2024/11/16

【スポーツ医学】クライマーにも遺伝子解析&栄養療法を

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■ フリークライマーって、痩せマッチョ

私は、もともと山歩きで山をスタートしたので、足腰強い、という強みがありましたが、それは、フリークライミングに来たら、弱みになったような気がします。

 足腰強い = 下半身が重たい

そんな話を、ギンちゃんとしたことがあったよなぁ…。 

私は女性なので、余計、上半身には自信がなく、いわゆる懸垂、プルアップは一回も上がりません。なので、振らない限り、被りは登れないよ?

■ 心に痛手を持った元アルパインクライマーのフリークライマー量産

ハードフリーから、フリー、そして、どっかぶりであることが普通のボルダリング全盛時代になって、余計、体形の差で、登れるか登れないかの差がついてしまい、このことが、心に傷を持った元アルパインクライマーを増やしているのではないかと思うのです。

今は外岩ショートしかしないとしても、ボルダラーに向いている人とアルパインに向いている人は違うと思う。


自分の遺伝子が分かる本より抜粋引用

だって、登れる、という自己申告のフリークライミングのクライマーって、今度は、歩けないんです…。

アイスクライミングになぞらえると、6級のハングしたところは上手なのに、4級のスラビーなアイスは、へっぴり腰だし、2級のただ歩くだけのところで、転んだりしている。アプローチたったの1時間でばてる。

そういうわけで、遺伝的な体系の差とか、筋肉の質の差、白筋優位なおのか、赤筋なのか?みたいなのと、フリークライミング能力は密接に関係していそうです。

遺伝子結果が出たら、単に

「あなたは遺伝的に細マッチョではなく、フリークライミングには向いていないんですね~」

「なんだー」 (ホッと安心…)

ってことにならないですかね? これで心の傷を作らずに済むんじゃないか?と。

こちらは中山きんに君の動画です。遺伝子とスポーツについて語られています。

https://youtu.be/BZT2XgJ_vm4?si=n3hS-jhP8FPl0jpb

高所登山では、ACE遺伝子が関係があり、II型が優位なようです。
https://jac1.or.jp/about/iinkai/iryou_column/2014010114581.html

■ 遺伝子多型 と骨折&肉離れ

以下のリンクは、順天堂大学の研究です。女性アスリートの骨折しやすさと肉離れしやすさ。

https://www.juntendo.ac.jp/news/00193.html

I型コラーゲンα1鎖遺伝子には、多型のCC型とAC型があるらしい…

https://www.juntendo.ac.jp/news/00193.html

多型っていうのは、遺伝子の非正常形というか少数派部族のことです。

突然変異=1%以下の遺伝子変化
多型=1%を超える遺伝子変化 

例えば、アルビノとか、みんなには色素があるところ、色素がない、みたいな遺伝子発現ですよね。

なので、同じ遺伝子にも、現れ方があり、多型ってのがあるんです。例えば、葉酸の吸収にMTHFR遺伝子多型が有名。多型を持っていると葉酸たくさん取らないといけない…。

私も遺伝子検査受けましたが、MTHFR多型ではなかったので、ほっとしました。

葉酸吸収が悪いと貧血になります。赤血球の赤ちゃん、赤芽球を作るのに、葉酸とB12が必要です。

なので、貧血一つとっても、鉄サプリを取ればいいってわけじゃないです。

■ 個別化栄養、個別化治療の時代

遺伝子にも個人差があるし、もちろん腸内細菌にも個人差がある。

だから、検査をして、それに基づいて食事内容を決めたほうが良い。

同じことで、遺伝子検査をして、トレーニング内容も決めたほうがいいんじゃないですかね?

結果、民間療法で言われている、玄米菜食が良い、というような結果になるかもしれませんが、科学の後ろ盾があるのと、理由はいいから信じてやれ、というのでは、雲泥の差のような気がします。

今日は、長岡式発酵玄米というのを食べましたが、おいしかったです。

発酵玄米だとアミノ酸が増えているそうです。どこまで本当か分かりませんが、ただの玄米だと、アミノ酸補給源としては、期待はできないです。

昔の日本人は、米と魚と海藻、貝類、みたいな生活だったと思うのですが、それで強い体は作れたのかなぁ…

最近、知った本で、『臨床医のための腸内細菌』という本では、

食物繊維を増強しない状態での、プロテイン摂取では、腸内環境の悪化を招く、とありました。

バクテロイデス菌は、メンタルを明るくする菌なのですが、たんぱく質が増えると減りますので、ムキムキだけど根暗のクライマーがいたら、腸内細菌叢が悪化しているだけなのかもしれません。

プロテインを飲まないと、たんぱく質充足せず、たんぱく質充足しなければ、異化が勝って、ガリガリの骨皮筋衛門になってしまうのも事実ですが、しっかり繊維質も取りましょう☆

日本人には、植物性のプロテインがほとんどのケースで合うようです。ソイプロテインを個人的経験からもおすすめします。