが、湿度が高く、途中はぱらつき、岩がぬめっていたというのもあるかもしれません。

夏のスラブはぬめり感があります。