ロープアクセスの会社に非常に良いチェックリストがありました。
以下、
https://www.ropeaccess.co.jp/%e6%8a%80%e8%a1%93%e6%83%85%e5%a0%b1/
より引用です。 太字当方。
■廃棄・保管ルールの順守 チェック
- 繊維製装備は製造から5年が経過していないか。経過したものは廃棄しているか。
- 高所(2m以上)から落とした金属製品は存在していないか。発生した場合破棄しているか。
- 湿った場所で保管されていないか(内部が湿ったバッグ、雨天後の車内平置き等)。
- ヘルメット・繊維製装備を極端な高温/低温下で保管していないか(直射日光が当たる窓際やトランク等)。
- 化学物質、刺激物、腐食性物質(酸等)と金属・繊維製装備の、社内および車内の保管場所は分別されているか。
- 装備に付着した泥などの汚れは適切に取り除かれているか。
- 線維性装備の洗浄・洗濯には中性洗剤を使用しているか。
- 摩耗、破損したメインロープ等やハーネス、ヘルメットは廃棄しているか
- ATC・グリグリ等(ビレイデバイス)は深さ1mm以上摩耗していないか。
- ロープガードの生地に破れはないか。クランプ・固定用のコードは機能しているか。
- プルージックコードに摩耗や損傷はないか。
- ナイフに錆びや欠けは無いか。
- ファーストエイドキットは各現場に応じた内容を網羅できているか。
- ヘッドライトの光量が暗くなっていないか。電池は満タンであるか。
- 無線機の通信に異常はないか。
- フットテープ、アブミ等に破れやほつれはないか。
- ハンガーやアンカー類に腐食、破損はないか。
- その他現場にて使用する機材(ポール、ハンマードリル等)に故障はないか。
■作業計画 チェック
- 作業の方法及び順序を明確に述べた手順書が示されているか。それが適当であるかどうかを確認するための作業前分析を行ったか。
- 作業従事者の人数は示されているか。作業従事者は救助・避難を含め、必要な訓練を受け、実行できるか。
- 使用するメインロープ及びライフラインの⾧さの種類及び強度は示されているか。
- メインロープ及びライフラインを緊結するためのそれぞれの支持物の位置、切断のおそれのある箇所及び切断防止措置は示されているか。
- 支持物に緊結する作業従事者の墜落による危険を防止するための措置は示されているか。
- 物体の落下による作業従事者の危険を防止するための措置は示されているか。
- 労働災害が発生した場合の応急の措置は示されているか。
- 上記ロープ切断以外に、危険を引き起こす原因の特定、事故が起きる可能性の判断、危険を最小限にするためのコントロール手段は明確にされているか。
- 作業に用いる用具の選定は、要求される技術や仕様の知識を持つ者が承認したか。
■フルハーネスは墜落制止用器具の規格に適合しているか。
- メインロープ及びライフラインの強度は19kN以上か。
- スリングの強度は15kN以上か。
- カラビナの強度は11.5kN以上か。
- 作業従事者は、ヘルメットを着用しているか。
- メインロープ、ライフライン、ハーネス、ヘルメット、カラビナ等は著しい損傷等異常がないか。
- 保護帽の規格 (飛来・落下物用、墜落時保護用)に適合している保護帽を着用しているか。
- 健康状態は良好か。
- 現場への入場方法および退場方法は安全なものであるか。
- 作業に危険を伴わない気象状況であるか。強風・大雨・大雪などではないか。
- 極度の暑さ、寒さに晒される危険のある現場での作業の場合、作業時間は適切に設定しているか。
- メインロープ及びライフラインは安全に昇降するため十分な⾧さか。
- メインロープ及びライフラインの末端にストッパーノットをつくっているか。
- メインロープ及びライフラインを支持物に緊結する作業に従事する労働者の墜落による危険を防止するための措置がとられているか。
- 作業計画が関係労働者に周知されているか。
- 作業指揮者は選任されているか。
- 作業従事者は、フルハーネス型墜落制止用器具取扱特別教育を修了しているか。
- 作業従事者は、ロープ高所作業に関する特別教育を修了しているか。
- ハーネス、カラビナ、スリング等使用機材は、使用するメインロープ、ライフラインに適合したものか。
- メインロープ及びライフラインの緊結場所は作業箇所の上方にある堅固な支持物を選定できているか。
- メインロープとライフラインはそれぞれ異なる支持物に外れないように確実に結束される計画であるか。
- 切断のおそれのある箇所の把握がなされ、回避できない場合は切断防止措置がなされる計画であるか。
- 作業道具は落下防止措置が取られているか。
- 作業従事者は、どんな体制にあっても迅速に救助されうる状態にあるか。
■エリア
- 作業エリア及びその上下部など、落石、落下物などの危険が予測されるエリアへの立ち入り禁止措置は行われているか。
- ハチの巣などの有害生物の有無は確認したか。
- 作業エリアの整理整頓はできているか。
■リスクアセスメント チェック
リスクアセスメント表を用いて、リスクアセスメントによって危険が特定され、危険のレベルに応じた処置がなされているか
■安全確保 チェック
- メインロープ及びライフラインは作業箇所の上方にある堅固な支持物に緊結しているか。
- メインロープ及びライフラインはそれぞれ異なる支持物に外れないように確実に緊結しているか。
- メインロープ及びライフラインはロープ高所作業に従事する労働者が安全に昇降するため十分な⾧さか。
- メインロープ又はライフラインが切断のおそれのある箇所に覆いを設ける等、切断を防止するための措置を講じているか。
- フルハーネスはメインロープにディッセンダーやアッセンダーを用いて確実に取り付けているか。
- 作業開始直前に上記5つの措置が取られているかを当該労働者と作業指揮者等による複数人で確認したか。
- 規格に適合したフルハーネスおよびヘルメットを使用しているか。
- フルハーネスはモバイルフォールアレスターを介してライフラインに取り付けているか(経過措置の場合を除く)。
- ライフラインを設置しているか(経過措置の場合を除く)。
- 作業計画通りに作業が行われているか。
- ハンドアッセンダーにカウズテイルが接続されているか。
- 二点確保のルールは守られているか。
- ピッチヘッドは腰より高い位置にあるか。
- ハンガーを使用する際は荷重許容方向に適合した種類のものを使用しているか。
- バックアップアンカーおよびライフラインに荷重がかかっていないか。
- シェアードアンカーは、2点のアンカー両方に荷重がかかっているか。
- 作業従事者の位置が上下関係になっていないか。
- 最初の支点に戻るまで自己確保をとった状態を保っているか。
- ディッセンダーはメインロープに取り付け後、運用開始前に動作確認を行っているか。
- ハチなどの有害生物はいないか。
■経過措置の適用に関して
- メインロープを作業個所の情報の異なる2つ以上の堅固な支持物に緊結しているか
- メインロープが切断の恐れがある個所とメインロープとの接触を避ける措置が講じられているか。(リビレイ、ディビエーション)
- リビレイに使用する支持物は堅固か。仮荷重テストを行って合格したか。
- 中間セットの構築方法は適切か。
■ロープの使用状況に関して
- 擦過箇所はないか。ロープに損傷はないか。
- ロープが絡んでいないか。
- ロープガードがズレてきていないか。
- ロープに必要以上の弛みがないか。
- ジョイントの二点ルールは守られているか。
- ノットは正しく結束されているか。
- 下降時は、制動側のロープを握っているか。
- 制動側のロープを離す場合は、ハードロックされているか。
- 下降スピードは1m/2秒以下であるか。
■スリング チェック
- スリングのノット、ヒッチの荷重方向は適切か。
- スリングを結束する際にノットは正しいか。
- スリングを結束する際に材質が違うもので結束していないか。
- カラビナ チェック
- カラビナ同士で接続していないか。
- 安全環は閉まっているか。
- カラビナに指を入れていないか
■作業者
- 負傷者、体調不良者はいないか。
■現場
- 残置物はないか。
- 作業前の状態に復帰できているか。
- アンカー打設時は、埋戻しをしているか。
■ ヒヤリハット チェック
いつ
どこで
だれが
何を
どうした
原因は
次はどうする