2022/11/11

クライマーの皆さん そろそろ日本のクライミング教育に向き合いませんか⁇

■ バレエ歴20年

である。大人からスタートして、一般のバレエ女子が辞める年齢…18歳でバレエをスタートした。だから大人でスタートしたおばちゃんたちには羨望のまなざし(笑)。 38歳で山梨ではどうしてもバレエ教室がなく、断念して、代わりにクライミングをすることになったんだが…。

このような動画が回ってきた。

「教師の皆さん‼️」そろそろ日本のバレエ教育に向き合いませんか⁇

 まさしくクライミング界も 向き合ってほしい。

 間違っていることは、いくら、 みんながやっていても間違っている

のである。

■ 「暗黙知」になっているボルトが危険、という情報

九州には、カットアンカーの 岩場しかない。

カットアンカーは、

 ”40年経っていなくても” 5-15kNしか強度がない

わけだし、一体どうやって、一般社会人であるボルトルート専門クライマーが、

 カットアンカーは、コンクリートのプロですら使わない安物だ、

と知っているはずがあるのだろう?知っているはずがないですよね。

■ 陰湿ないじめ文化

白亜スラブに行った時、別にボルト知識はなく、普通に小川山のボルトのように信頼して登った。

パートナーの荒木さんは、八面に誘ってくれた時、夏だから下部エリアで、という選択の仕方で、八面では最もボルトが危険だと言われている、浜田ラインだの周辺のルートを選択。

つまり、山梨で10年登っていても、ボルトに対する警戒心というのは、育っていないということだと思う。つまり、彼も知らなかった。

その後、白亜スラブに行ったわけだが、明らかにリボルトに急を要する岩場で、現地の人たちの話では、”敗退なし”とかっこつけて言うが、それはかっこつけ、で、ボルトが危険すぎて敗退を前提にした常識的な計画を立てることができない、という意味だ。ボルトにお世話にならず登るしかない、それしか登れないルート、つまり、

 ロープがあっても、オールフリーソロ

で登れ、という意味。”残置無視”できる実力がないと日本の岩場では、安全を確保した登りはできない。なにしろ、残置が一番あぶないのだから。

■ 漠然としているボルト知識

御坂山岳会の先輩は、私が兜岩に行きたがると嫌がり、城山一択。城山はケミカルだからだ。小川山にもなかなか付き合ってくれない慎重さだったが、理由は説明されなかった。

2000年代以前に開拓された岩場へ行ってはいけない 

というのなら、その以後の岩場はどこにあるのか?公開されていないので、登りに行こうにも、どうやって行けというのか?

私はどちらかというと、ラッキーで、その後は、指導者クラスと登ってきたが、そうでない荒木さんは、彼が白亜スラブに行かされた、というのは、

 半ばハメられたんではないか?

と今では思う。なにせ、

 挑発に弱そう

だった。別の友人で、九州で、

 懸垂支点を1点しかとらずに懸垂するのを嫌がったら、チキン呼ばわりされた

と語ってくれた人がいるが、支点1個で降りるなんて非常識なので、チキン呼ばわりするほうがおかしい。

しかし、

 常識を言っているだけなのに、チキン呼ばわりというイジメ

は、私のように41歳でクライミング始めました、とか、身長152cmしかないです、とか、握力17kgです、みたいな人…つまり、クライミング弱者…にまで、および、

 九州の集団イジメ体質の陰湿さ

は、非常に強い。恥ずかしいことになっている。これを理解したのは、先日、チェーンソーを使う場でだ。

私の胸高になる位置にログが積み上がり、端っこを玉切りしないといけなかったが、そんなのを私にやれと言うのである。

は?!である。普通はチェーンソーは腰高で使うように安全教育を受ける。九州は別の山でも、チャップスなしで安全軽視の木こりを見たが、そういうのが俺イケてる、って文化らしい。そのおじさんは、私に向かって、出来損ないの奴みたいな態度をとった。馬鹿らしい。

その場には、152cmの私より小さいおじさんがいて、「俺にも危険だ」ということで、かばってくれたが… その、挑発してきたオジサンは、びっこひいていた…ので、たぶん、元々自分が挑発に乗りやすい性格で、粋がって無理をしたんだろう…同じ目に遭う同じ穴のムジナを募集中だったのかもしれないが…

仲良くしていた淵田さんが、「やってー」と声をかけたら、「いいっすよー」と気軽に対応してくれ、普通の強い男なら、それが当然の対応だと思った。

女の私に図体デカい男が勝って、何の自慢になるのだろう?

バカみたいな男のプライドに付き合わされるために、私が命がけになり、それで死んだら責任取ってくれるのだろうか?

男同士はすぐ挑発に乗る。半ば、それは遊びで、当然だからだ。

 「お前、階段、何段飛べる?」

  「俺、5段」

 「ぼく、6段」

 「俺、10段飛べるぜ!」 それで大怪我しても尊敬を貰える、というのが男の子の世界なのだ。 

一方、それは10歳で卒業した紳士の世界は、「あ、それは背の低い人には危険だから、私がやりましょう」である。

九州のボルトは、すべからく40年経過しており、危険なうえ、その情報は一か所にまとめられておらず、そのことを知ることができないため、危険この上ない。

その上、挑発文化だ。

ちなみに、支点1点でボルトにぶら下がってダメ男呼ばわりされた人は、今では、世界のアルパインクライマーと一緒に登って、とっくに上級クライマー仲間入りしているのである。

九州で、同様に頭角を現したいと思っている若いクライマー君がいるなら、さっさと危険な火遊びによるバカバカしい命がけクライミングは足を洗って、さっさと山梨でクライミングすることを薦める。ジムもいいのがたくさんあるし。トップクライマーへの道は、北杜市からスタートするのである。

デビューが心配なら、最初に入間のベースキャンプに行けば大丈夫。初心者講習もそろっている。世界のユージが設定したグレード感も身に着けられる。

■ 野岳よ、お前もか…

九州ではグレードが適切と言われている野岳の”現在”のボルト。カットアンカー。コンクリートのプロが一目で却下したボルト。これではいくら適切なグレードでも登れない。長崎では大村の北村議員に事情を話してあるので、開拓者がやる気さえあれば、出資してくれると思います。周辺で無料で宿泊できるだろう場所もあり、理解者も豊富です。

■ 怖いほうがいい

余談だが、挑発おじさんは、後で私がチェーンソーを使っているのを見て、納得したようだった。私は怖がりなので、チェーンソーも使うの下手ではないらしいです。

クライミングも同じでしょう。山梨では、「怖いんです」と困り感を訴えると、たいていの人からは、「怖いほうがいいですよ」と返事が返ります。 

それにそもそも、クライミングは、自分のスキルがリスクに勝って快感、という遊びでアリ、どれだけ怖いもの知らずか?を自慢するための遊びではない。

百歩譲って、怖いもの知らず自慢の遊びだとして、それで女に勝って、何の自慢になるのだ?